JP6120747B2 - トラクタのフレーム構造 - Google Patents

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Description

本発明は、所定の間隔をあけて配置されるビームの内側に、第一ピンと第二ピンとによって、ミッションケースが固定されるトラクタのフレーム構造に関する。
従来、トラクタ等の作業車両の後部には、ミッションケースが固定されている(例えば、特許文献1参照)。
特許文献1に開示される作業車両は、機体フレームの後端部に、上取付孔および下取付孔が形成され、ミッションケースに固定されるリアアクスルケースに二つの固定孔が形成される。特許文献1に開示される作業車両は、機体フレームの上取付孔とリアアクスルケースの固定孔とにボルト等を取り付けるとともに、機体フレームの下取付孔とリアアクスルケースの固定孔とにボルト等を取り付けることで、機体フレームにミッションケースを固定する。
特許文献1に開示される作業車両では、上下の取付孔および二つの固定孔の形状をそれぞれ同じような形状に形成し、所定の位置でのみ上下の取付孔と二つの固定孔との位置が合うようにしている。
従って、特許文献1に開示される作業車両では、機体フレー1とミッションケースとの形状誤差が大きくなった場合に、機体フレームにミッションケースを固定できない可能性がある。例えば、部品点数の削減および剛性の確保等を目的として、機体フレームに他の部品を溶接した場合がある。
特開2012−126147号公報
本発明は、以上の如き状況を鑑みてなされたものであり、機体フレームの形状誤差を吸収できるトラクタのフレーム構造を提供することを課題とする。
請求項1においては、機体フレームは、左右一対のビーム、左右一対の補強板、フロントアクスルブラケットおよびミッションケースを取り付ける左右一対の取付部材が一体的に取り付けられて構成され、前記ミッションケースの左右両側面には、左右一対の第一ピン取付部および左右一対の第二ピン取付部が形成され、前記左右一対の取付部材には、第一ピンが隙間なく挿入される第一取付孔と、第二ピンが隙間を有した状態で挿入される第二取付孔が形成され、前記左右一対の取付部材の第二取付孔に対して対向するように配置される左右一対の板状部材からなるプレートが設けられ、前記左右一対のプレートには、前記第二ピンが挿入されるボスが一体的に構成されるとともに、前記左右一対のプレートには、前記左右一対の取付部材にボルト固定するためのボルト取付部が形成され、前記左右一対のビームの内側の位置で、前記左右一対の取付部材を介して、前記第一ピンと第二ピンとによって、機体フレームにミッションケースを固定可能に構成されるトラクタのフレーム構造である。
本発明の効果として、以下に示すような効果を奏する。
請求項1に記載のトラクタのフレーム構造によれば、機体フレームの形状誤差を効果的に吸収できるようになったのである。
本発明の一実施形態に係る作業車両の全体的な構成を示した側面図。 フロントアクスルケースを示す図。(a)側面図。(b)平面図。 機体フレームの斜視図。 機体フレームの側面図。 ミッションケースの説明図。(a)側面図。(b)第一取付部および第二取付部を示す断面図。 ミッションケース取付部の分解斜視図。 ミッションケース取付部の側面図。 ミッションケースに第一ピンを取り付けた状態を示す説明図。(a)側面図。(b)断面図。 ミッションケースに第二ピンを取り付けた状態を示す説明図。(a)側面図。(b)断面図。 第二ピンを固定した状態を示す説明図。(a)側面図。(b)断面図。 別実施形態の第二取付孔を示す説明図。 ミッションケースを回転させる様子を示す説明図。
次に、本発明の実施の形態を説明する。
まず、本発明の一実施形態に係る作業車両1の全体構成について説明する。本実施形態の作業車両1はトラクタとする。ただし、本発明に係る作業車両1の適用対象は、トラクタに限定されるものでない。
なお、以下では、図1に示す矢印F方向を前方向として作業車両1の前後方向を規定する。また、以下では、図1に示す矢印U方向を上方向として作業車両1の上下方向を規定する。そして、以下では、図2(b)に示す矢印L方向を左方向として作業車両1の左右方向を規定する。
図1に示すように、作業車両1においては、長手方向を前後方向として機体フレーム10が配置される。
機体フレーム10は、その前部でエンジンブラケットを介してエンジン2を支持する。エンジン2等は、ボンネット3によって覆われている。
機体フレーム10の前部は、フロントアクスルケース30を介して、一対の前輪4に支持される。機体フレーム10の後部は、ミッションケース40およびリアアクスルケース51を介して一対の後輪5に支持される。
機体フレーム10の上部には、運転操作部6が配置される。運転操作部6は、操向ハンドル6aおよび座席6b等を備える。操向ハンドル6aは、その回転操作量に応じて一対の前輪4の操舵角を変更し、作業車両1を操舵することができるように構成される。座席6bは、一対の後輪5の上方に運転者が着座可能に配置される。
運転操作部6の後部には、作業機装着装置7が設けられる。作業機装着装置7は、トップリンク7aの後端と、ロアリンク7bの後端とに、ロータリ耕耘装置等の作業機が連結されることで、作業車両1の後端部に前記作業機を装着する。
作業車両1は、ウエイトが装着されるフロントヒッチ20を機体フレーム10の前端部に取り付けることにより、前記作業機が装着されることによる前後方向の重量バランスのくずれを補正している。
図1および図2に示すように、機体フレーム10の前部には、フロントアクスルケース30が取り付けられる。
フロントアクスルケース30は、左右方向を長手方向とする中空の部材である。フロントアクスルケース30の左右中央部には、前後方向に突出する軸部30aが形成される。フロントアクスルケース30の左右両側面には、一対のフロントアクスル31を介して一対の前輪4が取り付けられる。
このようなフロントアクスルケース30は、機体フレーム10およびフロントヒッチ20のフロントアクスルブラケット13・21によって支持される。
図1に示すように、機体フレーム10の後部には、変速装置を内装するミッションケース40がミッションケース取付部60を介して取り付けられる。ミッションケース40の後部には、作業機装着装置7のトップリンク7aが回転可能に連結される。ミッションケース取付部60の構成については、後で詳述する。
ミッションケース40は、左右両側面で一対のリアアクスルケース51をそれぞれ支持する(図5(a)参照)。一対のリアアクスルケース51には、一対のリアアクスル52を介して一対の後輪5が取り付けられる。ミッションケース40または一対のリアアクスルケース51には、作業機装着装置7のロアリンク7bが回転可能に連結される。
作業車両1は、エンジン2の動力を前記変速装置で変速した後で、当該変速したエンジン2の動力を、一対のフロントアクスル31を介して一対の前輪4に伝達可能に構成されるとともに、一対のリアアクスル52を介して一対の後輪5に伝達可能に構成される。
作業車両1は、一対の前輪4および一対の後輪5にエンジン2の動力を伝達することにより、一対の前輪4および一対の後輪5を回転駆動して走行を行う。作業車両1は、前記変速装置で変速したエンジン2の動力を前記作業機にも伝達可能に構成される。これにより、作業車両1は、前記作業機を駆動する。
次に、機体フレーム10の構成について説明する。
図3に示すように、機体フレーム10は、一対のビーム11、一対の補強板12、フロントアクスルブラケット13、および一対の取付部材14を備える。
一対のビーム11は、前後方向を長手方向とするとともに左右方向に所定の間隔をあけて配置される。一対のビーム11は、板面が対向するように配置された板状部材の上部を、左右方向外側(反相手ビーム側、すなわち、相手ビーム11より離れる側)に折り曲げ、前記板状部材の下部を、左右方向内側(相手ビーム側、すなわち、相手ビーム11に接近する側)に折り曲げることによって構成される。
一対のビーム11の下部は、側面視において、前方から後方に向けて徐々に傾斜状に広がるような形状に形成される。一対のビーム11の上部は、側面視において前後方向に対して平行な形状に形成される。つまり、一対のビーム11の上下方向の幅は、後方に向かうにつれて徐々に大きくなる。
一対の補強板12は、機体フレーム10の前端部から機体フレーム10の前後中央部の近傍まで、前後方向に長く伸びた板状部材である。つまり、一対の補強板12の長手方向は、前後方向である。一対の補強板12は、板面が対向するようにして、一対のビーム11の対向する板面に配置される。一対の補強板12は、その上部が一対のビーム11より上側に突出しないように、一対のビーム11に配置される。
このような一対の補強板12は、一対のビーム11の互いに対向する板面、すなわち、左右方向内側面にそれぞれ溶接される。このとき、一対の補強板12は、例えば、その外縁部の形状に沿って一定の間隔をあけて溶接される等して、溶接箇所が補強板12の全体に分散するように溶接される。
これにより、一対のビーム11は、広い範囲に分散して一対の補強板12が溶接されることとなる。従って、作業車両1は、一対の補強板12を溶接することによる一対のビーム11の溶接ひずみを低減することができる。
フロントアクスルブラケット13は、長手方向を左右方向とする中空の部材である。フロントアクスルブラケット13は、左右両側面が開口する略箱状部材の左右中央部の下端部に、前後方向を筒軸方向とする筒状部材を取り付けたような形状に形成される。フロントアクスルブラケット13の下部は、左右方向中央部に向かうにつれて徐々に下方向に伸びるような、左右方向に対して下方向に傾斜する形状に形成される。
フロントアクスルブラケット13の左右方向中央部の下端部、すなわち、前記筒状部材に相当する孔部には、フロントアクスルケース30の軸部30aを支持する軸受が設けられる。
図2および図3に示すように、フロントヒッチ20に取り付けられるフロントアクスルブラケット21は、機体フレーム10のフロントアクスルブラケット13と同様に構成される。二つのフロントアクスルブラケット13・21は、前記軸受にフロントアクスルケース30の軸部30aが挿入されることで、フロントアクスルケース30を支持する。
このようなフロントアクスルブラケット13の左右両端部は、一対の補強板12の前後中途部に溶接される。このとき、フロントアクスルブラケット13の左右両端部は、その外縁部の形状に沿って溶接される。
つまり、一対のビーム11には、フロントアクスルブラケット13が直接的に溶接されない。これにより、一対のビーム11は、フロントアクスルブラケット13を溶接することによる一対の補強板12の溶接ひずみを一対のビーム11の広い範囲で受けとめるので、一対のビーム11の溶接ひずみを低減することができる。
図3および図4に示すように、一対の取付部材14は、板面が対向するように配置された板状部材である。一対の取付部材14は、後方に向かうにつれて滑らかに上下方向に放射状に広がるような形状に形成される。一対の取付部材14には、第一取付孔14a、第二取付孔14b、および二つのボルト孔14cが形成される。
第一取付孔14aは、一対の取付部材14の後端部の上部に形成される。第一取付孔14aは、取付部材14の板面を左右方向に貫通する。第一取付孔14aは、側面視略円状に形成される。
第二取付孔14bは、第一取付孔14aの下方に形成される。第二取付孔14bは、第一取付孔14aと略同一の形状に形成される。
各ボルト孔14cは、第二取付孔14bの前方に配置される。各ボルト孔14cは、上下方向に間隔をあけて配置される。各ボルト孔14cは、側面視略円状に形成され、取付部材14の板面を左右方向に貫通する。各ボルト孔14cの内周面には、雌ネジ部が形成される。
図3に示すように、このような一対の取付部材14の前部は、一対のビーム11に溶接される。このとき、一対の取付部材14の前部は、その外縁部の形状に沿って溶接される。
つまり、本実施形態の機体フレーム10は、一対のビーム11、一対の補強板12、フロントアクスルブラケット13、および一対の取付部材14が、溶接によって一体的に取り付けられた一体部品として構成される。
これにより、作業車両1は、ボルトの締結力のばらつきに起因する機体フレーム10の剛性低下を抑制し、機体フレーム10の剛性を確保している。また、作業車両1は、一対のビーム11に一対の補強板12等を取り付けるための締結部品の点数を削減している。
ミッションケース40は、このような機体フレーム10の一対の取付部材14の内側、すなわち、一対の取付部材14の対向する板面に固定される(図10参照)。
次に、ミッションケース40の、機体フレーム10に固定される部分の構成について説明する。
図5に示すように、ミッションケース40の左右両側面には、一対の第一ピン取付部41および一対の第二ピン取付部42が形成される。一対の第一ピン取付部41は、配置位置を除いて互いに同じように構成される。また、一対の第二ピン取付部42は、配置位置を除いて互いに同じように構成される。
このため、以下では、作業車両1の左側に配置される第一ピン取付部41および第二ピン取付部42についてのみ説明を行い、作業車両1の左側に配置される第一ピン取付部41および第二ピン取付部42についての説明を省略する。
第一ピン取付部41は、底面が形成される側面視略円状の穴であり、ミッションケース40の前側に形成される。第一ピン取付部41は、一側(ミッションケース40の外側)の内径が、他側(ミッションケース40の内側)の内径よりも大きく、左右中途部に段差が形成される。第一ピン取付部41は、内径が大きい部分が大径部41aとして形成される。第一ピン取付部41は、内径が小さい部分が小径部41bとして形成される。
大径部41aは、取付部材14の第一取付孔14aの内径と略同一の内径を有する。
小径部41bの内周面には雌ネジ部が形成される。
第二ピン取付部42は、第一ピン取付部41の下方に形成される。第一ピン取付部41と第二ピン取付部42との中心間の距離は、取付部材14の第一取付孔14aと第二取付孔14bとの中心間の距離と略同一の距離である(図8(b)参照)。
第二ピン取付部42は、大径部42aの内径が第一ピン取付部41の大径部41aの内径よりも小さい点を除いて、第一ピン取付部41と同一の形状に形成される。つまり、第二ピン取付部42の大径部42aは、取付部材14の第二取付孔14bよりも小さい。このため、第二ピン取付部42は、所定の範囲内で第二取付孔14bと重なることができる(図8(a)参照)。
このようなミッションケース40は、鋳造によって製造された後に機械加工が施され、第一ピン取付部41および第二ピン取付部42が形成されている。このため、第一ピン取付部41および第二ピン取付部42は、高い位置精度が確保されている。
次に、ミッションケース40を機体フレーム10に固定するための、一対のミッションケース取付部60の構成について説明する。
図1に示すように、一対のミッションケース取付部60は、作業車両1の後部において、作業車両1の左右両側に配置される。一対のミッションケース取付部60は、配置位置を除いて互いに同じように構成される。
このため、以下では、作業車両1の左側に配置されるミッションケース取付部60についてのみ説明を行い、作業車両1の左側に配置されるミッションケース取付部60についての説明を省略する。
図6および図7に示すように、ミッションケース取付部60は、取付部材14の左側(外側)に配置される。ミッションケース取付部60は、第一ピン61、プレート71、および第二ピン72を備える。
第一ピン61は、ボス61bにボルト61aの軸部が挿入されることによって構成される。
ボルト61aは、ミッションケース40の第一ピン取付部41の小径部41bにねじ込むことができるような形状に形成される。
ボス61bは、一側(外側)の外径が他側(内側)の内径よりも大きい。ボス61bの他側(小径側)は、第一ピン取付部41の大径部41aおよび取付部材14の第一取付孔14aの内径よりも僅かに小さい外径を有する。ボス61bの一側(大径側)は、第一ピン取付部41の大径部41aおよび取付部材14の第一取付孔14aの内径よりも大きい外径を有する。ボス61bの軸方向の長さは、ボルト61aの軸方向の長さよりも短い。
このような第一ピン61は、ボス61bが第一取付孔14aに挿入される。
プレート71は、板面が取付部材14に対して対向するように配置された板状部材である。プレート71は、側面視において前方に向かうにつれて緩やかに上下方向に伸びる形状に形成される。プレート71には、二つのボルト取付部71aが形成される。
二つのボルト取付部71aは、プレート71の板面を貫通する側面視略円状の孔である。各ボルト取付部71aは、ボルト孔14cの内径よりも大きい内径を有する。各ボルト取付部71aは、プレート71の前端部における上下両側に配置される。各ボルト取付部71aの中心間の距離は、各ボルト孔14cの中心間の距離と同一の距離である。
取付部材14の各ボルト孔14cには、各ボルト取付部71aよりも大きな頭部を有するボルト71bが、各ボルト取付部71aを間に介してそれぞれねじ込まれる。これにより、プレート71は、取付部材14に固定される。
第二ピン72は、ボス72bにボルト72aの軸部が挿入されることによって構成される。
ボルト72aは、ミッションケース40の第二ピン取付部42の小径部42bにねじ込むことができるような形状に形成される。
ボス72bは、第二ピン取付部42の大径部42aの内径よりも僅かに小さい外径を有する。つまり、ボス72bは、取付部材14の第二取付孔14bの内径よりも小さい外径を有する。また、ボス72bは、第一ピン61のボス61bの他側(小径側)の外径よりも小さい外径を有する。ボス72bの軸方向の長さは、ボルト72aの軸方向の長さよりも短い。
このような第二ピン72は、プレート71の後端部に形成される孔に挿入され、ボス72bの外周縁部がプレート71に溶接されることにより、プレート71と一体的に構成される。第二ピン72のボス72bは、取付部材14にプレート71が固定されるときに、第二取付孔14bに挿入される。このとき、第二ピン72のボス72bは、第二取付孔14bとの間に隙間が形成される。
ミッションケース取付部60は、取付部材14を間に介して第一ピン61がミッションケース40の第一ピン取付部41に挿入されるとともに、取付部材14を間に介して第二ピン72が第二ピン取付部42に挿入され、プレート71が取付部材14に固定されることで、ミッションケース40を機体フレーム10に固定する(図10(b)参照)。
次に、ミッションケース取付部60によって、機体フレーム10にミッションケース40を固定する組付工程の手順について、図8から図10を参照して説明する。
なお、組付工程の実施に際して、機体フレーム10とミッションケース40とは、治具等によって高さ位置が合わせられているものとする。
ミッションケース40は、左右両側が一対のミッションケース取付部60によってそれぞれ固定される。ミッションケース40を固定する手順は、左右両側で同じである。このため、以下では、ミッションケース40の左側を機体フレーム10に固定する手順についてのみ説明し、ミッションケース40の左側を機体フレーム10に固定する手順については省略する。
なお、以下において、機体フレーム10は、溶接ひずみの影響で形状誤差が発生しているものとする。つまり、取付部材14の第一取付孔14a、第二取付孔14b、および各ボルト孔14cは、狙い通りの位置に配置されていないものとする。この場合、第一取付孔14aおよび第二取付孔14bは、鋳造によって狙い通りの位置に配置されている第一ピン取付部41および第二ピン取付部42に対して、ずれた位置に配置されることとなる。
まず、図8に示すように、組付工程では、取付部材14(機体フレーム10)にミッションケース40を接近させ、第一取付孔14aの中心と第一ピン取付部41の中心との位置を合わせる。
そして、組付工程では、第一取付孔14aおよびミッションケース40の第一ピン取付部41の大径部41aに、第一ピン61のボス61bを挿入する。
第一ピン61のボス61bは、第一取付孔14aおよび第一ピン取付部41の大径部41aの内径よりも僅かに小さい外径を有している。このため、第一ピン61は、第一取付孔14aおよび第一ピン取付部41の大径部41aに隙間なく挿入されることとなる。
本実施形態において、第一ピン61が隙間なく挿入されるとは、第一ピン61と第一取付孔14aとの間に、第一ピン61を第一取付孔14aに挿入できる程度に小さな隙間が形成された状態で、第一ピン61が挿入されることを指す。つまり、第一ピン61は、所定の位置でのみ第一取付孔14aに挿入される。
第一ピン61のボス61bを挿入した後で、組付工程では、第一ピン61のボルト61aをミッションケース40の第一ピン取付部41の小径部41bにねじ込む。
これにより、第一取付孔14aに挿入された第一ピン61は、ミッションケース40に固定される。
この時点において、ミッションケース40は、第一ピン61だけで取付部材14(機体フレーム10のビーム11)と連結されている。このため、ミッションケース40は、第一ピン61を回転中心として、取付部材14に対して相対的に回転可能な状態となっている。
つまり、本実施形態の作業車両1は、組付工程において、最初に第一ピン61によってミッションケース40を支持する。そこで、作業車両1は、第一ピン61のボス61bの外径を第二ピン72のボス72bの外径よりも大きくし、第一ピン61の形状精度および剛性を確保している。
第一ピン61を挿入した後で、図8および図9に示すように、組付工程では、取付部材14の第二取付孔14bとミッションケース40の第二ピン取付部42の大径部42aとに、第二ピン72のボス72bを挿入する。
ここで、第二取付孔14bは、溶接ひずみの影響で、中心が第二ピン取付部42の中心に対してずれた位置に配置されている。
そこで、本実施形態の作業車両1は、第二取付孔14bを第二ピン取付部42の内径よりも大きな内径を有する側面視略円状に形成し、第二ピン72のボス72bを挿入できる範囲を広げているのである。これによれば、作業車両1は、溶接ひずみの影響で機体フレーム10の形状誤差が発生した場合でも、第二取付孔14bと第二ピン取付部42の大径部42aとに第二ピン72のボス72bを挿入できる。
第二ピン72のボス72bは、第二ピン取付部42の大径部42aよりも僅かに小さい外径を有している。このため、第二ピン72は、第二ピン取付部42の大径部42aに隙間なく挿入されるとともに、第二取付孔14bに隙間を有した状態で挿入されることとなる。
本実施形態において、第二ピン72が隙間を有した状態で挿入されるとは、第二ピン72と第二取付孔14bとの間に、第二ピン72を第二取付孔14bに挿入できる程度の隙間よりも大きな隙間が形成された状態で、第二ピン72が挿入されることを指す。つまり、第二ピン72は、所定の範囲内で第二取付孔14bに挿入可能である。
第二ピン72のボス72bを挿入した後で、組付工程では、第二ピン72のボルト72aをミッションケース40の第二ピン取付部42の小径部42bにねじ込む。
第二取付孔14bに挿入された第二ピン72は、このようにしてミッションケース40とビーム11とに固定される。これにより、第二ピン72が溶接されるプレート71は、ミッションケース40に取り付けられる。
第二ピン72を挿入した後で、図9および図10に示すように、組付工程では、プレート71の各ボルト取付部71aに各ボルト71bを挿入し、取付部材14の各ボルト孔14cに各ボルト71bをねじ込む。
ここで、本実施形態のように、機体フレーム10の形状誤差が発生した場合において、各ボルト取付部71aは、第二ピン72の位置に応じて、各ボルト孔14cの中心に対してずれた位置に配置されることとなる。
そこで、作業車両1は、各ボルト取付部71aを各ボルト孔14cの内径よりも大きな内径を有する側面視略円状に形成し、各ボルト取付部71aに各ボルト71bを挿入できる範囲を広げているのである。これによれば、作業車両1は、溶接ひずみの影響で機体フレーム10の形状誤差が発生した場合でも、各ボルト孔14cに各ボルト71bをねじ込むことができる。
これにより、ミッションケース40は、第一ピン61と第二ピン72とによってビーム11の内側に固定される。
これによれば、作業車両1は、ミッションケース40の第二ピン取付部42とに第二ピン72を挿入できないといった組付不良が発生することなく、機体フレーム10にミッションケース40を固定できる。つまり、作業車両1は、複数の部品を溶接によって一体的に構成した機体フレーム10を採用した場合でも、機体フレーム10にミッションケース40を確実に固定できる。
従って、作業車両1は、機体フレーム10の剛性を確保するとともに部品点数を削減した上で、機体フレーム10の形状誤差を吸収できる。
次に、取付部材14の第二取付孔14bの別実施形態について説明する。なお、取付部材14の第二取付孔114b以外の部分については、本実施形態と同様であるため、本実施形態と同様の符号を付し、その説明を省略する。
図11に示すように、第二取付孔114bは、第一取付孔14a、すなわち、第一ピン61を中心とした側面視略円弧状に形成される。第二取付孔114bは、上下方向の幅が第二ピン72のボス72bの外径よりも長い。このような第二取付孔114bにボス72bが挿入されたとき、第二ピン72は、第二取付孔114bの前側面から後側面に長く移動可能となる。
図12は、溶接ひずみによる機体フレーム10の形状誤差が蓄積し、第一ピン61をミッションケース40の第一ピン取付部41に挿入したときに、ミッションケース40に対して機体フレーム10の位置が大きくずれている状態を示している。
このような場合において、組付工程では、第一ピン61を回転中心としてミッションケース40を回転させ、ミッションケース40に対して機体フレーム10の位置を調整することができる。
そこで、別実施形態では、第一ピン61を中心とした側面視略円弧状、すなわち、機体フレーム10の形状誤差を吸収する方向に沿った形状に第二取付孔114bを形成し、第二取付孔114bを必要以上に大きな形状とすることなく、ミッションケース40に対する機体フレーム10の調整量を確保することができるようにしているのである。
これによれば、作業車両1は、機体フレーム10の形状誤差をより効果的に吸収できる。
なお、第一取付孔と第二取付孔との位置関係は、本実施形態に限定されるものでなく、例えば、第一取付孔を取付部材の下側に形成するとともに、第二取付孔を取付部材の上側に形成しても構わない。
第二取付孔の形状は、第二ピンが隙間を有した状態で挿入可能であればよく、本実施形態に限定されるものでない。
1 作業車両
10 機体フレーム
11 ビーム
13 フロントアクスルブラケット
14 取付部材
14a 第一取付孔
14b 第二取付孔
14c ボルト孔
40 ミッションケース
41 第一ピン取付部
42 第二ピン取付部
61 第一ピン
71 プレート
71a ボルト取付部
72 第二ピン

Claims (1)

  1. 機体フレームは、左右一対のビーム、左右一対の補強板、フロントアクスルブラケットおよびミッションケースを取り付ける左右一対の取付部材が一体的に取り付けられて構成され、
    前記ミッションケースの左右両側面には、左右一対の第一ピン取付部および左右一対の第二ピン取付部が形成され、
    前記左右一対の取付部材には、第一ピンが隙間なく挿入される第一取付孔と、第二ピンが隙間を有した状態で挿入される第二取付孔が形成され、
    前記左右一対の取付部材の第二取付孔に対して対向するように配置される左右一対の板状部材からなるプレートが設けられ、
    前記左右一対のプレートには、前記第二ピンが挿入されるボスが一体的に構成されるとともに、
    前記左右一対のプレートには、前記左右一対の取付部材にボルト固定するためのボルト取付部が形成され、
    前記左右一対のビームの内側の位置で、前記左右一対の取付部材を介して、前記第一ピンと第二ピンとによって、機体フレームにミッションケースを固定可能に構成される
    ことを特徴とするトラクタのフレーム構造。
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