JP6116003B2 - 搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、搬送装置に関する。
従来、帯状のフィルムを搬送する搬送装置として、特許文献1の搬送装置が知られている。特許文献1の搬送装置は、モーター等の駆動源に接続されたロールと、ロールの回転角度を検出するロータリーエンコーダーと、を備えている。
特開2009−196750号公報
しかしながら、ロータリーエンコーダーを設置するロールの場所によっては、フィルムとロールとがスリップする場合がある。特に、フィルムの搬送速度を大きくすると、前記スリップの発生が顕著となる。この場合、ロールの回転速度がフィルムの実際の搬送速度よりも遅くなる。そのため、フィルムの搬送量を正確に測定することができないという問題があった。
本発明はこのような事情に鑑みてなされたものであって、フィルムの搬送量を正確に測定することが可能な搬送装置を提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明は以下の手段を採用した。
(1)すなわち、本発明の第一の態様に係る搬送装置は、帯状のフィルムが搬送される搬送ラインと、前記搬送ラインを形成する複数のロールと、前記フィルムに生じた欠陥を検出する欠陥検査装置と、前記フィルムの搬送量を測定する測長器と、前記欠陥の位置を前記フィルム上に直接表示する記録装置と、を含み、前記測長器は、前記複数のロールのうち前記欠陥検査装置と前記記録装置との間に設置されるロールに設けられており、前記測長器が設けられた前記ロールの外周面には、第1領域と、前記第1領域よりも摩擦力が大きい第2領域と、が設けられ、前記第1領域は、前記ロールの中心軸に平行な前記ロールの幅方向の中央部に設けられており、前記第2領域は、前記ロールの幅方向の端部に設けられていることを特徴とする。
(2)本発明の第二の態様に係る搬送装置は、帯状のフィルムが搬送される搬送ラインと、前記搬送ラインを形成する複数のロールと、前記フィルムの搬送量を測定する測長器と、を含み、前記測長器は、前記複数のロールのうち少なくとも一つのロールに設けられており、前記測長器が設けられた前記ロールの外周面には、第1領域と、前記第1領域よりも摩擦力が大きい第2領域と、が設けられ、前記第1領域は、前記ロールの中心軸に平行な前記ロールの幅方向の中央部に設けられており、前記第2領域は、前記ロールの幅方向の端部に設けられ、前記フィルムは、偏光子と、前記偏光子を挟み込む一対の保護フィルムと、を含む偏光フィルムであり、前記フィルムには、前記偏光子が形成された形成領域と、前記偏光子が形成されていない非形成領域と、が設けられ、前記形成領域は、前記フィルムの搬送方向と直交する前記フィルムの幅方向の中央部に設けられ、前記非形成領域は、前記フィルムの幅方向の端部に設けられ、前記第1領域は、前記フィルムの前記形成領域に接触するように構成され、前記第2領域は、前記フィルムの前記非形成領域に接触するように構成されていることを特徴とする。
)上記(1)又は(2)に記載の搬送装置では、前記第2領域は、前記ロールにテープが巻き付けられた領域であってもよい。
)上記(1)から(3)までのいずれか一項に記載の搬送装置では、前記測長器が設けられた前記ロールは、前記フィルムの表面に抱き角90°以上の角度で接触していてもよい。
)上記(1)から()までのいずれか一項に記載の搬送装置では、前記測長器が設けられた前記ロールは、駆動ロールであってもよい。
本発明によれば、フィルムの搬送量を正確に測定することが可能な搬送装置を提供することができる。
本発明の一実施形態に係る搬送装置の概略構成図である。 帯状のフィルムを示す一部断面斜視図である。 (a)、(b)本発明の一実施形態に係るロールを示す模式図である。 フィルムをロールで搬送するときの抱き角を説明するための図である。 第1変形例に係るロールを示す模式図である。 第2変形例に係るロールを示す模式図である。 第3変形例に係るロールを示す模式図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施形態を説明するが、本発明は同実施形態に限定されるものではない。なお、以下の全ての図面においては、実施形態を明らかにするため、各構成要素の寸法や比率などは適宜異ならせてある。また、以下の説明および図面中、同一又は相当する要素には同一の符号を付し、重複する説明は省略する。
図1は、本発明の一実施形態に係る搬送装置1の概略構成図である。搬送装置1は、フィルムFを搬送するものである。フィルムFは、可撓性を有する帯状のフィルムであればよく、その材料や構成は特に限定されない。
図1に示すように、搬送装置1は、第1ライン2、第2ライン3及び第3ライン4を備えている。第1ライン2、第2ライン3、第3ライン4によって、帯状のフィルムFの搬送ラインL(本発明の「帯状のフィルムが搬送される搬送ライン」に相当)が形成されている。
各ライン2〜4には、フィルムFの搬送経路を形成する複数のロール(例えば、本実施形態では、ガイドロール30,33,36,39、ニップロール31,32,34,35,37,38)が設けられている。搬送装置1の各部は、電子制御装置としての制御装置15により統括制御される。
第1ライン2は、フィルムFを製造して搬送する。図2に示すように、本実施形態に係るフィルムFは、偏光子F1と、偏光子F1を挟み込む一対の保護フィルムF2,F3と、を含む偏光フィルムである。尚、図2において、偏光子F1、保護フィルムF2,F3などの帯状の部材について、搬送方向を長手方向(図2中の奥行き方向)、長手方向と直交する方向を幅方向(図2中の左右方向)という。また、図2においては、フィルムFの厚み方向(図2中の上下方向)を拡大して示しているが、実際の厚みは幅方向の大きさに対してごく薄いものである。
本実施形態において、偏光子F1の幅は保護フィルムF2,F3の幅に比べて小さい。 フィルムFには、偏光子F1が形成された形成領域SAと、偏光子F1が形成されていない非形成領域SBと、が設けられている。形成領域SAは、フィルムFの幅方向の中央部に設けられている。非形成領域SBは、フィルムFの幅方向の両端部に設けられている。非形成領域SBの幅は、形成領域SAの幅よりも小さい。例えば、形成領域SAの幅は1300mmであり、非形成領域SBの幅は100mmである。
第1ライン2では、偏光子F1の基材となるPVA(Polyvinyl Alcohol)フィルムに対して染色処理、架橋処理及び延伸処理などを施す。そして、偏光子F1の両面にTAC(Triacetylcellulose)などからなる保護フィルムF2,F3を貼合することによりフィルムFを製造する。
なお、フィルムFは、偏光フィルムに限らず、位相差フィルム、光拡散フィルム、光反射フィルム、レンズフィルム、導電フィルム、絶縁フィルム、感光性フィルムなどの他のフィルムでもよい。
第1ライン2には、欠陥検査装置5が設けられている。欠陥検査装置5は、フィルムFを製造する際や、製造後のフィルムFを搬送する際に生じた異物欠陥、凹凸欠陥、輝点欠陥などの各種欠陥を検出する。欠陥検査装置5は、搬送中のフィルムFに対して、反射検査、透過検査、斜め透過検査、クロスニコル透過検査などの検査処理を実行することにより、フィルムFの欠陥を検出する。
欠陥検査装置5は、フィルムFに光を照射する照明部21a,22a,23aと、照明部21a,22a,23aから照射されてフィルムFを経由(反射と透過の一方又は双方)した光の、フィルムFにおける欠陥の有無による変化を検出可能な光検出器21b,22b,23bと、を備えている。欠陥検査装置5には、検査対象となる欠陥の種類ごとに、照明部と光検出器がそれぞれ備えられている。
照明部21a,22a,23aは、欠陥検査装置5で行う検査の種類に応じて光強度や波長、偏光状態等が調整された光を照射する。光検出器21b,22b,23bは、CCD等の撮像素子で構成されており、照明部21a,22a,23aによって光が照射されている部分のフィルムFを撮像する。光検出器21b,22b,23bの検出結果(撮像結果)は、制御装置15へ出力される。
第1ライン2において、フィルムFは、ニップロール31,32によって挟圧されつつガイドロール33によって案内されて下流側の第2ライン3に送り出される。第2ライン3において、フィルムFは、ニップロール34,35によって挟圧されつつガイドロール30,36によって案内されて下流側の第3ライン4に送り出される。
第3ライン4には、記録装置6が設けられている。記録装置6は、欠陥検査装置5によって検出された欠陥に関する欠陥情報をフィルムFに記録する。欠陥情報には、欠陥の位置や種類に関する情報などが含まれる。
記録装置6は、例えば、欠陥情報を識別コード(一次元バーコード、二次元バーコード、QRコード(登録商標)など)の形式でフィルムFの幅方向端部に記録する。識別コードには、例えば、欠陥検査装置5によって検出された欠陥が、バーコードが付された位置からフィルム幅方向に沿ってどれだけの距離だけ離れた位置に存在するかを示す情報(欠陥の位置に関する情報)が含まれる。識別コードには、検出された欠陥の種類に関する情報が含まれていてもよい。
記録装置6は、フィルムFの欠陥箇所に、欠陥を包含するような大きさのドット状、ライン状もしくは枠状のマークを付すことによって、欠陥の位置をフィルムF上に直接表示(マーキング)してもよい。この際、前記マークとともに欠陥の種類を示す記号や模様を欠陥箇所に付すことによって、欠陥の種類に関する情報を記録してもよい。
第3ライン4において、フィルムFは、ニップロール37,38によって挟圧されつつガイドロール39によって案内されて下流側に送り出される。そして、フィルムFが芯材に巻き取られることにより、フィルムFの原反ロールRが製造される。
フィルムFの搬送ラインLには、フィルムFの搬送量を測定する測長器40が設けられている。測長器40は、例えば、フィルムFと接して回転する回転体の回転軸の回転変位量に応じてパルス列を出力するロータリーエンコーダーである。測長器40によって測定されたエンコーダーの回転角及び外周の長さに基づいて、フィルムFの搬送量が検出される。測長器40の測定結果は、制御装置15へ出力される。
本実施形態に係る測長器40は、複数のロールのうちガイドロール30にのみ設けられている。ガイドロール30は、駆動ロールである。例えば、ガイドロール30の回転駆動は、制御装置15の制御によりモーター等の駆動源によって行われる。
尚、本実施形態では、測長器40が複数のロールのうちガイドロール30にのみ設けられているが、これに限らない。例えば、測長器40がガイドロール30以外のロール(例えば、ガイドロール36)に設けられていてもよい。また、測長器40は、複数のロールのうち一つのロールに設けられていてもよいし、二つ以上のロールに設けられていてもよい。すなわち、測長器40は、複数のロールのうち少なくとも一つのロールに設けられていればよい。
制御装置15は、光検出器21b,22b,23bによって撮像された画像を解析して、欠陥の位置や種類などを判定する。制御装置15は、フィルムFに欠陥が存在すると判定した場合には、記録装置6を制御してフィルムFに欠陥情報を記録する。
制御装置15は、フィルムFの欠陥箇所と欠陥情報の記録位置との間にずれが生じないように、欠陥検査後所定のタイミングで欠陥情報の記録を行う。例えば、制御装置15は、測長器40の測定結果に基づいて、欠陥検査装置5によって欠陥検査が行われた時刻以降に搬送ラインL上を搬送されたフィルムFの搬送量を検出し、検出された搬送量がオフセット距離と一致したときに、記録装置6により記録が行われるようにする。
オフセット距離は、欠陥検査装置5と記録装置6との間のフィルムFの搬送距離をいう。厳密には、オフセット距離は、欠陥検査装置5において欠陥検査が行われる位置(欠陥検査位置)と記録装置6において欠陥情報の記録が実施される位置(記録実施位置)との間のフィルムFの搬送距離として定義される。オフセット距離は記憶装置16に記憶されている。欠陥検査装置5には複数の光検出器21b,22b,23bが存在し、光検出器ごとに欠陥検査が行われる。そのため、記憶装置16には、光検出器21b,22b,23bごとに、オフセット距離が記憶されている。
なお、本実施形態の制御装置15は、コンピュータシステムを含んで構成されている。
このコンピュータシステムは、CPU等の演算処理部と、メモリーやハードディスク等の記憶部とを備える。本実施形態の制御装置15は、コンピュータシステムの外部の装置との通信を実行可能なインターフェースを含む。制御装置15には、入力信号を入力可能な入力装置が接続されていてもよい。上記の入力装置は、キーボード、マウス等の入力機器、あるいはコンピュータシステムの外部の装置からのデータを入力可能な通信装置等を含む。制御装置15は、搬送装置1の各部の動作状況を示す液晶表示ディスプレイ等の表示装置を含んでいてもよいし、表示装置と接続されていてもよい。
制御装置15の記憶部には、コンピュータシステムを制御するオペレーティングシステム(OS)がインストールされている。制御装置15の記憶部には、演算処理部に搬送装置1の各部を制御させることによって、搬送装置1の各部に各種の処理を実行させるプログラムが記録されている。記憶部に記録されているプログラムを含む各種情報は、制御装置15の演算処理部が読み取り可能である。制御装置15は、搬送装置1の各部の制御に要する各種処理を実行するASIC等の論理回路を含んでいてもよい。
図3は、本発明の一実施形態に係るガイドロール30(ロール)を示す模式図である。図3(a)は斜視図、図3(b)は平面図である。尚、図3(a),3(b)において、ガイドロール30の中心軸30aに平行な方向をガイドロール30の幅方向(図3(b)中の左右方向)という。
図3(a)及び図3(b)に示すように、ガイドロール30の外周面には、第1領域30s1と、第1領域30s1よりも摩擦力が大きい第2領域30s2と、が設けられている。第1領域30s1は、ガイドロール30の幅方向の中央部に設けられている。第2領域30s2は、ガイドロール30の幅方向の両端部に設けられている。
尚、本実施形態では、第2領域30s2がガイドロール30の幅方向の両端部に設けられているが、これに限らない。例えば、第2領域30s2がガイドロール30の幅方向の一端部にのみ設けられていてもよい。この場合、第1領域30s1はガイドロール30の幅方向の他端部側に設けられる。ただし、フィルムFを安定して搬送する観点からは、第2領域30s2がガイドロール30の幅方向の両端部に設けられていることが好ましい。
本実施形態において、第1領域30s1は、フィルムFの形成領域SA(図2参照)に接触するように構成されている。第2領域30s2は、フィルムFの非形成領域(図2参照)に接触するように構成されている。
第2領域30s2の幅は、第1領域30s1の幅よりも小さい。例えば、第1領域30s1の幅は1300mmであり、第2領域30s2の幅は100mmである。
本実施形態において、第1領域30s1は、ガイドロール30のロール本体が露出した領域である。第1領域30s1は、平滑面となっている。第2領域30s2は、ガイドロール30にテープが巻き付けられた領域である。テープは、ロール本体に着脱自在に巻き付けられている。例えば、テープの幅としては、25mm幅、50mm幅が挙げられるが、これらの幅に限らず、種々の幅を採用することができる。
尚、本実施形態では、第2領域30s2の一例としてガイドロール30にテープが巻き付けられた領域を挙げて説明しているが、これに限らない。例えば、第2領域30s2は、ガイドロールに加工を施して、ガイドロールに高摩擦領域(例えば複数の微細な凹凸)を付与した領域であってもよい。ただし、ガイドロールの加工コストや手間を考慮すると、第2領域30s2としてはガイドロール30にテープが巻き付けられた領域である方が好ましい。
本実施形態において、第1領域30s1と第2領域s2との間には段差が設けられている。ガイドロール30において、第2領域30s2の直径r2は、第1領域30s1の直径r1よりも大きくなっている(r2>r1)。例えば、直径r1と直径r2との差は、0.06mm以上0.4mm以下の値である。具体的には、0.03mm厚のテープを一回巻くと前記差は0.06mmとなり、二回巻くと前記差は0.12mmとなる。また、0.1mm厚のテープを一回巻くと前記差は0.2mmとなり、二回巻くと前記差は0.4mmとなる。尚、テープの厚み、テープの巻き回数はこれらに限らず、適宜、種々の値を採用することができる。
本実施形態では、直径r2が直径r1よりも大きいため、フィルムFが搬送される際、ガイドロール30の第2領域30s2においては第1領域30s1よりも大きい張力でフィルムFが保持されつつ搬送される。そのため、直径r1と直径r2とが互いに同じ場合に比べて、フィルムFとガイドロール30とがスリップすることを抑制することができる。
例えば、ガイドロール30において、ロール本体は、鉄やステンレス鋼等の金属材料で形成されている。ロール本体が金属材料で形成されることにより、ロール本体がゴム等の樹脂材料で形成される場合に比べて、耐久性に優れると共に、発塵を抑制することができる。そのため、ロール本体を短期間で定期的に交換する必要がなくなる。
一方、テープは、ロール本体よりも摩擦力が大きい材料で形成されている。例えば、テープとしては、カプトンテープを用いる。
本実施形態において、ガイドロール30は、図4に示すように、フィルムFの表面Fsに抱き角90°で接触している。ここで、「抱き角」とは、ガイドロール30の中心軸30aの方向から見たときに、フィルムFの表面Fsがガイドロール30の搬送面30sに接触した状態で、フィルムFの搬送方向(図4中、矢印Tで示す方向)の上流側における搬送面30sとの接点Fp1における接線が、フィルムFの搬送方向の下流側における搬送面30sとの接点Fp2における接線となす角度θのことである。
尚、本実施形態では、抱き角θが90°であるが、これに限らない。例えば、抱き角θが90°以上の角度であってもよい。
以上説明したように本実施形態に係る搬送装置1によれば、ガイドロール30の第2領域30s2によってフィルムFのスリップが抑制される。また、フィルムFの搬送速度を大きくした場合であっても、前記スリップの発生を抑制することができる。そのため、フィルムFの搬送量を正確に測定することができる。
仮に、欠陥検査装置を備えた搬送装置において、測長器が設置されているロールがスリップすると、フィルムの搬送速度を正確に測定することができない。そのため、欠陥検査装置で検出した欠陥座標(例えばフィルムの搬送方向の成分)にずれが生じるといった問題がある。これに対し、本実施形態に係る搬送装置1によれば、上述したようにフィルムFのスリップが抑制されるため、かかる問題を解決することができる。
また、第2領域30s2がガイドロール30にテープが巻き付けられた領域であるため、ガイドロールに加工を施してガイドロールに高摩擦領域を付与する場合に比べて、低コストであり手間がかからない。
また、ガイドロール30がフィルムFの表面Fsに抱き角90°で接触しているため、ガイドロール30がフィルムFの表面Fsに抱き角90°未満で接触している場合に比べて、ガイドロール30の搬送面30sに対するフィルムFの巻き付け領域が大きくなる。そのため、フィルムFのスリップを確実に抑制することができる。
また、ガイドロール30が駆動ロールであるため、ガイドロール30がフリーロールである場合に比べて、フィルムFがガイドロール30の表面で滑りにくくなる。
また、フィルムFが偏光フィルムであり、ガイドロール30の第1領域30s1がフィルムFの形成領域SAに接触するように構成され、ガイドロール30の第2領域30s2がフィルムFの非形成領域SBに接触するように構成されているため、テープの表面に塵埃等が付着している場合、当該塵埃等がフィルムFの形成領域SAに付着することを抑制することができる。また、第2領域30s2に微細な凹凸が形成されている場合であっても、前記凹凸によって形成領域SAに傷等が付くことを抑制することができる。尚、フィルムFの非形成領域SBに塵埃等が付着したり傷等が付いたりしても、非形成領域SBをカット等して削除することで、品質に優れた製品(偏光フィルム)を得ることができる。
(第1変形例)
図5は、第1変形例に係るガイドロール30を示す模式図である。図5において、上記実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記実施形態では、ガイドロール30の第2領域30s2がフィルムFの非形成領域SBのみに接触するように構成されている例(テープが巻き付けられた領域がフィルムFの非形成領域SBと重なる位置にのみ配置されている例)を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図5に示すように、テープ50を巻き付け可能な領域TAがフィルムFの非形成領域SBだけでなくフィルムFの形成領域SAの一部(第2形成領域SA2)と重なる位置に配置されていてもよい。
図5に示すように、フィルムFの全幅FAは、フィルムFの形成領域SAの幅と非形成領域SBの幅とを足し合わせた幅である。フィルムFの形成領域SAは、第1形成領域SA1と第2形成領域SA2とを有する。第1形成領域SA1は、偏光子F1の幅方向の中央部に設けられている。第2形成領域SA2は、偏光子F1の幅方向の両端部に設けられている。例えば、偏光子は延伸処理で形成されるため、偏光子の幅方向の両端部は偏光子として機能しない場合、偏光子として実質的に機能する部分が第1形成領域SA1となり、偏光子として機能しない部分が第2形成領域SA2となる。第2形成領域SA2の幅は、第1形成領域SA1の幅よりも小さい。例えば、第1形成領域SA1の幅は1100mmであり、第2形成領域SA2の幅は100mmである。
本変形例においては、テープ50を巻き付け可能な領域TAがフィルムFの第2形成領域SA2と非形成領域SBとを足し合わせた領域と重なる位置に配置されている。
(第2変形例)
図6は、第2変形例に係るガイドロール30を示す模式図である。図6において、上記実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記実施形態においては、フィルムFに偏光子F1が含まれている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図6に示すように、フィルムFに偏光子F1が含まれていなくてもよい。この場合、テープ50を巻き付け可能な領域TAがフィルムFを有効に利用できない領域(非有効領域FA2)と重なる位置に配置されていてもよい。
図6に示すように、フィルムFの全幅FAは、フィルムFの有効領域FA1の幅と非有効領域FA2の幅とを足し合わせた幅である。例えば、フィルムFのうち製品として有効に利用できる部分が有効領域FA1となり、製品として利用できない部分が非有効領域FA2となる。非有効領域FA2の幅は、有効領域FA1の幅よりも小さい。例えば、有効領域FA1の幅は1300mmであり、非有効領域FA2の幅は100mmである。
本変形例においては、テープ50を巻き付け可能な領域TAがフィルムFの非有効領域FA2と重なる位置に配置されている。
(第3変形例)
図7は、第3変形例に係るガイドロール30を示す模式図である。図7において、上記実施形態と共通する構成要素については、同じ符号を付し、詳細な説明は省略する。
上記実施形態においては、ガイドロール30に1本のテープ50が巻き付けられている例を挙げて説明したが、これに限らない。例えば、図7に示すように、ガイドロール30に2本のテープ50が巻き付けられていてもよい。尚、テープ50の巻き付け本数は2本に限らず、3本以上の複数本であってもよい。
以上、添付図面を参照しながら本実施形態に係る好適な実施の形態例について説明したが、本発明は係る例に限定されないことは言うまでもない。上述した例において示した各構成部材の諸形状や組み合わせ等は一例であって、本発明の主旨から逸脱しない範囲において設計要求等に基づき種々変更可能である。
1…搬送装置、30…ガイドロール(ロール)、30a…中心軸、30s1…第1領域、30s2…第2領域、40…測長器、F…フィルム、F1…偏光子、F2,F3…保護フィルム、L…搬送ライン、SA…形成領域、SB…非形成領域、θ…抱き角

Claims (5)

  1. 帯状のフィルムが搬送される搬送ラインと、
    前記搬送ラインを形成する複数のロールと、
    前記フィルムに生じた欠陥を検出する欠陥検査装置と、
    前記フィルムの搬送量を測定する測長器と、
    前記欠陥の位置を前記フィルム上に直接表示する記録装置と、を含み、
    前記測長器は、前記複数のロールのうち前記欠陥検査装置と前記記録装置との間に設置されるロールに設けられており、
    前記測長器が設けられた前記ロールの外周面には、第1領域と、前記第1領域よりも摩擦力が大きい第2領域と、が設けられ、
    前記第1領域は、前記ロールの中心軸に平行な前記ロールの幅方向の中央部に設けられており、
    前記第2領域は、前記ロールの幅方向の端部に設けられている搬送装置。
  2. 帯状のフィルムが搬送される搬送ラインと、
    前記搬送ラインを形成する複数のロールと、
    前記フィルムの搬送量を測定する測長器と、を含み、
    前記測長器は、前記複数のロールのうち少なくとも一つのロールに設けられており、
    前記測長器が設けられた前記ロールの外周面には、第1領域と、前記第1領域よりも摩擦力が大きい第2領域と、が設けられ、
    前記第1領域は、前記ロールの中心軸に平行な前記ロールの幅方向の中央部に設けられており、
    前記第2領域は、前記ロールの幅方向の端部に設けられ
    前記フィルムは、偏光子と、前記偏光子を挟み込む一対の保護フィルムと、を含む偏光フィルムであり、
    前記フィルムには、前記偏光子が形成された形成領域と、前記偏光子が形成されていない非形成領域と、が設けられ、
    前記形成領域は、前記フィルムの搬送方向と直交する前記フィルムの幅方向の中央部に設けられ、
    前記非形成領域は、前記フィルムの幅方向の端部に設けられ、
    前記第1領域は、前記フィルムの前記形成領域に接触するように構成され、
    前記第2領域は、前記フィルムの前記非形成領域に接触するように構成されている搬送装置。
  3. 前記第2領域は、前記ロールにテープが巻き付けられた領域である請求項1又は2に記載の搬送装置。
  4. 前記測長器が設けられた前記ロールは、前記フィルムの表面に抱き角90°以上の角度で接触している請求項1から3までのいずれか一項に記載の搬送装置。
  5. 前記測長器が設けられた前記ロールは、駆動ロールである請求項1からまでのいずれか一項に記載の搬送装置。
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