JP6116432B2 - エンジン駆動作業機 - Google Patents

エンジン駆動作業機 Download PDF

Info

Publication number
JP6116432B2
JP6116432B2 JP2013163930A JP2013163930A JP6116432B2 JP 6116432 B2 JP6116432 B2 JP 6116432B2 JP 2013163930 A JP2013163930 A JP 2013163930A JP 2013163930 A JP2013163930 A JP 2013163930A JP 6116432 B2 JP6116432 B2 JP 6116432B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
engine
evaporator
raw water
aggregator
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013163930A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2015031261A (ja
Inventor
格 岡部
格 岡部
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Honda Motor Co Ltd
Original Assignee
Honda Motor Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Honda Motor Co Ltd filed Critical Honda Motor Co Ltd
Priority to JP2013163930A priority Critical patent/JP6116432B2/ja
Priority to IN1933DE2014 priority patent/IN2014DE01933A/en
Priority to CN201410379689.3A priority patent/CN104341017B/zh
Publication of JP2015031261A publication Critical patent/JP2015031261A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6116432B2 publication Critical patent/JP6116432B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Landscapes

  • Heat Treatment Of Water, Waste Water Or Sewage (AREA)
  • Vaporization, Distillation, Condensation, Sublimation, And Cold Traps (AREA)

Description

本発明は、エンジンの廃熱で原水を蒸発させ、蒸発させた水蒸気を凝縮させて浄水を生成する水生成装置を備えたエンジン駆動作業機に関する。
エンジン駆動作業機として、河川などの水(原水)を水ポンプ内に取り込み、取り込んだ原水の一部を分岐し、分岐した原水をエンジンの廃熱で蒸発させ、蒸発させた水蒸気を分岐した原水で凝縮して浄水を生成するものが知られている。
このエンジン駆動作業機によれば、水ポンプの駆動中に、水ポンプ内に取り込んだ原水の一部を原水分岐管に案内し、案内した原水を原水分岐管を経てエンジンの排気管に導く。
同時に、蒸発領域および凝縮領域を減圧し、導いた原水を排気管の廃熱(すなわち、エンジンの廃熱)で蒸発させる。蒸発させた水蒸気を連通管に沿わせて原水分岐管まで上昇させる。上昇させた蒸気を原水分岐管内の原水で凝縮させることにより浄水を生成する。生成した浄水を、例えば、飲料水として使用する(例えば、特許文献1参照。)。
特開2012−24699号公報
ここで、特許文献1のエンジン駆動作業機は、蒸発領域および凝縮領域を減圧させるために、蒸発領域および凝縮領域を気密性を保つことが要求される。このため、原水の蒸発時に発生する揮発性物質(揮発成分:トリハロメタン、塩素、アンモニア、アルコール類など)が浄水に含まれることが考えられる。
また、蒸発領域および凝縮領域を減圧させるために、エンジン駆動作業機に減圧ポンプを備え、減圧ポンプおよび蒸発領域間を配管で連通し、配管の途中(減圧ポンプの上流側)にオン・オフバルブを設ける必要がある。このため、部品点数が増え、エンジン駆動作業機の小型化や軽量化を図ることが難しい。
さらに、蒸発領域および凝縮領域を減圧させるために、蒸発領域や凝縮領域の密閉性を保つことが要求され、加えて、部品点数が増えることにより、エンジン駆動作業機のコスト低減を図ることが難しい。
また、河川など原水を使用して浄水を生成する場合、原水に含まれている砂などをオン・オフバルブに噛み込みことが考えられる。オン・オフバルブによる砂の噛込みにより、エンジン駆動作業機が故障することが考えられ、エンジン駆動作業機の性能を高める技術の実用化が望まれている。
本発明は、浄水に揮発性物質が含まれることを防止し、また、小型化、軽量化やコスト低減を図ることができ、さらに、性能を高めることができるエンジン駆動作業機を提供することを課題とする。
請求項1に係る発明は、エンジンの駆動中に該エンジンの廃熱で原水を蒸発させ、蒸発させた水蒸気を凝縮させて浄水を生成する水生成装置を備えたエンジン駆動作業機において、前記水生成装置は、前記原水を前記エンジンの廃熱で蒸発させて水蒸気とするために、内部に前記エンジンの排気ガスを導くガス取入部が設けられた蒸発器と、該蒸発器の上方に設けられ、前記蒸発器で蒸発させた水蒸気を凝縮させて浄水を生成する凝集器と、を備え、該凝集器は、前記蒸発器の上方を覆い、中央部が上方に突出するように逆V字形に形成された頂部と、前記頂部の外周縁に設けられた外周壁と、前記外周壁のうち前記中央部で、かつ、前記蒸発器のガス取入部に対向する位置に配置され、前記ガス取入部の上方に設けられる開放穴と、を含み、前記開放穴が前記凝集器の内部を大気に開放することを特徴とする。

請求項2に係る発明は、前記凝集器は、該凝集器の内部において前記開放穴の近傍に、前記水蒸気を凝縮させるラビリンス構造を設けたことを特徴とする。
請求項3に係る発明は、前記蒸発器は、該蒸発器の外周壁を形成する蒸発容器を備え、前記外周壁および前記蒸発容器の底部を断熱構造としたことを特徴とする。
ここで、蒸発器の内部を減圧させないで大気圧において原水を蒸発させるために原水の沸点が高くなる。そこで、請求項3において、蒸発器の蒸発容器のうち外周壁および底部を断熱構造に形成した。
請求項4に係る発明は、前記水生成装置は、前記蒸発器に前記原水を供給する原水供給路を備え、前記原水供給路は、前記凝集器の凝集容器のうち、前記水蒸気を凝縮させる凝縮部位に外側から接触されるように設けられたことを特徴とする。
請求項1に係る発明では、凝集器に開放穴を備え、開放穴で凝集器の内部を大気に開放するようにした。よって、原水の蒸発時に発生する揮発性物質(揮発成分:トリハロメタン、塩素、アンモニア、アルコール類など)を開放穴から大気に放出することができる。これにより、生成した浄水に揮発性物質が含まれることを防止できる。
さらに、開放穴は、蒸発器のガス取入部に対向し、かつ、ガス取入部の上方に設けられている。すなわち、開放穴はガス取入部から最も離れた位置に配置されている。
ここで、ガス取入部は、排気ガスの廃熱が最も高温に保たれている。よって、蒸発器に蓄えられた原水は、「加熱部のうちガス取入部近傍の部位」で多量に蒸発される。原水が多量に蒸発される部位から開放穴を最も離すことにより、多量の水蒸気が開放穴に到達するまでの距離を長く確保できる。
これにより、凝集器に導かれた水蒸気を開放穴に到達するまでに効率よく凝縮することができ、開放穴から水蒸気が外部に流出することを防止できる。水蒸気が外部に流出することを防止することにより浄水を好適に生成することができる。
また、凝集器に開放穴を備えることにより、蒸発器や凝集器を密閉状態に保つことが要求されない。よって、蒸発器や凝集器を密閉状態に保つ減圧ポンプなどを不要にできる。
これにより、部品点数を減らすことができ、エンジン駆動作業機の小型化や軽量化を図ることができる。
さらに、蒸発器や凝集器を密閉状態に保つことを不要にでき、エンジン駆動作業機の構成の簡素化を図ることができる。加えて、部品点数を減らすことにより、エンジン駆動作業機のコスト低減を図ることができる。
また、減圧ポンプを不要にすることにより、河川などの原水から浄水を生成する場合でも、原水に含まれている砂などをオン・オフバルブ(減圧ポンプの上流側に設けられたバルブ)に噛み込んでエンジン駆動作業機が故障することを防止できる。
これにより、エンジン駆動作業機の性能を高めることができ、浄水を好適に生成することができる。
請求項2に係る発明では、開放穴の近傍にラビリンス構造を設け、ラビリンス構造で水蒸気を凝縮させるようにした。
ここで、大気中において水の沸点は100℃であり、揮発性物質の沸点は水より低い。よって、ラビリンス構造を水の沸点より低く、かつ、揮発性物質の沸点より高い温度(例えば、80〜90℃)に保つことにより、ラビリンス構造で水蒸気のみを凝縮させることができる。
これにより、水蒸気を開放穴から大気に放出することを防ぎ、かつ、揮発性物質のみを開放穴から大気に放出することができるので浄水を好適に生成することができる。
請求項3に係る発明では、蒸発器の蒸発容器のうち外周壁および底部を断熱構造に形成した。よって、蒸発器内の廃熱が蒸発容器の外側に放熱することを抑えることができる。
これにより、蒸発器内を大気圧に保つことにより原水の沸点が高くなっても、廃熱の放出を抑えることができ、原水を良好に蒸発させて浄水を好適に生成できる。
請求項4に係る発明では、蒸発器に原水を供給する原水供給路を、凝集器の水蒸気を凝縮させる凝縮部位に外側から接触させた。よって、原水供給路を流れる原水と水蒸気を凝縮させる凝縮部位とを熱交換させることで、原水供給路を流れる原水を予熱させることができる。
これにより、蒸発器内を大気圧に保つことにより原水の沸点が高くなっても、原水を良好に蒸発させて浄水を好適に生成できる。
本発明に係るエンジン駆動作業機を正面側から見た状態を示す斜視図である。 図1のエンジン駆動作業機を背面側から見た状態を示す斜視図である。 図2の水生成部を示す斜視図である。 図3の水生成部を正面側から見た状態を示す斜視図である。 図3の5−5線断面図である。 図4の6−6線断面図である。 図5の7−7線断面図である。 本発明に係る水生成部で浄水を生成する際に発生する揮発性物質を開放穴から外部に放出する例を説明する図である。
本発明を実施するための最良の形態を添付図に基づいて以下に説明する。なお、図中、前方、後方、左側方および右側方を「Fr」、「Rr」、「L」および「R」で示す。
実施例に係るエンジン駆動作業機10について説明する。
なお、エンジン駆動作業機10の構成の理解を容易にするために、図1〜図4においては断熱手段37の図示を省略する。
図1、図2に示すように、エンジン駆動作業機10は、エンジン駆動作業機10の外枠を形成するフレーム11と、フレーム11の前左下部に設けられたエンジン12と、エンジン12に一体に設けられた発電機13と、発電機13およびエンジン12に隣接して設けられた水生成装置20と、エンジン12の燃料タンク22および水生成装置20の原水タンク41の前方に設けられた操作盤15とを備えたエンジン駆動用の発電機である。
フレーム11は、エンジン12、発電機13および水生成装置20の浄水タンク33を支持するベース17と、ベース17の左端部から上方に向けて折り曲げられた左フレーム18と、ベース17の右端部から上方に向けて折り曲げられた右フレーム19とを有する。
左フレーム18の把持部18aおよび右フレーム19の把持部19aを手で把持してエンジン駆動作業機10を持ち上げることにより、エンジン駆動作業機10を搬送(運搬)することができる。
エンジン12は、ベース17の前左下部17aに支持され、クランクシャフトの右端部が発電機13の駆動軸に同軸上に連結されている。また、クランクシャフトの左端部が冷却ファン23に連結され、冷却ファン23がリコイルスタータ24に連結されている。
さらに、シリンダヘッド(エンジンヘッド)25の排気ポート28(図5参照)が排気管27(図4参照)を介して水生成装置20の蒸発器35に連通されている。よって、エンジン12が駆動することにより、排気ガスが排気ポート28、排気管27を経て水生成装置20の蒸発器35に導かれる。
冷却ファン23は、エンジン12のシリンダブロックやシリンダヘッド25に冷却風を送風することにより、シリンダブロックやシリンダヘッド25を冷却する装置である。シリンダヘッド25は、先端部がヘッドカバー26で覆われている。
リコイルスタータ24はエンジン12を始動させる装置である。
発電機13は、エンジン12のクランクシャフトに連通する駆動軸と、駆動軸に設けられたロータとを備えている。クランクシャフトで駆動軸を回転することによりロータが回転し、ロータが回転することにより電力を発生する。
水生成装置20は、発電機13、シリンダブロック、シリンダヘッド25およびヘッドカバー26で形成された空間に配置されている。
この水生成装置20は、原水29(図5参照)を供給する原水供給手段31と、原水供給手段31から供給された原水29から浄水を生成する水生成部32と、水生成部32で生成された浄水を蓄える浄水タンク33とを含む(備えている)。
水生成部32は、発電機13側に第1ブラケット34aおよび第2ブラケット34bを介して支持されている。
図3、図4に示すように、水生成部32は、原水供給手段31から供給された原水29を蒸発する蒸発器35と、蒸発器35の下部を覆うボトムカバー(底部)36と、蒸発器35およびボトムカバー36を覆う断熱手段37(図5、図6参照)と、蒸発器35で蒸発された水蒸気を凝縮する凝集器38と、凝集器38で生成された浄水(蒸留水)69を収集する(集める)セパレータ39とを含む(備えている)。
すなわち、水生成装置20は、蒸発器35で蒸発させた蒸気を凝集器38で凝縮させて浄水を生成する機能を備えている。
原水供給手段31は、水生成部32の上方に設けられて原水29を蓄える原水タンク41と、原水タンク41に蓄えられた原水29を蒸発器35に導く(供給する)原水供給路42と、蒸発器35の内部空間43(図5参照)および原水タンク41の内部空間を連通する空気抜き路45とを備えている。
図4、図5に示すように、蒸発器35は、外周壁52が略矩形の枠状に形成された蒸発容器51と、蒸発容器51内に設けられた加熱部(熱交換部)53とを備えている。
蒸発容器51は、下部51aにボトムカバー36が取り付けられることにより、ボトムカバー36で下部51aが塞がれている。
蒸発容器51およびボトムカバー36で原水貯留槽48が形成される。原水貯留槽48に、原水タンク41から供給された原水29が蓄えられる。
蒸発容器51の外周壁52は、第1壁部55、第2壁部56、第3壁部57(図3参照)および第4壁部58(図3参照)で略矩形の枠状に形成されている。
第1壁部55に、加熱部53のガス取入部66が一体に設けられている。ガス取入部66の入口66aが排気管27を介してエンジン12の排気ポート28に連通されている。また、ガス取入部66の出口66bが加熱部53(加熱本体65)の加熱入口65aに連通されている。
図4、図6に示すように、第1壁部55に原水取入部63が設けられ、第2壁部56に空気抜き部64が設けられている。原水取入部63および空気抜き部64は各出口63a,64aが蒸発容器51の内部に連通されている。
原水取入部63の入口63bに原水供給路42の出口42aが連通されている。空気抜き部64の入口64bに空気抜き路45の出口45aが連通されている。
図5に戻って、第3壁部57に、加熱部53のガス排出部67が一体に設けられている。ガス排出部67の入口67aが加熱部53(加熱本体65)の加熱出口65bに連通され、ガス排出部67の出口67bが蒸発器35の外部68に開口されている。
加熱部53は、蒸発器35の内部に排気ガスを案内する熱交換器である。
この加熱部53は、蒸発器35の内部に収納された加熱本体65と、加熱本体65の加熱入口65aに連通されたガス取入部66と、加熱本体65の加熱出口65bに連通されたガス排出部67とを有する。
加熱本体65は、加熱入口65aがガス取入部66に連通され、加熱出口65bがガス排出部67に連通されている。よって、エンジン12の排気ガスが、排気管27およびガス取入部66を経て加熱本体65の加熱入口65aに導かれ、加熱入口65aを経て加熱本体65に導かれる。
加熱本体65に導かれた排気ガスが、加熱本体65の加熱出口65bを経てガス排出部67に導かれる。ガス排出部67に導かれた排気ガスが、ガス排出部67の出口67bから蒸発器35の外部68に排出される。
加熱部53にエンジン12の排気ガスを導くことにより、排気ガスの廃熱(エンジン12の廃熱)で加熱部53が加熱される。加熱部53が加熱されることにより、原水貯留槽48に蓄えられた原水29を加熱部53で蒸発させることができる。
すなわち、蒸発器35は、蒸発容器51に蓄えた原水29をエンジン12の廃熱を利用して蒸発させる機能を備えている。
図5、図6に示すように、蒸発容器51の外周壁52およびボトムカバー36が断熱手段37で覆われている。
断熱手段37は、蒸発容器51の外周壁52およびボトムカバー36を覆う断熱材72と、断熱材72を外側から支える断熱材支持板73とを備えている。
蒸発容器51の外周壁52およびボトムカバー36が断熱手段37で覆われることにより、蒸発容器51の外周壁52およびボトムカバー36が断熱構造71に形成される。
ここで、水生成部32は、蒸発器35の内部を減圧させないで大気圧において原水29を蒸発させるように構成されている。よって、蒸発器35の内部に蓄えられた原水29の沸点が、蒸発器35の内部を減圧させた場合と比べて高くなる。
そこで、蒸発容器51の外周壁52およびボトムカバー36を断熱構造71に形成するようにした。よって、蒸発器35内の廃熱が蒸発容器51の外側に放熱することを抑制でき、蒸発器35内の温度を高く保つことができる。
これにより、蒸発器35内を大気圧に保つことにより原水29の沸点が高くなっても、廃熱の放出を抑えることができる。廃熱の放出を抑えることにより、廃熱で原水29を良好に蒸発させて水蒸気を凝集器38に導くことができる。凝集器38に導かれた水蒸気が凝集器38で凝縮されて浄水69を好適に生成できる。
図5、図7に示すように、凝集器38は、蒸発容器51の上方を覆う頂部76を有する凝集容器75と、凝集容器75に設けられた開放穴78と、頂部76の外面(上面)76aに設けられた複数の冷却フィン81と、頂部76の内面(下面)76bに設けられた複数の右凝縮フィン(凝縮フィン)82および複数の左凝縮フィン(凝縮フィン)84とを含む。
凝集容器75は、蒸発容器51の上方を覆う頂部76と、頂部76の外周縁に設けられた外周壁77とを有する。
頂部76は、加熱部53に導かれた排気ガスの流れ方向(矢印A方向)に対して直交する方向(矢印B方向)において、中央部76cが上方に突出するように山形(逆V字形)に形成されている。
外周壁77のうち、蒸発容器51の第3壁部57の上方で、かつ、頂部76の中央部76cに開放穴78が設けられている。換言すれば、開放穴78は、蒸発器35のガス取入部66に対向し、かつ、ガス取入部66の上方の位置に設けられている。
すなわち、開放穴78は、ガス取入部66から最も離れた位置に設けられている。
この開放穴78は、蒸発容器51の内部空間43や凝集容器75の内部空間86(凝集器38の内部)を大気(すなわち、外部68)に開放する穴である。
ここで、原水貯留槽48に蓄えられた原水29に揮発性物質(揮発成分:トリハロメタン、塩素、アンモニア、アルコール類など)が含まれていることが考えられる。この場合、原水29を加熱部53で蒸発させることにより、原水29に含まれている揮発性物質が気化され、蒸発容器51の内部空間43に生成される。
蒸発容器51の内部空間43に生成された揮発性物質は、凝集容器75の内部空間86に導かれ、開放穴78を経て凝集容器75の外部68に放出される。これにより、生成した浄水69に揮発性物質が含まれることを防止できる。
なお、浄水69から揮発性物質を除去する例については図8で詳しく説明する。
また、凝集器38に開放穴78を備えることにより、蒸発器35や凝集器38を密閉状態に保つ必要がない。よって、蒸発器35や凝集器38(すなわち、水生成部32)を密閉状態に保つ減圧ポンプなどを不要にできる。
これにより、部品点数を減らすことができ、エンジン駆動作業機10の小型化や軽量化を図ることができる。
さらに、水生成部32を密閉状態に保つことを不要にでき、水生成部32の構成の簡素化を図ることができる。加えて、部品点数を減らすことにより、エンジン駆動作業機10のコスト低減を図ることができる。
また、減圧ポンプを不要にすることにより、河川などの原水から浄水を生成する場合でも、原水29に含まれている砂などをオン・オフバルブ(減圧ポンプの上流側に設けられたバルブ)に噛み込んでエンジン駆動作業機10が故障することを防止できる。
これにより、エンジン駆動作業機10の性能を高めることができ、浄水69を好適に生成することができる。
ここで、頂部76の外面76aおよび外周壁77の一部に複数の冷却フィン81が設けられている。よって、凝集器38は、大気(外部68)に対峙する面積が大きく確保される。これにより、複数の冷却フィン81により熱交換を効率よくおこない、凝集器38を好適な冷却状態に保つことができる。
さらに、頂部76の内面76bのうち、蒸発容器51(第3壁部57)上方の右凝縮部位(凝縮部位)76dに複数の右凝縮フィン82が設けられ、かつ、蒸発容器51(第1壁部55)上方の左凝縮部位(凝縮部位)76eに複数の左凝縮フィン84が設けられている。
よって、複数の右凝縮フィン82や複数の左凝縮フィン84が複数の冷却フィン81で好適な冷却状態に保たれる。
これにより、蒸発器35から凝集器38に導かれた水蒸気が、複数の右凝縮フィン82や複数の左凝縮フィン84に接触することにより凝縮され、各凝縮フィン82,84に浄水69として付着する。
すなわち、凝集器38は、蒸発器35の上方に設けられ、蒸発器35で蒸発させた水蒸気を右凝縮部位76dや左凝縮部位76eで凝縮させて浄水を生成する機能を備えている。
ところで、右凝縮部位76dは、開放穴78の近傍に位置する。よって、複数の右凝縮フィン82は、凝集器38の内部において開放穴78の近傍に設けられ、ラビリンス構造(迷路構造)83が形成される。
よって、蒸発器35から凝集器38に導かれた水蒸気のうち、開放穴78に向かう水蒸気が、ラビリンス構造83において冷却されて凝縮される。これにより、凝集器38に導かれた水蒸気が開放穴78から外部68に流出することを確実に防止できる。
加えて、開放穴78は、ガス取入部66から最も離れた位置に設けられている。ガス取入部66は、排気ガスの廃熱が最も高温に保たれている。よって、原水貯留槽48に蓄えられた原水29は、「加熱部53のうちガス取入部66近傍の部位」で多量に蒸発される。
原水29が多量に蒸発される部位から開放穴78を最も離すことにより、多量の水蒸気が開放穴78に到達するまでの距離を長く確保できる。よって、凝集器38に導かれた水蒸気を開放穴78に到達するまでに効率よく凝縮することができる。これにより、開放穴78から水蒸気が外部68に流出することを一層確実に防止できる。
凝集器38で生成された浄水はセパレータ39で収集される。
セパレータ39は、蒸発器35および凝集器38間に介在され、中央39aに開口部88が形成されている。セパレータ39に開口部88を形成することにより、蒸発器35で蒸発させた水蒸気が開口部88を経て凝集器38に導かれる。
一方、蒸発器35および凝集器38間にセパレータ39を介在させることにより、凝集器38(複数の右凝縮フィン82や複数の左凝縮フィン84)から滴下する浄水69がセパレータ39で収集される。
セパレータ39で収集した浄水69は、浄水取出部89や浄水取出路91(図4参照)を経て浄水タンク33(図2参照)に蓄えられる。浄水タンク33に蓄えられた浄水69は、例えば、飲料水として使用される。
図6に戻って、凝集容器75の頂部76や複数の冷却フィン81に原水供給路42が外側から接触されるように設けられている。特に、頂部76のうち、右凝縮部位76dや左凝縮部位76e(図5参照)に原水供給路42を接触させることが好ましい。
頂部76に原水供給路42を接触させることにより、原水供給路42を矢印Cの如く流れる原水29と頂部76(右凝縮部位76dや左凝縮部位76e)との間で熱交換がおこなわれる。
よって、原水供給路42を流れる原水29を、頂部76(右凝縮部位76dや左凝縮部位76e)の熱で予熱させることができる。
これにより、水生成装置20から減圧ポンプを除去して蒸発器35内の原水29の沸点が高くなっても、原水貯留槽48に導かれた原水29を加熱部53で良好に蒸発させて浄水69を好適に生成できる。
つぎに、原水29の蒸発時に発生する揮発性物質を開放穴78から外部68に放出する例を図8に基づいて説明する。
図8に示すように、エンジン12の排気ガスが、排気管27およびガス取入部66を経て加熱部53に矢印Dの如く導かれる。加熱部53に導かれた排気ガスが、ガス排出部67を経て蒸発器35の外部68に矢印Eの如く排出される。
加熱部53にエンジン12の排気ガスを導くことにより、排気ガスの廃熱(エンジン12の廃熱)で加熱部53が加熱される。加熱部53が加熱されることにより、原水貯留槽48に蓄えられた原水29と熱交換がおこなわれ、原水29が蒸発して水蒸気が発生する。
原水29の水蒸気が、セパレータ39の開口部88を経て右凝縮部位76dの右凝縮フィン82、および左凝縮部位76eの左凝縮フィン84に矢印Fの如く導かれる。
右凝縮フィン82や左凝縮フィン84は冷却フィン81で好適な冷却状態に保たれている。よって、右凝縮フィン82や左凝縮フィン84に導かれた水蒸気が各凝縮フィン82,84で冷却され、右凝縮フィン82や左凝縮フィン84に浄水69として付着する。
ここで、原水貯留槽48に蓄えられた原水29に揮発性物質が含まれていることが考えられる。原水29に含まれている揮発性物質が、原水29が蒸発されることにより気化される。気化された揮発性物質が、水蒸気とともに凝集容器75の内部空間86に矢印Fの如く導かれる。
凝集容器75の内部空間86に導かれた揮発性物質が、開放穴78を経て水生成部32の外部68に矢印Gの如く放出される。これにより、生成した浄水69に揮発性物質が含まれることを防止できる。
ところで、開放穴78の近傍に複数の右凝縮フィン82でラビリンス構造83が形成されている。よって、凝集器38に導かれた水蒸気のうち、開放穴78に向かう水蒸気が、ラビリンス構造83において冷却されて凝縮される。水蒸気が凝縮されることにより、ラビリンス構造83に浄水69として付着する。
これにより、凝集器38に導かれた水蒸気が開放穴78から凝集容器75の外部68に流出することを確実に防止できる。
ここで、大気中において水の沸点は100℃であり、揮発性物質の沸点は水より低い。よって、ラビリンス構造83を水の沸点より低く、かつ、揮発性物質の沸点より高い温度(例えば、80〜90℃)に保つことにより、ラビリンス構造83で水蒸気のみを凝縮させることができる。
これにより、水蒸気を開放穴78から大気に放出することを防ぎ、かつ、揮発性物質のみを開放穴78から外部68に矢印Gの如く放出できるので浄水69を好適に生成することができる。
なお、本発明に係るエンジン駆動作業機は、前述した実施例に限定されるものではなく適宜変更、改良などが可能である。
例えば、前記実施例では、エンジン駆動作業機10を発電機に適用する例について説明したが、これに限らないで、エンジン駆動作業機10を除雪機、耕耘機や芝刈り機などのエンジン駆動用の他の作業機に適用することも可能である。
また、前記実施例で示したエンジン駆動作業機、エンジン、水生成装置、蒸発器、ボトムカバー、凝集器、原水供給路、蒸発容器、蒸発器の外周壁、ガス取入部、凝集容器、凝集器の頂部、右凝縮部位、左凝縮部位、開放穴およびラビリンス構造などの形状や構成は例示したものに限定するものではなく適宜変更が可能である。
本発明は、エンジンの廃熱で原水を蒸発させ、蒸発させた水蒸気を凝縮させて浄水を生成する水生成装置を備えたエンジン駆動作業機への適用に好適である。
10…エンジン駆動作業機、12…エンジン、20…水生成装置、29…原水、35…蒸発器、36…ボトムカバー(底部)、38…凝集器、42…原水供給路、51…蒸発容器、52…蒸発器の外周壁、66…ガス取入部、68…外部、69…浄水、75…凝集容器、76…凝集器の頂部、76d…右凝縮部位(凝縮部位)、76e…左凝縮部位(凝縮部位)、78…開放穴、83…ラビリンス構造、86…凝集容器の内部空間(凝集器の内部)。

Claims (4)

  1. エンジンの駆動中に該エンジンの廃熱で原水を蒸発させ、蒸発させた水蒸気を凝縮させて浄水を生成する水生成装置を備えたエンジン駆動作業機において、
    前記水生成装置は、
    前記原水を前記エンジンの廃熱で蒸発させて水蒸気とするために、内部に前記エンジンの排気ガスを導くガス取入部が設けられた蒸発器と、
    該蒸発器の上方に設けられ、前記蒸発器で蒸発させた水蒸気を凝縮させて浄水を生成する凝集器と、を備え、
    該凝集器は、
    前記蒸発器の上方を覆い、中央部が上方に突出するように逆V字形に形成された頂部と、
    前記頂部の外周縁に設けられた外周壁と、
    前記外周壁のうち前記中央部で、かつ、前記蒸発器のガス取入部に対向する位置に配置され、前記ガス取入部の上方に設けられる開放穴と、を含み、
    前記開放穴が前記凝集器の内部を大気に開放することを特徴とするエンジン駆動作業機。
  2. 前記凝集器は、
    該凝集器の内部において前記開放穴の近傍に、前記水蒸気を凝縮させるラビリンス構造を設けたことを特徴とする請求項1記載のエンジン駆動作業機。
  3. 前記蒸発器は、
    該蒸発器の外周壁を形成する蒸発容器を備え、
    前記外周壁および前記蒸発容器の底部を断熱構造としたことを特徴とする請求項1または請求項2記載のエンジン駆動作業機。
  4. 前記水生成装置は、
    前記蒸発器に前記原水を供給する原水供給路を備え、
    前記原水供給路は、
    前記凝集器の凝集容器のうち、前記水蒸気を凝縮させる凝縮部位に外側から接触されるように設けられたことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項のエンジン駆動作業機
JP2013163930A 2013-08-07 2013-08-07 エンジン駆動作業機 Active JP6116432B2 (ja)

Priority Applications (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013163930A JP6116432B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 エンジン駆動作業機
IN1933DE2014 IN2014DE01933A (ja) 2013-08-07 2014-07-10
CN201410379689.3A CN104341017B (zh) 2013-08-07 2014-08-04 发动机驱动作业机

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013163930A JP6116432B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 エンジン駆動作業機

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2015031261A JP2015031261A (ja) 2015-02-16
JP6116432B2 true JP6116432B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=52516784

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013163930A Active JP6116432B2 (ja) 2013-08-07 2013-08-07 エンジン駆動作業機

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6116432B2 (ja)

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5835353Y2 (ja) * 1982-01-13 1983-08-09 バブコツク日立株式会社 造水装置
JPS6021386U (ja) * 1983-07-18 1985-02-14 トヨタ自動車株式会社 蒸留水製造装置
JPS61220783A (ja) * 1985-03-25 1986-10-01 Nuclear Fuel Ind Ltd 簡易蒸留水製造器
JPS63291681A (ja) * 1987-05-22 1988-11-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 蒸溜水装置
JPH02191586A (ja) * 1989-01-19 1990-07-27 Kawanami Shunpei 海水の淡水化装置
JPH06262166A (ja) * 1993-03-10 1994-09-20 Toshiba Electric Appliance Co Ltd 蒸留式浄水装置
JP5492695B2 (ja) * 2010-07-23 2014-05-14 本田技研工業株式会社 ポンプ

Also Published As

Publication number Publication date
JP2015031261A (ja) 2015-02-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6203277B2 (ja) 凝縮器、凝縮器を使用する方法、凝縮器を製造する方法およびヒートポンプ
JP2008188514A (ja) 減圧式蒸発装置における蒸気の圧縮装置
JP4185451B2 (ja) 海水淡水化装置
JP6116432B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP2006258317A (ja) 気化冷却装置
JP2001357864A (ja) 燃料電池システムにおけるラジエータ
JP6033184B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP2006226540A (ja) 加熱冷却装置
US20160334170A1 (en) Motor vehicle heat exchanger system
JP6669887B2 (ja) モーター冷却機を有するヒートポンプ
JP6116434B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP6116433B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP6041767B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP6116435B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP6126934B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP2011104478A (ja) 浄水装置
JP2006343065A (ja) 蓄冷用製氷装置
CN104341017B (zh) 发动机驱动作业机
KR200488815Y1 (ko) 스케일 제거기를 구비한 증류수 제조장치
JP6041723B2 (ja) エンジン駆動作業機
JP6003545B2 (ja) 熱移動システム
JP6041722B2 (ja) エンジン駆動作業機
CN218988876U (zh) 废水降温系统
JP2006308185A (ja) 気化冷却装置
JP6900896B2 (ja) 車両用の熱交換装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20151126

RD03 Notification of appointment of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7423

Effective date: 20160330

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160915

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20160920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161111

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170314

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170321

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6116432

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150