JP6114130B2 - タービン制御装置およびタービン制御方法 - Google Patents

タービン制御装置およびタービン制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、タービンを制御する技術に関する。
系統並列運転中のタービンにおいて、加減弁の開度を制御するための重要な要素として、速度調定率がある。一般には、速度調定率を超える程度の回転数偏差が発生する場合に、加減弁を全開または全閉する制御が行われ、反対に回転数偏差が速度調定率を超えない程度である場合に、加減弁を偏差に比例した開度とする制御が行われている。
特許文献1のタービン制御装置は、蒸気タービンのタービン回転数と系統周波数との間に偏差が発生した場合に負荷設定値を増加させることで、系統周波数に同期した並列運転を実施可能にする。
特開平11−257017号公報
電力系統の電圧が変動した場合、発電機からの発生電力が変動するため、タービンへのエネルギー入力に応じて定まるタービンの実回転数が変動する。タービン制御装置がタービンの実回転数を定格回転数に維持するために、タービンの回転数を調節するための弁の開度指令値を算出する場合、電力系統の電圧の変動により開度指令値が大きく変化する場合がある。これは、電力供給において望ましいものではなく、多数の分散電源が電力系統に並列するようになると、この傾向が強くなる。この問題に対して、タービン制御装置で開度指令値の大幅な変化を抑制することが考えられる。特許文献1のタービン制御装置では、発電機を電力系統へ並列する時点における制御を目的としており、発電機が電力系統に並列した後の系統動揺に対処することができない。
上記課題を解決するために、本発明の一態様であるタービン制御装置は、発電機を駆動するタービンの回転数を取得し、所定回転数に対する回転数の第1偏差を算出する偏差算出部と、発電機が連系している電力系統の揺動の周波数を含む周波数帯域を抑圧するフィルタを用いて、第1偏差をフィルタに通すことにより得られる第2偏差を出力する信号処理部と、第2偏差及び速度調定率関数に基づいてガバナ指令値を算出するガバナ指令値演算部と、回転数を調節するための弁の開度の指令値を、ガバナ指令値に基づいて算出する開度指令値算出部と、を備える。
本発明の一態様によれば、電力系統の動揺が発生した場合に電力系統を安定に維持することができる。
実施例1の制御対象及びタービン制御装置の構成を示す。 電力系統の構成を模式的に示す。 実施例1のフィルタ投入条件判定部305の構成を示す。 実施例1のフィルタ3の周波数特性を示す。 実施例1のタービン制御装置101における信号を示す。 変形例のガバナ演算回路102bの構成を示す。 変形例のフィルタ3bの構成を示す。 変形例のフィルタ3bの周波数特性を示す。 実施例2の制御対象及びタービン制御装置の構成を示す。 実施例2のタービン制御装置101における信号を示す。 実施例3のフィルタ投入条件判定部305の構成を示す。
以下、本発明の実施例について図面を参照しつつ説明する。
本実施例では、蒸気タービンを制御対象とするタービン制御装置について説明する。
図1は、実施例1の制御対象及びタービン制御装置の構成を示す。
本実施例の発電プラントは、ボイラ21と、蒸気加減弁22、23、24、25と、蒸気タービン26と、発電機42と、速度検出器41と、タービン制御装置101とを有する。
ボイラ21は、水を加熱して蒸気を発生させる。蒸気加減弁22、23、24、25は、タービン制御装置101からの蒸気加減弁開度指令値222、223、224、225に夫々従って、蒸気タービン26への駆動蒸気の流量を調整する。蒸気タービン26は、蒸気加減弁22〜25から流入する蒸気により回転し、その軸に直結された発電機42を駆動する。発電機42は軸の回転を電力に変換する。速度検出器41は、蒸気タービン26の回転数(速度)201を計測し、回転数201をタービン制御装置101へ出力する。
タービン制御装置101は、蒸気タービン26の回転数201に基づいて蒸気加減弁22〜25を制御することにより、回転数201を定格回転数に維持する。タービン制御装置101は、ガバナ演算回路102と、負荷設定器7と、加算器302と、定格負荷出力部8と、低値選択器9と、加減弁開度制御器12、13、14、15とを有する。ガバナ演算回路102は、回転数201に基づいて調速信号303を算出する。ガバナ演算回路102は、定格回転数出力部1と、減算器301と、フィルタ投入選択回路2と、フィルタ3と、スイッチ4、5と、速度調定率関数6と、フィルタ投入条件判定部305とを有する。
定格回転数出力部1は、定格回転数を出力する。減算器301は、定格回転数から回転数201を減ずることにより、回転数偏差202を算出し、スイッチ4、5へ出力する。
フィルタ投入条件判定部305は、フィルタ3を投入する条件であるフィルタ投入条件が成立しているか否かを判定し、判定結果205として出力する。フィルタ投入選択回路2は、判定結果205に基づいてスイッチ4、5のどちらか一方を閉にする。フィルタ投入条件が成立している場合、フィルタ投入選択回路2は、スイッチ4を開くと共にスイッチ5を閉じる。これにより、回転数偏差202はフィルタ3へ出力される。フィルタ3は、回転数偏差202をフィルタリングし、その結果をフィルタ通過後回転数偏差203として出力する。一方、フィルタ投入条件が成立していない場合、フィルタ投入選択回路2は、スイッチ4を閉じると共にスイッチ5を開く。これにより、スイッチ4は、フィルタ3を経由しない回転数偏差202を速度調定率関数6へ出力する。
速度調定率関数6は、回転数偏差202又はフィルタ通過後回転数偏差203を入力とし、調速信号303を算出する。速度調定率関数6は、内部に速度調定率関数を記憶している。例えば、速度調定率関数6は、入力に対し、記憶された定数を掛けた値を調速信号303として出力する。
負荷設定器7は、負荷指令値を出力する。負荷指令値は電力系統の電力需給バランスによって定められる電力である。加算器302は、調速信号303と負荷指令値を加算することにより、ガバナ指令値204を算出する。定格負荷出力部8は、定格負荷を出力する。低値選択器9は、ガバナ指令値204と定格負荷の何れか低い方を選択し、加減弁開度制御器12〜15へ出力する。これにより、定格負荷を超えるガバナ指令値は、定格負荷に制限される(ロードリミッタ)。加減弁開度制御器12〜15は、低値選択器9の出力に基づいて蒸気加減弁開度指令値222〜225を夫々算出する。
図2は、電力系統の構成を模式的に示す。
電力系統は、前述の発電機42と、送電線43と、電気工作物44とを有する。発電機42は、送電線43に接続されている。電気工作物44は、電源であってもよいし負荷であってもよい。電気工作物44は、接続点240において送電線43に接続されている。接続点240において電圧241が計測される。
図3は、実施例1のフィルタ投入条件判定部305の構成を示す。
フィルタ投入条件判定部305は、所定の測定周期毎に電圧241や回転数201を取得し、電圧241の時間変化や回転数201の時間変化などに応じてフィルタ3の投入及び停止を判定する。
微分器45aは、電圧241の時間変化率を求める。比較器46aは、微分器45aの出力が所定の閾値a以上である状態を判定する。オンディレイタイマ47aは、その状態が時間b以上継続したことを検出し、判定結果311として出力する。これにより、電圧241が振れ続けている場合、判定結果311は真になる。
NOT素子48aは、発電機42が単独運転中であることを示す発電機単独運転信号を取得し、この信号のNOTを算出し、判定結果312として出力する。これにより、発電機42が電力系統に連系して運転している場合、判定結果312は真になる。
判定結果313は、電気工作物44が運転中であることを示す電気工作物運転信号である。これにより、電気工作物44が電力系統に連系して運転している場合、判定結果313は真になる。
NOT素子48bは、タービントリップであることを示すタービントリップ信号を取得し、この信号のNOTを算出し、判定結果314として出力する。タービントリップは、蒸気タービン26への蒸気の供給が停止され、蒸気タービン26の通常の制御が行われていない状態である。これにより、蒸気タービン26の制御が通常通り行われている場合、判定結果314は真になる。
判定結果311、312、313、314の全てが真であれば、フィルタ投入条件判定部305は、系統動揺を検出することができる。
微分器45bは、回転数201の時間変化率を求める。比較器46bは、微分器45bの出力が閾値c以上である状態を判定する。オンディレイタイマ47bは、その状態が時間d以上継続したことを検出し、判定結果315として出力する。比較器46cは、回転数201が閾値e以上である状態を検出し、判定結果316として出力する。OR素子50は、判定結果315と判定結果316のORを算出する。NOT素子48cは、OR素子50の出力のNOTを算出し、判定結果317として出力する。これにより、回転数201の上昇率(測定周期の間の増加量)が規定の上昇率cを越える状態が時間d以上続く場合、又は回転数201が規定速度e以上に上昇した場合、判定結果317は偽になる。
AND素子49は、判定結果311、312、313、314、317のANDを算出して判定結果205とする。これにより、判定結果311、312、313、314、317の全てが真になる場合に、フィルタ投入条件が成立し、判定結果205が真となる。
速度調定率によるガバナ制御はタービン過速保護のための重要な機能であることから、判定結果311、312、313、314による系統動揺の条件とは別に、判定結果317を算出する。判定結果317が偽になる場合、フィルタ投入を解除し、タービン回転数過速防止を優先する。
なお、フィルタ投入条件判定部305は、接続点240において計測された電力系統の周波数を取得し、取得された周波数の動揺を判定結果311と同様の演算により判定し、その判定結果を判定結果311の代わりに用いても良い。
以下、フィルタ3について説明する。
電力系統に擾乱が発生し、系統動揺が発生すると、電圧241は0.5〜5秒の周期で変動することが知られている。この系統動揺の周期をtdrとする。これに相当する系統動揺周波数は、tdrの逆数で、0.2〜2Hzである。タービン制御装置101の管理者は、この周期の変動を抑制し、かつタービン制御装置101が持つガバナフリー運転に影響を与えないようにフィルタ3の特性を設定する。
ラプラス演算子をsとし、フィルタ3の伝達関数をC(s)とすると、フィルタ3の特性は、例えば次式で表される。
Figure 0006114130
フィルタ3は、ソフトウェアに従ってフィルタ3を実行するマイクロプロセッサであっても良いし、専用のハードウェアによるアナログフィルタであっても良い。
図4は、実施例1のフィルタ3の周波数特性を示す。
この図において、上段は周波数に対するゲインの特性を示し、下段は周波数に対する位相の特性を示す。前述のように系統動揺の周波数が0.2〜2Hzであるとすると、フィルタ3は、この周波数帯域を3dB以上抑圧することができる。また、tdrが1秒である場合、即ち系統動揺周波数が1Hzである場合、フィルタ3は、回転数偏差202の中の1Hzの成分を約6dB抑圧する。
フィルタ3が、系統動揺の周波数を含む周波数帯域を抑圧することにより、回転数偏差202における系統動揺の周波数成分を抑圧することができる。
図5は、実施例1のタービン制御装置101における信号を示す。
この図は、電圧241と、回転数201と、フィルタ通過後回転数偏差203と、ガバナ指令値204と、蒸気加減弁開度指令値222〜225との時間変化を示す。これらの信号を用いて、電力系統に擾乱が発生した時のタービン制御装置101の動作を説明する。蒸気タービン26の定格回転数を3000rpmとする。この定格回転数は50Hz機の場合であり、60Hz機においては定格回転数を3600rpmとする。このとき、ガバナ指令値204をdrとし、蒸気加減弁開度指令値222〜225をOpとする。
電圧241に動揺が発生すると周期tdrの電圧変動が発生する。これにより発電機出力が変動し、その時点での蒸気量に見合うように回転数201が変動することから、回転数偏差202も周期tdrで変動する。本実施例ではtdrを1秒とする。
時刻tdにおいて電圧241の変化が定格電圧Vrの1%の大きさで発生したとする。これにより回転数201も時刻tdから周期tdrで1%(30rpm相当)だけ変化したとする。フィルタ投入条件判定部305が電圧241の変化を検出し、時刻tfsにおいてフィルタ投入条件が成立したとすると、フィルタ3により、フィルタ通過後回転数偏差203の大きさは回転数偏差202の大きさ(回転数201の変動の大きさ)の半分程度に減少することが分かる。
速度調定率関数6を定数(例えば5%調定率)とすると、時刻tdから時刻tfsの期間のガバナ指令値204は回転数偏差202の定数倍となる。時刻tfs経過後、ガバナ指令値204はフィルタ通過後回転数偏差203の定数倍となり、電力系統の動揺に対して加減弁の開度の変動を抑制する方向に作用する。
本実施例によれば、電圧241の動揺に起因する回転数201の変動に、蒸気加減弁開度指令値222〜225が追従することを抑制することができ、蒸気加減弁22〜25を安定して制御することができる。
以下、ガバナ演算回路102の変形例であるガバナ演算回路102bについて説明する。
図6は、変形例のガバナ演算回路102bの構成を示す。
タービン制御装置101は、ガバナ演算回路102に代えてガバナ演算回路102bを有していても良い。ガバナ演算回路102bは、定格回転数出力部1と、減算器301と、フィルタ3と、スイッチ103と、速度調定率関数6と、フィルタ投入条件判定部305とを有する。
ガバナ演算回路102と同様、減算器301は、回転数偏差202を算出する。回転数偏差202は、フィルタ3を通ってフィルタ通過後回転数偏差203となり、スイッチ103の一方の入力へ送られる。更に回転数偏差202は、スイッチ103の他方の入力へ送られる。スイッチ103は、フィルタ投入条件判定部305の判定結果205に基づいて、二つの入力の一方を選択して速度調定率関数6へ出力する。フィルタ投入条件が成立している場合、スイッチ103は、フィルタ3から入力されるフィルタ通過後回転数偏差203を選択して出力する。フィルタ投入条件が成立していない場合、スイッチ103は、減算器301から入力される回転数偏差202を選択して出力する。この構成により、ガバナ演算回路102bはガバナ演算回路102と同様の機能を実現できる。
以下、フィルタ3の変形例であるフィルタ3bについて説明する。
図7は、変形例のフィルタ3bの構成を示す。
タービン制御装置101は、フィルタ3に代えてフィルタ3bを有していても良い。フィルタ3bは、3段のFIR(Finite Impulse Response:有限インパルス応答)フィルタである。フィルタ3bは、3個の遅延素子61と、4個の乗算器62と、3個の加算器63とを有する。フィルタ3bは、サンプリング周期tsで動作するディジタルフィルタである。遅延素子61は、1サンプリング周期前に入力された値を出力する。乗算器62は、個別に予め設定されたゲインを、入力に乗じて出力する。加算器63は、二つの入力を加算して出力する。この構成により、フィルタ3bは、回転数偏差202を入力とし、フィルタ通過後回転数偏差203を出力する。
図8は、変形例のフィルタ3bの周波数特性例を示す。
4個の乗算器62のゲインを決定することにより、周期tdrの成分を抑圧することができる。このフィルタ3bは、系統動揺の周波数0.2〜2Hzを抑圧することができる。このフィルタ3bは、特にtdrが1秒である場合、即ち系統動揺周波数が1Hzである場合に対して設計されている。フィルタ3bは、ノッチフィルタの特性を有する。ノッチフィルタは、特に系統動揺の一つの周波数成分が既知である場合に有効である。
系統動揺周波数は、電力系統の種別や、発電プラントなどによって異なるため、フィルタ3、3bの特性は系統動揺周波数に応じて設定される。フィルタ3、3bは、フィルタ3の特性を示す式の係数や、フィルタ3のFIRフィルタの係数など、特性を決める設定値の入力を受け付け、記憶しても良い。また、タービン制御装置101に接続されたコンピュータからフィルタ3、3bへ設定値を設定しても良い。また、フィルタ3、3bは、幾つかのバンドパスフィルタの組み合わせであっても良いし、一次遅れフィルタであっても良い。
本実施例では、ガスタービンを制御対象とするタービン制御装置について説明する。
図9は、実施例2の制御対象及びタービン制御装置の構成を示す。
ここでは実施例1との相違点について説明する。実施例1の発電プラントにおける加減弁開度制御器12〜15と、ボイラ21と、蒸気加減弁22〜25と、蒸気タービン26とに代えて、本実施例の発電プラントは、燃料流量調節弁制御器31と、燃料流量調節弁32と、燃料設備33と、圧縮機34と、ガスタービン35と、燃焼器36とを有する。
タービン制御装置101は、速度検出器41からガスタービン35の回転数を取得する。燃料流量調節弁制御器31は、低値選択器9の出力に基づいて燃料流量調節弁開度指令値231を算出する。燃料流量調節弁32は、燃料流量調節弁開度指令値231に従って開度を変更し、燃料設備33から燃焼器36への燃料の流量を調節する。燃焼器36は、燃料流量調節弁32からの燃料を燃焼させ、燃焼ガスをガスタービン35へ送る。ガスタービン35は、燃焼ガスにより回転し、その軸に直結された圧縮機34および発電機42を駆動する。圧縮機34は、空気を吸入して圧縮し燃焼器36へ供給する。速度検出器41は、ガスタービン35の回転数201を計測する。
タービン制御装置101は、ガスタービン35の回転数201に基づいて燃料流量調節弁32を制御することにより、回転数201を定格回転数に維持する。本実施例において、タービン制御装置101の機能、電力系統の構成、フィルタ特性は、実施例1と同様である。
図10は、実施例2のタービン制御装置101における信号を示す。
この図は、電圧241と、回転数201と、フィルタ通過後回転数偏差203と、ガバナ指令値204と、燃料流量調節弁開度指令値231との時間変化を示す。これらの信号を用いて、電力系統に擾乱が発生した時のタービン制御装置101の動作を説明する。ガスタービン35の定格回転数を7600rpmとする。
電圧241に動揺が発生すると周期tdrの電圧変動が発生する。これにより発電機出力が変動し、その時点での燃料流量に見合うように回転数偏差202も周期tdrで変動する。本実施例では実施例1と同様、周期tdrを1秒とする。
時刻tdにて電圧241の変化が定格電圧Vrの1%の大きさで発生したとする。これにより回転数201も時刻tdから周期tdrで1%だけ変化したとする。実施例1と同様、フィルタ投入条件判定部305が電圧241の変化を検出し、時刻tfsにおいてフィルタ投入条件が成立したとすると、フィルタ3により、フィルタ通過後回転数偏差203の大きさは回転数偏差202の大きさ(回転数201の変動の大きさ)の半分程度に減少することが分かる。
タービン制御装置101がフィルタ通過後回転数偏差203に基づいて燃料流量調節弁開度指令値231を算出することにより、電力系統の動揺に対し安定してガスタービン35を制御できる。
本実施例によれば、電圧241の動揺に起因する回転数201の変動に、燃料流量調節弁開度指令値231が追従することを抑制することができ、燃料流量調節弁32を安定して制御することができる。
系統事故による系統動揺周波数をftaとし、ガバナフリー周波数をftgとし、AFC(Automatic Frequency Control:自動周波数制御)またはEDC(Economical Load Dispatching Control:経済負荷配分)による出力変更の周波数をfdcとする。これらの周波数fta、ftg、fdcは、運用において既知である。本実施例では、これらの周波数に次式の関係が成立しているとする。
fta>ftg>fdc … (2)
即ち、本実施例では、系統動揺周波数が十分高いため、フィルタ3がガバナフリー運転や、AFCまたはEDCへ与える影響が無視できるとする。
本実施例の発電プラントの構成は実施例1と同様である。本実施例のタービン制御装置は、電圧241によらず系統動揺周波数ftaを抑制するフィルタ3を用いる。なお、発電プラントの構成は実施例2と同様であっても良い。
通常系統運用中、タービン制御装置101は、常にフィルタ通過後回転数偏差203を速度調定率関数6へ入力する。これにより、タービン制御装置101は、系統動揺による回転数の変動を抑制し、加減弁の開度の変動を抑制する方向に動作させる。
図11は、実施例3のフィルタ投入条件判定部305の構成を示す。
実施例1と同様、微分器45bは、回転数201の時間変化率を求める。比較器46bは、微分器45bの出力が閾値c以上である状態を判定する。オンディレイタイマ47bは、その状態が時間d以上継続したことを検出し、判定結果315として出力する。比較器46cは、回転数201が閾値e以上である状態を検出し、判定結果316として出力する。OR素子50は、判定結果315と判定結果316のORを算出する。NOT素子48cは、OR素子50の出力のNOTを算出し、判定結果317として出力する。これにより、回転数201の上昇率が規定の上昇率cを越える状態が時間d以上続く場合、又は回転数201が規定速度e以上に上昇した場合、判定結果317は偽になる。
実施例1と同様、NOT素子48aは、発電機42が単独運転中であることを示す信号を取得し、この信号のNOTを算出し、判定結果312として出力する。これにより、発電機42が電力系統に接続され運転している場合、判定結果312は真になる。
実施例1と同様、NOT素子48bは、タービントリップであることを示す信号を取得し、この信号のNOTを算出し、判定結果314として出力する。タービントリップは、蒸気タービン26への蒸気の供給が停止され、蒸気タービン26の通常の制御が行われていない状態である。これにより、蒸気タービン26の制御が通常通り行われている場合、判定結果314は真になる。
AND素子49bは、判定結果317、312、314のANDを算出する。NOT素子48dは、AND素子49bの出力のNOTを算出して判定結果205とする。判定結果317、312、314の全てが真になる場合に、フィルタ投入条件が成立し、判定結果205が真となる。
本実施例のタービン制御装置101は、電圧241を取得する必要がない。通常時、電圧241によらずフィルタ投入条件は成立する。回転数201の上昇率が規定以上の上昇率を続けた場合、または回転数201の回転数が規定以上の回転数に上昇した場合、フィルタ投入条件は成立せず、タービン制御装置101は、蒸気タービン26の過速防止を優先させる。
以上の実施例において、速度調定率関数6を定数としたが、速度調定率関数6は、非線形な速度調定率関数を使用しても良い。また、フィルタ3は周期tdrの変化を抑制するものであれば、フィルタ3、3b以外であっても良い。また、発電プラントや電力系統に合わせて特性を決定しても良い。
タービン制御装置101は、系統動揺に対して負荷指令値を操作するのではなく、回転数偏差202における系統動揺の周波数成分を抑圧する。これにより、ガバナフリー運転により電力系統の動揺を吸収できずにガバナ指令値が変動することを防止できる。また、系統動揺に起因する回転数偏差により加減弁が急速に開閉することを防ぐことができる。また、電力系統の動揺が発生した場合に発電電力と電力系統を安定に維持することができる。これにより、分散電源が増加する場合の集中電源の柔軟性及び制御性の向上を実現することができる。
以上の実施例で説明された技術は、次のように表現することもできる。
(表現1)
発電機を駆動するタービンの回転数を取得し、所定回転数に対する前記回転数の第1偏差を算出する偏差算出部と、
前記発電機が連系している電力系統の揺動の周波数を含む周波数帯域を抑圧するフィルタを用いて、前記第1偏差を前記フィルタに通すことにより得られる第2偏差を出力する信号処理部と、
前記第2偏差及び速度調定率関数に基づいてガバナ指令値を算出するガバナ指令値演算部と、
前記回転数を調節するための弁の開度の指令値を、前記ガバナ指令値に基づいて算出する開度指令値算出部と、
を備える、
タービン制御装置。
(表現2)
前記信号処理部は、前記回転数が所定の回転数条件を満たすか否かを判定し、前記回転数が前記回転数条件を満たす場合、前記第1偏差を前記第2偏差として出力する、
表現1に記載のタービン制御装置。
(表現3)
前記信号処理部は、前記電力系統における電気工作物の連系点の電圧または周波数の測定値を取得し、前記測定値が所定の測定値条件を満たすか否かを判定し、前記測定値が前記測定値条件を満たさない場合、前記第1偏差を前記第2偏差として出力する、
表現2に記載のタービン制御装置。
(表現4)
前記信号処理部は、前記発電機が単独運転している状態と、前記電気工作物が運転していない状態と、前記タービンのタービントリップが発生している状態との何れかにおいて、前記第1偏差を前記第2偏差として出力する、
表現3に記載のタービン制御装置。
(表現5)
前記回転数条件は、所定の回転数判定時間に亘って前記回転数の増加量が所定の増加量閾値を超え続けること、または前記回転数が所定の回転数閾値を超えることである、
表現4に記載のタービン制御装置。
(表現6)
前記測定値条件は、所定の測定値判定時間に亘って前記測定値の変化量が所定の変化量閾値を超え続けることである、
表現5に記載のタービン制御装置。
(表現7)
前記タービンは、蒸気タービンであり、
前記弁は、前記算出された開度に従って、ボイラから前記蒸気タービンへの蒸気を調節する、
表現1乃至6の何れか一項に記載のタービン制御装置。
(表現8)
前記タービンは、ガスタービンであり、
前記弁は、前記算出された開度に従って、前記ガスタービンへ燃焼ガスを送る燃焼器への燃料を調節する、
表現1乃至6の何れか一項に記載のタービン制御装置。
(表現9)
発電機を駆動するタービンの回転数を取得し、
所定回転数に対する前記回転数の第1偏差を算出し、
前記発電機が連系している電力系統の揺動の周波数を含む周波数帯域を抑圧するフィルタを用いて、前記第1偏差を前記フィルタに通すことにより得られる第2偏差を出力し、
前記第2偏差及び速度調定率関数に基づいてガバナ指令値を算出し、
前記回転数を調節するための弁の開度の指令値を、前記ガバナ指令値に基づいて算出する、
ことを備える、
タービン制御方法。
以上の表現における用語について説明する。偏差算出部は、定格回転数出力部1と、減算部301などに対応する。信号処理部は、フィルタ投入選択回路2と、フィルタ3、3bと、スイッチ4、5と、スイッチ103と、フィルタ投入条件判定部305などに対応する。ガバナ指令値演算部は、ガバナ演算回路102または102bと、負荷設定器7と、加算器302などに対応する。開度指令値算出部は、定格負荷出力部8と、低値選択器9と、加減弁開度制御器12、13、14、15と、燃料流量調節弁制御器31などに対応する。測定値変化量閾値は、閾値aなどに対応する。測定値判定時間は、時間bなどに対応する。回転数増加量閾値は、閾値cなどに対応する。回転数判定時間は、時間dなどに対応する。回転数閾値は、閾値eなどに対応する。第1偏差は、回転数偏差202などに対応する。第2偏差は、フィルタ通過後回転数偏差203などに対応する。所定回転数は、定格回転数などに対応する。
本発明は、以上の実施例に限定されるものでなく、その趣旨から逸脱しない範囲で、他の様々な形に変更することができる。
2:フィルタ投入選択回路、 3、3b:フィルタ、 4:スイッチ、 5:スイッチ、 6:速度調定率関数、 7:負荷設定器、 8:定格負荷出力部、 9:低値選択器、 12:加減弁開度制御器、 21:ボイラ、 22〜25:蒸気加減弁、 26:蒸気タービン、 31:燃料流量調節弁制御器、 32:燃料流量調節弁、 33:燃料設備、 34:圧縮機、 35:ガスタービン、 41:速度検出器、 42:発電機、 43:送電線、 44:電気工作物、 101:タービン制御装置、 102、102b:ガバナ演算回路、 103:スイッチ、 204:ガバナ指令値、 205:フィルタ投入判定結果、 222〜225:蒸気加減弁開度指令値、 231:燃料流量調節弁開度指令値、 240:接続点、 301:減算器、 302:加算器、 303:調速信号、 305:フィルタ投入条件判定部

Claims (9)

  1. 発電機を駆動するタービンの回転数を取得し、所定回転数に対する前記回転数の第1偏差を算出する偏差算出部と、
    前記発電機が連系している電力系統の揺動の周波数を含む周波数帯域を抑圧するフィルタを用いて、前記第1偏差を前記フィルタに通すことにより得られる第2偏差を出力する信号処理部と、
    前記第2偏差及び速度調定率関数に基づいてガバナ指令値を算出するガバナ指令値演算部と、
    前記回転数を調節するための弁の開度の指令値を、前記ガバナ指令値に基づいて算出する開度指令値算出部と、
    を備える、
    タービン制御装置。
  2. 前記信号処理部は、前記回転数が所定の回転数条件を満たすか否かを判定し、前記回転数が前記回転数条件を満たす場合、前記第1偏差を前記第2偏差として出力する、
    請求項1に記載のタービン制御装置。
  3. 前記信号処理部は、前記電力系統における電気工作物の連系点の電圧または周波数の測定値を取得し、前記測定値が所定の測定値条件を満たすか否かを判定し、前記測定値が前記測定値条件を満たさない場合、前記第1偏差を前記第2偏差として出力する、
    請求項2に記載のタービン制御装置。
  4. 前記信号処理部は、前記発電機が単独運転している状態と、前記電気工作物が運転していない状態と、前記タービンのタービントリップが発生している状態との何れかにおいて、前記第1偏差を前記第2偏差として出力する、
    請求項3に記載のタービン制御装置。
  5. 前記回転数条件は、所定の回転数判定時間に亘って前記回転数の増加量が所定の増加量閾値を超え続けること、または前記回転数が所定の回転数閾値を超えることである、
    請求項4に記載のタービン制御装置。
  6. 前記測定値条件は、所定の測定値判定時間に亘って前記測定値の変化量が所定の変化量閾値を超え続けることである、
    請求項5に記載のタービン制御装置。
  7. 前記タービンは、蒸気タービンであり、
    前記弁は、前記算出された開度に従って、ボイラから前記蒸気タービンへの蒸気を調節する、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のタービン制御装置。
  8. 前記タービンは、ガスタービンであり、
    前記弁は、前記算出された開度に従って、前記ガスタービンへ燃焼ガスを送る燃焼器への燃料を調節する、
    請求項1乃至6の何れか一項に記載のタービン制御装置。
  9. 発電機を駆動するタービンの回転数を取得し、
    所定回転数に対する前記回転数の第1偏差を算出し、
    前記発電機が連系している電力系統の揺動の周波数を含む周波数帯域を抑圧するフィルタを用いて、前記第1偏差を前記フィルタに通すことにより得られる第2偏差を出力し、
    前記第2偏差及び速度調定率関数に基づいてガバナ指令値を算出し、
    前記回転数を調節するための弁の開度の指令値を、前記ガバナ指令値に基づいて算出する、
    ことを備える、
    タービン制御方法。
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