JP6123544B2 - 蓄電素子および蓄電素子の製造方法 - Google Patents

蓄電素子および蓄電素子の製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、二次電池その他の電池などの蓄電素子に関する。
二次電池は、一次電池の置きかえ用途はもとより、携帯電話、IT機器などの電子機器の電源として広く普及している。とりわけ、リチウムイオン電池に代表される非水電解質二次電池は、高エネルギー密度であることから、電気自動車などの産業用大型電気機器への応用も進められている。
従来、非水電解二次電池には、容器内部に配置される電極体で生成された電力を取り出すために、電極体の正極および負極に電気的に接続され、容器内部に配置される集電部材と、容器外部の電極端子とを接続するための接続部がある。接続部は、電極端子に一体成形されており、容器内部の集電部材と、容器外部の電極端子とを接続するために、容器の蓋部を貫通している。このため、蓋部には、接続部が貫通するための貫通孔が設けられる。
容器は、金属で構成することが多く、接続部が絶縁なしに容器を貫通すれば、容器によって短絡されてしまうことになるため、容器の貫通孔が形成される部分と、電極端子、接続部、および集電部材とを絶縁する必要がある。また、容器には、電極体とともに電解液が収容されており、電解液が貫通孔から容器外部に漏れることを防ぐ必要がある。
従来の蓄電素子では、例えば特許文献1のように、容器と、電極端子、接続部、および集電部材とを絶縁し、かつ、容器の貫通孔から電解液が漏れることを防ぐために、容器の貫通孔が形成される部分において容器の外側および内側に渡って絶縁封止材が設けられる。絶縁封止材が容器の貫通孔が形成されている部分を容器の内側および外側にかけて覆った状態で、容器外部の電極端子および容器内部の集電部材が接続部により圧着されることにより、電極端子、接続部、および集電部材と容器との間の絶縁とシールとを両立させている。
特開2010−097822号公報
しかしながら、次のような場合に、十分なシールを維持できなくなる可能性が高い。一般的に、室温(例えば25℃)よりも高温な温度(例えば80℃)で、絶縁部材を圧縮したときに長い時間が経過するほど、絶縁部材によるシールが維持できなくなる。
そこで、本発明は、このような状況に鑑みてなされたものであり、蓄電素子の電極端子付近のシール性を向上させることができ、かつ、シール性を維持することのできる蓄電素子を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、容器と、前記容器内に収納される電極体と、電極端子と、前記電極端子と前記電極体とを電気的に接続する集電部材と、前記容器と前記電極端子とを絶縁する絶縁部材とを備える蓄電素子であって、前記電極端子は、前記容器を貫通し、かつ、前記集電部材に接続される柱状の接続部と、前記接続部の端部であって前記容器の外側に配置される板状の端子本体とを有し、前記絶縁部材は、前記容器と、前記接続部および前記端子本体との間に配置されることにより、前記容器と前記電極端子とを絶縁し、前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記端子本体の第二位置から、前記第二位置よりも前記接続部から遠い第一位置に向かうにしたがって、前記端子本体と前記容器との間隔が小さくなるように形成されている。
これによれば、電極端子の接続部から遠い方の位置である第一位置における端子本体と容器との間隔が狭くなっている。絶縁部材は、端子本体と容器とにより挟み込まれており、両者から押圧力を受ける。このため、高温環境下において絶縁部材が熱膨張したとしても、絶縁部材が押圧力の方向と交差する方向に向かって膨張することを抑制できる。これにより、絶縁部材が熱膨張しても所定の範囲内に絶縁部材を留めておくことができるため、電極端子付近のシール性を十分に維持することができる。また、端子本体および容器の少なくとも一方は、第一位置と第二位置との間において接続部から遠ざかるにしたがって、端子本体と容器との間隔が小さくなるように形成されている。絶縁部材の熱膨張時に、絶縁部材が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第一位置と第二位置との間における絶縁部材に対して加わる力を分散させることができる。なお、この力は、具体的には、絶縁部材が接続部よりも遠い方向に向かって膨張することを防ぐ力であって、接続部に近い方向に向けた力である。これにより、端子本体と容器との間の間隔が急激に小さくなる構造のものと比較すると、端子本体、容器、または絶縁部材の特定の部位に力が大きな加えられることを防ぐことができ、端子本体、容器、または絶縁部材が破損することを防ぐことができる。
また、前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記第一位置における前記端子本体と前記容器との第一間隔が、前記第二位置における第二間隔の1/2よりも小さくてもよい。
これによれば、第一間隔が第二間隔の1/2よりも小さいため、高温環境下において絶縁部材が熱膨張したとしても、絶縁部材が押圧力の方向と交差する方向に向かって膨張することをより確実に抑制できる。
また、容器と、前記容器内に収納される電極体と、電極端子と、前記電極端子と前記電極体とを電気的に接続する集電部材と、前記容器と前記電極端子とを絶縁する絶縁部材とを備える蓄電素子であって、前記電極端子は、前記容器を貫通し、かつ、前記集電部材に接続される柱状の接続部と、前記接続部の端部であって前記容器の外側に配置される板状の端子本体とを有し、前記絶縁部材は、前記容器と、前記接続部および前記端子本体との間に配置されることにより、前記容器と前記電極端子とを絶縁し、前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記端子本体の第一位置における前記端子本体と前記容器との第一間隔が、前記第一位置よりも前記接続部に近い第二位置における前記端子本体と前記容器との第二間隔の1/2よりも小さくなるように形成されていてもよい。
これによれば、端子本体および容器の少なくとも一方の形状は、第一位置における端子本体と容器との第一間隔が、第一位置よりも接続部に近い第二位置における端子本体と容器との第二間隔の1/2よりも小さい。絶縁部材は、端子本体と容器とにより挟み込まれており、両者から押圧力を受ける。つまり、絶縁部材が配置される空間は、当該押圧力の方向と交差する方向において、電極端子の接続部から遠い方の位置である第一位置における端子本体と容器との間隔が狭くなっている。このため、高温環境下において絶縁部材が熱膨張したとしても、絶縁部材が押圧力の方向と交差する方向に向かって膨張することを確実に抑制できる。これにより、絶縁部材が熱膨張しても所定の範囲内に絶縁部材を留めておくことができるため、電極端子付近のシール性を十分に維持することができる。
また、前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、少なくとも、前記端子本体における前記接続部から最も遠い部分と前記容器との間隔が、前記端子本体における前記接続部に最も近い部分と前記容器との間隔よりも小さくなるように形成されていてもよい。
これによれば、端子本体の接続部から最も遠い部分における容器との間隔が、端子本体の接続部から最も近い部分における容器との間隔よりも小さいため、端子本体と容器との間に配置される絶縁部材の全体に対して、絶縁部材の膨張を抑制することができる。これにより、より多くの絶縁部材の膨張を抑制できるため、電極端子付近のシール性をより十分に維持することができる。
また、前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記第一位置と前記第二位置との間において、前記端子本体の前記容器側の面が、前記容器の前記端子本体側の面に対して直線状に傾斜していてもよい。
これによれば、端子本体の容器側の面が、容器の端子本体側の面に対して直線状に傾斜している。このため、絶縁部材の熱膨張時に、絶縁部材が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第一位置と第二位置との間の絶縁部材に対して、接続部に近い方向に向けた力を少なくとも第一位置と第二位置との間において均等にさせることができる。このように、第一位置と第二位置との間においては、端子本体、容器、または絶縁部材に加わる力を均等にできるため、それぞれの位置において加わる力を最低限とすることができる。このため、端子本体、容器、または絶縁部材が破損することをより効果的に防ぐことができる。
また、前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記第一位置を含む第一領域における前記第一間隔と、前記第二位置を含む第二領域における前記第二間隔とが段階的に異なってもよい。
これによれば、端子本体および容器の少なくとも一方の形状が、第一領域における第一間隔と第二領域における第二間隔とが段階的に異なるように形成される。このため、端子本体および容器の少なくとも一方において、第一間隔が狭くなるような形状を容易に製造することができる。
また、前記容器は、前記接続部と対向する部分において、前記容器の第三位置における前記接続部と前記容器との第三間隔が、前記第三位置よりも前記容器の外方側にある第四位置における前記接続部と前記容器との第四間隔よりも小さくなるように形成されていてもよい。
これによれば、容器の形状は、第三位置における接続部と容器との第三間隔が、第三位置よりも容器の外方側にある第四位置における接続部と容器との第四間隔よりも小さい。絶縁部材は、接続部と容器とにより挟み込まれており、熱膨張したときに絶縁部材は全ての方向に膨張しようとする。このとき、容器の内方側の位置である第三位置での第三間隔が第四間隔よりも狭いため、絶縁部材が熱膨張したとしても、絶縁部材が容器の内方側に膨張することを抑制できる。これにより、絶縁部材が熱膨張したときに、接続部の軸方向においても所定の範囲内に絶縁部材を留めておくことができるため、電極端子付近のシール性を十分に維持することができる。
また、前記容器は、前記第四位置から前記第三位置に向かうにしたがって、前記接続部と前記容器との間隔が小さくなるように形成されていてもよい。
これによれば、容器は、第三位置と第四位置との間において端子本体から遠ざかるにしたがって、接続部と容器との間隔が小さくなるように形成されている。このため、絶縁部材の熱膨張時に、絶縁部材が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第三位置と第四位置との間における絶縁部材に対して加わる力を分散させることができる。なお、この力は、具体的には、絶縁部材が容器の内方に向かって膨張することを防ぐ力であって、端子本体に近い方向に向けた力である。これにより、接続部と容器との間の間隔が急激に小さくなる構造のものと比較すると、端子本体、容器、または絶縁部材の特定の部位に力が大きな加えられることを防ぐことができ、端子本体、容器、または絶縁部材が破損することを防ぐことができる。
また、前記容器は、前記第三位置と前記第四位置との間において、前記容器の前記接続部に対向している面が、前記接続部の表面に対して直線状に傾斜していてもよい。
これによれば、容器の接続部側の面が、接続部の表面に対して直線状に傾斜している。このため、絶縁部材の熱膨張時に、絶縁部材が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第三位置と第四位置との間の絶縁部材に対して、接続部に近い方向に向けた力を少なくとも第三位置と第四位置との間において均等にさせることができる。このように、第三位置と第四位置との間においては、端子本体、容器、または絶縁部材に加わる力を均等にできるため、それぞれの位置において加わる力を最低限とすることができる。このため、端子本体、容器、または絶縁部材が破損することを防ぐことができる。
また、前記電極端子は、前記絶縁部材と前記容器とを圧着することにより、前記容器の貫通孔が形成される部分と前記端子本体との間を前記絶縁部材で密閉してもよい。
これによれば、絶縁部材および容器は電極端子により圧着されることにより、容器の貫通孔が形成される部分と端子本体との間が絶縁部材で密閉されている。このため、絶縁部材は、電極端子により端子本体と容器との間で常に押圧力が加えられた状態である。このような常に押圧力が加えられ、熱膨張したときに押圧力に交差する方向に膨張しやすいような状態の絶縁部材であっても、押圧力に交差する方向の先の空間が狭くなっているため、絶縁部材の当該方向への膨張を抑制することができる。
本発明に係る蓄電素子によれば、蓄電素子の電極端子付近のシール性を向上させることができ、かつ、シール性を維持することができる。
本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の外観を示す斜視図である。 非水電解質二次電池の模式的な構成を示す分解斜視図である。 図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。 変形例(1)において、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。 変形例(2)において、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。 変形例(3)において、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。 室温から高温な温度似変化したときに発生する現象について説明するための図である。 3種類のPPS材料に所定圧力をかけた状態で80℃に加熱し、所定時間放置した後の残存圧縮率について実験した結果を示すグラフである。
(本発明の基礎となった知見)
本発明者は、「背景技術」の欄において記載した、蓄電素子に関して以下の問題が生じることを見出した。
室温(例えば25℃)よりも高温な温度(例えば80℃)で、絶縁部材を圧縮したときに長い時間が経過するほど、絶縁部材によるシールが維持できなくなる。このメカニズムについて図7、8を用いて説明する。
図7は、室温から高温な温度似変化したときに発生する現象について説明するための図である。
例えば、図7の(a)のように、蓄電素子での絶縁部材と同様に、絶縁部材を構成する材料であるPPS(Polyphenylenesulfide)材料500に2枚の板状部材510で挟み込むことにより所定の圧力をかけた状態とする。このとき、2枚の板状部材510の間隔が所定間隔d10に維持されるように規制部材520を2枚の板状部材510の間に挟み込む。つまり、PPS材料500は、所定の圧力が加えられる前の状態では、所定間隔d10よりもその幅が大きい材料である。次に、図7の(b)のように、高温な温度である80℃とする。この場合、PPS材料500は、上下方向から圧縮されているため、上下方向に交差する左右方向に熱膨張する。そして、図7の(c)のように、室温に冷却した場合、PPS材料500は、左右方向だけで無く上下方向にも収縮する。この結果、PPS材料500でのシールが維持できなくなる。
図8は、3種類のPPS材料に所定圧力をかけた状態で80℃に加熱し、所定時間放置した後の残存圧縮率について実験した結果を示すグラフである。なお、ここでいう「残存圧縮率」とは、所定時間後に室温(25℃)および所定の圧力を0とした場合の圧縮方向におけるPPS材料の幅(以下、「所定時間後幅」という)から所定の圧力をかけた直後における圧縮方向のPPSの幅(以下、「初期幅」という)を減じた差を、所定時間後幅で除した値である。つまり、残存圧縮率が0に近くなるほど、PPS材料からの押圧力が減少することになり、残存圧縮率が負になる場合には、完全にシールされていない状態となる。
図8に示すように、材料Aおよび材料Bは、残存圧縮率が0に近づいており、十分なシールが維持できていない。また、材料Cでは、残存圧縮率が負の値となっており、完全にシールされていない状態となっている。
このようなメカニズムにより、特許文献1の技術では、特に高温環境下で使用される場合に、電極端子付近のシールを維持することが難しい。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも本発明の好ましい一具体例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置および接続形態などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、本発明の最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、より好ましい形態を構成する任意の構成要素として説明される。
(実施の形態)
図1は、本発明の実施の形態に係る非水電解質二次電池の外観を示す斜視図である。図2は、非水電解質二次電池の模式的な構成を示す分解斜視図である。
図1に示すように、本実施の形態の蓄電素子100は、容器110と、容器110内に収容される電極体170と、電極端子130と、電極端子130と電極体170とを電気的に接続する集電部材160と、容器110と電極端子130とを絶縁する外部絶縁封止材120と、容器110と集電部材160とを絶縁する内部絶縁封止材150とを備える。
容器110は、蓋部111と容器本体112とから構成される。蓋部111は、Y軸方向(後述参照)に長い長尺板状の部材である。容器本体112は、矩形筒状の部材の一端に開口部114を有し、他端に底を有する部材である。なお、本実施の形態では、容器本体112と蓋部111との並び方向を上下方向(図1ではZ軸方向)とし、正極端子と負極端子との並び方向を左右方向(図1ではY軸方向)とし、上下方向および左右方向に垂直な方向を前後方向(図1ではX軸方向)と定義する。
蓋部111は、長手方向の両端部に、電極端子130に貫通される貫通孔113が形成されている。なお、図1においては、正極側の貫通孔113のみを示し、負極側の貫通孔は後述する絶縁封止材の陰に隠れるため図示されない。
電極体170は、帯状の電極である正極と負極との間にセパレータが挟み込まれるように積層しつつ全体が長円筒形に捲回されて形成される。電極体170は、捲回軸方向がY軸方向に一致し、かつ、断面の長円形状の長軸がZ軸方向に一致するような向きで容器110内に収納される。正極および負極は、捲回軸方向に互いに位置をずらして、捲回軸を中心に長円筒形に捲回されている。電極体170は、その両端において、正極および負極のそれぞれが所定の幅でセパレータから電極体170の捲回軸方向(Y軸方向)外側に向けて突出している突出部171、172を有する。つまり、電極体170は、捲回軸方向の一端において正極がセパレータから突出している正極側の突出部171と、他端において負極がセパレータから突出している負極側の突出部172とを有する。更に、正極側の突出部171および負極側の突出部172は、活物質が形成されておらず、基材である金属箔が露出している。つまり、正極側の突出部171は、正極活物質層が形成されていない正極基材であるアルミニウム箔が露出しており、負極側の突出部172は、負極活物質層が形成されていない負極基材である銅箔が露出している。正極側の突出部171および負極側の突出部172には、正極側の集電部材160および負極側の集電部材164がそれぞれ電気的に接続される。
集電部材160の上側の端部は、電極体170の上側の表面と平行(つまり、X−Y平面に平行)な板状の構成(後述する板部161)を有し、当該板状の構成には貫通孔162が形成されている。また、集電部材160は、電極体170の捲回軸方向の一端である正極側の突出部171において超音波溶接等により接続、固定される構成(後述する腕部163)を有する。なお、負極側の集電部材164も同様の構成を有し、銅または銅合金で形成される。正極側の集電部材160および負極側の集電部材164は、同じ構成であるため、以下では、正極側の集電部材160のみについて説明し、負極側の集電部材164の説明は省略する。
内部絶縁封止材150は、蓋部111と集電部材160との間に配置されることにより、容器110と集電部材160とを絶縁する絶縁部材である。つまり、内部絶縁封止材150は、容器110の内部に配置されて、集電部材160を介して電気的に接続されている電極体170から容器110を絶縁するための絶縁部材である。また、内部絶縁封止材150は、容器110の蓋部111に形成される貫通孔113に対して電極端子130および外部絶縁封止材120とともに圧着されることにより、当該貫通孔113を密閉するための封止材(パッキン)としても機能する。内部絶縁封止材150は、合成樹脂等により構成され、絶縁性および弾性を備える。内部絶縁封止材150には、蓋部111の貫通孔113および集電部材160の貫通孔162とともに、後述する電極端子130の接続部132によって貫通される貫通孔151が形成されている。
外部絶縁封止材120は、電極端子130の端子本体131(後述参照)と蓋部111との間に配置されることにより、電極端子130と容器110とを絶縁する絶縁部材である。つまり、外部絶縁封止材120は、容器110の外部に配置されて、電極端子130および集電部材160を介して電気的に接続されている電極体170から容器110を絶縁するための絶縁部材である。また、外部絶縁封止材120は、端子本体131および容器110の蓋部111との間に渡って配置される部材であり、かつ、接続部132および容器110の蓋部111の貫通孔113が形成されている部分との間に渡って配置されている部材である。また、外部絶縁封止材120は、容器110の蓋部111に形成される貫通孔113に対して電極端子130および内部絶縁封止材150とともに圧着されることにより、当該貫通孔113を密閉するための封止材(パッキン)としても機能する。外部絶縁封止材120は、蓋部111の上側に配置され、貫通孔124が形成される板状の板部121と、板部121の貫通孔124が形成される部分から連続して形成され、板部121の下方に延びる筒状の筒部123とを有する。つまり、外部絶縁封止材120は、筒部123と、筒部123の軸に交差する方向であって筒部123の外側の方向に向かって拡がる板部121とを有する。
外部絶縁封止材120は、内部絶縁封止材150と同様の合成樹脂製の部材である。外部絶縁封止材120に形成される貫通孔124は、蓋部111に形成される貫通孔113、内部絶縁封止材150に形成される貫通孔151および集電部材160に形成される貫通孔162とともに、後述する電極端子130の接続部132によって貫通される。
また、外部絶縁封止材120の筒部123は、蓋部111と対向する側(つまり板部121の下側)に形成されており、貫通孔124と筒部123の内縁とは一致している。また、筒部123は、貫通孔113、151に対応した外形を有し、貫通孔113、151に嵌り込むようになっている。したがって、筒部123は、容器110の蓋部111に形成される貫通孔113と電極端子130の接続部132との間に挟み込まれる。つまり、外部絶縁封止材120は、電極端子130の端子本体131と容器110の蓋部111との間に挟み込まれ、かつ、電極端子130の接続部132と容器110の貫通孔113を形成する部分との間に挟み込まれることにより、電極端子130と容器110とを絶縁する。さらに、外部絶縁封止材120の板部121の上側には枠体122が形成されており、枠体122は板部121に形成される貫通孔124の外側に形成されている。
電極端子130は、容器110を貫通し、かつ、集電部材160に接続される柱状の接続部132と、接続部132の端部であって容器110の外側に配置される板状の端子本体131とを有する。なお、接続部132は、容器110の内方に向かって延びている。端子本体131は、その外縁の形状が枠体122の内縁の形状に対応した平面形状である。接続部132は、端子本体131と集電部材160とを電気的に接続するとともに、蓋部111と電極体170とを機械的に接合する役割を果たす。また、正極側に配置される電極端子130は、アルミニウムまたはアルミニウム合金から構成され、負極側に配置される電極端子は、銅または銅合金から構成される。
電極端子130は、具体的には、図示しない外部負荷(つまり、蓄電素子100の電気エネルギーを消費する機器)の端子が端子本体131の表面に溶接固定されることにより、蓄電素子100と外部負荷との電気的な接続を完成するための部材である。あるいは、電極端子130は、図示しない複数の蓄電素子100を並べて配置した状態で、バスバーなどの導電部材により各電池の端子本体131が溶接固定されることにより、蓄電素子100同士の電気的な接続を完成するための部材である。
なお、電極端子130は、端子本体131と接続部132とが鍛造、鋳造等によって同一の素材から構成されていてもよい。また、電極端子130は、端子本体131と接続部132とがそれぞれ独立しており、端子本体131と接続部132とを構成する2つの異種または同種材料の素材を一体成形することにより構成されていてもよい。
次に、図3を参照して、本実施の形態に係る非水電解質二次電池の電極端子周辺の構成をさらに詳細に説明する。なお、図3は、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。
図3に示すように、蓄電素子100の電極端子130周辺の構成は、上から電極端子130、外部絶縁封止材120、蓋部111、内部絶縁封止材150、集電部材160の板部161の順に積層されている。外部絶縁封止材120は、板部121と、蓋部111と、内部絶縁封止材150とが重なり、かつ、筒部123が蓋部111に形成される貫通孔113および内部絶縁封止材150に形成される貫通孔151に貫通した状態で配置される。筒部123の端面は、内部絶縁封止材150の下面と同一面上にあり内部絶縁封止材150の下面とともに集電部材160の板部161の上面に接している。そして、外部絶縁封止材120の筒部123の内周の形状と、集電部材160の貫通孔162とは、同じサイズ、かつ、同じ形状である。また、筒部123と貫通孔162とは電極端子130の接続部132に貫通されている。つまり、接続部132の外周と、筒部123の内周、および、貫通孔162が形成される部分とは、互いに接触した状態となる。そして、電極端子130の接続部132は、外部絶縁封止材120の筒部123および集電部材160に形成される貫通孔162を貫通した状態で、その先端がかしめられ、かしめ端133が整形される。つまり、かしめ端133は、電極端子130において、接続部132の端子本体131とは反対側の端部がかしめられることにより形成され、筒部123の内径、集電部材160の貫通孔162の径よりも外径が大きい。
かしめ端133の外径は各貫通孔124、113、151、162の径より大きいため、外部絶縁封止材120、蓋部111、内部絶縁封止材150および集電部材160は電極端子130の端子本体131とかしめ端133とにより挟まれることで互いに圧着され、一体的に固定される。これにより、電極端子130は、外部絶縁封止材120と容器110の蓋部111とを圧着することにより、容器110の貫通孔113が形成される部分と電極端子130との間を外部絶縁封止材120および内部絶縁封止材150で密閉する。また、電極端子130は、接続部132およびかしめ端133が集電部材160により接しているため、蓋部111を貫通した状態で集電部材160と電気的に接続される。なお、接続部132の側面は外部絶縁封止材120の筒部123によって覆われているため、蓋部111と接続部132との間は絶縁状態が確保されている。
次に、各部の個別の構成を説明する。
図3に示すように、電極端子130の端子本体131は、第一間隔d1が、第二間隔d2の1/2よりも小さくなるように形成されている。なお、第一間隔d1は、端子本体131の第一位置P1における端子本体131と容器110の蓋部111との間隔である。また、第二間隔d2は、第一位置P1よりも接続部132に近い第二位置P2における端子本体131と容器110の蓋部111との間隔である。
なお、本実施の形態において、第一位置P1は、端子本体131上の位置であって、接続部132から最も遠い位置である。また、本実施の形態において、第二位置P2は、端子本体131上の位置であって、接続部132に最も近い位置である。また、端子本体131と容器110の蓋部111との間隔とは、本実施の形態では、端子本体131の下面と、蓋部111の上面(当該上面と一致している平面全て)との間の間隔である。
なお、第一位置P1と第二位置P2とは、それぞれ、上記のように接続部132から最遠の位置、最近の位置に限らずに、第一位置が第二位置よりも接続部132から遠い位置であればよい。つまり、このような場合であっても第一位置における第一間隔は、第二位置における第二間隔よりも小さい。この場合に、さらに、第一位置とは別の位置である端子本体131における接続部132から最も遠い位置における端子本体131と容器110の蓋部111との間隔が、第二位置とは別の位置である端子本体131における接続部132に最も近い位置における端子本体131と容器110の蓋部111との間隔よりも小さい構成としてもよい。
また、端子本体131は、第二位置P2から第一位置P1に向かうにしたがって、端子本体131と容器110の蓋部111との間隔が小さくなるように形成されている。より具体的には、端子本体131は、第一位置P1と第二位置P2との間において、端子本体131の容器110の蓋部111側の面131aが、容器110の端子本体131側の面111a(つまり上面)に対して直線状に傾斜している。また、外部絶縁封止材120の端子本体131側の面121aは、端子本体131の容器110の蓋部111側の面131aに対応した傾斜を有する。
また、容器110の蓋部111は、接続部132と対向する部分(つまり、貫通孔113が形成されている部分)において、第三間隔d3が、第四間隔d4よりも小さくなるように形成されている。なお、第三間隔d3は、容器110の蓋部111の第三位置P3における接続部132と容器110の蓋部111との間隔である。また、第四間隔d4は、第三位置P3よりも容器110の蓋部111の外方側にある第四位置P4における接続部132と容器との間隔である。つまり、容器110の蓋部111に形成される貫通孔113は、容器110の内方に向かうにしたがってその直径が小さくなるように形成されている。
なお、本実施の形態において、第三位置P3は、容器110の蓋部111上の位置であって、容器110の蓋部111の最も外方側の位置である。また、本実施の形態において、第四位置P4は、容器110の蓋部111上の位置であって、容器110の蓋部111の最も内方側の位置である。なお、第三位置と第四位置とは、それぞれ、上記のように容器110の蓋部111の最外方の位置、最内方の位置に限らずに、第三位置が第四位置よりも外側の位置であればよい。
また、容器110の蓋部111は、第四位置P4から第三位置P3に向かうにしたがって、接続部132と容器110の蓋部111との間隔が小さくなるように形成されている。より具体的には、容器110の蓋部111は、第三位置P3と第四位置P4との間において、容器110の蓋部111の接続部132に対向している面111bが、接続部132の表面132aに対して直線状に傾斜している。
(特徴)
本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、端子本体131の形状は、第一位置P1における端子本体131と容器110の蓋部111との第一間隔d1が、第一位置P1よりも接続部132に近い第二位置P2における端子本体131と容器110の蓋部111との第二間隔d2よりも小さい。外部絶縁封止材120は、端子本体131と容器110とにより挟み込まれており、両者から押圧力を受ける。つまり、外部絶縁封止材120が配置される空間は、当該押圧力の方向と交差する方向において、電極端子130の接続部132から遠い方の位置である第一位置P1における端子本体131と容器110の蓋部111との間隔が狭くなっている。このため、高温環境下において外部絶縁封止材120が熱膨張したとしても、外部絶縁封止材120が押圧力の方向と交差する方向に向かって膨張することを抑制できる。これにより、外部絶縁封止材120が熱膨張しても所定の範囲内に外部絶縁封止材120を留めておくことができるため、電極端子130付近のシール性を十分に維持することができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、外部絶縁封止材120は、端子本体131および容器110の蓋部111の間に渡って配置される。また、外部絶縁封止材120は、接続部132および容器110の蓋部111の間に渡って配置される。つまり、外部絶縁封止材120は、電極端子130(端子本体131および接続部132)および容器110の蓋部111の間に隙間なく充填されている。このため、電極端子130付近のシール性を向上させることができる。また、外部絶縁封止材120は、電極端子130および容器110の蓋部111の間に隙間無く充填されているため、熱膨張したときに押圧力の方向と交差する方向に膨張しやすい。しかしながら、外部絶縁封止材120が配置される空間は、当該押圧力の方向と交差する方向において、電極端子130の端子本体131および接続部132から遠ざかるほど端子本体131と容器110の蓋部111との間隔および接続部132と容器110の蓋部111との間隔が狭くなっているため、外部絶縁封止材120が押圧力の方向と交差する方向に向かって膨張することを抑制できる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、端子本体131は、第一位置P1と第二位置P2との間において接続部132から遠ざかるにしたがって、端子本体131と容器110の蓋部111との間隔が小さくなるように形成されている。このため、外部絶縁封止材120の熱膨張時に、外部絶縁封止材120が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第一位置P1と第二位置P2との間における外部絶縁封止材120に対して加わる力を分散させることができる。なお、この力は、具体的には、外部絶縁封止材120が接続部132よりも遠い方向に向かって膨張することを防ぐ力であって、接続部132に近い方向に向けた力である。これにより、端子本体131と容器110の蓋部111との間の間隔が急激に小さくなる構造のものと比較すると、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120の特定の部位に力が大きな加えられることを防ぐことができ、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120が破損することを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、端子本体131の容器110の蓋部111側の面131aが、容器110の蓋部111の端子本体131側の面111aに対して直線状に傾斜している。このため、外部絶縁封止材120の熱膨張時に、外部絶縁封止材120が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第一位置P1と第二位置P2との間の外部絶縁封止材120に対して、接続部132に近い方向に向けた力を少なくとも第一位置P1と第二位置P2との間において均等にさせることができる。このように、第一位置P1と第二位置P2との間においては、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120に加わる力を均等にできるため、それぞれの位置において加わる力を最低限とすることができる。このため、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120が破損することをより効果的に防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、容器110の蓋部111の形状は、第三位置P3における接続部132と容器110の蓋部111との第三間隔d3が、第三位置P3よりも容器110の蓋部111の外方側にある第四位置P4における接続部132と容器110の蓋部111との第四間隔d4よりも小さい。外部絶縁封止材120は、接続部132と容器110の蓋部111とにより挟み込まれており、熱膨張したときに外部絶縁封止材120は押圧力の方向に交差する方向に膨張しようとする。このとき、容器110の蓋部111の内方側の位置である第三位置P3での第三間隔d3が第四間隔d4よりも狭いため、外部絶縁封止材120が熱膨張したとしても、外部絶縁封止材120が容器110の蓋部111の内方側に膨張することを抑制できる。これにより、外部絶縁封止材120が熱膨張したときに、接続部132の軸方向においても所定の範囲内に外部絶縁封止材120を留めておくことができるため、電極端子130付近のシール性を十分に維持することができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、容器110の蓋部111は、第三位置P3と第四位置P4との間において端子本体131から遠ざかるにしたがって、接続部132と容器110の蓋部111との間隔が小さくなるように形成されている。このため、外部絶縁封止材120の熱膨張時に、外部絶縁封止材120が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第三位置P3と第四位置P4との間における外部絶縁封止材120に対して加わる力を分散させることができる。なお、この力は、具体的には、外部絶縁封止材120が容器110の内方に向かって膨張することを防ぐ力であって、端子本体131に近い方向に向けた力である。これにより、接続部132と容器110の蓋部111との間の間隔が急激に小さくなる構造のものと比較すると、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120の特定の部位に力が大きな加えられることを防ぐことができ、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120が破損することを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、容器110の蓋部111の接続部132側の面111bが、接続部132の表面132aに対して直線状に傾斜している。このため、外部絶縁封止材120の熱膨張時に、外部絶縁封止材120が押圧力の方向に交差する方向に対して膨張するときに、第三位置P3と第四位置P4との間の外部絶縁封止材120に対して、接続部132に近い方向に向けた力を少なくとも第三位置P3と第四位置P4との間において均等にさせることができる。このように、第三位置P3と第四位置P4との間においては、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120に加わる力を均等にできるため、それぞれの位置において加わる力を最低限とすることができる。このため、端子本体131、容器110の蓋部111、または外部絶縁封止材120が破損することを防ぐことができる。
また、本実施の形態に係る蓄電素子100によれば、外部絶縁封止材120および容器110の蓋部111は電極端子130により圧着されることにより、容器110の蓋部111の貫通孔113が形成される部分と端子本体131との間が外部絶縁封止材120で密閉されている。このため、外部絶縁封止材120は、電極端子130により端子本体131と容器110の蓋部111との間で常に押圧力が加えられた状態である。このような常に押圧力が加えられ、熱膨張したときに押圧力に交差する方向に膨張しやすいような状態の外部絶縁封止材120であっても、押圧力に交差する方向の先の空間が狭くなっているため、外部絶縁封止材120の当該方向への膨張を抑制することができる。
(変形例)
以上、本発明の蓄電素子について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
(1)
上記実施の形態に係る蓄電素子100によれば、端子本体131は、第一位置P1と第二位置P2との間において、端子本体131の容器110の蓋部111側の面131aが容器110の蓋部111の端子本体131側の面111aに対して直線状に傾斜しているが、直線状に傾斜することに限らない。
例えば、図4に示す電極端子230の端子本体231としてもよい。図4は、変形例(1)において、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。図4に示すように、端子本体231は、第一位置P11を含む第一領域R1における第一間隔d11と、第二位置P12を含む第二領域R2における第二間隔d2とが段階的に異なるように形成されてもよい。つまり、端子本体231には、第一領域R1において、その下部に下方に延びる凸部231aを有する。また、この場合の外部絶縁封止材220の板部221には、端子本体231の凸部231aと対向する位置に、凸部231aが嵌合するための凹部221aが形成されている。なお、図4では、図3と同じ構成のものには同じ符号を付している。
これによれば、端子本体231の形状が、第一領域R1における第一間隔d11と第二領域R2における第二間隔d12とが段階的に異なるように形成される。このため、端子本体231において、第一間隔d11が狭くなるような形状を容易に製造することができる。
(2)
また、例えば、図5に示す電極端子330の端子本体331としてもよい。図5は、変形例(2)において、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。図5に示すように、端子本体331は、第二位置P22から第一位置P21に向かうにしたがって、端子本体331と容器110の蓋部111との間隔が徐々に小さくなるように形成されている。つまり、端子本体331は、端子本体331と容器110の蓋部111との間隔が第二位置P22から第一位置P21に向かうにしたがって単調減少していればよい。なお、図5では、図3と同じ構成のものには同じ符号を付している。
(3)
また、上記実施の形態に係る蓄電素子100によれば、容器110の蓋部111は、接続部132と対向する部分において、容器110の蓋部111の第三位置P3における接続部132と容器110の蓋部111との第三間隔d3が、第三位置P3よりも容器110の蓋部111の外方側にある第四位置P4における接続部132と容器110の蓋部111との第四間隔d4よりも小さくなるように形成されているが、これに限らない。例えば、図6に示すような容器410の蓋部411としてもよい。図6は、変形例(3)において、図1の非水電解質二次電池のIII−III断面図のうちの電極端子周辺を拡大した拡大図である。図6に示す容器410の蓋部411のように、第三位置P13における接続部132と容器110の蓋部111との第三間隔d13と、第三位置P13よりも容器410の蓋部411の外方側にある第四位置P14における接続部132と容器410の蓋部411との第四間隔d14とが等しい形状であってもよい。つまり、容器410の蓋部411に形成される貫通孔413は、容器410の内方側の位置であっても外方側の位置であっても等しい直径である。なお、図6では、図3と同じ構成のものには同じ符号を付している。
(4)
また、上記実施の形態に係る蓄電素子100および上記の各変形例によれば、端子本体131の形状(具体的には、厚み)が、第一位置P1と第二位置P2との間で異なることにより、第一間隔d1と第二間隔d2とが異なるように形成されているが、これに限らない。例えば、容器の蓋部の形状が、第二位置から第一位置に向かうにしたがって、端子本体に近づくような形状としてもよい。
本発明は、蓄電素子の電極端子付近のシール性を向上させることができ、かつ、シール性を維持することのできる蓄電素子等として有用である。
100 蓄電素子
110、410 容器
111、411 蓋部
111a 面
111b 面
112 容器本体
113、413 貫通孔
114 開口部
120、220 外部絶縁封止材
121、221 板部
121a 面
122 枠体
123 筒部
124 貫通孔
130、230、330 電極端子
131、231、331 端子本体
131a 面
132 接続部
132a 表面
133 かしめ端
150 内部絶縁封止材
151 貫通孔
160、164 集電部材
161 板部
162 貫通孔
163 腕部
170 電極体
171、172 突出部
221a 凹部
231a 凸部
500 PPS材料
510 板状部材
520 規制部材

Claims (10)

  1. 容器と、前記容器内に収納される電極体と、電極端子と、前記電極端子と前記電極体とを電気的に接続する集電部材と、前記容器と前記電極端子とを絶縁する絶縁部材とを備える蓄電素子であって、
    前記電極端子は、前記容器を貫通し、かつ、前記集電部材に接続される柱状の接続部と、前記接続部の端部であって前記容器の外側に配置される板状の端子本体とを有し、
    前記絶縁部材は、
    前記容器と、前記接続部および前記端子本体との間に配置されることにより、前記容器と前記電極端子とを絶縁し、
    前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記端子本体の第二位置から、前記第二位置よりも前記接続部から遠い第一位置に向かうにしたがって、前記端子本体と前記容器との間隔が小さくなるように形成されており、
    前記容器は、前記接続部と対向する部分において、前記容器の第三位置における前記接続部と前記容器との第三間隔が、前記第三位置よりも前記容器の外方側にある第四位置における前記接続部と前記容器との第四間隔よりも小さくなるように形成されている
    蓄電素子。
  2. 前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記第一位置における前記端子本体と前記容器との第一間隔が、前記第二位置における第二間隔の1/2よりも小さい
    請求項1に記載の蓄電素子。
  3. 容器と、前記容器内に収納される電極体と、電極端子と、前記電極端子と前記電極体とを電気的に接続する集電部材と、前記容器と前記電極端子とを絶縁する絶縁部材とを備える蓄電素子であって、
    前記電極端子は、前記容器を貫通し、かつ、前記集電部材に接続される柱状の接続部と、前記接続部の端部であって前記容器の外側に配置される板状の端子本体とを有し、
    前記絶縁部材は、
    前記容器と、前記接続部および前記端子本体との間に配置されることにより、前記容器と前記電極端子とを絶縁し、
    前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記端子本体の第一位置における前記端子本体と前記容器との第一間隔が、前記第一位置よりも前記接続部に近い第二位置における前記端子本体と前記容器との第二間隔の1/2よりも小さくなるように形成されており、
    前記容器は、前記接続部と対向する部分において、前記容器の第三位置における前記接続部と前記容器との第三間隔が、前記第三位置よりも前記容器の外方側にある第四位置における前記接続部と前記容器との第四間隔よりも小さくなるように形成されている
    蓄電素子。
  4. 前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、少なくとも、前記端子本体における前記接続部から最も遠い部分と前記容器との間隔が、前記端子本体における前記接続部に最も近い部分と前記容器との間隔よりも小さくなるように形成されている
    請求項1から3のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  5. 前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記第一位置と前記第二位置との間において、前記端子本体の前記容器側の面が、前記容器の前記端子本体側の面に対して直線状に傾斜している
    請求項1から4のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  6. 前記端子本体および前記容器の少なくとも一方は、前記第一位置を含む第一領域における前記第一間隔と、前記第二位置を含む第二領域における前記第二間隔とが段階的に異なる
    請求項3に記載の蓄電素子。
  7. 前記容器は、前記第四位置から前記第三位置に向かうにしたがって、前記接続部と前記容器との間隔が小さくなるように形成されている
    請求項1から6のいずれか1項に記載の蓄電素子。
  8. 前記容器は、前記第三位置と前記第四位置との間において、前記容器の前記接続部に対向している面が、前記接続部の表面に対して直線状に傾斜している
    請求項に記載の蓄電素子。
  9. 前記電極端子は、前記絶縁部材と前記容器とを圧着することにより、前記容器の貫通孔が形成される部分と前記端子本体との間を前記絶縁部材で密閉する
    請求項1からのいずれか1項に記載の蓄電素子。
  10. 容器と、
    前記容器内に収納される電極体と、
    前記電極体と電気的に接続される集電部材と、
    前記容器を貫通し、かつ、前記集電部材に接続される柱状の接続部と、前記接続部の端部であって前記容器の外側に配置される板状の端子本体とを有する電極端子と、
    前記容器と前記電極端子とを絶縁する絶縁部材とを備える蓄電素子の製造方法であって、
    前記端子本体は、前記端子本体の前記接続部から離れた位置において、前記容器側に突出する凸部を有し、
    前記絶縁部材は、前記凸部と対向する位置に、前記凸部が嵌合するための凹部を有し、
    前記製造方法は、
    前記絶縁部材を、前記容器の外側に配置し、
    前記容器と、前記接続部および前記端子本体との間に前記絶縁部材が配置され、かつ、前記凸部が前記凹部に嵌合するように、前記電極端子を配置し、
    前記電極端子の前記接続部の前記端子本体とは反対側の端部を前記集電部材に固定することにより、前記電極端子と、前記絶縁部材と、前記容器とを固定する
    蓄電素子の製造方法。
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