JP6122329B2 - フロントカバーの構造 - Google Patents

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Description

この発明は、自動2輪車等の車両におけるフロントカバーの構造に係り、特に、ヘッドライトを囲むとともに、左右のフロントフォーク間に跨ってハンドルの取付部からボトムブリッジ近傍までを覆うような大面積のフロントカバーの構造に関する。
自動2輪車等の車体前部を覆う車体カバーであるフロントカバーとして、ヘッドライトを囲むヘッドライトカバーを、左右のフロントフォーク間に跨るように左右方向へ広がり、上下方向はフロントフォーク上部のハンドルの取付部からボトムブリッジ近傍までを覆うような大面積にするとともに、左右分割で構成したものがある(特許文献1参照)。
特許第4447268号公報
ところで、上記従来例のように大面積のフロントカバーを設けた場合、このフロントカバーが走行風の抜けない壁となってしまい、操舵時の抵抗となってしまうことがある。
また、左右分割構造にすると、正面視の中央部に結合部が露出するので、外観性に影響が出ないようにする必要があり、設計が難しくなった。
そこで、本願はこのような課題の解決を目標とする。
上記課題を解決するため請求項1に記載した発明は、車体フレーム(13)の前端部に設けられたヘッドパイプ(36)にブリッジ部材(34・35)を介して回動可能に支持され、左右一対で上下方向へ延び、下端に前輪(10)を回転可能に支持するフロントフォーク(18)と、このフロントフォーク(18)の上方前部に配置されたヘッドライト(21)とを備えた車両のフロントカバーであって、
前記ヘッドライト(21)を囲むヘッドライトカバー(23)と、前記左右のフロントフォーク(18)を覆う左右のフォークカバー(24)とを着脱自在に備えたフロントカバーの構造において、
前記フロントカバー(22)の前記ヘッドライト(21)左右に、走行風を前記左右のフロントフォーク(18)とヘッドライト(21)の間にて車体前方から後方へ流すエアダクト(28)を設けるとともに、
このエアダクト(28)は、前記ヘッドライトカバー(23)の左右に設けられて前記エアダクト(28)の前部を構成するライトカバー側ダクト(27)と、
前記フォークカバー(24)に設けられて前記エアダクト(28)の後部を構成するフォークカバー側ダクト(57)とを備えることを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、上記請求項1において、前記ヘッドライトカバー(23)は上部のトップ部(25)とその下方側となるライトカバー本体部(26)とに上下分割され、
前記左右のフォークカバー(24)は、それぞれフォーク上部カバー(30)とフォーク下部カバー(31)とに上下分割され、さらに前記フォーク上部カバー(30)はそれぞれ前側部材(50)と後側部材(60)とに前記フロントフォーク(18)の長手方向へ前後分割され、フォークカバー側ダクト(57)は前記前側部材(50)と一体に形成されることを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、上記請求項2において、前記ライトカバー本体部(26)の前記ライトカバー側ダクト(27)上方となる部分(43)は前記トップ部(25)の左右端部との合わせ部(47)を備え、
この合わせ部(47)は、谷状をなして前後に延びる線をなしていることを特徴とする。
請求項4に記載した発明は、上記請求項2又は3において、前記フロントフォーク(18)は、前記ブリッジ部材(34・35)に支持される上部フォークパイプ(33)が、前輪を支持するボトムケース(32)の内側で伸縮する正立型であり、
前記フォーク上部カバー(30)は、前記上部フォークパイプ(33)と前記ブリッジ部材(35)を覆い、
前記フォーク下部カバー(31)は、前記ボトムケース(32)の上部を覆って前記ブリッジ部材(35)へ上端が固定されるとともに、
外径が前記フォーク上部カバー(30)の内径よりも細径でかつ内径が前記ボトムケース(32)の外径よりも太径であり、上部が前記フォーク上部カバー(30)の内側へ嵌合し、下部はボトムケース(32)の外側へ嵌合することを特徴とする。
請求項5に記載した発明は、上記請求項1〜4のいずれか1項において、前記フロントカバー(22)のエアダクト(28)には、メッシュ状のグリル(58a)を備え、このグリル(58a)は前記フォークカバー側ダクト(57)の前面に設けられた開口部(58)の前方へ取付けられ、その周縁は前記ライトカバー側ダクト(27)で覆われていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、大面積のフロントカバーが走行風を受けても、走行風はヘッドライトの左右に設けられているエアダクトへ入って車体後方へ抜ける。このため、大面積のフロントカバーを設けても風圧が大きくならず、操舵時の抵抗を減少させて、快適な操舵を可能にする。
また、ヘッドライトカバーの左右のエアダクトを構成するライトカバー側ダクトを設け、左右のフォークカバーにエアダクトを構成するフォークカバー側ダクトを一体に設けたので、ヘッドライトカバーと左右のフォークカバーを結合することで、左右の各ライトカバー側ダクトとフォークカバー側ダクトが接続して左右一対のエアダクトが形成される。
したがって、エアダクトを容易に形成できるとともに、ヘッドライトカバーやフォークカバーと別の特別なエアダクトを別体に設けなくても済む。
そのうえ、ライトカバー本体部で左右のフォークカバーを結合するので、ライトカバー本体部が左右のフォークカバーの結合部材を兼ねることになり、結合部品点数の増大を抑制できる。しかも、左右に延びるライトカバー本体部によって、左右フォークカバーを精度良く位置決めすることができる。
請求項2の発明によれば、フロントカバーを、ヘッドライトカバーと左右のフォークカバーとで構成し、ヘッドライトカバーを上部のトップ部とその下方側となるライトカバー本体部とに上下分割し、左右のフォークカバーは、それぞれフォーク上部カバーとフォーク下部カバーとに上下分割し、さらにフォーク上部カバーをそれぞれ前側部材と後側部材とに前後分割したので、複数の分割部とすることにより、構成各部の形状を簡素にすることができ、その結果、製造が容易になる。また、左右方向中央部で分割しないので、中央部に合わせ線が形成されないので、設計も容易になる。
請求項3の発明によれば、ヘッドライトカバーにおけるトップ部とライトカバー本体部との上下の合わせ部が、ライトカバー本体部の上部における左右のライトカバー側ダクトの合わせ部と一致するので、合わせ部の数が減って商品性が向上する。そのうえ、合わせ部が少なくなる分だけ要求される組立精度が低くなるので、製造が容易になる。
請求項4の発明によれば、フォーク上部カバーで上部フォークパイプとブリッジ部材を覆い、フォーク下部カバーでボトムケースの上部を覆うとともに、フォーク下部カバーの上端をブリッジ部材へ固定したので、フォークカバーでフォークパイプの傷つきを防止できる。
そのうえ、フォーク下部カバーの外径をフォーク上部カバーの内径より小さくしてフォーク上部カバーの内側へ嵌合するとともに、フォーク下部カバーの内径をボトムケースの外径より大きくしてボトムケースを内側へ嵌合したので、フロントフォーク部分の外観は、上から下へ向かって、フォーク上部カバー、フォーク下部カバー及びボトムケースの順に細くなる。このため、フロントフォークが上方の車体支持側から下方の前輪側に向けて徐々に径が小さく変化するように見えることになり、デザイン的に自然になる。
請求項5の発明によれば、グリル(58a)の周囲がライトカバー側ダクト(27)で覆われて隠されるので、平たい網状素材を所定形状に切り抜くだけで済み、周縁に対する特別な処理を不要にできる。
本願に係る大型自動2輪車を左斜め前方から示す斜視図 上記車両の部分右側面図 上記車両の部分正面図 図1においてフロントカバーの一部構成部品を取り去った状態を示す斜視図 図4からさらに構成部品を取り去った状態を示す斜視図 図5からさらに構成部品を取り去った状態を示す斜視図 フォーク下部カバーを示す図 フロントカバーの構成部品(一部を除く)における分解斜視図 フロントカバーの構成部品(一部を除く)における分解側面図 フロントカバーの構成部品(一部を除く)における分解正面図
以下、図面に基づいて一実施形態を説明する。なお、前後・左右及び上下の各方向は原則として車両の方向を基準とする。また車両の左右方向と同じ意味で車幅方向ということにする。
図1〜3において、前輪10と後輪11の間に液冷式水平対向エンジン12が配置され、車体フレーム13に支持されている。水平対向エンジン12の上方には、ラジエタ14が左右一対で配置されている。ラジエタ14は、車体の左右に分かれてそれぞれが車体の側方へ向かって配置されるサイドラジエタ形式であり、ラジエタシュラウド15により覆われている。
水平対向エンジン12及びラジエタ14上方には、燃料タンク16が配置され、その後方にはシート17が配置されている。燃料タンク16及びシート17はそれぞれ車体フレーム13に支持されている。
前輪10は左右一対のフロントフォーク18の下端部間に支持され、上部を車体フレーム13の前端部に設けられているヘッドパイプ(後述)へ回動自在に支持されるとともに、ハンドル20により操向される。
前輪10の上方となるフロントフォーク18の上部前方にはヘッドライト21が支持されている。ヘッドライト21の周囲は樹脂製のフロントカバー22で覆われている。
フロントカバー22は、図2に示すように、ヘッドライト21の周囲を囲むヘッドライトカバー23と、フロントフォーク18の周囲を覆うフォークカバー24とで構成される。
ヘッドライトカバー23は、ヘッドライト21の上方を覆うトップ部25と、ヘッドライト21の左右及び下方側の3方を覆うライトカバー本体部26とに上下分割されている。ライトカバー本体部26のヘッドライト21左右には、前方へ向かって開口するライトカバー部ダクト27が設けられている。ライトカバー部ダクト27は後述するフォーク側ダクトとともに走行風を車体後方へ流すためのエアダクト28を構成する。
フォークカバー24は、フォーク上部カバー30とフォーク下部カバー31とに上下分割され、さらにフォーク上部カバー30は後述するように前後へ分割されている。
19はフロントフェンダであり、ヘッドライト21の下方へ配置され前輪10の上方を覆っている。
29はメータであり、ヘッドライト21及びヘッドライトカバー23の上方かつトップ部25の近傍に配置されている。29はウインカであり、左右のフォーク上部カバー30の各上端部からそれぞれ外側方へ突出している。
以下、フロントカバー22について詳述する。
図1に示すように、組立状態にあるフロントカバー22は、各部が一体化され、全体が一つの連続する一部品のような外観を呈し、外観性を良好にしている。また、フォーク上部カバー30はフォーク下部カバー31よりも大径の略筒状部材でインナパイプ33とボトムブリッジ35を覆い、フォーク下部カバー31も筒状部材であるがフォーク上部カバー30より小径で、上端側はフォーク上部カバー30の下端部内側へ嵌合している。
また、フォーク下部カバー31は、下方へ突出するフロントフォーク18のボトムケース32(詳細後述)よりも大径でボトムケース32の外側へ嵌合する。すなわち、上方から、フォーク上部カバー30→フォーク下部カバー31→ボトムケース32の順に、細径へ変化するように配置されている。
図4に示すように、トップ部25を取り去ると、ライトカバー本体部26の上部が現れる。トップ部25とライトカバー本体部26は、後述するように、トップ部25の上端部左右にて締結等で結合されるとともに、他の合わせ部において複数箇所で係合される。
ライトカバー本体部26は中央のヘッドライト21が臨むライト穴40の左右にサイド部41、下方にアンダー部42を連続一体に備える。サイド部41には前後方向へ貫通する筒状のライトカバー部ダクト27が形成され、ライトカバー部ダクト27の上方を囲む天井部43とライトカバー部ダクト27の下方を囲む底部44を備える。
また、左右の天井部43間は、前後に間隔をもって前ブリッジ部45、後ブリッジ部46で連結されている。
サイド部41は、天井部43の車体中央側となる内側端部と前ブリッジ部45及び後ブリッジ部46との接続部が谷状の凹部をなし、この凹部は前後方向へ連続するトップ部25との合わせ部47をなしている。この部分は、左右のライトカバー部ダクト27とライトカバー本体部26における中央側部分上部との合わせ部でもある。トップ部25の左右方向両縁部は下方へ曲がっており、トップ部25をライトカバー本体部26を取付けると、トップ部25の左右方向両縁部と天井部43との合わせ部47は前後方向へ延びる凹溝状の合わせ線をなす(図1・3参照)。
底部44はアンダー部42と連続し、底部44及びアンダー部42の下面は、後方へ下り傾斜の斜面をなし(図4)、走行風をヘッドライト21の下方かつ後方へ導くようになっている。
また、後ブリッジ部46の左右両端部近傍に透き穴77が現れる。ライトカバー本体部26はここでトップ部25と締結等で着脱自在に結合される。
さらに、透き穴77の近傍にて、ボルト48によりライトカバー本体部26がフォーク上部カバー30の上端部へ締結されている。
図5に示すように、さらにライトカバー本体部26を取り去ると、フォーク上部カバー30のライトカバー本体部26に隠されていた部分が現れる。フォーク上部カバー30は、左右のフロントフォーク18に合わせて左右別体で設けられる。左右のフォーク上部カバー30はそれぞれ、後述するように長手方向に沿って前後分割された前側部材50と後側部材60(図6)からなる。前側部材50及び後側部材60は、それぞれ略半円筒状をなし、向かい合わせにすると略円筒状をなしてフロントフォーク18の周囲を前後から覆うようになっている。なお、この図ではほとんど前側部材50だけが見えている。
前側部材50には、前方へ向かって突出するフォークカバー側ダクト57が一体に形成される。フォークカバー側ダクト57はライトカバー部ダクト27の外側へ密に嵌合する有底筒状をなすとともに、前面はライトカバー部ダクト27と同形状の開口部58をなしている。開口部58には、メッシュ状のグリル58aが取付けられている。このグリル58aの周縁はライトカバー側ダクト27に覆われている。グリル58aは平たい網状素材を所定形状に切り抜いただけのものであり、周縁に対する端末処理など特別な処理を施していない。
また、前側部材50の前面でフォークカバー側ダクト57の基部には、ライトカバー本体部26の天井部43及びアンダー部42を含むサイド部41との合わせ部51が設けられている。合わせ部51は、サイド部41の後部外周に沿っており、この近傍にライトカバー本体部26との取付ボス48b及び係止穴71aが現れる。
さらに、ヘッドライト21の周囲には、ライトカバー本体部26を係合するための係合突部70aが前方へ向かって突出している。
図6に示すように、さらに前側部材50及びフォーク下部カバー31を取り去ると、前側部材50及びフォーク下部カバー31で覆われていたフロントフォーク18の上部が現れる。フロントフォーク18は上方が細径のインナパイプ33、下方が大径のボトムケース32からなり、インナパイプ33がボトムケース32の内側へ嵌合して、インナパイプ33とボトムケース32が相対的に伸縮する正立式である。
左右のインナパイプ33の上端部をトップブリッジ34で連結してあり、トップブリッジ34の上部にハンドル20が取付けられている。トップブリッジ34より下方に、所定間隔でボトムブリッジ35が配置され、左右のインナパイプ33の中間部間を連結している。トップブリッジ34とボトムブリッジ35の左右方向各中央部は、車体フレーム13の前端部に設けられているヘッドパイプ36へ回動自在に支持されている。
トップブリッジ34の前面にヘッドライトステー80がボルト81で取付けられている。
ヘッドライトステー80の左右方向中間部は、ヘッドライト21を支持する部分である。この左右方向中間部より左右には、インナパイプ33を越えてさらに外側方へ延びる延出部82が設けられ、その先端に設けられたブラケット83がフォーク上部カバー30の上部に対する支持部をなし、ここにフォーク上部カバー30の上部がボルト84で取付けられている。
図6に明らかなように、後側部材60の上端部は、トップブリッジ34を越えてメータ29の近傍かつハンドル20の取付部近傍まで延びている。
前側部材50も同様であり、前側部材50と後側部材60は筒状をなすので、ハンドル20の取付近傍を覆っている。
後側部材60の下端部は、ボトムブリッジ35を越えて下方まで延び、フォーク下部カバー31の上端部周囲を覆っている。前側部材50も同様のため、前側部材50と後側部材60からなるフォーク上部カバー30は向かい合わせにされて筒状をなしてインナパイプ33とボトムブリッジ35を覆い、その下端部がフォーク下部カバー31の外周へ外嵌している(図5参照)。
ボトムブリッジ35より下方には、インナパイプ33とボトムケース32の上部を覆うようにフォーク下部カバー31が設けられている。フォーク下部カバー31は上端部がボトムブリッジ35の下面へ取付けられている。
フォーク下部カバー31は図7に示すように、筒状の本体部90と、その上端部に形成される天井部91と、この天井部91に形成された穴部92と、天井部91から径方向へ突出するステー93を一体に有する。なお、図は(B)に左側に配置されるフォーク下部カバー31の正面図、(A)はその平面図を示す。
穴部92はインナパイプ33を通すための部分であり、インナパイプ33の外径よりも大きく、ボトムケース32の外径よりも小さい程度の内径を有する。
図8は、フロントカバー22の展開斜視図(フォーク下部カバー31を除く)、図9は同展開側面図、図10は同展開正面図(トップ部25を除く)である。なお、各図におけるフォーク上部カバー30は左側のものだけを、前側部材50と後側部材60を分解して示す。また、図7の後側部材60は後方から見た状態を示している。
これらの図に示すように、トップ部25は、前後の両縁部が平面視略U字状をなし、後側縁部25aは前方へ凸に湾曲し、左右方向両端に下方へ屈曲して透き穴が形成された連結部77aをなす(図9)。中間部左右及び中央部には爪64aが後方へ突出形成されている。
左右縁部25bには、下方及び後方へ突出する爪76aが前後方向へ間隔をもって計3か所設けられている(図9)。
さらに前縁25cは、前方へ凸に湾曲し、この縁部に沿って、下面に後方へ突出する鈎形の係合突起25dが形成されている。係合突起25dは左右及び中央部に計3か所設けられている。
このトップ部25をライトカバー本体部26へ取付けるには、トップ部25を前ブリッジ部45及び後ブリッジ部46の上に重ね、係合突起25dを前ブリッジ部45の前端に合わせ、トップ部25を後方へ押すと、係合突起25dが前ブリッジ部45の前縁に係合するとともに、爪64aが後ブリッジ部46に形成された係止穴74へ係合する。また、左右縁部25bに設けられている爪76aが合わせ部47に形成された係止穴76へ係合する。
また、左右端部の連結部77aが後ブリッジ部46の左右に形成された透き穴77へ重なるので、ライトカバー本体部26の後方より締結等で結合する。
図10に示すように、ライトカバー本体部26のライト穴40を囲む裏面の上部左右及び下部中央に3ケのボス70が後方へ突出形成されている。ボス70はヘッドライト21の周囲に設けられている係合突部70a(図5)と係合することにより、ヘッドライト21へ取付けて位置決めする。
このとき、ライトカバー本体部26のサイド部41は周縁部が前側部材50の合わせ部51へ重なり、サイド部41の周縁に設けられている爪78が、合わせ部51に沿って設けられている係止穴78aへ係合する。
また、ライトカバー本体部26裏面のライト穴40を囲む上下左右4隅にボス71が後方へ突出形成されている。このボス71は、合わせ部51の内側上下部に形成されている係止穴71aへ係合する。また、ライトカバー部ダクト27の内壁27a(図8)裏面に形成されている係止爪79(図10)がフォークカバー側ダクト57の内側部分に形成されている係止穴79aへ係合する。
さらに、後ブリッジ部46の左右方向端部で透き穴77及び係止穴76近傍に形成された係止穴48aが、前側部材50の上部における合わせ部51の上側端部に形成された取付ボス48bに重なる。このとき、取付ボス48bには立フランジが形成されており、この立フランジが係止穴48aへ嵌合する。この部分が、後述する後側部材60とともに、ボルト48で締結一体化される。
なお、フォークカバー側ダクト57は二重壁状をなし、内壁は前方へ開放された凹部を形成し、この凹部の開放部が開口部58をなすとともに、内壁のうち車体外側となる側の開口部58近傍に排風口57aが形成され(図10)、ライトカバー部ダクト27から凹部内へ入った走行風を、この排風口57aから後方へ流すようになっている。
前側部材50と後側部材60はインナパイプ33を挟んで前後に向かい合わせにされる。したがって、図8においては、後側部材60を180°インナパイプ33の軸線回りに回転させて使用することになる。
このとき、前側部材50の外側縁部52に沿って形成されている爪53が後側部材60の外側縁部62に沿って形成されている係合穴63と係合する。また、前側部材50の外側縁部52から突出する爪55が後側部材60に設けられている係止部65へ係合する。
さらに、前側部材50の側部上下に形成された一対の透き穴54の内側へ、後側部材60の外側縁部62に沿った上下部から前方へ突出形成されている一対のステー64(図9)が重なり、ステー64の透き穴64aと透き穴54が一致する。
上側の透き穴54とステー64の透き穴64aは、ヘッドライトステー80の左右延出部83に重なるので、ここでボルト84によりヘッドライトステー80の左右延出部83へ共締めする(図6)。
下方の透き穴54とステー64の透き穴64aは、ボトムブリッジ35の側部に重なるので、ここでボルト85によりボトムブリッジ35へ共締めする(図6)。
また、上端部66は内側へ突出する突部67が一体に形成され、ここに設けられた透き穴48cが、前側部材50の取付ボス48bに重なる。さらに、前側部材50の下端部内側の係止穴59の内側へ、後側部材60の下端部68内側に形成されている突部69に形成された透き穴69a(図10)が重なるので、ここで締結等により結合する。
なお、後側部材60は略半円筒状のものであるが、後壁61は、上下方向中間部が切り欠き部61aにより細幅になっている。この切り欠き部61aより、各種ケーブルやハーネス等の配線を可能にするとともに、ライトカバー部ダクト27及びフォークカバー側ダクト57から排風口57aを通った走行風を後方へ流すことができる。
なお、前側部材50と後側部材60を一体化してフォーク上部カバー30としたとき、その下端部は円形をなすが、この内径はフォーク下部カバー31の本体部90における外径よりも大きく、フォーク上部カバー30がフォーク下部カバー31の外側へ嵌合するようになる。
このフロントカバー22を組み立てるには、まず、フォーク下部カバー31をフロントフォーク18の周囲へ外嵌し、ステー93をボトムブリッジ35の下面に重ねてボルト止めしておく。次に、インナパイプ33の上部に対して前後から前側部材50と後側部材60を被せ、相互に係合一体化するとともに、ボルト84、85にてヘッドライトステー80の延出部83及びボトムブリッジ35へ締結すると、フォークカバー24が完成した図5の状態となる。
続いて、ライトカバー本体部26を、ライトカバー部ダクト27がフォークカバー側ダクト57の外側へ重なるようにして、前側部材50へ係合取付し、係止穴48a、取付ボス48bの透き穴及び突部67の透き穴48cが一致するので(図10)、ここで3部材を共締めで結合する。さらに、ライトカバー本体部26の上部へトップ部25を重ねて、連結部77aと透き穴77を一致させ(図8、9)、ライトカバー本体部26の後方より締結等で結合一体化する。これにより、ヘッドライトカバー23とフォークカバー24が一体化してフロントカバー22が組み立てられる。
このフロントカバー22は、組立状態にて、トップブリッジ34の上方となるハンドル20の取付部からボトムブリッジ35の下方まで幅広く覆っている。このため、走行時には走行風により、フロントカバー22へ大きな走行抵抗が加わることになる。ところが、ヘッドライト21の左右にライトカバー部ダクト27が形成されているため、走行風の多くがこのライトカバー部ダクト27を通って車体後方へ流れる。このため、走行抵抗が著しく減少することになり、操舵時の抵抗を減少させて、快適な操舵を可能にする。
また、フロントカバー22を、ヘッドライトカバー23と左右のフォークカバー24とで構成し、ヘッドライトカバー23を上部のトップ部25とその下方側となるライトカバー本体部26とに上下分割し、左右のフォークカバー24は、それぞれフォーク上部カバー30とフォーク下部カバー31とに上下分割し、さらにフォーク上部カバー30をそれぞれ前側部材50と後側部材60とに前後分割したので、複数の分割部とすることにより、構成各部の形状を簡素にすることができ、その結果、製造が容易になる。
また、左右方向中央部で分割しないので、中央部に合わせ線が形成されないので、設計も容易になる。
さらに、ライトカバー本体部26に左右のライトカバー部ダクト27を一体に設け、左右のフォークカバー24における前側部材50にそれぞれフォークカバー側ダクト57を一体に設け、ヘッドライトカバー23と左右のフォークカバー24(前側部材50)を結合することで、左右の各ライトカバー側ダクト27とフォークカバー側ダクト57が接続して左右一対のエアダクト28が形成される。したがって、ヘッドライトカバー23と左右のフォークカバー24の他に特別なエアダクトを別体に設けなくても済む。
そのうえ、ヘッドライトカバー23のライトカバー本体部26で左右のフォークカバー24を結合するので、ライトカバー本体部26が左右のフォークカバー24の結合部材を兼ねることになり、結合部品点数の増大を抑制できる。しかも、左右に延びるライトカバー本体部26によって、左右フォークカバー24を精度良く位置決めすることができる。
また、ヘッドライトカバー23におけるトップ部25とライトカバー本体部26との上下の合わせ部47が、ライトカバー本体部26の上部における左右のライトカバー部ダクト27(エアダクト)の合わせ部と一致するので、合わせ部の数が減って商品性が向上する。そのうえ、合わせ部が少なくなる分だけ要求される組立精度が低くなるので、製造が容易になる。
さらに、フォーク上部カバー30でインナパイプ33(上部フォークパイプ)とボトムケース32の上部を覆い、フォーク下部カバー31でボトムケース32の上部を覆うとともに、フォーク下部カバー31の上端に設けたステー93をボトムブリッジ35の下面へ締結で固定したので、フォークパイプであるフォークカバー24でインナパイプ33及びボトムケース32の傷つきを防止できる。
そのうえ、フォーク下部カバー31の外径をフォーク上部カバー30の内径より小さくしてフォーク上部カバー30の内側へ嵌合するとともに、フォーク下部カバー31の内径をボトムケース32の外径より大きくしてボトムケース32を内側へ嵌合したので、フロントフォーク18部分の外観は、上から下へ向かって、フォーク上部カバー30、フォーク下部カバー31及びボトムケース32の順に細くなる。このため、フロントフォーク18が上方の車体支持側から下方の前輪側に向けて徐々に径が小さく変化するように見えることになり、デザイン的に自然になる。
また、グリル58aの周囲をライトカバー側ダクト27で覆ったので、グリル58aの周囲をライトカバー側ダクト27で隠すことができる。その結果、グリル58aの周縁に対する端末処理など特別な処理を不要にでき、平たい網状素材を所定形状に切り抜くだけで済むことになる。このためグリル58aの製造が容易になる。
18:フロントフォーク、20:ハンドル、21:ヘッドライト、22:フロントカバー、23:ヘッドライトカバー、24:フォークカバー、25:トップ部、26:ライトカバー本体部、27:ライトカバー部ダクト、30:フォーク上部カバー、31:フォーク下部カバー、32:ボトムケース、33:インナパイプ、34:トップブリッジ、35:ボトムブリッジ、36:ヘッドパイプ、50:前側部材、58a:グリル、60:後側部材

Claims (5)

  1. 車体フレーム(13)の前端部に設けられたヘッドパイプ(36)にブリッジ部材(34・35)を介して回動可能に支持され、左右一対で上下方向へ延び、下端に前輪(10)を回転可能に支持するフロントフォーク(18)と、このフロントフォーク(18)の上方前部に配置されたヘッドライト(21)とを備えた車両のフロントカバーであって、
    前記ヘッドライト(21)を囲むヘッドライトカバー(23)と、前記左右のフロントフォーク(18)を覆う左右のフォークカバー(24)とを着脱自在に備えたフロントカバーの構造において、
    前記フロントカバー(22)の前記ヘッドライト(21)左右に、走行風を前記左右のフロントフォーク(18)とヘッドライト(21)の間にて車体前方から後方へ流すエアダクト(28)を設けるとともに、
    このエアダクト(28)は、前記ヘッドライトカバー(23)の左右に設けられて前記エアダクト(28)の前部を構成するライトカバー側ダクト(27)と、
    前記フォークカバー(24)に設けられて前記エアダクト(28)の後部を構成するフォークカバー側ダクト(57)とを備えることを特徴とするフロントカバーの構造。
  2. 前記ヘッドライトカバー(23)は上部のトップ部(25)とその下方側となるライトカバー本体部(26)とに上下分割され、
    前記左右のフォークカバー(24)は、それぞれフォーク上部カバー(30)とフォーク下部カバー(31)とに上下分割され、さらに前記フォーク上部カバー(30)はそれぞれ前側部材(50)と後側部材(60)とに前記フロントフォーク(18)の長手方向へ前後分割され、フォークカバー側ダクト(57)は前記前側部材(50)と一体に形成されることを特徴とする請求項1に記載のフロントカバーの構造。
  3. 前記ライトカバー本体部(26)の前記ライトカバー側ダクト(27)上方となる部分(43)は前記トップ部(25)の左右端部との合わせ部(47)を備え、
    この合わせ部(47)は、谷状をなして前後に延びる線をなしていることを特徴とする請求項2に記載したフロントカバーの構造。
  4. 前記フロントフォーク(18)は、前記ブリッジ部材(34・35)に支持される上部フォークパイプ(33)が、前輪を支持するボトムケース(32)の内側で伸縮する正立型であり、
    前記フォーク上部カバー(30)は、前記上部フォークパイプ(33)と前記ブリッジ部材(35)を覆い、
    前記フォーク下部カバー(31)は、前記ボトムケース(32)の上部を覆って前記ブリッジ部材(35)へ上端が固定されるとともに、
    外径が前記フォーク上部カバー(30)の内径よりも細径でかつ内径が前記ボトムケース(32)の外径よりも太径であり、上部が前記フォーク上部カバー(30)の内側へ嵌合し、下部は前記ボトムケース(32)の外側へ嵌合することを特徴とする請求項2又は3のいずれか1項に記載したフロントカバーの構造。
  5. 前記フロントカバー(22)のエアダクト(28)には、メッシュ状のグリル(58a)を備え、このグリル(58a)は前記フォークカバー側ダクト(57)の前面に設けられた開口部(58)の前方へ取付けられ、その周縁は前記ライトカバー側ダクト(27)で覆われていることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載したフロントカバーの構造。
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