JP6113559B2 - ガレージ換気システム - Google Patents

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本発明は、ガレージ換気システムに関し、特に車両が駐車可能なガレージ内部を換気するガレージ換気システムに関する。
下記特許文献1には、排気回収装置及びこの排気回収装置を備えたユニット式車庫が開示されている。排気回収装置は、ガレージの駐車スペース内に停められた車両の排気を回収する回収口が設けられた排気回収部と、回収口を駐車スペースの土間面よりも上方へ移動させる駆動部とを備えている。回収口は排気管を介して排気用ファンに接続されており、排気用ファンは屋外まで延びる排気管に接続されている。この排気回収装置では、車両のマフラの排気口近傍の温度を検出して排気口の位置が算出され、この算出結果に基づいて、駆動部により排気口に回収口を近づける制御がなされている。
特開2009−167667号公報
上記排気回収装置では、車両の排気口近傍の温度の検出結果に基づいて、排気口に排気回収部の回収口を移動させる駆動部が設けられており、この駆動部等を含む全体の構成が複雑であり、改善の余地があった。
本発明は上記事実を考慮し、簡易な構成により、ガレージ内部を効率良く換気することができるガレージ換気システムを得ることが目的である。
請求項1に記載された発明に係るガレージ換気システムは、建物又は住宅に装備された電気機器への分電を可能とする蓄電部を有する車両が駐車可能とされるガレージに設けられ、ガレージのガレージ内部を換気する換気装置と、ガレージに設けられ、ガレージ内部の音を検知する音検知部と、音検知部からの検知結果に基づき、音がガレージ内部での車両のエンジン動作により発生した特定の周波数範囲の音であると判定し、かつ、特定の音圧レベルの音であると判定した場合に、換気装置を駆動制御してガレージ内部を換気し、換気装置の駆動開始から一定時間経過後に、蓄電部から電気機器へ給電されているか否か、及び車両のエンジンが停止されているか否かを判定し、給電がされていると判定した場合、又はエンジンが停止されていないと判定した場合に、換気装置を引き続き駆動制御してガレージ内部を換気する制御装置と、を備えている。
請求項1に係るガレージ換気システムでは、ガレージに換気装置が設けられており、換気装置によりガレージ内部が換気される。例えば、換気装置により、エンジン動作に伴う車両からの排気ガスがガレージ内部から排気される。
ここで、ガレージには音検知部が設けられると共に、制御装置が設けられている。音検知部では、ガレージ内部の音が検知される。制御装置では、音検知部の検知結果に基づき、ガレージ内部での音が車両のエンジン動作により発生した特定の周波数範囲の音であると判定され、かつ、特定の音圧レベルの音であると判定された場合に、換気装置が駆動制御される。換気装置の駆動制御により、ガレージ内部が換気される。更に、制御装置では、換気装置の駆動開始から一定時間経過後に、蓄電部から電気機器へ給電されているか否か、及び車両のエンジンが停止されているか否かが判定され、給電がされていると判定された場合、又エンジンが停止されていないと判定された場合に、換気装置を引き続き駆動制御してガレージ内部が換気される。このため、換気装置と、音検知部と、制御装置とを備えた簡易な構成により、車両のエンジン動作に対応してガレージ内部が換気される。
請求項2に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項1において、車両はエンジン及びモータの少なくとも一方の駆動で走行するハイブリッド車両であり、車両の蓄電部に接続可能とされると共に、電源管理システムにより制御され電気機器への分電を可能とする分電盤に接続された車両連結部を更に備え、制御装置は、蓄電部から車両連結部及び分電盤を介して電気機器へ給電されたか否かを判定し、給電されたと判定した場合に、換気装置を駆動制御してガレージ内部を換気する
請求項2に係るガレージ換気システムは、ハイブリッド車両の蓄電部に接続可能な車両連結部を備えている。この車両連結部は、電源管理システムにより制御される分電盤に接続されている。例えば、建物や住宅で使用される電気機器への電力供給が不足した場合、建物や住宅への商用電源の供給が途絶えた場合等では、ハイブリッド車両の蓄電部が非常時給電設備として使用される。これにより、蓄電部から分電盤を介して電気機器へ電力が供給可能とされる。
ここで、制御装置では、蓄電部から車両連結部及び分電盤を介して電気機器へ給電されたか否かが判定され、給電されたと判定された場合に、換気装置が駆動制御される。仮に、電気機器へ電力が供給されて蓄電部の充電量が減少した場合、ハイブリッド車両では蓄電部に充電するためにエンジンを始動して発電機による発電が開始される。このため、蓄電部から電気機器へ電力が供給された場合には、音検知部の音の検知に関係無く、換気装置が駆動制御されるので、ガレージ内部が換気される。
請求項3に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項1又は請求項2において、制御装置で判定される特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音は、エンジン動作により発生したエンジン音及び排気マフラから発せられる排気音の少なくとも一方である。
請求項3に係るガレージ換気システムによれば、特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音がエンジン音及び排気音の少なくとも一方とされているので、特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音以外の音が雑音として排除される。例えば、ハイブリッド車両がガレージ内部に駐車されている場合、ガレージ内部で発生した音が、エンジン動作により発生した音か、モータ動作により発生した音かが判定可能となる。エンジン動作により発生した音の場合には、車両から排気ガスが排出されるので、換気装置が駆動制御されてガレージ内部が換気される。モータ動作により発生した音の場合には、車両から排気ガスが排出されないので、換気装置が駆動制御されない。このため、車両がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
請求項4に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項3において、特定の周波数範囲の音は、10Hz〜50Hzの周波数範囲の音である。
請求項4に係るガレージ換気システムによれば、10Hz〜50Hzの周波数範囲の音は特定の周波数範囲の音としてのエンジン音及び排気音とされ、特定の周波数範囲の音以外の音は雑音として排除される。このため、車両がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
請求項5に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項3において、特定の音圧レベルの音は、50dB以上の音圧レベルの音であり、制御装置は、50dB未満の音圧レベルの音が検知された場合に、換気装置を駆動制御しない設定とされている
請求項5に係るガレージ換気システムによれば、50dB以上の音圧レベルの音は特定の音圧レベルの音としてのエンジン音及び排気音とされ、特定の音圧レベルの音以外の音は雑音として排除される。特に、ハイブリット車両では、50dB以上の音圧レベルの音はエンジン音とされ、50dB未満の音圧レベルの音はモータ音とされている。このため、車両がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
請求項6に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項1〜請求項5のいずれか1項において、制御装置は、特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音であると判定された後、一定時間経過後に換気装置を駆動制御してガレージ内部を換気している。
請求項6に係るガレージ換気システムによれば、制御装置では、特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音であると判定された後、一定時間経過後に換気装置が駆動制御されているので、一定時間継続されない特定の音は雑音として排除される。例えば、特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音と見なされる音であっても、突発的で短時間だけ発生した音の場合にはエンジン動作で発生した音の確立が極めて低く、このような場合には換気装置が駆動制御されない。このため、車両がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
請求項7に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項1〜請求項6のいずれか1項において、音検知部は、ガレージ内部の床下に敷設されている。
請求項7に係るガレージ換気システムによれば、音検知部が床下に敷設された簡易な構成とされている。
請求項8に記載された発明に係るガレージ換気システムでは、請求項1又は請求項2において、制御装置は、蓄電部から電気機器へ給電されたと判定された後、一定時間経過後に、特定の周波数範囲の音及び特定の音圧レベルの音が検知されない場合、又は蓄電部から電気機器への給電が無い場合、換気装置の駆動制御を停止する。
請求項8に係るガレージ換気システムでは、制御装置により、給電されたと判定後、一定時間経過後に、特定の周波数範囲の音及び前記特定の音圧レベルの音が検知されない場合に、又は蓄電部から電気機器への給電が無い場合に、換気装置の駆動制御が停止される。このため、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
請求項1に記載された発明に係るガレージ換気システムは、簡易な構成により、ガレージ内部を効率良く換気することができるという優れた効果を有する。
請求項2に記載された発明に係るガレージ換気システムは、ハイブリッド車両の蓄電部から分電盤に電力が供給された場合でも、ガレージ内部を効率良く換気することができるという優れた効果を有する。
請求項3〜請求項6のいずれか1項に記載された発明に係るガレージ換気システムは、無駄な電力を消費せずに、ガレージ内部を効率良く換気することができるという優れた効果を有する。
請求項7に記載された発明に係るガレージ換気システムは、音検知部が床下に敷設された簡易な構成により、ガレージ内部を効率良く換気することができるという優れた効果を有する。
請求項8に記載された発明に係るガレージ換気システムは、ハイブリッド車両の蓄電部から分電盤に電力が供給された場合でも、無駄な電力を消費せずに、効率良くガレージ内部を換気することができるという優れた効果を有する。
一実施の形態に係るガレージ換気システムのシステム構成図である。 図1に示されるガレージ換気システムの制御方法を説明するフローチャートである。 図1に示されるガレージ換気システムが適用されたガレージの一例の平面図である。 他の例を説明する図3に対応するガレージの平面図である。
以下、図1〜図4を用いて、本発明の一実施の形態に係るガレージ換気システムを説明する。なお、図において、適宜示される矢印Fは車両の入出口側となるガレージの前方向を示しており、矢印Wはガレージの幅方向を示している。
(ガレージ換気システムの構成)
図1に示されるように、建物や住宅にインナーガレージとして設けられたガレージ12には、本発明の一実施の形態に係るガレージ換気システム10が配設されている。ガレージ12は、そのガレージ内部14に駐車可能な車両20の出入口12Aと、出入口12Aを除きガレージ内部14の3側方を取囲む一対の側壁12B(手前側の図示は省略する)及び後壁12Cと、床下12Dと、天壁12Eとを備えている。このガレージ12には、手動又は自動で出入口12Aを開閉可能とするシャッタ16が設けられている。
本実施の形態では、ガレージ12に駐車される車両20として、ガソリンエンジン、ディーゼルエンジン等の内燃機関を有する車両は勿論のこと、これらのエンジン駆動とモータ駆動とを併用して走行するハイブリッド車両が適している。特に、建物や住宅のコンセントから直接蓄電部(車載バッテリ)22に充電可能とされると共に、非常時給電設備として使用可能なプラグインハイブリット車両(Plug-in Hybrid Car)が駐車される車両20として好適である。
ガレージ換気システム10は、ガレージ12に設けられ、ガレージ内部14を換気する換気装置30と、ガレージ12に設けられ、ガレージ内部14の音を検知する音検知部32と、音検知部32からの検知結果に基づき換気装置30を駆動制御してガレージ内部14を換気する制御装置34とを備えている。更に、ガレージ換気システム10では、このガレージ換気システム10を操作する操作部36が設けられている。
換気装置30は、特にガレージ12での設置位置が特定されるものではないが、出入口12A側に車両20の前方を向けた前向き駐車が主流の場合、車両20の排気マフラ24の近傍となる後壁12Cに配設されている。換気装置30としては、ここでは電動モータにより換気ファンを回転させ、この換気ファンの回転によりガレージ内部14の特に排気ガスをガレージ12の外部に排出する換気扇が使用されている。
音検知部32としては、ガレージ内部14で発生する音を検知する音検知センサが使用されている。音検知部32は、エンジン音を検知する場合にはガレージ内部14に駐車状態の車両20のエンジンの近傍、又排気音を検知する場合には同様に駐車状態の車両20の排気マフラ24の近傍であって、床下12Dに敷設されている。
制御装置34は、換気装置30、音検知部32、操作部36のそれぞれに有線(又は無線)により電気的に接続されている。この制御装置34は、音検知部32からの音の検知結果に基づき、ガレージ内部14で発生した音が車両20のエンジン動作により発生した特定の音であるか否かを判定し、特定の音であると判定した場合に換気装置30を駆動制御する構成とされている。換気装置30が駆動制御されると、ガレージ内部14が換気される。制御装置34は、その詳細な構成の図示を省略するが、コンピュータとしての機能を有し、各種プログラムを実行する中央演算処理ユニット(CPU)、各種プログラムを格納するROM、RAM等の記憶装置、各種プログラムやデータを格納する記憶装置、データの入出力を行うインターフェイス等のユニットを含んで構築されている。これらのユニットは共通データバスを介して相互に電気的に接続されている。制御装置34は、特に設置箇所を特定するものではないが、操作者がガレージ内部14で操作可能となるように、例えば側壁12B(又は後壁12C)のガレージ内部14側の適切箇所に設置されている。
操作部36は、詳細な構成を省略するが、例えば操作画面としての液晶パネル、入力部としてのタッチパネル等を備えている。この操作部36では、ガレージ換気システム10の電源投入、電源遮断、各種設定等が操作可能とされている。
更に、ガレージ換気システム10は、車両20の蓄電部22に接続可能とされると共に、建物や住宅の電源管理システム44により制御され、建物や住宅に装備された電気機器46への分電を可能とする分電盤42に接続された車両連結部40を備えている。車両連結部40は例えば非常時給電フランジインレットである。
分電盤42は、建物や住宅側に設置された上記電源管理システム44、電気機器46、建物側発電部50、建物側蓄電部52、商用電源(系統電源)等に接続されている。通常は、建物や住宅には商用電源が供給されているので、この商用電源により分電盤42を介して電気機器46に電力が供給されている。電気機器46には、蛍光灯、テレビ等の音響機器、冷蔵庫、洗濯機等の生活必需品が少なくとも含まれている。
建物側発電部50は、例えば太陽光発電パネル、風力発電等の自然エネルギを利用して発電する構成とされており、建物や住宅で使用される電力の少なくとも一部を発電可能としている。また、建物側蓄電部52は建物側発電部50により発電された電力等を蓄電するバッテリである。
電力管理システム44は、例えばHEMS(Home Energy Management System)である。電力管理システム44は、建物側発電部50により発電される電力、建物側蓄電部52に蓄電された電力、商用電源から供給される電力、及び電気機器46での消費電力等に基づき、分電盤42を介して、これらの電力の供給や消費を管理する機能を備えている。
本実施の形態に係るガレージ換気システム10では、上記の通り、車両20の蓄電部22が非常時給電設備として使用可能とされている。このため、ガレージ換気システム10の制御装置34は、蓄電部22から車両連結部40及び分電盤42を介して電気機器46へ給電されたか否かを判定し、給電されたと判定された場合に、換気装置30を駆動制御する構成とされている。つまり、ガレージ換気システム10は、非常時給電設備として使用された場合に、エンジン動作により排気ガスが排出される可能性があるので、ガレージ内部14が換気される機能も備えている。
(ガレージ換気システムの動作)
上記ガレージ換気システム10は、図2に示されるように、以下の通り動作する。なお、この動作の説明において、図1に示されるガレージ換気システム10の各構成要素が適宜参酌される。
まず最初に、ガレージ12のガレージ内部14に車両20が駐車される。ここで、車両20がプラグインハイブリッド車両の場合には、蓄電部22に車両連結部40が接続される。操作者(例えば、車両20の運転者)により、ガレージ内部14に配設された操作部36の手動切替スイッチがOFF状態にセットされる(S10)。この操作により、ガレージ12の床下12Dに敷設されたガレージ換気システム10の音検知部32がON状態に移行される。
ガレージ内部14で音が発生した場合に、この音が音検知部32により検知される(S12)。この音検知部32の検知結果は制御装置34に送られる。制御装置34では、検知結果として送られてきた音が、車両20のエンジン動作により発生した特定の音であるか否かが判定される(S14)。本実施の形態において、特定の音とは、エンジン動作により発生したエンジン音、又はエンジン動作により発生した排気マフラ24からの排気音である。エンジン音か排気音かを検知すれば、エンジンが動作している状態か、排気ガスが排出されている状態かが識別可能となる。
まず、制御装置34により、音が予めセットされた周波数に合致するか否かが判定され(S15)、合致すると判定された場合には特定の音であると判定される。車両20のアイドリング時のエンジン音は一般的に10Hz以上の周波数とされているので、10Hzが閾値として予め制御装置34にセットされている。本実施の形態では、10Hz〜50Hzの周波数範囲にある場合に、制御装置34は検知された音を特定の音であると判定する。
次に、制御装置34により特定の音と判定された後、更に制御装置34により、音が予めセットされた音圧レベルに合致するか否かが判定され(S16)、合致すると判定された場合には特定の音であると判定される。車両20のアイドリング時のエンジン音は一般的に50dB以上の音圧レベルとされているので、50dBが閾値として予め制御装置34にセットされている。排気マフラ24から発せられる排気音の音圧レベルは、大抵の場合、エンジン音の音圧レベルよりも高いとされている。また、アイドリング時のモータ駆動により発生される音は50dB未満とされている。すなわち、特定の音か否かの音圧レベルの閾値が50dBとされることにより、エンジン音又は排気音であるのか、モータ音であるのかが区別可能となる。上限の音圧レベルを特に設定する必要はないが、本実施の形態では、50Hz〜70Hzの音圧レベル範囲にある場合に、制御装置34は検知された音を特定の音であると判定する。
特定の音であると判定された後、上記制御装置34では、一定時間が経過されたか否かが判定される(S18)。本実施の形態では、この一定時間は例えば5秒以上に設定されている。この一定時間内に特定の音が発生したとしても、一定時間以上の継続が無い場合には、エンジン動作により発生した音では無い、又はエンジンが始動されたが直ぐに停止されたと制御装置34は判断する。この場合には、排気ガスが発生しないか、又は発生したとしても極僅かで換気の必要性が無い。
一定時間経過後、特定の音が継続されている場合に、制御装置34により換気装置30が駆動制御され、この駆動制御により換気装置30が駆動され(S20)、ガレージ内部14が換気される。この換気により、車両20のエンジン動作により発生した排気ガスがガレージ内部14からガレージ12の外に排出される。
換気装置30の駆動開始から一定時間経過後(S22)、制御装置34は、車両20の蓄電部22から建物や住宅の電気機器46への給電が停止されているか否か(S24)、車両20のエンジンが停止されているか否か(S26)を順次判定する。蓄電部22から電気機器46へ給電されている場合、エンジンが停止されていない場合には、車両20のエンジン動作により排気ガスが排出されている可能性があるので、引き続き、換気装置30は駆動状態にあり、ガレージ内部14が換気される。電気機器46への給電が停止されている場合、エンジンが停止されている場合には、ガレージ換気システム10の一連の換気動作が終了する。ここで、ステップS22における一定時間は例えば60分以上に設定される。
一方、ガレージ換気システム10では、上記一連の換気動作に関係無く、制御装置34が、車両20の蓄電部22から車両連結部40、分電盤42を介して電気機器46へ給電されたことを検知しその旨判定した(S30)場合に、換気装置30が駆動制御される。例えば、建物や住宅で使用される電気機器46への電力供給が不足した場合、建物や住宅への商用電源の供給が途絶えた場合等では、車両20の蓄電部22が非常時給電設備として使用される。蓄電部22の充電量が減少した場合には、ハイブリッド車両では蓄電部22に充電するためにエンジンを始動して図示を省略した発電機による発電が開始される。このとき、車両20から排気ガスが排出されるので、換気装置30の駆動によりガレージ内部14が換気される。
(音検知部の配置例)
上記ガレージ換気システム10の音検知部の一例の配置例は以下の通りである。図3に示されるガレージ12のガレージ内部14には、横並びで2台の車両20が前向き駐車可能とされている。ガレージ換気システム10の音検知部32は、駐車状態の車両20の排気マフラ24の近傍であって、床下12Dに敷設されている。この音検知部32では、主に排気マフラ24から発せられる排気音が検知される構成とされている。
図4に示されるガレージ12のガレージ内部14には、1台の車両20が前向き駐車可能とされている。ガレージ換気システム10の音検知部32は、駐車状態の車両20のフロント側に設けられたエンジン26の直下又は近傍であって、床下12Dに敷設されている。この音検知部32では、主にエンジン26から発せられるエンジン音が検知される構成とされている。
(本実施の形態の作用及び効果)
本実施の形態の作用及び効果は以下の通りである。本実施の形態に係るガレージ換気システム10では、ガレージ12に換気装置30が設けられており、換気装置30によりガレージ内部14が換気される。例えば、換気装置30により、エンジン動作に伴う車両20からの排気ガスがガレージ内部14から排気される。
ここで、ガレージ12には音検知部32が設けられると共に、制御装置34が設けられている。音検知部32では、ガレージ内部14の音が検知される。制御装置34では、音検知部32の検知結果に基づき、ガレージ内部14での音が車両20のエンジン動作により発生した特定の音であると判定された場合に、換気装置30が駆動制御される。換気装置30の駆動制御により、ガレージ内部14が換気される。このため、換気装置30と、音検知部32と、制御装置34とを備えた簡易な構成により、車両20のエンジン動作に対応してガレージ内部14が効率良く換気される。つまり、エンジン動作に対応して自動的に換気装置30が作動されるので、換気のし忘れがあった場合でも、ガレージ内部14が換気される。
また、本実施の形態に係るガレージ換気システム10は、ハイブリッド車両としての車両20の蓄電部22に接続可能な車両連結部40を備えている。この車両連結部40は、電源管理システム44により制御される分電盤42に接続されている。例えば、建物や住宅で使用される電気機器46への電力供給が不足した場合、建物や住宅への商用電源の供給が途絶えた場合等では、車両20の蓄電部22が非常時給電設備として使用される。これにより、蓄電部22から分電盤42を介して電気機器46へ電力が供給可能とされる。
ここで、制御装置34では、蓄電部22から車両連結部40及び分電盤42を介して電気機器46へ給電されたか否かが判定され、給電されたと判定された場合に、換気装置30が駆動制御される。仮に、電気機器46へ電力が供給されて蓄電部22の充電量が減少した場合、車両20では蓄電部22に充電するためにエンジンを始動して発電機による発電が開始される。このため、蓄電部22から電気機器46へ電力が供給された場合には、音検知部32の音の検知に関係無く、換気装置30が駆動制御されるので、ガレージ内部14が換気される。
更に、本実施の形態に係るガレージ換気システム10によれば、特定の音がエンジン音及び排気音の少なくとも一方とされているので、特定の音以外の音が雑音として排除される。例えば、ハイブリッド車両としての車両20がガレージ内部14に駐車されている場合、ガレージ内部14で発生した音が、エンジン動作により発生した音か、モータ動作により発生した音かが判定可能となる。エンジン動作により発生した音の場合には、車両20から排気ガスが排出されるので、換気装置30が駆動制御されてガレージ内部14が換気される。モータ動作により発生した音の場合には、車両20から排気ガスが排出されないので、換気装置30が駆動制御されない。このため、車両20がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
また、本実施の形態に係るガレージ換気システム10によれば、10Hz以上の周波数の音は特定の音としてのエンジン音及び排気音とされ、特定の音以外の音は雑音として排除される。このため、車両20がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
更に、本実施の形態に係るガレージ換気システム10によれば、50dB以上の音圧レベルの音は特定の音としてのエンジン音及び排気音とされ、特定の音以外の音は雑音として排除される。特に、ハイブリット車両としての車両20では、50dB以上の音圧レベルの音はエンジン音とされ、50dB未満の音圧レベルの音はモータ音とされている。このため、車両20がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
また、本実施の形態に係るガレージ換気システム10によれば、制御装置34では、特定の音であると判定された後、一定時間経過後に換気装置30が駆動制御されているので、一定時間継続されない特定の音は雑音として排除される。例えば、特定の音と見なされる音であっても、突発的で短時間だけ発生した音の場合にはエンジン動作で発生した音の確立が極めて低く、このような場合には換気装置30が駆動制御されない。このため、車両20がエンジンを動作させているか否か、排気ガスが排出されているか否かが容易に判定可能とされ、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
更に、本実施の形態に係るガレージ換気システム10によれば、音検知部32が床下12Dに敷設された簡易な構成とされている。
また、本実施の形態に係るガレージ換気システム10では、制御装置34により、蓄電部22から電気機器46へ給電されたと判定後、一定時間経過後に、特定の音が検知されない場合、又は蓄電部22から電気機器46へ給電が無い場合、換気装置30の駆動制御が停止される。このため、無駄な電力を消費せずに、効率良く換気が可能とされる。
[上記実施の形態の補足説明]
本発明は、上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲において種々変更可能である。例えば、ガレージが住宅と一体化されたビルトインガレージとされる場合、ガレージ換気システムの制御装置、換気装置、操作部等の電源が分電盤から供給されるようにしてもよい。また、電力管理システムにはコンピュータが組み込まれているので、ガレージ換気システムの制御装置は電源管理システムと兼用してもよい。また、制御装置は、可搬性とされ、車両内や住宅内に運べるようにしてもよい。
10 ガレージ換気システム
12 ガレージ
14 ガレージ内部
20 車両
22 蓄電部
24 排気マフラ
26 エンジン
30 換気装置
32 音検知部
34 制御装置
36 操作部
40 車両連結部
42 分電盤
44 電源管理システム
46 電気機器

Claims (8)

  1. 建物又は住宅に装備された電気機器への分電を可能とする蓄電部を有する車両が駐車可能とされるガレージに設けられ、当該ガレージのガレージ内部を換気する換気装置と、
    前記ガレージに設けられ、前記ガレージ内部の音を検知する音検知部と、
    当該音検知部からの検知結果に基づき、前記音が前記ガレージ内部での前記車両のエンジン動作により発生した特定の周波数範囲の音であると判定し、かつ、特定の音圧レベルの音であると判定した場合に、前記換気装置を駆動制御して前記ガレージ内部を換気し、前記換気装置の駆動開始から一定時間経過後に、前記蓄電部から前記電気機器へ給電されているか否か、及び前記車両のエンジンが停止されているか否かを判定し、前記給電がされていると判定した場合、又は前記エンジンが停止されていないと判定した場合に、前記換気装置を引き続き駆動制御して前記ガレージ内部を換気する制御装置と、
    を備えたガレージ換気システム。
  2. 前記車両はエンジン及びモータの少なくとも一方の駆動で走行するハイブリッド車両であり、
    前記車両の前記蓄電部に接続可能とされると共に、電源管理システムにより制御され前記電気機器への分電を可能とする分電盤に接続された車両連結部を更に備え、
    前記制御装置は、前記蓄電部から前記車両連結部及び前記分電盤を介して前記電気機器へ給電されたか否かを判定し、給電されたと判定した場合に、前記換気装置を駆動制御してガレージ内部を換気する請求項1に記載のガレージ換気システム。
  3. 前記制御装置で判定される前記特定の周波数範囲の音及び前記特定の音圧レベルの音は、エンジン動作により発生したエンジン音及び排気マフラから発せられる排気音の少なくとも一方である請求項1又は請求項2に記載のガレージ換気システム。
  4. 前記特定の周波数範囲の音は、10Hz〜50Hzの周波数範囲の音である請求項3に記載のガレージ換気システム。
  5. 前記特定の音圧レベルの音は、50dB以上の音圧レベルの音であり、
    前記制御装置は、50dB未満の音圧レベルの音が検知された場合に、前記換気装置を駆動制御しない設定とされている請求項3に記載のガレージ換気システム。
  6. 前記制御装置は、前記特定の周波数範囲の音及び前記特定の音圧レベルの音であると判定された後、一定時間経過後に前記換気装置を駆動制御して前記ガレージ内部を換気する請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のガレージ換気システム。
  7. 前記音検知部は、前記ガレージ内部の床下に敷設されている請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のガレージ換気システム。
  8. 前記制御装置は、前記蓄電部から前記電気機器へ給電されたと判定した後、一定時間経過後に、前記特定の周波数範囲の音及び前記特定の音圧レベルの音が検知されない場合、又は前記蓄電部から前記電気機器への給電が無い場合、前記換気装置の駆動制御を停止する請求項1又は請求項2に記載のガレージ換気システム。
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