JP6123803B2 - 圧電振動片、およびこれを用いた圧電振動デバイス - Google Patents

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Description

本発明は、逆メサ型の圧電振動片およびこれを用いた圧電振動デバイスに関するものである。
通信機器の高周波数化やマイクロコンピュータの動作周波数の高周波数化に伴って、水晶振動子や水晶フィルタ、水晶共振器等の圧電振動デバイスも高周波数化が要求されつつある。一般に、高周波数化に対応した圧電板として、ATカット水晶板の厚みすべり振動がよく用いられており、周知のとおりその周波数は水晶板の厚さで決定され、周波数と厚さとは反比例する。そのため、水晶板としては極薄型のものが必要になる。水晶板を極薄に加工するには、その研磨作業が難しく、圧電振動片の製造歩留まりを低くする。
そこで、特許文献1に開示されているように、所謂逆メサ型と呼ばれる構成の圧電振動片を備えた圧電振動デバイスが提案されている。
逆メサ型の圧電振動デバイスは、圧電振動片における圧電板の薄肉部の表面に励振電極及び引出電極を形成した構成を有するので、振動領域の肉厚を極薄肉にすることができ、圧電振動デバイスの高周波数化を図ることが可能である。
図17は、逆メサ型の圧電振動デバイスの要部の断面図である。
この圧電振動デバイス50の圧電振動片51は、中央部分に平面視矩形形状の薄肉部(振動領域)52aと、この薄肉部52aの周囲で振動領域を補強する厚肉部52bと、を有した水晶からなる逆メサ型の圧電板(水晶板)52を備える。
圧電板52の薄肉部52aの上下面に、励振電極が配置され、各励振電極は、引出電極により厚肉部52bの上面端部に引き出される。引出電極のうち、薄肉部52の上面から厚肉部52bの上面に形成される引出電極54とその端部54aが図示されている。
パッケージ53は、平面視矩形の底部53aと、この底部53aの周囲の周壁部53bとにより上面が開口した浅箱状に構成され、内部に圧電振動片51を収納する。
パッケージ53は、圧電振動片51を収納するため、その底部53aに、図示略の外部端子と導通接続している内部端子55が設けられる。蓋は図示を略する。
内部端子55には、導電性接着剤s11が下塗りされ、厚肉部52bの下面の接続電極56は、導電性接着剤s11を介して内部端子56に電気的、機械的に接続されている。
圧電板52上の引出電極54の端部54aは、導電性接着剤s12により内部端子55に電気的、機械的に接続される。
導電性接着剤s11,s12は、例えばシリコン系等の接着剤と、溶剤と、銀等の金属フィラーとを混合してペースト状となって流動性を有する接着材であり、ディスペンサー等の塗布機械やその他により塗布されるようになっている。
導電性接着剤s11,s12は、所定温度以上に加熱すると、熱硬化し、この熱硬化により引出電極54の端部54aは、内部端子55に電気的および機械的に接続固定される。
この熱硬化は、例えば加熱炉内で行われるものであり、圧電振動デバイス50は、加熱炉外で導電性接着剤s11,s12が塗布された後、加熱炉内に収納されて熱硬化される。
特許4241483号公報
圧電振動デバイスの昨今における超小型化と共に、図17に示す圧電振動デバイス50における導電性接着剤s11,s12の塗布打点は、最小径の限界に近づいている。
この最小径の限界以下に導電性接着剤s11,s12の塗布面積を小さくすると、導電性接着剤s11,s12と電極との密着性が低下すると共に、圧電振動デバイス50の取り扱いに際して、落下させた場合の衝撃に対する機械的な信頼性が悪化する。
その理由により、例えば導電性接着剤s12の塗布量に比較して、引出電極54の端部54aにおける導電性接着剤s12の塗布面積は相対的に小さい。そのため、加熱炉に収納して導電性接着剤s12が熱硬化するまでは、図18で示すように、ペースト状で流動性を有する導電性接着剤s12が、厚肉部52bの側壁斜面52cを広がるようにして流下し、その一部は、薄肉部52aの上面に達してしまうことがある。
導電性接着剤s12がこの薄肉部52aの上面に達した状態で、加熱炉内で導電性接着剤s12が熱硬化されてしまうと、薄肉部52aの振動に悪影響を及ぼし、圧電振動片51の振動特性が悪化し、圧電振動デバイス50の振動性能が低下する。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、前記したような熱硬化前のペースト状の導電性接着剤の流出を防止して、振動特性に優れた圧電振動片およびこれを用いた圧電振動デバイスを提供することを目的としている。
本発明に係る圧電振動片は、中央部分に振動領域としての薄肉部および、前記薄肉部の周囲の全周または一部に形成されて前記薄肉部を補強する厚肉部を有する圧電板と、前記圧電板の薄肉部の上下面それぞれの励振電極と、前記励振電極を外部に引き出す引出電極と、を備え、前記厚肉部は、前記薄肉部に面した第1側壁斜面を備え、少なくとも、前記第1側壁斜面に、多数の分離したメタル薄膜からなるコンタクトメタルが設けられている。
本発明では、少なくとも、前記厚肉部の第1側壁斜面に、多数の分離したメタル薄膜からなるコンタクトメタルを設けたので、前記第1側壁斜面には、これら多数の分離したメタル薄膜により多数の凹凸が形成されている。
そのため、本発明では、前記厚肉部の上面にある前記引出電極の端部と内部端子との接続のために導電性接着剤を塗布した際に、その導電性接着剤が前記側壁斜面を流下してきても、前記多数の凹凸により導電性接着剤には表面張力が作用することにより、当該導電性接着剤が第1側壁斜面を流下して薄肉部に流入することを効果的に防止することができる。
好ましくは、前記厚肉部の一部が、前記薄肉部とほぼ同じ肉厚の電極引き出し領域に形成され、前記電極引き出し領域に、前記引出電極の端部が引き出され、前記厚肉部の一部は、前記電極引き出し領域に面した少なくとも2つの対向する第2側壁斜面を備え、前記コンタクトメタルが少なくとも一方の前記第2側壁斜面に設けられる。
このように前記電極引き出し領域に面する前記厚肉部の第2側壁斜面に、多数の微小な凹凸を有するコンタクトメタルを設けると、前記厚肉部の第2側壁斜面には、これら多数の分離したメタル薄膜により多数の凹凸が形成される。
そのため、前記電極引き出し領域に導電性接着剤を塗布した場合、導電性接着剤が前記側壁斜面を流下してきても、その導電性接着剤には、前記多数の微小凹凸による表面張力が作用し、当該導電性接着剤が前記電極引き出し領域から薄肉部側へと流動することが防止される。
好ましくは、前記コンタクトメタルを、前記電極引き出し領域の両側で対向する前記厚肉部の第2側壁斜面に設ける。
好ましくは、前記コンタクトメタルを、前記電極引き出し領域にも設ける。電極引き出し領域にも前記コンタクトメタルを設けると、より効果的に前記導電性接着剤の薄肉部への流出を防止することができる。
好ましくは、前記コンタクトメタルの材料として、Cr、Ru、Mo、およびWのいずれか1種の金属から選択し、かつ、前記コンタクトメタルは、10〜30Å(オングストローム)の膜厚に形成されて多数の分離したメタル薄膜になっている。
好ましくは、前記コンタクトメタルを、前記圧電板の上下面の全面に設け、前記電極を、前記コンタクトメタル上に設ける。
好ましくは、前記厚肉部を、前記圧電板の前記薄肉部の上面側または下面側のいずれか一方か、または、上面側および下面側に設ける。
好ましくは、前記励振電極は、前記圧電板のいずれか一方面に設けられた共通電極と、前記圧電板のいずれか他方面に前記共通電極に対応して設けられた少なくとも一対の分割電極とを含む。
好ましくは、前記薄肉部は、平面視矩形形状の振動領域とされ、前記厚肉部は、前記薄肉部の周囲に形成されると共に、対角線上で対向する少なくとも一対の角部を有し、前記厚肉部の前記少なくとも一対の角部上に、前記共通電極から一対の引出電極それぞれの端部が形成されると共に、前記一対の角部に凹部が形成され、前記凹部内に、前記コンタクトメタルが設けられると共に、前記コンタクトメタル上に前記一対の引出電極の端部が設けられる。
好ましくは、前記圧電板を、ATカットされた水晶板で構成する。
本発明係る圧電振動デバイスは、少なくとも、本発明の圧電振動片と、上面が開口した浅箱状に構成され、かつ、内部の底部に内部端子が設けられたパッケージと、を含み、前記圧電振動片は、前記パッケージに収納され、かつ、その引出電極が前記内部端子に導電性接着剤により接続されている。
本発明の圧電振動片によれば、前記引出電極に導電性接着剤を塗布しても、熱硬化前でペースト状の導電性接着剤には、前記コンタクトメタルのメタル薄膜により形成される微小な凹凸による表面張力が作用しており、熱硬化前であっても、当該導電性接着剤は圧電振動片の厚肉部の側壁斜面から薄肉部上へ流動してくることを防止される。
本発明の圧電振動デバイスによれば、前記本発明の圧電振動片をパッケージに収納し、前記引出電極をその内部端子上に導電性接着剤で接続しているので、所期通りの圧電性能を発揮することができる。
図1は、本発明の実施の形態に係る圧電振動片の上面図である。 図2は、図1の圧電振動片の下面図である。 図3は、図1のA−A線に沿う断面図である。 図4は、図1の圧電振動片を備え、蓋を外した状態で示す圧電振動デバイスの上面図である。 図5は、図4のB−B線に沿う断面図である。 図6は、図4の矢印G1近傍を拡大し、上面側の熱硬化前の導電性接着剤の流動状態を示す図である。 図7は、図4の矢印G2近傍を拡大し、下面側の熱硬化前の導電性接着剤の流動状態を示す図である。 図8は、本発明の他の実施の形態に係る圧電振動片の上面図である。 図9は、図8の圧電振動片の下面図である。 図10は、図8のC−C線に沿う断面図である。 図11は、図8の圧電振動片を備え、蓋を外した状態で示す圧電振動デバイスの上面図である。 図12aは、図11の矢印G3近傍の拡大平面図である。 図12bは図12aのD−D線に沿う断面図である。 図13aは、圧電振動片の下面図である。 図13bは、上面に図13aの圧電振動片に対応する共通電極を備えた圧電振動片の上面図である。 図13cは、上面に図13aの圧電振動片に対応する他の例の共通電極を備えた圧電振動片の上面図である。 図13dは、上面に図13aの圧電振動片に対応するさらに他の例の共通電極を備えた圧電振動片の上面図である。 図14aは、本発明のさらに他の実施の形態に係る圧電振動片の上面図である。 図14bは図14aのE−E線に沿う断面図である。 図15は、本発明のさらに他の実施の形態に係る圧電振動片の下面図である。 図16aは、本発明の圧電振動片による作用説明図である。 図16bは、従来の圧電振動片による作用説明図である。 図17は、従来の圧電振動デバイスの要部の断面図である。 図18は、図17の圧電振動片の厚肉部近傍を拡大し、熱硬化前の導電性接着剤の流動状態を示す図である。
以下、添付した図面を参照して、本発明の実施の形態に係る逆メサ型の圧電振動片およびこれを備えた圧電振動デバイスを説明する。
図1〜図5を参照して、圧電振動片および圧電振動デバイスを説明する。図1は、圧電振動片の上面図、図2は、圧電振動片の下面図、図3は、図1のA−A線に沿う断面図、図4は、蓋(リッド)を外した状態で示す圧電振動デバイスの上面図、図5は、図4のB−B線に沿う断面図である。
図1〜図3を参照して、符号1は圧電振動片を示す。圧電振動片1は、圧電板2を備える。圧電板2は、一例として平面視矩形形状をなすATカット水晶板により構成される。
圧電板2には、その上下両面のほぼ中央領域にウェットエッチング、ドライエッチング、サンドブラスト法等の公知の加工技術により凹部3,4が設けられている。この凹部3,4により、圧電振動片1は、平面視矩形形状の薄肉部5(振動領域)と、該薄肉部5の周囲に形成されて前記振動領域である薄肉部5の強度を補強する厚肉部6とを有した、所謂、逆メサ型構成となる。
薄肉部5の上面ほぼ中央領域には、平面視矩形形状の共通電極7が形成される。薄肉部2の下面ほぼ中央領域には、共通電極7に対向して、平面視矩形形状の一対の分割電極8,9が相互に対向した状態に形成される。
共通電極7は、図1に示すように、引出電極10,11により外部に引き出される。引出電極10,11の端部10a,11aは、それぞれ厚肉部6の上面の対角線方向の隅部の2箇所に引き出される。
分割電極8,9は、それぞれ、図2に示すように、引出電極12,13により外部に引き出される。引出電極12,13の端部12a,13aは、厚肉部6の下面の前記対角線方向の隅部とは異なる対角線方向の隅部の2箇所に引き出される。
圧電板2の上下両面の全体には、図3に示すように、コンタクトメタル14,15が、真空蒸着法等により、膜厚10−30Åでもって、形成される。コンタクトメタル14,15は、圧電板2との密着性に優れたクロムからなる。各電極7−13は、コンタクトメタル14,15上に形成される。コンタクトメタル14,15は、前記膜厚に形成されることにより、多数の分離したメタル薄膜の形態になっている。ただし、コンタクトメタル14,15は、図1および図2において、その図示が略される。
図解の都合で、前記多数の分離したメタル薄膜は、後述する図面では、圧電板2上に多数の凹凸を形成することを誇張するために粒子状の形状で示される。
コンタクトメタル14,15の膜厚が10Å未満に薄すぎると、後述する表面張力が導電性接着剤に作用しにくくなる。また、コンタクトメタル14,15の膜厚が30Å超に厚すぎると、薄肉部5における振動特性が低下する。好ましい膜厚は、15Å〜30Åの範囲であり、より好ましい膜厚は、膜厚12Å〜18Åである。
コンタクトメタル14,15の材料は、クロムに限定されない。コンタクトメタル14,15の材料は、ルテニウム、モリブデン、タングステン等のいずれか1種の材料でもよく、あるいは、これらの合金でもよい。
コンタクトメタル14,15は、クロム以外の材料の場合も、クロムと同様に、真空蒸着法等により膜厚10−30Å、好ましくは、膜厚12−18Åで形成するとよい。クロム以外の材料からなるコンタクトメタルも、クロムと同様、前記膜厚で形成すると、多数の分離したメタル薄膜になる。
コンタクトメタル14,15の材料は、導電性を有するが、コンタクトメタル14,15は、前記膜厚に形成されることにより、電気的には互いに絶縁したメタル薄膜になっている。そのため、コンタクトメタル14,15の上に前記電極7〜13が蒸着形成されても、電極7〜13が形成される領域外にあるコンタクトメタル14,15が、電極7〜13に電気的に短絡されたりしない。
以上により本実施形態の圧電振動片1は構成される。
なお、圧電振動片1は、以下の製造工程で製造される。すなわち、図示略のATカット水晶からなるウエハに複数の矩形領域が形成される。各矩形領域に前記圧電振動片1に対応する薄肉部5および厚肉部6が形成される。これにより、各矩形領域は、逆メサ型とされる。そして、前記ウエハの両面全体に、前記コンタクトメタル14,15が蒸着等により形成される。次いで、各矩形領域それぞれに、各電極8〜13が形成される。最後に、各矩形領域は、ダイシング等により個片化されて圧電板2とされる。以上の工程により、圧電振動片1は、製造される。
圧電振動片1は、図4および図5に示されるように、アルミニウム等のセラミックからなるパッケージ16に収納される。図4は、図1の圧電振動片を備え、蓋が外された状態で示される圧電振動デバイスの上面図である。図5は、図4のB−B線に沿う断面図である。
パッケージ16は、平面視矩形の底部16aと、この底部16aの周囲に立設された周壁部16bとにより上面が開口した浅箱状になっている。パッケージ16は、圧電板2の収納部を構成する。パッケージ16の底部16aの4隅部それぞれに、内部端子17a〜17dが設けられている。
各内部端子17a,17cの上面には、導電性接着剤s1が下塗りされる。内部端子17a〜17dそれぞれに電気的に導通する外部端子の図示は略される。
共通電極7の引出電極11の端部11aは、導電性接着剤s2により、導電性接着剤s1、内部端子17bおよび接続電極16cに接続される。
分割電極9の引出電極13の端部13aは、導電性接着剤s1により内部端子17cに接続される。分割電極8の引出電極12の端部12aも、導電性接着剤s1により内部端子17aに接続される。
これら導電性接着剤s1,s2は、ディスペンサー等により塗布されており、後工程の加熱炉内で、熱硬化される。
パッケージ16は、圧電振動片1を収納搭載した状態で、上面開口が蓋18でシーム溶接や金属ロー材などにより気密に封止される。以上により、本実施形態の圧電振動デバイスが作製される。
なお、この圧電振動デバイスは、そのパッケージ16の内部端子17a〜17dが、パッケージ16の底部外面に設けられた図示略の外部端子に接続されることにより、表面実装型とされる。
図6および図7を参照して、コンタクトメタル14,15の作用を説明する。コンタクトメタル14,15は、それ自体が絶縁性を有するものではなく、膜厚10Å〜30Åの厚さに形成されることにより、ミクロ的には、多数の分離されたメタル薄膜14a,15aの形態となっている。
図6は、図4の矢印G1で示す近傍を拡大して、厚肉部6の上面側での熱硬化前の導電性接着剤s2の流動状態を示す図である。図7は、図4の矢印G2で示す近傍を拡大して、厚肉部6の下面側での熱硬化前の導電性接着剤s1の流動状態を示す図である。
図6を参照して、圧電板2の上面側のコンタクトメタル14は、クロムを真空蒸着法等により、膜厚10Å〜30Åでもって、物理的に多数の分離されたメタル薄膜14aから構成される。これらメタル薄膜14aは、全体的に、圧電板2上で多数の微小サイズの凹凸形状になって、厚肉部6の上面6aおよび側壁斜面6b、および薄肉部5の上面5aに、形成されている。
共通電極7の引出電極11の端部11aを、図5に示すように、導電性接着剤s1、内部端子17bおよび接続電極16cに接続するため、導電性接着剤s2が塗布されると、その塗布位置は、共通電極7の引出電極11の端部11aだけでなく、端部11a外の厚肉部6の上面6a上から側壁斜面6b上にも塗布されてしまう。そうすると、側壁斜面6b上の導電性接着剤s2は、熱硬化前で流動性を有するので、重力により、側壁斜面6bに沿って下方に流下しようとする。
しかし、導電性接着剤s2には、その側壁斜面6b上の分離したメタル薄膜14aにより形成される凹凸による表面張力が作用しており、そのため、当該導電性接着剤s2は、側壁斜面6b上を流下することが阻止される。
その結果、導電性接着剤s2は、厚肉部6の側壁斜面6bの途中で止まり、薄肉部5の上面5aに流下してこない。
なお、導電性接着剤s2の流下を防止する意味では、コンタクトメタル14,15は、圧電板2の上下両面の全体に形成する必要は必ずしもなく、厚肉部6における薄肉部5に面する側壁斜面にのみ形成してもよい。
図7を参照して、パッケージ16の底部16a上の内部端子17cの上面に塗布された導電性接着剤s1は、厚肉部6の下面6c上の引出電極13の端部13aと内部端子17cとの間で押圧されて、一部はパッケージ16の底部16a上、また、一部は厚肉部6の側壁斜面6d上にも広がろうとする。
しかし、前記導電性接着剤s1は、多数の分離したメタル薄膜15aにより形成される凹凸形状による表面張力が作用することにより、その広がりを阻止される結果、導電性接着剤s1は薄肉部5の面上に回りこむことが阻止されている。
以上により、圧電振動デバイスを、導電性接着剤s1,s2を熱硬化する工程へ搬送する途中であっても、導電性接着剤s1,s2は厚肉部6の側壁斜面6b,6dの途中で止まって、薄肉部5の面上に流入してくることが阻止されているので、前記熱硬化後の圧電振動デバイスは、所期の振動性能を維持することができるようになる。
次に、図8〜図12を参照して、本発明の他の実施形態に係る逆メサ型の圧電振動片およびこれを用いた圧電振動デバイスを説明する。この圧電振動デバイスが有する圧電振動片1Aは、既述の圧電振動片1とは、構成が相違し、厚肉部6の一部を薄肉部5の厚さとほぼ同一にした電極引き出し領域20〜23を形成し、薄肉部5からこの電極引き出し領域20〜23まで引出電極10〜13を段差なく引き出せるようにして、前記段差に起因した引出電極10〜13の接続不良を防止している。
なお、図8は、圧電振動片1Aの上面図、図9は、圧電振動片1Aの下面図、図10は、図8のC−C線の拡大断面図、図11は、圧電振動片1Aを収納しかつ蓋が外された圧電振動デバイスの上面図、図12aは、図11の矢印G3で示す領域近傍の拡大上面図、図12bは図12aのD−D線に沿う断面図である。これらの図において、図1〜図5と対応する部分には同一の符号を付し、同一の符号に係る部分の詳細な説明は省略する。
すなわち、圧電振動片1Aは、前記圧電振動片1と同様、圧電板2の表裏両面に薄肉部5と厚肉部6とを有した、逆メサ型構成となっている。この圧電板2も、前記実施の形態と同様、一例として平面視矩形形状をなすATカット水晶板により構成される。
薄肉部5の上面には、共通電極7が形成される。薄肉部5の下面には、分割電極8,9が形成される。共通電極7は、引出電極10,11により外部に引き出され、分割電極8,9は、引出電極12,13により外部に引き出される。
圧電板2の上面において厚肉部6は、圧電板2の角部を除く対角線方向で対向する一部領域が、薄肉部5とほぼ同じ肉厚とされて、電極引き出し領域20,21とされ、厚肉部6は、圧電板2の上面側で、電極引き出し領域20,21により、2つの厚肉領域6A,6Bに分割される。
また、圧電板2の下面において厚肉部6は、別の対角線方向で対向する一部領域が、薄肉部5とほぼ同じ肉厚とされて、電極引き出し領域22,23とされ、厚肉部6は、圧電板2の下面側で、2つの厚肉領域6C,6Dに分割される。
なお、電極引き出し領域20,21は、圧電板2の角部に形成されず、厚肉部6A,6Bの両側壁斜面で挟まれた状態、また、電極引き出し領域22,23は、圧電板2の角部に形成されず、厚肉部6C,6Dの両側壁斜面で挟まれた状態に、それぞれ形成された構成であるので、圧電振動片1Aに割れとか欠けが生じることを抑制することができる。
これら各電極は、真空蒸着法等により形成され、また、電極材料には、銀等が用いられる。
本実施形態の圧電振動片1Aでは、前記実施形態の圧電振動片1と同様の方法および材料にて、圧電板2の表裏両面にクロムからなるコンタクトメタル14,15が真空蒸着法等により膜厚10−30Åで形成されている。なお、図10ではコンタクトメタル14,15の厚さは、図解のため、誇張して示されている。
共通電極8の引出電極10,11の各端部10a,11aは、図8、図11で示されるように、電極引き出し領域20,21に引き出され、前記端部11aは仮想線で示される導電性接着剤s3でパッケージ16の内部端子17bに接続される。
分割電極8,9の引出電極12,13の各端部12a,13aは、電極引き出し領域22,23に引き出され、同様に仮想線で示す導電性接着剤s3でパッケージ16の内部端子17a,17cに接続される。
次に、図12aおよび図12bを参照して、コンタクトメタル14の作用を説明する。図12aは、図11の矢印G3近傍領域の拡大平面図、図12bは図12aのD−D線に沿う断面図である。この作用の説明は、電極引き出し領域21に引き出された引出電極11の端部11a上に導電性接着剤s3が塗布される場合について行う。他の電極引き出し領域20,22,23でも、電極引き出し領域21と同様である。導電性接着剤s3は二点鎖線囲む円内にハッチングで付されて示される。
電極引き出し領域21に引き出された引出電極11の端部11aは、導電性接着剤s3により、内部端子17bに接続される。この接続状態の図示は略される。
そして、導電性接着剤s3の塗布量および塗布面積が電極引き出し領域21に比較して大きいと、導電性接着剤s3が薄肉部5に流出しようとする。しかし、この場合、電極引き出し領域21上および厚肉領域6Aと6Bの側壁6A1,6B1上には、コンタクトメタル14を構成する多数の分離したメタル薄膜14aにより多数の凹凸が形成されているので、導電性接着剤s3は、前記凹凸による表面張力の作用により、電極引き出し領域21内に止まり、薄肉部5へ流出するのを阻止される。
これにより、導電性接着剤s3を熱硬化した後の圧電振動デバイスは、所期の振動性能を発揮ないし維持することができる。
なお、図13a〜図13dを参照して、分割電極8,9の引出電極12,13に対する共通電極7の変形例を説明する。図13aは、圧電振動片の下面図であり、図13bないし図13dは圧電振動片の上面図である。図13aでは分割電極8,9の引出電極12,13の端部12a,13bが電極引き出し領域22,23に引き出されている。図13bでは、厚肉部6は薄肉部5の周囲の全周にあり、共通電極7の引出電極10,11の端部10a,11aが図示のように引き出されている。図13cでは、共通電極7の引出電極10,11の端部10a,11aが電極引き出し領域20,21に引き出されている。図13dでは、厚肉部6は薄肉部5の周囲の全周にあり、共通電極7の引出電極10,11の端部10a,11aが図示のように引き出されている。
図13a〜図13dに示される圧電振動片は、前記同様、ATカット水晶からなる圧電板の上下面の全面にコンタクトメタルが形成され、そのコンタクトメタル上に前記各電極が形成されている。したがって、これら圧電振動片が、パッケージに組み込まれた圧電振動デバイスは所期通りの振動性能を発揮〜維持することができる。
図14aおよび図14bを参照して、本発明のさらに他の実施の形態に係る圧電振動片を説明する。図14aは、本発明のさらに他の実施の形態に係る圧電振動片の上面図、図14bは図14aのE−E線に沿う断面図である。圧電振動片1Bは、厚肉部6の対角線上で対向する一対の角部それぞれに凹部6eが形成されている。厚肉部6は、平面視矩形形状の外周に沿って縦横方向で四角枠状である。厚肉部6の四角枠状における対角線上で対向する一対の角部6f上には、共通電極7の引出電極10,11の端部10a,11aが設けられる。そして、前記一対の角部6fは、対角線に直交した側壁斜面6gを有すると共に、前記角部6fには、前記側壁斜面6gと平行な凹部6eが設けられている。これら厚肉部6の両面には前記凹部6eも含めてコンタクトメタル14,15が形成されている。そして、図示略の導電性接着剤が塗布されると、その導電性接着剤は凹部6e内に入りこむことで、端部10a,11aと接続される。そして、導電性接着剤は、凹部6eにより、厚肉部6から薄肉部5へ流出することが効果的に抑制される。
なお、この実施形態の圧電振動片1Bは、共通電極7がその上面側に設けられているが、分割電極8,9がその上面側に設けられる場合は、前記同様に、厚肉部6の対向する両角部それぞれに凹部6eを設けるとよい。
図15を参照して、本発明のさらに他の実施の形態に係る圧電振動片を説明する。図15は、圧電振動片の下面図である。この下面図に示す実施形態の圧電振動片1Cでは、圧電板2の下面において対角線方向で対向する両角部において、厚肉部6の一部領域が、薄肉部5とほぼ同じ肉厚とされて、電極引き出し領域20,21に形成され、厚肉部6は、圧電板2の下面側で、電極引き出し領域20,21により、2つの厚肉領域6C,6Dに分割される。そして、分割電極8,9の引出電極12,13の端部12a,13aが、電極引き出し領域23,22内の圧電板2の角部にまで引き出されている。
電極引き出し領域22は、厚肉部6Dの側壁斜面6D1と、厚肉部6Cの側壁斜面6C1のいずれにも面し、電極引き出し領域23は、厚肉部6Dの側壁斜面6D2と、厚肉部6Cの側壁斜面6C2のいずれにも面している。ただし、厚肉部6Dの側壁斜面6D1および厚肉部6Cの側壁斜面6C1と、厚肉部6Dの側壁斜面6D2および厚肉部6Cの側壁斜面6C2は電極引き出し領域22,23を両側から挟むように対向していない。これら各側壁斜面6C1,6D1,6C2,6D2それぞれには図示略の多数の分離したメタル薄膜からなるコンタクトメタルが設けられている。
この実施形態では、各電極引き出し領域22,23に引き出された引出電極12,13の端部12a,13a上に、塗布された図示略のペースト状の導電性接着剤は、前記各側壁斜面6C1,6D1,6C2,6D2に形成されたコンタクトメタルにより、電極引き出し領域22,23内に止まり、薄肉部5へ流出するのを阻止される。
この実施形態では、図6に示したように、導電性接着剤s2には、その側壁斜面6b上の分離したメタル薄膜14aにより形成される凹凸による表面張力が作用して、導電性接着剤s2は側壁斜面6b上の途中で止まっている。この場合、導電性接着剤s2の流動性によっては、導電性接着剤s2の一部が側壁斜面6b上の途中で止まらずに、図16aに示されるように側壁斜面6bから薄肉部5の上面5aにまで流下してくる場合がある。しかし、メタル薄膜14aが無い場合を示す図16bと比較して、本実施形態では、導電性接着剤s2が薄肉部5の上面5aにおいてより内方へ流下することを阻止することができる。
以上説明したように、上記いずれの実施形態においても、引出電極に導電性接着剤が塗布されても、その導電性接着剤には、前記コンタクトメタルが有する多数の分離したメタル薄膜により形成される微小な凹凸による表面張力が作用することにより、当該導電性接着剤は、熱硬化前であっても、その流動を防止することができる。
本実施形態では、 薄肉部5の上面に共通電極7が形成され、下面に分割電極8,9が形成された圧電フィルタであったが、これに限定されず、薄肉部5の上下面に共通電極一対の励振電極が形成された振動子にも適用することができる。
本発明は上記実施の形態に限定されるものではなく、例えば水晶振動素子は円形であってもよく、水晶振動素子の外形サイズや励振電極の外形サイズが異なったものにも適用可能である。また水晶振動子のみならず、圧電振動板が他の回路素子と複合化された圧電発振器や圧電フィルタ等にも適用することができる。
本発明は、その精神または主要な特徴から逸脱することなく、他のいろいろな形で実施することができる。そのため、上述の実施の形態はあらゆる点で単なる例示にすぎず、限定的に解釈してはならない。本発明の範囲は特許請求の範囲によって示すものであって、明細書本文には、なんら拘束されない。さらに、特許請求の範囲の均等範囲に属する変形や変更は、全て本発明の範囲内のものである。
1 圧電振動片
2 圧電板
3,4 凹部
5 薄肉部
6 厚肉部
7 共通電極(励振電極)
8,9 分割電極(励振電極)
10−13 引出電極
14,15 コンタクトメタル
16 パッケージ
17a−17d 内部端子
s1,s2 導電性接着剤

Claims (11)

  1. 中央部分に振動領域としての薄肉部および、前記薄肉部の周囲の全周または一部に形成されて前記薄肉部を補強する厚肉部を有する圧電板と、
    前記圧電板の薄肉部の上下面それぞれの励振電極と、
    前記励振電極を外部に引き出す引出電極と、
    を備え、
    前記厚肉部は、前記薄肉部に面した第1側壁斜面を備え、
    少なくとも、前記第1側壁斜面に、多数の分離したメタル薄膜からなるコンタクトメタルが設けられている、
    圧電振動片。
  2. 前記厚肉部の一部が、前記薄肉部とほぼ同じ肉厚の電極引き出し領域に形成され、
    前記電極引き出し領域に、前記引出電極の端部が引き出され、
    前記厚肉部の一部は、前記電極引き出し領域に面した少なくとも2つの対向する第2側壁斜面を備え、
    前記コンタクトメタルが少なくとも一方の前記第2側壁斜面に設けられている、
    請求項1に記載の圧電振動片。
  3. 前記コンタクトメタルは、前記両第2側壁斜面に設けられている、
    請求項2に記載の圧電振動片。
  4. 前記コンタクトメタルは、さらに、前記電極引き出し領域に設けられている、
    請求項2に記載の圧電振動片。
  5. 前記コンタクトメタルの材料は、Cr、Ru、Mo、およびWのいずれか1種から選択され、かつ、前記コンタクトメタルは、10Å〜30Åの膜厚に形成されている、
    請求項1に記載の圧電振動片。
  6. 前記コンタクトメタルが、前記圧電板の上下面の全面に設けられ、
    前記電極が、前記コンタクトメタル上に設けられている、
    請求項5に記載の圧電振動片。
  7. 前記厚肉部は、前記圧電板の前記薄肉部の上面側および下面側のいずれか一方か、または、上面側および下面側に共に設けられている、
    請求項1に記載の圧電振動片。
  8. 前記励振電極は、前記圧電板の一方面に設けられた共通電極と、前記圧電板の他方面に前記共通電極に対応して設けられた少なくとも一対の分割電極とを含む、
    請求項1に記載の圧電振動片。
  9. 前記薄肉部は、平面視矩形形状の振動領域とされ、
    前記厚肉部は、前記薄肉部の周囲に形成されると共に、対角線上で対向する少なくとも一対の角部を有し、
    前記厚肉部の前記少なくとも一対の角部上に、前記共通電極から一対の引出電極それぞれの端部が形成されると共に、前記一対の角部の内の少なくとも一方に凹部が形成され、
    前記凹部内に、前記コンタクトメタルが設けられると共に、前記コンタクトメタル上に前記一対の引出電極の端部が設けられている、
    請求項1に記載の圧電振動片。
  10. 前記圧電板はATカット水晶からなる、
    請求項1に記載の圧電振動片。
  11. 請求項1に記載の圧電振動片と、
    上面が開口した箱状に構成され、かつ、底部に内部端子を備えたパッケージと、
    を少なくとも含み、
    前記圧電振動片は、前記パッケージに収納され、かつ、その引出電極が前記内部端子に導電性接着剤により接続されている、
    圧電振動デバイス。
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