JP6114963B2 - Mri音声通話装置 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、MRI装置(Magnetic Resonance Imaging system磁気共鳴画像装置)の騒音環境下で診断を受ける被験者とMRI装置を操作する医師(検査人)との間で片方向通話及び双方向通話を行う事が出来る装置に関する。
近年、MRI装置の診断性能が向上し高度な診断を行う高精細診断画像が得られるようになり多くの病院でMRI装置の導入が図られ医療分野における重要な装置として毎日多くの患者(被験者)の診断などに使われている。
MRI装置は周知のごとく高磁場を発生させて被験者の患部に磁場を照射させる事により細胞の変化を高精細な画像で検知診断する事が出来る進んだ装置である。
しかし高精細な画像を得る為には高磁場を発生させなくてはならない。この高磁場を発生させる為にはMRI装置のコイルに断続的に高電圧を加えて発生させるが、コイルに高電圧を断続的に与える事によりコイルに大きな電流が流れることになって同時に大きな騒音が発生する。
現在のMRI装置は上述したようにコイルに断続的な大電流を加える方式であるため、この騒音を少なくする取り組みは種々行われているが、現時点で騒音を無くす事は困難である。
MRIによる診断は、このようなMRIの騒音環境下において被験者の診断を行わなくてはならず、しかも通常の診断時間でも短くて15分長くて30分から40分位の時間を必要とするため、この間、被験者は固定されて動くことができない上に騒音を我慢しなくてはならないという負担を負うことになり、その苦痛は図り知れないものが有る。
MRIで診断中に被験者が受ける苦痛とは上述したほか、閉所恐怖症、心臓疾患、呼吸困難、騒音恐怖、等もあり、被験者は恐怖等を感じたとしても、MRIの騒音下に置かれているため、医師にその症状を言葉で伝えることが困難である。
従来のMRI装置では図3に示すように、被験者31が検査を継続できないような異状状態になった場合に手で非常ボタン55を握って押す手段は従来からあるが、被験者がパニックになっているような非常時に押しボタン55を押すことが出来る場合は極めて少く、被験者31が意思表示をできないと検査の中断等も行われないため、被験者の苦痛が継続することになって、苦痛を和らげたいという被験者の意思に沿った対応ができない状況が継続してしまうことになる。そのため、被験者の意思表示を検査人に伝えられるような装置が求められていた。
又、従来のMRI装置室には検査人である医師から被験者へ音声で情報を伝える事が出来る手段として、MRI室モニタースピーカー53を設置することが提案されていたが、MRI室モニタースピーカー53の場合は、MRI装置29の診断が停止した状態では騒音レベルは低く静かで、被験者はMRI室モニタースピーカー53により医師の音声を聞くことが可能である。
しかし一旦MRI装置が動作を開始する事によりMRIの騒音レベルは大きくなり医師の指示が騒音にマスキングされて被験者はMRI室モニタースピーカー55で医師の音声を聞く事が困難になってしまう問題が有った。
一方、MRI装置29の動作時には、医師は常時被験者31の状態を把握する必要があり、被験者31は体の状態が悪くなったり、何等かの理由により検査が継続できなくなった場合には、迅速に検査が継続できないことを医師に伝える事が必要で、尚且つ医師は被験者31からの意思表示に基づいて適切な対応を迅速に行う事が出来る装置の要望が高まっている。
さらに被験者31からの意思表示は一方的なものではなく、医師が被験者の状態を正確に把握できるためには音声通話により医師と被験者の間で双方向で会話ができることが望ましい。
特開2005−245580号公報 特開2007−75410号公報 特開2007−307124号公報
平成21年度電子情報通信学会東京支部学生会研究発表、講演番号193テスラMRI装置のボア内テーブル上の騒音レベル分布の測定 シリーズ「騒音に関わる苦情とその解決方法」第3回音響の基礎、騒音の影響と評価、規制方法。財団法人 小林理学研究所 加来治郎 記述、図3騒音レベルと騒音影響 平成19年度電子情報通信学会東京支部学生会研究発表会を引用、MRI検査室のMRI騒音の音響インテンシティ計測(講演番号5)
本発明は以上のようにMRI装置の騒音下では被験者と医師との通話が困難であった従来の欠点を改良し、MRI動作中の騒音環境の中でも常時、医師と被験者とが通話が行なうことができることにより、医師は診断中に被験者の異状状態を迅速に検知し把握することができ、必要に応じて装置の停止を行ったり又は被験者に対して音声により迅速に応答するなどの対応ができる装置が望まれている。
しかし従来のMRI装置29においては被験者31と医師との通話手段が図3に示すMRI室モニタースピーカー53と非常時通信線56を使った、緊急時の非常ボタン55によるものであった。
このような従来の手段においては、一旦MRI装置29が動作し被験者31の診断が開始されるとMRIの動作騒音が発生し、被験者31は騒音環境下に置かれるため診断中は医師からの指示を聞くことが出来ず医師との意思疎通が困難となる欠点がある。
騒音はMRIの磁場発生コイルに大電流を与える事により起こり騒音発生は不可避なものであるため、騒音下で医師と被験者との双方向の意思疎通が図れるような通信手段が望まれていた。
また、MRI音声通話装置を実現するための手段として、MRIの画像に悪影響を与えないようにするために、非磁性体からなる圧電素子(ピエゾ)を用いた骨伝導型のスピーカーやマイクロホンが特開2005−245580号公報等に提案されている。しかしながら、ピエゾ又はセラミックスを使った骨伝導マイクロホンは両方共に素材ベースに金属を使っているために、MRIの高磁場の中に磁性体を置くことになり、MRIの画像に悪影響を及ぼすことになって、実質的にMRIの中に持ち込むことはできず、アイディアとしては成立しても実現できない等の問題があった。したがってMRI装置29の高磁場の影響を受けず且つMRI装置29の撮像画像へ影響を与えない通話装置により、被験者と検査人がMRI動作中においても明瞭な音声で交信できる装置が望まれていた。
請求項1の発明に係るMRI音声通話装置においては、MRI装置29のMRIキャビン30内及びその周辺の高磁界環境下において光マイクセンサーユニット3をMRIヘッドコイル36内で被験者31が使用する非磁性材料で構成された頭部位置を固定調整するマット材に組込み込むもので、非磁性体で構成された光センサーユニット3から光ファイバー10を通して磁性の影響が無い所に設けられた光信号変換素子に伝達され、光マイクセンサーユニットで検出された振動板の振動は光信号変換素子において電気信号に変換される。なお、光マイクセンサーユニット3には、磁性の影響が無い位置に設けられた光発光素子から光ファイバー11を通してレーザー光が光マイクセンサーユニット3に導かれ、光マイクセンサーユニット3の内部で振動板18を照射し、その反射光を光ファイバー10で拾うようにしたものである。
また、被験者がMRIで診断を受ける時に用いる首、頸椎部を固定するための固定マットの中に光マイク2を設けたもので、マット材に組み込まれた光マイクヘッドマット1を首、頚椎部に接触させて装着使用する事により光マイクセンサーユニット3はMRIが発生する騒音を単数及び複数の吸音材(1)7、吸音材(2)8、吸音材(3)9、等により構成された吸音材によって低減し、被験者の音声をノイズの少ない状態でピックアップして、検査人に伝達するものである。
さらに、光マイク2で被験者の音声を拾うことができるように、固定マットの中に埋め込まれた光マイクセンサーユニット3の被験者と接触する部分に光マイクセンサー2の振動板18とは別に接触振動板5を設けるものであり、接触振動板5も吸音材によって周辺を覆われMRIの騒音を遮蔽するように構成するものである。
被験者の音声は接触振動板5を首、頚椎部に接触させる事により音声は光マイクセンサー2に伝えられて騒音が低減された音声を操作室モニタースピーカーに出力する事ができる手段を用いたMRI音声通話装置を構成する。
請求項2の発明に係るMRI音声通話装置においては、MRI装置の騒音を更に効果的に低減するもので、音響ハウジング6を設け、その内側と外側に吸音材(1)7、吸音材(2)8、吸音材(3)9、等のように単数または複数の吸音材を設けて包むように周囲を覆うことにより、それぞれの吸音材に吸音特性の異なる素材を用いることによって、これらの組み合わせによってMRIの騒音のエネルギーの高い周波数帯の騒音を吸収するようにしたもので、MRIの機種ごとに騒音が異なる場合でも、そのMRIの騒音特性に合わせて防音効果が最適になるように吸音材を適宜組み合わせるものである。
請求項1の発明に係るMRI音声通話装置においては、MRIの高磁界環境下に置かれる非磁性体で構成された光マイクセンサーユニット2と、光マイクでピックアップされた被験者の音声をMRIの磁場の影響が少ない位置に設けられた光信号を電気信号に変換する光信号変換素子21によって電気信号に変換することにより、被験者の音声を検査人に伝達することができ、しかもMRIの画像に影響を与えることが無いため、MRIの発生する騒音環境下で被験者が診断中に不安、苦痛、等を感じた場合に検査人に的確に伝達できない等の従来の課題解決が可能となり更に検査をする医師は被験者からの音声によって常時被験者の診断状態を把握することが出来るために被験者と医師とのコミュニケーションが図られより安全な医療を行う事が出来る。
また、本発明においては、光マイクセンサーユニット3を被験者が使用する非磁性材料で構成された被験者の頚椎を固定するマットに組み込んだことにより、被験者はマイクの存在を意識することなく検査を行うことができ、色々な線を装着されることで被験者が感じるストレスを除去することができ、また、MRIを操作する検査人にとっても、マイクの装着等の煩わしい作業を意識することが無いため、検査に集中できるなどの効果が有る。
さらに、発明に係るMRI音声通話装置においては、光マイクセンサー2が被験者の音声を接触振動板5を介してピックアップするものであり、接触振動板5と光マイクセンサー2の間に一定の空間を設けたことにより、被験者の音声を効率良くピックアップできるようにしたもので、しかも光マイクセンサー2の周囲を吸音材によって構成したことにより、MRIの大きな騒音に影響されることなく、被験者の音声を拾うことができ、検査人は被験者の音声を明瞭に聞くことができるようになる効果を有するものである。
請求項2の発明に係るMRI音声通話装置においては、さらに効果的にMRIの騒音を除去できるようにするもので、光マイクセンサー2を覆う吸音材を複数のもので構成し、その吸音材をそれぞれ吸収する周波数特性を異ならせることにより、各MRI装置の騒音の特性に合わせて効果的に騒音を除去することができる効果を有するものである。
光マイクヘッドマット構成図 光マイクセンサーユニット構成図 従来のMRI通信方式図 光マイクセンサーの構成図 光マイクセンサー動作ブロック図 MRIにおける被験者の診断状態図 MRIにおける光マイクヘッドマットと光マイクセンサーユニットの設置の一例図 MRIにおける光マイクヘッドマットと光マイクセンサーユニット動作ブロック図 MRIキャビン内で被験者が受ける磁気、騒音の状態図 MRI側の被験者と操作室側との双方向通話方式状態図 MRI騒音分析波形図 MRI内の被験者の音声波形の一例図 MRI内の被験者の心拍波形の一例図 光マイクヘッドマッドを用いたMRI騒音低減特性の一例図 グラフィック・イコライザー調整特性の一例図 グラフィック・イコライザーレベル調整の一例図
以下、本発明の実施の形態を図に基づいて説明する。
図1は本発明のMRI音声通話装置の基本となる騒音下で騒音を低減させて被験者の音声を医師へ伝える事ができる光マイクヘッドマット1の一つの実施例を示したものである。
この実施例における、光マイクヘッドマット1の全ての部品は非磁性材料で構成されておりMRI画像へのノイズ影響を与えないようになっている。
この光マイクヘッドマット1には光マイクセンサー2が埋設された光マイクセンサーユニット3が組み込まれており、被験者はこの光マイクヘッドマット1を首頚部の枕マットとして用いることによって、光マイクヘッドマット内に組み込まれ、且つ光マイクセンサーユニット3の表面に設けられた接触振動板5を接触させて音声を発声する事により接触振動板5の背後に設けられた音響キャビティー4、12を介して光マイクセンサー2に設けられた振動板18が振動することにより被験者の発する音声をピックアップできるようにしたものである。この場合ピックアップされた音声は、光マイクセンサーユニット3に組み込まれた吸音材7、吸音材8及び吸音材9によって騒音が吸収されるため、MRIの騒音は低減され被験者の音声は光マイクセンサー2により騒音の少ない音声として光マイクセンサー内で光変調され、光信号として光ファイバー10によって光信号変換素子21に接続されるもので、光信号変換素子2によって電気信号に変換された音声信号を出力する事が出来る。
このようにしてMRIの騒音環境においても、医師は騒音の少ない被験者の音声をMRIの操作室のモニタースピーカーで聞くことが出来る基本的な構成を示したものである。
図2は図1の光マイクヘッドマットに用いられる光マイクセンサーユニット3の詳細を説明するための図で、図2(a)は光マイクセンサーユニットを上面から見た図で、図2(b)は図2(a)の光マイクセンサーユニット3をA−Bの位置で断面したものである。なお、図2において、一点鎖線で示した四角は光マイクセンサーユニット3の全体を説明するための仮想線である。
図2(b)において、光マイクセンサー2は、光ファイバー10、11に接続されており、光マイクセンサー2に対して光ファイバー11を通してレーザー光が光マイクセンサー内に設けられた振動板18に対して照射するように供給され、光ファイバー10は照射されたレーザー光が振動板18の振動によって光変調されたレーザー光を光マイクセンサーから外部に送出するものである。光マイクセンサー2の構成については図4で詳述する。
有底円筒状に形成された音響ハウジング6の開口部には開口部全体を覆うように可撓素材からなる接触振動板5が設けられていて、この部分が被験者の体の一部と接触もしくは近接するように構成されている。
また、音響ハウジング6の内部には、吸音材9が設けられており、接触振動板5の背面と、吸音材9の端面との間には、接触振動板5の振動を伝えるための空間である音響キャビティー4が設けられている。
吸音材9の一部には井戸状の穴である音響キャビティー12が設けられており、音響キャビティー4と空間的に連続している。また音響キャビティー12には、図の横方向から光マイクセンサー2がその先端を露出するように配置されており、矢印13で示すように接触振動板5の振動を音響キャビティー4と音響キャビティー12を通して光マイクセンサーがその振動をピックアップできるように構成されている。
また、図2の実施例においては、音響ハウジング6の外側を吸音材8と吸音材7で覆うことにより、外部の騒音が音響ハウジング6を通して光マイクセンサーに到達しないように構成されている。
防音材7、8、9、はそれぞれ素材を変えたり、またゴム等の密度の異なるものを組み合わせる等して、吸収する音の周波数特性の異なる材料を用いることにより、MRI固有の騒音に合わせて効果的に騒音を吸収するようにすることもでき、MRIの特性に合わせて効果的に騒音を低減することができる。
図4(a)は仮想線で示す四角の中に表示された本発明の光マイクセンサー2の外観を示すもので、(b)は(a)図のA−B断面を示すものである。図5に示すものは、図4に示す光マイクと音声の出力ブロックを示すもので、本光マイクセンサー2はMRI装置29の画像へノイズを与える等の影響を及ぼさないように全て非金属、非磁性体の材料で構成されている。
この光マイクセンサー2は音声波により振動板18が振動するもので、その振動板18に光ファイバー11によって導入されたレーザー光等の光照射ビーム16を照射するもので、音声により振動する振動板18によって光ビームが変調され光反射光ビーム17として光ファイバー10に導入する構成を有している。光ファイバー10によって光マイクセンサー2の外部に導出された反射光を光信号変換素子21により電気信号変換して音声増幅器23、スピーカー制御部25を介して操作室モニタースピーカー27により音声を出力するものである。このことによって、MRI装置29で診断中の被験者31が音声を発した場合、MRIの高騒音環境に有っても、操作室の医師に適格伝える事を可能にするものである。なお、22は振動板によって変調されるべきレーザー光を発光する光発行素子であり、電源部26に接続された光制御部によってレーザー光を適切な値に制御するものである。
次に、光マイクセンサー2の構成について詳述すると、図4(b)に示すように、光センサーハウジング15の音声を受ける開口部付近に設けられ、振動板18は音声による空気振動を受けた場合に振動可能なように光センサーハウジング15にその周辺を取り付けられてされている。また、光センサーハウジング15の内部には、光ファイバー固定ステー14が設けられており、光ファイバー10、11を適切な位置に固定し、光ファイバーは光センサーハウジング15の振動板と対向する端部から光センサーハウジング15の外部に引き出されるよう構成されている。
図6、図7、図8、図9は本発明の一実施例を示すもので、本発明が被験者31に対してMRI装置でどのような状態で使用されるかと、本発明の光マイクヘッドマット1、光マイクセンサーユニット3を実際使用する場合の構成と使用例を示したものである。
図6はMRI装置29により被験者31が移動ベッド32で診断を受ける一般的な診断状態を示したもので、移動ベッド32はベッド固定台33により支えられており被験者31はベッドに横になり診断時はMRIキャビティー30内に移動する。
移動は34の矢印方向に移動し診断を行う。
被験者31は図7に示す頭部35をMRIヘッドコイル36に入れ本発明の光マイクヘッドマット1を首(頚椎)部41に接触する事により音声を検知し被験者31の体調状態を監視する事が出来る。
また、図7においては、光マイクセンサーユニット3を心臓上部に接触した例も合わせて表示している。この実施例においては詳細な構成は省略するが、光マイクヘッドマット1に埋め込まれた光マイクセンサーユニット3を周知の装着手段等を用いて心臓の位置に装着することによって、被験者31の心音をピックアップして、医師などが患者の状況の変化を把握することができることを示すものである。
心臓の鼓動検知波形の一例を図13に示し更にMRI装置内での被験者31の音声波形を図12に示す。
被験者31がMRI装置29のMRIキャビティー30内で受ける騒音は図11に示すもので、更に磁界と騒音は図9に示すように、磁界は磁界方向43、騒音は騒音方向42の矢印に示すように、被験者31を包むように全方向から受けることを図示したものである。
この場合の騒音レベルは図14に示す110dB〜120dBの範囲で通常被験者が会話する音声レベル70dBをはるかに上回ることから、仮に磁気に影響されないマイクが有ったとして、単にマイクを被験者31に装着したとしても、高騒音環境下に置いては、被験者31が発する音声は騒音にマスキングされ、マイクによってピックアップされた音声が聞き取りにくくなることを示している。
また、図14に示すように、光マイクヘッドマット1を用いた場合の騒音低減レベルは最大で30dB改善される。このことは、若干のノイズを含むとしても、本発明の光ヘッドマット1を用いた場合は、SN比が大幅に改善され検査をする人が被験者31の音声を聞き取りやすくなることを示すものである。
図8及び図10に示すように、MRI装置29は高感度で被験者31の画像検知を行っており画像の劣化を防止するために、シールド壁47で操作室側とMRI室側を遮蔽し外部からのノイズにより診断画像への影響を防止するようにしている。
図10はMRI側の被験者31と操作室の医師がMRI装置の騒音環境下で双方向通話を行う事が出来る構成を示したものである。
被験者31の音声検知は光マイクヘッドマット1と非磁性防音ヘッドホン49を被験者31の頭部耳に装着する事により医師の音声を聞く事が可能となる。
音声検知を行う光マイクヘッドマット1には光制御部24で制御されたレーザー光を光発光素子22により光輝度レベルが一定した光量を光ファイバー11により図4に示す光マイクセンサー2の振動板18に照射する。
被験者31の音声は接触振動板5の振動による骨伝導波により音響キャビティ12を通して振動板18を振動させる。
光マイクセンサー2の振動板18には光ファイバー11により照射光ビームが照射されており光は被験者31の音声により振動板18を音声入力方向に微振動を起こし入力光は反射光ビームとして入力角と対象側に反射し振動板の振動によって光変調される。
光変調されたレーザー光は光ファイバー10により光信号変換素子21へ伝送され電気信号に変換される。変換された音声信号はグラフィック・イコライザー48に入力し周波数イコライジング調整により不要な音声と騒音成分を低減させ、グラフィック・イコライザー48によって処理されてノイズが少なくなった信号は音声増幅器23により増幅され、操作室モニタースピーカー27によって出力され、検査人が被験者31の音声を聞くことができる。
図15はグラフィック・イコライザー48による音声・騒音の周波数特性のイコライジング特性を示すもので、A調整特性〜C調整特性等、任意にMRIの機器固有の騒音特性に合わせて調整するものである。これらの音響的な調整は、操作室のモニタースピーカー27で被験者31の音声や、MRI装置の騒音を聞きながら調整する事が出来る。
なお、図15に示すものは3KHzに音声のピークを調整した場合すなわち、3KHzの音声を残し、その他の高音域、低音域をカットしてノイズを減らす場合の参考例を示したものである。
グラフィック・イコライザー48による調整は周知のように図16に示すレベルスライドによって任意に周波数帯域を調整する事が可能である。
この事により各実施例に示した操作室モニタースピーカー25の出力音声を聞きながら最適な位置に調整を行う事が出来る。
なお、図10において、検査人である操作室の医師から被験者31への音声はマイクロホン45により被験者31に対する指示等の音声を発声する事によりマイクアンプ44で音声を増幅しマイク制御部38により非磁性対応された通信手段を使って被験者31の頭部耳の装着した非磁性防音ヘッドホン49を介して被験者31へ操作室側の医師の音声を伝える事が出来る。
このようにしてこの実施例はMRI室側の被験者と操作室側の医師との間で同時双方向通話又は片方向通話を行う事ができる装置を提供するものである。
本、発明はMRI装置等の高騒音下で被験者と検査人との間で交信が必要な場合に最適であり、MRI等を製造する産業等に利用することができる。
1 光マイクヘッドマット
2 光マイクセンサー
3 光マイクセンサーユニット
4 音響キャビティー
5 接触振動板
6 音響ハウジング
7 吸音材
8 吸音材
9 吸音材
10 光ファイバー
11 光ファイバー
12 音響キャビティー
13 音声波の進行方向
14 光ファイバー固定ステー
15 光センサーハウジング
16 照射光ビーム
17 反射光ビーム
18 振動板
19 振動板保護フイルター
20 音声騒音入力方向
21 光信号変換素子
22 光発光素子
23 音声増幅器
24 光制御部
25 スピーカー制御部
26 電源部
27 操作室モニタースピーカー
28 電源プラグ
29 MRI装置
30 MRIキャビン
31 被験者
32 移動ベッド
33 ベッド固定台
34 移動方向
35 頭部
36 MRIヘッドコイル
37 モニター信号変換部
38 マイク制御部
39 電源プラグ
40 モニター
41 首(頚椎)部
42 騒音方向
43 磁界方向
44 マイクアンプ
45 マイクロホン
46 通信線
47 シールド壁
48 グラフィック・イコライザー
49 非磁性防音ヘッドホン
50 MRIキャビン内の平均的騒音レベル
51 光センサー防音マイクユニット内の音声レベル
52 光センサー防音マイクユニット内の騒音レベル
53 MRI室モニタースピーカー
54 モニター通信線
55 非常ボタン
56 非常時通信線
57 モニターコントローラー
58 光ファイバー
59 光ファイバー

Claims (2)

  1. MRIキャビン内及びその周辺の高磁界環境下で使用され且つ被験者の音声を拾うための装置において、マイクロホンは光マイクであって、光マイクはMRIの動作中において被験者の音声を拾うように非磁性体で構成された光マイクセンサーユニットと、光マイクセンサーユニットでピックアップした音声信号をMRIの外部に伝送する光ファイバーと、該光ファイバーによって伝送された音声信号が入力され、且つMRI磁場の影響が少ない位置に設けられた光信号を電気信号に変換する変換装置と、該変換装置から得られた電気信号によって検査人に対して被験者から発せられた信号をモニタースピーカーへ出力するよう構成されたMRI音声通話装置において、光マイクセンサーユニットは、被験者が使用する非磁性材料で構成された頭部位置を固定するマットに組込まれており、マットに組み込まれた光マイクには、被験者の体に接触する部分に接触振動板が設けられ、該接触振動板の光マイクセンサーユニット側には光マイクセンサーユニットと接触振動板の間に一定の空間が形成されるように吸音材によって覆われるとともに音響キャビティーが形成されたことを特徴とするMRI音声通話装置。
  2. 接触振動板および光マイクが覆われる吸音材は異なる周波数を吸収する複数の素材で構成され、その組み合わせによってMRIの振動音が光マイクに影響を与えないように異なる周波数を吸収する部材で構成したことを特徴とする請求項1記載のMRI音声通話装置。
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