JP6114685B2 - アクアガス発生ユニット - Google Patents
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Description
図1は、本発明の一実施形態に係るアクアガス発生ユニット及びこれに接続された管の構成を示す上面図である。図2は、図1に示したアクアガス発生ユニット及びこれに接続された管、並びにこの管の先端に取り付けられたノズルの構成を示す側面図である。
ここで、図3を参照して筐体110の構成に着目する。図3は、図1及び図2に示した筐体110の構成を示す斜視図である。図3には、前方上方からみた筐体110が示されている。
さらに、筒部材160の外面は、筒部材160の延設方向に沿って延びる断熱材料170により覆われている。
図5を参照して取入管130及び分配管140の構成を説明する。
図5は、図1及び図2に示したアクアガス発生ユニットがアクアガス調理装置に取り付けられた様子の一例を示す斜視図である。アクアガス発生ユニットは、アクアガス調理装置の底面、側面、上面及び内部のいずれに配置されるようにしてもよい。
取入管130は、上述したように、水又はアクアガスを取り入れる入口132、及び、搬送管120の一端122に取り付けられる出口134を含む。入口132は、出口134に連通している。図5に示すように、取入管130は、入口132から出口134まで同一の形状を有する必要はなく、任意の形状を有することができるものである。例えば、図5に示すように、取入管130は、入口132と出口134との間に、この取入管130の強度を維持するために、この取入管130の延設方向に沿って延びる支持部材136を含むことができる。また、図5には、取入管130が全体として略L字状に延びる形状を有する例が示されているが、図1及び図2に示したように、取入管130は、全体としてI字状に延びる形状を有するものとしてもよい。
分配管140は、上述したように、搬送管120の他端124に接続された入口142、及び、入口142に連通してアクアガスを放出する1又は複数の出口(ここでは、2つの出口144a、144b)を有するものである。入口142は出口144a、144bgに連通している。図5に示すように、分配管140は、入口142から出口144a、144bまで同一の形状を有する必要はなく、任意の形状を有することができるものである。
具体的には、例えば、出口144aに対応する弁及び出口144bに対応する弁をともに「開」にした場合には、接続管22a及び22bの両方にアクアガスを放出することができる。この場合、分配管140に入力されるアクアガスの単位時間当たりの量を「1」とすると、出口144a及び出口144bからのアクアガスの単位時間当たりの噴出量は、ともに「0.5」となる。以下、アクアガスの入力量又は噴出量という場合には、単位時間当たりの入力量又は噴出量を示す。
また、出口144aに対応する弁及び出口144bに対応する弁をそれぞれ「開」及び「閉」にした場合には、接続管22aのみにアクアガスを放出することができる。この場合、分配管140に入力されるアクアガスの量を「1」とすると、出口144a及び出口144bからのアクアガスの噴出量は、それぞれ「1」及び「0」となる。
逆に、出口144aに対応する弁及び出口144bに対応する弁をそれぞれ「閉」及び「開」にした場合には、接続管22bのみにアクアガスを放出することができる。この場合、分配管140に入力されるアクアガスの量を「1」とすると、出口144a及び出口144bからのアクアガスの噴出量は、それぞれ「0」及び「1」となる。
このように、分配管140は、出口144a(出口144b)のみに着目すると、出口144a(出口144b)からのアクアガスの噴出量を、「0.5」及び「1」の2通りに変化させることができる。
一実施形態に係るアクアガス発生ユニット100は、アクアガス調理装置10の性能に応じて、略同様の構成を有する他の1又は複数のアクアガス発生ユニット100と組み合わせて用いることが可能なものである。
具体的には、例えば、アクアガス調理装置10が(例えば比較的小さいサイズの調理庫を有するため)比較的少量のアクアガスしか必要としない場合には、このアクアガス調理装置10には、アクアガス発生ユニット100が1ユニットのみ用いられる。
逆に、アクアガス調理装置10が(比較的大きなサイズの調理庫を有するため)比較的多量のアクアガスを必要とする場合には、このアクアガス調理装置10には、アクアガス発生ユニット100がそのアクアガス調理装置10の性能に応じた数量のアクアガス発生ユニット100が用いられる。例えば、アクアガス調理装置10が単位時間当たり「w」という量のアクアガスを必要とする場合には、アクアガス発生ユニット100が例えばAユニット用いられるのに対して、アクアガス調理装置10が単位時間当たり「2w」という量のアクアガスを必要とする場合には、アクアガス発生ユニット100が例えば2Aユニット用いることができる。
図6A及び図6Bは、本発明の一実施形態に係るアクアガス発生ユニットの組み合わせ方の多数の具体例を示す表である。図6A及び図6Bは、全体として1つの表を前半及び後半の2つに分割した場合について、それぞれ、前半の表及び後半の表を示す。
まず、図6Aを参照して、「1U」の行(すなわち、1ユニットのみを用いる場合)に着目すると、「1J」(すなわち、1つの出口144aのみからアクアガスが噴出する)の場合には、出口144aからのアクアガスの噴出量M1は「1」となる。「2J」(すなわち、出口144a及び出口144bの両方からアクアガスが噴出する)の場合には、出口144a及び出口144bそれぞれからのアクアガスの噴出量M11及びM12は、ともに「0.5」となる。なお、「J」はジェットの略である。
この結果、システム全体としては、アクアガスの噴出量を「0.5」及び「1」の2通りに変化させることができる。
次に、「2U(並列)」の行(すなわち、2ユニットを並列に用いる場合)に着目すると、「2J」(すなわち、1番目のユニットの出口144a、及び、2番目のユニットの出口144aからアクアガスが噴出する)の場合には、1番目のユニットの出口144a及び2番目の出口144aそれぞれからのアクアガスの噴出量M1及びM2は、ともに「1」となる。
次に、「3J」(すなわち、1番目のユニットの出口144a、2番目のユニットの出口144a、144bからアクアガスが噴出する)の場合には、1番目のユニットの出口144aのアクアガスの噴出量M1は「1」となり、2番目のユニットの出口144a、144bのそれぞれのアクアガスの噴出量M21、M22は、ともに「0.5」となる。
次に、「4J」(すなわち、1番目のユニットの出口144a、144b、及び、2番目のユニットの出口144a、144bからアクアガスが噴出する)の場合には、1番目のユニットの出口144a、144bのそれぞれのアクアガスの噴出量M11、M12は、ともに「0.5」となる。2番目のユニットの出口144a、144bのそれぞれのアクアガスの噴出量M21、M22も、ともに「0.5」となる。
この結果、システム全体としては、アクアガスの噴出量を「0.5」、「1」、「1.5」及び「2」の4通りに変化させることができる。ここで、噴出量「1.5」とは、M1と、M21及びM22のうちのいずれか一方とを用いた場合である。
次に、「3U(並列)」(すなわち、3ユニットを並列に用いる場合)に着目すると、上述した「2U(並列)」の場合と同様に考えると、システム全体としては、アクアガスの噴出量を「0.5」、「1」、「1.5」、「2」、「2.5」及び「3」の6通りに変化させることができることが分かる。
次に、図6Bを参照して、「3U(2直列・1並列)」(すなわち、2つのユニットを直列に接続し、もう1つのユニットを並列に用いる場合)の行に着目すると、「2J」の場合には、1番目のユニットの出口144aの噴出量M1は「1」となり、3番目のユニットの出口144aの噴出量M3は「1」となる。
また、「3J」は、ここでは、4通りの場合が考えられる。スペースの関係上、4通りの「3J」が、それぞれ、「3J」、「4J」、「5J」及び「6J」の欄に記載されている。
最初の「3J」の場合には、1番目のユニットの出口144aの噴出量M1は「1」となり、3番目のユニットの出口144a、144bのそれぞれの噴出量M31、M32は、ともに「0.5」となる。
2番目の「3J」の場合には、1番目のユニットの出口144a、144bのそれぞれの噴出量M11、M12は、ともに「0.5」となる。3番目のユニットの出口144aの噴出量M3は「1」となる。
3番目及び4番目の「3J」も同様に考えることができる。
4−5.3U(1直列・2並列)の場合
また、「4J」は、ここでは、2通りの場合が考えられる。スペースの関係上、2通りの「4J」がそれぞれ「3J」及び「4J」の欄に記載されている。
最初の「4J」の場合には、1番目の出口144aからの噴出量M1が「1」となる。2番目のユニットの出口144bからの噴出量M2が「0.5」となる。3番目のユニットの出口144a、144bからの噴出量M32、M31は、ともに「0.25」となる。2番目の「4J」についても同様に考えることができる。
次に、「5J」の場合には、1番目のユニットの出口144a、144bからの噴出量M12、M11は、ともに「0.5」となる。2番目のユニットの出口144bからの噴出量M2は「0.5」となる。3番目のユニットの出口144a、144bからの噴出量は、ともに「0.25」となる。
この結果、システム全体として、アクアガスの噴出量を「0.25」、「0.5」、「0.75」、「1」、「1.25」、「1.5」、「1.75」及び「2」の8通りに変化させることができることが分かる。
「3U(3直列)」(すなわち、3つのユニットを直列に接続して用いる)の場合にも、同様に考えることにより、システム全体として、アクアガスの噴出量を「0.125」、「0.25」、「0.5」、「0.625」、「0.75」、「0.875」及び「1」の7通りに変化させることができることが分かる。
なお、図6A及び図6Bに示した構成例は単なる一部の例に過ぎない。4つ以上のユニットを直列又は並列に接続することにより、アクアガスの様々な噴出量を得ることができることはいうまでもない。
アクアガス発生ユニット100を複数組み合わせて用いるときには、例えば、これらのユニットを鉛直方向に重ねて配置することができる。
図7は、本発明の一実施形態に係るアクアガス発生ユニットを複数ユニット用いる場合においてこれらのユニットを鉛直方向に重ねて配置する(いわゆる段積みをする)構成を示す模式図である。なお、説明を簡単にするために、図7には、一例として、3つのユニット110−1〜110−3を用いる場合の構成が示されている。図8は、図7に示したアクアガス発生ユニットの筐体110の構成をA−A線に沿って模式的に示す断面図である。
また、あるユニットにおける上面係合部110B1及び上面係合部110B2は、それぞれ、その上に配置されるユニットの下面係合部110A1及び下面係合部110A2に係合することが可能である。上部に配置されたユニットを摺動させることにより、上部に配置されたユニットは、その下に配置されたユニットから取り外すことが可能である。
100、100−1、100−2、100−3 アクアガス発生ユニット
110 筐体
114 第1開口
116 第2開口
110I 内側筐体
110E 外側筐体
150 加熱部(ヒーター)
160 筒部材
170 断熱材
120 搬送管
122 一端
124 他端
130 取入管
132 入口
134 出口
140 分配管
142 入口
144、144a、144b 出口
Claims (7)
- アクアガスを発生させるアクアガス発生ユニットであって、
同一の面に外部に連通する第1開口及び第2開口が形成された箱型状の筐体と、
該筐体の内部に配置され、前記第1開口から前記第2開口に向かって延びる加熱部と、
該加熱部に当接して該加熱部に沿って延びる搬送管であって、一端が前記筐体の前記第1開口を通って該筐体の外部に配置され、他端が前記筐体の前記第2開口を通って該筐体の外部に配置されている搬送管と、
水又はアクアガスを取り入れる入口、及び、前記搬送管の前記一端に連通する出口を有する取入管と、
前記搬送管の前記他端に連通する入口、及び、該入口に連通してアクアガスを放出する1又は複数の出口を有する分配管と、
を具備し、
当該アクアガス発生ユニットと同一の構成を有する1又は複数の他のアクアガス発生ユニットと組み合わせて用いることが可能である、ことを特徴とするアクアガス発生ユニット。 - 前記分配管の前記1又は複数の出口のうちの少なくとも1つの出口が、前記他のアクアガス発生ユニットの前記取入管の前記入口に接続される、請求項1に記載のアクアガス発生ユニット。
- 前記分配管の前記1又は複数の出口のうちの少なくとも1つの出口が、アクアガス調理装置に接続され該アクアガス調理装置に前記アクアガスを供給する、請求項1に記載のアクアガス発生ユニット。
- 前記分配管の前記1又は複数の出口のうちの少なくとも1つの出口が、前記他のアクアガス発生ユニットの前記分配管の前記1又は複数の出口のうちの少なくとも1つの出口とともに前記アクアガス調理装置に接続され、該アクアガス調理装置に前記アクアガスを供給する、請求項3に記載のアクアガス発生ユニット。
- 前記筐体が、該筐体の上面において、前記他のアクアガス発生ユニットの下面に形成された下面係合部に係合する上面係合部を有し、該上面係合部を前記下面係合部に係合させることによって、前記他のアクアガス発生ユニットを摺動自在に支持する、請求項1から請求項4のいずれかに記載のアクアガス発生ユニット。
- 前記筐体が、該筐体の下面において、前記他のアクアガス発生ユニットの上面に形成された上面係合部に係合する下面係合部を有し、該下面係合部を前記上面係合部に係合させることによって、前記他のアクアガス発生ユニットにより摺動自在に支持される、請求項1から請求項5のいずれかに記載のアクアガス発生ユニット。
- 前記筐体は、
箱型の外側筐体と、
該外側筐体に対して摺動自在に設けられ、該外側筐体の内部に挿入され又は該外側筐体の外部に引き出される箱型の内側筐体であって、前記加熱部及び前記搬送管を少なくとも部分的に収納する内側筐体と、
を含む、請求項1から請求項6のいずれかに記載のアクアガス発生ユニット。
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