JP6119488B2 - 受液器および受液器一体型凝縮器 - Google Patents

受液器および受液器一体型凝縮器 Download PDF

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本発明は、冷凍サイクルにおいて凝縮した冷媒を気液分離して液相冷媒を溜める受液器、およびこの受液器を備える受液器一体型凝縮器に関するものである。
従来、凝縮器から流出する冷媒を気液二相に分離して液相冷媒を蓄える受液器として、受液器本体と、雌ネジ形成部と、キャップとを備えるものが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
受液器本体は、一端側が開口した筒状の容器である。雌ネジ形成部は、筒状の部材であり、軸方向の一端側(下側)の内周面に雌ネジ部が形成されて、受液器本体の開口端側の内周面に嵌め込まれてろう付けされている。
キャップは、樹脂製の円柱状部材であり、軸方向の一端側(下側)の外周面に雄ネジ部が形成されている。そして、キャップは雌ネジ形成部の内側に挿入されて、雌ネジ部と雄ネジ部とが螺合されるようになっている。
特開2012−112639号公報
近年、車両への搭載性を向上させるために、凝縮器のコア部の薄幅化が望まれている。しかしながら、凝縮器のコア部の厚さを薄くしても、受液器の大きさ(径)が従来のままであれば、コア部の前方側または後方側に、車両搭載時に何も配置されないスペース、いわゆるデッドスペースが形成されてしまう。
これに対し、受液器全体の小型化を図ることが考えられるが、雌ネジ形成部は、雌ネジ部の外径によりその大きさが制約されるので、雌ネジ形成部が嵌め込まれる受液器本体の大きさも制約されることになり、小型化が困難という問題がある。また、受液器本体の内周面に直接雌ネジ部を形成することも考えられるが、雌ネジ部を形成した分だけ受液器本体の板厚が増加するとともに、加工コストが増大してしまう。
本発明は上記点に鑑みて、簡素な構成で小型化を図ることができる受液器および受液器一体型凝縮器を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、請求項1に記載の発明では、冷凍サイクルの凝縮器(2)から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器において、少なくとも一方の端部が開口する筒状の本体部(31)と、筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部(323)が形成された雌ネジ形成部(32)と、柱状に形成されるとともに、雌ネジ形成部(32)内に挿入されて、雌ネジ部(323)に螺合する雄ネジ部(331)が形成されたキャップ(33)とを備え、雌ネジ形成部(32)は、本体部(31)の内部に挿入されて本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを有しており、雌ネジ部(323)は、非挿入部(322)に設けられており、凝縮器(2)は、冷媒が流通する複数本のチューブ(21)の長手方向両端側に配設されるとともに、上下方向に延びて複数本のチューブ(21)と連通するヘッダタンク(25)を有して構成されており、ヘッダタンク(25)には、ヘッダタンク(25)の下方側の空間に冷媒を流入させる流入孔(254)が設けられており、雌ネジ形成部(32)の外周面において、ヘッダタンク(25)の流入孔(254)に対応する位置には、冷媒が流出する流出孔(324)が設けられ、ヘッダタンク(25)の下方側の空間と本体部(31)の内部とが連通していることを特徴とする。
これによれば、雌ネジ形成部(32)に、本体部(31)の内部に挿入されて本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを設けるとともに、雌ネジ部(323)を非挿入部(322)に設けることで、本体部(31)を小型化した場合でも、挿入部(321)の形状を変更するだけでよく、非挿入部(322)およびキャップ(33)の形状を変更する必要はない。したがって、簡素な構成で、受液器の小型化を図ることが可能となる。
なお、この欄および特許請求の範囲で記載した各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態に記載の具体的手段との対応関係を示すものである。
第1実施形態に係る受液器一体型凝縮器の正面図である。 第1実施形態における受液器を示す断面図である。 図2のIII−III断面図である。 第2実施形態における受液器を示す断面図である。 図4のV−V断面図である。 第3実施形態における受液器を示す断面図である。 図6のVII−VII断面図である。 第4実施形態における受液器を示す断面図である。 図8のIX−IX断面図である。 第5実施形態における受液器を示す断面図である。
以下、本発明の実施形態について図に基づいて説明する。なお、以下の各実施形態相互において、互いに同一もしくは均等である部分には、図中、同一符号を付してある。
(第1実施形態)
以下、本発明の第1実施形態について図1〜図3に基づいて説明する。本実施形態では、本発明の受液器一体型凝縮器1を、車両用冷凍サイクル装置に搭載している。この受液器一体型凝縮器1は、冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を過冷却域まで冷却する、いわゆるサブクールコンデンサである。
図1に示すように、受液器一体型凝縮器1は、冷媒と空気とを熱交換させて冷媒を凝縮させる凝縮器2と、凝縮器2から流出した冷媒を蓄える受液器3とを有して構成されている。
凝縮器2は、冷媒が流通する複数本のチューブ21とフィン22とを交互に積層してなるコア部23、およびチューブ21の長手方向両端側に配設されて複数本のチューブ21と連通する一対のヘッダタンク24、25等を有して構成される。
コア部23を構成するチューブ21は、冷媒が流れる扁平状の管であり、その長径方向が空気流れ方向(紙面垂直方向)と一致すると共に、その長手方向が水平方向に一致するように、上下方向において、複数本平行に配置されている。
フィン22は、波状に成形され、複数本のチューブ21間において、チューブ21の両扁平面に接合されている。このフィン22により空気との伝熱面積を増大させて冷媒と空気との熱交換を促進している。
一対のヘッダタンク24、25は、チューブ21の長手方向両端部にてチューブ21の長手方向と直交する方向(図1における上下方向)に延びて、複数本のチューブ21に連通している。一対のヘッダタンク24、25は、チューブ21が挿入接合されるコアプレート241、251、コアプレート241、251と共にタンク内空間を構成するタンク本体部242、252等で構成されている。なお、一対のヘッダタンク24、25としては、押し出し成形により略円筒形状に形成されたものを採用してもよい。
一対のヘッダタンク24、25のうち右方側のヘッダタンク24(以下、第1ヘッダタンクと称する。)には、その上端側部位に冷媒入口部243が設けられ、その下端側部位に冷媒出口部244が設けられている。また、第1ヘッダタンク24は、その内部における冷媒入口部243と冷媒出口部244との間に、仕切部材としての第1仕切板26が配置されている。この第1仕切板26により、第1ヘッダタンク24のタンク内空間が2つに分割されている。
一対のヘッダタンク24、25のうち左方側のヘッダタンク25(以下、第2ヘッダタンクと称する。)には、仕切部材としての第2仕切板27が、第1ヘッダタンク24内部の第1仕切板26と同一高さに配置されている。この第2仕切板27により、第2ヘッダタンク25のタンク内空間が2つに分割されている。
コア部23のうち、一対のヘッダタンク24、25の各仕切板26、27よりも上方側の部位は、冷媒入口部243から流入した気相冷媒と空気とを熱交換させて、冷媒を凝縮させる凝縮部23aを構成している。一方、コア部23のうち、一対のヘッダタンク24、25の各仕切板26、27よりも下方側の部位は、液相冷媒と空気とを熱交換させて、液相冷媒を冷却する過冷却部23bを構成している。このように、コア部23は、冷媒と空気との間で熱交換を行う部位である。
第2ヘッダタンク25には、凝縮液化された冷媒を、第2ヘッダタンク25内の空間のうち第2仕切板27よりも上方側の空間(凝縮部23aと連通する空間)から流出させる流出孔253が設けられている。また、第2ヘッダタンク25には、受液器3から流出する冷媒を、第2ヘッダタンク25内の空間のうち第2仕切板27よりも下方側の空間(過冷却部23bと連通する空間)に流入させる流入孔254が設けられている。
なお、凝縮器2を構成する各部材および受液器3を構成する部材の一部は、アルミニウムやアルミニウム合金等の金属材からなり、治具によって仮組みされ、予め各部材の表面に被覆されたろう材によって一体に接合されている。
図2および図3に示すように、受液器3は、冷凍サイクル内を流通する冷媒を貯留する貯留手段、および凝縮部23aから流出した冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに気液分離し、冷媒中の異物等を後述するフィルタ34で捕捉した後、液相冷媒のみを過冷却部23bに供給する気液分離手段として機能するものである。
受液器3は、一対のヘッダタンク24、25のうち、第2ヘッダタンク25にろう付け接合されている。また、受液器3は、図2に示すように、受液タンク31、雌ねじ形成部32、キャップ33、フィルタ34、乾燥剤35等を備えている。
受液タンク31は、受液器3の本体部を成すものであり、長手方向の一端側が開口した有底円筒状のタンクから形成されている。受液タンク31は、開口側が下側となるようにして、第2ヘッダタンク25に接合されている。
受液タンク31の外周面において、第2ヘッダタンク25の流出孔253に対応する位置には、流入孔311が設けられており、第2ヘッダタンク25の上方側の空間と、受液タンク31の内部とが連通するようになっている。
雌ネジ形成部32は、後述するキャップ33をねじ締結するための略円筒状の部材である。雌ネジ形成部32は、受液タンク31に対して別部材によって形成されている。
雌ネジ形成部32は、受液タンク31の内部に挿入されて受液タンク31の内周面に接合される挿入部321と、受液タンク31の外部に配置される非挿入部322とを有している。本実施形態では、挿入部321および非挿入部322は、独立に(別体として)形成されている。
挿入部321と非挿入部322は、同一軸線上に配置されている。すなわち、挿入部321の筒軸と非挿入部322の筒軸とが一致している。このため、非挿入部322と受液タンク31は、同一軸線上に配置されている。
挿入部321の外周部には、周方向に延びる溝が筒軸方向に複数形成されている。受液タンク31の内周面と挿入部321の外周面(複数の溝における凸部面)がろう付け接合されている。
非挿入部322の内周面において、筒軸方向における挿入部321に近い側の端部近傍には、雌ネジ部323が形成されている。また、雌ネジ形成部32の外周面において、第2ヘッダタンク25の流入孔254に対応する位置には、流出孔324が設けられており、第2ヘッダタンク25の下方側の空間と、受液タンク31の内部とが連通するようになっている。
キャップ33は、雌ネジ形成部32の一端側開口部を閉塞する略円柱状の蓋部材である。キャップ33は、雌ネジ形成部32の挿入部321を受液タンク31の内周面にろう付け接合した後に雌ネジ形成部32の非挿入部322に組み付けられている、また、キャップ33は、雌ネジ形成部32に対して着脱可能になっている。
キャップ33は、冷媒とともに冷凍サイクル内を流通する圧縮機潤滑オイルおよび冷媒に対する耐劣化性、および耐熱性に優れた樹脂、例えばナイロン、ポリエステル等から構成されている。キャップ33の円柱状における軸線方向の寸法は、雌ネジ形成部32の筒軸方向の寸法よりやや短く設定されて、雌ネジ形成部32とキャップ33とが軸方向にほぼ重なるように装着されている。
キャップ33の軸線方向における挿入部321に近い側の端部近傍には、雌ネジ部323に螺合する雄ネジ部331が形成されている。また、キャップ33の軸線方向における挿入部321から遠い側の端部近傍には、雌ネジ形成部32とキャップ33との間をシールするシール部(シール手段)332が設けられている。シール部332としては、例えばOリングを装着するためのOリング溝が形成されていてもよい。
また、シール部332として、キャップ33の外周面に、径方向の外方に延びる弾性変形可能なひだ状のひだ部を、軸線方向に複数設けられてもよい。このとき、ひだ部の径方向の寸法は、ひだ部の形成されたキャップ33の外周面と、これに対向する雌ネジ形成部32の内周面との隙間寸法よりも大きくなるように設定されている。これにより、ひだ部の先端部は、撓みを伴って確実に雌ネジ形成部32の内周面に接触して、雌ネジ形成部32の内周面とキャップ33の外周面との間をシールすることができる。
キャップ33の内部には、内部流路333が形成されている。内部流路333は、キャップ33の軸線方向における挿入部321に近い側の端部から、キャップ33の内部を通り、雄ネジ部331とシール部332との間から雌ネジ形成部32の流出孔324と連通する流路となっている。内部流路333の入口側(キャップ33の軸線方向における挿入部321に近い側の端部)には、円形平板状のフィルタ34が配置されている。
フィルタ34は、全体に細かな網目が形成され、ここを通過する冷媒中の塵等の異物を捕捉する部材であり、上記キャップ33と同様の樹脂材から形成されている。
乾燥剤35は、袋体の内部に吸水用の粒状ゼオライトが収納されたものであり、冷媒中の水分を吸収するようになっている。これは、冷媒中の水分により冷凍サイクルを構成する各機能部品が腐食したり、膨張弁の細孔で凍結して冷媒流れが滞ったりするのを防止するためのものである。乾燥剤35は、受液タンク31における雌ネジ形成部32の挿入部321よりも上側の空間内に収容されている。
以上説明したように、雌ネジ形成部32に、受液タンク31の内部に挿入されて受液タンク31の内周面に接合される挿入部321と、受液タンク31の外部に配置される非挿入部322とを設けるとともに、雌ネジ部323を非挿入部322に設けることで、受液タンク31を小型化した場合でも、挿入部321の形状を変更するだけでよく、非挿入部322およびキャップ33等の形状を変更する必要はない。したがって、簡素な構成で、受液器3の小型化を図ることが可能となる。具体的には、受液タンク31の外径を、雌ネジ形成部32の外径以下の寸法とすることができる。
つまり、非挿入部322は、雌ネジ部323を形成するために形状が制約される。一方、挿入部321は、雌ネジ部323が形成されないので、形状や大きさ等が制約されない。このため、受液タンク31の小型化を図った場合でも、挿入部321の形状を受液タンク31に対応させるように変更するのみでよく、非挿入部322やキャップ33の形状を変更する必要はない。
さらに、キャップ33には、フィルタ34が組み付けられているが、受液タンク31の小型化を図った場合でも、キャップ33の形状を変更する必要がないため、フィルタ34の形状も変更する必要がない。したがって、受液タンク31の小型化に合わせてフィルタ34を小型化しなくてもよいため、フィルタ34の性能を維持することができる。
ところで、受液タンク31において、内径をD、板厚をt、内圧をPとしたとき、受液タンク31の接線方向の応力σは、次の数式1で表される。
(数1)
σ=P・D/2t
そして、受液タンク31の引張強度をσmaxとしたとき、受液タンク31の破壊圧力Pmaxは、次の数式2で表される。
(数2)
Pmax=σmax・2t/D
受液タンク31を小型化すると、数式2におけるDが小さくなるので、破壊圧力Pmaxが上昇する。このため、破壊圧力Pmaxの上昇分、受液タンク31の板厚tを低減することができる。すなわち、受液タンク31の板厚tを薄くしても、破壊圧力Pmaxを、受液タンク31を小型化しない場合と同様とすることができる。受液タンク31の板厚tを薄くすることで、軽量化を図ることができるとともに、材料コストを低減することができる。
ところで、受液器3が、第1ヘッダタンク24における、第1仕切板26により分割された2つのタンク内空間のうちチューブ21を通過していない冷媒が流入するタンク内空間、すなわち冷媒入口部243からの冷媒が直接流入するタンク内空間と対応する部位に接合された場合、冷媒の有する熱が受液器3に伝達し、受液器3内の液相冷媒が蒸発するおそれがある。
これに対し、本実施形態では、受液器3は、第2ヘッダタンク25にろう付けに接合されている。つまり、受液器3は、第2ヘッダタンク25における、第2仕切板27により分割された2つのタンク内空間のうちチューブ21を通過した冷媒が流入するタンク内空間(本実施形態では、2つのタンク内空間の双方)と対応する部位に接合されている。これにより、受液器3内の液相冷媒が蒸発することを抑制できる。
(第2実施形態)
次に、本発明の第2実施形態について図4および図5に基づいて説明する。本第2実施形態は、上記第1実施形態と比較して、受液タンク31が複数設けられている点が異なるものである。
図4および図5に示すように、本実施形態の受液器3は、2つの受液タンク31を備えている。雌ネジ形成部32は、受液タンク31と同一個数である2つの挿入部321を有している。挿入部321は、それぞれ、受液タンク31に挿入されているとともに、当該受液タンク31の内周面にろう付け接合されている。なお、2つの受液タンク31は、図示しない連通部により互いに連通している。
以上説明したように、雌ネジ部323を非挿入部322に設けることで、本実施形態のように受液タンク31を複数設ける場合であっても、雌ネジ形成部32のうち挿入部321の形状のみを変更することで対応することができる。このため、非挿入部322およびキャップ33等の形状を変更する必要はないので、製造コストを低減できる。
(第3実施形態)
次に、本発明の第3実施形態について図6および図7に基づいて説明する。本第3実施形態は、上記第1実施形態と比較して、受液タンク31の内部空間が複数に区画(分割)されている点が異なるものである。
図6および図7に示すように、受液タンク31の内部には、受液タンク31の内部空間を、筒軸方向に垂直な方向、すなわち径方向に2つの小空間312に仕切る仕切部材313が設けられている。仕切部材313は、筒軸方向に延びている。また、2つの小空間312は、筒軸方向に垂直な方向に並んで配置されている。
本実施形態では、仕切部材313は、受液タンク31の筒軸を通る板状に形成されている。また、仕切部材313は、受液タンク31と一体に形成されている。2つの小空間312は、同等の形状、具体的には略半月状に形成されている。なお、2つの小空間312は、仕切部材313に形成された図示しない連通孔によって、互いに連通している。
雌ネジ形成部32は、小空間312と同一個数である2つの挿入部321を有している。挿入部321は、それぞれ、小空間312内に挿入されているとともに、受液タンク31の内周面および仕切部材313に接合されている。
以上説明したように、雌ネジ部323を非挿入部322に設けることで、本実施形態のように受液タンク31の内部に仕切部材313を設ける場合であっても、雌ネジ形成部32のうち挿入部321の形状のみを変更することで対応することができる。このため、非挿入部322およびキャップ33等の形状を変更する必要はないので、製造コストを低減できる。
(第4実施形態)
次に、本発明の第4実施形態について図8および図9に基づいて説明する。本第4実施形態は、上記第1実施形態と比較して、雌ネジ形成部32の非挿入部322に対する受液タンク31の設置位置が異なるものである。
図8および図9に示すように、挿入部321と非挿入部322とは、同一軸線上に配置されていない。すなわち、挿入部321の筒軸と非挿入部322の筒軸とが異なる位置に配置されている。
具体的には、挿入部321は、非挿入部322の筒軸に対して、流出孔324に近い側、すなわち第2ヘッダタンク25に近い側に配置されている。したがって、受液タンク31は、非挿入部322の筒軸に対して、第2ヘッダタンク25に近い側に配置されている。
以上説明したように、雌ネジ部323を非挿入部322に設けることで、本実施形態のように受液タンク31の配置を変更する場合であっても、雌ネジ形成部32のうち挿入部321の形状のみを変更することで対応することができる。このため、非挿入部322およびキャップ33等の形状を変更する必要はないので、製造コストを低減できる。
(第5実施形態)
次に、本発明の第5実施形態について図10に基づいて説明する。本第5実施形態は、上記第1実施形態と比較して、受液タンク31および挿入部321の形状が異なるものである。具体的には、図10に示すように、受液タンク31および挿入部321は、四角筒状に形成されている。
従来、キャップ33の雄ネジ部331を雌ネジ形成部32の雌ネジ部323に螺合させる必要があるため、雌ネジ形成部32を略円筒状に形成する必要があるとともに、雌ネジ形成部32が接合される受液タンク31も略円筒状に形成する必要があった。
これに対し、本実施形態では、雌ネジ形成部32が、受液タンク31に接合される挿入部321と、雌ネジ部323が形成される非挿入部322とを有して構成されているので、挿入部321および受液タンク31は形状の制約がなくなる。したがって、本実施形態のように、挿入部321および受液タンク31を四角筒状に形成することができる。なお、挿入部321および受液タンク31を、三角筒状等の中空筒状に形成してもよい。
(他の実施形態)
本発明は上述の実施形態に限定されることなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲内で、以下のように種々変形可能である。
(1)上記各実施形態では、凝縮器2と受液器3とが一体形成された受液器一体型凝縮器1を対象として説明したが、凝縮器2と受液器3とが別々に形成された場合の受液器3を対象として、本発明を適用してもよい。
(2)上記各実施形態では、凝縮器2は、コア部23に凝縮部23aと過冷却部23bとを備えるものとして説明したが、凝縮部23aのみを備えるものに適用してもよい。この場合、受液器3で気液分離された液相冷媒は、冷凍サイクルの膨張弁に流出されるようにすればよい。
(3)上記第2実施形態では、受液タンク31を2個設けた例について説明したが、これに限らず、3個以上設けてもよい。この場合、雌ネジ形成部32に、受液タンク31と同一個数の挿入部321を設ければよい。
2 凝縮器
31 受液タンク(本体部)
32 雌ネジ形成部
33 キャップ
321 挿入部
322 非挿入部
323 雌ネジ部
331 雄ネジ部

Claims (14)

  1. 冷凍サイクルの凝縮器(2)から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器であって、
    少なくとも一方の端部が開口する筒状の本体部(31)と、
    筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部(323)が形成された雌ネジ形成部(32)と、
    柱状に形成されるとともに、前記雌ネジ形成部(32)内に挿入されて、前記雌ネジ部(323)に螺合する雄ネジ部(331)が形成されたキャップ(33)とを備え、
    前記雌ネジ形成部(32)は、前記本体部(31)の内部に挿入されて前記本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、前記本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを有しており、
    前記雌ネジ部(323)は、前記非挿入部(322)に設けられており、
    前記凝縮器(2)は、冷媒が流通する複数本のチューブ(21)の長手方向両端側に配設されるとともに、上下方向に延びて前記複数本のチューブ(21)と連通するヘッダタンク(25)を有して構成されており、
    前記ヘッダタンク(25)には、前記ヘッダタンク(25)の下方側の空間に冷媒を流入させる流入孔(254)が設けられており、
    前記雌ネジ形成部(32)の外周面において、前記ヘッダタンク(25)の前記流入孔(254)に対応する位置には、冷媒が流出する流出孔(324)が設けられ、前記ヘッダタンク(25)の下方側の空間と前記本体部(31)の内部とが連通していることを特徴とする受液器。
  2. 前記雌ネジ部(323)は、前記雌ネジ形成部(32)における前記流出孔(324)よりも前記挿入部(321)に近い部位に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の受液器。
  3. 冷凍サイクルの凝縮器(2)から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器であって、
    少なくとも一方の端部が開口する筒状の本体部(31)と、
    筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部(323)が形成された雌ネジ形成部(32)と、
    柱状に形成されるとともに、前記雌ネジ形成部(32)内に挿入されて、前記雌ネジ部(323)に螺合する雄ネジ部(331)が形成されたキャップ(33)とを備え、
    前記雌ネジ形成部(32)は、前記本体部(31)の内部に挿入されて前記本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、前記本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを有しており、
    前記雌ネジ部(323)は、前記非挿入部(322)に設けられており、
    前記雌ネジ形成部(32)は、複数の挿入部(321)を有していることを特徴とする受液器。
  4. 冷凍サイクルの凝縮器(2)から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器であって、
    少なくとも一方の端部が開口する筒状の本体部(31)と、
    筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部(323)が形成された雌ネジ形成部(32)と、
    柱状に形成されるとともに、前記雌ネジ形成部(32)内に挿入されて、前記雌ネジ部(323)に螺合する雄ネジ部(331)が形成されたキャップ(33)とを備え、
    前記雌ネジ形成部(32)は、前記本体部(31)の内部に挿入されて前記本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、前記本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを有しており、
    前記雌ネジ部(323)は、前記非挿入部(322)に設けられており、
    前記本体部(31)は、複数設けられており、
    前記雌ネジ形成部(32)は、複数の前記本体部(31)と同一個数の前記挿入部(321)を有しており、
    前記挿入部(321)は、それぞれ、前記本体部(31)の内周面に接合されていることを特徴とする受液器。
  5. 冷凍サイクルの凝縮器(2)から流出した気液2相冷媒を気相冷媒と液相冷媒とに分離して液相冷媒を溜める受液器であって、
    少なくとも一方の端部が開口する筒状の本体部(31)と、
    筒状に形成されるとともに、内周面に雌ネジ部(323)が形成された雌ネジ形成部(32)と、
    柱状に形成されるとともに、前記雌ネジ形成部(32)内に挿入されて、前記雌ネジ部(323)に螺合する雄ネジ部(331)が形成されたキャップ(33)とを備え、
    前記雌ネジ形成部(32)は、前記本体部(31)の内部に挿入されて前記本体部(31)の内周面に接合される挿入部(321)と、前記本体部(31)の外部に配置される非挿入部(322)とを有しており、
    前記雌ネジ部(323)は、前記非挿入部(322)に設けられており、
    前記本体部(31)は、前記本体部(31)の内部空間を、前記本体部(31)の筒軸方向に垂直な方向に複数の小空間(312)に仕切る仕切部材(313)を有しており、
    前記雌ネジ形成部(32)は、前記複数の小空間(312)と同一個数の前記挿入部(321)を有しており、
    前記挿入部(321)は、それぞれ、前記小空間(312)内に挿入されているとともに、前記本体部(31)の内周面および前記仕切部材(313)の少なくとも一方に接合されていることを特徴とする受液器。
  6. 前記キャップ(33)は、樹脂製であるとともに、前記挿入部(321)を前記本体部(31)の内周面にろう付け接合した後に前記雌ネジ形成部(32)に組み付けられており、
    前記キャップ(33)は、前記雌ネジ形成部(32)に対して着脱可能になっていることを特徴とする請求項1に記載の受液器。
  7. 前記雌ネジ形成部(32)は、複数の挿入部(321)を有していることを特徴とする請求項1または6に記載の受液器。
  8. 前記複数の挿入部(321)のうち、少なくとも1つの前記挿入部(321)は、他の前記挿入部(321)と異なる形状であることを特徴とする請求項3または7に記載の受液器。
  9. 前記本体部(31)は、複数設けられており、
    前記雌ネジ形成部(32)は、複数の前記本体部(31)と同一個数の前記挿入部(321)を有しており、
    前記挿入部(321)は、それぞれ、前記本体部(31)の内周面に接合されていることを特徴とする請求項1ないし3、6ないし8のいずれか1つに記載の受液器。
  10. 前記本体部(31)は、前記本体部(31)の内部空間を、前記本体部(31)の筒軸方向に垂直な方向に複数の小空間(312)に仕切る仕切部材(313)を有しており、
    前記雌ネジ形成部(32)は、前記複数の小空間(312)と同一個数の前記挿入部(321)を有しており、
    前記挿入部(321)は、それぞれ、前記小空間(312)内に挿入されているとともに、前記本体部(31)の内周面および前記仕切部材(313)の少なくとも一方に接合されていることを特徴とする請求項1ないし3、6ないし8のいずれか1つに記載の受液器。
  11. 前記キャップ(33)は、前記キャップ(33)と前記雌ネジ形成部(32)との間をシールするシール手段(322)を有していることを特徴とする請求項1ないし10のいずれか1つに記載の受液器。
  12. 前記本体部(31)の外径は、前記雌ネジ形成部(32)の外径以下の寸法であることを特徴とする請求項1ないし11のいずれか1つに記載の受液器。
  13. 請求項1ないし12のいずれか1つに記載された受液器(3)が、前記凝縮器(2)に一体ろう付けされていることを特徴とする受液器一体型凝縮器。
  14. 前記凝縮器(2)は、
    冷媒が流通する複数本のチューブ(21)と、
    前記チューブ(21)の長手方向両端側に配設されるとともに、前記チューブ(21)の長手方向と直交する方向に延びて前記複数本のチューブ(21)と連通する一対のヘッダタンク(24、25)とを有しており、
    前記ヘッダタンク(24、25)は、前記ヘッダタンク(24、25)内の空間を複数のタンク内空間に分割する仕切部材(26、27)を有しており、
    前記受液器(3)は、前記ヘッダタンク(24、25)における、前記複数のタンク内空間のうち前記チューブ(21)を通過した冷媒が流入するタンク内空間と対応する部位に接合されていることを特徴とする請求項13に記載の受液器一体型凝縮器。
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