JP6113316B2 - 光学素子、遮光塗料セット及び光学素子の製造方法 - Google Patents
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Description
40nm≦(dSi−dp)≦330nm (1)
ことを特徴とする。
40nm≦(dSi−dp)≦330nm (1)
まず、光学素子の内面反射の原理について図1を用いて述べる。内面反射は主に2つの界面7、界面8で起こる。すなわち、入射光3は基材(レンズ)2内を通り、基材(レンズ)2と遮光膜1との界面7で第一の反射光9となる。また、遮光膜1を透過した透過光10は遮光膜1と空気の界面8で第二の反射光11となる。
本発明の光学素子の遮光膜1は、図2に示すように、遮光膜1と基材2の界面7付近で、無機粒子12の濃度が遮光膜中の屈折率(nd)が2.2以上の無機粒子12の濃度より高くなっている。これにより、遮光膜1と基材2との界面での遮光膜1と基材2との屈折率差が小さいことを特徴としている。
次に、本発明の光学素子用の遮光塗料の材料構成について説明する。以下、特に記載しない限り、遮光塗料に用いる材料の含有量については、硬化剤を含む遮光塗料に対する含有量を記載する。
本発明の遮光塗料のエポキシ基を有する化合物14は、エポキシ樹脂、エポキシ系カップリング剤で処理した樹脂を用いることが可能である。
本発明の遮光塗料に用いる無機粒子は、無機微粒子を用いる。無機粒子は、屈折率(nd)が2.2以上3.5以下であることが好ましい。無機微粒子の屈折率(nd)が2.2未満だと、遮光膜の屈折率の増加が少ないので、基材と遮光膜の屈折率差が大きくなり内面反射が大きくなる。
本発明の遮光塗料に用いるシリカ粒子13は、個数基準の平均粒子径(dSi)が50nm以上350nm以下であることが好ましく、150nm以上300nm以下であることがより好ましい。シリカ粒子13の平均粒子径が50nm未満になると、遮光塗料のチキソ性が減少し、塗布性が低下する。また、塗布時にシリカ粒子13が移動し易くなり、基材2と遮光膜1の界面7にシリカ粒子13が移動することで、無機粒子12の移動を阻害して内面反射が大きくなる。シリカ粒子13の個数平均粒子径が350nmより大きくなると、シリカ粒子13そのものが光散乱源となってしまい遮光膜として十分な性能を発揮することが困難である。シリカ粒子の平均粒子径(dSi)は、動的光散乱法により測定したものである。シリカ粒子13が凝集し二次粒子になっている場合には、シリカ粒子径は、二次粒子の粒子径である。特に、球状のシリカ粒子13がつながった分鎖状のシリカ粒子を選択することで、遮光塗料塗布時のシリカ粒子13が形成する空間が大きくなるため、無機粒子12が移動し易い。
遮光塗料中の無機粒子12とシリカ粒子13の平均粒子径を調整することで、塗布時に無機粒子12が基材と遮光膜の界面に選択的に移動することが可能である。本発明の遮光塗料は、無機粒子12の平均粒子径(dTi)とシリカ粒子13の平均粒子径(dSi)が下記の式(1)を満たす。
40nm≦(dSi−dp)≦330nm (1)
本発明の遮光塗料に用いる着色剤15は、染料、顔料又はこれらの混合物を用いることが可能である。染料としては、波長400nmから700nmの可視光を吸収し、任意の溶媒に溶解可能な材料であれば良い。染料は1種類でも良いし,黒色、赤色、黄色、青色の数種類の染料を混合しても良い。顔料としては、波長400nmから700nmの可視光を吸収する材料であれば良い。顔料としては、カーボンブラック、チタンブラック、酸化鉄、銅鉄マンガン複合酸化物を用いることが可能である。顔料の個数平均粒子径は、5nm以上200nm以下が好ましい。顔料の平均粒子径が5nm未満になると遮光塗料の安定性が低下する。また、顔料の平均粒子径が200nmより大きくなると遮光膜にした時の内面反射が大きくなる。
本発明の遮光塗料には、遮光塗料に含まれるエポキシ樹脂を硬化させるためにアミン系硬化剤を含有している。アミン系硬化剤としては、直鎖脂肪族系、ポリアミド系、脂環族、芳香族、その他ジシアンジアミド、アジピン酸ジヒラジドを用いることが可能である。また、アミン系硬化剤のアミノ基は活性であるため、アミノ基を有する硬化剤を使用した場合、無機粒子12やシリカ粒子13表面の活性基と相互作用を引き起こし、粒子同士の凝集を発生させる場合がある。これを防止するために、式(3)に示す構造により、活性なアミノ基が保護されていることが好ましい。式(3)に示される構造は水の存在下で加水分解されることで、活性なアミノ基になる。このため、遮光塗料を形成した時には、アミノ基は少量であるため、無機粒子12およびシリカ粒子13の凝集が抑制される。
本発明の遮光塗料は、粘度を調整するため有機溶媒を含有していることが好ましい。本発明の遮光塗料に用いる有機溶媒は、無機微粒子12の分散性、シリカ粒子13の分散性、エポキシ基を有する化合物14、着色剤15及びアミン系硬化剤の溶解性を満足する限り特に限定されない。有機溶媒としては、プロピレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、キシレン、トルエン、ベンジルアルコール、イソプロピルアルコール、アセトン、エタノールを用いることができる。これらの有機溶媒は、1種類を用いても複数の種類を混合して用いても良い。
本発明の遮光塗料は、遮光膜を生成したときのエポキシ樹脂の架橋密度が上がり耐溶剤性が向上するため、硬化触媒を含有してもよい。本発明に用いる硬化触媒としては、3級アミンやイミダゾール化合物を用いることが好ましい。3級アミンとしては、ベンジルジメチルアミン、2−(ジメチルアミノメチル)フェノール、2,4,6−トリス(ジアミノメチル)フェノール、トリ−2−エチルヘキシル酸塩を用いることができる。また、イミダゾール化合物としては、2−メチルイミダゾール、2−エチル−4−メチルイミダゾール、2−ウンデシルイミダゾール、2−ヘプタデシルイミダゾール、2−フェニルイミダズール、1−ベンジル−2−メチルイミダゾール、1−シアノエチル−2−メチルイミダゾール、2,4−ジアミノ−6−[2−メチルイミダゾリル−(1)]−エチルS−トリアジンを用いることができる。
本発明の遮光塗料は、遮光膜を生成したときの樹脂と無機粒子12およびシリカ粒子13との結合性を向上させるために、カップリング剤を含有することが好ましい。一例としては、3−グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−グリシドキシプロピルメチルジエトキシシラン、3‐グリシドキシプロピルトリエトキシシラン、2‐(3,4エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、p−スチリルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、3−メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、3−アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルメチルジメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)‐3‐アミノプロピルトリメトキシシラン、N−2−(アミノエチル)−3−アミノプロピルトリエトキシシラン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミノプロピルトリエトキシシラン、N−フェニル−3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−ウレイドプロピルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルトリメトキシシラン、3−メルカプトプロピルメチルジメトキシシラン、3−メルカプトプロピルトリメトキシシラン、ビス(トリエトキシシリルプロピル)テトラスルフィド、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシランが挙げられるがそれらには限定されない。
本発明の遮光塗料は、遮光膜1を生成したときの柔軟性を向上させることで、割れにくくするために可塑剤を添加することが好ましい。本発明に用いる可塑剤としては、フタル酸ジオクチル、フタル酸ジイソノニル、フタル酸ジイソデシル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジオクチル、アジピン酸ジイソノニル、トリメリット酸トリオクチル、ポリエステル、リン酸トリクレシル、アセチルクエン酸トリブチル、セバシン酸エステル、キシレン樹脂、エポキシ化大豆油、エポキシ化亜麻仁油、アゼライン酸エステル、マレイン酸エステル、安息香酸エステルを用いることが可能である。
本発明の遮光塗料は、本来の目的が損なわれない範囲内で、添加剤が含まれていてもよい。添加剤としては、防カビ剤、酸化防止剤を添加することが可能である。
次に、本発明の遮光塗料セットについて説明する。
次に、本発明の遮光膜について説明する。
本発明の遮光膜に含有されるエポキシ樹脂の含有量は、10.0質量%以上40.0質量%以下であることが好ましく、10.0質量%以上30.0質量%以下であることがより好ましい。
本発明の遮光膜に含有される無機粒子12の含有量は、5.0質量%以上35.0質量%以下であることが好ましく、10.0質量%以上30.0質量%以下であることがより好ましいい。無機粒子12の含有量が5質量%未満であると、形成される薄膜の屈折率の増加が少なくなるので、内面反射が大きくなる。また、35.0質量%より多くなると、膜の弾性率が高くなり、割れが発生し易くなる。
本発明の遮光膜に含有されるシリカ粒子13の含有量は、5.0質量%以上30.0質量%以下が好ましく、10.0質量%以上30.0質量%以下がより好ましい。
本発明の遮光膜に含有される着色剤の含有量は、5.0質量%以上40.0質量%以下であることが好ましく、10.0質量%以上30.0質量%以下であることがより好ましい。
本発明の遮光膜に含まれるアミン系硬化剤の含有量は、遮光塗料中に1.0質量以上30.0質量%以下であることが好ましい。アミン系硬化剤の含有量が1.0質量%未満になると遮光膜の硬化度が下がり、遮光膜の基材に対する密着性が低下する。また、アミン系硬化剤の含有量が30.0質量%より多い場合は光学特性が低下する。
本発明の遮光膜に含まれるカップリング剤の含有量は、遮光塗料中に、10.0質量以上30.0質量%以下であることが好ましく、15.0%質量以上25.0質量%以下であることがより好ましい。
本発明の遮光膜に含まれる可塑剤の含有量は、1.0質量以上20.0質量%以下であることが好ましく、3.0%質量以上10.0質量%以下であることがより好ましい。
本発明の遮光膜に含まれる添加剤の含有量は、0.1質量%以上15質量%以下であることが好ましく、0.1質量%以上10.0質量%以下であることがより好ましい。
本発明の光学素子は、基材の外周部の一部に遮光膜を設けた光学素子であって、遮光膜は上記の本発明の遮光膜であることを特徴とする。
本発明の光学素子の製造方法は、基材の外周部の一部に遮光膜を設けた光学素子の製造方法であって、遮光塗料を塗布する工程と、塗布した遮光塗料を硬化する工程と、を有する。本発明の光学素子の製造方法で用いる遮光塗料は、上記の遮光塗料を用いる。本発明の光学素子の製造方法では、遮光塗料を塗布する前に、上記の遮光塗料ユニットを混合して用いることにより無機粒子12とシリカ粒子13がヘテロ凝集することを防止することが好ましい。本発明の光学素子の製造方法では、上記の光学素子の材料や条件等を用いることが可能である。以下に、それぞれの工程について説明する。
本発明の光学素子の製造方法で用いる遮光塗料は、上記の遮光塗料の材料を混合・分散することで調製することが好ましい。混合・分散方法としては、ボールミルやビーズミル、衝突分散装置、遊星回転式攪拌装置、ホモジナイザー、スターラーを用いることが可能である。
遮光塗料を塗布する工程では、ガラス基材の表面の一部に、上記の本発明の遮光塗料を塗布する。
遮光塗料を硬化する工程では、塗布した遮光塗料を硬化させる。遮光塗料を硬化させるには、塗布した遮光塗料を乾燥させても良いし、焼成しても良い。本発明で使用されているエポキシ基を有する化合物と硬化剤の硬化反応を促進するためには、以下の様な乾燥を行うことが望ましい。乾燥させる場合には、温度20℃以上100℃以下で乾燥させることが好ましく、温度40℃以上80℃以下で乾燥させることがより好ましく、温度40℃以上60℃以下で乾燥させることが更に好ましい。乾燥時間は、10分以上24時間以下が好ましく、30分以上24時間以下がより好ましく、1時間以上24時間以下が更に好ましい。焼成する場合には、温度40℃以上300℃以下であることが好ましく、温度40℃以上250℃以下であることがより好ましく、温度40℃以上200℃以下であることが更に好ましい。焼成時間は、10分以上10時間以下が好ましく、10分以上6時間以下がより好ましい。
無機微粒子の平均粒子径は、動的光散乱装置(Zeta sizer Nano MPT−2;シスメックス)を用いて測定した。セルの中にプロピレングリコールモノメチルエーテルで希釈したスラリーを入れ、電圧が5mVで20回の平均を検出した。平均粒子径は、個数分布での平均値とした。
基材と遮光膜との界面における遮光膜の界面領域の無機粒子12濃度は、以下の方法で測定した。光学素子の遮光膜の膜厚断面を、FIBにより薄片化(数百nm程度)したのち、走査透過電子顕微鏡(JEARM200F;日本電子)を用い行った。元素分析は、面分析とした。分析手法は、エネルギー分散型X線分光法(EDX)、加速電圧200kV、ビーム径は約0.1nmΦ、元素分析装置はJED−2300Tの条件で測定した。この測定により、膜厚15nmの遮光膜の界面領域における無機粒子12の濃度を測定した。同様にして、遮光膜全体の無機粒子12の濃度を検出した。同様の測定を5か所で行いその平均値を濃度とした。
〈内面反射率の測定方法〉
内面反射率は、図3に示すように、分光光度計(U−4000;日立ハイテク)を用い測定を行った。測定用のサンプルには三角プリズムを用いた。16はプリズムを示す。三角プリズム16は、大きさが直角を挟む1辺の長さが30mm、厚み10mmで、材質がS−LaH53(nd=1.8;オハラ製)である。
nd=sin d/sin e 式(3)
遮光塗料の温度20℃における粘度の評価は、温度を一定にして、音叉振動式粘度計(SV−1H[製品名](エー・アンド・デイ社製))を用いて評価した。
光学素子用の遮光塗料の塗布評価は、平板ガラス(MICRO SLIDGLASS S1126(松浪硝子工業社製))に遮光塗料を塗布し、乾燥中の塗料の移動量を測定した。
A:移動量が1mm以下で塗布性が良好である。
B:移動量が1mmを超えて、均一な遮光膜を形成することが困難であり、塗布性が不十分である。
光学素子用の遮光膜の外観評価は、評価用の材質がS−LaH53(nd=1.8;オハラ社製)の平板ガラスに膜厚10μmの厚みに形成し、以下の基準で評価した。
A:目視による遮光膜割れ、遮光膜のハガレが無く、均一な色味である。
B:目視による遮光膜割れ、遮光膜のハガレ、不均一な色味のいずれか一つに該当する。
<遮光塗料の調製>
実施例1は、以下の方法で遮光塗料を作製した。
実施例2〜8では、表1の材料・条件にする以外は実施例1と同様にして、遮光塗料及び光学素子を作製した。得られた光学素子における内面反射および塗布評価結果を表3に示す。
比較例1〜7では、表2の材料・条件にする以外は実施例1と同様にして、遮光塗料及び遮光膜を作製した。得られた光学素子における内面反射および塗布評価結果を表3に示す。
実施例1〜8では、遮光膜の界面領域での無機粒子の平均濃度が、遮光膜中の無機粒子の濃度の1.1倍以上1.5倍以下であり、内面反射率が15%以下と低く、塗布性も良好であった。
2 基材
12 無機粒子
13 シリカ粒子
14 エポキシ基を有する化合物
15 着色剤
Claims (13)
- 基材の外周部の一部に遮光膜が設けられている光学素子であって、
前記遮光膜は、エポキシ基を有する化合物と、着色剤と、チタニア、ジルコニア、酸化カドミウム、ダイアモンド及びチタン酸ストロンチウムからなる群より選ばれる無機粒子と、シリカ粒子と、アミン系硬化剤と、を有する遮光塗料を硬化して作製したものであり、
前記基材と前記遮光膜との界面から膜厚15nmの遮光膜の界面領域での前記無機粒子の平均濃度が、遮光膜中の無機粒子の平均濃度の1.1倍以上1.5倍以下であり、
前記無機粒子は、個数基準の平均粒子径(dp)が10nm以上100nm以下であり、前記シリカ粒子は、個数基準の平均粒子径(dSi)が50nm以上350nm以下であり、前記無機粒子と前記シリカ粒子は、下記式(1)を満たす
40nm≦(dSi−dp)≦330nm (1)
ことを特徴とする光学素子。 - 前記基材は、レンズまたはプリズムであることを特徴とする請求項1に記載の光学素子。
- 前記遮光膜は、膜厚が0.5μm以上100μm以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の光学素子。
- 前記遮光膜は、前記無機粒子の含有量が5.0質量%以上35.0質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記無機粒子は、チタニア粒子であることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の光学素子。
- 前記遮光膜は、前記シリカ粒子の含有量が5.0質量%以上30.0質量%以下であることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか一項に記載の光学素子。
- チタニア、ジルコニア、酸化カドミウム、ダイアモンド及びチタン酸ストロンチウムからなる群より選ばれる無機粒子を有する第1のユニット、シリカ粒子を有する第2のユニットおよびアミン系硬化剤を有する第3のユニットと、を有する光学素子用の遮光塗料セットであって、
前記遮光塗料セットは、いずれかのユニットに、エポキシ基を有する化合物、着色剤を含有し、
前記無機粒子は、個数基準の平均粒子径(dp)が10nm以上100nm以下であり、
前記シリカ粒子は、個数基準の平均粒子径(dSi)が50nm以上350nm以下であり、
前記無機粒子と前記シリカ粒子は、下記式(1)を満たすことを特徴とする遮光塗料セット。
40nm≦(dSi−dp)≦330nm (1) - 基材の外周部の一部に遮光膜が設けられている光学素子の製造方法であって、
前記基材の外周部に、請求項7に記載の遮光塗料セットにおける、第1のユニット、第2のユニットと第3のユニットを混合してなる遮光塗料を塗布する工程と、
前記塗布した遮光塗料を硬化して遮光膜を作製する工程と、を有することを特徴とする光学素子の製造方法。 - 前記光学素子は、前記基材と前記遮光膜との界面から膜厚15nmの遮光膜の界面領域での前記無機粒子の平均濃度が、遮光膜中の前記無機粒子の平均濃度の1.1倍以上1.5倍以下であることを特徴とする請求項8に記載の光学素子の製造方法。
- 前記光学素子は、レンズまたはプリズムであることを特徴とする請求項8又は9に記載の光学素子の製造方法。
- 前記遮光塗料は、前記無機粒子の含有量が2.5質量%以上17.5質量%以下であることを特徴とする請求項8乃至10のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
- 前記無機粒子は、チタニア粒子であることを特徴とする請求項8乃至11のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
- 前記遮光塗料は、前記シリカ粒子の含有量が2.5質量%以上15.0質量%以下であることを特徴とする請求項8乃至12のいずれか一項に記載の光学素子の製造方法。
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