JP6125671B2 - クレンジングシート - Google Patents

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Description

本発明は、シート基材にクレンジング用乳化組成物が含浸されているクレンジングシートに関する。
メイク等を除去するために、クレンジング用組成物を用いたクレンジング用化粧料が広く知られている。近年、手軽にかつ素早くメイクを除去するために、クレンジング用組成物をシート基材に含浸させたクレンジングシートの使用が増えている。また、上記クレンジング用組成物としては、乳化物ではない液状組成物、及び乳化組成物等が存在する。
上記クレンジング用シート化粧料は、例えば、下記の特許文献1〜5に開示されている。
下記の特許文献1では、水中油型乳化組成物を、不織布に含浸させたシート状クレンジング材が開示されている。上記水中油型乳化組成物は、(A)プロピレンオキシド付加モル数3以上のポリオキシプロピレン構造を有し、炭素原子数4以上のアルキル基及び/又はポリオキシエチレン構造を有さない水溶性化合物(a)を1〜25質量%含む水相と、(B)1013.25hPaにおける沸点が160〜300℃の油剤(b)を50質量%以上含む油相と、(C)疎水部を有する水系増粘剤0.01〜1質量%とを含有する。上記水中油型乳化組成物では、(A)水相と(B)油相との質量比((A):(B))が97:3〜40:60である。
下記の特許文献2には、25℃での粘度が200〜4000mPa・sでありかつ50℃での粘度が100〜2000mPa・sであるエマルジョン化粧料を、シート基材に含浸させたクレンジング材料が開示されている。また、特許文献2では、上記エマルジョン化粧料として、油剤10〜80重量%と、水10〜80重量%と、界面活性剤0.5〜10重量%とを含むエマルジョン化粧料が記載されている。
特許文献2の実施例では、粘度が比較的高く、25℃での粘度が1100〜1500mPa・sであるエマルジョン化粧料が記載されている。また、特許文献2の比較例では、粘度が比較的低く、25℃での粘度が150mPa・sであるエマルジョン化粧料が記載されている。しかし、特許文献2では、25℃での粘度が150mPa・sであると、液安定性及び含浸シート安定性が悪くなることが記載されている。
下記の特許文献3には、25℃での粘度が200mPa・s以下であるエマルジョン組成物を、シート基材に含浸させたシート状クレンジング化粧料が開示されている。上記エマルジョン組成物は、(A)リン脂質類0.1〜3質量%と、(B)液状油分0.1〜15質量%と、(C)多価アルコール1〜25質量%と、(D)水40〜85質量%とを含む。
特許文献3の実施例では、粘度が比較的低いエマルジョン組成物が記載されているが、そのエマルジョン組成物の安定性については特に記載されていない。
下記の特許文献4には、水中油型乳化組成物を、不織布に含浸させたシート状クレンジング材が開示されている。上記水中油型乳化組成物は、水系増粘剤0.01〜0.5質量%と、沸点が160〜300℃の油剤5〜30質量%と、水とを含む。
下記の特許文献5には、液状クレンジング剤組成物を、シート基材に含浸させたクレンジングシートが開示されている。上記液状クレンジング剤組成物は、油性成分として(A)25℃における粘度が1000〜50000mPa・sの油剤と、(B)25℃における粘度が20mPa・s以下の油剤とを含む。全油性成分における(A)成分と(B)成分との合計の含有量は30質量%以上である。(A)成分と(B)成分との質量比((B)/(A))は1〜5である。また、特許文献5では、上記液状クレンジング剤組成物が、(C)ノニオン界面活性剤を3〜30質量%含んでいてもよいことが記載されている。
特開2005−239561号公報 特開2001−302450号公報 特開2003−183126号公報 特開2005−145872号公報 特開2006−306780号公報
上記クレンジングシートでは、クレンジング効果を高めるために、油剤が配合されることが多い。しかしながら、油剤を安定に配合させるために上記クレンジング組成物を乳化状態とすると、油剤を配合しているにもかかわらず、クレンジング力が低下することがある。
また、クレンジング用組成物を乳化状態とすると、クレンジング用組成物の粘度が高くなり、上記シート基材にクレンジング用組成物を均一に含浸させることが困難であるという問題がある。一方で、クレンジング用組成物の粘度を低くすると、クレンジング用組成物の保存安定性が著しく低下することがある。
特許文献1〜5に記載のように、従来、シート基材に含浸される様々なクレンジング用組成物が知られている。しかしながら、従来のクレンジング用組成物では、均一な含浸を達成するための低い粘度と、高い保存安定性と、高いクレンジング力との全ての性能を満足するには至っていない。
本発明の目的は、クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が比較的低いにも関わらず、クレンジング用乳化組成物の保存安定性に優れており、またクレンジング用乳化組成物の粘度が比較的低いために、クレンジング用乳化組成物をシート基材に均一に含浸させることができることから、格段に優れたクレンジング力を発揮することができるクレンジングシートを提供することである。
本発明に係るクレンジングシートは、シート基材と、前記シート基材に含浸されているクレンジング用乳化組成物とを備え、前記クレンジング用乳化組成物が、非イオン性界面活性剤と、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、油剤とを含有し、前記非イオン性界面活性剤が、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種であり、前記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が1000mPa・s以下である、クレンジングシートである。
前記油剤が、炭化水素油及びシリコーン油の内の少なくとも1種であることが好ましい。前記非イオン性界面活性剤が、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることが好ましい。
前記クレンジング用乳化組成物100質量%中、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種である前記非イオン性界面活性剤の含有量が0.1質量%以上、5質量%以下であり、前記アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量が0.01質量%以上、0.2質量%以下であり、前記油剤の含有量が1質量%以上、25質量%以下であることが好ましい。
前記クレンジング用乳化組成物が、多価アルコールをさらに含有することが好ましい。
本発明に係るクレンジングシートは、シート基材と、該シート基材に含浸されているクレンジング用乳化組成物とを備えており、更に上記クレンジング用乳化組成物が、非イオン性界面活性剤と、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、油剤とを含有し、上記非イオン性界面活性剤が、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種であり、上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が1000mPa・s以下であるので、上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が比較的低いにも関わらず、上記クレンジング用乳化組成物の保存安定性を高めることができる。さらに、上記クレンジング用乳化組成物の粘度が比較的低いために、上記クレンジング用乳化組成物を、上記シート基材に均一に含浸させることができることから、本発明に係るクレンジングシートでは、格段に優れたクレンジング力を発揮することができる。
以下、本発明を詳細に説明する。
本発明に係るクレンジングシートは、シート基材と、該シート基材に含浸されているクレンジング用乳化組成物とを備える。本発明に係るクレンジングシートでは、上記シート基材に含浸されている組成物は、乳化組成物である。
本発明に係るクレンジングシートは、(A)非イオン性界面活性剤と、(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、(C)油剤とを含有する。本発明に係るクレンジングシートでは、(A)非イオン性界面活性剤は、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種である。本発明に係るクレンジングシートでは、上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度は、1000mPa・s以下である。上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度は、比較的低い。
本発明では、上記の構成が採用されており、上記シート基材に含浸されている上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が1000mPa・s以下であるので、上記クレンジング用乳化組成物を上記シート基材に容易にかつ均一に含浸させることができる。例えば、組成物の25℃での粘度が1000mPa・sを超えると、クレンジングシートにおいて、上記シート基材の部分によって上記クレンジング用組成物の含浸量が変わりやすい。これに対して、上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が1000mPa・s以下であることによって、クレンジングシートにおいて、上記シート基材の全体にわたって、上記クレンジング用乳化組成物の含浸量を均一にすることができる。
さらに、本発明では、上記クレンジング用乳化組成物が上記の特定の組成を有するので、上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が比較的低いにも関わらず、上記クレンジング用乳化組成物の保存安定性を高めることができる。特に、(C)油剤を含む組成において、(A)非イオン性界面活性剤が、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種であることは、保存安定性の向上に大きく寄与する。
さらに、本発明では、上記クレンジング用乳化組成物が上記の特定の組成を有するので、クレンジング力を高めることができる。また、上記クレンジング用乳化組成物を上記シート基材に均一に含浸させることは、クレンジング力を効果的に高めることに大きく寄与する。
上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度は、1000mPa・s以下である。上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度は、好ましくは800mPa・s以下である。上記粘度が上記上限以下であると、上記クレンジング用組成物が上記シート基材に、より一層均一に含浸される。上記粘度の下限は特に限定されない。上記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度は、好ましくは150mPa・s以上、より好ましくは200mPa・s以上である。上記粘度が上記下限以上であると、保存安定性がより一層高くなる。
上記粘度は、粘度計を用いて、25℃で、No.2ローターを使用して回転速度30rpm、回転時間1分間の条件で測定される。上記粘度計としては、東機産業社製のTV−22型粘度計等を使用可能である。
本発明に係るクレンジングシートは、化粧料、医薬部外品、又は医薬品として用いられるクレンジングシートであることが好ましい。上記クレンジング用乳化組成物は、(D)多価アルコールを含むことが好ましい。上記クレンジング用乳化組成物は、(E)エタノールを含むことが好ましい。上記クレンジング用乳化組成物は、一般的に水を含む。
以下、本発明に係るクレンジングシート及び上記クレンジング用乳化組成物に用いることができる各成分、並びにシート基材を詳細に説明する。
((A)非イオン性界面活性剤)
上記クレンジング用乳化組成物が(A)非イオン性界面活性剤を含むことにより、保存安定性がかなり高くなり、更にクレンジング力も効果的に高くなる。非イオン性界面活性剤としては、ポリオキシエチレン脂肪酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、モノグリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビットミツロウ、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、ポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレンラノリン、ポリオキシエチレンラノリンアルコール、ポリオキシエチレンソルビトールラノリン、及びジメチルラウリルアミンオキシド等が挙げられる。
これらの中で、本発明では、非イオン性界面活性剤として、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の内の少なくとも1種が用いられる。
上記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルの具体例としては、ポリオキシエチレン(カプリル/カプリン酸)グリセリル、ポリオキシエチレンヤシ油脂肪酸グリセリン、モノオレイン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノミリスチン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、及びトリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル等が挙げられる。
これらの中で、本発明では、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルを用いる場合に、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの内の少なくとも1種が用いられる。
従って、本発明では、(A)非イオン性界面活性剤は、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種である。(A)非イオン性界面活性剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記クレンジング用乳化組成物は、(A)非イオン性界面活性剤として、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルを含んでいてもよく、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルを含んでいてもよく、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油を含んでいてもよい。
保存安定性をより一層高める観点からは、(A)非イオン性界面活性剤は、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の内の少なくとも1種であることが好ましく、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることが特に好ましい。
クレンジング力をより一層高める観点からは、(A)非イオン性界面活性剤は、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びモノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの内の少なくとも1種であることが好ましく、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルであることが好ましい。
上記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルにおける酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、好ましくは2以上、より好ましくは4以上、好ましくは100以下、より好ましくは90以下である。上記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルにおける酸化エチレンの付加モル数が上記下限以上及び上記上限以下であると、上記クレンジング用乳化組成物の保存安定性がより一層良好になる。
上記ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステルとして、市販品を用いてもよい。モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、青木油脂工業社製の市販品である「ブラウノン RGL−5MISE」(酸化エチレン付加モル数:5)、「RGL−8MISE」(酸化エチレン付加モル数:8)、「RGL−10MISE」(酸化エチレン付加モル数:10)、及び「RGL−20MISE」(酸化エチレン付加モル数:20)、並びに、日本エマルジョン社製の市販品である「GWIS−108」(酸化エチレン付加モル数:8)、「EMALEX GWIS−120」(酸化エチレン付加モル数:20)、及び「EMALEX GWIS−160」(酸化エチレン付加モル数:60)等が挙げられる。ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの市販品としては、日本エマルジョン社製の市販品である「GWIS−210」(酸化エチレン付加モル数:10)、「EMALEX GWIS−220」(酸化エチレン付加モル数:20)、「EMALEX GWIS−230」(酸化エチレン付加モル数:30))、及び「EMALEX GWIS−260」(酸化エチレン付加モル数:60)等が挙げられる。
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油として、市販品を用いてもよい。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の市販品としては、例えば、日本エマルジョン社製の市販品である「HC−20」(酸化エチレン付加モル数:20)、「HC−40」(酸化エチレン付加モル数:40)及び「HC−100」(酸化エチレン付加モル数:100)等が挙げられる。
上記ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びモノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルにおける酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、好ましくは10以上、より好ましくは20以上、好ましくは80以下、より好ましくは60以下である。上記ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びモノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルにおける酸化エチレンの付加モル数が上記下限以上及び上記上限以下であると、上記クレンジング用乳化組成物の保存安定性がより一層良好になる。
上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における酸化エチレンの付加モル数は、特に限定されないが、好ましくは20以上、より好ましくは30以上、好ましくは100以下である。上記ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油における酸化エチレンの付加モル数が上記下限以上及び上記上限以下であると、上記クレンジング用乳化組成物の保存安定性がより一層良好になる。
(A)非イオン性界面活性剤のHLB値は好ましくは7以上、より好ましくは8以上、好ましくは16以下、より好ましくは15以下である。HLB値が上記下限以上であると、保存安定性がより一層良好になる。HLB値が上記上限以下であると、クレンジング力がより一層高くなる。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油からなる群から選択される少なくとも1種である(A)非イオン性界面活性剤の含有量(ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル、モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル及びポリオキシエチレン硬化ヒマシ油の合計の含有量)は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。(A)非イオン性界面活性剤の含有量が上記下限以上であると、クレンジング力がより一層高くなる。(A)非イオン性界面活性剤の含有量が上記上限以下であると、保存安定性がより一層良好になり、更に上記クレンジング用乳化組成物の粘度を適度に低くすることが容易になる。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの含有量は、好ましくは0.1質量%以上、より好ましくは0.3質量%以上、好ましくは5質量%以下、より好ましくは3質量%以下である。ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの含有量が上記下限以上であると、クレンジング力がより一層高くなる。ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルの含有量が上記上限以下であると、保存安定性がより一層良好になり、更に上記クレンジング用乳化組成物の粘度を適度に低くすることが容易になる。
((B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体)
上記クレンジング用乳化組成物が(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体を含むことにより、上記クレンジング用乳化組成物の粘度が低くても保存安定性を高め、かつ上記クレンジングシートのクレンジング力を高めることができる。すなわち、(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の使用により、高い保存安定性と高いクレンジング力とを両立することが可能になる。(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体は1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体として、市販品を用いてもよい。(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の市販品としては、LUBRIZOL社製の市販品である「PEMULEN TR−1」、「PEMULEN TR−2」、「カーボポール1342」、「カーボポール1382」及び「ETD2020」等が挙げられる。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量は、好ましくは0.01質量%以上、より好ましくは0.015質量%以上、好ましくは0.2質量%以下、より好ましくは0.15質量%以下である。(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量が上記下限以上であると、保存安定性及びクレンジング力がより一層高くなる。(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量が上記上限以下であると、クレンジング力がより一層良好になる。
((C)油剤)
上記クレンジング用乳化組成物が(C)油剤を含むことにより、クレンジング力を効果的に高めることができる。また、本発明では、油剤を安定に配合させるために、クレンジング用組成物は、乳化組成物である。(C)油剤は、(A)非イオン性界面活性剤と異なり、(B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と異なり、(D)多価アルコールとも異なる。
(C)油剤としては、炭化水素油、シリコーン油、油脂、高級脂肪酸、脂肪酸エステル、及び高級アルコール等が挙げられる。(C)油剤は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記炭化水素油としては、例えば、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、合成スクワラン、植物性スクワラン、スクワラン、セレシン、パラフィン、流動パラフィン、流動イソパラフィン、マイクロクリスタリンワックス、ポリエチレン末、ポリエチレンワックス及びワセリン等が挙げられる。上記炭化水素油は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
クレンジング力を効果的に高める観点からは、上記炭化水素油は、軽質イソパラフィン、軽質流動イソパラフィン、流動パラフィン、及び流動イソパラフィンからなる群から選択される少なくとも1種であることが好ましい。
上記シリコーン油は、ストレートシリコーンであってもよく、変性シリコーンであってもよく、環状シリコーンであってもよい。上記ストレートシリコーンとしては、例えば、オクタメチルトリシロキサン、テトラデカメチルヘキサシロキサン、メチルポリシロキサン、高重合メチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、及びメチルハイドロジェンポリシロキサン等が挙げられる。上記変性シリコーンとしては、例えば、アルコール変性シリコーン、アルキル変性シリコーン、アミノ変性シリコーン、ポリエーテル変性シリコーン、及びエポキシ変性シリコーン等が挙げられる。上記環状シリコーンとしては、例えば、メチルシクロポリシロキサン、オクタメチルシクロテトラシロキサン、デカメチルシクロペンタシロキサン、及びドデカメチルシクロヘキサシロキサン等が挙げられる。上記シリコーン油は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
クレンジング力を効果的に高める観点からは、上記シリコーン油は、環状シリコーンであることが好ましい。
上記油脂としては、例えば、ヒマワリ油、綿実油、大豆油、オリーブ油、ヤシ油、ヒマシ油、ホホバ油、椿油、及びミンク油等が挙げられる。上記油脂は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、オレイン酸、ベヘニン酸、ウンデシレン酸、ラノリン酸、及びイソステアリン酸等が挙げられる。上記高級脂肪酸は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記脂肪酸エステルとしては、例えば、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、ミリスチン酸ミリスチル、パルミチン酸セチル、オレイン酸オレイル、ミリスチン酸オクチルドデシル、オレイン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸エチル、イソステアリン酸イソプロピル、2−エチルヘキサン酸セチル、2−エチルヘキサン酸セトステアリル、オクタン酸イソセチル、オクタン酸イソステアリル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸イソセチル、イソステアリン酸オクチルドデシル、ジメチルオクタン酸オクチルドデシル、ジオレイン酸エチレングリコール、ジカプリル酸プロピレングリコール、ジカプリン酸プロピレングリコール、ジ(カプリル/カプリン酸)プロピレングリコール、イソステアリン酸プロピレングリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、トリ2−エチルヘキサン酸グリセリル、トリイソパルミチン酸グリセリル、及びテトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール等が挙げられる。上記脂肪酸エステルは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
上記高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、オレイルアルコール、ラノリンアルコール、ベヘニルアルコール、セトステアリルアルコール、オクチルデカノール、及びデシルテトラデカノール等が挙げられる。上記高級アルコールは、1種のみが用いられてもよく、2種以上が併用されてもよい。
皮膚の刺激を抑え、クレンジング力をより一層高める観点からは、(C)油剤は、炭化水素油及びシリコーン油の内の少なくとも1種であることが好ましく、炭化水素油及びシリコーン油の双方であることが好ましい。従って、上記クレンジング用乳化組成物は、炭化水素油と、シリコーン油とを含有することが好ましい。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、(C)油剤の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。(C)油剤の含有量が上記下限以上であると、クレンジング力がより一層高くなる。(C)油剤の含有量が上記上限以下であると、保存安定性がより一層良好になる。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、炭化水素油及びシリコーン油の合計の含有量は、好ましくは1質量%以上、より好ましくは3質量%以上、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、炭化水素油の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、シリコーン油の含有量は、好ましくは0.5質量%以上、より好ましくは1.5質量%以上、好ましくは20質量%以下、より好ましくは15質量%以下である。炭化水素油及びシリコーン油の合計の含有量、炭化水素油の含有量、並びにシリコーン油の含有量がそれぞれ上記下限以上であると、クレンジング力がより一層高くなる。炭化水素油及びシリコーン油の合計の含有量、炭化水素油の含有量、及びシリコーン油の含有量がそれぞれ上記上限以下であると、保存安定性がより一層良好になる。
((D)多価アルコール)
上記クレンジング用乳化組成物が(D)多価アルコールを含むことにより、皮膚刺激性を緩和する効果が得られる。
(D)多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、ポリグリセリン、1,3−ブチレングリコール、イソプレングリコール、ソルビトール、マルチトール、マンニトール、グルコール、1,2−ブタンジオール、1,2−ペンタンジオール、1,2−ヘキサンジオール、1,2−ヘプタンジオール、1,2−オクタンジオール、1,2−ノナンジオール、及び1,2−デカンジオール等が挙げられる。(D)多価アルコールは1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、(D)多価アルコールの含有量は、好ましくは0質量%以上(未使用も含む)、より好ましくは0.5質量%以上、好ましくは25質量%以下、より好ましくは20質量%以下である。(D)多価アルコールの含有量が上記下限以上であると、皮膚刺激性がより一層緩和される。(D)多価アルコールの含有量が上記上限以下であると、クレンジング後のさっぱり感がより一層良好になる。
((E)エタノール)
上記クレンジング用乳化組成物は、(E)エタノールを含むことが好ましい。上記クレンジング用乳化組成物が(E)エタノールを含むことにより、防腐効果が効果的に高くなる。
防腐効果をより一層高める観点からは、(E)エタノールの含有量は多い方がよい。一方で、皮膚刺激をより一層抑える観点からは、(E)エタノールの含有量は少ない方がよい。特に、クレンジングシートでは、皮膚刺激は使用上大きな問題になることがある。
上記クレンジング用乳化組成物100質量%中、(E)エタノールの含有量は、好ましくは0質量%以上(未使用を含む)、より好ましくは2質量%以上、好ましくは10質量%以下、より好ましくは8質量%以下である。(E)エタノールの含有量が上記下限以上であると、防腐効果がより一層良好になる。(E)エタノールの含有量が上記上限以下であると、皮膚刺激がより一層抑えられる。
(水)
上記クレンジング用乳化組成物の残部には、水が用いられる。水は、化粧料に一般に用いられる水であることが好ましい。水は、特に限定されないが、精製水、水道水及びイオン交換水等が挙げられる。水は、精製水であることが好ましい。
(他の成分)
上記クレンジング用乳化組成物は、本発明の効果を阻害しない範囲で、両性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、防腐剤、清涼剤、抗酸化剤、金属封鎖剤、ビタミン類、動植物抽出エキス、パール化剤、及び着色剤等の他の成分を含んでいてもよい。これらの他の成分は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記両性界面活性剤としては、アミノ酸型両性界面活性剤及びベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。上記アミノ酸型両性界面活性剤としては、グリシン型両性界面活性剤、及びアミノプロピオン酸型両性界面活性剤等が挙げられる。上記ベタイン型両性界面活性剤としては、アミノ酢酸ベタイン型両性界面活性剤、及びスルホベタイン型両性界面活性剤等が挙げられる。
上記陽イオン性界面活性剤としては、アルキルアミン塩及び脂肪酸アミドアミン等が挙げられる。上記アルキルアミン塩としては、塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、及び塩化ジステアリルジメチルアンモニウム等が挙げられる。上記脂肪酸アミドアミンとしては、ミリスチン酸ジメチルアミノエチルアミド、及びステアリン酸ジエチルアミノプロピルアミド等が挙げられる。
上記陰イオン性界面活性剤としては、アルキル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、N−アシルメチルタウリン塩、スルホコハク酸アルキル塩、スルホコハク酸ポリオキシエチレンアルキル塩、モノアルキルリン酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸エステル塩、N−アシルサルコシン塩、N−アシル−N−メチル−β−アラニン塩、N−アシルグルタミン酸塩、N−アシルグリシン塩、及びアルキルエーテルグリコール酢酸塩等が挙げられる。
上記防腐剤としては、パラオキシ安息香酸エステル(メチルパラベン)、フェノキシエタノール、安息香酸ナトリウム、ソルビン酸カリウム及びポリアミノプロピルビグアナイド等が挙げられる。
(シート基材)
上記シート基材の材料は、上記クレンジング用乳化組成物を含浸可能であれば特に限定されない。通常化粧品として用いられるシート基材を適宜使用可能である。
上記シート基材としては、天然繊維、合成繊維又は半天然繊維からなる織布又は不織布等が挙げられる。含浸性及び使用感をより一層良好にする観点からは、上記シート基材は、不織布であることが好ましい。
上記天然繊維としては、綿、パルプ、シルク、セルロース、麻、リンター、及びカボック等が挙げられる。上記合成繊維としては、ナイロン、ポリエステル繊維、ポリアクリル繊維、ポリプロピレン繊維、ポリエチレン繊維、及びポリエチレンテレフタレート繊維等が挙げられる。上記半天然繊維としては、レーヨン、及びアセテート等が挙げられる。上記の繊維は、1種のみが用いられてもよく、2種以上が用いられてもよい。
上記シート基材の表面は、エンボス加工されていてもよい。また、上記シート基材には、フィルム基材が含まれる。
上記シート基材に上記クレンジング用乳化組成物を含浸させる方法は特に限定されず、公知の方法が採用可能である。
上記シート基材に含浸させる上記クレンジング用乳化組成物の量は、シート基材1質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは3質量部以上、好ましくは7質量部以下、より好ましくは6質量部以下である。上記クレンジング用乳化組成物の含浸量が上記下限以上であると、クレンジング力がより一層高くなる。上記クレンジング用乳化組成物の含浸量が上記上限以下であると、上記シート基材に上記クレンジング用乳化組成物がより一層良好に含浸され、含浸状態をより一層良好に維持できる。
以下、本発明について、実施例及び比較例を挙げて具体的に説明する。本発明は、以下の実施例のみに限定されない。なお、以下の実施例9〜12は参考例である。
実施例及び比較例では、下記の成分を用いた。
((A)非イオン性界面活性剤)
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−220」、酸化エチレン付加モル数:20)
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−230」、酸化エチレン付加モル数:30)
ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−260」、酸化エチレン付加モル数:60)
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−120」、酸化エチレン付加モル数:20)
モノイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−160」、酸化エチレン付加モル数:60)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(日本エマルジョン社製「HC−40」、酸化エチレン付加モル数:40)
ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油(日本エマルジョン社製「HC−100」、酸化エチレン付加モル数:100)
((A)’他の非イオン性界面活性剤)
トリイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリル(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−320」、酸化エチレン付加モル数:20)
イソステアリン酸ポリオキシエチレングリコール(日本エマルジョン社製「EMALEX GWIS−108」、酸化エチレン付加モル数:8)
((B)アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体)
アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体(LUBRIZOL社製「PEMULEN
TR−2」)
((B)’アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体に類似する他の成分)
カルボキシビニルポリマー(LUBRIZOL社製「カーボポール 981」)
(C)油剤
炭化水素油:
流動イソパラフィン(日油社製「パールリーム EX」)
シリコーン油:
デカメチルシクロペンタシロキサン(信越化学工業社製「KF−955」)
((D)多価アルコール)
濃グリセリン(阪本薬品工業社製「化粧用濃グリセリン」)
((E)エタノール)
エタノール(日本アルコール販売社製「95°合成アルコール」)
(他の成分)
防腐剤:
メチルパラベン(上野製薬社製「メッキンスM」)
フェノキシエタノール(四日市合成社製「フェノキシエタノール−S」)
中和剤:
水酸化カリウム
水:
精製水
(実施例1〜12及び比較例1〜5)
下記の表1,2に示す配合成分を配合(配合単位は質量%)し、常法に準じて調製することにより、クレンジング用乳化組成物を得た。
シート基材として、パルプ/レーヨン(三昭紙業社製「KP9340」)の不織布を用意した。上記シート基材に、上記クレンジング用乳化組成物を含浸させて、クレンジングシート(シート化粧料)を得た。なお、シート基材1質量部に対して、上記クレンジング用乳化組成物5質量部を含浸させた。
(試験例1:粘度測定)
得られた乳化組成物の粘度を、東機産業社製のTV−22型粘度計を用いて、25℃で、No.2ローターを使用して回転速度30rpm、回転時間1分間の条件で測定した。
(試験例2:保存安定性)
得られた乳化組成物を、25℃及び40℃の恒温恒湿室に1週間保管した。保管後の乳化組成物の状態から、保存安定性を下記の基準で評価した。
<保存安定性の評価基準>
○(良好):均一である
△(不十分):やや不均一な状態が認められる
×(不良):明らかな分離が認められる
(試験例3:クレンジング力の評価)
メイクを施した女性専門パネル20名が、得られたクレンジングシートを用いて、メイクの拭き取り除去をおこない、クレンジング力を下記の基準で評価した。
<クレンジング力の評価基準>
○○(かなり良好):20名中16名以上が、クレンジング力が高いと回答
○(良好):20名中11〜15名が、クレンジング力が高いと回答
△(不十分):20名中6〜10名が、クレンジング力が高いと回答
×(不良):20名中5名以下が、クレンジング力が高いと回答
(試験例4:刺激の評価)
試験例3のクレンジングの際に、眼の刺激が強いか否か、並びに皮膚の刺激が強いか否かを評価した。また、試験例3のクレンジングの後、皮膚の刺激が強いか否かを評価した。
<刺激の評価基準>
○○(かなり良好):20名中16名以上が、クレンジングの際の目の刺激及び皮膚の刺激、並びにクレンジング後の皮膚の刺激のいずれもが強くないと回答
○(良好):20名中11〜15名が、クレンジングの際の目の刺激及び皮膚の刺激、並びにクレンジング後の皮膚の刺激のいずれもが強くないと回答
△(不十分):20名中6〜10名が、クレンジングの際の目の刺激及び皮膚の刺激、並びにクレンジング後の皮膚の刺激のいずれもが強くないと回答
×(不良):20名中5名以下が、クレンジングの際の目の刺激及び皮膚の刺激、並びにクレンジング後の皮膚の刺激のいずれもが強くないと回答
組成及び結果を下記の表1,2に示す。
Figure 0006125671
Figure 0006125671

Claims (5)

  1. シート基材と、前記シート基材に含浸されているクレンジング用乳化組成物とを備え、
    前記クレンジング用乳化組成物が、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルである非イオン性界面活性剤と、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体と、油剤とを含有し
    記クレンジング用乳化組成物の25℃での粘度が1000mPa・s以下である、クレンジングシート。
  2. 前記油剤が、炭化水素油及びシリコーン油の内の少なくとも1種である、請求項1に記載のクレンジングシート。
  3. 前記クレンジング用乳化組成物100質量%中、ジイソステアリン酸ポリオキシエチレングリセリルである前記非イオン性界面活性剤の含有量が0.1質量%以上、5質量%以下であり、前記アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体の含有量が0.01質量%以上、0.2質量%以下であり、前記油剤の含有量が1質量%以上、25質量%以下である、請求項1又は2に記載のクレンジングシート。
  4. 前記クレンジング用乳化組成物が、多価アルコールをさらに含有する、請求項1〜のいずれか1項に記載のクレンジングシート。
  5. 前記クレンジング用乳化組成物が、エタノールをさらに含有する、請求項1〜4のいずれか1項に記載のクレンジングシート。
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