JP6109440B2 - マニピュレータ - Google Patents

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Description

本発明は、外科手術等において患者に挿入され、処置等を行うことのできる処置具及びマニピュレータに関するものである。
患者の体腔内に処置具を挿入して、処置具先端をワイヤ等で牽引することで、体腔内臓器を観察したり、治療をおこなったりする医療機器が広く用いられている。このような処置具は、体腔内部に進入するため、細径小型でありながら十分な作用力を有する構造になっている。
特許文献1には、医療用に用いることができ、作用力の低下を抑制し、消費電力を低減できるマニピュレータが開示されている。
特開2010−12087号公報
しかしながら、特許文献1の技術では、駆動部と処置具を離脱させた状態で、先端部の少なくとも一部を所定の作動状態でロックして処置具を抜き取りたい場合については考えられていない。
本発明は上記課題に着目してなされたものであり、駆動部と処置具を離脱させた状態で、先端部の少なくとも一部を所定の作動状態でロックしたまま処置具を抜き取ることが可能なマニピュレータを提供することにある。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータは、
駆動力を発生する駆動部と、
前記駆動部によって駆動され、前記駆動部に対して着脱可能な処置具と、
を備え、
前記処置具は、
前記駆動部によって駆動される少なくとも1つの関節を有する先端部と、
前記先端部の前記関節のうち少なくとも1つをロックするロック部と、
を有し、
前記駆動部と前記処置部が離脱した状態であっても、前記ロック部は、ロックを維持する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
前記処置具は、
前記駆動部が発生した駆動力を前記先端部に伝達する駆動力伝達部と、
前記先端部と前記駆動力伝達部を連結する長尺部と、
を有し、
前記ロック部は、前記駆動力伝達部において駆動力の伝達を遮断する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータは、
前記処置具は、
前記ロック部を移動させて前記駆動力の伝達を遮断させる操作部を備える。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
前記駆動部は、前記駆動力伝達部に対して着脱可能であって、
前記操作部を操作することによって、前記駆動部が前記駆動力伝達部から離脱し、且つ、前記ロック部が駆動力の伝達を遮断する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
前記処置具は、
前記ロック部が前記先端部をロックしていることを検知するロック検知部と、
前記ロック検知部が前記ロック部による前記先端部のロックを検知した場合、前記駆動部の駆動を停止させる制御部と、
を有する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
前記処置具は、前記処置具と前記駆動部が離脱した状態、且つ、前記ロック部による前記先端部のロックから、前記処置具が前記駆動部に接続された場合、前記操作部による操作又は前記制御部からの指令によって、前記ロック部による前記先端部のロックを解除する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータでは、
前記先端部は、組織片を把持する把持部を有し、
前記把持部は、前記関節によって開閉される。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータは、
処置操作部によって操作される処置具を備え、
前記処置具は、
前記処置操作部によって操作される少なくとも1つの関節を有する先端部と、
前記先端部の前記関節ののうち少なくとも1つをロックするロック部と、
を有する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータは、
前記処置具は、前記処置操作部による操作力に駆動力をアシストするアシスト駆動部を有する。
さらに、本発明の一実施形態に係るマニピュレータシステムは、
操作指令を発するためのマスター入力部と、
前記マニピュレータを有するスレーブマニピュレータと、
を備え、
前記マスター入力部の操作に追従させるようにして前記スレーブマニピュレータを遠隔制御する。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータシステムは、
可撓性を有する長尺のオーバーチューブと、
前記オーバーチューブに挿入される内視鏡と、
前記オーバーチューブに挿入される前記処置具を備える前記マニピュレータと、
を有する。
この態様に係るマニピュレータによれば、駆動部と処置具を離脱させた状態で、少なくとも一部の先端部を所定の作動状態でロックしたまま処置具を抜き取ることが可能となる。
第1実施形態のマニピュレータの作業例を示す。 第1実施形態のマニピュレータの先端部をロックする場合の作動フローチャートを示す。 第1実施形態のマニピュレータの第1実施例を示す。 第1実施形態のマニピュレータの第2実施例を示す。 第2実施形態のマニピュレータの作業例を示す。 第2実施形態のマニピュレータの先端部をロックする場合の作動フローチャートを示す。 第2実施形態のマニピュレータ1の第1実施例を示す。 第2実施形態の第1実施例のマニピュレータのロック部及び駆動力伝達部を示す。 第2実施形態の第1実施例のマニピュレータの作動フローチャートを示す。 第2実施形態のマニピュレータの第2実施例を示す。 第2実施形態のマニピュレータの第3実施例のフローチャートを示す。 第2実施形態のマニピュレータの第4実施例を示す。 第2実施形態のマニピュレータの第4実施例のフローチャートを示す。 第2実施形態のマニピュレータの第5実施例を示す。 他の実施形態のマニピュレータを示す。 他の実施形態のマニピュレータを示す。 本実施形態の処置具3の関節操作機能の第1例を示す。 本実施形態の処置具3の関節操作機能の第1例の変形例を示す。 マスタースレーブ操作を行う前の待機モードでの処理を示すフローチャート マスタースレーブ操作終了後の待機モードでの処理を示すフローチャートである。 本実施形態の中間部材の関節操作機能の第1例を示す。 本実施形態の中間部材の関節操作機能の第2例を示す。 マスタースレーブ操作を行う前の待機モードでの処理を示すフローチャートである。 本実施形態のマニピュレータを用いたマニピュレータシステムを示す。 本実施形態の挿入部の構成を示す。 本実施形態の挿入部の作動を示す。 本実施形態の挿入部の作動を示す。
以下、本実施形態について説明する。
図1は、第1実施形態のマニピュレータの作業例を示す。図1(a)はマニピュレータを挿入している状態、図1(b)は先端部を目的の組織片Tの位置まで到達させた状態、図1(c)は先端部31の関節の作動を停止した状態、図1(d)は処置具3を抜き取る状態を示す。
第1実施形態のマニピュレータ1は、処置具3を備える。図1は、体内の臓器Oから組織片Tを切除し、回収する作業に関する本実施形態のマニピュレータ1の基本的な作業例を示している。
処置具3は、少なくとも1つの関節を有する先端部31と、先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックすることが可能なロック部32と、駆動力を先端部31に伝達する駆動力伝達部33と、先端部31と駆動力伝達部33を連結し湾曲可能な長尺部34と、先端部31の湾曲及び把持等の処置を手動操作する処置操作部38と、ロック部32によって先端部31の関節をロックさせるロック操作部35と、を有する。なお、「関節をロックする」という表現は、「関節を現状の状態に固定する」という意味である。すなわち、関節がロックされている状態では、操作しても関節は固定されたままである。
第1実施形態のマニピュレータ1のロック部32を使用する場合の手順について説明する。
図2は、第1実施形態のマニピュレータ1の先端部31をロックする場合の作動フローチャートを示す。図2のフローチャートは、図1に示したように、体内の臓器Oから組織片Tを切除し、回収する作業に関する例を示している。
まず、ステップ1で、図1(a)に示すように、処置具3を体内に挿入し、図1(b)に示すように、目的の組織片Tの位置まで到達させる(ST1)。
次に、ステップ2で、操作者が処置具3のロック部32によって先端部31の関節のうちの少なくとも1つがロックされているか否かを確認する(ST2)。ステップ2において、ロック部32によって先端部31の関節がロックされていないと判定した場合、ステップ4に進む。
ステップ2において、ロック部32によって先端部31の関節のうちの少なくとも1つがロックされていると判定した場合、ステップ3で、ロック部32によるロックを解除する(ST3)。
次に、ステップ4で、図1(b)の状態で、操作者又は介助者が処置操作部38を操作し、処置具3によって様々な処置を行う(ST4)。この例の場合、臓器Oから組織片Tを切除し、組織片Tを把持する。
次に、ステップ5で、操作者がロック操作部35によってロック部32を操作する(ST5)。
すると、ステップ6で、ロック部32は、先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックする(ST6)。この例の場合、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックし、関節形状は固定される。
次に、ステップ7で、図1(d)に示すように、先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックしたまま処置具3を抜き取る(ST8)。この例の場合、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックしたまま処置具3を抜き取るので、組織片Tが抜き取られる。
このように、先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックしたまま処置具3を抜き取ることができるので、体内で処置具3を使用した後、この例の場合、組織片Tを体内から取り出す際に、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックしたまま抜き取ることができ、組織片Tを体外に容易に取り出すことが可能となる。
次に、第1実施形態のマニピュレータ1の具体的な実施例について説明する。
図3は、第1実施形態のマニピュレータ1の第1実施例を示す。なお、以下の実施例のマニピュレータ1は、図1の手順で示した例とほぼ同様の構成をしているので、同じ構成の部分の説明は省略する。
図3に示すように、第1実施例のマニピュレータ1は、先端部31に開閉可能な把持部311を有する。また、先端部31は、操作者が操作することによって回動し、把持部311を開閉させる第1関節31aと、操作者が操作することによって回動する複数の第2関節31b〜第4関節31dと、を有する。把持部311は、操作者が操作して第1関節31aが回動することによって開閉し、組織片T等を把持することが可能である。先端部31は、第2関節31b〜第4関節31dを回動させることによって、形状が変化する。なお、先端部31に設けるエンドエフェクタは、把持部311に限定されず、電気メスや注射器等の治療具であってもよい。
また、図3に示すように、第1実施例のマニピュレータ1は、処置具3の先端部31の関節うち少なくとも1つをロックすることが可能な構造である。先端部31がロックされることで、組織片Tを把持した把持部311の状態を維持したまま体内から処置具3を抜き取ることが可能となり、組織片Tの体外への排出が容易となる。
図4は、第1実施形態の第2実施例のマニピュレータ1を示す。
第1実施形態の第2実施例のマニピュレータ1は、先端部31を手動操作する際に操作力に対して駆動力をアシストするアシスト駆動部36と、アシスト駆動部36を制御するアシスト制御部37と、を有する。
アシスト駆動部36は、操作者が操作した操作力があらかじめ定めた所定値よりも大きい場合、アシスト制御部37によってアシスト駆動部36が作動され、処置具操作部38の操作力にアシスト駆動力がアシストされる。
本実施例のマニピュレータ1は、これまでの実施例のように、ロック部32及びロック操作部35を有する。ロック操作部35の操作に応じてアシスト制御部37はアシスト駆動部36の駆動力を先端部へ伝達したり、やめたり判断する。ロック部32は、先端部31をロックし、操作者による操作が行われた場合にも先端部31が不用意に動かないようにする。このようにすることで、アシスト駆動部36を備えたマニピュレータ1の場合であっても、先端部31の作動状態を変更可能とし、図示しない組織片Tを体外に排出するための操作を容易に実現することが可能となる。
また、本実施例のマニピュレータ1は、着脱部を備え、アシスト駆動部36と離脱する構成であっても良い。さらに、アシスト駆動部36と同様の着脱部を有した手動操作可能な操作部と交換可能な構成であっても良い。そうすることで、比較的重いアシスト駆動部36と軽い手動駆動部を切り替えながら操作者の要望に応じた処置具を提供することができる。
図5は、第2実施形態のマニピュレータの作業例を示す。
第2実施形態のマニピュレータ1は、駆動力を発生する駆動部2と、駆動部2によって駆動され、駆動部2に対して着脱可能な処置具3と、を備える。図5は、体内の臓器Oから組織片Tを切除し、回収する作業に関する本実施形態のマニピュレータ1の基本的な作業例を示している。
駆動部2は、少なくとも1つの駆動部材21と、各駆動部材21の駆動力を出力する出力軸22と、を有する。
処置具3は、駆動部2によって駆動される少なくとも1つの関節を有する先端部31と、駆動力の伝達を遮断させて先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックすることが可能なロック部32と、駆動部2が発生した駆動力を先端部31に伝達する駆動力伝達部33と、先端部31と駆動力伝達部33を連結し湾曲可能な長尺部34と、ロック部32によって駆動力の伝達を遮断させるロック操作部35と、を有する
また、マニピュレータ1は、図示しない制御部を備え、ロック操作部35の操作に応じて駆動部2の駆動を制御し、先端部31の作動状態を制御することが好ましい。
第2実施形態のマニピュレータ1のロック部32を使用する場合の手順について説明する。
図6は、第2実施形態のマニピュレータ1の先端部31をロックする場合の作動フローチャートを示す。図6のフローチャートは、図5に示したように、体内の臓器Oから組織片Tを切除し、回収する作業に関する例を示している。
まず、ステップ11で、図5(a)に示すように、処置具3には駆動部2を取り付けない状態で処置具3を体内に挿入し、図5(b)に示すように、目的の組織片Tの位置まで到達させた後、駆動部2を処置具3に接続して作動可能状態とする(ST11)。
次に、ステップ12で、処置具3のロック部32によって先端部31の関節のうちの少なくとも1つがロックされているか否かを判定する(ST12)。ステップ2において、ロック部32によって先端部31の関節のうち少なくとも1つがロックされていないと判定された場合、ステップ14に進む。
ステップ12において、ロック部32によって先端部31の関節のうちの少なくとも1つがロックされていると判定された場合、ステップ13で、ロック操作部35の操作により、ロック部32を解除する(ST13)。
次に、ステップ14で、図5(b)の状態で、図示しない制御部を介して操作入力に応じて駆動部2を駆動させて処置具3によって操作者又は介助者が様々な処置を行う(ST14)。この例の場合、臓器Oから組織片Tの切除や、組織片Tの把持を行う。
次に、ステップ15で、ステップ14の処理中にロック操作部35が操作されたか監視し、ロック操作部35が操作されたか否かを判定する(ST15)。ステップ15において、ロック操作部35が操作されていないと判定された場合、ステップ14に戻り、処置具3による処置を続ける。
ステップ15において、図5(c)に示すように、ロック操作部35が操作されたと判定した場合、ステップ16で、駆動力の伝達を遮断させて先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックする(ST16)。この例の場合、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックし、関節形状は固定される。
次に、ステップ17で、図5(d)に示すように、駆動部2と処置具3を離脱させる(ST17)。この例の場合、駆動部2と処置具3を離脱させることで、操作者は駆動部2が離脱した後、処置具3の先端部31の関節のロックしたままの状態で、かつ軽くなった処置具3のみを容易に操作することが可能となる。
次に、ステップ18で、図5(d)に示すように、先端部31の関節のうち少なくとも1つがロックされたまま処置具3を抜き取る(ST18)。この例の場合、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックされたまま処置具3を抜き取るので、組織片Tが抜き取られる。
このように、先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックしたまま処置具3を抜き取ることができるので、体内で処置具3を使用した後、体内から処置具3を取り出す際に、容易に取り出すことが可能となる。
次に、第2実施形態のマニピュレータ1の具体的な実施例について説明する。
図7は、第2実施形態のマニピュレータ1の第1実施例を示す。図8は、第2実施形態の第1実施例のマニピュレータ1のロック部32及び駆動力伝達部33を示す。なお、以下の実施例のマニピュレータ1は、図5の手順で示した例とほぼ同様の構成をしているので、同じ構成の部分の説明は省略する。
図7に示すように、第2実施形態の第1実施例のマニピュレータ1は、先端部31に開閉可能な把持部311を有する。また、先端部31は、駆動部2が駆動することによって回動し、把持部311を開閉させる第1関節31aと、駆動部2が駆動することによって回動する複数の第2関節31b〜第4関節31dと、を有する。把持部311は、駆動部2が駆動して第1関節31aが回動することによって開閉し、組織片T等を把持することが可能である。先端部31は、第2関節31b〜第4関節31dを回動させることによって、形状が変化する。なお、先端部31に設けるエンドエフェクタは、把持部311に限定されず、電気メスや注射器等の治療具であってもよい。
また、図7に示すように、第2実施形態の第1実施例のマニピュレータ1は、処置具3の先端部の関節のロック操作を行うと共に、駆動部2と処置具3の脱着を1つの動作で可能とする構造である。駆動部2を離脱させることによって軽量化され、体内から処置具3を容易に抜き取ることが可能となる。
図8に示すように、第2実施形態の第1実施例のマニピュレータ1の駆動部2は、図7に示した第1関節31a〜第4関節31dに対応して、第1駆動部材21a〜第4駆動部材21dを有する。そして、第1実施例のマニピュレータ1は、第1駆動部材21a〜第4駆動部材21dに対応して、第1出力軸22a〜第4出力軸22d、第1ロック部32a〜第4ロック部32d、第1駆動力伝達部33a〜第4駆動力伝達部33d、及び第1ロック操作部35a〜第4ロック操作部35dをそれぞれ有する。なお、第1駆動部材21a〜第4駆動部材21dに対応する各部分の構造は、それぞれ同一なので、ここでは第1駆動部材21aに対応する部分のみ説明する。
第1駆動部材21aが発生する駆動力は、第1出力軸22aから出力され、第1出力軸22aの軸が第1歯車付きプーリ331aの中心穴と連結されて、第1駆動力伝達部33aに伝達される。第1駆動力伝達部33aは、第1出力軸22aに連結された第1歯車付きプーリ331aと、両端が先端部31に取り付けられ、第1歯車付きプーリ331aに巻かれる第1ワイヤ332aと、を有する。そして、第1出力軸22aから出力された駆動力によって、第1歯車付きプーリ331aが回転し、第1ワイヤ332aを引き出し及び巻き取りすることで、図7に示した先端部31の第1関節31aを回動させ、把持部311を開閉する。
第1ロック部32aは、第1歯車付きプーリ331aに形成された第1歯車321aと、第1歯車321aに噛み合う第1噛合歯322aと、を有する。第1ロック操作部35aは、第1噛合歯322aを第1歯車321aに対して接離可能に操作する第1操作スイッチ351aと、第1噛合歯322aを付勢する第1コイルバネ352aと、を有する。第1ロック操作部35aは、第1操作スイッチ351aと第1コイルバネ352aでトグルスイッチを構成することが好ましい。
図示しない制御部が第1駆動部材21aを制御し、図7に示した先端部31の第1関節31aを操作する。第1ロック操作部35aの第1操作スイッチ351aを押し下げると、第1ロック部32aの第1噛合歯322aが第1歯車321aに噛み合い、第1歯車付きプーリ331aが回転することができなくなり、図7に示した第1関節31aがロックされる。すなわち、把持部311が閉状態のままロックされる。ここで、ロック操作部35は、一つのロック操作部35ですべてのロック部32をロックさせる構造であってもよい。
なお、第2実施形態のマニピュレータ1の構造は、これに限定されず、他の構造でもよい。また駆動部との噛合方法についても他の構造でもよい。例えば、ロック部32として歯車321と噛合歯322を用いる構造としたが、ロックが可能な構造であれはよい。また、ロック操作部35をトグルスイッチとしたが、機構的なトグルスイッチに限らずスライドスイッチ等ロックと解除を実現できる機構であればよい。スイッチは片側に付勢されていてもよい。さらに、スイッチによって電気的な信号を送信し、図示しない制御部によってロック部32のロックとその解除の操作を図示しない電動部材により制御する構造としてもよい。また、先端部31に電気メスを用いる場合、図示しない高周波出力装置と処置具の間に絶縁部材を挿入し、物理的に出力を止める構成であっても良い。
図9は、第2実施形態の第1実施例のマニピュレータ1の作動フローチャートを示す。第2実施形態の第1実施例では、図7に示した組織Tの回収を行う場合の例を組織の切除の段階から説明する。
まず、ステップ21で、図7(a)に示すように、体内の臓器Oから組織片Tの少なくとも一部を把持部311で切除する(ST21)。
続いて、ステップ22で、図7(b)に示すように、切除した体内の組織片Tを把持部311で把持する(ST22)。
次に、ステップ23で、第1関節31aをロックする(ST23)。図7(b)に示した第1関節31aのロックは、図8に示すように、第1操作部35aの第1操作スイッチ351aを押し下げ、第1ロック部32aの第1噛合歯322aを第1歯車321aに噛み合わせ、第1歯車付きプーリ331aを回転不能とすることで行う。
次に、ステップ24で、処置具3と駆動部2を離脱する(ST24)。図7(b)に示すように、処置具3と駆動部2は、図示しない離脱スイッチ等によって離脱させる。処置具3と駆動部2が離脱されると、図8に示すように、第1ロック部32aでロックされた第1関節31aのみが固定され、残りの第2関節31b〜第4関節31dは、回動可能なフリーの状態となっている。
次に、ステップ25で、組織片Tを把持したまま処置具3を体外へ取り出す(ST25)。この時、第1関節31aが固定されているので、組織片Tは把持されたまま引っ張られる。また、残りの第2関節31b〜第4関節31dは、回動可能なフリーの状態となっているので、長尺部34に引っ張られて直線状に延びる。したがって、処置具3は、組織片Tを把持したまま容易に体外へ取り出すことが可能となる。なお、長尺部34を覆うチューブ36を設けると、第2関節31b〜第4関節31dをチューブ36内に収納することができ、処置具3をより円滑に体外へ取り出すことが可能となる。
図10は、第2実施形態のマニピュレータ1の第2実施例を示す。
第2実施形態の第2実施例のマニピュレータ1は、処置具3と駆動部2をロック操作部35によって離脱させる。すなわち、第2実施例のロック操作部35は、図10(c)に示すように、関節31をロックし、且つ、処置具3と駆動部2を離脱させる。
このように、ロック操作部35が関節31をロックし、且つ、処置具3と駆動部2を離脱させる機能を有することで、一度の操作で2つの工程を行うことができ、組織片Tを把持したままの処置具3をより迅速に体外へ取り出すことが可能となる。
図11は、第2実施形態のマニピュレータ1の第3実施例のフローチャートを示す。図11(a)は、ロック状態への移行フロー、図11(b)は、ロック状態の解除フローを示す。
第2実施形態の第3実施例は、駆動部2の駆動中にロック操作部35がロック部32を作動させるように操作された場合のマニピュレータ1の作動についての例である。ここでの制御は図示しない制御部によって実行される。
図11(a)に示したロック状態への移行について説明する。
まず、ステップ31で、ロック状態への移行指示がはいる(ST31)。続いて、ステップ32で、駆動部2が駆動中であるか否かを判定する(ST32)。ステップ32において、駆動部2が駆動していない場合、次の制御指令を待つ。ステップ32において、駆動部2が駆動中の場合、ステップ33で、駆動部2の駆動を停止し、ロック状態とする(ST33)。
次に、図11(b)に示した作動停止解除状態への移行について説明する。
まず、ステップ36で、ロック状態への移行指示がはいる(ST36)。続いて、ステップ37で、駆動部2が駆動し、所望の関節へ出力を再開する(ST37)。
ステップ33において駆動部2を停止した後は、関節がロックされた状態で処置具3と駆動部2を離脱すればよい。例えば、図7(b)の例に示した第1関節31aのロックは、図8の例に示すように、第1ロック操作部35aの第1操作スイッチ351aを押し下げ、第1ロック部32aの第1噛合歯322aを第1歯車321aに噛み合わせ、第1歯車付きプーリ331aを回転不能とすることで行う。処置具3と駆動部2が離脱されると、第1ロック部32aでロックされた第1関節31aのみが固定され、残りの第2関節31b〜第4関節31dは、回動可能なフリーの状態となっている。
このように、駆動部2の駆動中にロック操作部35がロックするように操作された場合、駆動部2を停止するので、緊急時に関節の作動を迅速に停止させることができ、先端部の動きによる周囲への影響を抑制させることが可能となる。
図12は、第2実施形態の実施形態のマニピュレータ1の第4実施例を示す。図13は、第2実施形態の実施形態のマニピュレータ1の第4実施例のフローチャートを示す。
第2実施形態の第4実施例は、臓器の圧排を行う例である。マニピュレータ1の構造は、図7に示した例と同様である。
まず、ステップ41で、図12(a)から図12(b)に示すように、先端部31の関節を所定の形状に駆動する(ST41)。先端部31は、圧排する臓器Oを傷つけないように把持部311を臓器Oとは逆方向に向けることが好ましい。
次に、ステップ42で、第1関節31a及び第2関節31bをロックする(ST42)。図12(b)に示した第1関節31aのロックは、図8に示すように、第1ロック操作部35aの第1操作スイッチ351aを押し下げ、第1ロック部32aの第1噛合歯322aを第1歯車321aに噛み合わせ、第1歯車付きプーリ331aを回転不能とすることで行う。
次に、ステップ43で、処置具3と駆動部2を離脱する(ST43)。図12(c)に示すように、処置具3と駆動部2は、ロック操作部35又は図示しない離脱スイッチ等によって離脱させる。処置具3と駆動部2が離脱されると、図8に示すように、第1ロック部32aでロックされた第1関節31a及び第2ロック部32bでロックされた第2関節31bが固定され、残りの第3関節31c及び第4関節31dは、回動可能なフリーの状態となっている。
次に、ステップ44で、必要に応じて圧排操作を行い(ST44)、制御を終了する。この例では、図12(b)に示すように、先端部31の第2関節31bのうち、把持部311とは反対側の部分で臓器Oをおさえる。把持部311とは反対側の関節部分で臓器Oをおさえるので、圧排する臓器への影響を抑制させることが可能となる。
図14は、第2実施形態の実施形態のマニピュレータ1の第5実施例を示す。
第2実施形態の第5実施例は、搬送時の例である。マニピュレータ1の構造は、図7に示した例と同様である。
まず、ステップ51で、先端部31の関節を所定の形状に駆動する(ST51)。先端部31は、搬送時の形状に駆動されることが好ましい。
次に、ステップ52で、すべての関節31a〜31dをロックする(ST52)。関節31a〜31dのロックは、図8に示すように、ロック操作部35a〜35dの操作スイッチ351a〜351dを押し下げ、ロック部32a〜32dの噛合歯322a〜322dを歯車321a〜321dに噛み合わせ、歯車付きプーリ331a〜331dを回転不能とすることで行う。
次に、ステップ53で、処置具3と駆動部2を離脱する(ST53)。処置具3と駆動部2は、ロック操作部35又は図示しない離脱スイッチ等によって離脱させる。処置具3と駆動部2が離脱されてもロック部32a〜32dでロックされた関節31a〜31dは固定されている。
次に、ステップ54で、マニピュレータ1を搬送する(ST54)。
搬送後、ステップ55で、処置具3と駆動部2を接続する(ST55)。処置具3と駆動部2が接続されてもロック部32a〜32dでロックされた関節31a〜31dは固定されている。したがって、処置具3と駆動部2を的確に接続することが可能となる。
続いて、ステップ56で、すべての関節31a〜31dのロックを解除する(ST56)。関節31a〜31dのロックの解除は、ロック操作部35a〜35dのトグルスイッチ等によって構成される操作スイッチ351a〜351dを操作者又は介助者が再度押し下げ、ロック部32a〜32dの噛合歯322a〜322dを歯車321a〜321dから離間させ、歯車付きプーリ331a〜331dを回転可能とすることで行う。なお、処置具3と駆動部2を接続すると同時にロックを解除するように図示しない制御部が制御してもよい。
このように、搬送時に処置具3のすべての関節31a〜31dを固定するので、搬送中に振動等による負荷が生じても関節31a〜31dが動くことがなく、安定して搬送することが可能となる。また、搬送後にすべての関節31a〜31dのロックを解除するので、すぐに使用可能な状態とすることが可能となる。
図15は、他の実施形態のマニピュレータ1を示す。図15(a)は通常時のマニピュレータ1を示し、図15(b)は抜き取り時のマニピュレータ1を示す。
図15に示すマニピュレータ1は、駆動部2を操作する駆動操作部39と、ロック部32を操作するロック操作部35と、を有し、駆動部2と駆動操作部39が、ロック部32等に対して脱着可能に形成される。なお、駆動部2と駆動操作部39は、別体でもよい。
通常時、マニピュレータ1は、駆動操作部39によって駆動部2が操作され、処置具3の先端部31が操作される。
体腔内からマニピュレータ1を抜き取る際には、ロック操作部35を操作し、処置具3の先端部31の関節をロックさせると共に、駆動部2と処置具3の脱着を1つの動作で可能とする構造である。駆動部2を離脱させることによって軽量化され、体内から処置具3を容易に抜き取ることが可能となる。
図16は、他の実施形態のマニピュレータ1を示す。
図16に示すマニピュレータ1は、駆動部2と処置具3との間に中間部材4を設置する。中間部材4は、駆動部2と処置具3にそれぞれ脱着可能な構造である。図7に示した例では、処置具3に操作部35とロック部32を設置していたが、図16に示す実施形態では、中間部材4にロック操作部41とロック部42を設置する。
このように、中間部材4を使用することによって、既存の処置具3と駆動部2に対しても使用することができ、設計の自由度を増やすことが可能となる。
次に、駆動部2に接続可能な処置具3の手動関節操作機能と関節ロック機能の関係について説明する。まず、処置具3を単体で操作可能な場合について考える。
本実施形態の処置具3による関節操作は、以下の表1の「○」のような場合が考えられる。
Figure 0006109440
図17は、本実施形態の処置具3の関節操作機能の第1例を示す。
処置具3の関節機能の第1例は、関節ロック機能がなく、手動関節操作機能があるものである。第1例の処置具3は、例えば、手動で操作部350を回すと処置具3が駆動するような構成である。すなわち、操作部350は、関節を操作するためのものである。図17に示すように、操作部350はレバーのような構成でよい。なお、第1例の処置具3は、駆動部2との接続が可能である。
図18は、本実施形態の処置具3の関節操作機能の第1例の変形例を示す。
図18に示す処置具3は、手動関節操作機能を有する操作部350を有する。また、操作部350は、ギヤの様な凹凸等を有する部材であって、中間部材4の接合部43の一方に噛合する。中間部材4の接合部43の他方は、駆動部材21の出力軸22に接合する。すなわち、中間部材4の接合部43の一方に操作部350を噛合し、他方に駆動軸22を接合することによって、処置具3は駆動部2により駆動されることになる。したがって、あらかじめ処置具3を手動関節操作した狙いの位置からマスタースレーブによる処置をすることが可能となる。
処置具3の関節操作機能の第2例は、関節ロック機能があり、手動関節操作機能がないものである。第2例の処置具3は、例えば、図8に示したようにトグル式のボタンによってロック操作部35を構成し、ロック操作部35を押すことによって関節をロックする。すなわち、ロック操作部35は、関節をロックするためのものである。なお、ロック操作部35はレバー又はピンのような構成でもよい。また、第2例の処置具3は、駆動部2との接続が可能である。
処置具3の関節操作機能の第3例は、関節ロック機能および手動関節操作機能を有する。第3例の処置具3は、例えば、第1例の手動関節操作する操作部350と、第2例の関節ロックするロック操作部35と、をそれぞれ有する。また、1つの操作部が手動関節操作と関節ロック操作の両方の操作を行える構成でもよい。なお、第3例の処置具3は、駆動部2との接続が可能である。
続いて、処置具3を単体で操作可能な場合の運用方法について説明する。マニピュレータ1の駆動部2と処置具3は、マスタースレーブによる操作を行うマスタースレーブモードと、操作を行わない待機モードを有する。
図19は、マスタースレーブ操作を行う前の待機モードでの処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ61で、操作部35を手動で操作して、所望の位置に処置具3の関節を操作する(ST61)。ここでは、体内へ挿入する姿勢に操作することが好ましい。
次に、ステップ62で、必要であれば関節のロックを解除する(ST62)。
続いて、ステップ63で、処置具3を体内へ挿入する(ST63)。
次に、ステップ64で、操作部35を手動で操作して、所望の位置に処置具3の関節を操作する(ST64)。ここでは、施術時の狙いの位置にあわせて、すぐにマスタースレーブによる処置が可能とすることが好ましい。
次に、ステップ65で、駆動部2と処置具3を接続する(ST65)。なお、中間部材4を有する場合には中間部材も接続する。接続が検出されると、待機モードからマスタースレーブモードへ移行する。
マスタースレーブで操作するマスタースレーブモードでは、手動関節操作に応じて駆動部材21を駆動または停止する。この場合、手動関節操作の操作状態を検出する図示しない操作検出部を備えることが好ましい。
例えば、処置具3と駆動部2との接続時に、手動関節操作部が操作されないようなカバー等の機構を設け、処置具3の操作中に手動操作によって意図しない動作が行われないようにしてもよい。なお、手動関節操作を検出した場合に駆動部材21の駆動を停止して警告するように設定してもよい。
また、他の例として、手動関節操作部の操作によって着脱部が外れるようなレバー等の機構を設け、電動操作で任意の位置に関節を駆動した後、手動関節操作ができるようにし、処置中の無駄な動作を省くことが可能となる。
マスタースレーブモードで操作中に関節ロック機能の解除を検出した場合には、待機モードへ移行する。また、マスタースレーブモードで操作中に駆動部2と処置具3の接続の解除を検出した場合には、待機モードへ移行する。
図20は、マスタースレーブ操作終了後の待機モードでの処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ71で、駆動部2と処置具3の接続を解除する(ST71)。処置具3が取り外されたことを検出すると、マスタースレーブモードから待機モードへ移行する。駆動部2と処置具3の着脱を操作する操作部と関節ロック機能を操作するロック操作部は、同一でもよい。なお、中間部材4を有する場合には中間部材も解除する。
まず、ステップ72で、操作部35を手動で操作して、所望の位置に処置具3の関節を操作する(ST72)。ここでは、体外へ抜去する姿勢に操作することが好ましい。
次に、ステップ73で、必要であれば関節をロックする(ST73)。
続いて、ステップ74で、処置具3を体外へ抜去する(ST74)。この時、把持鉗子で剥離した組織を把持した状態で少なくとも1つの関節をロックしたまま、体外へ抜去する。したがって、組織を体外へ排出することが可能となる。
次に、手動関節操作機能と関節ロック機能が中間部材4で操作可能な場合について考える。
本実施形態の中間部材4による関節操作機能も表1と同様の場合が考えられる。
図21は、本実施形態の中間部材4の関節操作機能の第1例を示す。
中間部材4の関節操作機能の第1例は、関節をロックする機能がなく、手動関節操作機能があるものである。第1例の処置具3と中間部材4は、例えば、処置具3の凹凸を有する噛合部37に中間部材4の凹凸を有する噛合部44をそれぞれ噛合することで連結される。噛合部44は、本体部45を貫通する伝達部46の一端に設けられる。伝達部46の他端は、駆動部2の出力軸22に接続可能である。また、噛合部44は、本体部45から離間する方向にバネ47で付勢されている。
このような構造の中間部材4を用いることで、伝達部46を回すと噛合部44が回転し、噛合部44が回転するとそれぞれ噛合する処置具3の噛合部37が回転する。すなわち、中間部材4の伝達部46は、処置具3の関節を操作するための機能を兼ねているものである。なお、第1例の伝達部46は、処置具3の関節を操作する機能と、駆動部2の出力を伝達する機能を兼ねていたが、別の部材を用いてもよい。
図22は、本実施形態の中間部材4の関節操作機能の第2例を示す。
中間部材4の関節操作機能の第2例は、関節をロックする機能があり、手動関節操作機能がないものである。第2例の中間部材4は、例えば、図22に示したように、噛合部44の側面に凹凸を形成し、トグル式のボタン48を押すことによって噛合部44の側面の凹凸に噛み合い、噛合部44を動けなくすることで関節をロックする。すなわち、ボタン48は、関節をロックするためのものである。なお、ボタン48はレバー又はピンのような構成でもよい。また、第2例の伝達部46は、処置具3の関節を操作する機能を有していない。
処置具3の関節機能の第3例は、関節をロックする機能および手動関節操作機能を有する。第3例の処置具3は、例えば、第1例の処置具3の関節を操作する機能を有する伝達部46と第2例の関節をロックする機能を有するボタン48を用いればよい。
本実施携帯のマニピュレータ1は、関節毎に第1例〜第3例に対応する複数の種類の中間部材4をそれぞれ別々に取り付けることが可能である。例えば、第1の関節には第1例の手動関節操作機能のみがある中間部材4を用いて、第2の関節には第2例の関節をロックする機能のみがある中間部材4を用いて、第3の関節には第3例の手動関節操作機能と関節ロック機能の両方の機能がある中間部材4を用いてもよい。
さらに、処置具3と中間部材4の両方に手動関節操作機能と関節をロックする機能をそれぞれ振り分けてもよい。例えば、処置具3に関節をロックする機能、中間部材4に手動関節操作機能を持たせたり、その逆に、処置具3に手動関節操作機能、中間部材4に関節をロックする機能を持たせてもよい。
続いて、中間部材4で操作可能な場合の運用方法について説明する。
図23は、マスタースレーブ操作を行う前の待機モードでの処理を示すフローチャートである。
まず、ステップ81で、中間部材4と処置具3を接続する(ST81)。
続いて、ステップ82で、伝達部46を手動で操作して、所望の位置に処置具3の関節を操作する(ST82)。ここでは、体内へ挿入する姿勢に操作することが好ましい。
次に、ステップ83で、必要であれば関節のロックを解除する(ST83)。
続いて、ステップ84で、処置具3を体内へ挿入する(ST84)。
次に、ステップ85で、伝達部46を手動で操作して、所望の位置に処置具3の関節を操作する(ST85)。ここでは、施術時の狙いの位置にあわせて、すぐにマスタースレーブによる処置が可能とすることが好ましい。
次に、ステップ86で、駆動部2と中間部材4を接続する(ST86)。接続が検出されると、待機モードからマスタースレーブモードへ移行する。
他の実施例として、ステップ76で駆動部2と中間部材4を接続する際に、関節のロックが検出された場合、関節のロックを解除するようにしてもよい。また、駆動部2、中間部材4、および処置具3の噛合部分は、どのような位置関係にあっても迅速に噛み合いできる構成であることが好ましい。
次に、本実施形態のマニピュレータを用いたマニピュレータシステム100について説明する。
図24は、本実施形態のマニピュレータ1を用いたマニピュレータシステム100を示す。
本実施形態のマニピュレータシステム100は、マスタースレーブ方式が好ましい。マニピュレータシステム100は、マスターアーム111を有し、操作指令を発するためのマスター入力部110と、スレーブアーム121を有するスレーブマニピュレータ120とを備え、術者(操作者)Opによるマスターアーム111の操作に追従させるようにしてスレーブアーム121を遠隔制御するものである。マスターアーム111を介した操作指令は、システム制御部130のマスター制御部131に送信され、必要に応じて適宜変換処理が施された後、マニピュレータ制御部132に入力される。その後、マニピュレータ制御部132からスレーブマニピュレータ120へ動作信号が送られ、スレーブアーム121が動作する。
図24に示すように、スレーブマニピュレータ120は、患者Pが載置される手術台101に設置されている。スレーブアーム121は複数の多自由度関節を有して構成されており、多軸動作可能である。各多自由度関節は、図示しない動力部によって個別に駆動される。動力部としては、例えばインクリメンタルエンコーダや減速器等を備えたサーボ機構を有するモータ(サーボモータ)等を用いることができる。
スレーブアーム121の先端部には、患者Pの体内に挿入されて手技を行うマニピュレータ1及び内視鏡122が取り付けられる。処置具3と内視鏡122は、オーバーチューブ123に挿入され挿入部125を構成する。オーバーチューブ123の先端は、患者Pの体内に挿入される。処置具3は、手技によって使い分けるため、先端側の処置部の構造や形状が異なる複数種類が用意されており、これをスレーブアーム121の先端部に交換しながら装着して各種手技を行う。内視鏡122は、患者Pの体内で処置具3によって手技が行われる手技対象部位を含む術野の映像を取得する。
マスター入力部110は、術者Opが操作する複数のマスターアーム111と、内視鏡122により取得された映像が表示される表示部112とを備えている。各マスターアーム111は、多軸動作可能な公知の構成を有し、術者Opに近い先端側に、術者が把持して操作指令を発する操作部としての把持部113を備えている。
図25は、本実施形態の挿入部125の構成を示す。
本実施形態の挿入部125は、可撓性を有する長尺のオーバーチューブ123と、オーバーチューブ123の処置具挿入孔123aに挿入される処置具3及び内視鏡挿入孔123bに挿入される内視鏡122を有する。なお、処置具3は、本実施形態のマニピュレータシステム1に適用可能な構造である。
本実施形態の処置具3は、第1処置具3aと第2処置具3bを有し、エンドエフェクタとして、第1処置具3aは把持部311を有し、第2処置具3bは電動メス312を有する。処置具3の先端側は、オーバーチューブ123から突出可能であって、それぞれ複数の節輪を軸線方向に並べて配置された湾曲部で構成される。最も先端側の節輪には、湾曲部を駆動するための操作ワイヤの両端部が固定されており、操作ワイヤを駆動することで湾曲部を湾曲させることができる。また、軸方向に回転させることも可能である。
内視鏡122の先端もオーバーチューブ123から突出可能であって、可撓性を有するチューブ状の部材を操作ワイヤで駆動することで湾曲及び軸方向に回転させることができる。同様に、オーバーチューブ123自体も湾曲及び軸方向に回転可能であることが好ましい。
図26は、本実施形態の挿入部125の作動を示す。
図26に示すように、マニピュレータ1は、基本的に図7に示した構造と同様である。図26に示す挿入部125は、長尺部34をオーバーチューブ123で覆われている。したがって、この例では、第2関節31b〜第4関節31dをオーバーチューブ123内に収納することができ、処置具3をより円滑に体外へ取り出すことが可能となる。
図27は、本実施形態の挿入部125の作動を示す。
図27に示すように、マニピュレータ1は、基本的に図15に示した構造と同様である。図27に示す挿入部125は、長尺部34をオーバーチューブ123で覆われている。したがって、この例では、第2関節31b〜第4関節31dをオーバーチューブ123内に収納することができ、処置具3をより円滑に体外へ取り出すことが可能となる。
以上、本実施形態のマニピュレータ1では、操作部35によって操作される処置具3を備え、処置具3は、操作部35によって操作される少なくとも1つの関節を有する先端部31と、先端部31の関節のうち少なくとも1つをロックするロック部32と、を有するので、先端部31の少なくとも一部を所定の作動状態で的確にロックすることが可能となる。
本発明の一実施形態に係るマニピュレータ1では、処置具3は、操作部35による操作をアシストするアシスト駆動部36を有するので、円滑に操作することが可能となる。
以上、本実施形態のマニピュレータ1は、処置操作部38によって操作される処置具3を備え、処置具3は、処置操作部38によって操作される少なくとも1つの関節を有する先端部31と、先端部41の関節のうち少なくとも1つをロックするロック部32と、を有するので、体内で処置具3を使用した後、この例の場合、組織片Tを体内から取り出す際に、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックしたまま抜き取ることができ、組織片Tを体外に容易に取り出すことが可能となる。
また、本実施形態のマニピュレータ1では、処置具3は、処置操作部による操作力に駆動力をアシストするアシスト駆動部を有するので、容易に操作できると共に、先端部31の作動状態を変更可能とし、図示しない組織片Tを体外に排出するための操作を容易に実現することが可能となる。
以上、本実施形態のマニピュレータ1は、駆動力を発生する駆動部2と、駆動部2によって駆動され、駆動部2に対して着脱可能な処置具3と、を備え、処置具3は、駆動部2によって駆動される少なくとも1つの関節を有する先端部31と、先端部31の関節31aから31dのうち少なくとも1つをロックするロック部32と、を有し、駆動部2と処置部3が離脱した状態であっても、ロック部32は、ロックを維持するので、駆動部2と処置具3を離脱させた状態で、先端部31の少なくとも1つを所定の作動状態でロックしたまま処置具3を抜き取ることが可能となる。また、駆動部2を離脱させた場合、軽くなった処置具3のみを容易に操作することが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、処置具3は、駆動部2が発生した駆動力を先端部31に伝達する駆動力伝達部33と、先端部31と駆動力伝達部33を連結する長尺部34と、を有し、ロック部32は、駆動力伝達部33において駆動力の伝達を遮断するので、先端部31の少なくとも1つを所定の作動状態で的確にロックすることが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、処置具3は、ロック部32を移動させて駆動力の伝達を遮断させるロック操作部35を備えるので、先端部31の少なくとも1つを所定の作動状態で容易にロックすることが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、駆動部2は、駆動力伝達部33に対して着脱可能であって、ロック操作部35を操作することによって、駆動部2が駆動力伝達部33から離脱し、且つ、ロック部32が駆動力の伝達を遮断するので、一度の操作で2つの工程を行うことができ、先端部31の少なくとも1つを所定の作動状態に維持したまま、処置具3をより迅速に体外へ取り出すことが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、駆動部2は、駆動部材21を駆動させる駆動操作部39を有するので、処置具3の先端部31を的確に駆動させることが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、処置具3は、ロック部32が先端部31をロックしていることを検知するロック検知部と、ロック検知部がロック部32による先端部31のロックを検知した場合、駆動部2の駆動を停止させる制御部と、を有するので、緊急時に関節の作動を迅速に停止させることができ、先端部の動きによる周囲への影響を抑制させることが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、処置具3は、処置具3と駆動部2が離脱した状態、且つ、ロック部32による先端部31のロックから、処置具3が駆動部2に接続された場合、ロック操作部35による操作又は制御部からの指令によって、ロック部32による先端部31のロックを解除するので、医師や介助者の操作による解除、又は、制御部による自動的な解除、の少なくともいずれかを行うことができ、迅速に使用可能な状態とすることが可能となる。
本実施形態のマニピュレータ1では、先端部31は、組織片を把持する把持部311を有し、把持部311は、関節31aによって開閉されるので、先端部31が組織片Tを把持した状態でロックされたまま処置具3を抜き取ることができ、組織片Tが的確に抜き取られる。
さらに、本実施形態のマニピュレータシステム100は、操作指令を発するためのマスター入力部110と、マニピュレータ1を有するスレーブマニピュレータ120と、を備え、マスター入力部110の操作に追従させるようにしてスレーブマニピュレータ120を遠隔制御するので、操作者が入れない場所等で使用することができ、スペースを有効利用することが可能となる。
本実施形態のマニピュレータシステム100は、可撓性を有する長尺のオーバーチューブ123と、オーバーチューブ123に挿入される内視鏡122と、オーバーチューブ123に挿入される処置具3を備える前記マニピュレータ1と、を有するので、駆動部2と処置具3を離脱させた状態で、先端部31の少なくとも一部を所定の姿勢でロックしたまま処置具3を抜き取ることが可能となる。
なお、この実施形態によって本発明は限定されるものではない。すなわち、実施形態の説明に当たって、例示のために特定の詳細な内容が多く含まれるが、当業者であれば、これらの詳細な内容に色々なバリエーションや変更を加えても、本発明の範囲を超えないことは理解できよう。従って、本発明の例示的な実施形態は、権利請求された発明に対して、一般性を失わせることなく、また、何ら限定をすることもなく、述べられたものである。
1…マニピュレータ
2…駆動部
21…駆動部材
22…出力軸
3…処置具
31…先端部
311…把持部
31a〜31d…関節
32…ロック部
33…駆動力伝達部
34…長尺部
35…ロック操作部
38…処置操作部
4…中間部材
41…ロック操作部
42…ロック部
100…マニピュレータシステム

Claims (7)

  1. 駆動力を発生する駆動部と、
    前記駆動部によって駆動され、前記駆動部に対して着脱可能な処置具と、
    を備え、
    前記処置具は、
    前記駆動部によって駆動される少なくとも1つの関節を有する先端部と、
    前記先端部の前記関節のうち少なくとも1つをロックするために作動するロック部と、
    前記ロック部を操作するロック操作部と、
    前記ロック操作部が前記ロック部を作動させるように操作され、かつ前記駆動部が駆動していた場合、前記駆動部の駆動を停止させる制御部と、
    を有し、
    前記駆動部と前記処置部が離脱した状態であっても、前記ロック部は、ロックを維持する、
    マニピュレータ。
  2. 前記処置具は、
    前記駆動部が発生した駆動力を前記先端部に伝達する駆動力伝達部と、
    前記先端部と前記駆動力伝達部を連結する長尺部と、
    を有し、
    前記ロック部は、前記駆動力伝達部において駆動力の伝達を遮断する
    請求項1に記載のマニピュレータ。
  3. 前記駆動部は、前記駆動力伝達部に対して着脱可能であって、
    前記ロック操作部を操作することによって、前記駆動部が前記駆動力伝達部から離脱し、且つ、前記ロック部が駆動力の伝達を遮断する
    請求項に記載のマニピュレータ。
  4. 前記処置具は、前記処置具と前記駆動部が離脱した状態、且つ、前記ロック部による前記先端部のロックから、前記処置具が前記駆動部に接続された場合、前記ロック操作部による操作又は前記制御部からの指令によって、前記ロック部による前記先端部のロックを解除する
    請求項1に記載のマニピュレータ。
  5. 前記先端部は、組織片を把持する把持部を有し、
    前記把持部は、前記関節によって開閉される
    請求項1乃至のいずれか1つに記載のマニピュレータ。
  6. 操作指令を発するためのマスター入力部と、
    請求項1乃至のいずれか1つに記載のマニピュレータを有するスレーブマニピュレータと、
    を備え、
    前記マスター入力部の操作に追従させるようにして前記スレーブマニピュレータを遠隔制御する
    ことを特徴とするマニピュレータシステム。
  7. 可撓性を有する長尺のオーバーチューブと、
    前記オーバーチューブに挿入される内視鏡と、
    前記オーバーチューブに挿入される前記処置具を備える請求項1乃至のいずれか1つに記載のマニピュレータと、
    を有する
    マニピュレータシステム。
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