JP6123724B2 - ビレットシャー - Google Patents

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Description

本発明は、軸方向に送られる長尺丸棒材をせん断するためのビレットシャーに関する。
従来より、鍛造用の長尺丸棒材を所定の長さに切り揃えて型に供給することが行われている。具体的には、丸棒材が固定刃から軸方向に所定長さ送り出された段階で、移動刃を丸棒材に押し付けてせん断(切断)する。例えば、特許文献1の図4及び図5には、矩形状平板の上端面及び下端面各々の中央に半円弧状の切欠きになって開口した刃部を有するビレットシャー(固定丸平刃,移動丸平刃)が記載されている。
特開2013−13949号公報
ビレットシャーによる丸棒材のせん断回数が多くなってくると、ビレットシャーの刃部に摩耗やチッピングを生じ、さらにはビレットシャーにクラックが入ることがある。刃部の摩耗やチッピングであれば、研磨等によって修正(リシンク)することができるが、ビレットシャーにクラックが入ると、新品との交換が必要になる。本発明者の知る範囲では、ビレットシャーのクラック発生に対策する有効な提案はなされていない。
そこで、本発明は、丸棒材のせん断時にビレットシャーにクラックが入ることを防止する。
本発明者がビレットシャーのクラックについて研究・検討した結果、ビレットシャーの刃部の所定位置にスリットを設けると、クラックが入りにくくなることがわかった。以下、具体的に説明する。
ここに提示するビレットシャーは、軸方向に送られる丸棒材をせん断するためのビレットシャーであって、
平板の端部を半円弧状に切欠くことによって形成された半円弧状の刃部を備えてなり、
上記刃部の半径は上記丸棒材の半径よりも大であり、上記丸棒材が上記刃部からせん断力を受けて塑性変形し上記刃部の円弧面に面接触した状態になって切断されるものであり、
上記刃部の円弧面における上記丸棒材が塑性変形して面接触する接触面とその両側の非接触面との境界を生ずるエリアに開口したスリットを備え、
上記スリットは、上記刃部の半径方向外方に切り込まれており、且つ上記平板の板厚方向に全長にわたっていることを特徴とする。
すなわち、本発明者の研究・検討によれば、従前のビレットシャーで丸棒材をせん断するとき、その刃部の円弧面における丸棒材が塑性変形して面接触する接触面の際(きわ)に、すなわち、該接触面とその両側の非接触面との境界付近に応力が集中してクラックを生じている。
これに対して、本発明に係るビレットシャーによれば、その刃部の円弧面における上記接触面とその両側の非接触面との境界を生ずるエリアにスリットが開口しているから、このスリットによって当該境界付近への応力の集中が緩和され、その結果、クラックが防止される。しかも、一般にクラックは刃部の半径方向に進展するところ、上記スリットが刃部の半径方向外方へ切り込まれているから、クラックが効果的に防止される。
ここに、「ビレットシャー」の用語は刃部が半円弧状になった「丸平刃」に使用しており、「ビレットシャー」は固定側の丸平刃及び移動側の丸平刃を含む。
本発明の好ましい態様では、上記スリットは、その最深部に、該スリットの開口幅よりも拡大した拡大部を有する。このスリットの最深部か拡大していることにより、クラック防止にさらに有利になる。拡大部は、スリットの開口幅よりも大きな直径を有し上記平板をその板厚方向に貫通する円孔になっていることが好ましい。
本発明の好ましい態様では、上記スリットの切り込み深さが、上記刃部の半径の1/10以上1/2以下に設定されている。すなわち、丸棒材のせん断時には、刃部の円弧面からその内部にわたる所定の深さ領域において応力集中を生ずる。そこで、応力集中領域を超えて深く切り込みを入れるべく、スリットの切り込み深さを刃部の半径の1/10以上に設定した。但し、スリットの切り込みが深くなり過ぎると、ビレットシャーの強度確保に不利になるため、スリットの切り込み深さを刃部の半径の1/2以下に設定した。
本発明の好ましい態様では、上記スリットの開口幅が、上記刃部の半径の1/20以下に設定されていることを特徴する。これにより、ビレットシャーの強度を確保しながら、クラックを防止することができる。
本発明によれば、ビレットシャーの刃部の円弧面における丸棒材が塑性変形して面接触する接触面とその両側の非接触面との境界を生ずるエリアに開口したスリットを備え、該スリットは、上記刃部の半径方向外方に切り込まれており、且つ上記平板の板厚方向に全長にわたっているから、ビレットシャーの強度を確保しながら、クラックを防止することが容易になる。
本発明の実施形態に係る丸棒材切断装置の断面図。 下降前のビレットシャーと固定円筒刃の位置関係を示す一部断面にした斜視図。 ビレットシャーが下降して丸棒材がせん断される状態を示す一部断面にした斜視図。 ビレットシャーの斜視図。 ビレットシャーの刃部と丸棒材の関係を示す一部断面にした正面図。 ビレットシャーの刃部の一部を拡大した斜視図。
以下、本発明を実施するための形態を図面に基づいて説明する。以下の好ましい実施形態の説明は、本質的に例示に過ぎず、本発明、その適用物或いはその用途を制限することを意図するものではない。
(丸棒材切断装置の全体構成)
図1に示す丸棒材切断装置において、1は軸方向に送られる長尺の丸棒材2をせん断するためのビレットシャー(移動丸平刃)、3は丸棒材2が通される固定円筒刃である。
ビレットシャー1は、上型敷板(スペーサー)4、縦位置調整ライナー5及び横位置調整ライナー6を介して、上型ホルダー7にボルト及びナットによって保持されている。固定円筒刃3は、その前端部にニブ3aが嵌められたものであり、割りブッシュ8を介して下型ホルダー9に保持されている。本実施形態の丸棒材2はS40C等の鍛鋼材であり、ビレットシャー1は丸棒材2よりも硬い鋼材、例えばSKD(合金工具鋼)よりなる。
本実施形態の丸棒材切断装置は拘束切断方式であり、丸棒材2の先端面が固定ストッパ11に押し付けられた状態で、ビレットシャー1が下降する。図2は下降前のビレットシャー1と固定円筒刃3の位置関係を示し、図1及び図3に示すように、ビレットシャー1が下降することにより、丸棒材2が切断される。図1の符号2aは当該切断で得られたビレットである。なお、図1乃至図3では、後述のスリットの図示を省略している。
(ビレットシャーの基本構成)
図4に示すように、ビレットシャー1は、矩形状の平板12の上下の両端部各々に半円弧状の刃部13が設けられてなる。この刃部13は平板12の端部を半円弧状に切欠くことによって形成されている。この刃部13を形成する切欠き凹部は、平板12の端面側に開口しているとともに、平板12をその板厚方向に通り抜けている。
本実施形態では、刃部13を形成する切欠き凹部は、丸棒材2の出入りが可能な開口部14を介して平板12の端面に開口している。この開口部14の空間を存して相対する両側面15,15は、互いに平板12の板厚方向に平行に延びる平坦面に形成されている。半円弧状の刃部13の半径は丸棒材2の半径よりも大きい。開口部14は、刃部13を形成する切欠き凹部の開口端よりも両外側に広がっている。
ここに、丸棒材2は、半円弧状の刃部13の平板厚さ方向に延びる円弧面と平板12の表裏の板面とがなす半円弧状のエッジ(刃)によって切断される。当該ビレットシャー1では、刃部13の平板厚さ方向に両端にエッジがあり、この刃部13が平板12の上下に設けられているから、結局、平板12の上下及び表裏の4箇所にせん断刃を構成するエッジを備えていることになる。
ビレットシャー1の上記4箇所のエッジ(刃)を選択的に使用すべく、平板12の四隅に上型ホルダー7に対する取付孔16が形成されている。すなわち、ビレットシャー1は、1箇所のエッジが傷んだら、上下を反転して、或いは表裏を反転して、上型ホルダー7に付け替えられ、他の箇所のエッジが丸棒材2のせん断に使用される。
(ビレットシャーのクラック対策)
図5に模式的に示すように、ビレットシャー1が下降して刃部13から丸棒材2にせん断力が加わると、丸棒材2は、真円状態(2点鎖線)から塑性変形して断面で示すように刃部13の円弧面に面接触した状態になって切断される。
本発明では、刃部13による丸棒材2のせん断時にビレットシャー1にクラックが入ることを防止するために、図4及び図6に示すように、ビレットシャー1にスリット17を形成している。スリット17は、刃部13の円弧面における丸棒材2が塑性変形して面接触する接触面とその両側の非接触面との境界を生ずるエリア(範囲)に開口し、刃部13の半径方向外方に切り込まれており、且つ平板12の板厚方向に全長にわたっている。
本実施形態では、スリット17は、その最深部に、該スリット17の開口幅よりも拡大した拡大部18を有する。この拡大部18は平板12を板厚方向に貫通する円孔状に形成されており、その円孔の直径はスリット17の開口幅よりも大きい。スリット17の切り込み深さD(スリット17の開口端から拡大部18の最奥端に至る長さ)は、刃部13の半径Rの1/10以上1/2以下に設定されている。また、スリット17の開口幅Wは、刃部13の半径Rの1/20以下に設定されている。
上記ビレットシャー1では、丸棒材2のせん断時に、刃部13の円弧面における塑性変形した丸棒材2の接触面の際(きわ)に応力が集中することがスリット17によって緩和され、その結果、ビレットシャー1にクラックが入り難くなる。特に、上記実施形態によれば、スリット17の切り込み深さD及び開口幅Wを上記範囲に設定し、スリット17の最深部に拡大部18を設けたことにより、ビレットシャー1の強度を確保しつつ、クラック発生を効果的に防止することができる。
1 ビレットシャー
2 丸棒材
3 固定円筒刃
12 平板
13 刃部
17 スリット
18 拡大部

Claims (4)

  1. 軸方向に送られる丸棒材をせん断するためのビレットシャーであって、
    平板の端部を半円弧状に切欠くことによって形成された半円弧状の刃部を備えてなり、
    上記刃部の半径は上記丸棒材の半径よりも大であり、上記丸棒材が上記刃部からせん断力を受けて塑性変形し上記刃部の円弧面に面接触した状態になって切断されるものであり、
    上記刃部の円弧面における上記丸棒材が塑性変形して面接触する接触面とその両側の非接触面との境界を生ずるエリアに開口したスリットを備え、
    上記スリットは、上記刃部の半径方向外方に切り込まれており、且つ上記平板の板厚方向に全長にわたっていることを特徴とするビレットシャー。
  2. 請求項1において、
    上記スリットは、その最深部に、該スリットの開口幅よりも拡大した拡大部を有することを特徴とするビレットシャー。
  3. 請求項1又は請求項2において、
    上記スリットの切り込み深さが、上記刃部の半径の1/10以上1/2以下に設定されていることを特徴とするビレットシャー。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか一において、
    上記スリットの開口幅が、上記刃部の半径の1/20以下に設定されていることを特徴するビレットシャー。
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