JP6110356B2 - 組立式什器 - Google Patents

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Description

本発明は、組立式什器及び組立式什器の棚板等の構成部材を支柱に固定する固定用部材に関する。
従来、組立式什器の構造の一つとして、4本の支柱と、支柱に支持される棚板と、棚板の角部に設けられた筒状部と、支柱の外周に取り付けされる固定用部材と、を備え、固定用部材の外周に筒状部が嵌合されることによって棚板が支柱に支持固定されるものが知られている。
特許文献1には、2つ割りのブッシュ(固定用部材)が開示され、特許文献2には、上端から下端へ縦方向に伸びて切り欠いた開口を有する平面視C字状に形成され、外面テーパーを有する棚固定具(固定用部材)が開示されている。
特許第3368281号 公開実用新案平3−120838号公報
しかしながら、特許文献1のような固定用部材の構成では、組み合わせた2つの部品(固定用部材)を支柱に取り付けてから筒状部を固定用部材の外周に嵌め込む作業が手間であった。
特許文献2のような固定用部材では、縦方向に伸びる開口によって、平面視で固定用部材の外周に嵌合された筒状部の内周面と固定用部材の外周面とで当接しない部分が存在し、また、平面視で固定用部材の内周面と支柱の外周面とで当接しない部分が存在することから、支柱と固定用部材の間及び固定用部材と筒状部の間に、平面視で当接しない部分がそれぞれ存在することによって各部における固定力が弱くなるため、支柱と筒状部における固定力が不足して組立式什器全体としての剛性が低下するという問題があった。
本発明は、上述した技術背景に鑑み、容易に取り付けることができ、組立式什器全体としての剛性を向上させることができる固定用部材を用いた組立式什器の提供を目的とする。
即ち、本発明は下記[1]〜[4]に記載の構成を有する。
[1] 複数の支柱と、
前記支柱の外周に取り付けされる固定用部材と、
前記固定用部材の外周に嵌合されて前記支柱に支持される取付部と、
を備え、
前記固定用部材は、
外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、
高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、
を有することを特徴とする組立式什器。
[2] 前記開口部は、一方の斜辺の上端部及び他方の斜辺の下端部が、前記他方の斜辺及び前記一方の斜辺とそれぞれ高さ方向で重複する位置に設けられて形成されることを特徴とする前項1に記載の組立式什器。
[3] 前記固定用部材は、前記開口部の対向部位に薄肉部を有することを特徴とする前項1または2に記載の組立式什器。
[4] 支柱などの支持棒材の外周に取り付けられ、外周に嵌合する取付部を前記支持棒材に支持させる固定用部材であって、
外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、
高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、
を備えることを特徴とする固定用部材。
上記[1]に記載の発明によれば、複数の支柱と、支柱の外周に取り付けされる固定用部材と、固定用部材の外周に嵌合されて支柱に支持される取付部と、を備え、固定用部材は、外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、を有するので、固定用部材の開口部を支柱に押し当てて嵌め込むだけの簡単な操作により手間なく容易に支柱に装着させることができる。
開口部が傾斜して形成されているので、取付部及び固定用部材が支柱に取り付けられた状態で平面視した際に、C字状の固定用部材と比較して開口部の幅寸法が極めて小さく設定され、固定用部材が支柱及び取付部に対してそれぞれ周方向に長い範囲で当接することによって、各部において十分な固定力が得られるため、従来の構造よりも支柱と取付部との固定力が向上して組立式什器全体としての剛性が向上する。
上記[2]に記載の発明によれば、開口部は、一方の斜辺の上端部及び他方の斜辺の下端部が、他方の斜辺及び一方の斜辺とそれぞれ高さ方向で重複する位置に設けられて形成されるので、取付部及び固定用部材が支柱に取り付けられた状態で平面視した際に、固定用部材が支柱及び取付部に対してそれぞれ全周において当接するため、各部においてより強い固定力が得られるようになり、支柱と取付部との固定力が向上して組立式什器全体としての剛性がより向上する。
上記[3]に記載の発明によれば、固定用部材は、開口部の対向部位に薄肉部を有するので、開口部が開口し易くなるため、固定用部材を支柱により嵌め込み易くなる。
上記[4]に記載の発明によれば、支柱などの支持棒材の外周に取り付けられ、外周に嵌合する取付部を支持棒材に支持させるものであって、外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、を備えるので、開口部を支持棒材に押し当てて嵌め込むだけの簡単な操作で固定用部材を手間なく容易に支持棒材に装着させることができ、開口部が傾斜して形成されることによって、支持棒材に固定用部材及び取付部を取り付けた状態で平面視すると、C字状の固定用部材と比較して開口部の幅寸法が極めて小さく設定され、固定用部材が支持棒材及び取付部に対してそれぞれ周方向に長い範囲で当接することによって、従来よりも各部において十分な固定力が得られるため、支持棒材及び取付部との固定力が向上して組立式什器全体としての剛性を向上させることができる。
本発明の組立式什器について説明するための斜視図である。 本発明の組立式什器の固定用部材及び取付部を説明するための説明図である。 本発明の組立式什器の固定用部材及び取付部の支柱への取付状態を説明するための説明図である。 本発明の組立式什器の固定用部材及び取付部の支柱への取付状態を説明するための説明図である。 本発明の組立式什器の固定用部材を説明するための斜視図である。 本発明の組立式什器の固定用部材を説明するための六面図である。 本発明の組立式什器の支柱及び固定用部材の係合状態を説明するための説明図である。 本発明の組立式什器の固定用部材の取付け方法を説明する説明図である。 本発明の組立式什器の固定用部材の別実施形態について説明するための説明図である。 本発明の組立式什器における負荷に対する支柱の変位量の変化を示すグラフである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態について説明する。
図1は、組立式什器100について説明するための斜視図、図2は、組立式什器100の固定用部材3及び取付部21を説明するための説明図、図3,4は、組立式什器100の固定用部材3及び取付部21の支柱1への取付状態を説明するための説明図、図5は、組立式什器100の固定用部材3を説明するための斜視図、図6は、組立式什器100の固定用部材3を説明するための六面図、図7は、組立式什器100の支柱1及び固定用部材3の係合状態を説明するための説明図、図8は、組立式什器100の固定用部材3の取付け方法を説明する説明図、図9は、組立式什器の固定用部材の別実施形態について説明するための説明図、図10は、組立式什器における負荷に対する支柱1の変位量の変化を示すグラフである。
図1は、本発明の実施形態に係る組立式什器100の一例であり、複数の立設する支柱1が設けられた、スチールなどからなる金属製の組立可能なワゴン状の什器である。
この例では、組立式什器100は、組立式什器100の構成部材の1つとして平面寸法が同一の棚板2を3つ有し、この棚板2の4つの角部に4本の支柱1がそれぞれ連結されて構成されている。
以下、図1〜10に基づいて組立式什器100について説明する。
支柱1には、例えば、横断面円形状の棒材が用いられ、その外周面12の高さ方向に複数の係合部11が所定の間隔(例えば、約2.5cmの等間隔)で設けられている。
支柱1の下部には、キャスター13が取付けられており、図示するような組立式什器100が移動可能に構成されている。
係合部11は、例えば、幅寸法約1mmに設定された環状溝が形成されてなるものである。
支柱1には、4つの支柱1それぞれに着脱可能に取り付けられる棚板2(構成部材)が支持固定されている。
この例では、棚板2は、支柱1の上端部、中間部212、下端部のそれぞれ3箇所で水平に取り付けられている。
棚板2の4つの角部には、それぞれ支柱1に支持される取付部21が一体的に設けられており、当該取付部21が支柱1に嵌合されることによって棚板2が支柱1に連結されている。
取付部21は、例えば、取付孔211が形成された筒状体であり、棚板2の厚み寸法と略同等の長さ寸法に設定されている。
取付孔211は、その内径が支柱1の径よりも僅かに大きい寸法に設定され、取付部21が支柱1の上部から嵌め込まれて、棚板2を支柱1に支持固定するよう構成される。
図2〜4に示すように、取付孔211の内側面は、縦断面視で取付部21の中間部212から両端部213にかけて、それぞれ外側に向かって傾斜する傾斜部214が形成されている。このように取付孔211が構成されていることにより、棚板2を表側及び裏側の何れの面側からでも支柱1に取り付けることができる。
取付孔211は、取付部21の中間部212の内径が最も小さく、取付部21の両端部213の内径が最も大きくなるように設定されている。
固定用部材3は、略円筒状に形成され、ナイロンやポリプロピレン、ABS樹脂などの合成樹脂からなる。
固定用部材3は、その内径が支柱1の径寸法よりもやや小径に形成されており、外径が取付部21の傾斜部214の傾斜角度と略等しいテーパー状に形成されたテーパー部32となっている。
この例では、固定用部材3の各寸法は、支柱1の径寸法を基準にして設定され、固定用部材3の高さ寸法Hは、例えば、支柱1の径寸法の0.5倍〜2倍の高さ寸法に設定されており、取付部21の傾斜部214の長さ寸法よりも若干長くなるように設定されている。
固定用部材3の外面形状がテーパー状に形成されるので、取付部21を固定用部材3の上部から嵌合させ易い。
固定用部材3は、テーパー状に形成された外径の最も小さい側が上側として用いられる。
固定用部材3には、その上端部の外側角部に面取り部35が形成されており、当該面取り部35が形成されることによって、取付部21を固定用部材3の上方から嵌め込む際の案内部となり、取付部21を固定用部材3に嵌め込み易くなる。
固定用部材3には、高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部31が設けられており、固定用部材3は、当該開口部31を支柱1の軸方向に対して平行となるように押し当てられて、固定用部材3の外周に嵌合する取付部21を支柱1に固定するように嵌め込まれる。
図6に示すように、開口部31は、他方の斜辺312の下端部312bから軸方向に伸ばした仮想線Aに対し、一方の斜辺311の上端部311aが他方の斜辺312側に位置するように構成される。
開口部31は、一方の斜辺311の上端部311a及び他方の斜辺312の下端部312bが、他方の斜辺312及び一方の斜辺311とそれぞれ高さ方向で重複する位置に設けられて形成される。
このように開口部31が形成されることによって、固定用部材3が支柱1に嵌め込まれた状態で平面視或いは底面視した際に、固定用部材3は、幅寸法Wにおいて重複し、支柱1の外周面12全体を被覆するように取り付けられていることがわかる。
これにより、取付部21及び固定用部材3が支柱1に取り付けられた状態で平面視した際に、固定用部材3が支柱1及び取付部21がそれぞれ全周において当接するため、各部においてより強い固定力が得られるようになり、支柱1と取付部21との固定力が向上して組立式什器100全体としての剛性がより向上する。
固定用部材3は、テーパー部32が設けられていることによって、開口部31の上端部311a,312aの厚みが下端部311b,312bの厚みよりも薄くなっており、更に開口部31の各斜辺311,312の端部に面取り部311c,312cが形成されて厚みが薄くなっているので、開口部31に支柱1を押し当てて嵌め込む際に嵌め込み易くなっている。
開口部31の開口幅寸法Wは、広過ぎると支柱1に対しての固定力が低下するため極力狭い幅寸法Wに設定されることが好ましいが、幅寸法Wが狭過ぎると支柱1に嵌め込む際に嵌め込みにくくなってしまう。
このため、固定用部材3の材質や厚み寸法にも依るが、開口幅寸法Wが支柱1の径寸法の35%以上の寸法に設定されると、開口部31を支柱1にあてがって押し込むだけで、開口部31が支柱1に対して広がり易く容易に取付けられ、支柱1に対する着脱の容易性を損なうことがないため好ましい。
尚、開口幅寸法Wは、開口部31の一方の斜辺311と他方の斜辺312との間の寸法を意味しており、当該幅寸法Wの最大寸法は、支柱1に対する固定用部材3の固定力を損なわないため、支柱1の径寸法の50%以下に設定されることが好ましい。
また、開口部31の一方の上端部311a及び他方の下端部312bが重複する重複幅寸法Wは、特にその設定範囲が設けられるものではないが、重複幅寸法Wが長過ぎると、開口部31を支柱1に押し当てて嵌め込む際に、開口部31が広がり難いため固定用部材3が支柱1に嵌り込みにくくなり、着脱の容易性に影響する。
このため、固定用部材3の開口部31は、固定用部材3が支柱1に取り付けられた状態で開口部31側から正面視した際に、開口部31の上部及び下部に設けられた2つの鈍角の一方の頂点位置から他方の頂点位置までの左右方向間隔が、支柱1の径寸法よりも短くなり、開口部31の4つの頂点の全てが視認可能な状態に形成されることが好ましい。
この例では、開口部31の最左端となる一方の斜辺311の下端部311b位置から開口部31の最右端となる他方の斜辺312の上端部312a位置までの左右方向間隔が、支柱1の径寸法よりも短くなるよう形成されている。
固定用部材3の斜辺の傾斜角度αは、この例では、約66°に設定されており、支柱の径寸法や固定用部材3の高さ寸法Hに応じて、着脱の容易性に影響しない範囲で適宜設定されるものである。
固定用部材3は、その内周の長さ方向中間部に、支柱1の係合部11と係合する被係合部33が設けられている。
具体的には、被係合部33は、係合部11である環状溝と係合する環状突部が内周面に形成されてなる。
被係合部33が係合部11に嵌め合わされることによって、支柱1に嵌め込んだ固定用部材3が支柱1に強固に取付固定されることになる。
支柱1は、その外周面12の高さ方向に複数の係合部11が設けられ、固定用部材3は、その内側面に係合部11と係合する被係合部33が形成されているので、固定用部材3の被係合部33が支柱1の係合部11と係合することにより、固定用部材3が支柱1に強固に固定されるようになり、取付部21をより確実に固定することができる。
固定用部材3は、開口部31の設けられた側と対向する側に、外周面の肉厚の一部を削って形成された薄肉部34を有している。
薄肉部34は、開口部31が設けられた位置と対向する位置で、高さ方向に一直線に伸びて設けられている。
この例では、薄肉部34は、半径約2mmの円弧状で高さ方向に一列に刳り抜かれて形成されており、固定用部材3の他の部位よりも最大で約2mm程度薄肉となっている。
固定用部材3は、開口部31の対向部位に薄肉部34を有するので、開口部31が開口し易くなるため、固定用部材3を支柱1により嵌め込み易くなる。
図8(a),(b)に示すように、固定用部材3を支柱1に取り付ける際は、開口部31の上端部311a,312aを支柱1の外周面12に押し当てて押し込むようにして嵌め込むと、少なくとも上端部311a,312aの厚みが薄くなっているので開口部31の幅が拡張し易く嵌め込み易いため好ましい。
また、開口部31の対向側には薄肉部34が形成されている場合には、更に開口部31が開き易くなるため、より支柱1を嵌め込み易くなる。
図10に示すグラフは、組立式什器に負荷をかけた場合の支柱1の変位量の変化を本願の固定用部材3を用いた組立式什器100及び比較例A,Bの組立式什器で比較したものである。
具体的には、図1に示すようなワゴン状の組立式什器100の各棚板2上に100kgの錘を載置するなどして荷重をかけ、組立式什器100の底部を床面に固定した状態で、最上部の棚板2に対して50kgまでの負荷を変化させて水平方向に与えた際の支柱1の変位量(鉛直方向からの傾き量)を比較している。
負荷に対する支柱の変位量が少ないものほど、組立式什器が組み立てた状態で安定しており、十分な剛性を有していることを表していると言える。
比較例Aで示す結果は、従来のC字状に形成された固定用部材を用いた組立式什器の支柱の変位量の変化を示したものであり、比較例Bは2つ割の固定用部材を用いた組立式什器における変位量の変化を示したものである。
グラフからわかるように、本願発明の固定用部材3を用いた組立式什器100の荷重に対する支柱1の変位量の変化は、比較例Bの2つ割りの固定用部材を用いた組立式什器の特性よりも僅かに下回る結果が認められる部分もあるが、負荷が増加した場合であっても比較例Bと大きく差が生じることはなく、変化が少ないという結果が得られた。
比較例Aと本願発明の固定用部材3を用いた組立式什器100比較すると、負荷を変化させた全ての場合において、本願発明の組立式什器100の方が安定し、十分な剛性を有するものであると言える。
即ち、本願発明の固定用部材3を用いた組立式什器100は、組み立てた状態で安定しており、組立式什器が十分な剛性を有したものと言える。
上述したように、開口部31は、一方の上端部311a及び他方の下端部312bが、それぞれ他方の斜辺312及び一方の斜辺311と高さ方向で重複する位置に設けられて形成される構成が組立式什器100全体としての剛性がより向上するため好適であるが、他方の斜辺312と一方の斜辺311が高さ方向で重複しない構成であってもよく、少なくとも開口部31が高さ方向に対して傾斜した開口が形成されるように構成されるのであればよい。
尚、図9に示すように、他方の斜辺312と一方の斜辺311が高さ方向で重複しない場合、一方の上端部311aから他方の下端部312bまでの間の幅寸法Wは、支柱1の径寸法の20%以下の幅寸法Wに設定されることが好ましい。
また、上述したように、一方の上端部311aと他方の下端部312bが重複する場合には、重複幅寸法Wは、支柱1の径寸法を基準にして、開口部31が少なくとも支柱1に嵌め込み可能な寸法に設定されるのであれば良い。
上述では、組立式什器100がワゴン状であるものとして説明したが、シェルフや固定台などであってもよく、支柱1に構成部材が取り付けられて構成されるものであれば特に限定されるものではない。
取付部21が設けられた構成部材は、棚板2に限定されるものではなく、取付部21を介して天板や底板など支柱1に支持固定されるものであれば特に限定されるものではない。
また、複数の支柱1に支持固定されるものだけではなく、1本の支柱1にのみ支持固定される構成部材であってもよい。
上述では、支柱1に設けられた係合部11が環状溝からなり、且つ被係合部33が環状突部からなるものと説明したが、この形態に限定されるものではない。
例えば、係合部が環状突部からなり、被係合部に環状溝が形成されてなるのであってもよいし、係合部として取付孔211が形成されてなり、被係合部である棒状突部が当該取付孔211に係合されるよう構成されるのであってもよく、少なくとも支柱1と固定用部材3とが取付固定可能に構成されているのであればよい。
また、支柱1は、円柱だけでなく、角柱や六角柱など、上述した固定用部材3を嵌め込んで取付部21を固定可能な支持棒材であれば同様の効果を得られる。
以上説明した組立式什器100は、複数の支柱1と、支柱1の外周に取り付けされる固定用部材3と、固定用部材3の外周に嵌合されて支柱1に支持される取付部21と、を備え、固定用部材3は、外面がテーパー状に形成されたテーパー部32と、高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部31と、を有するので、固定用部材3の開口部31を支柱1に押し当てて嵌め込むだけの簡単な操作により手間なく容易に支柱1に装着させることができる。
開口部31が傾斜して形成されているので、取付部21及び固定用部材3が支柱1に取り付けられた状態で平面視した際に、C字状の固定用部材3と比較して開口部31の幅寸法が極めて小さく設定され、固定用部材3が支柱1及び取付部21に対してそれぞれ周方向に長い範囲で当接することによって、各部において十分な固定力が得られるため、従来の構造よりも支柱1と取付部21との固定力が向上して組立式什器100全体としての剛性が向上する。
また、上述した本願発明の固定用部材3は、支柱1などの支持棒材の外周に取り付けられ、外周に嵌合する取付部21を支持棒材に支持させるものであって、外面がテーパー状に形成されたテーパー部32と、高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部31と、を備えるので、開口部31を支持棒材に押し当てて嵌め込むだけの簡単な操作で固定用部材3を手間なく容易に支持棒材に装着させることができ、開口部31が傾斜して形成されることによって、支持棒材に固定用部材3及び取付部21を取り付けた状態で平面視すると、C字状の固定用部材3と比較して開口部31の幅寸法が極めて小さく設定され、固定用部材3が支持棒材及び取付部21に対してそれぞれ周方向に長い範囲で当接することによって、従来よりも各部において十分な固定力が得られるため、支持棒材及び取付部21との固定力が向上して組立式什器100全体としての剛性を向上させることができる。
以上説明した実施形態は、本発明の一例に過ぎず、本発明の作用効果を奏する範囲において具体的構成などを適宜変更設計できることは言うまでもない。
本発明は、棚板等の構成部材を備える組立式什器に用いられる。
1…支柱(支持棒材)
2…棚板(構成部材)
3…固定用部材
11…係合部
12…外周面
21…取付部
31…開口部
32…テーパー部
33…被係合部
34…薄肉部
100…組立式什器
311…(一方の)斜辺
311a…(一方の斜辺の)上端部
312…(他方の)斜辺
312b…(他方の斜辺の)下端部

Claims (5)

  1. 複数の支柱と、
    前記支柱の外周に取り付けされる固定用部材と、
    前記固定用部材の外周に嵌合されて前記支柱に支持される取付部と、
    を備え、
    前記固定用部材は、
    外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、
    高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、
    を有し、
    前記開口部は、一方の斜辺の上端部及び他方の斜辺の下端部が、前記他方の斜辺及び前記一方の斜辺とそれぞれ高さ方向で重複する位置に設けられて形成されることを特徴とする組立式什器。
  2. 複数の支柱と、
    前記支柱の外周に取り付けされる固定用部材と、
    前記固定用部材の外周に嵌合されて前記支柱に支持される取付部と、
    を備え、
    前記固定用部材は、
    外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、
    高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、
    を有し、
    前記開口部は、一方の斜辺と他方の斜辺が同じ向きに傾斜した開口が形成され、鋭角をなす一方の斜辺の上端部と鋭角をなす他方の斜辺の下端部との高さ方向に直交する幅方向の間隔が、支柱の径寸法の20%以下に設定されることを特徴とする組立式什器。
  3. 前記固定用部材は、前記開口部の対向部位に薄肉部を有することを特徴とする請求項1または2に記載の組立式什器。
  4. 支柱などの支持棒材の外周に取り付けられ、外周に嵌合する取付部を前記支持棒材に支持させる固定用部材であって、
    外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、
    高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、
    を備え、
    前記開口部は、一方の斜辺の上端部及び他方の斜辺の下端部が、前記他方の斜辺及び前記一方の斜辺とそれぞれ高さ方向で重複する位置に設けられて形成されることを特徴とする固定用部材。
  5. 支柱などの支持棒材の外周に取り付けられ、外周に嵌合する取付部を前記支持棒材に支持させる固定用部材であって、
    外面がテーパー状に形成されたテーパー部と、
    高さ方向に対して傾斜した開口が形成されてなる開口部と、
    を備え、
    前記開口部は、一方の斜辺と他方の斜辺が同じ向きに傾斜した開口が形成され、鋭角をなす一方の斜辺の上端部と鋭角をなす他方の斜辺の下端部との高さ方向に直交する幅方向の間隔が、支柱の径寸法の20%以下に設定されることを特徴とする固定用部材。
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