JP6115379B2 - 硬貨処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、硬貨処理装置に関し、より詳細には、搬送中の硬貨をセンサにより検出する硬貨処理装置に関する。
従来、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店やディスカウントショップ等の大型量販店等の精算所に設置されたレジスタやPOS(Point Of Sales)用レジスタ等に、現金処理装置が接続されている。現金処理装置は、紙幣や硬貨等の現金の入出金を管理する。
現金処理装置では、硬貨の金種等を識別するために、例えば、硬貨をガイド部材に接触した状態で搬送路を搬送させながら、搬送路の幅方向においてガイド部材の反対側に位置するセンサにより当該硬貨を検出する方式(以下、検出方式1と呼ぶ)が採用されている。また、下記の特許文献1に記載のように、ラインセンサにより硬貨の外径を画像で検知する方式(以下、検出方式2と呼ぶ)が採用されている。
特開平06−223255号公報
上述した検出方式1の場合には、搬送中の硬貨がガイド部材に接触しているか否か(別言すれば、幅方向における硬貨のガイド部材に対する位置)を正確に検出できないため、センサによる検出結果が精度の低いものとなる恐れがある。このため、例えば硬貨の外径等を正確に検出できない。また、上述した検出方式2の場合には、ラインセンサを配置させる広いスペースが必要という問題がある。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、装置を小型化しつつ、搬送中の硬貨の幅方向におけるガイド部材に対する位置を正確に検出可能な、硬貨処理装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、硬貨を搬送路とで挟んで搬送する搬送部材と、前記搬送路の幅方向の一端側に設けられ、搬送される前記硬貨をガイドする非磁性の金属製のガイド部材と、前記ガイド部材の下方であって、平面視において少なくとも一部が前記ガイド部材とオーバーラップしないように設けられ、前記幅方向における前記硬貨の位置を検出する磁気センサと、前記磁気センサの上方を塞ぐ固定面を有する、樹脂製のセンサ固定部と、を備える、硬貨処理装置が提供される。
かかる硬貨処理装置によれば、ガイド部材の下方に、搬送路の幅方向における硬貨の位置を検出する磁気センサが設けられている。ガイド部材の下方に磁気センサを設けた場合には、磁気センサ上を硬貨が通過する際に、磁気センサが発する磁界が変化する。この磁界の変化を検出することで、硬貨の幅方向における位置を正確に検出できる。この結果、硬貨の外径等を精度良く検出できる。また、磁気センサをガイド部材の下方に設けることで、ラインセンサを設ける場合に比べて、装置を小型化しやすくなる。
また、上記の硬貨処理装置において、前記磁気センサは、前記幅方向における前記硬貨と前記ガイド部材の間隔を検出しても良い。
また、上記の硬貨処理装置において、前記幅方向の他端側に設けられ、前記磁気センサと協働して前記硬貨の外径を検出する検出センサを更に備えても良い。
また、上記の硬貨処理装置において、前記磁気センサは、前記金属製のガイド部材に依存する初期出力値に対する、前記硬貨を検出した際の出力値の差分に基づいて、前記硬貨と前記ガイド部材の間隔を検出しても良い。
また、上記の硬貨処理装置において、前記幅方向における前記搬送部材と前記ガイド部材の間隔が、搬送方向下流側に向かうに連れて小さくても良い。
また、上記の硬貨処理装置において、前記磁気センサは、磁界を発生するコイルを有し、前記コイルの中心は、前記ガイド部材よりも前記幅方向の中心側に位置しても良い。
また、上記の硬貨処理装置において、前記磁気センサは、前記幅方向において前記ガイド部材と前記搬送部材の間に位置しても良い。
また、上記の硬貨処理装置において、前記ガイド部材は、搬送方向において前記磁気センサの上流側に、前記搬送部材により搬送される硬貨が接触するように形成された蛇行部を有しても良い。また、前記磁気センサは、前記検出センサよりも前記搬送路の搬送面から離隔する位置に設けられてもよい。
以上説明したように本発明によれば、装置を小型化しつつ、搬送中の硬貨の幅方向におけるガイド部材に対する位置を正確に検出可能な、硬貨処理装置を提供することが可能となる。
本発明の一実施形態に係る現金処理装置10の外観構成の一例を示す斜視図である。 硬貨処理ユニット20の内部構成の一例を示す平面図である。 識別部108及び入金搬送路102の構成の一例を示す斜視図である。 識別部108及び入金搬送路102の構成の一例を示す平面図である。 識別部108及び入金搬送路102の構成の一例を示す断面図である。 磁気センサ152が発生する磁界を説明するための図である。 コイル153と入金搬送路102の位置関係を説明するための図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
<1.現金処理装置の概要>
図1を参照しながら、本発明の一実施形態に係る硬貨処理装置の一例である現金処理装置10の概要について説明する。図1は、一実施形態に係る現金処理装置10の外観構成の一例を示す斜視図である。
現金処理装置10は、例えば、スーパーマーケットやコンビニエンスストア等の小売店やディスカウントショップ等の大型量販店等の精算所に設置されたレジスタやPOS(Point Of Sales)用レジスタ等に接続された現金釣銭機である。現金処理装置10は、図1に示すように、硬貨処理ユニット20と、紙幣処理ユニット30と、操作部40と、表示部50と、を有する。
硬貨処理ユニット20は、現金処理装置10の幅方向(図1に示すX方向)の左側半分に設けられ、硬貨の入出金を管理する。硬貨処理ユニット20は、装置の前方に、入金口22、出金口23、及びリジェクト口24を有する。入金口22には、操作者により入金硬貨が投入される。出金口23には、装置内から出金硬貨が排出される。リジェクト口24は、リジェクト硬貨が排出される。なお、硬貨処理ユニット20の詳細構成については、後述する。
紙幣処理ユニット30は、現金処理装置10の幅方向の右側半分に設けられ、紙幣の入出金を管理する。紙幣処理ユニット30は、装置の前方に、紙幣入出金口に対して開閉可能なシャッタ32を有する。操作者は、シャッタ32を開けた状態で、紙幣入出金口に入金紙幣を投入し、又は紙幣入出金口に排出された出金紙幣を取り出す。
操作部40は、キーやボタン等を有し、操作者の操作を受け付ける。例えば、操作者は、操作部40により、表示部50に表示された選択画面にて所望の項目を選択する。操作部40は、紙幣処理ユニット30の前方上面に配置されている。
表示部50は、例えば液晶ディスプレイで構成され、メニュー画面等を表示する。また、表示部50は、現金処理装置10の状態を示す情報を表示する。表示部50は、紙幣処理ユニット30の前方上面において操作部40の隣に設けられている。
現金処理装置10には、現金処理装置10の全体動作を制御する制御ユニット(不図示)が設けられている。制御ユニットは、現金処理装置10の構成要素を制御する制御部と、制御部が実行するプログラム等を記憶する記憶部と、を有する。
なお、上記では、本発明に係る硬貨処理装置が、硬貨処理ユニット20及び紙幣処理ユニット30を含む現金処理装置10であることとしたが、これに限定されない。例えば、本発明に係る硬貨処理装置は、硬貨処理ユニットのみを有する現金処理装置であっても良い。
また、上記では、本発明に係る硬貨処理装置が、レジスタ等に接続された現金釣銭機であることとしたが、これに限定されない。例えば、硬貨処理装置は、金融機関の営業店等に設けられたATM(Automated teller machine)に代表される自動取引装置であっても良い。
<2.硬貨処理ユニットの内部構成>
図2を参照しながら、一実施形態に係る硬貨処理ユニット20の内部構成の一例について説明する。図2は、硬貨処理ユニット20の内部構成の一例を示す平面図である。
硬貨処理ユニット20は、図2に示すように、入金口22と、入金搬送路102と、受渡しローラ104と、上流側搬送ベルト106と、識別部108と、下流側搬送ベルト110と、選別搬送路112と、リジェクトゲート114と、選別ゲート116と、収納部118と、出金口23と、リジェクト口24と、を有する。
入金口22は、操作者が投入した入金硬貨を受け入れる。入金口22には、外径等が異なる様々な金種の硬貨が投入可能である。入金口22の底面には、回転しながら硬貨を繰り出す円盤が設けられている。当該円盤は、入金口22に非整列状態で投入された硬貨を、1枚ずつ入金搬送路102へ向けて繰り出す。
入金搬送路102は、入金口22から繰り出された硬貨が搬送される経路である。入金搬送路102は、入金口22と選別搬送路112を繋げている。入金搬送路102には、金種の異なる硬貨が搬送される。
受渡しローラ104は、入金搬送路102において入金口22の硬貨の繰り出し口に設けられている。受渡しローラ104は、回転することで、入金口22から繰り出された硬貨を、上流側搬送ベルト106に1枚ずつ受け渡す。
上流側搬送ベルト106は、入金搬送路102の真上に設けられている。上流側搬送ベルト106は、受渡しローラ104から受け渡された硬貨を、入金搬送路102とで挟んで識別部108へ搬送する。具体的には、上流側搬送ベルト106は、硬貨を入金搬送路102に押しながら搬送する。これにより、搬送中の硬貨の姿勢の変動が抑制され、識別部108による識別が精度良いものとなる。
識別部108は、上流側搬送ベルト106により搬送中の硬貨の金種等を識別する。識別部108は、例えば、硬貨の材質、外径、厚さを検出することで、金種を識別する。識別部108は、詳細は後述するが、硬貨を検出するセンサにより構成される。入金搬送路102の幅は、識別部108で識別される最大外径の硬貨の外径よりも少し大きくなるように設定されている。
下流側搬送ベルト110は、上流側搬送ベルト106の下流側で、入金搬送路102と選別搬送路112に跨って設けられている。下流側搬送ベルト110は、入金搬送路102と選別搬送路112に向かって突出した突起110aを有する。下流側搬送ベルト110は、回転する際に突起110aが硬貨を押し出すように搬送する。
選別搬送路112は、識別部108の識別結果に基づき、搬送中の硬貨を金種別に選別するための経路である。硬貨を選別するために、選別搬送路112には、リジェクトゲート114と選別ゲート116が設けられている。
リジェクトゲート114は、選別搬送路112の上流側に設けられている。リジェクトゲート114は、識別部108によりリジェクト硬貨と識別された硬貨を振り分ける開閉ゲートである。リジェクトゲート114で振り分けられたリジェクト硬貨は、不図示の搬送路を介してリジェクト口24へ搬送される。これにより、リジェクト硬貨は、操作者に返却される。
選別ゲート116は、選別搬送路112の下流側に複数設けられている。選別ゲート116は、識別部108の識別結果に応じて、下流側搬送ベルト110で搬送中の硬貨を金種別に振り分ける開閉ゲートである。
収納部118は、選別ゲート116で振分けられた硬貨を収納する。収納部118は、複数の選別ゲート116の下方にそれぞれ設けられている。収納部118は、例えば、1円、5円、10円、50円、100円、500円の6金種の硬貨に対応するように6つ設けられている。収納部118に収納された硬貨は、出金処理時に、出金口23へ不図示の搬送路を介して搬送される。これにより、操作者は、出金硬貨を受け取ることができる。
<3.識別部及び入金搬送路の詳細構成>
図3〜図5を参照しながら、一実施形態に係る識別部108及び入金搬送路102の詳細構成について説明する。図3は、識別部108及び入金搬送路102の構成の一例を示す斜視図である。図4は、識別部108及び入金搬送路102の構成の一例を示す平面図である。図5は、識別部108及び入金搬送路102の構成の一例を示す断面図である。
識別部108は、上流側搬送ベルト106によって入金搬送路102を搬送中の硬貨の金種等を識別する。入金搬送路102には、硬貨を搬送方向に適切に搬送するために、搬送ガイド142と、規制ガイド144と、が設けられている。
搬送ガイド142は、入金搬送路102の幅方向(図3のX方向)の一端側に、搬送方向(図3のY方向)に沿って(平行に)設けられている。搬送ガイド142は、搬送される硬貨をガイドする金属製のガイド部材である。搬送ガイド142は、長手方向が搬送方向に沿った板状の部材である。搬送ガイド142は、図4に示すように、硬貨が接触するガイド面142aを有する。硬貨は、ガイド面142aに接触した状態で搬送される。
ガイド面142aに対して、前述した上流側搬送ベルト106は、徐々に近づくように搬送方向に交差するように斜めに配置されている。このため、幅方向における搬送ガイド142(ガイド面142a)と上流側搬送ベルト106の間隔は、搬送方向下流側に向かうに連れて小さい。このため、搬送中の硬貨が、ガイド面142aに接触した状態を維持しやすくなる。
搬送ガイド142は、搬送方向において磁気センサ152の上流側に、蛇行部143を有する。蛇行部143は、上流側搬送ベルト106により搬送される硬貨が接触するように形成されている。このような蛇行部143を設けることで、硬貨を、磁気センサ152を通過する前にガイド面142aに寄せることができる。
規制ガイド144は、入金搬送路102の幅方向の他端側に、搬送方向に沿って設けられている。規制ガイド144は、幅方向において搬送ガイド142との間の間隔が一定になるように、形成された板状の部材である。規制ガイド144は、搬送される硬貨が幅方向の他端側に飛散することを防止する。
識別部108は、硬貨の金種等を識別するために、図5に示すように、磁気センサ152と、検出センサ154a、154bとを含む。例えば、識別部108は、磁気センサ152による検出結果と、検出センサ154a、154bによる検出結果とに基づいて、硬貨の外径等を検出する。
磁気センサ152は、入金搬送路102の幅方向の一端側で、搬送ガイド142の下方に設けられている。具体的には、磁気センサ152は、入金搬送路102の一端側開口102aの下に、センサ固定部160に固定されている。
磁気センサ152は、入金搬送路102の幅方向における硬貨(具体的には、幅方向一端側の端部)の位置を検出する。また、磁気センサ152は、幅方向における硬貨(幅方向一端側の端部)と搬送ガイド142(ガイド面142a)の間隔を検出する。これにより、搬送中の硬貨がガイド面142aに接触するか否かを正確に検出できる。
また、磁気センサ152は、幅方向において搬送ガイド142と上流側搬送ベルト106の間に位置する。これにより、検出の際に金属製の搬送ガイド142による影響を低減できるため、硬貨の搬送ガイド142との間隔を精度良く検出できる。
検出センサ154a、154bは、入金搬送路102の幅方向の他端側に、入金搬送路102の上下に設けられている。具体的には、検出センサ154a、154bは、入金搬送路102の他端側開口102bの上下に設けられている。検出センサ154a、154bと磁気センサ152は、搬送方向において同じ位置に位置する。検出センサ154a、154bは、磁気センサであり、検出センサ154aと検出センサ154bの間に形成される磁界を利用して、硬貨を検出する。検出センサ154a、154bは、硬貨の外径、厚み、材質を検出可能である。特に、検出センサ154a、154bは、磁気センサ152と協働して、硬貨の外径を検出する。
具体的には、検出センサ154a、154bは、搬送方向における硬貨(具体的には、幅方向他端側の端部)のガイド面142aからの位置を検出する。すなわち、ガイド面142aが、硬貨の外径を検出する際の基準面となる。一方で、磁気センサ152は、硬貨のガイド面142aとの間隔を検出する。すなわち、硬貨が、基準面であるガイド面142aからどれだけ離れているかを検出できる。このため、本実施形態によれば、硬貨がガイド面142aから離れていても、当該硬貨の外径を精度良く検出できる。
なお、上記では、検出センサ154a、154bが磁気センサであることとしたが、これに限定されず、例えば光学センサであっても良い。また、上記では、一対の検出センサ154a、154bを設けることとしたが、これに限定されず、一つの検出センサのみを設けても良い。
また、磁気センサ152、及び検出センサ154a、154bは、図5に示すように、それぞれセンサ固定部160に固定されている。センサ固定部160は、入金搬送路102の上下を挟むように配置された一体型の樹脂製のフレームである。
(磁気センサによる硬貨の位置検出)
次に、図6を参照しながら、一実施形態に係る磁気センサ152による硬貨の位置検出について説明する。
図6は、磁気センサ152が発生する磁界を説明するための図である。磁気センサ152は、内部に磁界を発生させるコイル153を有する。コイル153は、例えば図6に示すように、入金搬送路102に向けて磁界Mを発生させる。
上流側搬送ベルト106で搬送中の硬貨は、コイル153が発生した磁界Mを通過することになる。金属である硬貨が磁界Mを通過すると、電磁誘導により硬貨に渦電流が発生する。一方で、硬貨の磁界Mに対する位置に応じて、硬貨が磁界Mを遮る面積が変化する。そして、硬貨が磁界Mを遮る面積が変化すると、渦電流の大きさも変化する。
例えば、硬貨が幅方向において搬送ガイド142から離れて搬送されている場合には、硬貨が搬送ガイド142に寄って搬送されている場合に比べて、磁界Mを遮る面積が少ない。このため、渦電流の発生も小さくなり、この結果磁界Mの変化も小さくなる。
上述した原理によって、硬貨が磁気センサ152を通過する際の磁界Mの変化が小さい場合には、幅方向における硬貨と搬送ガイド142の間隔が大きいと検出される。一方で、磁界Mの変化が大きい場合には、硬貨と搬送ガイド142の間隔が小さいと検出される。
ところで、本実施形態では、入金搬送路102と搬送ガイド142が金属製であるため、磁気センサ152による検出に影響を与える。特に、前述したように、幅方向におけるガイド面142aと上流側搬送ベルト106の間隔が、搬送方向下流側に向かうに連れて小さい場合には、硬貨がガイド面142aと擦れるため、金属粉が発生する恐れがある。かかる影響を考慮して、精度良く検出するために、下記のような構成を採用している。
まず、入金搬送路102及び搬送ガイド142は、磁界Mの影響を最小限に抑えるために、非磁性の金属で構成されている。一方で、センサ固定部160は、樹脂製である。そして、磁気センサ152のコイル153は、入金搬送路102に対して図6及び図7に示す位置に配置されている。図7は、コイル153と入金搬送路102の位置関係を説明するための図である。
図6に示すように、コイル153は、入金搬送路102の一端側開口102aの下方に位置している。一端側開口102aは、センサ固定部160の固定面161で塞がれている。固定面161は、硬貨の搬送に影響を与えないように、入金搬送路102の搬送面よりも下に位置している。これにより、コイル153が入金搬送路102で覆われることを抑制できるので、金属製の入金搬送路102による影響を低減できる。なお、検出センサ154a、154bが対向する入金搬送路102の他端側開口102bは、センサ固定部160の固定面162で塞がれている。
また、図7に示すように、コイル153の中心153aは、搬送ガイド142よりも入金搬送路102の幅方向の中心側に位置している。別言すれば、コイル153の中心153aは、一端側開口102aにおいて入金搬送路102の中心側に位置している。これにより、コイル153が発生した磁界Mを硬貨が遮やすくなるので、磁界変化を検出しやすくなる。
さらに、磁気センサ152は、金属製の搬送ガイド142に依存する初期出力値に対する、硬貨を検出した際の出力値の差分に基づいて、硬貨と搬送ガイド142の間隔を検出する。別言すれば、磁気センサ152は、搬送ガイド142の金属物の影響を受けた状態の出力を定常状態として、硬貨が搬送されたときに磁界が変化した差分の出力で、硬貨を検出する。これにより、金属製の搬送ガイド142の下方に磁気センサ152を配置しても、幅方向における硬貨と搬送ガイド142の間隔を適切に検出する。
なお、上記では、上流側搬送ベルト106が、搬送方向に平行に設けられた搬送ガイド142に対して斜めに配置されていることとしたが、これに限定されない。例えば、上流側搬送ベルト106が搬送方向に平行に設けられ、搬送ガイド142が搬送方向に交差するように斜めに設けられても良い。かかる場合にも、硬貨がガイド面142aと擦れるため金属粉が発生する恐れがあるが、磁気センサ152による上述した検出を行うことで、硬貨と搬送ガイド142の間隔を適切に検出できる。
また、上記では、入金搬送路102及び搬送ガイド142が金属製であることとしたが、これに限定されない。例えば、入金搬送路102と搬送ガイド142の少なくともいずれか一方が、樹脂製であっても良い。
<4.硬貨処理ユニットの動作例>
入金硬貨を識別する際の硬貨処理ユニット20の動作例について説明する。なお、硬貨処理ユニット20の動作は、制御ユニットの制御部が記憶部に記憶されているプログラムを実行することで、実現される。
ここでは、操作者が硬貨処理ユニット20の入金口22に投入した硬貨が、入金搬送路102に繰り出されたものとする。次に、制御部は、上流側搬送ベルト106により、入金搬送路102上の硬貨を搬送させる。この際、硬貨は、搬送ガイド142に沿って搬送される。
搬送中の硬貨は、磁気センサ152及び検出センサ154a、154bを通過する前に、搬送ガイド142の蛇行部143によりガイド面142aに寄せられる。このため、硬貨は、ガイド面142aに寄って状態で、磁気センサ152及び検出センサ154a、154bを通過する。磁気センサ152は、硬貨が通過する際に、コイル153により磁界Mを発生させている。
そして、制御部は、磁気センサ152の出力によって、硬貨が磁気センサ152を通過した際の、磁界Mの変動を検出する。これにより、幅方向における硬貨(幅方向一端側の端部)の搬送ガイド142(ガイド面142a)との間隔を検出できる。一方で、制御部は、検出センサ154a、154bによって、硬貨の幅方向他端側の端部の位置を検出する。そして、制御部は、磁気センサ152と検出センサ154a、154bの検出結果によって、硬貨の外径を検出する。このため、硬貨がガイド面142aから離れて搬送されても、硬貨の外径を精度良く検出できる。また、制御部は、硬貨の厚みや材質も検出する。これにより、硬貨の金種が識別できる。
次に、制御部は、硬貨の識別結果に応じた搬送先に硬貨を搬送させる。すなわち、制御部は、下流側搬送ベルト110によって選別搬送路112を搬送させる硬貨を、選別ゲート116から金種毎に振り分ける。これにより、金種毎の収納部118に、硬貨が収納される。
<5.まとめ>
上述した現金処理装置10によれば、図5に示すように、金属製の搬送ガイド142の下方に、入金搬送路102の幅方向における硬貨の位置を検出する磁気センサ152が設けられている。これにより、装置を小型化しつつ、搬送中の硬貨の幅方向における搬送ガイド142に対する位置を正確に検出できる。かかる有効性について、2つの比較例と対比しながら、説明する。
比較例1においては、光学センサが、磁気センサ152の代わりに搬送ガイドの下方に設けられる。光学センサは、通常、搬送ガイドのガイド面に対して硬貨が突き当たっているかを検知できるが、ガイド面と硬貨の間隔を検知できない。また、光学センサを設ける場合には、センサが発する光の経路を確保するために、入金搬送路に穴を設ける必要がある。しかし、このような穴を設ける場合には、当該穴に異物等が入り込み、誤検知を招く恐れがある。
次に、比較例2においては、ラインセンサが、磁気センサ152の代わりに、入金搬送路の幅方向に設けられる。ラインセンサは、硬貨の画像を撮像して、当該硬貨の外径を検出する。かかる構成の場合には、ラインセンサを配置させるために、広いスペースが必要となる。
これに対して、本実施形態にように搬送ガイド142の下方に磁気センサ152を設けた場合には、磁気センサ152上を硬貨が通過する際に、磁気センサ152が発する磁界が変化する。この磁界の変化を検出することで、硬貨の幅方向における位置(具体的には、ガイド面142aとの間隔)を正確に検出できる。この結果、硬貨の外径を精度良く検出できる。特に、識別したい硬貨の外径に近い大きさの遊戯用コインや、外国硬貨を適切に識別しやすくなる。
また、本実施形態に係る磁気センサ152の場合には、比較例1に係る光学センサのように光の経路を確保するための穴が不要となるので、誤検知を防止できる。さらに、比較例2に係るラインセンサの場合に比べて、センサの配置スペースを狭くできるので、装置を小型化しやすくなる。これに伴い、装置の低コスト化も実現できる。
なお、上記では、磁気センサ152を通過させるように硬貨を搬送する搬送部材が、入金搬送路102に硬貨を押し付けながら搬送する上流側搬送ベルト106であることとしたが、これに限定されない。例えば、搬送部材は、下流側搬送ベルト110のように、ピン等の突起により硬貨を押し出すような構成であっても良い。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
10 現金処理装置
20 硬貨処理ユニット
102 入金搬送路
106 上流側搬送ベルト
108 識別部
142 搬送ガイド
142a ガイド面
143 蛇行部
152 磁気センサ
153 コイル
154a、154b 検出センサ
M 磁界

Claims (9)

  1. 硬貨を搬送路とで挟んで搬送する搬送部材と、
    前記搬送路の幅方向の一端側に設けられ、搬送される前記硬貨をガイドする非磁性の金属製のガイド部材と、
    前記ガイド部材の下方であって、平面視において少なくとも一部が前記ガイド部材とオーバーラップしないように設けられ、前記幅方向における前記硬貨の位置を検出する磁気センサと、
    前記磁気センサの上方を塞ぐ固定面を有する樹脂製のセンサ固定部と、
    を備える、硬貨処理装置。
  2. 請求項1に記載の硬貨処理装置において、
    前記磁気センサは、前記幅方向における前記硬貨と前記ガイド部材の間隔を検出する、硬貨処理装置。
  3. 請求項2に記載の硬貨処理装置において、
    前記幅方向の他端側に設けられ、前記磁気センサと協働して前記硬貨の外径を検出する検出センサを更に備える、硬貨処理装置。
  4. 請求項2又は3に記載の硬貨処理装置において、
    前記磁気センサは、前記金属製のガイド部材に依存する初期出力値に対する、前記硬貨を検出した際の出力値の差分に基づいて、前記硬貨と前記ガイド部材の間隔を検出する、硬貨処理装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
    前記幅方向における前記搬送部材と前記ガイド部材の間隔が、搬送方向下流側に向かうに連れて小さい、硬貨処理装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
    前記磁気センサは、磁界を発生するコイルを有し、
    前記コイルの中心は、前記ガイド部材よりも前記幅方向の中心側に位置する、硬貨処理装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
    前記磁気センサは、前記幅方向において前記ガイド部材と前記搬送部材の間に位置する、硬貨処理装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1項に記載の硬貨処理装置において、
    前記ガイド部材は、搬送方向において前記磁気センサの上流側に、前記搬送部材により搬送される硬貨が接触するように形成された蛇行部を有する、硬貨処理装置。
  9. 前記磁気センサは、前記検出センサよりも前記搬送路の搬送面から離隔する位置に設けられる、請求項3に記載の硬貨処理装置。
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