JP6124693B2 - エンジン装置 - Google Patents

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本願発明は、排気ガス浄化装置を設けたディーゼルエンジン等のエンジン装置に係り、より詳しくは、例えばホイルローダまたはバックホウまたはフォークリフトカーなどの作業機械に搭載されるエンジン装置に関するものである。
従来、エンジンの排気経路中に、排気ガス浄化装置(ディーゼルパティキュレートフィルタ)を設け、排気ガス浄化装置の酸化触媒又はスートフィルタ等によって、ディーゼルエンジンから排出された排気ガスを浄化処理する技術を開発されている(例えば特許文献1参照)。また、近年では、環境対策のため、建設機械や農業機械などの作業機械の分野においても、それらに搭載されるディーゼルエンジンに、排気ガス浄化装置を設けることが求められている(例えば特許文献2参照)。
特開2000−145430号公報 特開2007−182705号公報
ところで、排気ガス浄化装置を設けた場合、エンジンの排気経路中に、排気ガス浄化装置を消音器(マフラ)に代えて単に配置したのでは、排気ガスの温度を、排気ガス浄化装置における排気ガスの浄化に必要な高温に維持しにくい。例えば、特許文献2に開示される建設機械における消音器の支持構造を、排気ガス浄化装置の支持構造に流用したとしても、排気ガス浄化装置における排気ガスの温度を安定的に得られないという問題がある。特に、ホイルローダのような作業機械では、周囲との接触防止のために旋回半径を小さくするべく、走行機体のコンパクト化が求められる。即ち、エンジン搭載スペースに制約があるホイルローダのような作業機械では、エンジンに対して排気ガス浄化装置を離間させて配置する必要があり、エンジンから排気ガス浄化装置に至るまでに排気ガス温度が低下しやすい等の問題がある。
また、エンジンの排気マニホールドに近接させて排気ガス浄化装置を支持する場合、排気ガス浄化装置内の排気ガス温度が低下しにくいが、エンジンの振動が排気ガス浄化装置に伝わって、排気ガス浄化装置が損傷する可能性も懸念される。高剛性の支持部材にてエンジンに排気ガス浄化装置を支持する必要がある。
そこで、本願発明は、これらの現状を検討して改善を施したエンジン装置を提供しようとするものである。
本願発明は、作業部を駆動するエンジンと、前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置を備え、前記エンジンの排気マニホールドに排気連絡管を介して前記排気ガス浄化装置を接続させるエンジン装置において、前記エンジンが内設されるエンジンルーム内に隔壁体を設け、前記エンジンの冷却風に対して前記排気連絡管の外周を前記隔壁体にて遮蔽し、前記排気ガス浄化装置から機外に排気ガスを放出させるテールパイプを備え、前記排気連絡管の外周側に形成する内管に、前記テールパイプの一部にて形成する外管を被嵌させたものである。
上記エンジン装置において、前記エンジンルーム内を前記隔壁体にて仕切り、前記エンジンが内設されるエンジン設置空間と、前記排気連絡管が内設される排気連絡管設置空間を、前記エンジンルーム内部に形成するように構成したものである。
本願発明によると、作業部を駆動するエンジンと、前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置を備え、前記エンジンの排気マニホールドに排気連絡管を介して前記排気ガス浄化装置を接続させるエンジン装置において、前記エンジンが内設されるエンジンルーム内に隔壁体を設け、前記エンジンの冷却風に対して前記排気連絡管の外周を前記隔壁体にて遮蔽したものであるから、前記エンジンの冷却風が前記排気連絡管に直接当たりにくく、前記排気連絡管ひいては排気ガス浄化装置内部の排気ガスの温度低下を抑制でき、前記排気ガス浄化装置内部の排気ガス温度を高温に維持できる。
本願発明によると、前記エンジンルーム内を前記隔壁体にて仕切り、前記エンジンが内設されるエンジン設置空間と、前記排気連絡管が内設される排気連絡管設置空間を、前記エンジンルーム内部に形成するように構成したものであるから、前記エンジンルームの一部を利用して、前記排気連絡管設置空間を形成でき、前記エンジンルーム内に前記排気連絡管を簡単に組付けることができる。前記エンジンに対して排気ガス浄化装置を離間させて支持させても、前記排気ガス浄化装置内の排気ガス温度が低下するのを防止できると共に、前記エンジンが搭載される本機側に前記排気ガス浄化装置を支持でき、前記排気ガス浄化装置の取付け構造などを簡略化できる。
本願発明によると、前記排気ガス浄化装置から機外に排気ガスを放出させるテールパイプを備え、前記排気連絡管の外周側に形成する内管に、前記テールパイプの一部にて形成する外管を被嵌させたものであるから、前記排気連絡管の外側に前記テールパイプを多重構造に形成して、前記排気連絡管の断熱構造を簡略化できるものでありながら、前記内管の放熱を容易に抑制できる。前記内管と外管の間に断熱空気層を簡単に形成でき、その断熱空気層にて前記排気連絡管の断熱性をさらに向上できる。
本願発明の作業機械の一実施形態としてのホイルローダの左側面図である。 図1に示すホイルローダの平面図である。 本願発明の第1実施形態におけるディーゼルエンジンの左側面図である。 同右側面図である。 同正面図である。 同背面図である。 同平面図である。 同底面図である。 排気ガス浄化装置の外観斜視図である。 本願発明の第2実施形態におけるディーゼルエンジンの左側面図である。 本願発明の第3実施形態におけるディーゼルエンジンの左側面図である。
以下、図1〜図9を参照して、本願発明のエンジン装置及び当該エンジン装置を備える作業機械の実施形態を図面に基づいて説明する。なお、以下では、本実施形態における作業機械として、ローダ装置を作業部として備えるホイルローダを一例に挙げ、その構成の詳細を説明する。
図1、図2に示すホイルローダ211は、左右一対の前輪213及び後輪214を有する走行機体216を備えている。走行機体216には、操縦部217とエンジン1とが搭載されている。走行機体216の前側部には、作業部であるローダ装置212を装着し、ローダ作業を行うことが可能に構成されている。操縦部217には、オペレータが着座する操縦座席219と、操縦ハンドル218と、エンジン1等を出力操作する操作手段や、ローダ装置212用の操作手段としてのレバー又はスイッチ等が配置されている。
ホイルローダ211の前部であって前車輪213の上方には、前述したように、作業部であるローダ装置212を備えている。ローダ装置212は、走行機体216の左右両側に配置されたローダポスト222と、各ローダポスト222の上端に上下揺動可能に連結された左右一対のリフトアーム223と、左右リフトアーム223の先端部に上下揺動可能に連結されたバケット224とを有している。
各ローダポスト222とこれに対応したリフトアーム223との間には、リフトアーム223を上下揺動させるためのリフトシリンダ226がそれぞれ設けられている。左右リフトアーム223とバケット224との間には、バケット224を上下揺動させるためのバケットシリンダ228が設けられている。この場合、操縦座席219のオペレータがローダレバー(図示省略)を操作することによって、リフトシリンダ226やバケットシリンダ228が伸縮作動し、リフトアーム223やバケット224を上下揺動させ、ローダ作業を実行するように構成している。
このホイルローダ211において、エンジン1は、操縦座席219の下側で、フライホイールハウジング10が走行機体216の前部側に位置するように配置される。すなわち、エンジン1は、エンジン出力軸の向きがローダ装置212とカウンタウェイト215とが並ぶ前後方向に沿うように、エンジン1が配置されている。そして、このエンジン1の後方にラジエータ24の下側に、連続再生式の排気ガス浄化装置2(ディーゼルパティキュレートフィルタ)が配置される。すなわち、排気ガス浄化装置2は、エンジン1に対して、カウンタウェイト215とエンジン1との間の下方に遠隔配置される。これにより、それ自体が重量物である排気ガス浄化装置2が、カウンタウェイト215の補助として機能する。
また、エンジン1は、その左側方で、新気(外部空気)を吸引するエアクリーナ32と連結するとともに、その右側方で、排気ガス浄化装置2の吸気側と接続された排気管(排気連絡管)72と連結する。すなわち、エアクリーナ32と排気連絡管72とは、エンジン1を間に挟む位置に配置されるため、エアクリーナ32と排気連絡管72が離間した位置に配置されることとなる。したがって、樹脂成型品などで構成されて熱的に弱いエアクリーナ32が、排気連絡管72を通過する排ガスに基づく排熱による、変形などといった影響が及ぶことを抑制できる。
このように、操縦座席219下側後方に配置される、エンジン1、排気ガス浄化装置2、ラジエータ24及びエアクリーナ32は、カウンタウェイト215の上側に配置されるボンネット220によって覆われる。このボンネット220は、操縦部217の後方部分が開閉可能に構成されるとともに、操縦部217内の部分が、操縦部217の床面から突起したシートフレーム221として構成される。
ボンネット220のシートフレーム221の上側には、操縦座席219が着脱可能に設置される。これにより、シートフレーム221から操縦座席219を離脱したときに、シートフレーム221上面が開放されるため、シートフレーム221下側のエンジン1等について、メンテナンスが可能となる。なお、操縦座席219を着脱可能とする構成に限定されるものではなく、操縦座席219がシートフレーム221の上方で前側に傾動することで、シートフレーム221上面を開放させるものとしてもよい。このとき、操縦座席219が固設されたシートフレーム221自体が、前側に傾動することで、エンジン1等の上側が開放されるものとしてもよい。
エンジン1は、フライホイールハウジング10の前面側にミッションケース132が連結されている。エンジン1からフライホイール11を経由した動力は、ミッションケース132にて適宜変速され、前輪213及び後輪214やリフトシリンダ226及びバケットシリンダ228等の油圧駆動源133に伝達されることになる。
次に、図3〜図8を参照して、本願発明のエンジン装置について、上記ホイルローダ211等の作業機械に原動機として搭載されるディーゼルエンジン1を例に挙げて、以下に説明する。上記したように、ディーゼルエンジン1は、排気連絡管72を介して接続される排気ガス浄化装置2を備える。排気ガス浄化装置2は、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒子状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)を低減する作用を備える。
ディーゼルエンジン1は、エンジン出力用クランク軸3とピストン(図示省略)を内蔵するシリンダブロック4を備える。シリンダブロック4にシリンダヘッド5を上載している。シリンダヘッド5の左側面に吸気マニホールド6を配置する。シリンダヘッド5の右側面に排気マニホールド7を配置する。シリンダヘッド5の上側面にヘッドカバー8を配置する。シリンダブロック4の後側面に冷却ファン9を設ける。シリンダブロック4の前側面にフライホイールハウジング10を設ける。フライホイールハウジング10内にフライホイール11を配置する。
クランク軸3(エンジン出力軸)にフライホイール11を軸支する。作業車両(バックホウやフォークリフト等)の作動部に、クランク軸3を介してディーゼルエンジン1の動力を取出すように構成している。また、シリンダブロック4の下面にはオイルパン12を配置する。オイルパン12内の潤滑油は、シリンダブロック4の側面に配置されたオイルフィルタ13を介して、ディーゼルエンジン1の各潤滑部に供給される。
シリンダブロック4の側面のうちオイルフィルタ13の上方(吸気マニホールド6の下方)には、燃料を供給するための燃料供給ポンプ14を取付ける。電磁開閉制御型の燃料噴射バルブ(図示省略)を有する4気筒分の各インジェクタ15をディーゼルエンジン1に設ける。各インジェクタ15に、燃料供給ポンプ14及び円筒状のコモンレール16及び燃料フィルタ(図示省略)を介して、作業車両に搭載される燃料タンク(図示省略)を接続する。
前記燃料タンクの燃料が燃料供給ポンプ14からコモンレール16に圧送され、高圧の燃料がコモンレール16に蓄えられる。各インジェクタ15の燃料噴射バルブをそれぞれ開閉制御することによって、コモンレール16内の高圧の燃料が各インジェクタ15からディーゼルエンジン1の各気筒に噴射される。
シリンダブロック4の前面左寄りの部位には、冷却水循環用の冷却水ポンプ21が冷却ファン9のファン軸と同軸状に配置されている。クランク軸3の回転にて、冷却ファン駆動用Vベルト22を介して、冷却ファン9と共に冷却水ポンプ21が駆動される。作業車両に搭載されるラジエータ24内の冷却水が、冷却水ポンプ21の駆動にて、冷却水ポンプ21に供給される。そして、シリンダブロック4及びシリンダヘッド5に冷却水が供給され、ディーゼルエンジン1を冷却する。なお、冷却水ポンプ21の左側方にはオルタネータ23が設けられている。
シリンダブロック4の左右側面に機関脚取付け部19がそれぞれ設けられている。各機関脚取付け部19には、防振ゴム35を有するとともに機体フレーム94の左右側壁に連結された機関脚体34がそれぞれボルト締結される。ディーゼルエンジン1は、各機関脚体34を介して、上記ホイルローダ211等の作業車両における走行機体216の機体フレーム94に防振支持される。これにより、ディーゼルエンジン1の振動が、機体フレーム94へ伝達することを抑止できる。
さらに、EGR装置26(排気ガス再循環装置)を説明する。上向きに突出する吸気マニホールド6の入口部に、EGR装置26(排気ガス再循環装置)を介してエアクリーナ32を連結する。新気(外部空気)が、エアクリーナ32から、EGR装置26を介して吸気マニホールド6に送られる。
EGR装置26は、ディーゼルエンジンの排気ガスの一部(排気マニホールドからのEGRガス)と新気(エアクリーナ80からの外部空気)とを混合させて吸気マニホールド6に供給するEGR本体ケース27(コレクタ)と、エアクリーナ32に吸気管33を介してEGR本体ケース27を連通させる吸気スロットル部材28と、排気マニホールド7にEGRクーラ29を介して接続される還流管路としての再循環排気ガス管30と、再循環排気ガス管30にEGR本体ケース27を連通させるEGRバルブ部材31とを備えている。
すなわち、吸気マニホールド6と新気導入用の吸気スロットル部材28とがEGR本体ケース27を介して接続されている。そして、EGR本体ケース27には、排気マニホールド7から延びる再循環排気ガス管30の出口側が連通している。EGR本体ケース27は長筒状に形成されている。吸気スロットル部材28は、EGR本体ケース27の長手方向の一端部にボルト締結されている。EGR本体ケース27の下向きの開口端部が、吸気マニホールド6の入口部に着脱可能にボルト締結されている。
また、再循環排気ガス管30の出口側が、EGRバルブ部材31を介してEGR本体ケース27に連結されている。再循環排気ガス管30の入口側は、EGRクーラ29を介して排気マニホールド7の下面側に連結されている。EGRバルブ部材31内のEGRバルブ(図示省略)の開度を調節することにより、EGR本体ケース27へのEGRガスの供給量を調節する。
上記の構成により、エアクリーナ80から吸気スロットル部材28を介してEGR本体ケース27内に新気(外部空気)を供給する一方、排気マニホールド7からEGRバルブ部材31を介してEGR本体ケース27内にEGRガス(排気マニホールドから排出される排気ガスの一部)を供給する。エアクリーナ80からの新気と、排気マニホールド7からのEGRガスとが、EGR本体ケース27内で混合された後、EGR本体ケース27内の混合ガスが吸気マニホールド6に供給される。すなわち、ディーゼルエンジン1から排気マニホールド7に排出された排気ガスの一部が、吸気マニホールド6からディーゼルエンジン1に還流されることによって、高負荷運転時の最高燃焼温度が低下し、ディーゼルエンジン1からのNOx(窒素酸化物)の排出量が低減される。
ラジエータ24は、ディーゼルエンジン1の後方において、冷却ファン9と対向する位置に、ファンシュラウド(図示省略)を介して配置される。このラジエータ24は、その上側が防振ゴム59を有する上部支持ブラケット57を介して機体フレーム94の左右側壁部と連結されて、防振支持される。すなわち、上部支持ブラケット57が、機体フレーム94の左右側壁部に固着された支持部材95,96とボルト締結され、機体フレーム94の左右側壁部の上側を架橋するように固定される。ラジエータ24は、その上面が上部支持ブラケット57に接続されることで、防振ゴム59を介して防振支持される。また、ラジエータ24の前面には、冷却ファン9と対向するよう、オイルクーラ25が配置される。
このように、ラジエータ24及びオイルクーラ25は、ディーゼルエンジン1の後方の冷却ファン9に対向する位置において、その放熱量が小さい順に、冷却風の吐き出し方向に向けて一列に配置される。したがって、冷却ファン9が回転駆動することで、ディーゼルエンジン1後方から外気を吸引することにより、熱交換器であるラジエータ24及びオイルクーラ25はそれぞれ、外気(冷却風)が吹き付けられ、空冷されることになる。
エアクリーナ32は、その一端側が吸気スロットル部材28の吸気口と連結する吸気管33の他端側と連結する。この吸気管33がディーゼルエンジン1の後方に向かって延設されることで、エアクリーナ32は、ディーゼルエンジン1の左側後方に配置される。すなわち、エアクリーナ32は、ディーゼルエンジン1の後方に配置されるラジエータ24の左側に配置されることとなる。
次いで、図3〜図9を参照して、排気ガス浄化装置2について説明する。排気ガス浄化装置2は、浄化入口管36及び浄化出口管37を有する排気ガス浄化ケース38を備える。排気ガス浄化ケース38の内部に、二酸化窒素(NO2)を生成する白金等のディーゼル酸化触媒39(ガス浄化体)と、捕集した粒子状物質(PM)を比較的低温で連続的に酸化除去するハニカム構造のスートフィルタ40(ガス浄化体)とを、排気ガスの移動方向(図1の下側から上側)に直列に並べている。なお、排気ガス浄化ケース38の一側部を消音器41にて形成し、消音器41には、テールパイプ135と連結される浄化出口管37を設けている。
上記の構成により、ディーゼル酸化触媒39の酸化作用によって生成された二酸化窒素(NO2)が、スートフィルタ40内に一側端面(取入れ側端面)から供給される。ディーゼルエンジン1の排気ガス中に含まれた粒子状物質(PM)は、スートフィルタ40に捕集されて、二酸化窒素(NO2)によって連続的に酸化除去される。ディーゼルエンジン1の排気ガス中の粒状物質(PM)の除去に加え、ディーゼルエンジン1の排気ガス中の一酸化炭素(CO)や炭化水素(HC)の含有量が低減される。
また、サーミスタ形の上流側ガス温度センサ42と下流側ガス温度センサ43が、排気ガス浄化ケース38に付設される。ディーゼル酸化触媒39のガス流入側端面の排気ガス温度を、上流側ガス温度センサ42にて検出する。ディーゼル酸化触媒のガス流出側端面の排気ガス温度を、下流側ガス温度センサ43にて検出する。
さらに、排気ガス浄化ケース38に、排気ガス圧力センサとしての差圧センサ44を付設する。スートフィルタ40の上流側と下流側間の排気ガスの圧力差を、差圧センサ44にて検出する。スートフィルタ40の上流側と下流側間の排気圧力差に基づき、スートフィルタ40における粒子状物質の堆積量が演算され、スートフィルタ40内の詰り状態を把握できるように構成している。
電気配線コネクタを一体的に設けた差圧センサ44が支持フレーム97の上側に設けられたセンサ載置台(センサ支持部)98に取付けられる。排気ガス浄化ケース38の外側面に差圧センサ44が配置される。差圧センサ44には、上流側センサ配管47と下流側センサ配管48の一端側がそれぞれ接続される。排気ガス浄化ケース38内のスートフィルタ40を挟むように、上流側と下流側の各センサ配管ボス体49,50が排気ガス浄化ケース38に配置される。各センサ配管ボス体49,50に、上流側センサ配管47と下流側センサ配管48の他端側がそれぞれ接続される。
上記の構成により、スートフィルタ40の流入側の排気ガス圧力と、スートフィルタ40の流出側の排気ガス圧力の差(排気ガスの差圧)が、差圧センサ44を介して検出される。スートフィルタ40に捕集された排気ガス中の粒子状物質の残留量が排気ガスの差圧に比例するから、スートフィルタ40に残留する粒子状物質の量が所定以上に増加したときに、差圧センサ44の検出結果に基づき、スートフィルタ40の粒子状物質量を減少させる再生制御(例えば排気温度を上昇させる制御)が実行される。また、再生制御可能範囲以上に、粒子状物質の残留量がさらに増加したときには、排気ガス浄化ケース38を着脱分解して、スートフィルタ40を掃除し、粒子状物質を人為的に除去するメンテナンス作業が行われる。
なお、差圧センサ44の外側ケース部に電気配線コネクタ51を一体的に設けると共に、上流側ガス温度センサ42の電気配線コネクタ(図示省略)と、下流側ガス温度センサ43の電気配線コネクタ(図示省略)を、支持フレーム97のセンサ載置台98に固着する。センサ載置台98は、支持フレーム97の上側に延設された金属板を屈曲させて構成され、その上面に、差圧センサ44などが設置される。
ところで、支持フレーム97は、その左右両端を屈曲させた金属板により構成される。この支持フレーム97の左右両端の屈曲部位が、機体フレーム94の左右側壁への締結部99とされる。この締結部99が機体フレーム94の左右側壁とボルト締結されることで、機体フレーム94の左右側壁を架橋するように、支持フレーム97が機体フレーム94に固定される。このように固定された支持フレーム97は、その板面が機体フレーム94の左右側壁に対して垂直とされる状態で、オイルクーラ25の下側に配置されることとなる。
また、排気ガス浄化ケース38の出口挟持フランジ45に吊下げ体55を一体的に形成すると共に、浄化入口管36が設けられた排気ガス浄化ケース38の排気ガス入口側の側面に吊下げ金具56をボルト締結する。排気ガス浄化ケース38の対角線方向に、吊下げ体55と吊下げ金具56を離間させて配置する。ディーゼルエンジン1の組立工場などにおいて、チェンブロックなどのフック(図示省略)に吊下げ体55と吊下げ金具56を係止し、チェンブロックなどにて排気ガス浄化ケース38を吊下げ支持させ、ディーゼルエンジン1に排気ガス浄化ケース38を組付ける。吊下げ体55と吊下げ金具56の対角線方向の配置によって、重量物である排気ガス浄化ケース38を安定した姿勢で吊下げることができる。
また、排気ガス浄化ケース38は、出口挟持フランジ45に連結脚体(左ブラケット)80がボルト締結により着脱可能に取り付けられるとともに、固定脚体(右ブラケット)81が溶接固着される。このとき、連結脚体80の取り付けボス部が、出口挟持フランジ45の円弧体に設けられた貫通穴付きの脚体締結部に、ボルト締結されて取り付けられる。また、固定脚体81が、浄化入口管36側で、排気ガス浄化ケース38の外周面に対して溶接で固着される。
すなわち、固定脚体81が、排気ガス浄化ケース38の入り口側に設置され、連結脚体80が、排気ガス浄化ケース38の出口側に設置される。なお、連結脚体80は、出口挟持フランジ45に限らず、排気ガス浄化ケース38を組み立てる際に締結される中央挟持フランジなどの別の挟持フランジに締結されるものとしてもよい。
この排気ガス浄化ケース38の外周に設けられた連結脚体80及び固定脚体81それぞれが、機体フレーム94に固定されている支持フレーム97に、ボルト締結される。これにより、排気ガス浄化装置2は、支持フレーム97を介して機体フレーム94に吊り下げ支持される。すなわち、排気ガス浄化装置2は、ディーゼルエンジン1から振動伝達が抑制されてる機体フレーム94に支持される。したがって、ディーゼルエンジン1による排気ガス浄化装置2への振動伝達を防ぐことができるため、排気ガス浄化装置2の耐久性向上や長寿命化を図れる。
また、この排気ガス浄化装置2を支持する支持フレーム97は、その上部に構成されるセンサ載置台98上に、ラジエータ24の下側と連結された下部支持ブラケット58が当接するものとしてもよい。この下部支持ブラケット58は、ラジエータ24の上部を固定する上部支持ブラケット57と同様、防振ゴム60を備え、支持フレーム97に対して防振支持される。また、下部支持ブラケット58がセンサ載置台98と連結させるものとして、下部支持ブラケット58が支持フレーム97によって固定されるものとしてもよい。さらに、この下部支持ブラケット58が、支持フレーム97と一体に構成されるものとしてもよい。
排気ガス浄化装置2を浄化入口管36と中継管66とを連結する排気連絡管72は、その一部に、蛇腹形状のフレキシブル管73を有する。図3〜図8による構成例では、フレキシブル管73は、ディーゼルエンジン1の後ろ側で排気連絡管72を下方に屈曲させた位置から浄化入口管36との連結部分の間の位置に設けられる。このフレキシブル管73が排気連絡管72に設けられることで、ディーゼルエンジン1との接続経路となる排気連絡管72において、ディーゼルエンジン1の振動に基づく負荷をフレキシブル管72で吸収できる。したがって、排気連絡管72の損傷を防止できるだけでなく、排気ガス浄化装置2をディーゼルエンジン1の振動から保護できる。
次いで、図3に示す如く、排気マニホールド7にEGRガス取出し管61を一体的に形成する。また、排気マニホールド7に管継ぎ手部材62をボルト締結する。EGRクーラ29のEGRガス入口部をEGRガス取出し管61にて支持すると共に、再循環排気ガス管30を接続する管継ぎ手部材62にて、EGRクーラ29のEGRガス出口部を支持することにより、EGRクーラ29はシリンダブロック4(具体的には左側面)から離間して配置される。
一方、図3、図6、図7に示す如く、ディーゼルエンジン1の排気圧を高める排気絞り装置65を備える。排気マニホールド7の排気出口を上向きに開口させている。排気マニホールド7の排気出口は、ディーゼルエンジン1の排気圧を調節するための排気絞り装置65を介して、エルボ状の中継管66に着脱可能に連結されている。排気絞り装置65は、排気3を内蔵する絞り弁ケース68と、排気絞り弁を開動制御するモータ(アクチュエータ)からの動力伝達機構などを内蔵するアクチュエータケース69と、絞り弁ケース68にアクチュエータケース69を連結する水冷ケース70を有する。前記動力伝達機構により、前記モータは、その回転軸が、絞り弁ケース68内の前記排気絞り弁の回転軸とギア等で連動可能に構成される。
排気マニホールド7の排気出口に絞り弁ケース68を上載し、絞り弁ケース68に中継管66を上載し、4本のボルトにて排気マニホールド7の排気出口体に絞り弁ケース68を介して中継管66を締結する。排気マニホールド7の排気出口体に絞り弁ケース68の下面側が固着される。絞り弁ケース68の上面側に中継管66の下面側開口部が固着される。排気連絡管72を介して浄化入口管36に中継管66の横向き開口部を連結する。従って、上記した排気ガス浄化装置2に、中継管66及び排気絞り装置65を介して排気マニホールド7が接続される。排気マニホールド7の出口部から、浄化入口管36を介して排気ガス浄化装置2内に移動した排気ガスは、排気ガス浄化装置2にて浄化されたのち、浄化出口管37からテールパイプ135に移動して、最終的に機外に排出されることになる。
上記の構成により、前記差圧センサ44にて検出された圧力差に基づいて排気絞り装置65の前記モータを作動させることにより、スートフィルタ40の再生制御が実行される。すなわち、スート(すす)がスートフィルタ40に堆積したときは、排気絞り装置65の前記排気絞り弁を閉動する制御にて、ディーゼルエンジン1の排気圧を高くすることにより、ディーゼルエンジン1から排出される排気ガス温度を高温に上昇させ、スートフィルタ40に堆積したスート(すす)を燃焼する。その結果、スートが消失し、スートフィルタ40が再生する。
また、負荷が小さく排気ガスの温度が低くなり易い作業(スートが堆積し易い作業)を継続して行っても、排気絞り装置65を排気圧の強制上昇にて排気昇温機構として作用させて、スートフィルタ40を再生でき、排気ガス浄化装置2の排気ガス浄化能力を適正に維持できる。また、スートフィルタ40に堆積したスートを燃やすためのバーナー等も不要になる。なお、排気ガス浄化装置2の排気ガス浄化能力を維持させる排気昇温機構として、に送られる排気ガス温度を直接高めるためのヒータを備えるものとしてもよい。また、エンジン1始動時も、排気絞り装置65の制御にてディーゼルエンジン1の排気圧を高くすることにより、ディーゼルエンジン1からの排気ガスの温度を高温にして、ディーゼルエンジン1の暖機を促進できる。
上記したように、排気絞り装置65が、上向きに開口させた排気マニホールド7の排気出口に、絞り弁ケース68の排気ガス取入れ側を締結することで、排気連絡管72が、絞り弁ケース68を介して排気マニホールド7に接続される。したがって、高剛性の前記排気マニホールド7に排気絞り装置65を支持でき、排気絞り装置65の支持構造を高剛性に構成できるものでありながら、例えば排気マニホールド7に中継管66を介して絞り弁ケース68を接続する構造に比べ、排気絞り装置65の排気ガス取入れ側の容積を縮小し、排気マニホールド7内の排気圧を高精度に調節できる。例えば、排気ガス浄化装置2などに供給する排気ガスの温度を、排気ガスの浄化に適した温度に簡単に維持できる。
また、排気マニホールド7の上面側に絞り弁ケース68を締結し、絞り弁ケース68の上面側にエルボ状の中継管66を締結し、排気マニホールド7に対して絞り弁ケース68と中継管66を多層状に配置し、最上層部の中継管66に排気連絡管72を連結している。したがって、排気絞り装置65の支持姿勢を変更することなく、また中継管66の仕様を変更することなく、例えば排気ガス浄化装置2の取付け位置などに合わせて中継管66の取付け姿勢(排気連絡管72の連結方向)を変更できる。
また、排気マニホールド7の排気出口を上向きに開口し、排気マニホールド7の上面側に絞り弁ケース68を設け、絞り弁ケース68の上面側に絞り弁ガス出口を形成すると共に、絞り弁ケース68の下方に、排気マニホールド7を挟んで、EGRガス冷却用のEGRクーラ29を配置している。したがって、エンジン1の一側面に沿わせて、排気マニホールド7と、排気絞り装置65と、EGRクーラ29をコンパクトに設置できるものでありながら、例えば排気ガス浄化装置2の配置などに対応して、絞り弁ケース68の絞り弁ガス出口から、横向きまたは上向きに排気連絡管72を延設できる。したがって、作業車両のエンジンルーム内外(ディーゼルエンジン1以外の構成部品)に排気ガス浄化装置2を機能的に支持できる。また、排気マニホールド7の外側面を利用して、排気絞り装置65及びEGRクーラ29に接続する冷却水配管(絞り出口側パイプ77、絞り入口側パイプ78など)をコンパクトに支持できる。
一方、ディーゼルエンジン1の左側方(排気マニホールド7側)に、EGRクーラ29及び排気絞り装置65に冷却水ポンプ21を接続する冷却水配管経路(可とう性冷却水戻りホース75、中間パイプ76、絞り出口側パイプ77、絞り入口側パイプ78、冷却水取出しホース79など)を設ける。冷却水ポンプ21からの冷却水は、ディーゼルエンジン1の水冷部に供給されるだけでなく、その一部をEGRクーラ29及び排気絞り装置65に送るように構成されている。
前記戻りホース75に合金製中間パイプ76の一端側を接続し、合金製中間パイプ76の他端側に可とう性ホース76aを介して合金製絞り出口側パイプ77の一端側を接続する。排気絞り装置65の水冷ケース70に絞り出口側パイプ77の他端側を可とう性ホース(図示省略)等を介して接続すると共に、水冷ケース70に合金製絞り入口側パイプ78の一端側を可とう性ホース(図示省略)等を介して接続し、EGRクーラ29の冷却水排水口に絞り入口側パイプ78の他端側を可とう性ホース(図示省略)等を介して接続する。なお、EGRクーラ29の冷却水取入れ口が冷却水取出しホース79を介してシリンダブロック4に接続されている。
即ち、冷却水ポンプ21に、EGRクーラ29及び排気絞り装置65が直列に接続されている。そして、前記各ホース75,76a,79及び前記各パイプ76〜78などにて形成する冷却水流通経路中では、冷却水ポンプ21とEGRクーラ29の間に排気絞り装置65が配置される。EGRクーラ29の上流側に、排気絞り装置65が位置している。冷却水ポンプ21からの冷却水の一部は、シリンダブロック4からEGRクーラ29を介して排気絞り装置65に供給され、循環することになる。
このように冷却水の一部が供給される排気絞り装置65は、絞り出口側パイプ77から冷却水が供給されるとともに絞り入口側パイプ78に冷却水を排出する。したがって、水冷ケース70への冷却水の給水位置と排水位置が、絞り弁ケース68内を流れる排気ガスの吸気位置と排気位置と逆となる。すなわち、水冷ケース70の冷却水の給水位置が排水位置に比べて上側となるため、水冷ケース70内を流れる冷却水の逆流をより確実に防止できる。
次いで、図3、図5〜図7を参照して、前記排気連絡管72の断熱構造を説明する。図5〜図7に示す如く、ラジエータ24または機体フレーム94などにてエンジンルーム111を形成して、エンジンルーム111にディーゼルエンジン1を内設させると共に、機体フレーム94の内面側(エンジンルーム111内部)に隔壁体112を設け、機体フレーム94の内面に隔壁体112の両端側を固着し、機体フレーム94の内面に沿わせて上下方向に延設した排気連絡管72の垂直部外周とフレキシブル管73を隔壁体112にて囲み、ディーゼルエンジン1の冷却ファン9風に対して排気連絡管72の外周を隔壁体112にて遮蔽している。
即ち、エンジンルーム111内を隔壁体112にて仕切り、ディーゼルエンジン1が内設されるエンジン設置空間111aと、排気連絡管72とフレキシブル管73が内設される排気連絡管設置空間111bを、エンジンルーム111内部に形成し、ディーゼルエンジン1の冷却ファン9風が排気連絡管72に直接当たりにくく、排気連絡管72ひいては排気ガス浄化装置2内部の排気ガスの温度低下を抑制できるように構成している。
図1、図3〜図9に示す如く、作業部212を駆動するディーゼルエンジン1と、ディーゼルエンジン1の排気ガスを処理する排気ガス浄化装置2を備え、ディーゼルエンジン1の排気マニホールド7に排気連絡管72を介して排気ガス浄化装置2を接続させるエンジン装置において、ディーゼルエンジン1が内設されるエンジンルーム111内に隔壁体112を設け、ディーゼルエンジン1の冷却風に対して排気連絡管72の外周を隔壁体112にて遮蔽している。したがって、ディーゼルエンジン1の冷却風が排気連絡管72に直接当たりにくく、排気連絡管72ひいては排気ガス浄化装置2内部の排気ガスの温度低下を抑制でき、排気ガス浄化装置2内部の排気ガス温度を高温に維持できる。
図3〜図9に示す如く、エンジンルーム111内を隔壁体112にて仕切り、ディーゼルエンジン1が内設されるエンジン設置空間111aと、排気連絡管72が内設される排気連絡管設置空間111bを、エンジンルーム111内部に形成するように構成している。したがって、エンジンルーム111の一部を利用して、排気連絡管設置空間111bを形成でき、エンジンルーム111内に排気連絡管72を簡単に組付けることができる。ディーゼルエンジン1に対して排気ガス浄化装置2を離間させて支持させても、排気ガス浄化装置2内の排気ガス温度が低下するのを防止できると共に、ディーゼルエンジン1が搭載される本機側に排気ガス浄化装置2を支持でき、排気ガス浄化装置2の取付け構造などを簡略化できる。
なお、排気連絡管設置空間111bを形成する隔壁体112の内面に、放射による放熱を防止する高反射率塗料を塗布し、または高反射率材料を貼り付け、排気連絡管72(排気ガス浄化装置2)の排気ガスの温度低下を抑制してもよい。また、排気連絡管72の外周面に、放熱を防止する低放射率塗料を塗布し、または低放射率材料を巻き付け、排気連絡管72(排気ガス浄化装置2)の排気ガスの温度低下を抑制してもよい。
次に、図10は第2実施形態を示すもので、前記排気連絡管72の断熱構造の変形例を説明する。図10に示す如く、冷却ファン9または冷却ファン駆動用Vベルト22などが配置されるギヤケース115を、ディーゼルエンジン1のシリンダブロック4の前面側に設けると共に、シリンダブロック4の一側下方に支持脚体116を介して排気ガス浄化装置2を固着する。加えて、中継管66に浄化入口管36を連通させる排気連絡管72の中間部を、ギヤケース115に貫通させている。即ち、冷却ファン9風にて排気連絡管72の中間部が冷却されるのを抑制でき、排気ガス浄化装置2に供給される排気ガスの温度低下を低減できる。
次に、図11は第3実施形態を示すもので、前記排気連絡管72の断熱構造の変形例を説明する。図11に示す如く、排気ガス浄化装置2から機外に排気ガスを放出させる浄化出口管37に、テールパイプ117を連通させる。また、排気連絡管72の外周側に内管118を設け、排気連絡管72と内管118の間に断熱空気層を形成する二重管構造に構成している。加えて、排気連絡管72の外周側に形成する内管118に、前記テールパイプ117の一部にて形成する外管117aを被嵌させ、排気連絡管72の外側にテールパイプ117を多重構造に形成している。
図11に示す如く、排気ガス浄化装置2から機外に排気ガスを放出させるテールパイプ117を備え、排気連絡管72の外周側に形成する内管118に、テールパイプ117の一部にて形成する外管117aを被嵌させている。したがって、排気連絡管72の外側にテールパイプ117を多重構造に形成して、排気連絡管72の断熱構造を簡略化できるものでありながら、内管118の放熱を容易に抑制できる。内管118と外管117aの間に断熱空気層を簡単に形成でき、その断熱空気層にて排気連絡管72の断熱性をさらに向上できる。
1 ディーゼルエンジン
2 排気ガス浄化装置
7 排気マニホールド
72 排気連絡管
111 エンジンルーム
112 隔壁体
117 テールパイプ
117a 外管
118 内管
212 ローダ装置(作業部)

Claims (2)

  1. 作業部を駆動するエンジンと、前記エンジンの排気ガスを処理する排気ガス浄化装置を備え、前記エンジンの排気マニホールドに排気連絡管を介して前記排気ガス浄化装置を接続させるエンジン装置において、
    前記エンジンが内設されるエンジンルーム内に隔壁体を設け、前記エンジンの冷却風に対して前記排気連絡管の外周を前記隔壁体にて遮蔽し
    前記排気ガス浄化装置から機外に排気ガスを放出させるテールパイプを備え、前記排気連絡管の外周側に形成する内管に、前記テールパイプの一部にて形成する外管を被嵌させたことを特徴とするエンジン装置。
  2. 前記エンジンルーム内を前記隔壁体にて仕切り、前記エンジンが内設されるエンジン設置空間と、前記排気連絡管が内設される排気連絡管設置空間を、前記エンジンルーム内部に形成するように構成したことを特徴とする請求項1に記載のエンジン装置。
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