JP6115159B2 - 画像形成装置及びログ管理システム - Google Patents

画像形成装置及びログ管理システム Download PDF

Info

Publication number
JP6115159B2
JP6115159B2 JP2013018088A JP2013018088A JP6115159B2 JP 6115159 B2 JP6115159 B2 JP 6115159B2 JP 2013018088 A JP2013018088 A JP 2013018088A JP 2013018088 A JP2013018088 A JP 2013018088A JP 6115159 B2 JP6115159 B2 JP 6115159B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
log
unit
image forming
forming apparatus
wireless communication
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2013018088A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2014149676A (ja
Inventor
羊一 宇高
羊一 宇高
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Ricoh Co Ltd
Original Assignee
Ricoh Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Ricoh Co Ltd filed Critical Ricoh Co Ltd
Priority to JP2013018088A priority Critical patent/JP6115159B2/ja
Publication of JP2014149676A publication Critical patent/JP2014149676A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6115159B2 publication Critical patent/JP6115159B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02DCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES [ICT], I.E. INFORMATION AND COMMUNICATION TECHNOLOGIES AIMING AT THE REDUCTION OF THEIR OWN ENERGY USE
    • Y02D10/00Energy efficient computing, e.g. low power processors, power management or thermal management

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)

Description

本発明は、画像形成装置及びログ管理システムに関する。
近年、プリンタやデジタル複合機MFP(Multifunction Peripheral)等の画像形成装置は、機種の多様化や多機能化が進んでおり、機種固有の操作が要求される場合も多い。そのため画像形成装置における不具合(ソフトウェアバグ、ハードウェア故障)の発生時に、解析のためのログの収集に際して、ログの収集方法も機種固有の操作が求められ、ログが収集できなかったり、収集したログが不足していたりするといった問題がある。
また、不具合発生後に、ユーザが復旧させるための対応として画像形成装置の電源のオフ、オンを行うことで揮発性メモリに記憶されるログが消失してしまうといった問題もある。
また、不具合発生後に画像形成装置の保守者が直ぐに現地に駆けつけることができるとは限らず、例えば画像形成装置を使用できない状態にもかかわらず、ログ収集のために電源を切ることができないのは、省エネ、節電への影響が出てしまう。
そこで、特許文献1には、機器を遠隔監視し、機器の異常が検知された場合、遠隔でデバッグログを取得する技術が開示されている。しかしながら、特許文献1の技術では、機器がネットワークに接続されていなければログを取得できず、また機器のユーザとの連携(例えば機器の電源を切らない等)が必要となり、簡便にログが取得できない場合があり得る。
一方、特許文献2には、携帯端末が、NFC(Near Field Communication)等の近接無線通信によって、例えばBluetooth(登録商標)におけるESSID等の設定情報を、印刷装置に送信する技術が開示されている。
しかしながら、特許文献2に記載の技術では、例えば一方の機器の電源がオフである場合には、NFCを用いて携帯端末から印刷装置に情報を送信できない。また、他の上記問題を解消することもできない。
そこで、本発明は、上記の点に鑑みてなされたものであって、画像形成装置に電源電力が供給されていない場合であっても、画像形成装置における異常検出時のログを保持し、このログを近距離無線通信により外部に簡便に提供することを目的とする。
そこで上記課題を解決するため、画像形成装置は、近距離無線通信端末と近距離無線通信を行う画像形成装置であって、当該画像形成装置の異常が検出された場合、異常検出時のログ情報記憶される記憶手段と、前記記憶手段に前記異常検出時のログ情報が記憶された後、当該画像形成装置の電源をオフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態にする電力制御手段と、当該画像形成装置の電源をオフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態にした後、前記記憶手段に記憶された前記異常検出時のログ情報を、前記近距離無線通信で要求される送信要求に応じて、前記近距離無線通信端末に送信する送信手段とを有する。
本発明の実施の形態によれば、画像形成装置に電源電力が供給されていない場合であっても、画像形成装置における異常検出時のログを保持し、このログを近距離無線通信により外部に簡便に提供できる。
本発明の実施形態におけるログ管理システムのシステム構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるMFPの外観斜視図の一例を示した図である。 本発明の実施形態におけるMFPのハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態における操作パネルの構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態におけるNFCユニットの構成の一例を示す平面図である。 本発明の実施形態における携帯端末のハードウェア構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるログ管理システムの機能構成の一例を示す図である。 本発明の実施形態におけるログ取得アプリにより表示される画面の一例を示す図である。 本発明の実施形態のログ管理システムにおけるMFPの異常発生時におけるログ情報を管理する動作手順の一例を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態のログ管理システムにおけるMFPが近距離無線通信により携帯端末にログ情報を送信(書き込み)する処理の動作手順の一例を示すシーケンス図である。
以下、本発明の実施の形態(以下、「実施形態」という。)を図面に基づいて説明する。
[システム構成]
図1は、本発明の実施形態におけるログ管理システム1のシステム構成の一例を示す図である。図1に示されるように、ログ管理システム1は、MFP10と、携帯端末20とを有する。MFP10及び携帯端末20は、近距離無線通信を行う機能を備え、MFP10と携帯端末20とは近距離無線通信を行う。本発明の実施形態における近距離無線通信は、ISO/IEC18092又はISO/IEC21481勧告に準拠する13.56MHz帯の周波数を用いたNFC通信規格による通信(以下、「NFC通信」という。)である。なお、近距離無線通信は、NFC通信規格に限らず、例えばBluetooth等であってもよい。
MFP10は、画像形成装置の一例であって、印刷、スキャン、コピー及びファクシミリ等のうちの二以上の機能を一台の筐体によって実現する複合機である。また、いずれか一つの機能を単体で有する機器がMFP10として用いられてもよい。また、MFP10は、NFC通信機能を実現するNFCユニットを有する。このNFCユニットは、充電可能なバッテリを備えており、NFCユニットがMFP10本体の電源からの電力供給を受けられない場合は、このバッテリ電力により動作することができる。
携帯端末20は、NFC通信規格に対応するIC(Integrated Circuit)チップ(NFCチップ)が搭載されたスマートフォン、タブレット端末、ノートPC(Personal Computer)又は携帯電話等のNFC対応携帯端末(NFCデバイスともいう。)である。
ログ管理システム1は、MFP10において異常が検出された場合、異常検出時(前後)のログ情報をMFP10が備えるNFCユニットの記憶装置に記憶し、その記憶されたログ情報をNFC通信により、NFC対応の携帯端末20に送信するシステムである。また、MFP10が備えるNFCユニットは上述したように、MFP10本体の電源電力の供給がない場合であっても、NFCユニットへの電力供給を可能とするバッテリを備える。これにより、MFP10の異常発生後、例えばユーザの操作によりMFP10の電源がオフにされたり、省電力モードに移行されたりした場合であっても、ログ情報を保持し、さらにNFC通信により携帯端末20にログ情報を送信できる。
[ハードウェア構成等]
<MFP>
本発明の実施形態におけるMFPの概要について図2を用いて説明を行う。図2は、本発明の実施形態におけるMFP10の外観斜視図の一例を示した図である。
MFP10は、転写紙等の媒体に画像を形成する画像形成手段である印刷装置17の上部に、原稿から画像を読み取る画像読取手段である印刷装置18を配設した構成である。また、印刷装置18の装置外面には、オペレータに対する表示とオペレータからの機能設定等の各種の入力を許容する操作パネルPが設けられている。さらに、操作パネルPの下部には、後述する記憶媒体Mに記憶されているプログラムコード又は画像データ等の読み取りや記憶媒体Mに対してプログラムコードや画像データ等の書き込みを行う装置である外部メディア入出力装置19が、記憶媒体Mの挿入を許容する挿入口を外部に露出させて設けられている。
図3は、本発明の実施形態におけるMFP10のハードウェア構成の一例を示す図である。
MFP10は、画像処理ユニット部Aと情報処理ユニット部Bとに大別される。印刷装置17及び印刷装置18は画像処理ユニット部Aに属し、操作パネルP及び外部メディア入出力装置19は情報処理ユニット部Bに属している。
画像処理ユニット部Aについて説明する。
画像処理ユニット部Aは、画像処理ユニット部Aにおける画像処理全般の制御を行う画像処理制御ユニット110を備えている。この画像処理制御ユニット110には、印刷装置17を制御する印刷制御ユニット111と、印刷装置18を制御する画像読取制御ユニット112とが接続されている。
印刷制御ユニット111は、画像処理制御ユニット110の制御に従って印刷装置17に対して画像データを含む印刷指示を出力し、印刷装置17に転写紙等の媒体に画像を形成して出力させる。印刷装置17はフルカラー印刷可能とされており、その印刷方式は、電子写真方式の他、インクジェット方式、昇華型熱転写方式、銀塩写真方式、直接感熱記録方式、溶融型熱転写方式等の様々な方式を用いることができる。
画像読取制御ユニット112は、画像処理制御ユニット110の制御により印刷装置18を駆動し、原稿の表面に対するランプ照射の反射光をミラー及びレンズにより受光素子(例えば、CCD(Charge Coupled Device))に集光して読み取り、A/D変換してRGB各8bitのデジタル画像データを生成する。
このような画像処理制御ユニット110は、メインプロセッサであるCPU(Central Processing Unit)113と、印刷装置18から読み込んだ画像データを印刷装置17による作像に供すべく一旦格納しておくメモリデバイス(例えば、SDRAM(Synchronous Dynamic Random Access Memory)等)114と、制御プログラム等を記憶したROM(Read Only Memory)115と、システムログ/システム設定/ログ情報等を記録しておく電源OFF時にもデータの保持が可能なNVRAM(Non Volatile RAM)16とをバス接続したマイクロコンピュータ構成とされている。
また、画像処理制御ユニット110には、多量の画像データの蓄積やジョブ履歴等の記憶装置となるHDD(Hard Disk Drive)117、装置内部に設けられた集線装置であるHUB119を介して画像処理ユニット部AをLAN(Local Area Network)に接続するためのLAN制御部118、FAX制御を行うFAX制御ユニット120が接続されている。このFAX制御ユニット120は、公衆電話網に通じる構内交換器(PBX)122に接続されており、MFP10は、遠隔のファクシミリと交信することができる。
また、画像処理ユニット部Aは、外部機器からの画像情報である印刷データ及びプリント指示するコマンドを解析し、印刷データを出力画像データとして印刷できる状態にビットマップ展開し、印刷モードをコマンドから解析し動作を決定している。その印刷データ及びコマンドをLAN制御部118あるいはFAX制御ユニット120を通じて受信し動作する。
また、画像処理ユニット部Aは、SDRAM114やHDD117に記憶されている印刷データ、原稿読取りデータ、これらを出力用に処理した出力画像データ及びそれらを圧縮した圧縮データを外部機器に転送することができる。
さらに、画像処理ユニット部Aは、印刷装置18の読取り画像データを画像処理制御ユニット110に転送し、光学系及びデジタル信号への量子化に伴う信号劣化を補正し、該画像データをSDRAM114に書込む。このようにしてSDRAM114に格納された画像データは、印刷制御ユニット111で出力画像データに変換されて、印刷装置17に出力される。
次に、情報処理ユニット部Bについて説明する。
情報処理ユニット部Bは、メインプロセッサであるCPU131を有しており、このCPU131には、CPU131の作業用領域となるRAMや起動プログラム等を記憶したFlash ROM等で構成されるメモリユニット132とバス接続されている。
CPU131には、操作パネルPを制御する表示制御ユニット136及び操作入力制御ユニット137が接続されている。CPU131の機能の一部として表示制御ユニット136、操作入力制御ユニット137が組み込まれていてもよい。
図4は、本発明の実施形態における操作パネルPの構成の一例を示す平面図である。図4に示すように、操作パネルPは、例えばLCD(Liquid Crystal Display)である表示装置140と、操作入力装置141とで構成されている。操作入力装置141は、表示装置140の表面に積層された超音波弾性波方式や静電容量方式等のタッチパネル141aと、複数のキーを有するキーボード141bとにより構成されている。キーボード141bには、画像読み取りの開始を宣言するためのスタートキー、数値入力を行うためのテンキー、読み取った画像データの送信先を設定する読取条件設定キー、クリアキー等が設けられている。すなわち、表示制御ユニット136は、画像表示制御信号を制御パネルI/F138を介して表示装置140に出力し、画像表示制御信号に応じた所定事項を表示装置140に表示させる。
操作入力制御ユニット137は、操作入力装置141におけるオペレータによる機能設定や入力操作に応じた入力制御信号を、制御パネルI/F138を介して受信する。操作パネルPの接続の形態としてはUSB(Universal Serial Bus)、イーサネット(登録商標)、IEEE1394、SCSI(Small Computer System Interface)、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、UWB(Ultra Wide Band)、ZigBee(登録商標)、独自のシリアル通信・パラレル通信等が挙げられる。なお、操作パネルPとの接続の形態は、コスト及び接続容易性の観点からUSBが望ましい。また、多対一、一対多、又は多対多の接続のような多様な接続を実現するためには無線通信による接続が望ましい。
さらに、CPU131には、画像処理ユニット部Aの制御パネルI/F125と通信ケーブル126を介して接続されている制御パネル通信ユニット139が接続されている。制御パネル通信ユニット139は、画像処理ユニット部Aから出力された画像表示制御信号を受信し、また操作パネルPからのオペレータによる機能設定や入力操作に応じた入力制御信号を画像処理ユニット部Aに転送する。なお、制御パネル通信ユニット139で受信した画像処理ユニット部Aからの画像表示制御信号は操作パネルPの表示装置140用にデータ変換処理されてから表示制御ユニット136に出力される。また、操作パネルPからのオペレータによる機能設定や入力操作に応じた入力制御信号は、画像処理ユニット部Aでの仕様に応じた形式にデータ変換処理されてから制御パネル通信ユニット139に入力される。
上述したメモリユニット132には、CPU131が実行するOS(Operating System)やアプリケーションプログラムが格納されている。メモリユニット132は、アプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体として機能する部分と、これらのアプリケーションを読み込み実際の動作に使用されるRAMの部分とに分かれる。また、このようなOSやアプリケーションは、ユーザの操作に応じてプログラムを起動したり、情報を読み込んだり、保存を行ったりする。OSは、例えばWindows(登録商標)やLinux(登録商標)等である。これらのOS上で動作するプログラムをアプリケーションプログラムという。
なお、前述したように、本実施の形態におけるMFP10には、OSやデバイスドライバ、各種アプリケーションプログラム等の各種のプログラムコード(制御プログラム)、画像データ等を記憶した記憶媒体Mに記憶されているプログラムコードや画像データ等の読み取り又は記憶媒体Mに対してプログラムコードや画像データ等の書き込みを行う装置であるメディアドライブ装置等の外部メディア入出力装置19が搭載されている。外部メディア入出力装置19は、CPU131にバス接続されている入出力デバイス制御ユニット142により制御される。したがって、メモリユニット132に記憶されているアプリケーションプログラムは、この記憶媒体Mに記録されたアプリケーションプログラムがインストールされたものであってもよい。このため、記憶媒体Mも、アプリケーションプログラムを記憶する記憶媒体となり得る。さらには、アプリケーションプログラムは、例えばインターネット又はLAN等を介して外部から取り込まれ、メモリユニット132にインストールされてもよい。また、後述する本発明の実施形態におけるMFP10のログ取得を実行するために携帯端末20にインストールされる必要があるアプリケーション(ログ情報取得アプリケーション)も記録媒体Mに格納させておき、そこから携帯端末20にダウンロードさせるようにしてもよい。なお、記録媒体Mは、例えばUSBメモリやSDカードのような半導体メモリである。また、入出力デバイス制御ユニット142には、USB、イーサネット、IEEE1394、SCSI、無線LAN、Bluetooth、UWB、ZigBee又は赤外線等の外部メディア入出力装置19の各種インタフェースを変更することで、様々な機器が接続可能な構成となっている。
パワー制御マイコン133は、情報処理ユニット部Bの電源に関する制御を行なう。各ユニットや制御部の電源監視、電源のオン/オフ等を制御する。なお、MFP10が省電力モードの場合は、パワー制御マイコン133がNFCをバッテリからの電力供給に切替える。なお、MFP10をより長い時間、省電力モードの状態から復帰させることなく、MFP10の必要な情報(データ)を取得するには、NFCを用いるのが最適である。パワー制御マイコン133は、情報制御ユニット部Bの電源監視を行なうため、MFP10が省電力モードであっても動作する電源で動作している。省電力モードではCPU131等の消費電力の大きなデバイスへの電力供給を行わず、操作パネルPの電源ボタン等の一部の入力を監視する。
NFCユニット134は、ISO/IEC18092勧告の近距離無線通信規格により、周波数13.56MHz帯の電磁波を用い、NFC対応の携帯端末20(NFCデバイス)へのデータの書き込みや読み込みを行う。さらに、図5を参照してNFCユニット134の構成例について説明する。図5は、本発明の実施形態におけるNFCユニット134の構成の一例を示す図である。NFCユニット134は、NFCコントローラ1341、バッテリ制御ユニット1342、メモリアクセス制御部1344、メモリデバイス1345及びアンテナ1346等を有する。NFCコントローラ1341は、MFP10が電源オフや省電力モード時においてメモリデバイス1345に記憶される情報を、バッテリ1343から供給される電力を用いて、アンテナ1346を介しNFC通信により携帯端末20に送信する。メモリデバイス1345は情報処理ユニットBのバスへ接続され、MFP10が電源オフや省電力モード時にパワー制御マイコン133によって、バスを切り離し、NFCコントローラ1341からのアクセスが可能となっている。なお、NFCユニット134は、MFP10に内蔵される形態ではなく、例えばUSBケーブルを介してMFP10の外部に接続されるような形態としてもよい。
<携帯端末>
図6は、本発明の実施形態における携帯端末20のハードウェア構成の一例を示す図である。
携帯端末20は、携帯端末全体の動作を制御するCPU201、基本入出力プログラムを記憶したROM202、CPU201のワークエリアとして使用されるRAM203、CPU201の制御にしたがってデータの読み出し又は書き込みを行うEEPROM204、CPU201の制御に従って被写体を撮像し画像データを得るCMOS(Complementary Metal OxIDe Semiconductor)センサ205、地磁気を検知する電子磁気コンパスやジャイロコンパス、加速度センサ等の各種加速度・方位センサ206、フラッシュメモリ等の記録メディア207に対するデータの読み出し又は書き込み(記憶)を制御するメディアドライブ208を備えている。そして、メディアドライブ208の制御に従って、既に記録されていたデータが読み出され又は新たにデータが書き込まれて記憶する記録メディア207が着脱自在な構成となっている。
なお、EEPROM204には、CPU201が実行するオペレーティングシステム(OS)、ネットワーク設定に必要なアソシエーション情報及びMFP10を使用するための認証に用いるデータ等が記憶されている。また、CMOSセンサ205は、光を電荷に変換して被写体の画像を電子化する電荷結合素子であり、被写体を撮像することができれば、CMOSセンサに限らず、CCD(Charge Coupled Device)センサであってもよい。
さらに、携帯端末20は、音声を音声信号に変換する音声入力部209、音声信号を音声に変換する音声出力部210、アンテナ211、このアンテナ211を利用して無線通信信号により最寄りの基地局と通信を行う通信部212、アクセスポイントとIEEE802.11規格に準拠する無線LAN通信を行う無線LAN通信部213、近距離無線通信用アンテナ214、この近距離無線通信用アンテナ214を利用してMFP10のNFCユニット134とNFC通信を行う近距離無線通信部215、被写体の画像や各種アイコン等を表示する液晶や有機EL等のディスプレイ216、このディスプレイ216上に載せられ、感圧式又は静電式のパネルによって構成され、指やタッチペン等によるタッチによってディスプレイ216上におけるタッチ位置を検出するタッチパネル217及び上記各部を電気的に接続するためのアドレスバスやデータバス等のバスライン219を備えている。また、NFCデバイスは、専用の電池218も設けられており、この電池218によって駆動される。なお、音声入力部209は、音声を入力するマイクが含まれ、音声出力部210には、音声を出力するスピーカが含まれている。
このように、本発明の実施形態における携帯端末20では、上記ハードウェア構成により、携帯端末の基本機能及びMFP10が備えるNFCユニット134との近距離無線通信機能等を実現している。
なお、携帯端末20とMFP10(NFCユニット134)との通信は、近距離無線通信に限らない。但し、本発明の実施形態では、MFP10が電源オフ状態であったり省電力モードであったりしても、携帯端末20とMFP10との間の通信を可能とするインタフェースである必要があるため、近距離無線通信(NFC)が望ましい。また、携帯端末20における消費電力の観点からも無線LAN等に比べ、近距離無線通信(NFC)が好適である。
[機能構成]
図7は、本発明の実施形態におけるログ管理システム1の機能構成の一例を示す図である。
<MFP>
MFP10は、異常検出手段151、エラー情報表示手段152、ログ取得・管理手段153、ログ記憶手段154及び電力制御手段155と、NFCユニット134に含まれるメモリ制御手段156、異常検出時ログ記憶手段157、ログ送信手段158及びNFC通信I/F手段159とを有する。
異常検出手段151は、CPU131等の処理により実行され、画像処理ユニットA又は情報処理ユニットBにおいて発生した異常を示すエラー情報を検出する。そして、異常検出手段151は、検出したエラー情報を、エラー情報表示手段152に通知する。また、異常検出手段151は、エラー情報の検出及び検出時刻を、ログ取得・管理手段153に通知する。
エラー情報表示手段152は、CPU131及び表示制御ユニット136等の処理により実行され、異常検出手段151から通知されたエラー情報を、操作パネルPの表示装置140に表示させる。なお、表示装置140には、エラー情報とともに例えばMFP10のユーザに対して消費電力の抑制等を目的として、手動でMFP10の電源をオフにするような指示を表示させてもよい。
ログ取得・管理手段153は、CPU131等の処理により実行され、異常検出手段151からエラー情報の検出が通知されると、ログ記憶手段154からエラー情報の検出時刻の前後所定の時間(例えば検出時刻の前後5分間)内に含まれるMFP10のログ情報(以下、「異常検出時ログ情報」という。)を取得する。そして、ログ取得・管理手段153は、取得したログ情報を、NFCユニット134のメモリ制御手段156を介して、異常検出時ログ記憶手段157に記憶させる。
ログ記憶手段154は、CPU131等の処理により実行され、メモリユニット132を用いて、MFP10において発生したログ情報を逐次記憶する。なお、ログ情報とは、MFP10のアプリケーションやOS等が実行した処理内容、ソフトウェア及びハードウェアの異常を示すアラーム等が逐次記録された時系列の履歴データである。
電力制御手段155は、CPU131及びパワー制御マイコン133等の処理により実行され、エラー情報の検出後、異常検出時ログ記憶手段157にログ情報が記憶されたことがメモリ制御手段156を介して通知されると、MFP10を電源オフ又は省電力モードに移行させる。なお、電力制御手段155は、予め管理者等により指定された動作(電源オフ又は省電力モードへの移行)に基づき、いずれかの動作を行う。なお、電力制御手段155による処理は、異常発生後のMFP10の消費電力を抑止することを目的に実行される。そのため、電力制御手段155の動作を機能させるか否かは任意であってもよい。
次に、NFCユニット134に含まれる機能を説明する。
メモリ制御手段156は、NFCユニット134のNFCコントローラ1341及びメモリアクセス制御部1344等の処理により実行され、メモリデバイス1345によりデータを記憶する異常検出時ログ記憶手段157へのデータの書き込み並びに読み出し処理及びメモリへのアクセス制限を行う。メモリへのアクセス制限の処理は具体的に、異常検出時ログ記憶手段157に記憶されたログ情報が、ログ送信手段158による送信処理が実行されるまで、異常検出時ログ記憶手段157へのデータの書き込みが行われないようにメモリをロックする。
異常検出時ログ記憶手段157は、メモリデバイス1345を用いて、異常検出時ログ情報を記憶する。
ログ送信手段158は、NFCコントローラ1341等の処理により実行され、携帯端末20がNFCユニット134の近距離(約10cm未満)でかざされ、携帯端末20の存在が検出されると、メモリ制御手段156を介して、異常検出時ログ記憶手段157から異常検出時ログ情報を取得する。そして、ログ送信手段158は、取得した異常検出時ログ情報を含むログ情報書き込み要求を、NFC通信I/F手段159を介して、携帯端末20に送信(書き込む)する。なお、ログ送信手段158は異常検出時ログとともに、MFP10の機種等を示すデバイス情報等を送信してもよい。これにより、携帯端末20は、ログ取得対象のMFP10の機種情報等を把握できる。
NFC通信I/F手段159は、NFCコントローラ1341等の処理により実行され、ISO/IEC18092勧告の近距離無線通信規格により、周波数13.56MHz帯の電磁波を用い、NFCに対応する携帯端末20へのデータの書き込みや読み込みを行う。携帯端末20へのデータの書き込み又は読み込みは、携帯端末20がNFCユニット134(アンテナ1346)に近距離(約10cm未満)でかざされた場合に可能となる。なお、NFC通信を行う距離は、使用する周波数帯域の変更により長くできる。
<携帯端末>
携帯端末20は、ログ取得手段251、取得ログ記憶手段252、NFC通信I/F手段253、入力手段254及び表示手段255等を有する。なお、ログ取得手段251は、MFP10のログを取得するためのログ情報取得アプリケーション(以下、「ログ取得アプリ」という。)250により実行される機能である。
ログ取得アプリ250は、携帯端末20のEEPROM204又はメディア207等にインストールされている。なお、ログ取得アプリ250は、携帯端末20が移動体通信網又は無線LAN等のネットワークを介して、ダウンロードする。または、ログ取得アプリ250は、予めMFP10の外部メディア入出力装置19に接続されるメモリデバイスMに保存させ、そのメモリデバイスMから携帯端末20にダウンロードするようにしてもよい。ここで、ログ取得アプリ250により表示される画面を、図9により説明する。図8は、本発明の実施形態におけるログ取得アプリにより表示される画面の一例を示す図である。
図8(a)は、ログ取得アプリ250の起動時に表示される画面の一例であり、「ログ取得モード」の選択ボタン、「メンテナンスモード」の選択ボタン及び終了ボタンが含まれる。「ログ取得モード」の選択ボタンは、MFP10からログ情報を取得するときに押下されるボタンであって、このボタンが押下されると、図8(b)の画面に遷移する。「メンテナンスモード」の選択ボタンは、例えば取得したログ情報の内容又は取得日時等の書誌情報等を確認したり、取得したログを他のPC等のようなログ情報を解析する端末等に送信(転送)したりするときに押下され、このボタンが押下されると、図8(c)の画面に遷移する。
図8(b)は、ログ取得アプリ250の「ログ取得モード」が実行されるときに表示される画面の一例であって、ログ情報の取得のために携帯端末20をMFP10にかざすことを指示するメッセージが含まれる。
図8(c)は、ログ取得アプリ250の「メンテナンスモード」が実行されるときに表示される画面の一例であって、取得したログを確認するために押下される「取得ログ確認」の選択ボタン、取得したログを他の端末に転送するために押下される「取得ログ転送」の選択ボタン及び終了ボタンが含まれる。
ログ取得手段251は、CPU201等の処理により実行され、まず携帯端末20がMFP10のNFCユニット134(アンテナ1346)に近距離(約10cm未満)でかざされた後、NFC通信I/F手段253を介して、MFP10からログ取得処理を実行する機能の有無を確認するためのサービス確認要求が送信され、それに対する応答を行う。そして、サービス確認要求応答をMFP10が受信した後に、MFP10から送信されるMFP10のログ情報を含むログ書き込み要求から、ログ情報を取得する。そして、ログ取得手段251は、取得したログ情報を、取得ログ記憶手段252に記憶する。
取得ログ記憶手段252は、EEPROM204又はメディア207等に、取得したログ情報(異常検出時ログ情報)を記憶する。
NFC通信I/F手段253は、近距離無線通信部215を制御し、近距離無線通信用アンテナ214が受信するNFCユニット134から発信される電磁波により、データをメモリ(RAM203又はEEPROM204等)から読み込んだり、メモリに書き込んだりする。
入力手段254は、タッチパネル217により携帯端末20のユーザにより入力される指示を受け付ける。
表示手段255は、ディスプレイ216により携帯端末20のユーザに対して出力する情報を表示する。
[動作手順]
本発明の実施形態のログ管理システム1において実行される「MFP10の異常発生時におけるログ情報を管理する処理」及び「MFP10が近距離無線通信により携帯端末20にログ情報を送信(書き込み)する処理」の動作手順を説明する。
〔MFP異常発生時のログ情報管理〕
図9は、本発明の実施形態のログ管理システム1におけるMFP10の異常発生時におけるログ情報を管理する動作手順の一例を示すシーケンス図である。
まず、MFP10の異常検出手段151は、MFP10において発生した異常(エラー情報)を検出する(S101)と、エラー情報表示手段152に検出されたエラー情報を送信し、そのエラー情報の表示装置140への表示を要求する(S102)。エラー情報表示手段152は、通知されたエラー情報を、表示装置140に表示させ、表示完了を示す応答を異常検出手段151に出力する(S103)。
また、MFP10の異常検出手段151は、ログ取得・管理手段153に、異常検出時ログ情報のNFCユニット134が有するメモリデバイス1345への記憶処理の実行を要求する(S104)。ログ取得・管理手段153は、まずログ記憶手段154に、メモリユニット132に記憶されているMFP10のログ情報から異常検出時の前後所定の時間に含まれるログ情報(異常検出時ログ情報)の読み出しを要求する(S105)。ログ記憶手段154は、読み出した異常検出時ログ情報を、ログ取得・管理手段153に出力する(S106)。
ログ取得・管理手段153は、NFCユニット134のメモリ制御手段156に、読み出された異常検出時ログのメモリデバイス1345への記憶処理を要求する(S107)。メモリ制御手段156は、異常検出時ログ記憶手段157に異常検出時ログをメモリデバイス1345に書き込ませる(S108)。異常検出時ログ記憶手段157は、異常検出時ログの書き込み処理が完了すると、書き込み処理の完了を示す応答を、メモリ制御手段156に行う(S109)。メモリ制御手段156は、さらにその応答をログ取得・管理手段153に通知するとともに、電力制御手段155に書き込み処理の完了を通知する(S110)。ログ取得・管理手段153は、異常検出時ログの書き込み処理の完了を異常検出手段151に出力する(S111)。
また、メモリ制御手段156は、異常検出時ログのメモリデバイス1345への書き込みが完了すると、メモリデバイス1345に記憶された異常検出時ログが他のデータで上書きされないようメモリのアクセス制限(メモリロック)を行う(S112)。なお、メモリ制御手段156によるメモリのアクセス制限は、携帯端末20に異常検出時ログが送信されるまで解除されない。
また、電力制御手段155は、異常検出時ログの書き込み処理の完了が通知されると、異常発生後にMFP10が起動することによる電力消費を抑制するため、パワー制御マイコン133を制御し、MFP10の電源をオフにする(S113)。なお、電力制御手段155は、MFP10の電源をオフにするのではなく、操作パネルPへの電力供給が可能な省電力モードに移行させてもよく、また特定の機能のみに電力供給を行ってもよい。例えばMFP10内部の画像処理エンジンを動作させることなく、必要な機能のみを起動させることで、MFP10が起動する毎に発生する機械音やモーター音等の騒音を抑えることができる。また、MFP10の電源オフ又は省電力モードへの移行後では、NFCユニット134に含まれる各装置は、NFCユニット134が備えるバッテリ1343から電力供給がされる。そのため、NFCユニット134のメモリデバイス1345に記憶されている異常検出時ログ情報を、近距離無線通信(NFC通信)により携帯端末20に送信(書き込み)できる。この電力制御手段155による処理によって、最小限の電力で待機することが可能となる。そして、電力制御手段155は、電源オフ後に、携帯端末20に異常検出時ログが送信されるまで、MFP10の電源ボタンの押下の操作による電源オンとする処理を受け付けないよう制限を行う(S114)。
〔近距離無線通信によるログ情報の送信処理〕
図10は、本発明の実施形態のログ管理システム1におけるMFP10が近距離無線通信により携帯端末20にログ情報を送信(書き込み)する処理の動作手順の一例を示すシーケンス図である。図10には、図9に示す異常検出時ログ情報がNFCユニット134の異常検出時ログ記憶手段157に記憶される処理の完了後のシーケンスが示されている。また、図10の初期状態における携帯端末20には、ログ取得アプリ250がインストールされ、図8(b)の「ログ取得モード」の実行画面が表示されている。また、本発明の実施形態における近距離無線通信であるNFC通信に用いられるデータのフォーマットは、NFCフォーラムにより規定されたNDEF(NFC Data Exchange Format)に準拠する。
まず、MFP10のNFC通信I/F手段159は、NFC対応デバイス(携帯端末20)を捕捉するため、所定の間隔(例えば1秒間隔)でポーリング(監視)を行う(S201)。なお、NDEFに準拠するポーリングには、システム(事業者等)を特定するためのシステムコード「12fch」が設定される。このシステムコードは、同じNDEFに準拠し通信を行う携帯端末20においても予め設定されており、携帯端末20はポーリングに含まれるシステムコードと携帯端末20が保持するシステムコードとが一致する場合にポーリング応答を返送する。
そして、携帯端末20のユーザが、ポーリングを受信できる範囲(MFP10(NFCユニット134)から約10cmの距離)内で携帯端末20をかざし、携帯端末20のNFC通信I/F手段253がポーリングを受信する。ポーリングを受信したNFC通信I/F手段253は、MFP10にポーリング応答を送信する(S202)。なお、ポーリング応答には、携帯端末20を一意に識別する識別情報(例えばNFC対応チップの製造者コードとチップ毎に割り当てられた識別情報との組合せである製造ID等)が含まれる。ポーリング応答を受信したMFP10(NFCユニット134)は、NFC通信におけるコマンドのパラメータに、ポーリング応答に含まれる携帯端末20の識別情報を設定することで、この識別情報を有する携帯端末20を特定した通信が可能となる。
ポーリング応答を受信したMFP10のNFC通信I/F手段159は、ログ送信手段158にポーリング応答を通知する(S203)。MFP10がポーリング応答を受信することにより、NFC通信可能な携帯端末20の存在が検出されたことになる。
次に、ログ送信手段158は、MFP10からNFC通信によりMFP10のログ情報を取得する携帯端末20であるか否か、すなわちMFP10にログ取得アプリ250がインストールされているか否かを確認するためのサービス確認要求を生成する。サービス確認要求には、ポーリング応答に含まれる携帯端末20の識別情報及びサービス(本発明の実施形態におけるログ取得処理)を識別するサービス識別情報が含まれる。そして、ログ送信手段158は、NFC通信I/F手段159にサービス確認要求を出力し(S204)、NFC通信I/F手段159はNFC通信により携帯端末20にサービス確認要求を送信する(S205)。
携帯端末20のNFC通信I/F手段253は、MFP10から送信されたサービス確認要求を受信すると、ログ取得手段251にそのサービス確認要求を転送する(S206)。ログ取得手段251は、サービス確認要求に含まれるサービス識別情報が、予め携帯端末20が保持する、ログ取得アプリ250により実行されるログ取得の処理を示すサービス識別情報と一致するか否かを判定する。そして、ログ取得手段251は、サービス識別情報が一致する場合、NFC通信手段253を介して(S207)、サービス確認要求応答をMFP10に返送する(S208)。
MFP10のNFC通信I/F手段159がサービス確認要求応答を受信すると、この応答をログ送信手段158に転送する(S209)。ここで、MFP10がサービス要求応答を受信することは、携帯端末20にログ取得アプリ250がインストールされ、ログ取得処理の実行が可能であることを示している。ログ送信手段158は、メモリ制御手段156に、異常検出時ログ記憶手段157に記憶されるログ情報の取得を要求する(S210)。メモリ制御手段156は、異常検出時ログ記憶手段157に、NFCユニット134のメモリデバイス1345に記憶される異常検出時ログ情報の読み出しを要求する(S211)。メモリ制御手段156が異常検出時ログ情報を取得する(S212)と、取得した異常検出時ログ情報をログ送信手段158に出力する(S213)。
ログ送信手段158は、取得した異常検出時ログ情報が含まれるログ情報書き込み要求を、NFC通信I/F手段159を介して(S214)、携帯端末20に送信する(S215)。
携帯端末20のNFC通信I/F手段253は、ログ情報書き込み要求をログ取得手段251に転送する(S216)。ログ取得手段251は、ログ情報書き込み要求に含まれる異常検出時ログ情報を、取得ログ記憶手段252に記憶させる(S217)。ログ取得手段251が、取得ログ記憶手段252から異常発生時ログ情報のEEPROM204又はメディア207への書き込みの完了通知を受け付ける(S218)と、ログ情報の書き込み処理の完了を示す情報が含まれるログ情報書き込み要求応答を、NFC通信I/F手段253を介して(S219)、MFP10に応答する(S220)。
MFP10のログ送信手段158は、NFC通信I/F手段159を介して、ログ情報書き込み要求応答を受信する(S221)と、メモリ制御手段156及び電力制御手段155に携帯端末20におけるログ情報の書き込みが完了したことを通知する(S222)。
メモリ制御手段156は、ログ情報の書き込み完了通知を受け付けると、メモリデバイス1345へのアクセス制限を解除する(S223)。
電力制御手段155は、ログ情報の書き込み完了通知を受け付けると、MFP10の電源ボタンの押下の操作による電源オンとする処理を受け付けない制限を解除する(S224)。
上述したように、本発明の実施形態におけるMFP10は、近距離無線通信(NFC通信)を行うNFCユニット134を有し、そのNFCユニット134はMFP10本体の電源電力の供給がない場合であっても、NFCユニット134への電力供給を可能とするバッテリ1343を備える。そして、MFP10は、MFP10における異常が発生した場合、異常検出時(前後)のログ情報を、NFCユニット134が有する記憶装置(メモリデバイス1345)に記憶(退避)する。これにより、MFP10本体の電源電力が供給されない場合(電源オフ時)や省電力モードに移行した場合であっても、異常検出時ログ情報を保持できる。
さらに、MFP10及び携帯端末20が近距離無線通信(NFC通信)による通信手段(NFC通信I/F手段159・253)を備えることで、例えば携帯端末20をMFP10のNFCユニット134(アンテナ1346)の近く(約10cm未満)にかざすだけで、MFP10のログ情報を取得できる。
これにより、従来、MFP10に異常が発生した場合、ユーザ等によりMFP10の電源のオフ、オンが繰り返され、メモリから消去されてしまったログ情報を、MFP10の電源の入力状況によらず保持することができる。したがって、解析に必要なログ情報を確実に取得することができるようになり、原因の特定に要する時間を短縮できる。
また、MFP10において異常が検出されると、検出された時刻の前後所定の時間内のログ情報を、電源電力の有無の影響を受けない記憶装置に退避されることで、異常発生時刻の特定を容易にすることができる。
また、異常発生時に所定の時間内のログ情報を取得する仕組みであるため、MFP10のメモリユニット132において長期間のログ情報を保存し続ける必要がなくなり、記憶容量を節約できる。
また、MFP10の異常検出時に、MFP10本体の電源を制御することで、消費電力を抑制し、電力コストを削減できる。
また、MFP10の保守者は、NFC対応の携帯端末20をMFP10にかざすだけで、MFP10のログ情報を取得できるため、MFP10の機種毎のログ収集のための操作を行うことなく(記憶することなく)、簡便にログ情報を取得できる。
また、ログ管理システム1を利用するためには、携帯端末20にログ取得アプリ250をインストールするだけで、MFP10のログ情報をNFC通信により取得できるようになるため、保守者は容易にログ管理システム1の機能を利用できる。
[変形例]
なお、本発明の実施形態において、記憶装置(メモリデバイス1345)への記憶やMFP10と携帯端末20との間での通信を行う対象のデータは、異常検出時のログ情報としたが、対象のデータはログ情報に限らず、例えばMFP10のMIB(Management Information Base)情報の管理情報(トナー残量や用紙残数等)、設定情報(IPアドレス等)等を対象のデータとしてもよい。これにより、本発明の実施形態のログ管理システム1によれば、MFP10がネットワークに接続していることを前提としたSNMP(Simple Network Management Protocol)により収集されるMIB情報等を、画像形成装置がネットワークに接続されていない場合であっても、携帯端末20をMFP10にかざすだけで手間をかけず収集できる。
なお、本発明の実施形態において、上述したように近距離無線通信の通信規格は、NFC通信規格に限らず、例えばBluetooth等であってもよい。近距離無線通信にBluetooth通信を用いることにより、数mの距離でのデータ通信が可能となる。
以上、本発明の実施形態について詳述したが、本発明はかかる特定の実施の形態に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載された本発明の要旨の範囲内において、種々の変形、変更が可能である。
1 ログ管理システム
10 MFP
134 NFCユニット
1343 バッテリ
1345 メモリデバイス
151 異常検出手段
152 エラー情報表示手段
153 ログ取得・管理手段
154 ログ記憶手段
155 電力制御手段
156 メモリ制御手段
157 異常検出時ログ記憶手段
158 ログ送信手段
159 NFC通信I/F手段
20 携帯端末
250 ログ取得アプリ
251 ログ取得手段
252 取得ログ記憶手段
253 NFC通信I/F手段
254 入力手段
255 表示手段
特開2007−257085号公報 特開2012−64030号公報

Claims (7)

  1. 近距離無線通信端末と近距離無線通信を行う画像形成装置であって、
    当該画像形成装置の異常が検出された場合、異常検出時のログ情報記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に前記異常検出時のログ情報が記憶された後、当該画像形成装置の電源をオフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態にする電力制御手段と、
    当該画像形成装置の前記電源をオフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態にした後、前記記憶手段に記憶された前記異常検出時のログ情報を、前記近距離無線通信で要求される送信要求に応じて、前記近距離無線通信端末に送信する送信手段と
    を有する画像形成装置。
  2. 前記電力制御手段は、当該画像形成装置の電源オフ後に、前記近距離無線通信端末に前記異常検出時のログ情報が送信されるまで、前記画像形成装置の電源ボタンの押下により電源オンとする処理を受け付けないように制御する
    請求項1記載の画像形成装置。
  3. 前記近距離無線通信を行うための近距離無線通信手段を更に備え、
    前記近距離無線通信手段は、バッテリを備え、当該画像形成装置が電源オフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態の場合、前記バッテリから供給される電力により動作及び前記異常検出時のログ情報を保持する
    請求項1又は2記載の画像形成装置。
  4. 前記近距離無線通信手段は、前記記憶手段に記憶された前記異常検出時のログ情報が前記送信手段により前記近距離無線通信端末に送信されるまで、前記記憶手段へのアクセスを制限する
    請求項記載の画像形成装置。
  5. 前記近距離無線通信は、NFC通信規格又はBluethoothのいずれかに準拠する請求項1乃至のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 近距離無線通信端末と、該近距離無線通信端末と近距離無線通信を行う画像形成装置とを有するログ管理システムであって、
    前記画像形成装置は、
    当該画像形成装置の異常が検出された場合、異常検出時のログ情報記憶される記憶手段と、
    前記記憶手段に前記異常検出時のログ情報が記憶された後、当該画像形成装置の電源をオフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態にする電力制御手段と、
    当該画像形成装置の電源をオフ又は特定の機能に対してのみ電力供給を行う状態にした後、前記記憶手段に記憶された前記異常検出時のログ情報を、前記近距離無線通信で要求される送信要求に応じて、前記近距離無線通信端末に送信する送信手段と
    を有し、
    前記近距離無線通信端末は、
    前記送信手段により送信された前記異常検出時のログ情報を取得するログ取得手段を有する
    ログ管理システム。
  7. 前記ログ取得手段は、当該近距離無線通信端末に搭載される前記画像形成装置のログ情報を取得するためのログ情報取得アプリケーションにより実行される請求項記載のログ管理システム。
JP2013018088A 2013-02-01 2013-02-01 画像形成装置及びログ管理システム Active JP6115159B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013018088A JP6115159B2 (ja) 2013-02-01 2013-02-01 画像形成装置及びログ管理システム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2013018088A JP6115159B2 (ja) 2013-02-01 2013-02-01 画像形成装置及びログ管理システム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2014149676A JP2014149676A (ja) 2014-08-21
JP6115159B2 true JP6115159B2 (ja) 2017-04-19

Family

ID=51572601

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2013018088A Active JP6115159B2 (ja) 2013-02-01 2013-02-01 画像形成装置及びログ管理システム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP6115159B2 (ja)

Families Citing this family (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP6327075B2 (ja) * 2014-09-08 2018-05-23 ブラザー工業株式会社 機能実行機器
JP2016167122A (ja) * 2015-03-09 2016-09-15 富士通株式会社 ログ採取プログラム、情報処理装置、およびログ採取方法
JP2017027399A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 ローレル精機株式会社 ログ情報管理システム、貨幣処理装置、ログ情報管理方法及びプログラム
JP6328595B2 (ja) * 2015-09-29 2018-05-23 東芝テック株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP6438871B2 (ja) * 2015-09-29 2018-12-19 東芝テック株式会社 情報処理装置及びプログラム
JP6341173B2 (ja) * 2015-10-05 2018-06-13 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成システム
JP6344359B2 (ja) * 2015-10-06 2018-06-20 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 画像形成装置
JP6484539B2 (ja) * 2015-10-13 2019-03-13 日立オートモティブシステムズ株式会社 動作ログ処理装置
JP6589834B2 (ja) * 2016-11-22 2019-10-16 京セラドキュメントソリューションズ株式会社 通信システム及び無線通信装置
JP2019124998A (ja) * 2018-01-12 2019-07-25 アズビル株式会社 コントローラ、動作状態取得システムおよび方法
JP2020107245A (ja) * 2018-12-28 2020-07-09 サイレックス・テクノロジー株式会社 携帯端末、表示方法、およびプログラム
JP7251188B2 (ja) * 2019-02-12 2023-04-04 株式会社リコー 情報処理装置、画像形成装置、画像形成システム及び情報処理方法

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP4577516B2 (ja) * 2006-03-28 2010-11-10 日本電気株式会社 データ収集システムおよび装置
JP2009184225A (ja) * 2008-02-06 2009-08-20 Seiko Epson Corp 情報処理装置とリーダ端末とからなるシステム、そのシステムの制御方法、そのシステムの制御プログラム、及び情報処理装置
JP5625843B2 (ja) * 2010-12-08 2014-11-19 株式会社リコー 画像処理装置、画像処理装置の制御方法
KR20120099951A (ko) * 2011-03-02 2012-09-12 삼성전자주식회사 휴대 단말기를 이용한 전자기기 a/s 제공 방법 및 시스템

Also Published As

Publication number Publication date
JP2014149676A (ja) 2014-08-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6115159B2 (ja) 画像形成装置及びログ管理システム
EP2645691B1 (en) Image data processing device and management device
JP6351241B2 (ja) システム、画像処理装置、および制御方法
EP3161647B1 (en) Information processing apparatus, and information processing system
JP6197735B2 (ja) サービス提供システム及びサービス提供方法
JP6562660B2 (ja) 通信装置及びその制御方法と、プログラム
JP6686321B2 (ja) プログラム、情報処理装置、第二の情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム
JP2014216956A (ja) 通信装置、通信方法およびプログラム
JP5811876B2 (ja) 画像処理システム、画像処理装置、画像処理装置連携方法、および画像処理装置連携プログラム
US9571699B2 (en) Information processing system, information processing method, and computer program product
JP6257403B2 (ja) 情報処理装置およびその制御方法、並びにプログラム
EP2461562B1 (en) Scanning apparatus, mobile apparatus, and scan job performing method thereof
US10306639B2 (en) Communication apparatus, control method, and computer-readable storage medium
US20160182755A1 (en) Image forming system, image forming apparatus, terminal device and non-transitory computer-readable recording medium
JP2015032037A (ja) ネットワークシステム、携帯端末、情報処理装置、及び制御方法
JP5862432B2 (ja) 画像形成システム、および遠隔制御方法
JP7302050B2 (ja) 通信装置および制御方法およびプログラム
JP2015118470A (ja) 情報処理装置、情報処理システム、情報処理装置の制御方法、情報処理システムの制御方法、およびプログラム
JP6451337B2 (ja) 情報処理システム及び通信方法
JP2014216955A (ja) 通信装置、通信方法およびプログラム
JP2011004235A (ja) ジョブ処理装置、ジョブ処理装置の制御方法、及びプログラム
JP6860060B2 (ja) プログラム、情報処理装置、第二の情報処理装置、情報処理方法、情報処理システム
US10028126B2 (en) Communication apparatus, communication method, and non-transitory computer-readable storage medium
JP6191175B2 (ja) ネットワークシステム、中継制御装置、通信制御方法及びプログラム
JP2014203358A (ja) 情報提供システム及び検索方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20160114

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20160930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20161011

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20161212

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20170221

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20170306

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 6115159

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151