JP6111979B2 - 乗物用シート - Google Patents

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Description

本発明は、シートフレームと、シートパッドと、支持部材(シートフレーム上でシートパッドを支持する部材)を備えた乗物用シートに関する。
この種の乗物用シートとして、シートクッションが、シート骨格をなすシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するパッド(シートパッド)と、緩衝体(支持部材)を有する乗物用シートが公知である(特許文献1を参照)。
シートフレームは、略矩形の枠体であり、その前部が平板状とされて複数の爪部(略逆L字状の突出部位)が設けられる。またシートフレーム後部側には、パイプ状の取付け部がシート幅方向に向けて配設される。
また緩衝体は、略U字状(上面視)に屈曲してなる棒材からなり、緩衝体の側部が、上面視で連続S字状に適宜屈曲(シートパッドに沿うようにシート幅方向に適宜屈曲)する。また緩衝体の側部は、その後部側が上方且つ前方に円弧状に延出しており(掛止部が形成されており)、取付け部の周りに下方から上方に向けて掛止可能である。
公知技術では、緩衝体を、シートフレーム上でシート前後方向に橋渡し状に配置する。この状態で緩衝体の前部側を、シートフレームの前部(爪部)に係止するとともに、緩衝体の後部側(掛止部)を取付け部周りに掛止することで、シートフレーム(爪部から後部側にかけての部分)に緩衝体を取付ける。そしてパッドの前部側を、シートフレーム前部(平板状)に配置しつつ、その他のパッド部分を、緩衝体にて弾性的に支持することとなる。
特開2010−125121号公報
ところでこの種の乗物用シートでは、乗員の着座時に、例えばパッドの後方側(乗員臀部が配置する部分)が最も強く押圧される。このため乗員の着座性などを考慮して、強く押圧されるパッド部分を、撓みやすい緩衝体部分で支持することが望ましい。
しかし公知技術の緩衝体は、シート前後方向で見た中央部分が最も撓みやすくなりがちである。このため公知技術の構成では、緩衝体の最も撓みやすい部分が、最も強く押圧されるパッド部分とは異なる位置(典型的にそれよりも前側)に配置するなどして、好適な支持性能を発揮しにくい構成になりがちであった。
もっともパッドの押圧状態を考慮して、緩衝体の屈曲度合い(シート幅方向の突出量)を、シート後方に向かうにつれて次第に大きくして撓みやすくすることもできる。しかしスペースの関係上、緩衝体のシート幅方向の突出量を大きくするには限界があった(部分的に大きく撓ませるには不適の構成であった)。
本発明は上述の点に鑑みて創案されたものであり、本発明が解決しようとする課題は、シートパッドに対する支持部材の支持性能を好適に向上させることにある。
上記課題を解決するための手段として、第1発明の乗物用シートは、シートクッションやシートバック等のシート構成部材を備える。そしてシート構成部材が、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、シートフレームに橋渡し状に取付けられる棒状の支持部材とを有する。
本発明では、支持部材が、その橋渡し方向の途中でシートパッドに沿うように適宜屈曲してなるとともに、シートパッドの荷重にて撓みつつそれを支持する。この種の構成では、シートパッドに対する支持部材の支持性能を好適に向上させることが望ましい。
そこで本発明では、支持部材が、橋渡し方向で見て、シートパッドに対面状に配置してそれを支持する支持部と、シートパッドからの荷重が相対的に大きい支持部の一側に直接つながる迂回部とを有する。そして迂回部が、迂回部の一端側の部位で支持部の一側につながるとともに、一端側の部位から迂回部の他端側の部位に向かうにつれて、支持部の一側に対してシートパッドから次第に離間する方向に傾斜状に屈曲してなる。
そして支持部が、シートパッドの荷重を受けて撓みつつそれを支持するに際して、迂回部が、その一端側の部位と他端側の部位で捩じれつつ傾斜度合いが小さくなるように撓むことで、支持部の一側が、一側とは異なる支持部の他側よりも大きく撓み変形する構成とした。
本発明では、迂回部が、シートパッドの荷重により、その傾斜度合いが小さくなるように撓む(一端側の部位と他端側の部位で傾斜を解消する向きに捩じれる)ことで、支持部の他側に比して撓みやすい構成である。そして支持部の一側と迂回部を直接つなげたため、支持部の一部が、迂回部の撓みに伴って比較的大きく撓むことができる(比較的広範囲の部分を大きく撓ませることができる)。
第2発明の乗物用シートは、第1発明の乗物用シートであって、支持部材が、シートフレームに設けられた棒状又は板状の取付け部に掛止めされる掛止部を有する。そして掛止部を、取付け部の周りに掛け回し状に掛止することで、掛止部の基部側を取付け部の一側に配置しつつ掛止部の端部側を取付け部の他側に配置させる構成である。
そこで本発明では、迂回部が、一端側の部位から他端側の部位に向かうにつれて、掛止部の端部から次第に離れる方向に傾斜しつつ掛止部の基部に直接つながる構成である。
本発明では、フレーム部材に対する支持部材の取付け時において、取付け部を、迂回部に沿ってスムーズに掛止部側に導くことができる(取付け作業性に優れる構成である)。
本発明に係る第1発明によれば、シートパッドに対する支持部材の支持性能を好適に向上させることができる。また第2発明によれば、シートパッドに対する支持部材の支持性能と、支持部材の取付け作業性の双方を好適に向上させることができる。
乗物用シートの斜視図である。 シートクッションの分解斜視図である。 支持部材の斜視図である。 支持部材の側面図である。 撓み状態時の支持部材の側面図である。 変形例に係る支持部材一部とシートフレーム一部の斜視図である。
以下、本発明を実施するための形態を、図1〜図6を参照して説明する。また各図には、適宜、乗物用シート前方に符号F、乗物用シート後方に符号B、乗物用シート上方に符号UP、乗物用シート下方に符号DWを付す。
図1の乗物用シート2は、シート構成部材(シートクッション4,シートバック6,ヘッドレスト8)と、レール部材9を有する。シート構成部材は、各々、シート骨格をなすシートフレーム(4F,6F,8F)と、シート外形をなして乗員を弾性的に支持するシートパッド(4P,6P,8P)と、シートパッドを被覆するシートカバー(4S,6S,8S)を有する。
またレール部材9は、シート構成部材をスライド移動させる部材であり、アッパレール9aと、ロアレール9bを有する。そしてアッパレール9aにシートクッション4(シートフレーム4F)を取付けるとともに、ロアレール9bを乗物床面に取付ける。そして両レールを摺動可能に組付けることで、シート構成部材を、乗物床面に対して前後方向等にスライド移動させることができる。
本実施例では、シートクッション4が、基本構成(4F,4P,4S)と、一対の支持部材20a,20bを有する(図2を参照、各部材の詳細は後述)。
そして本実施例では、シートパッド4Pを、各支持部材20a,20bを介してシートフレーム4F上に配設しつつシートカバー4Sで被覆する。こうして形成されたシートクッション4に乗員Mが着座することで、乗員Mの押圧を受けたシートパッド4Pを、各支持部材20a,20bが撓みつつ支持する(図5を参照)。
この種の構成では、典型的に乗員臀部の配置する後部側で、シートパッド4Pが相対的に強く押圧される。このためシートの着座性等を考慮して、シートパッド4Pの強く押圧される部位(後部側)で、各支持部材20a,20bの撓み量を大きくするなどしてその支持性能を向上させることが望ましい。
そこで本実施形態では、後述の構成にて、シートパッド4Pに対する各支持部材20a,20bの支持性能を好適に向上させることとした。以下、各構成について詳述する。
[基本構成]
ここでシートカバー4Sは、シートパッド4Pを被覆可能な袋状の面材であり、例えば布帛(織物,編物,不織布)や皮革(天然皮革,合成皮革)で構成できる(図2を参照)。またシートパッド4Pは、例えばポリウレタンフォームなどの発泡樹脂で形成できる。
そしてシートフレーム4Fは、上方視で略長方形状の枠体(金属又は硬質樹脂製)であり、前方フレーム12と、一対の側方フレーム14と、後方フレーム16を有する。
前方フレーム12は、シートクッション4の前部骨格を構成する部材(平板状)であり、複数の爪部13を有する。各爪部13は、略J字状(側面視)をなして後述の支持部材20a,20bを係止可能な部位であり、前方フレーム12の後端に突出配置する。本実施形態では、複数の爪部13を、前方フレーム12の後端に適宜の間隔で並列状に配置できる。また一対の側方フレーム14は、それぞれシートクッション4の側部骨格を構成する平板状の部材であり、シート側方において互いに対面状に配置する。そして後方フレーム16(取付け部の一例)は、シートフレーム4F後部を補強するパイプ材(円筒状)であり、一対の側方フレーム14の間に橋渡し状に配設できる。
[支持部材]
一対の支持部材(第一支持部材20a,第二支持部材20b)は、それぞれ棒状の部材(金属又は硬質樹脂製)であり、後述の各部(支持部22,24,迂回部26,掛止部28)を有する(図3〜図5を参照)。
本実施例では、一対の支持部材20a,20bを、シートフレーム4F内でシート幅方向に並列状に配置する。そして各支持部材20a,20bを、前方フレーム12と後方フレーム16の間に(シート前後方向に)橋渡し状に配設する(図2を参照)。こうして一対の支持部22,24をシート幅方向に並べて配置することにより、シートパッド4Pの略全幅を支持することができる。なお一対の支持部材20a,20bを、図示しない連結部材(シート幅方向に長尺な棒材)にて連結することもできる。
ここで第一支持部材20aと第二支持部材20bは同一構成であることから、専ら第一支持部材20aを例にとってその構成を説明する(図3〜図5を参照)。
本実施例の第一支持部材20aは、上方視で略U字状の棒材であり、一対のアーム部41a,41bと、連結端部42とからなる。そして各アーム部41a,41bは、(取付け状態を基準として)連結端部42からシート前後方向に並列しつつ延びる部位であり、シート幅方向に向けて略S字状に(シートパッドに沿うようにバネ面の面方向に)適宜屈曲する。本実施例では、シート前後方向で見て、各アーム部41a,41bの屈曲部分の突出量(シート幅方向への突出量)が略同一とされてシンプルな構成である。
(支持部)
そして支持部は、シートパッド4Pに対面状に配置する部位であり、第一部位22と、第二部位24を有する(図3〜図5を参照)。
第一部位22は、各アーム部41a,41bの前部から中央にかけての部分を形成する部位である。本実施例の第一部位22は、側面視で、前端から中央に向かうにつれて次第に下方に傾斜しており、乗員脚部を支持するシートパッド4P部分を支持可能である。なお第一部位22の前端(両アーム部の前端)は、互いに離れる方向に屈曲しており、前方フレーム12(爪部13)にそれぞれ係止可能である。
また第二部位24は、各アーム部41a,41bの中央から後部にかけての部分を形成する部位である。本実施例の第二部位24は略平坦とされており、その後部側で、乗員臀部(座骨)を支持するシートパッド4P部分を支持可能である。そして後述するように第二部位24(後部側)において、シートパッド4Pの荷重が第一部位22に比して(相対的に)大きくなる。このため第二部位24の後部側を比較的撓みやすくすることにより、シートパッド4Pを好適に支持可能な構成とすることができる。
(迂回部)
また迂回部26は、支持部22,24に比して撓みやすい部位であり、各アーム部41a,41bの後部側(シートパッド4Pが直接当接しない位置)に設けることができる(図3〜図5を参照)。
本実施例では、迂回部26の前端(前端部26a)が、第二部位24の後部(支持部の一側)に直接つながりつつ、シート幅方向に向けて延びる。また迂回部26の後端(後端部26b)が、後述する掛止部28に直接つながりつつ、シート幅方向に延びる(前端部26aに平行に配置する)。そして本実施例の迂回部26は、前端部26aから後端部26bに向かうにつれて、第二部位24(支持部)よりもシートパッド4Pから次第に離間する方向に傾斜状に屈曲してなる。
そして本実施例では、後述するように迂回部26が、シートパッド4Pの荷重を受けて、前端部26aと後端部26bで捩じれつつ直線状となるように撓む(傾斜状態が小さくなるように撓む)構成である(図5を参照)。このとき第二部位24に対する迂回部26の角度(撓み角)θを適宜調節することにより(比較的シンプルな構成により)、迂回部26の撓み度合いを調整できる(図4及び図5を参照)。
(掛止部)
そして掛止部28は、後方フレーム16に掛止め可能な部位であり、アーム部41a,41bの後端に形成できる(図3〜図5を参照)。
本実施例の掛止部28は、円弧状(側面視)の部位であり、各アーム部41a,41bの後端を下方から上方に折返し状に湾曲させることで形成される。
そして後述する掛止状態時において、後方フレーム16の周りに掛止部28を下方から上方に向けて掛け回し状に掛止する(図4を参照)。こうして掛止部28の基端側(後端部26bに直接つながる部分)が、後方フレーム16の下側に配置する。また掛止部28の端部(連結端部側)が、後方フレーム16の上側に配置する。そして本実施例では、上述の迂回部26が、掛止部28の端部から次第に離れる方向に傾斜しつつ(後方フレーム16を挿入可能なクリアランスを設けつつ)掛止部28の基部に直接つながる構成とされる。
[支持部材の取付け作業]
図2、図4及び図5を参照して、一対の支持部材20a,20bを、それぞれシートフレーム4F内でシート前後方向に橋渡し状に配設する。
本実施例では、第一部位22の前部側(各アーム部の前部側)を、前方フレーム12の各爪部13に係止する。
また掛止部28(各アーム部の後部側)を後方フレーム16の周りに掛け回し状に掛止することで、掛止部28の基部側を後方フレーム16の下側に配置するとともに、掛止部28の端部を後方フレーム16の上側に配置させる。本実施例では、各支持部材20a,20bに対して後方フレーム16を後方に相対移動させつつ掛止部28内に配置する。このとき後方フレーム16を、迂回部26(掛止部28に向けて下方に傾斜する部位)に沿ってスムーズに掛止部28に導くことができる(図4を参照)。このため本実施例では、第二部位24(バネ面)と後方フレーム16の高さ位置を相対的に近接させた場合でも、迂回部26にて、後方フレーム16に対する支持部材20a,20bの取付け作業をスムーズに行うことができる。
こうして各支持部材20a,20bを、シートフレーム4F上に配設しつつ、シートパッド4Pを支持可能に配置する。つぎにシートパッド4Pを、各支持部材20a,20bを介してシートフレーム4F上に配設したのちシートカバー4Sで被覆する。そして本実施例では、第一部位22で、乗員脚部を支持するシートパッド4P部分を支持する。また第二部位24の後部側で、乗員臀部(座骨)を支持するシートパッド4P部分を支持することとなる。
[支持部材によるシートパッドの支持態様]
本実施例では、シートクッション4に対する乗員Mの着座により、シートパッド4Pが下方に押圧される(図5を参照)。
このとき支持部22,24において、その略S字状の屈曲部分が前後に引き伸ばされつつ(曲がりつつ)下方に撓みながらシートパッド4Pを支持する(図5の白抜き太矢印部分を参照)。このため支持部(第一部位22,第二部位24)ではその曲げがバネ定数となる。
そして上述の構成では、シートパッド4Pの後部側(乗員臀部の配置する部分)が相対的に強く押圧される。このためシートの着座性等を考慮して、第二部位24の後部側が、第一部位22に比して大きく撓みつつ、シートパッド4Pの後部側を支持できることが望まれる。
そこで本実施例では、第二部位24の後部側に迂回部26を直接つなげることで、これらを相対的に大きく撓ませる(撓み変形させる)構成とした。
すなわち迂回部26が、シートパッド4Pの荷重により、前端部26aと後端部26bで捩じれつつ直線状となるように撓む(図5の太矢印部分を参照)。このため迂回部26では、その捩じりがバネ定数となることで、支持部22,24に比して撓みやすくなる(支持部のバネ定数よりも小さいバネ定数を有する)。さらに迂回部26周囲のS字状の屈曲部分が前後に引き伸ばされながら撓む(図5の白抜き太矢印部分を参照)。
そして本実施例では、第二部位24の後部側と迂回部26を直接つなげたため、第二部位24の後部側が、迂回部26の撓みに伴って比較的大きく撓むことができる(比較的広範囲の部分を大きく撓ませることができる)。このため本実施例では、強く押圧されるシートパッド4P後部を、支持部材20a,20bの撓みやすい部分(支持部の後部側から迂回部にかけての部分)で好適に支持できる。
以上説明したとおり本実施例では、迂回部26が相対的に撓みやすい(前端部26aと後端部26bが捩じれつつ撓む)構成とされて、第二部位24の後部側に直接つながる。このため第二部位24の後部側(支持部の一側)を、迂回部26の撓みに伴って相対的に大きく撓ませることができる(比較的広範囲の部分を大きく撓ませることができる)。こうして本実施例では、支持部22,24と迂回部26(バネ定数の異なる部位)を順次設けることにより、支持部材20a,20bを所望の位置で大きく撓み変形させることができる。
そして本実施例では、後方フレーム16(取付け部)を、迂回部26に沿ってスムーズに掛止部28に導くことができる(取付け作業性に優れる構成である)。
このため本実施例によれば、シートパッド4Pに対する支持部材20a,20bの支持性能を好適に向上させることができる。
[変形例]
ここで支持部材の取付け構成は、上述のほか各種の構成を取り得る。
例えば本変形例では、支持部材20を、一対の側方フレーム14の間に(シート幅方向に)橋渡し状に配設できる(図6を参照)。支持部材20は、シート幅方向に延びる棒材であり、シート前後方向に向けて略S字状に(シートパッドに沿うように)適宜屈曲する。そして支持部材20の端部を、側方フレーム14に設けられた爪部13A(略J字状の部位)に係止できる。
そして本変形例においても、シートパッド4P後部側に配置する支持部材20に、支持部と迂回部をシート前後方向に順次設けることで、適切な部分の撓み度合いを大きくすることができる。
本実施形態の乗物用シートは、上述した実施形態に限定されるものではなく、その他各種の実施形態を取り得る。
(1)本実施形態では、一対の支持部材20a,20bをシートフレーム4Fに配設する例を説明した。これとは異なり単数の支持部材(例えば一対の支持部材を一つなぎとした形状の部材)や3以上の支持部材をシートフレームに取付けることもできる。なお支持部材の形状や寸法は、シートパッドを支持可能であるかぎり適宜変更可能である。またアーム部の屈曲形状はS字状のほか各種の形状をとることができ、その橋渡し方向の途中でシートパッドに沿うように連続的又は断続的に屈曲させることができる。また支持部材の大きく撓ませたい部分で、アーム部の屈曲形状をシートパッドに沿う向きに大きくすることもできる。
(2)また本実施形態では、第二部位24の後部側を、迂回部26にて大きく撓ませる例を説明したが、大きく撓ませるべき部位はシート構成に応じて適宜変更可能である。すなわち迂回部を、シートパッドの押圧状態などを考慮して支持部材の適宜の位置に設けることができ、例えば第一部位と第二部位の間や、第一部位の前部側や、各部位の途中等に設けることができる。
(3)また本実施形態では、迂回部26の構成(形状,寸法,配設位置,配設数等)を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば迂回部を、シートパッド4Pに次第に近接する方向に傾斜させることができる。
(4)また本実施形態では、掛止部の構成を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。例えば掛止部を、迂回部から離間して形成することもできる。またシートフレームに、一対の取付け部が適宜の間隔をあけて設けられている場合、一対の取付け部の間に支持部材を配置する構成とすることができる。この場合には、支持部材の両端にそれぞれ掛止部を設けることができる。また取付け部の周りに掛止部を上方から下方に向けて掛け回し状に掛止する構成とすることができる。なお取付け部は、掛止部を掛止可能であるかぎり、パイプ状(棒状)や平板状の部材を用いることができる。
(5)また本実施形態では、支持部22,24の構成を例示したが、同部の構成を限定する趣旨ではない。支持部は、シートパッドを支持可能であるかぎり、各種の構成を取り得る(例えば第一部位又は第二部位のみの支持部材とすることができる)。
(6)また本実施形態では、シートクッション4のシートカバー4Sを一例に説明したが、本実施例の構成は、シートバックやヘッドレスト等の各種シート構成部材に適用できる。なおシートフレームの爪部は、支持部材を係止可能であるかぎり各種の構成を取り得る。そして本実施例の構成は、車両用シートのほか、航空機や電車などの乗物用シート全般に適用できる。
2 乗物用シート
4 シートクッション
6 シートバック
8 ヘッドレスト
4S シートカバー
4P シートパッド
4F シートフレーム
20a 第一支持部材
20b 第二支持部材
22 第一部位(支持部の他側)
24 第二部位(支持部の一側)
26 迂回部
26a 迂回部の前端部
26b 迂回部の後端部
28 掛止部
41a,41b アーム部
42 連結端部

Claims (2)

  1. シートクッションやシートバック等のシート構成部材を備えるとともに、前記シート構成部材が、シート骨格をなす枠状のシートフレームと、シート外形をなして乗員を弾性的に支持可能なシートパッドと、前記シートフレームに橋渡し状に取付けられる棒状の支持部材とを有し、
    前記支持部材が、その橋渡し方向の途中で前記シートパッドに沿うように適宜屈曲してなるとともに、前記シートパッドの荷重にて撓みつつそれを支持する構成の乗物用シートにおいて、
    前記支持部材が、前記橋渡し方向で見て、前記シートパッドに対面状に配置してそれを支持する支持部と、前記シートパッドからの荷重が相対的に大きい前記支持部の一側に直接つながる迂回部とを有し、前記迂回部が、前記迂回部の一端側の部位で前記支持部の一側につながるとともに、前記一端側の部位から前記迂回部の他端側の部位に向かうにつれて、前記支持部の一側に対して前記シートパッドから次第に離間する方向に傾斜状に屈曲してなり、
    前記支持部が、前記シートパッドの荷重を受けて撓みつつそれを支持するに際して、前記迂回部が、前記一端側の部位前記他端側の部位で捩じれつつ傾斜度合いが小さくなるように撓むことで、前記支持部の一側が、前記一側とは異なる前記支持部の他側よりも大きく撓み変形する構成とした乗物用シート。
  2. 前記支持部材が、前記シートフレームに設けられた棒状又は板状の取付け部に掛止めされる掛止部を有するとともに、前記掛止部を、前記取付け部の周りに掛け回し状に掛止することで、前記掛止部の基部側を前記取付け部の一側に配置しつつ前記掛止部の端部側を前記取付け部の他側に配置させる構成とし、
    前記迂回部が、前記一端側の部位から前記他端側の部位に向かうにつれて、前記掛止部の端部から次第に離れる方向に傾斜しつつ前記掛止部の基部に直接つながる構成である請求項1に記載の乗物用シート。
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