JP6121978B2 - プリプレグ製造装置 - Google Patents

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Description

本発明は、樹脂粉体を炭素繊維織物やUDテープなどのシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置に関するものである。
従来、プリプレグはシート状繊維基材に樹脂を含浸させた後、加熱加圧成形する手法がとられていたが、その製造工程においてシート状繊維基材に対する樹脂の含浸や樹脂の均一性から多量の溶剤が使用されてきたため大気汚染や地球温暖化の原因となっていた。
そのため、多量の溶剤を使用しないように、樹脂粉体を帯電させた状態でシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造する方法が開示されている(例えば、特許文献1,2参照)。
PCT WO 03/024609 A2 特開平11−189661号公報
特許文献1に記載の発明は、例えば、図4に示すように、ブロワーやコンプレッサなどから注入口11を介して加速容器12内に入力された空気を、高圧直流電源に接続された複数のブラシ13を利用して帯電させ、その帯電させた空気に、流路の一部を狭くした圧縮部14を設けることで圧力低下を生じさせるべンチェリー効果を利用することで格納ボックス15内からチューブ16を介して吸い上げられた粉体17を混合させることにより粉体17についても帯電させるようにしている。
そして空気と粉体17を混合してなる固気二相流を加速容器12の先端部に形成された穴18から、チャンバー19内において連続的に引き上げられる炭素繊維織物20に向けて吐出することで、帯電させた粉体17を炭素繊維織物20に付着させてプリプレグを製造するものである。
また特許文献2に記載の発明は、導電シートを繊維基材の一方の面側に配置し、帯電した粉体樹脂を、繊維基材の他方の面から繊維基材に向けて吹き付けることで、静電気力を利用して繊維基材の繊維間に粉体樹脂を充填させながら繊維基材に粉体樹脂を付着させるものである。
しかしながら、図4で示したような従来の技術では、空気と粉体17を混合してなる固気二相流の供給中において、加速容器12の底部に粉体17が落ちないように流速を高める必要があるのに加えて、流路が狭められた圧縮部14が設けられていることから一層流速は増加するので、粉体17の慣性エネルギーが大きくなる。すなわち、帯電された粉体17にはたらく鏡像による静電力の作用で粉体17は炭素繊維織物20に吸引されるがその吸引力よりも粉体17の慣性力のほうがかなり大きいため、粉体17は炭素繊維織物20に当接するが付着せずに跳ね返ってしまうという現像が生ずる。
また逆に、空気と粉体17を混合してなる固気二相流の流速を遅くした場合には、加速容器12の底部に粉体17が落下して少しずつ堆積していくため、これにより圧縮部14がさらに狭くなりかえって流速が速くなってしまう。
さらに、従来例は、べンチェリー効果を利用してチューブ16を介して格納ボックス15内から粉体17を吸い上げるようにしているので、固気二相流の流速によって圧力が変化することに対応して粉体17の吸い上げ量が変化して安定しない。また、粉体17の凝集性や湿度等の影響によりチューブ16の詰まりが生じやすく部分的に詰まった場合には、粉体17は不均一に分散するので、正確な粉体量を時間的,空間的に均一に供給するように制御することは困難である。仮に不均一な状態で粉体17を炭素繊維織物20に付着させようとすると付着量にむらが生じるので、安定した品質のプレプレグを製造することはできない。
その上、従来例は、空気をまず帯電させた後にその空気を粉体17にぶつけることにより粉体17を間接的に帯電させるものであるため直接的に粉体17を帯電させる場合と比較して帯電効率が悪いといった問題もある。
また特許文献2のものは、帯電した粉体樹脂を、繊維基材の他方の面から繊維基材に向け上から下に向けて吹き付けるものであるので、付着量のバラツキが生じやすいといった問題がある。
また特許文献1,2のいずれも繊維基材の一面だけに樹脂の粉体を付着させるものであるため、繊維基材の他面にまで樹脂の粉体を付着させるには2倍以上の時間を要する。さらに両者には装置全体を小型化することによって省スペース化を図るといった発想はまったくない。
そこで、本発明の目的とするところは、省スペース化を図るとともに、樹脂粉体を均一かつ効率的にシート状繊維基材に付着させて品質性能に優れたプリプレグを製造することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のプリプレグ製造装置は、樹脂粉体(30)をシート状繊維基材(50)に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置において、
前記シート状繊維基材(50)を間にして左右に設けられ、外殻(31a,32a)とその外殻(31a,32a)に交わることなく仕切られた内殻(31b,32b)を有し、前記内殻(31b,32b)の前記シート状繊維基材(50)に相対向する前面位置には開口部(33,34)が形成され、前記外殻(31a,32a)の前記シート状繊維基材(50)側とは逆側になる後面位置には排出口(35,36)が形成されてなる左右2つのチャンバー(31,32)と、
前記2つのチャンバー(31,32)の内殻(31b,32b)内にそれぞれ設けられ、その一端が前記開口部(33,34)まで略水平に延びる供給管(37,38)と、
前記供給管(37,38)の他端側に設けられ、連続的に供給される樹脂粉体(30)に空気を混合して高圧で押し込むコンプレッサ(39,40)が接続されるとともに、前記2つのチャンバー(31,32)の幅方向に延びる本体部(41a,42a)に形成された長穴状の噴射スリットから、前記樹脂粉体(30)を前記空気とともに前記給供管(37,38)内に噴射して前記開口部(33,34)から吐出させて前記シート状繊維基材(50)に吹き付けるフラット型エアーノズル(41,42)と、
前記供給管(37,38)に設けられ前記樹脂粉体(30)を前記空気とともに帯電させる粉末樹脂帯電部(43,44)を備え、
前記2つのチャンバー(31,32)の前記開口部(33,34)から吐出し付着しなかった前記樹脂粉体(30)を、前記外殻(31a,32a)と前記内殻(31b,32b)の間に形成された流路(45,46)を介して前記外殻(31a,32a)の後面側に流して前記排出口(35,36)から前記2つのチャンバー(31,32)の外側に排出するようにしたことを特徴とする。
なお、本発明でいうプリプレグにはシート状繊維基材(50)に付着する樹脂粉体(30)の量を抑えたいわゆるセミプレグも含まれることを意味する。
また、本発明は、前記2つのチャンバー(31,32)の前記開口部(33,34)と前記シート状繊維基材(50)の間に高圧の電界をかける高電圧板(51,52)を前記開口部(33,34)の周囲に設置したことを特徴とする。
また、本発明は、前記排出口(35,36)から排出された前記樹脂粉体(30)を集める集塵機(53,54)をさらに備え、
前記集塵機(53,54)で集められた前記樹脂粉体(30)を、前記フラット型エアーノズル(41,42)に戻し再利用することを特徴とする。
また、本発明は、前記シート状繊維基材(50)を上方向又は下方向に連続的に搬送可能な搬送装置をさらに備えることを特徴とする。
なお、括弧内の記号は、図面および後述する発明を実施するための形態に記載された対応要素または対応事項を示す。
本発明によれば、樹脂粉体をシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置において、シート状繊維基材を間にして左右に外殻と内殻で構成されたチャンバーを設け、チャンバーの内殻にはそれぞれフラット型エアーノズルが設けられた構成であるので、装置全体が小型化され省スペース化が図られるとともにシート状繊維基材の両面に対して樹脂粉体が同時に付着させられる。
しかも、フラット型エアーノズルを採用したことで、樹脂粉体が空気と混合されて供給管の後側から高圧でかつ均一の流速で押し込まれるので、供給管内で帯電させられた樹脂粉体と空気からなる固気二相流の流速は速く、従来例で示したように固気二相流の流速が遅いことが原因で供給管内に樹脂粉体が沈殿、堆積することはない。
また、フラット型エアーノズルを採用したことにより、流速(風速)を均一化させるために、通常使用されていた整流装置やブロワーは不要となるため、これによっても装置全体の小型化が図れる。
そして、本発明は帯電させられた樹脂粉体と空気からなる固気二相流を供給管から吐出して速い流速の状態でシート状繊維基材に当接させるものではなく、固気二相流を供給管よりも開口面積の広いチャンバー内に一旦送り込むことでチャンバー内で固気二相流の流速を遅くしてその後にシート状繊維基材に吹き付けるにしたので、従来例で示したように、樹脂粉体が静電力の作用で炭素繊維織物などのシート状繊維基材に対して吸引される力よりも樹脂粉体の流速による慣性力のほうがかなり大きくなることはない。
これにより、従来例で示したように、樹脂粉体がシート状繊維基材に当接するが付着せずに跳ね返ってしまうことはなく、本発明では、樹脂粉体はシート状繊維基材に均一にムラなく付着して品質性能に優れたプリプレグが得られる。
また、本発明によれば、樹脂粉体は連続的に定量供給され、その後、コンプレッサによって空気と混合され、供給管の後側から高圧で押し込まれるので、従来例で示したようなべンチェリー効果を利用して粉体を吸い上げるものではなく、樹脂粉体の量を正確に供給することができる。また、2つのチャンバーの開口部から吐出した樹脂粉体を、外殻と内殻の間に形成された流路を介して外殻の後面側に流して排出口からチャンバーの外側に排出するようにしたので、樹脂粉体は上手く循環させられ一ヶ所に堆積することが抑えられる。
また、帯電方法についても従来例のように、空気を帯電させた後に樹脂粉体を間接的に帯電させるものではなく、最初から樹脂粉体を直接的に帯電させるため帯電効率を特に悪くするものではない。
また、本発明によれば、チャンバーの内殻に形成された開口部の周囲には高電圧板が設置され、開口部に相対向するシート状繊維基材との間に高圧の電界がかけられるので、シート状繊維基材に対する樹脂粉体の付着率をより一層高くすることができる。
また、本発明によれば、集塵機でチャンバーの外殻に形成された排出口から排出された樹脂粉体を集めるとともに集められた樹脂粉体を、定量フィーダー等に戻しフラット型エアーノズルに投入するように再利用することによって、樹脂粉体の回収率を90%以上に向上させることも可能で経済的である。
また、本発明によれば、シート状繊維基材を上方向又は下方向に連続的に搬送可能な搬送装置をさらに備えるので、シート状繊維基材を連続的に搬送することでシート状繊維基材の両面に対して樹脂粉体を単時間に連続して付着させることができる。
なお、本発明のプリプレグ製造装置のように、シート状繊維基材を間にして左右に設けられたチャンバーの内殻側にフラット型エアーノズルを設けて小型化と作業効率を向上させて、品質性能に優れたプリプレグが得られるようにした点は、上述した特許文献1,2には全く記載されていない。また、フラット型エアーノズルは、通常空気だけを供給するものであり(例えば、特開2007−62075号公報,特許第5334345号公報など)、プリプレグ製造装置として空気とともに樹脂粉体を、フラット型エアーノズルを利用して供給する技術は従来より知られていない。
本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示す平面図である。 本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示す側面図である。 図1のA−A矢視図である。 従来例に係るプリプレグ製造装置の構成概要を示す一部断面側面図である。
図1乃至図3を参照して本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置について説明する。
本発明の実施形態に係るプリプレグ製造装置は、樹脂粉体30を炭素繊維織物やUDテープなどのシート状繊維基材50に付着させてプリプレグを製造する装置であって、図1及び図2に示すように、シート状繊維基材50を間にして左右に設けられた2つのチャンバー31,32と、チャンバー31,32内にそれぞれ設けられた供給管37,38と、供給管37,38の端部にそれぞれ接続されたフラット型エアーノズル41,42と、供給管37,38にそれぞれ設けられた粉末樹脂帯電部43,44を主に備えている。
チャンバー31,32は、矩形状の外殻31a,32aと、外殻31a,32aの内部に設けられた略矩形状で四角が丸みを帯びた内殻31b,32bを有している。
外殻31a,32aのシート状繊維基材50側、すなわち、左側チャンバー31の右端(前面)及び右側チャンバー32の左端(前面)の位置は開放されていて、その間に樹脂粉体30が付着されるシート状繊維基材50が設置されている。また、外殻31a,32aのシート状繊維基材50側とは逆側、すなわち、左側チャンバー31の左端(後面)及び右側チャンバー32の右端(後面)の位置には排出口35,36が形成されている。排出口35,36には、排出口35,36から排出された樹脂粉体30を集める集塵機53,54が取付けられている。
また、内殻31b,32bのシート状繊維基材50に相対向する前面位置、すなわち、左側チャンバー31の内殻31bの右端(前面)及び右側チャンバー32の内殻32bの左端(前面)の位置には開口部33,34が形成されている。開口部33,34の周囲には、全体を取り囲むように高電圧板51,52が設置されている。
また、チャンバー31,32の内殻31b,32bは、外殻31a,32aに交わることなく仕切られた状態で設けられていて、外殻31a,32aと内殻31b,32bの間には、上下左右に開口部33,34から空気とともに吐出され付着しなかった樹脂粉体30が排出口35,36からチャンバー31,32の外側に排出されるような流路(隙間)45,46が形成されている。
供給管37,38は、2つのチャンバー31,32の内殻31b,32b内の略中央の高さの位置にそれぞれ設けられ、その一端が開口部33,34まで略水平に延びている。また、供給管37,38の他端には、フラット型エアーノズル41,42が接続されている。
フラット型エアーノズル41,42は、その本体部41a,42aが2つのチャンバー31,32の幅方向(図2においては紙面の表裏方向)に延び、本体部41a,42aのシート状繊維基材50側端部に、本体部41a,42aと同様にチャンバー31,32の幅方向に延びる長穴状の噴射スリット(図示しない)が形成され、噴射スリットからはカーテン状にエアーが噴射されるようになっている。
フラット型エアーノズル41,42の本体部41a,42aの基端には、一端に樹脂粉体30が投入される投入口47a,48aが設けられた投入管47,48の他端が接続されている。投入管47,48の他端はチャンバー31,32の内殻31b,32b内に入り込んでいるが、投入管47,48の一端は、チャンバー31,32の外部に位置し、その一端に設けられた投入口47a,48aから定量フィーダーなどによって定量の樹脂粉体30が連続的に投入される。
また、投口管47,48の略中央には、空気増幅装置Tを介してコンプレッサ39,40が接続されている。これにより、コンプレッサ39,40から送られた圧縮空気は、空気増幅装置Tで流速がさらに高められるとともに、投入口47a,48aから定量フィーダーなどによって供給される樹脂粉体30に混合され、高圧の固気二相流としてフラット型エアーノズル41,42に押し込まれるようになっている。
粉末樹脂帯電部43,44は、供給管37,38の略中央に設けられ、樹脂粉体30を空気とともにマイナス(逆にプラスでもよい)に帯電させるもので、高い電荷量が樹脂粉体30に与えられる。
なお、樹脂粉体30としては、一般的に熱硬化性樹脂が使用されるが熱可塑性樹脂や天然樹脂などであってもよい。また、シート状繊維基材50は炭素繊維系以外の金属繊維や鉱物繊維やガラス繊維や合成繊維からなるものであってもよい。
また、シート状繊維基材50はグランド接続されていて、チャンバー31,32の内殻31b,32bに形成された開口部33,34の周囲に設置された高電圧板51,52との間に高圧の電界がかけられている。
このように構成されたプリプレグ製造装置を使用してプリプレグを製造する方法について説明する。
投入管47,48の投入口47a,48aから定量フィーダーなどによって定量の樹脂粉体30が連続的に投入されると、樹脂粉体30は、コンプレッサ39,40から送られた圧縮空気が空気増幅装置Tによってその流速がさらに高められた高圧の空気と投入管47,48の内部で混合された後、フラット型エアーノズル41,42に押し込まれる。
これにより、フラット型エアーノズル41,42の噴射スリットから供給管37,38内に風速が均一化され、樹脂粉体30と空気が混合された固定二相流がエアーカーテン状に送られるとともに、供給管37,38に設けられた粉末樹脂帯電部43,44によって樹脂粉体30と空気がともにマイナスに帯電させられる。
そして、帯電された樹脂粉体30と空気が混合された固定二相流は、チャンバー31,32の開口部33,34から吐出させられ、シート状繊維基材50に吹き付けられる。このとき、開口部33,34の周囲に設置された高電圧板51,52によって、開口部33,34とグランド接続されたシート状繊維基材50の間には、高圧の電界がかけられているとともに、開口部33,34側に負の高電圧がかけられるようにすると、マイナスに帯電された樹脂粉体30は勢いよく開口部33,34からシート状繊維基材50に向かって吐出してそのままシート状繊維基材50に強固な接着力で付着され、プリプレグが製造される。
なお、樹脂粉体30が粉末樹脂帯電部43,44によってプラスに帯電される場合には、高電圧板51,52によって開口部33,34側には正の高電圧がかけられる。
また、本発明の実施形態でいうプリプレグにはシート状繊維基材50に付着する樹脂粉体30の量を抑えたいわゆるセミプレグも含まれる。
なお、シート状繊維基材50に付着されなかった樹脂粉体30は、2つのチャンバー31,32の外殻31a,32aと内殻31b,32bの間に形成された流路45,46を介して外殻31a,32aの後面側に流され、排出口35,36から2つのチャンバー31,32の外側に排出される。
排出された樹脂粉体30は、排出口35,36に接続された集塵機53,54によって、集められ再利用できるようにしている。本実施形態では、図1に示したように、集塵機53,54で集められた樹脂粉体30を再度、定量フィーダーなどを介して投入管47,48の投入口47a,48aに投入し、コンプレッサ39,40を介して空気とともにフラット型エアーノズル41,42に押し込むようにしている。
これによれば、シート状繊維基材50を間にして左右に外殻31a,32aと内殻31b,32bで構成されたチャンバー31,32を設け、チャンバー31,32の内殻31b,32bにはそれぞれフラット型エアーノズル41,42が設けられた構成であるので、装置全体が小型化され省スペース化が図られるとともにシート状繊維基材50の両面に対して樹脂粉体30が同時に付着させられる。
しかも、フラット型エアーノズル41,42を採用したことで、樹脂粉体30が空気と混合されて供給管37,38の後側から高圧でかつ均一の流速で押し込まれるので、供給管37,38内で帯電させられた樹脂粉体30と空気からなる固気二相流の流速は速く、しかも均一化されるために、通常使用されていた整流装置やブロワーは不要となり、これによっても装置全体の小型化が図れる。
なお、本発明の実施形態では、2つのチャンバー31,32間にシート状繊維基材50を固定して両面に樹脂粉体30を同時に付着させるようにしたが、シート状繊維基材50自体を上方向又は下方向に連続的に搬送可能な搬送装置をさらに備えるようにすることで、シート状繊維基材50の両面に対して樹脂粉体30を広範囲にわたってしかも単時間に連続して付着させることができる。
また、本発明の実施形態では、チャンバー31,32の開口部33,34の周囲に高電圧板51,52を設置してシート状繊維基材50に対して樹脂粉体30がより強固に付着するようにしたが、高電圧板51,52を省いてもシート状繊維基材50に対して樹脂粉体30を付着させることはできる。
11 注入口
12 加速容器
13 ブラシ
14 圧縮部
15 格納ボックス
16 チューブ
17 粉体
18 穴
19 チャンバー
20 炭素繊維織物
30 樹脂粉体
31,32 チャンバー
31a,32a 外殻
31b,32b 内殻
33,34 開口部
35,36 排出口
37,38 供給管
39,40 コンプレッサ
41,42 フラット型エアーノズル
41a,42a 本体部
43,44 粉末樹脂帯電部
45,46 流路
47,48 投入管
47a,48a 投入口
50 シート状繊維基材
51,52 高電圧板
53,54 集塵機
T 空気増倍装置

Claims (4)

  1. 樹脂粉体をシート状繊維基材に付着させてプリプレグを製造するプリプレグ製造装置において、
    前記シート状繊維基材を間にして左右に設けられ、外殻とその外殻に交わることなく仕切られた内殻を有し、前記内殻の前記シート状繊維基材に相対向する前面位置には開口部が形成され、前記外殻の前記シート状繊維基材側とは逆側になる後面位置には排出口が形成されてなる左右2つのチャンバーと、
    前記2つのチャンバーの内殻内にそれぞれ設けられ、その一端が前記開口部まで略水平に延びる供給管と、
    前記供給管の他端側に設けられ、連続的に供給される樹脂粉体に空気を混合して高圧で押し込むコンプレッサが接続されるとともに、前記2つのチャンバーの幅方向に延びる本体部に形成された長穴状の噴射スリットから、前記樹脂粉体を前記空気とともに前記給供管内に噴射して前記開口部から吐出させて前記シート状繊維基材に吹き付けるフラット型エアーノズルと、
    前記供給管に設けられ前記樹脂粉体を前記空気とともに帯電させる粉末樹脂帯電部を備え、
    前記2つのチャンバーの前記開口部から吐出し付着しなかった前記樹脂粉体を、前記外殻と前記内殻の間に形成された流路を介して前記外殻の後面側に流して前記排出口から前記2つのチャンバーの外側に排出するようにしたことを特徴とするプリプレグ製造装置。
  2. 前記2つのチャンバーの前記開口部と前記シート状繊維基材の間に高圧の電界をかける高電圧板を前記開口部の周囲に設置したことを特徴とする請求項1に記載のプリプレグ製造装置。
  3. 前記排出口から排出された前記樹脂粉体を集める集塵機をさらに備え、
    前記集塵機で集められた前記樹脂粉体を、前記フラット型エアーノズルに戻し再利用することを特徴とする請求項1又は2に記載のプリプレグ製造装置。
  4. 前記シート状繊維基材を上方向又は下方向に連続的に搬送可能な搬送装置をさらに備えることを特徴とする請求項1乃至3のうちいずれか一つに記載のプリプレグ製造装置。
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