JP6126418B2 - 電気化学セルの製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、電気化学セル、及び電気化学セルの製造方法に関する。
非水電解質二次電池、電気二重層キャパシタなどの電気化学セルは、各種デバイスの電源などに利用されている。電気化学セルの1つの形態として、例えば下記の特許文献1のような電池が提案されている。
この電池は、ラミネートフィルムからなる外装体で電極体を密封したものである。電極体は、例えば平面形状が概ね矩形の板状であり、2つ折りにしたラミネートフィルムの間に挟みこまれている。ラミネートフィルムは、その折り目を電極体の一辺に合わせて配置され、電極体の残りの3辺に近接する周縁部が熱融着されることで、袋状に形成されている。特許文献1においては、外装体の周縁部を折り曲げることで、電池の外形寸法を小さくしている。
特開2002−25514号公報
上述のような電気化学セルの外装体の熱融着部は、電極体を密封するために、電極体の周囲に連続的に設けられる。そのため、外装体の周縁部を電極体の外形の一辺に沿って折り曲げるようとすると、電極体の外形の他辺に沿う部分の熱融着部の一部も折り曲げることになる。熱融着部は、熱融着の際に融点程度まで加熱されており、加熱時から温度が下がる際に結晶性が高くなっているので、折り曲げられるとクラックを生じることがある。結果として、電解液の漏れ、外装体の強度低下、ラミネートフィルムの芯材に用いられるアルミニウム箔の合金化などが発生し、電気化学セルの耐久性が低下するおそれがある。本発明は、上述の事情に鑑み成されたものであって、外装体の曲げによるクラックの発生を抑制した電気化学セル、及びその製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様の電気化学セルは、正極と負極とを含む電極体と、熱融着によって袋状に形成され、電極体を収納する外装体と、を備え、外装体のうち電極体の周囲に配置される熱融着部の一部は、電極体の外周に向かって折り曲げられ、かつ示差走査熱量分析によるチャートにおいてガラス転移温度以上かつ融点未満の吸熱ピーク温度を有する。
第1の態様の電気化学セルは、電極体と電気的に接続され、外装体の周縁から外部に導出された電極端子を備え、熱融着部は、外装体の周縁において電極端子の交差方向に延びる第1熱融着部を含み、第1熱融着部は、交差方向において電極体の外側で折り曲げられていてもよい。
第1の態様の電気化学セルにおいて、熱融着部は、電極体を囲む矩形枠状の領域の一辺に沿って第1熱融着部が設けられ、矩形枠状の領域の他辺に沿って設けられた第2熱融着部を含み、外装体は、第2熱融着部と電極体との間に熱融着していない未融着部を含み、未融着部と第1熱融着部とを含む線状の部分で折り曲げられていてもよい。
本発明の第2の態様の電気化学セルの製造方法は、正極と負極とを含む電極体を外装体で包装し、外装体のち電極体の周囲に配置される部分を熱融着することで、外装体に前記電極体を封入する工程と、熱融着により形成された熱融着部の一部を、熱融着部のガラス転移温度以上かつ融点未満の温度に加熱した状態で、電極体の外周に向かって折り曲げる工程と、を含み、前記折り曲げる工程において、前記熱融着部の一部を、ヒーターと断熱性を有する支持部材とで挟み込み前記温度に昇温させた後、前記熱融着部の一部を折り曲げることを特徴とする。
第2の態様の電気化学セルの製造方法において、熱融着部は、ポリプロピレンを含み、熱融着部の一部を、100℃以上120℃以下の温度にした状態で折り曲げてもよい。
本発明によれば、外装体の曲げによるクラックの発生を抑制した電気化学セル、及びその製造方法を提供することができる。
本実施形態の電気化学セルを示す図である。 外装体において折り曲げられた部分を平面的に展開して示す図である。 第1熱融着部のうち折り曲げられた屈曲部を示す図である。 屈曲部の示差走査熱量分析の結果を示すチャートである。 (a)〜(c)は、電気化学セルの製造方法を概略して示す工程図である。 (a)〜(d)は、屈曲部の形成方法の一例を示す工程図である。
実施形態について説明する。図1は、本実施形態の電気化学セル1を示す図である。この電気化学セル1は、外形が概ね板状であり、図1(a)には電気化学セル1を厚み方向から見た図、図1(b)には電気化学セル1を端面側から見た図を示した。
以下、図1などに示すXYZ直交座標系を適宜参照して、電気化学セル1の各部の位置関係などを説明する。このXYZ直交座標系において、Z軸方向は電気化学セル1の厚み方向であり、X軸方向およびY軸方向は、それぞれZ軸方向に直交し、互いに直交する方向である。
図1の電気化学セル1は、例えばリチウムイオン二次電池、ナトリウムイオン二次電池などの非水電解質二次電池である。この電気化学セル1は、電極体2、及び電極体2を収納する外装体3を備える。
電極体2は、セパレータを介して互いに積層された正極および負極を含む。本実施形態において、電極体2は、いわゆる巻回型であり、セパレータを介して互いに積層された大判の正極および負極を巻き回したものである。本実施形態における電極体2は、断面形状が概ね長円の柱状である。
電極体2の正極および負極は、電解液などの非水電解質に接している。電極体2は、正極と負極の一方から他方へリチウムイオンが移動することにより、電荷を蓄積(充電)したり電荷を放出(放電)したりすることができる。
電極体2の正極は、例えば、金属箔などの集電体に正極活物質を付着させたものである。正極活物質は、例えば、チタン酸リチウムやマンガン酸リチウムなどのように、リチウムと遷移金属とを含む複酸化物である。負極は、金属箔などの集電体に負極活物質を付着させたものである。負極活物質は、例えば、シリコン酸化物、グラファイト、ハードカーボン、チタン酸リチウム、LiAl等である。セパレータは、リチウムイオンを通す特性を有する。セパレータは、例えば、樹脂ポーラスフィルム、ガラス製不織布、樹脂製不織布の1つ、又は2以上の組み合わせを含む。
電気化学セル1は、電極体2の正極と電気的に接続された電極端子4aと、電極体2の負極と電気的に接続された電極端子4bとを備える。電極端子4aおよび電極端子4bは、それぞれ、外装体3の内部において電極体2と電気的に接続されており、外装体3の周縁から外部に導出されている。電極端子4aおよび電極端子4bは、例えば、集電体の一部であってもよいし、集電体に接合されたリードなどであってもよい。
外装体3は、電極体2および非水電解質を気密に収納する。本実施形態における外装体3は、概ね板状であり、電極体2の厚み方向(Z軸方向)から見た外形が概ね矩形である。以下の説明において、Z軸方向における外装体3の片面を上面3a、もう片面を下面3bという。
外装体3は、電極端子4aと交差する第1辺Laと、第1辺Laに交差する第2辺Lbとを有する。本実施形態において、電極端子4bは、電極端子4aと同じ向きに引き出されており、外装体3の第1辺Laと交差している。図1(b)に示すように、外装体3は、第1辺Laの一端部5と他端部6のそれぞれが折り曲げられている。一端部5と他端部6は、それぞれ、外装体3の下面3bと同一平面から電極体2の外周に近づく向きに、折れ曲がっている。
図2は、外装体3において折り曲げられた部分を平面的に展開して示す図である。図3において符号X1および符号X2は、それぞれ、外装体3が折り曲げられる位置(折り曲げ線)を示す。本実施形態における外装体3は、2つ折りにされた矩形状のラミネートフィルムを、その折り目Lcを除く3辺に沿って熱融着することで、閉じた袋状に形成されている。外装体3の周縁部は、熱融着により熱融着部7になっており、熱融着部7と折り目Lcとで電極体2を矩形枠状に囲んでいる。
熱融着部7は、電極体2を囲む矩形枠状の領域の一辺に沿う第1熱融着部7aと、この矩形枠状の領域の他辺に沿う第2熱融着部7bと、第1熱融着部7aの対辺に配置された第3熱融着部7cとを含む。
第1熱融着部7aは、外装体3の第1辺Laとほぼ平行である。すなわち、第1熱融着部7aは、電極端子4aと電極端子4bのそれぞれと交差する方向(X軸方向)に延びている。第1熱融着部7aは、X軸方向において電極体2よりも外側の位置X1と位置X2のそれぞれで折り曲げられている。
第2熱融着部7bは、外装体3の第2辺Lbとほぼ平行であり、外装体3の角で第1熱融着部7aと連続している。外装体3において、第2熱融着部7bと電極体2との間の部分は、熱融着していない非融着部8である。本実施形態において、外装体3を折り曲げる位置X2は、第2熱融着部7bと電極体2との間の非融着部8に配置されている。すなわち、外装体3は、第1熱融着部7aと非融着部8とを含む線状の部分(位置X2)で折り曲げられている。
図3は、第1熱融着部7aのうち折り曲げられた屈曲部9を示す図である。屈曲部9は、図2に示した位置X2(折り曲げ線)が第1熱融着部7aと交わる部分である。
外装体3は、上面3a側のラミネートフィルム10aと下面側のラミネートフィルム10bとを熱融着することで形成されている。本実施形態において、ラミネートフィルム10aおよびラミネートフィルム10bは、1枚のラミネートフィルムを二つ折りにした片側ともう片側であり、同一の構成である。
ラミネートフィルム10aとラミネートフィルム10bは、それぞれ、芯材11と、芯材11の片面に設けられた熱融着層12と、芯材11のもう片面に設けられた保護層13とを備える。熱融着層12は、例えば、ポリエチレン、ポリプロピレン、アイオノマー、エチレン−メタクリレート共重合樹脂などの熱可塑性樹脂からなる。芯材11は、例えばアルミニウムなどの光を遮断する金属材料からなる。保護層13は、例えば、ポリエチレンテレフタレートなどのポリエステル樹脂、あるいはナイロン樹脂からなる。
ラミネートフィルム10aの熱融着層12の少なくとも一部と、ラミネートフィルム10bの熱融着層12の少なくとも一部は、熱融着により連続しており、熱融着部7になっている。本実施形態において、熱融着部7は、ポリプロピレンを含む。
ところで、熱融着部7は、熱融着の際に熱融着層12を融点程度まで加熱されることで形成される。熱融着部7は、熱融着後に常温まで戻る際の熱履歴に応じて、熱融着前(例えば非融着部8)よりも結晶化度が高くなる。一般的に、結晶化度が高くなると脆くなることから、熱融着している部分を曲げるとクラック、キズ、割れなどが発生しやすい。本実施形態の電気化学セル1は、次に説明するように、このようなクラックなどの発生を抑制したものである。
図4は、屈曲部9の示差走査熱量分析の結果を示すチャートである。図4のチャートにおいて、極小値をとる温度は、吸熱ピーク温度Taであり、屈曲部9は、ガラス転移温度Tg以上かつ融点Tm未満の吸熱ピーク温度Taを有している。このことは、屈曲部9が、熱融着された後にガラス転移温度Tg以上かつ融点Tm未満の温度に加熱されたことを示す。電気化学セル1は、ガラス転移温度Tg以上かつ融点Tm未満の温度にした状態の熱融着部7の一部を屈曲させることで屈曲部9が形成されており、これにより屈曲部9にクラックが発生することが抑制されている。
なお、本実施形態においては、熱融着部7のうち屈曲部9を除く部分の一部は、屈曲部9を形成する際の加熱処理が直接的には施されていない。そのため、熱融着部7の示差走査熱量分析のチャートは、ガラス転移温度Tg以上かつ融点Tm未満の範囲に吸熱ピーク温度を有するか否かが熱融着部7上の測定位置に応じて異なる。
例えば、図3に示した第1熱融着部7aのうち電極端子4aあるいは電極端子4bと交差する部分は、熱融着部7において屈曲部9から離れた部分であり、示差走査熱量分析によるチャートにおいて吸熱ピーク温度がほとんど検出されない。換言すると、吸熱ピーク温度Taに対応する加熱処理は、屈曲部9の形成時に施されたことに相当する。
また、ガラス転移温度Tg以上かつ融点Tm未満の範囲に吸熱ピーク温度を有する熱融着部7上の測定位置については、吸熱ピーク温度の値が測定位置に応じて異なる。例えば、屈曲部9に近い部分であるほど、吸熱ピーク温度の値が吸熱ピーク温度Taに近くなると考えられる。そのため、熱融着部7上の吸熱ピーク温度の分布を調べることで、吸熱ピーク温度Taに対応する加熱処理が屈曲部9の形成時に施されたか否かを判別できる。
次に、電気化学セル1の製造方法について説明する。図5(a)〜(c)は、電気化学セル1の製造方法を概略して示す工程図である。
電気化学セル1を製造するには、図5(a)に示すように、ラミネートフィルム10(外装体3)で電極体2を包装する。本実施形態においては、二つ折りにしたラミネートフィルム10の間に電極体2を挟みこむことにより、電極体2をラミネートフィルム10を包装する。そして、適宜、電極体2とラミネートフィルム10とを位置決めする。例えば、ラミネートフィルム10における電極体2の配置スペースに、凹部をプレス加工などで予め形成しておき、この凹部に電極体2を収めることで位置決めしてもよい。
次に、図5(b)に示すように、ラミネートフィルム10の折り目Lcを除く各辺の周縁部を加熱することにより、ラミネートフィルム10の熱融着層12(図3参照)を熱融着する。本実施形態においては、まず、第1熱融着部7aと第2熱融着部7bとを含むL字状の部分を熱融着することにより、ラミネートフィルム10を、第1辺Laの対辺である第3辺Ld側に開口を有する袋状にする。そして、この開口からラミネートフィルム10の内側に電解液を注入した後に、ラミネートフィルム10の第3辺Ldに沿う部分を熱融着することで第3熱融着部7cを形成する。このようにして、第1熱融着部7a、第2熱融着部7b、及び第3熱融着部7cを含む熱融着部7を形成する。なお、第1熱融着部7aおよび第2熱融着部7bを形成してから第3熱融着部7cを形成するまでの間に、予備充電を行うとともに発生したガスを逃がす処理を行ってもよい。
次に、図5(c)に示すように、ラミネートフィルム10の折り目Lcと電極体2との間の折り曲げ線(位置X1)に沿う部分を、熱融着層12(図3参照)のガラス転移温度以上融点未満の温度に加熱した状態で、電極体2の外周に近づく向きに折り曲げる。また、第2熱融着部7bと電極体2との間の折り曲げ線(位置X2)に沿う部分を、熱融着層12のガラス転移温度以上融点未満の温度に加熱した状態で、電極体2の外周に近づく向きに折り曲げる。なお、図3に示した屈曲部9を形成する際の加熱は、折り曲げ線に沿う帯状の部分の全域に施してもよいし、この帯状の部分のうち第1熱融着部7aとの交差部分と第3熱融着部7cとの交差部分とを含む部分に、選択的に施してもよい。
本実施形態においては、図6に示す治具20(電気化学セル製造装置)を用いて、屈曲部9を形成する。図6(a)〜(d)は、屈曲部9の形成方法の一例を示す工程図である。
図6(a)などに示す治具20は、熱融着部7が形成された外装体3が載置されるステージ部材21と、ステージ部材21の上方に配置された押圧部材22と、押圧部材22の周囲に配置されたヒーター23とを備える。
ステージ部材21は、電極体2を支持する第1支持部材24と、第1支持部材24の周囲に配置された第2支持部材25とを含む。第2支持部材25は、外装体3のうち電極体2の外側の部分を支持する。第1支持部材24は、電極体2を支持して上下に可動である。
押圧部材22は、ステージ部材21の第1支持部材24の上方に配置され、上下に可動である。ヒーター23は、ステージ部材21の第2支持部材25の上方に配置され、押圧部材22と独立して上下に可動である。
上述の治具20を用いて屈曲部9を形成するには、図6(a)に示すように、熱融着部7が形成された外装体3(図5(c)参照)をステージ部材21に載置する。次に、図6(b)に示すように、ヒーター23を下降させて、ヒーター23と第2支持部材25との間に外装体3の周縁部を挟みこむ。ここでは、ヒーター23とともに押圧部材22も下降させて、押圧部材22と第1支持部材24との間に電極体2を挟み込むことにより、外装体3の位置ずれを抑制する。
そして、ヒーター23の温度を、熱融着層12のガラス転移温度以上融点未満に昇温し、屈曲部9になる部分を加熱する。熱融着層12がポリプロピレンを含む場合には、ヒーター23の温度を100℃以上120℃以下のいずれかの温度に設定してもよい。なお、電極体2の昇温を避けたい場合には、ヒーター23から電極体2側へ伝わる熱を押圧部材22と第1支持部材24の一方または双方から逃がすこともできる。
そして、外装体3のうち屈曲部9になる部分が所定の温度まで昇温した状態で、図6(c)に示すように、ヒーター23を上昇させる。この状態において、外装体3の周縁部は、第2支持部材25に支持されている。ここで、第2支持部材25のうち外装体3の周縁部を支持する部分が断熱性を有していれば、外装体3の周縁部の熱が第2支持部材25を介して逃げることを抑制できる。結果として、外装体3の周縁部が所望の温度範囲よりも冷却されること等を抑制できる。また、図6(b)に示した工程において、ヒーター23で外装体3の周縁部を効率的に加熱できる。このような観点で、第2支持部材25の少なくとも上面は、例えば断熱性を有する耐熱樹脂などで形成されていてもよい。
次に、図6(d)に示すように、第2支持部材25の位置を保持しつつ、押圧部材22および第1支持部材24を連動させつつ下降させる。これにより、外装体3の周縁部は、第2支持部材25から上向きの力を受けて、第2支持部材25をガイドとして上方に向かって折れ曲がる。以上のようにして、図1などに示した電気化学セル1を製造できる。
以上のような構成の電気化学セル1は、熱融着部7の一部である屈曲部9が、電極体2の外周に向かって折り曲げられているので、小型にできる。また、屈曲部9は、示差走査熱量分析によるチャートにおいてガラス転移温度以上かつ融点未満の吸熱ピーク温度を有する。そのため、電気化学セル1は、屈曲部9にクラックなどが発生することが抑制され、例えばクラックをパスとする電解液の漏れなどを抑制できる。また、ラミネートフィルム10がアルミニウムからなる層を有する場合には、この層が電解液中のリチウムイオンにより合金化することを抑制できる。また、電気化学セル1は、クラックによる外装体3の強度低下を抑制できるので、耐久性が高くなる。
また、本実施形態における熱融着部7は、電極端子4aと交差する第1熱融着部7aのうち、X軸方向において電極体2の外側の部分が折り曲げられている。そのため、屈曲部9を形成する際に電極端子4aが加熱されることが抑制され、例えば電極端子4aと第1熱融着部7aとが剥離することなどが抑制される。電極端子4bについても同様である。
ところで、非融着部8は、熱融着部7よりも結晶化度が低い部分であるので、折り曲げた場合にクラックなどを発生しにくい。本実施形態における外装体は、第2熱融着部7bと電極体2との間の非融着部8と、第1熱融着部7aとを含む線状の部分で折り曲げられている。そのため、第2熱融着部7bを屈曲させる場合よりもクラックなどの発生を抑制できる。
なお、本発明の技術範囲は、上述の実施形態に限定されるものではない。例えば、上述の実施形態で説明した要素の1つ以上は、省略されることがある。また、上述の実施形態で説明した要素は、適宜組み合わせることができる。
なお、上述の実施形態において、電気化学セル1の1つの形態として、リチウムイオン二次電池について説明したが、電気化学セル1は、リチウムイオン二次電池以外の二次電池であってもよく、例えばナトリウム系の二次電池でもよい。また、電気化学セル1は、一次電池であってもよいし、電気二重層キャパシタであってもよい。
なお、上述の実施形態における電極体2は、巻回型であるが、積層型であってもよい。積層型の電極体2は、複数の正極と複数の負極とを含み、正極と負極とがセパレータを介して繰り返し積層された構造である。また、電極端子4bは、外装体3から引き出される位置が電極端子4bと別の辺、例えば図5(b)に示した第3辺Ldに配置されていてもよい。
本実施形態において、外装体3の折り目Lcは、電極端子4aおよび電極端子4bと交差する第1辺Laの隣の辺に配置されているが、第1辺Laの対辺である第3辺Ldに配置されていてもよい。また、電極体2は、外装体3の折り目Lcに近接するように配置されていてもよい。また、本実施形態において、外装体3は、2つ折りにしたラミネートフィルムの3辺を熱融着したものであるが、2枚のラミネートフィルムで電極体2を挟み込み、電極体2を枠状に囲む部分を熱融着したものでもよい。
1 電気化学セル、2 電極体、3 外装体、4a 電極端子、4b 電極端子、7 熱融着部、7a 第1熱融着部、7b 第2熱融着部、8 非融着部

Claims (2)

  1. 正極と負極とを含む電極体を外装体で包装し、前記外装体のうち前記電極体の周囲に配置される部分を熱融着することで、前記外装体に前記電極体を封入する工程と、
    前記熱融着により形成された熱融着部の一部を、該熱融着部のガラス転移温度以上かつ融点未満の温度に加熱した状態で、前記電極体の外周に向かって折り曲げる工程と、を含み、
    前記折り曲げる工程において、前記熱融着部の一部を、ヒーターと断熱性を有する支持部材とで挟み込み前記温度に昇温させた後、前記熱融着部の一部を折り曲げることを特徴とする
    電気化学セルの製造方法。
  2. 前記熱融着部は、ポリプロピレンを含み、
    前記熱融着部の一部を、100℃以上120℃以下の温度にした状態で折り曲げる
    請求項に記載の電気化学セルの製造方法。
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