JP6109319B2 - たばこ原料及びその製造方法並びにたばこ製品 - Google Patents

たばこ原料及びその製造方法並びにたばこ製品 Download PDF

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Description

本発明は、たばこ原料及びその製造方法に関する。
たばこの香喫味を調整する方法として、葉たばこ材料から特定の成分を抽出除去する技術や、葉たばこ材料に対して一旦抽出操作を行い、抽出液と抽出残渣を取得し、得られた抽出液に対して所定の処理等を行った後で、抽出残渣にその抽出液をかけ戻す技術が知られている。
葉たばこ材料から特定の成分を抽出除去する技術としては、脂肪族炭化水素と低級アルコールの混合溶媒を用いて、たばこから脂質成分を除去する技術が知られている(特許文献1)。
葉たばこ材料に対して一旦抽出操作を行い、抽出残渣に抽出液をかけ戻す技術としては、界面活性剤を含有する溶液でたばこ原料の抽出を行い、抽出液中の界面活性剤とポリペプチドを除去した後で、その溶液をたばこ原料に添加する方法が知られている(特許文献2)。
また、超臨界流体を用いてたばこ原料を処理し、処理により得られた抽出物から、ニトロサミンを除去することで、たばこ材料からニトロサミンを減少させる方法が知られている(特許文献3)。
さらに別の技術として、葉たばこ材料を加圧下で超臨界流体とした二酸化炭素に浸漬し、その後圧力を大気圧まで下げる操作を経ることで、葉たばこ材料に含まれる香喫味成分を葉たばこの表面に凝縮させる技術が知られている(特許文献4)。
特公昭58−4544号公報 特表平7−505521号公報 特許第3931084号公報 特開平8−23952号公報
葉たばこ材料は極性の異なる多くの成分を含有しており、それらの成分は低極性、高極性及び両極性の成分に大別される。これらの成分について、抽出による除去を行う場合、例えば低極性の溶媒で抽出を行うと、葉たばこ中の低極性と両極性の成分群が除去される。
これに対し、高極性の溶媒で抽出を行う場合は、葉たばこ材料中の高極性と両極性の成分群が除去される。
そのため、低極性あるいは高極性の溶媒による一回の抽出では、低極性あるいは高極性の成分に加え、両極性の成分群をも除くことになる。これにより、たばこ原料の香喫味に与える影響が大きくなることがある。
また、抽出を行った後にその抽出物をたばこ原料に添加する技術の場合では、一回の抽出により得られた成分群は多くの成分を含んでおり、その抽出物に処理(抗酸化剤との接触など)を加えた場合、除きたい成分に加え、香喫味に影響する成分も変化すると考えられる。そのため香喫味に与える影響が大きくなる可能性が考えられる。
このようなことから、本発明では、香喫味が良好なたばこ原料を提供するとともに、そのたばこ原料を製造する方法の提供を課題とする。
本発明者が鋭意検討した結果、n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量の比が、水抽出物重量/ヘキサン抽出物重量比で、0以上1.5以下であるたばこ原料が、香喫味に優れるものであることを見出した。
また、誘電率1以上25未満の溶媒を用いて葉たばこ材料を抽出して抽出液と抽出残渣を得る第一の抽出工程と、第一の抽出工程の後に、第一の抽出工程で得られた抽出残渣を誘電率25以上の溶媒を用いて抽出して抽出残渣を得る第二の抽出工程と、第二の抽出工程を経て得られる抽出残渣に、第一の抽出工程で得られた抽出液をかけ戻して葉たばこ原料とする工程とを含む製造方法が、上記課題を解決できることがわかり本発明に到達した。
すなわち、本発明は、以下のとおりである。
[1] n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量の比が、水抽出物重量/ヘキサン抽出物重量比で、0以上1.5以下である、たばこ原料。
[2] n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量の合計量が、抽出前のたばこ原料の重量の5〜17重量%である、[1]に記載のたばこ原料。
[3] 誘電率1以上25未満の溶媒を用いて葉たばこ材料を抽出して抽出液と抽出残渣を得る第一の抽出工程と、第一の抽出工程の後に、第一の抽出工程で得られた抽出残渣を誘電率25以上の溶媒を用いて抽出して抽出残渣を得る第二の抽出工程と、第二の抽出工程を経て得られる抽出残渣に、第一の抽出工程で得られた抽出液をかけ戻して葉たばこ原料とする工程とを含む、たばこ原料の製造方法。
[4] 第一の抽出工程で用いる溶媒が誘電率1〜20の溶媒であり、第二の抽出工程で用いる溶媒が水である、[3]に記載の製造方法。
[5] 第一の抽出工程で用いる溶媒がn−ヘキサン、テトラヒドロフラン及びエタノールから選ばれる1以上である、[3]または[4]に記載の製造方法。
[6] [3]〜[5]のいずれかに記載の製造方法により得られるたばこ原料。
[7] [1]、[2]または[6]に記載のたばこ原料を用いたたばこ製品。
なお、本明細書でいう「葉たばこ材料」とは、「たばこ原料」を製造するために用いられるものであり、抽出工程等の処理を経る前の葉たばこを意味する。本明細書でいう「たばこ原料」とは、上記「葉たばこ材料」に抽出工程等の処理を加えて得られるものである。
本発明によれば、香喫味が良好なたばこ原料と、その製造方法を提供できる。
実施例3と比較例2の官能評価結果を示す図である。 実施例4と比較例3の官能評価結果を示す図である。 実施例5と比較例4の官能評価結果を示す図である。 実施例6及び比較例1の官能評価結果を示す図である。 比較例5と比較例6の官能評価結果を示す図である。 比較例7の官能評価結果を示す図である。
以下、本発明について実施形態及び例示物等を示して詳細に説明するが、本発明は以下の実施形態及び例示物等に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において任意に変更して実施できる。
<本発明の製造方法>
本発明のたばこ原料の製造方法は、誘電率1以上25未満の溶媒を用いて葉たばこ材料を抽出して抽出液と抽出残渣を得る第一の抽出工程と、第一の抽出工程の後に、第一の抽出工程で得られた抽出残渣を誘電率25以上の溶媒を用いて抽出して抽出残渣を得る第二の抽出工程と、第二の抽出工程を経て得られる抽出残渣に、第一の抽出工程で得られた抽出液をかけ戻して葉たばこ原料とする工程とを含む。
本発明のたばこ原料の製造方法は、第一の抽出工程として、誘電率1以上25未満の溶媒を用いて葉たばこ材料を抽出して抽出液と抽出残渣を得る工程を含む。
本発明で用いられる葉たばこ材料について、その種類は特に限定されるものではなく、例えばニコチアナ属であり、ニコチアナタバカムの黄色種・バーレー種、ニコチアナルスチカのブラジリア種などを挙げることができる。
これらの葉たばこ材料は、粉砕機のような適当な手段を用いて適当な大きさに裁断され(粒径として0.425〜1.18mm程度)、公知の方法により乾燥されたものを用いることができる。
上記の処理を経た葉たばこ材料を、誘電率が1以上25未満の溶媒を用いて抽出することで、葉たばこ材料に含まれる所望の香喫味成分を抽出することができる。
第一の抽出工程で用いる溶媒としては、誘電率が1以上20以下であるものがより好ましい。
誘電率が1以上25未満の溶媒としては、エタノール、イソプロピルアルコール、酢酸エチル、直鎖または分岐鎖を有する炭素数5〜10のアルカン、n−プロピルアルコール、ブタノール、ベンゼン、トルエン、キシレン、ベンジルアルコール、アセトン、テトラヒドロフラン、ジエチルエーテル、1,4−ジオキサン、クロロホルム、ジクロロメタンを挙げることができる。
前記のアルカンとしては、ペンタン、n−ヘキサン、シクロヘキサン、ヘプタン、オクタン、ノナン、デカンを挙げることができる。
上記の中では、酢酸エチルのような低分子の有機酸エステルを用いない態様を挙げることができる。
上記の中で好ましく用いることのできる溶媒として、エタノール、n−ヘキサン、ヘプタン、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランをあげることができる。
上記の誘電率が1以上25未満の溶媒は、1種を用いても、複数種を混合して用いてもよい。混合された溶媒を用いる場合には、混合された溶媒の誘電率が1以上25未満になるように調製する。
抽出は常温常圧下で行ってもよいし、例えば40〜80℃程度に加温して、加圧下1000〜2000psiで行うこともできる。なお、SI単位系で圧力を示す場合、1psi≒6894.757Paの換算式で計算する。
抽出時間は特に制限されないが、5分〜1時間を挙げることができる。
抽出は1回でもよいし、複数回行ってもよい。また、抽出は後述する高速溶媒抽出装置を用いて行ってもよい。
第一の抽出工程において、抽出液と抽出残渣を分ける操作を適宜設けてもよい。例えば、抽出物を適当な孔径を有するろ紙やふるいにかけて、抽出液と抽出残渣に分ける方法を挙げることができる。
得られた抽出残渣は、適当な方法によって乾燥させる。乾燥方法として、凍結乾燥を挙げることができる。
上記の第一の抽出工程を経て得られる抽出残渣に対して、誘電率が25以上の溶媒を用いてさらに抽出操作を行うことで、第一の抽出工程で抽出されなかった、葉たばこ材料中の成分を抽出することができる。
第二の抽出工程に用いる誘電率が25以上の溶媒としては、特に制限されるものではないが、例えば水、メタノール、それらを含む混合溶媒などを挙げることができる。
第二の抽出工程では、第一の抽出工程と同様に、抽出の条件として常温常圧下で行うこともできるし、40〜80℃程度に加温し、さらに加圧下1000〜2000psiで抽出を行うこともできる。
抽出時間は特に制限されないが、5分〜1時間を挙げることができる。
抽出は1回でもよいし、複数回行ってもよい。また、抽出は後述する高速溶媒抽出装置を用いて行ってもよい。
第一の抽出工程と第二の抽出工程において、第一の抽出工程で用いる溶媒よりも第二の抽出工程で用いる溶媒の方が誘電率が高いことにより、第一の抽出工程で抽出されなかった葉たばこ材料中の成分を第二抽出工程で抽出することができる。第二の抽出工程で得られた抽出液は、抽出残渣にかけ戻さない。
第二の抽出工程において、葉たばこ材料に含まれる不要な成分を第一の抽出工程で得られた抽出残渣から除去できる。
不要な成分としては、高極性の成分を挙げることができ、例えば低分子の有機酸やアンモニアなどが含まれる。
本発明の製造方法では、第一の抽出工程と第二の抽出工程の順序、つまり、最初の抽出に用いる溶媒として比較的低極性のものを採用し、次の抽出工程で用いる溶媒として、第一の抽出工程で用いる溶媒よりも誘電率が大きな比較的高極性の溶媒を用いることが重要である。この順序が逆であると、香喫味が良好なたばこ原料を得ることができない。
第一の抽出工程を複数回行った後に、第二の抽出工程を複数回行ってもよいし、第一の抽出工程と第二の抽出工程を連続して行い、その後また第一の抽出工程を行い、さらに第二の抽出工程を行うことの繰り返しでもよい。
製造工程の簡略化の観点からは、第一の抽出工程と第二の抽出工程の合計の工程回数は少ない方がよい。
本発明の製造方法では、第二の抽出工程を経た後、第二の抽出工程を経て得られた抽出残渣に、第一の抽出工程で得られた抽出液をかけ戻して葉たばこ原料とする工程を含む。
この工程では、第一の抽出工程で得られた抽出液を、第二の抽出工程で得られた抽出残渣にかけ戻すことで、第一の抽出工程で抽出された、たばこ原料の香喫味を良好にする成分がたばこ原料に戻される。
抽出液を抽出残渣にかけ戻す際には、抽出液が抽出残渣に均等にいきわたるようにすることが、たばこ原料としての品質の均一性を保つ観点から好ましい。
第一の抽出工程で得られた抽出液は、第一の工程で得られた抽出液は、そのままかけ戻してもよいし、溶媒だけを濃縮したものをかけ戻してもよい。また、抽出液については塩析処理を施してもよい。
また、抽出残渣に抽出液をかけ戻した後は、適当な方法により溶媒を除去する。
これにより、本発明のたばこ原料が得られる。
本発明の製造方法により得られるたばこ原料は、その使用態様として、常温で使用する態様と、加温した状態で使用する態様を挙げることができ、そのいずれの使用態様においても香喫味に優れる。
常温あるいは加熱した条件下で使用する態様としては、例えば0.7mm径の管に、上記処理による葉たばこを充填して用いる態様を挙げることができる。
加温した状態で使用する態様として、例えば40〜70℃程度まで加温させて使用する態様を挙げることができる。
<本発明のたばこ原料>
本発明のたばこ原料は、n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物(以下、ヘキサン抽出物ともいう)と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物(以下、水抽出物ともいう)の重量の比が、水抽出物重量/ヘキサン抽出物重量の数値(W/H比ともいう)として、0以上1.5以下である。
たばこ原料が上記のようなW/H比を有することで、香喫味が良好なたばこ原料になる。W/H比が1.5を超えると、つまり水抽出物の含有量が大きくなりすぎると、たばこ原料の香喫味に雑味が混じるようになる。
また、W/H比は、0.3以上0.6以下の態様を挙げることもできる。
また、本発明のたばこ原料におけるヘキサン抽出物と、水抽出物の合計の重量が、抽出前のたばこ原料の重量に対して5〜17重量%である態様を挙げることができる。また、5〜14重量%である態様を挙げることができる。
上記のようなW/H比を有するたばこ原料を製造するために、例えば上記の本発明のたばこ原料の製造方法を用いることができる。
なお、たばこ原料中のn−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物量と、その後の水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物量の測定方法については、以下の方法を用いる。具体的には高速溶媒抽出装置(DIONEX社・ASE200)を用い、22mlの体積を耐圧金属製抽出セルに、たばこ原料を1.0g/cellとなるように入れ、試料が充填されたセルを準備する。当該セルを前記高速溶媒抽出装置に備え付け、以下の表に示す条件で抽出を行う。
上記の抽出では、抽出液は装置専用のガラス製Vialに移送されるが、これを抽出後に回収し、抽出量の測定に使用する(方法については下記参照)。溶媒抽出は、溶媒の加圧充填、加温、静置、パージ(溶媒をVialに移送)、再度の溶媒の加圧充填で1サイクルとなっており、n−ヘキサンの場合は3サイクル繰り返し、1つのセルから得られた全液量を1つのVialに回収する。引き続き実施する水抽出の場合は、合計9サイクル繰り返し、3サイクルから得られた全液量を1つのVialに回収し、合計3Vialを1つのセルから得ることができる。
n−ヘキサン抽出物量の測定については、以下の方法により行う。
1バイアル/1セルのn−ヘキサン抽出液を、n−ヘキサン、酢酸エチル、エタノールを用いて、あらかじめ秤量した100mlナスフラスコに移し、さらにバイアルを洗い込み、全ての抽出物をナスフラスコに回収する。ナスフラスコをロータリーエバポレータで減圧濃縮後、さらに3時間減圧オイルポンプにて常温・減圧下乾燥する。濃縮には、トラップ球をつけたロータリーエバポレータを用い、水槽の液温は25℃以下の設定とする。乾燥後のナスフラスコの重量を測定し、差分をn−ヘキサン抽出物量とする。
水抽出物量の測定については、以下の方法により行う。
3バイアル/1セルの水抽出液を、超純水を用いて、あらかじめ秤量した500ml凍結乾燥用共通すり合せナスフラスコに移し、さらにバイアルを洗い込み、全ての抽出物をナスフラスコに回収する。ナスフラスコを凍結乾燥装置の予備凍結槽で凍結した後、凍結乾燥装置に接続し乾燥する。乾燥後のナスフラスコの重量を測定し、差分を水抽出物収量とする。
本発明を実施例によって更に具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
以下、本発明を実施例によって、さらに具体的に説明するが、本発明はその要旨を超えない限り、以下の実施例の記載に限定されるものではない。
<実施例1>
葉たばこ材料(国産バーレー種)を粉砕機で粉砕した。
粉砕機は協立理工(株)製のサンプルミルSK−M10を使用した。
続けて篩にかけることで粒径が0.425mmから1.18mmとなる粉砕葉たばこ材料が得られた。この粉砕葉たばこ材料2gを正確に量りとり、金属製のセルに充填した。
充填時に生じる空隙はステンレス製のビーズを使用して穴埋めした。セルはDIONEX(株)製の22mL抽出セルを使用し、ビーズはセントラル科学貿易の粒径2.2mmを使用した。このセルに溶媒を送り込み粉砕葉たばこ材料の抽出を行うため高速溶媒抽出機を使用した。
抽出器はDIONEX(株)製の高速溶媒抽出装置ASE-200を使用した。
抽出にはn−ヘキサン(誘電率:2)、エタノール(誘電率:24)のような誘電率が1以上25未満の溶媒を使用した。
これらの溶媒を使用した上記抽出機による抽出では、セル中にまず溶媒を充填し、加温した後静置し、セル内の溶媒を押し出すという手順を三回繰り返す手順をとった。なおこの加温時の温度と静置時の圧力条件は各溶媒で以下の通りとした。
n−ヘキサン:70℃、2000psi
エタノール:80℃、2000psi
得られた上記溶媒による抽出液はおよそ40mLとなるが、エバポレーターを使用することで濃縮し、抽出時に使用した溶媒と同じ溶媒を使用して6.25mLとなるよう懸濁状で定溶した。続けて溶媒である水(誘電率:80)で抽出を行った。抽出の際には、誘電率が1以上25未満の溶媒による抽出と同様の手順をとるが、加温時の温度と静置時の圧力条件は100℃、2000psiとし、誘電率が1以上25未満の溶媒による抽出時には3回のサイクルであったところを、水による抽出では9回のサイクルとした。抽出液の総量は概ね120mLとなった。
抽出後のセルに残留している抽出残渣は取り残しなく回収し、予備凍結した後に凍結乾燥に供した。予備凍結および凍結乾燥はEYELA製のFREEZE DRYER FD−81を使用した。
乾燥後の抽出残渣に対して上記で作成した低極性溶媒による抽出液全量をむらなくかけ戻すことで、本発明のたばこ原料が得られた。
各実施例で用いた溶媒は以下の通りである。
n−ヘキサンを用いた例:実施例1
エタノールを用いた例:実施例2
また、第一の抽出工程でメタノール(誘電率:33)を溶媒として用いて得られたたばこ原料を用いた例を比較例1とした。
実施例1、2及び比較例1のたばこ原料について、アンモニアの含有量を測定した。たばこ原料中のアンモニアの含有量の測定は以下の手順に従って行った。
<アンモニア分析>
未処理原料(180mg)あるいは処理原料(未処理原料180mgを処理した際の重量)を純水5mLにて30分間浸透抽出した。その後抽出液を10KDaの限外濾過膜により濾過した。濾液をAgilent Technologies製キャピラリー電気泳動クロマトグラフィーにて分析した。吸光度は波長280nmとし、アンモニアは塩化アンモニウム水溶液を適当な濃度に希釈した標準溶液を使用してアンモニウムイオンとして定量した。
定量した値を原料重量当たりに換算した結果を表2に示す。なお。処理原料については未処理時の原料重量を用いて換算した。(処理による重量減少の差異に起因する影響を除くため。)
上記の表2の結果から、誘電率1以上25未満の溶媒を第一の抽出工程で使用し、第二の抽出工程を経た後に、第一の抽出工程で得られた抽出液を抽出残渣にかけ戻した場合では、第一の抽出工程で誘電率が25以上の溶媒を用いた場合に比べて、アンモニアが選択的に多く除去されることが分かった。
<官能評価>
本発明の製造方法により得られたたばこ原料について、実施例1と同じ条件で作製したもの(実施例3)、実施例1において、第一の抽出工程を経て得られた抽出液をかけ戻す操作のみを行って得られた(第二の抽出工程がない)比較例2、実施例1において、葉たばこ材料としてブラジル産黄色種を用いたこと以外は同じ操作を行って得られた実施例4、実施例4において、第一の抽出工程を経て得られた抽出液をかけ戻す操作のみを行って得られた(第二の抽出工程がない)比較例3、実施例3と同じ葉たばこ材料および操作を経て得られた実施例5と、比較例2と同じ葉たばこ材料および操作を経て得られた比較例4について、以下のような官能評価を行った。官能評価に際し、以下の操作を行った。
(実施例3、4及び比較例2、3)
粉砕し、篩にかけた未処理材料(粒径0.425mmから1.18mm)及び各たばこ原料(実施例3、4、比較例2、3)を石英管(外径9mm×内径7mm×長さ55mm)に充填した。
充填量は未処理原料ならびに抽出物の除去が無い場合は180mgとし、抽出物の除去を工程に含む処理原料の場合は水抽出分をかけ戻さないことによる重量減少分を考慮し、109mg(180mgの原料を処理した時に得られる原料重量)とした。石英管の両端はステンレス製の網で封をし、吸引を伴う評価時にサンプルが飛散しないようにした。これらの石英管について、60℃に加熱して、石英管の一端から吸引し、未処理の原料と比較した結果について調査した。
<官能評価の方法>
官能評価(吸い応えの変化)の基準は以下の通りである。変化割合は未処理の原料と比較して下記のワードで表現される7段階評価をもって判断した。なお被験者数は全ての評価において10名とした。評価結果については最小有意差法(LSD)を利用して、処理方法による官能評価結果差異の有意性の判定をした。結果を図1及び2に示す。
(1)非常に強くなった:+3
(2)強くなった:+2
(3)やや強くなった:+1
(4)変わらなかった:±0
(5)やや弱くなった:−1
(6)弱くなった:−2
(7)非常に弱くなった:−3
図1及び2の結果から、最小有意差法による検定では、実施例と比較例の間に95%有意差があり、本発明の製造方法による効果が見られた。
このことから、国内産バーレー種及びブラジル産黄色種のような葉たばこ材料の品種の差に関わらず、本発明の製造方法により得られたたばこ原料は、優れた香喫味を奏することが分かった。
(実施例5及び比較例4)
粉砕し、篩にかけた未処理原料(粒径0.425mmから1.18mm)および各たばこ原料(実施例5及び比較例4)をプラスチック管(外径9mm×内径7mm×長さ110mm)に充填した。
充填量は未処理原料ならびに抽出物の除去が無い場合は360mgとし、抽出物の除去を工程に含む処理原料の場合は水抽出分をかけ戻さないことによる重量減少分を考慮し、218mg(360mgの原料を処理した時に得られる原料重量)とした。プラスチック管の両端は不織布の網で封をし、吸引を伴う評価時にサンプルが飛散しないようにした。このプラスチック管を室温にて、プラスチック管の一端から吸引し、未処理原料と比較した結果について調査した。結果を図3に示す。
実施例3及び4、比較例2及び3と同様に実施例5と比較例4についても評価を行った。その結果、最小有意差法による検定では、実施例5と比較例4の間に95%有意差があり、本発明の製造方法による効果が見られた。
<実施例6>
第一の抽出工程で抽出に用いる溶媒として、テトラヒドロフラン(誘電率:8)を用いたこと以外は実施例1と同様の手順によりたばこ原料を作製した。
実施例6のたばこ原料(104.94mg)と、比較例1で作製したたばこ原料(第一の抽出工程で抽出に用いる溶媒として、メタノールを使用)(134.55mg)について、実施例3、4及び比較例2、3と同じ方法で官能評価(吸い応えの変化)を行った。
結果を図4に示す。
<比較例5及び6>
国産バーレー種の葉たばこ材料を実施例1と同じように粉砕処理し、第一の抽出工程を行わず、第二の抽出工程のみを行い(水による抽出のみを行い)、その第二の抽出工程により得られた抽出液を、抽出残渣にかけ戻すことで比較例5のたばこ原料を作製した。
また、国産バーレー種の葉たばこ材料を実施例1と同じように粉砕処理し、最初に第二の抽出工程(水による抽出)を行い、次に第一の抽出工程(n−ヘキサンによる抽出)を行った後、水による抽出を行って得られた抽出液のみを、抽出残渣にかけ戻すことで、比較例6にたばこ原料を作製した。
比較例5及び6のたばこ原料について、上記と同じ方法で官能評価(吸い応えの変化)を行った。官能評価に用いた比較例5のたばこ原料の重量は180mg、比較例6のたばこ原料の重量は172.9mgであった。
結果を図5に示す。
<比較例7>
国産バーレー種の葉たばこ材料を実施例1と同じように粉砕処理し、第二の抽出工程を先に行い(水による抽出を先に行い)、その後、第一の抽出工程を行って(n−ヘキサンによる抽出を後で行って)得られた抽出液(n−ヘキサンによる抽出液のみ)を、抽出残渣にかけ戻すことで比較例7のたばこ原料を作製した。
比較例7のたばこ原料について、実施例3、4及び比較例2、3と同じ方法で官能評価(吸い応えの変化)を行った。官能評価に用いた比較例7のたばこ原料の重量は83.86gであった。
結果を図6に示す。
<各たばこ原料のW/H比>
実施例1(第一の抽出工程でn−ヘキサンを用いたもの)、実施例2(第一の抽出工程でエタノールを用いたもの)及び実施例6(第一の工程でテトラヒドロフランを用いたもの)、比較例1(第一の工程でメタノールを用いたもの)の各たばこ原料のW/H比を測定した。また、参考として、未処理のたばこ原料(バーレー種)についても参考例としてW/H比を測定した。
その測定方法は上記記載の通りである。
抽出に用いる試料の充填は、以下の手順により行った。
純正ろ紙を耐圧金属製抽出セルにセットし、予め洗浄し秤量したステンレス球10gを充填した。次いで、実施例1、2、6、比較例1及び参考例の各たばこ原料について、上皿天秤で1.0g/cellを薬包紙上に秤量し、粉末用漏斗などの適当な補助具を用いて、予めろ紙・ステンレス球を入れ準備した22mlのセルに秤量した試料を入れ、薬包紙上に残った試料をステンレス球で何回か拭うようにしてセルに加えた。さらに空隙をステンレス球でセル上部まで詰めて一杯にする。一杯になったらセルの上側部を密閉し、机上で叩き隙間を埋め均一し、空いたところにステンレス球を詰めた。
次に、表1に示す条件で、n−ヘキサンと水(MilliQ水)による抽出を、それぞれ3サイクルと9サイクル行い、それぞれの溶媒により抽出された抽出物の重量を求めた。測定は各たばこ原料について2回ずつ行い、抽出物の重量はその平均値を示す。
また、得られた抽出物重量から、W/H比と、抽出処理前のたばこ原料に対する抽出物重量の割合を求めた。結果を表3に示す。
実際に使用した装置、溶媒、物品については以下の通りである。
<使用装置>
高速溶媒抽出装置(DIONEX社・ASE200)
上皿天秤(METTLER・PM2500)
予備凍結槽つき凍結乾燥装置(東京理科機械(株)・FD−81)
減圧オイルポンプ(ULVAC KIKO Inc.・ULVAC GCD−051X)
<使用溶媒>
n−ヘキサン(和光純薬工業(株)・高速液体クロマトグラフ用(HPLC))
水(超純水製造装置MQ GradientによるMilliQ水・日本ミリポア(株))
酢酸エチル(和光純薬工業(株)・高速液体クロマトグラフ用(HPLC))
エタノール(和光純薬工業(株)・高速液体クロマトグラフ用(HPLC))
*酢酸エチルとエタノールはn−ヘキサンによる抽出液をナスフラスコに移しこむ際に使用
<使用物品>
薬包紙10センチ四方
共通すり合せナスフラスコ/100ml(柴田科学(株))
凍結乾燥用共通すり合せナスフラスコ/500ml(EYELA(株))
耐圧金属製抽出セル22 mL(DIONEX社(株))
抽出セル用純正ろ紙(DIONEX社(株))
ステンレス球粒径2.3 mm(セントラル科学貿易(株))

Claims (7)

  1. n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量の比が、水抽出物重量/ヘキサン抽出物重量比で、0以上1.5以下である、たばこ原料であって、たばこ原料の抽出条件が以下の(1)で示される条件であり、抽出物重量の測定法が以下の(2)と(3)で示される条件により行われる、たばこ原料。
    (1)n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出は、以下の手順で行う。
    高速溶媒抽出装置を用い、22mlの体積を耐圧金属製抽出セルに、たばこ原料を1.0g/cellとなるように入れ、試料が充填されたセルを準備する。当該セルを前記高速溶媒抽出装置に備え付け、以下の表1に示す条件で抽出を行う。
    上記の抽出では、抽出液は装置専用のガラス製Vialに移送されるが、これを抽出後に回収し、抽出物重量の測定に使用する。溶媒抽出は、溶媒の加圧充填、加温、静置、パージ(溶媒をVialに移送)、再度の溶媒の加圧充填で1サイクルとなっており、n−ヘキサンの場合は3サイクル繰り返し、1つのセルから得られた全液量を1つのVialに回収する。引き続き実施する水抽出の場合は、合計9サイクル繰り返し、3サイクルから得られた全液量を1つのVialに回収し、合計3Vialを1つのセルから得る。
    (2)n−ヘキサン抽出物重量の測定については、以下の方法により行う。
    1バイアル/1セルのn−ヘキサン抽出液を、n−ヘキサン、酢酸エチル、エタノールを用いて、あらかじめ秤量した100mlナスフラスコに移し、さらにバイアルを洗い込み、全ての抽出物をナスフラスコに回収する。ナスフラスコをロータリーエバポレータで減圧濃縮後、さらに3時間減圧オイルポンプにて常温・減圧下乾燥する。濃縮には、トラ
    ップ球をつけたロータリーエバポレータを用い、水槽の液温は25℃以下の設定とする。乾燥後のナスフラスコの重量を測定し、差分をn−ヘキサン抽出物重量とする。
    (3)水抽出物重量の測定については、以下の方法により行う。
    3バイアル/1セルの水抽出液を、超純水を用いて、あらかじめ秤量した500ml凍結乾燥用共通すり合せナスフラスコに移し、さらにバイアルを洗い込み、全ての抽出物をナスフラスコに回収する。ナスフラスコを凍結乾燥装置の予備凍結槽で凍結した後、凍結乾燥装置に接続し乾燥する。乾燥後のナスフラスコの重量を測定し、差分を水抽出物重量とする。
  2. n−ヘキサンを溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量と、その抽出後にさらに水を溶媒として用いた抽出により得られる抽出物の重量の合計量が、抽出前のたばこ原料の重量の5〜17重量%である、請求項1に記載のたばこ原料。
  3. 誘電率1以上25未満の溶媒を用いて葉たばこ材料を抽出して抽出液と抽出残渣を得る第一の抽出工程と、第一の抽出工程の後に、第一の抽出工程で得られた抽出残渣を誘電率25以上の溶媒を用いて抽出して抽出残渣を得る第二の抽出工程と、第二の抽出工程を経て得られる抽出残渣に、第一の抽出工程で得られた抽出液をかけ戻して葉たばこ原料とする工程とを含む、たばこ原料の製造方法。
  4. 第一の抽出工程で用いる溶媒が誘電率1〜20の溶媒であり、第二の抽出工程で用いる溶媒が水である、請求項3に記載の製造方法。
  5. 第一の抽出工程で用いる溶媒がn−ヘキサン、テトラヒドロフラン及びエタノールから選ばれる1以上である、請求項3または4に記載の製造方法。
  6. 請求項3〜5のいずれか一項に記載の製造方法により得られるたばこ原料。
  7. 請求項1、2または6に記載のたばこ原料を用いたたばこ製品。
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