JP6119869B2 - 固体酸化物形燃料電池スタック - Google Patents

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Description

本発明は、複数の固体酸化物形の燃料電池セルが積層されている固体酸化物形燃料電池スタックに関する。
従来、固体酸化物電解質を用いた固体酸化物形燃料電池が種々提案されている。固体酸化物形燃料電池においては、十分な電圧を得るために、複数の燃料電池セルが積層されている。それによって、燃料電池スタックが構成されている。下記の特許文献1には、セラミックスを用いた平板型の燃料電池セルを複数積層してなる燃料電池スタックが開示されている。熱応力が加わると、燃料電池スタックにおいては、燃料電池セルの変形による導通不良が生じるおそれがある。特許文献1においては、積層方向一端側及び他端側の内少なくとも一方に、セル追従変形部が設けられている。それによって、熱サイクルが加わった際の導通不良の抑制が図られている。
WO2010/038869 特開2006−310005号公報
セラミックスの熱伝導率は比較的低い。従って、セラミックスを用いた燃料電池セルの積層数を増加させると、発電によって生じた熱が燃料電池スタックの中心付近にこもり易くなる。そのため、燃料電池セル面において熱分布が生じ、熱応力によるセルの割れが生じるおそれがあった。
他方、特許文献2に記載のように、セル間に金属膜や金属板などの金属層を配置することにより、熱分布の不均一性を低める方法も知られている。この場合には、熱応力による影響を少なくすることができる。しかしながら、金属とセラミックスとの熱膨張係数がかなり異なるため、金属とセラミックスとの間での剥離が生じるおそれがあった。金属とセラミックスとが直接接触することによって電気的接続が達成されていたため、上記のような剥がれが生じると、電気的接続が絶たれてしまうという問題があった。
本発明の目的は、熱サイクルが加わった場合などに層間の剥離などが生じたとしても、層間の電気的接続を維持することができ、電気的接続の信頼性が高められている、固体酸化物形燃料電池スタックを提供することにある。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックは、複数の燃料電池セルが積層されている構造を有する。本発明の固体酸化物形燃料電池スタックは、積層されている複数の固体酸化物形の燃料電池セルと、上記燃料電池セル同士が積層されている部分において、一方の上記燃料電池セルと、他方の上記燃料電池セルとの間に配置されている金属層と、上記金属層と、上記燃料電池セルとを電気的に接続するように上記金属層と上記燃料電池セルとの間に配置されている導電材層と、上記導電材層と、上記金属層及び上記燃料電池セルの内の少なくとも一方とを電気的に接続するように、上記導電材層と上記金属層との間及び上記導電材層と上記燃料電池セルとの間の内の少なくとも一方に位置するように設けられている導電ビアとを備える。なお、導電ビアは、層間を電気的に接続する柱状の導電体を意味する。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックのある特定の局面においては、上記燃料電池セルの発電温度において、上記導電ビアが上記導電材層から突出している。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックのさらに他の特定の局面においては、上記導電ビアが上記導電材層を貫通しており、且つ上記導電材層と、上記金属層及び上記燃料電池セルとを電気的に接続している。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックのさらに別の特定の局面においては、上記導電ビアが、上記導電材層の上記金属層側及び上記燃料電池セル側の表層に形成されており、且つ上記導電材層と、上記金属層及び上記燃料電池セルとを電気的に接続している。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックのさらに別の特定の局面においては、上記導電ビアが、上記導電材層の上記金属層側及び上記燃料電池セル側から該導電材層の内部に至るように形成されており、且つ上記導電材層と、上記金属層及び上記燃料電池セルとを電気的に接続している。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックのさらに別の特定の局面においては、上記導電ビアが、上記導電材層の上記金属層側または上記燃料電池セル側のいずれか一方の表層に形成され、且つ上記導電材層と、上記金属層または上記燃料電池セルのいずれか一方とを電気的に接続している。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックのさらに他の特定の局面においては、上記導電ビアが、Pt、Pd、Ag、Au、Ru、Rh、Ni、Fe、Cr及びこれらの金属を主体とする合金からなる群から選択された少なくとも1種の金属を主体とする。
本発明に係る固体酸化物形燃料電池スタックによれば、導電材層が、金属層及び/または燃料電池セルと、金属からなる導電ビアにより電気的に接続されている。従って、熱サイクルが加わり、導電材層と金属層及び/または燃料電池セルとの間に剥離が起こったとしても、導電材層と金属層及び燃料電池セルとの間で電気的な接続を維持することができる。よって、電気的接続の信頼性を高めることができる。
図1(a)及び図1(b)は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの要部を示す略図的正面断面図である。 図2は、本発明の第1の実施形態の燃料電池スタックに用いられている1つの燃料電池セルの分解斜視図である。 図3は、第1の実施形態に係る燃料電池スタックに用いられている1つの燃料電池セルの平面図である。 図4は、第1の実施形態の燃料電池スタックの一部を模式的に示す斜視図である。 図5は、本発明の第1の実施形態における燃料電池セル/金属層間抵抗と熱サイクル回数との関係、並びに導電ビアを設けない場合である比較例における燃料電池セル/金属層間抵抗と熱サイクル回数との関係を示すグラフである。 図6は、第2の実施形態の燃料電池スタックの要部を示す略図的正面断面図である。 図7は、第3の実施形態の燃料電池スタックの要部を示す略図的正面断面図である。 図8は、第4の実施形態の燃料電池スタックの要部を示す略図的正面断面図である。 図9は、第5の実施形態の燃料電池スタックの要部を示す略図的正面断面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の具体的な実施形態を説明することにより、本発明を明らかにする。
図1(a)は、本発明の第1の実施形態に係る燃料電池スタックの略図的正面断面図である。燃料電池スタック1においては、上方の燃料電池セル2と、下方の燃料電池セル2とが接合部4を介して接合されている。図1(a)においては、2つの燃料電池セル2,2を示したが、本実施形態においては、上記接合部4を介して両側の燃料電池セル2,2が積層されている構造がさらに連ねられている。
また、図1(a)においては、燃料電池セル2,2は、その設けられている位置のみを略図的に示している。図2及び図3を参照して、1つの燃料電池セル2の詳細を説明する。
図2に示すように、燃料電池セル2は、固体酸化物電解質層7を有する。固体酸化物電解質層7は、イオン導電性が高いセラミックスからなる。このような材料としては、例えば、安定化ジルコニアや部分安定化ジルコニアなどを挙げることができる。より具体的には、YやScにより安定化されたジルコニアが挙げられる。安定化ジルコニアとしては、例えば、10モル%イットリア安定化ジルコニア(10YSZ)、11モル%スカンジア安定化ジルコニア(11ScSZ)などを挙げることができる。部分安定化ジルコニアとしては、例えば、3モル%イットリア部分安定化ジルコニア(3YSZ)などを挙げることができる。
なお、上記固体酸化物電解質層7を構成する材料は上記に限定されず、SmやGdがドープされたセリア系酸化物や、La0.8Sr0.2Ga0.8Mn0.2(3−δ)などのペロブスカイト型酸化物などにより形成してもよい。なお、δは、3未満の正の数を示す。
固体酸化物電解質層7には、貫通孔7aと貫通孔7bとが設けられている。貫通孔7aは、燃料ガス流路を構成している。貫通孔7bは、酸化剤ガスとしての空気を通す空気流路を構成している。
固体酸化物電解質層7の上方に燃料極層6が積層されている。燃料極層6は、Niを含むイットリア安定化ジルコニアや、Niを含むスカンジア安定化ジルコニアなどにより構成することができる。燃料極層6には、燃料ガス流路を構成するスリット6aと、空気流路を構成するスリット6bとが設けられている。
上記燃料極層6上にセパレータ5が積層されている。セパレータ5は、安定化ジルコニアや部分安定化ジルコニアなどにより形成され得る。セパレータ5に、貫通孔5a,5bが形成されている。貫通孔5aは、燃料ガス流路を構成している。貫通孔5bは、空気流路を構成している。
他方、セパレータ5には、電気を取り出すための複数本のインターコネクタ5cがセパレータ5の上面から下面を貫くように設けられている。すなわち、ビアホール導体により各インターコネクタ5cが形成されている。複数本のインターコネクタ5cは、上記燃料極層6に電気的に接続されている。
他方、固体酸化物電解質層7の下方には、空気極層8及びセパレータ9が積層されている。空気極層8には、燃料ガス流路を構成するスリット8aと、空気流路を構成するスリット8bとが設けられている。空気極層8は、電子伝導性が高く、かつ多孔質の材料からなることが好ましい。このような空気極層8は、例えば、スカンジア安定化ジルコニア(ScSZ)、Gdがドープされたセリア、Snがドープされた酸化インジウム、PrCoO系酸化物、LaCoO系酸化物、またはLaMoO系酸化物などにより形成することができる。LaMoO系酸化物としては、例えば、La0.8Sr0.2MnO(以下においてLSMと略す)や、La0.6Ca0.4MnOなどが挙げられる。
セパレータ9はセパレータ5と同様に構成されている。従って、燃料ガス流路を構成する貫通孔9aと、空気流路を構成する貫通孔9bと、複数本のインターコネクタ9cとを有する。
図3は、この単一の燃料電池セル2の平面図を示す。図3に示すように燃料電池セル2は、平面視した場合、十字状の流路構成部2aと、流路構成部2aで区画された4つの発電部2b,2c,2d,2eとを有する。そして、発電部2b〜2eの上面には上記インターコネクタ5cが露出している。
図1(a)に戻り、本実施形態の燃料電池スタック1においては、このような燃料電池セル2が複数層積層されている。図4は、燃料電池スタック1の一部を示す斜視図である。一部とは、図3に示した十字状の流路構成部2aで区切られている1つの発電部2b,2c,2dまたは2eが積層されている部分に相当する。図4に示すように、燃料電池セル2,2,2が接合部4,4を介して積層されている。なお、実際には、図3に示すように、流路構成部2aの両側に、発電部2b,2cが位置している。
図1(a)に戻り、本実施形態の燃料電池スタック1の特徴は、上記燃料電池セル2と燃料電池セル2とを接合している接合部4の構成にある。
接合部4は、上方の燃料電池セル2と下方の燃料電池セル2とを物理的に接合し一体化すると共に、上方の燃料電池セル2と下方の燃料電池セル2とを電気的に直列に接続している。
図1(a)において、熱を中央に集中させないために、並びに上方の燃料電池セル2と下方の燃料電池セル2とを電気的に接続するために、金属層10が設けられている。
金属層10は、本実施形態においては、金属板からなる。この金属板を構成する材料としては、特に限定されないが、燃料電池セル2を構成しているセラミックスと熱膨張係数が近い金属を用いることが望ましい。このような材料としては、好ましくは、フェライト系ステンレスを用いることができる。フェライト系ステンレスの熱膨張係数は、ジルコニアと熱膨張係数が近い。また、フェライト系ステンレスは耐熱性に優れている。従って、フェライト系ステンレスが好ましい。
もっとも、上記金属層10を構成する材料は特に限定されず、他の金属を用いてもよい。
上記金属層10の上面及び下面に、それぞれ導電材層11が設けられている。
導電材層11は、本実施形態においては、導電セラミックス材料であるLSMからなる。
もっとも、上記導電材層11を構成する材料は特に限定されず、良好な導電性を有していればよい。例えば、導電セラミックス材料であれば、LaSrCoO、LaSrCoFeO、MnCoO、SmSrCoO、LaCaMnO、LaCaCoO、LaCaCoFeO、LaNiFeO、(LaSr)NiOなどが使用でき、金属であれば、ステンレス全般、そのほかの耐熱金属全般が使用できる。
さらに、本実施形態においては、接合部4は、上記発電部2b,2c,2d,2eを電気的に接続している接合部とは別の領域において、接着剤層12及びスペーサ13の積層構造を有する。ここで、スペーサ13は必ずしも設けられずともよいが、燃料電池セル2,2間の距離が大きい場合、接着を容易とするために用いることが望ましい。このようなスペーサ13を構成する材料としては、特に限定されないが、燃料電池セル2を構成しているセラミックスと熱膨張係数が近い材料が望ましい。上記接着剤層12を構成する材料は、特に限定されないが、上記燃料電池セル2,2間または上記燃料電池セルと上記スペーサ13との間で良好な接着性を発現する材料が望ましい。
図1(b)に示すように、導電ビア3が上記導電材層11を貫通して、上記金属層10側及び上記燃料電池セル2側へ突出するように設けられている。上記導電ビア3は、本実施形態においては柱状の形状を有している。上記導電ビア3の一方端は上記金属層10と接触するように設けられており、他方端は上記燃料電池セル2と接触するように設けられている。本実施形態において上記導電ビア3は、上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2とを電気的に接続している。
導電ビア3は、本実施形態においては、金属からなる。この金属としては、特に限定されないが、耐熱性及び導電性を有する金属であることが望ましい。Pt、Pd、Ag、Au、Ru、Rh、Ni、Fe、Cr及びこれらの金属を主体とする合金からなる群から選択された少なくとも1種の金属を主体とすることが特に好ましい。なお、本明細書において、主体とするとは、1/2以上を占めることを意味する。
図1(b)に示すような空隙14a,14bは、例えば熱サイクルが加わった場合などに上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2との間に剥離が起こることによって生じる。上記空隙14a,14bが生じた際、導電ビア3が上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2との間に設けられていない場合は、電気的接続が絶たれてしまう。これに対して本実施形態においては、上記空隙14a,14bが生じたとしても、上記導電ビア3により上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2とが電気的に接続された状態が維持される。よって、燃料電池スタック1においては、電気的接続の信頼性を効果的に高めることができる。
本実施形態の導電ビア3は、例えば、上記導電材層11に貫通孔をあけ、そこに金属を流し込むことにより、形成することができる。なお、上記は導電ビア3の形成方法の一例であり、他の方法により導電ビア3を形成してもよい。
本実施形態によれば電気的接続の信頼性を高め得ることを、具体的な実験例に基づき説明する。
図5は、上記実施形態としての燃料電池セル及び、比較例の燃料電池セルと金属層との抵抗と、熱サイクル回数との関係を示す図である。なお、比較例の燃料電池セルは、上記導電ビア3を設けていないこと以外は、上記実施形態と同様にして作製した。
図5から明らかなように、上記実施形態の燃料電池スタックにおける燃料電池セルと金属層との抵抗の熱サイクル特性が、上記導電ビア3を設けていない比較例に比べ、飛躍的に向上していることがわかる。
図6は、本発明の第2の実施形態に係る燃料電池スタックの略図的正面断面図である。第2の実施形態においては、導電ビア3a,3bが、導電材層11の金属層10側の表層及び燃料電池セル2側の表層に形成されている。上記導電ビア3a,3bは、第1の実施形態の導電ビア3が分割された形に相当している。対を成す上記導電ビア3aと上記導電ビア3bとは、上下方向に重なり合って配置されている。また、上記導電ビア3a,3bは上記金属層10側及び上記燃料電池セル2側へ突出するように設けられている。上記導電ビア3a,3bは、上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2とを電気的に接続している。その他の構成は上記第1の実施形態と同様であるため、第1の実施形態の説明を援用することにより、詳細な説明は省略する。なお、上記導電ビア3a,3bは上下方向に重なり合って配置されていなくてもよい。
第2の実施形態においては、上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2との間に空隙14a,14bが生じたとしても、上記導電ビア3a,3bにより上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2とが電気的に接続された状態が維持される。従って、電気的接続が絶たれない。さらに、第1の実施形態と比較して、導電ビアを構成する材料を削減することができる。
図7は、本発明の第3の実施形態に係る燃料電池スタックの略図的正面断面図である。第3の実施形態においては、導電ビア3a,3bが、導電材層11の金属層10側及び燃料電池セル2側から該導電材層11の内部に至るように形成されている。上記導電ビア3a,3bは、上記導電材層11の内部に至っている度合いである深度が大きい。また、上記導電ビア3aと上記導電ビア3bとは、上下方向に重なり合わないように配置されている。また、上記導電ビア3a,3bは上記金属層10側及び上記燃料電池セル2側へ突出するように設けられている。上記導電ビア3a,3bは、上記導電材層11と、上記金属層10及び上記燃料電池セル2とを電気的に接続している。
第3の実施形態においては、上記金属層10及び上記燃料電池セル2との間に空隙14a,14bが生じたとしても、上記導電ビア3a,3bにより、電気的接続を維持することができる。さらに、第1の実施形態と比較し、導電ビアを構成する材料を削減することができる。また、上記導電ビア3a,3bは上記導電材層11の内部に至るように形成されている。従って、本実施形態では、第2の実施形態と比較して、上記導電材層11と、上記金属層10または上記燃料電池セル2との間の少なくとも一方において剥離が生じた場合に、上記導電ビア3a,3bの浮き上がりが生じ難くなる。よって、電気的接続の信頼性をより一層高めることができる。
なお、第2の実施形態及び第3の実施形態においては、上記導電材層11の上記金属層10側及び上記燃料電池セル2側において、上記導電ビア3a,3bの形成形態は同様であったが、上記導電材層11の上記金属層10側及び上記燃料電池セル2側において、上記導電ビア3a,3bの形成形態が異なってもよい。例えば、上記導電ビア3aが上記導電材層11の上記金属層10側の表層に形成されており、上記導電ビア3bが上記導電材層11の上記燃料電池セル2側から該導電材層11の内部に至るように形成されていてもよい。
図8は、本発明の第4の実施形態に係る燃料電池スタックの略図的正面断面図である。第4の実施形態においては、導電ビア3bが、導電材層11の燃料電池セル2側の表層に形成されている。また、上記導電ビア3bは上記燃料電池セル2側へ突出するように設けられている。上記導電ビア3bは、上記導電材層11と上記燃料電池セル2とを電気的に接続している。
第4の実施形態においては、層間の剥離が、上記導電材層11と上記燃料電池セル2との間に生じたとしても、上記導電材層11と、金属層10及び上記燃料電池セル2との間の電気的接続を維持することができる。
なお、第4の実施形態においては、上記導電ビア3bが上記導電材層11の表層に形成されていたが、上記導電ビア3bは、上記導電材層11の上記燃料電池セル2側から該導電材層11の内部に至るように形成されていてもよい。
図9は、本発明の第5の実施形態に係る燃料電池スタックの略図的正面断面図である。第5の実施形態においては、導電ビア3aが、導電材層11の金属層10側の表層に形成されている。また、上記導電ビア3aは上記金属層10側へ突出するように設けられている。上記導電ビア3aは、上記導電材層11と上記金属層10とを電気的に接続している。
第5の実施形態においては、層間の剥離が、上記導電材層11と上記金属層10との間に生じたとしても、上記導電材層11と、上記金属層10及び燃料電池セル2との間の電気的接続を維持することができる。
なお、第5の実施形態においては、上記導電ビア3aが上記導電材層11の表面に形成されていたが、上記導電ビア3aは、上記導電材層11の上記金属層10側から該導電材層11の内部に至るように形成されていてもよい。
なお、第1〜5の実施形態において、上記導電ビア3は上記金属層10の表面に接触していてもよく、あるいは上記金属層10の内部に至るように形成された状態で接触していてもよい。また、上記導電ビア3は上記燃料電池セル2の表面で接触していてもよく、あるいは上記燃料電池セル2の内部に至るように形成された状態で接触していてもよい。
1…燃料電池スタック
2…燃料電池セル
2a…流路構成部
2b,2c,2d,2e…発電部
3,3a,3b…導電ビア
4…接合部
5…セパレータ
5a,5b…貫通孔
5c…インターコネクタ
6…燃料極層
6a,6b…スリット
7…固体酸化物電解質層
7a,7b…貫通孔
8…空気極層
8a,8b…スリット
9…セパレータ
9a,9b…貫通孔
9c…インターコネクタ
10…金属層
11…導電材層
12…接着剤層
13…スペーサ
14a,14b…空隙

Claims (7)

  1. 複数の燃料電池セルが積層されている構造を有する固体酸化物形燃料電池スタックであって、
    積層されている複数の固体酸化物形の燃料電池セルと、
    前記燃料電池セル同士が積層されている部分において、一方の前記燃料電池セルと、他方の前記燃料電池セルとの間に配置されている金属層と、
    前記金属層と、前記燃料電池セルとを電気的に接続するように前記金属層と前記燃料電池セルとの間に配置されている導電材層と、
    前記導電材層と、前記金属層及び前記燃料電池セルの内の少なくとも一方とを電気的に接続するように、前記導電材層と前記金属層との間及び前記導電材層と前記燃料電池セルとの間の内の少なくとも一方に位置するように設けられている導電ビアとを備える、固体酸化物形燃料電池スタック。
  2. 前記導電ビアが、前記燃料電池セルの発電温度において、前記導電材層から突出している、請求項1に記載の固体酸化物形燃料電池スタック。
  3. 前記導電ビアが前記導電材層を貫通しており、且つ前記導電材層と、前記金属層及び前記燃料電池セルとを電気的に接続している、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池スタック。
  4. 前記導電ビアが、前記導電材層の前記金属層側及び前記燃料電池セル側の表層に形成されており、且つ前記導電材層と、前記金属層及び前記燃料電池セルとを電気的に接続している、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池スタック。
  5. 前記導電ビアが、前記導電材層の前記金属層側及び前記燃料電池セル側から該導電材層の内部に至るように形成されており、且つ前記導電材層と、前記金属層及び前記燃料電池セルとを電気的に接続している、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池スタック。
  6. 前記導電ビアが、前記導電材層の前記金属層側または前記燃料電池セル側のいずれか一方の表層に形成されており、且つ前記導電材層と、前記金属層または前記燃料電池セルのいずれか一方とを電気的に接続している、請求項1または2に記載の固体酸化物形燃料電池スタック。
  7. 前記導電ビアが、Pt、Pd、Ag、Au、Ru、Rh、Ni、Fe、Cr及びこれらの金属を主体とする合金からなる群から選択された少なくとも1種の金属を主体とする、請求項1〜6のいずれか1項に記載の固体酸化物形燃料電池スタック。
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