JP6108954B2 - 歩行型作業機 - Google Patents

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Description

本発明は、走行機体に搭載されたエンジン側に取付可能なカバーと、カバーに設けられ、エンジン側の被係合部材に対して係合可能な係合部材と、が備えられた歩行型作業機に関する。
従来の歩行型作業機が例えば特許文献1に記載されている。特許文献1の歩行型作業機には、走行機体(特許文献1では「自走車体」)に搭載されたエンジン側に取付可能なカバー(特許文献1では「取付部カバー〔23〕」)が備えられている。カバーには、エンジン側に固定された被係合部材(特許文献1では「丸棒状突起〔52c〕」、「係合ピン〔52b〕」)に対して係合可能な係合部材(特許文献1では「弾性挟持体〔26〕」、「爪片〔25〕」)がカバーの裏面に直接接合されて設けられている。このようなカバーに設けられた係合部材をエンジン側の被係合部材に係合させることにより、エンジン側にカバーの取り付けを行うことができる。
特開2009−6811(特に、図4〜図6)
しかしながら、上記従来の技術においては、係合部材をカバーの裏面に直接接合する構造であるため、カバーの裏面と係合部材との接合部分に発生する熱収縮によって発生する凹み等のヒケの影響により係合部材の形状等がカバーの表面にまで顕れる場合があり、そのような場合、美観の低下を招くおそれがあった。
上記実情に鑑み、カバーの表面に顕れるおそれのあるヒケの影響を抑え、美観の低下を防止できる歩行型作業機の提供が望まれていた。
本発明に係る歩行型作業機は、
走行機体に搭載されたエンジン側に取付可能な樹脂製のカバーと、
前記カバーに設けられ、前記エンジン側の被係合部材に対して係合可能な係合部材と、が備えられ、
前記カバーの裏面側に、前記係合部材を取付ける樹脂製の取付座が備えられ、
前記取付座に、前記係合部材を取付けるボス部を有すると共に前記カバーの裏面との間に隙間を空けて設けられた離間部と、前記離間部の一端を前記カバーの裏面に支持する第一接合部と、前記離間部の他端を前記カバーの裏面のうち前記第一接合部とは異なる部位に支持する第二接合部と、が備えられている。
本発明によると、走行機体に搭載されたエンジン側に取付可能なカバーの裏面側において、カバーの裏面との間に隙間を空けて離間された離間部に係合部材が取り付けられている。このため、離間部に係合部材を取り付けるための熱収縮によるヒケは、カバーの裏面との間に隙間を空けて離間された離間部に発生し、カバーの裏面には全く発生しない。このため、カバーの表面に凹み等のヒケの影響が顕れる可能性を低減できる。しかも、係合部材が取り付けられる離間部は、離間部の一端に連設された第一接合部と、離間部の他端に連設された第二接合部とによってカバーの裏面に接合されて固定されているので、係合部材を安定して支持させることができる。
上記構成において、前記第一接合部の長手方向と前記第二接合部の長手方向とが略平行とされていると好適である。
本構成によれば、第一接合部の長手方向と第二接合部の長手方向とが略平行とされているので、仮に、カバーの表面に凹み等のヒケの影響が顕れていたとしても、第一接合部の長手方向視または第二接合部の長手方向視からは、カバーの表面に顕れるヒケの影響を目立ちにくくできる。
上記構成において、前記走行機体には後方に延びるハンドルが備えられており、
前記第一接合部の長手方向と前記第二接合部の長手方向とが、前記走行機体の前後方向に沿っていると好適である。
本構成によれば、後方に延びるハンドルを操縦者が操作する際には、操縦者の目線が走行機体の前後方向に沿ったものとなる。このため、第一接合部の長手方向と第二接合部の長手方向とが、走行機体の前後方向に沿っていることで、仮に、カバーの表面に凹み等のヒケの影響が顕れていたとしても、操縦者の目線からは、カバーの表面に顕れるヒケの影響を目立ちにくくできる。
上記構成において、前記カバーの表面側には、高さの変化する直線状の段差部が備えられ、
前記第一接合部及び前記第二接合部が、平面視で、前記段差部と重複するように形成されていると好適である。
本構成によれば、カバーの表面側には、高さの変化する直線状の段差部が備えられており、第一接合部及び第二接合部は、平面視で、段差部と重複するように形成されているので、第一接合部や第二接合部に対応するカバーの表面の部位に、凹み等のヒケの影響が顕れたとしても、高さの変化する直線状の段差部にヒケの影響が隠れるため、カバーの表面に顕れるヒケの影響を目立ちにくくできる。
第一実施形態における歩行型耕運機の全体側面図である。 第一実施形態における歩行型耕運機の全体平面図である。 第一実施形態における歩行型耕運機の右斜め後方視の斜視図である。 第一実施形態における燃料タンクと機体カバーの取付構造を示す分解斜視図である。 第一実施形態におけるフロントカバーとトップカバーの取付構造を示す分解斜視図である。 第一実施形態におけるトップカバーの取付座の周辺を示す側面断面図である。 第一実施形態におけるトップカバーの取付座の周辺を示す背面断面図である。 第一実施形態におけるトップカバーの上斜め背面視の斜視図である。 第二実施形態におけるトップカバーの取付座の周辺を示す側面断面図である。 第二実施形態におけるトップカバーの取付座の周辺を示す背面断面図である。
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。以下の説明において、「前」は歩行型作業機の進行方向であり、「後」は歩行型作業機の後退方向である。
〔第一実施形態〕
まず、本発明の第一実施形態を図面に基づいて説明する。
〔歩行型耕運機の概略構成〕
図1〜図3に示されるように、「歩行型作業機」の一例である歩行型耕運機には、エンジン10を支持するエンジンフレームや変速装置12のハウジング等から構成される走行機体13と、走行機体13を対地支持する左右一対の走行車輪14と、が備えられている。エンジン10は、走行機体13の前側に配置されている。変速装置12は、エンジン10の後側において斜め後方下がり姿勢で配置されている。エンジン10の後側における変速装置12の上方箇所には、燃料タンク15が配置されている。走行機体13の後端部には、作業装置としてロータリ耕耘装置16が連結されている。また、走行機体13には、前方揺動姿勢と後方揺動姿勢との間で姿勢変更可能で、後方揺動姿勢としたときに機体後方に向かって延びる操縦ハンドル17(「ハンドル」に相当)が備えられている。ロータリ耕耘装置16には、耕耘爪軸18と、耕耘爪軸18に取り付けられて回転駆動されるロータリ耕耘爪19と、接地抵抗棒20と、ロータリ耕耘爪19の上部を覆う耕耘ロータカバー21と、整地板22と、が備えられている。このような歩行型耕運機には、エンジン10、燃料タンク15、変速装置12の上方を覆う機体カバー23が備えられている。
エンジン10の出力は、図示されていないベルト式動力伝達機構及び主クラッチを経て変速装置12に伝達される。変速装置12で前進2速・後進1速に変速された動力は、ディファレンシャル機構を経て、図1、図3に示される左右車軸24に伝達され、走行車輪14を駆動する。また、変速装置12から分岐出力としてPTO出力がロータリ耕耘装置16に伝達される。図示されていないが、主クラッチは、例えば、テンションプーリによって構築できる。テンションプーリは、ベルト式動力伝達機構の出力プーリと入力プーリとに亘って巻回された伝動ベルトを、緊張する状態と弛緩する状態とに切換操作可能に構成されているものである。
〔操縦ハンドル周辺の構造〕
図1〜図3に示されているように、走行機体13の後端部には、ロータリ耕耘装置16の上方を斜め上に延びるハンドルポスト25が固定されている。図1に示されているように、操縦ハンドル17は、ハンドルポスト25の後部の先端部において横向きの揺動軸26を介して前方揺動姿勢と後方揺動姿勢との間で揺動可能に支持されている。つまり、操縦ハンドル17は、揺動軸26周りに揺動することにより、搬送姿勢あるいは収納姿勢である走行機体13の前方側に延びる前方揺動姿勢と、歩行作業姿勢である後方揺動姿勢とに変更可能となっている。前方揺動姿勢における操縦ハンドル17は、図1において一点鎖線で示されるように、側面視で、変速装置12、燃料タンク15、エンジン10の上部側と重複するように、略水平に前方側へ延びており、前後方向における前端位置は、走行機体13やエンジン10の前端位置と略同一となっている。そして、後方揺動姿勢における操縦ハンドル17は、図1において実線で示されるように、ハンドルポスト25から後方上方へ向けて延びており、後方揺動姿勢における操縦ハンドル17の後端位置はロータリ耕耘装置16より後方に位置している。なお、操縦ハンドル17は、後方揺動姿勢において複数または任意の調整揺動角度位置に設定することができ、操縦者の体格に応じて自在に位置変更できる。
図2、図3に示されるように、操縦ハンドル17は、全体としてU字状に折り曲げられたロッド体により形成されており、左右の自由端が左基端部27と右基端部28として形成されている。左基端部27と繋がっている左延長部29と、右基端部28と繋がっている右延長部30とは、互いの間隔を略機体幅まで広がりながら延ばされ、さらに平行となって延ばされ、機体幅方向に延びた連結部31によって連結されている。左延長部29と右延長部30に亘って連結部31と平行に延びるクラッチ操作レバー32が操縦ハンドル17の上部に設けられている。右延長部30には、アクセル操作具33、デフロック操作レバー34、PTO入り切りボタン35が設けられている。変速装置12に備えられている変速用のシフトギヤを操作する変速操作レバー36は、変速装置12から後方上方に、左基端部27と右基端部28との間を、操縦ハンドル17を操作する歩行者によって操作し易い位置まで延びている。
図1に示されているように、ハンドルポスト25の先端部には、操縦ハンドル17を連結するため、板状の受けブラケット39が固定されている。受けブラケット39の上面には、揺動軸26を回転可能に支持する支持部材40が固定されている。図1、図2から理解されるように、揺動軸26の支持部材40から外側に突き出た部分に、操縦ハンドル17の左基端部27及び右基端部28が取り付けられている。操縦ハンドル17は、図1〜図3に示されているように、よく知られているロックノブ41を用いたねじ締め機構によって、所定の揺動位置でロック可能となっている。また、揺動軸26及び支持部材40の上方は、変速操作レバー36との干渉を避けるために前後方向に延びる湾曲凹部が形成された軸カバー42によって覆われている。
図1〜図4に示されているように、走行機体13の前端にはフロントガード43が設けられている。フロントガード43は、U字状に折り曲げられた棒材から構成されている。フロントガード43の左右の開放端は、走行機体13の前端に固定され、エンジン10の前方を保護するように立ち上げられている。ハンドルポスト25の後部には、取手部材44が設けられている。図1に示されているように、取手部材44は、受けブラケット39の下面に取り付けられており、矩形環から一部を切り落としたような外観を有する、ロッドをU字状に折り曲げた部材にて形成されている。つまり、取手部材44は、図3に示されているように、自由端部である固定部45と、ロープフック及び持ち上げグリップとして機能する作用部46と、固定部45と作用部46とを接続する接続部47とから構成されている。固定部45は、受けブラケット39の下面に固定部45が溶接により接合されている。固定部45から接続部47が後方に延ばされ、接続部47の延出端部に作用部46が形成されていることにより、作用部46が受けブラケット39の後端部から離され、取手部材44がロープフックとして、あるいは、持ち上げグリップとして使い易くされている。しかも、図1、図3から明らかなように、取手部材44は、使用状態である後方揺動姿勢となった操縦ハンドル17によって上方から覆われているので、美観的にも有利となっている。そして、操縦ハンドル17が前方揺動姿勢に揺動されて折り畳まれ、歩行型耕運機を持ち運びできる搬送状態となった際には、取手部材44が操縦ハンドル17に邪魔されない位置に現れる。その際、取手部材44の上方がフリー空間となっている。これにより、作用部46にロープを掛ける作業や、作用部46を握って歩行型耕耘機を持ち運ぶ作業が容易になる。さらに、図2から理解できるように、操縦ハンドル17の左基端部27と右基端部28との間の距離は、取手部材44の機体横断方向の幅よりも小さくなっている。これにより、操縦ハンドル17が後方へ揺動されていくと、左基端部27と右基端部28とが取手部材44に当たって、それ以上の揺動が阻止される。つまり、取手部材44は、操縦ハンドル17の後方揺動姿勢への揺動変位の限界位置を決める揺動ストッパとしても機能する。
〔燃料タンク15周辺の構造〕
図4〜図6に示されているように、エンジン10の上部には、エンジン10に取り付けられる複数の脚部50と、複数の脚部50に支持されてエンジン10の上方で略水平に延びる水平部51と、を有する前ステー53が備えられている。前ステー53の後端部には、前後方向に延びる中間ステー54が連結されている。図4、図6に示されているように、中間ステー54の後端部には、燃料タンク15の底面に沿って屈曲している板状に形成されたタンクブラケット55の前端部が連結されている。タンクブラケット55の後下部には、斜め上方に延びた左右一対の板材から構成されている後ステー56の前端部が連結されている。後ステー56の下端部は走行機体13に固定され、後ステー56の上端部にはタンクブラケット55が固定されている。図4に示されるように、後ステー56を構成する左右一対の板材の上縁同士は板状の変速案内パネル57によって接続されている。変速案内パネル57には、変速操作レバー36を操作変位可能に挿通する変速案内溝58が形成されている。なお、後ステー56と変速案内パネル57とは、別部材を接続する以外にも、曲げ加工等によって一体的に製作することも可能である。
図4、図6に示されているように、燃料タンク15は、タンクブラケット55に載置されている。燃料タンク15は、固定取付部60に形成された取付孔61を用いてタンクブラケット55にボルト等の締結部材により連結されている。燃料タンク15は、略直方体形状の透孔性樹脂から構成されているタンク本体62と、円筒状の給油筒部63と、タンク本体62と給油筒部63とを繋ぐ筒基部64と、を有している。
図4に示されているように、タンク本体62の側壁は、前壁66と、左側壁67と、右側壁68と後壁69と、から構成されている。前壁66の左右両側には固定用の固定取付部60が突起片として形成され、その中央に取付孔61が設けられている。後壁69は、略三角形状の突出側面70が形成されている分だけ後方に突出した形状となっている。後壁69の後方突出形状により、後壁69の下半分に後方突出面71が形成される。後方突出面71は、後で詳しく説明するが、タンク本体62内の燃料の残量を外から確認可能にする残量表示面として機能する。突出側面70は、採光面として機能し、後方突出面71における燃料の視認性が向上されている。
図4、図6に示されているように、筒基部64は、カバー保持部72と凹溝73と、から構成されている。カバー保持部72は、給油筒部63よりも大径の段部として形成されている。凹溝73は、カバー保持部72を取り巻くように形成された環状湾曲面によって作り出されており、タンク本体62に繋がっている。図4に示されているように、凹溝73の後側の一部は浅くなっており、この浅くなっている部分は凹溝73に溜まった燃料や雨水を排出する逃がし口75として機能する。給油筒部63の開口は給油口76として機能し、インナーキャップ77を内装した給油キャップ78によってねじ締め密閉される。
〔機体カバー〕
機体カバー23は、樹脂製であり、図1〜図4、図6に示されているように、エンジン10の上部前領域を覆うフロントカバー80と、タンクカバーとしても機能するトップカバー81(「カバー」に相当)と、変速装置12を覆う斜め下がり姿勢のリアカバー82と、に分割して備えられている。フロントカバー80と、トップカバー81と、リアカバー82とは、それぞれ、エンジン10側に着脱可能とされており、その厚みを薄肉とすることで、軽量化が図られている。
〔フロントカバー〕
図4、図5に示されているように、フロントカバー80は、走行機体13に搭載されたエンジン10側に固定された前ステー53に対して、ボルト等の締結部材により取付可能に構成されている。図4〜図6に示されているように、フロントカバー80には、エンジン10の前側上端領域を覆うリアスカート部80aが備えられている。フロントカバー80のフロント後端縁85は、トップカバー81のトップ前端縁86と略突合せ状態となるように配置されている。
〔トップカバー〕
図1〜図7に示されているように、トップカバー81は、前方下がり傾斜姿勢(図1参照)で、走行機体13に搭載されたエンジン10側に取付可能に構成されている。トップカバー81は全体的に外側へ膨出する形状とされている。図4、図5、図8に示されているように、トップカバー81には、左端部及び右端部において下方に向けて折り曲げられたトップスカート部81aが形成されている。トップカバー81は、前領域及び後領域でエンジン10側に取付可能となっている。図6、図7に示されているように、トップカバー81は、機体外方に面する表面87と、エンジン10側に面する裏面88を有している。図7、図8に示されているように、トップカバー81の表面87には、高さの異なる第一高さ部89と第二高さ部90とが形成されている。第二高さ部90は、左右両端を第一高さ部89に挟まれ、第一高さ部89よりも低くなるように形成されている。つまり、トップカバー81は、左右中央部分が左右端部よりもエンジン10側へ凹む形状とされており、トップカバー81には、第一高さ部89と第二高さ部90との間で高さの変化する第一段差部91(「段差部」の一例)及び第二段差部92(「段差部」の一例)が形成されている。第一段差部91と第二段差部92は、ともに、走行機体13の前後方向に沿った直線状に形成されている。図7に示されているように、第一段差部91及び第二段差部92では、それぞれ、横外側から横内側へ下り傾斜する傾斜面が、機体前後方向に沿って形成されている。
〔取付座〕
図5及び図6に示すように、トップカバー81の前領域の裏面88側には、係合部材95を取り付けるための樹脂製の取付座96が備えられている。トップカバー81は、係合部材95をエンジン10側の被係合部材108に係合させることで、トップカバー81の前領域をエンジン10側に取り付けている。図5〜図7に示すように、取付座96は、係合部材95を取り付ける離間部97と、離間部97の一端部をトップカバー81の裏面88に接合する第一接合部98と、離間部97の他端部をトップカバー81の裏面88に接合する第二接合部99と、が備えられている。離間部97は、走行機体13の横幅方向に延びる板状に形成されており、トップカバー81の裏面88との間に隙間Sを空けて離間されている。第一接合部98は、走行機体13の横幅方向において離間部97の一端から上下方向に延びるように連設され、その上端部がトップカバー81の裏面88に溶接によって接合されている。第二接合部99は、走行機体13の横幅方向において離間部97の他端から上下方向に延びるように連設され、その上端部がトップカバー81の裏面88に溶接によって接合されている。離間部97は、走行機体13の前後方向に一定の幅を有しており、第一接合部98及び第二接合部99は、走行機体13の前後方向において離間部97の幅と同じだけの幅を有している。第一接合部98及び第二接合部99は、走行機体13の前後方向に沿う直線状に形成されており、離間部97は第一段差部91と第二段差部92との間に亘って走行機体13の横幅方向に延びる姿勢でトップカバー81の裏面88に備えられている。
離間部97には、第一ボス部101と、第二ボス部102と、板状部103と、が備えられている。第一ボス部101と第二ボス部102は、離間部97において走行機体13の横幅方向の端部に備えられており、締結部材104により、係合部材95が取り付けられている。第一ボス部101と第二ボス部102とは、離間部97の前後幅内に収まるように配置されている。板状部103は、第一ボス部101と第二ボス部102との間を繋いで、離間部97から下方側に延びる板状に形成されている。
係合部材95は、横向き水平の板面部105と、板面部105の横一端側から下方に延びる第一板バネ部106と、板面部105の横他端側から下方に延びる第二板バネ部107と、を有している。走行機体13の横幅方向で板面部105の両端部が第一ボス部101と第二ボス部102に固定されている。
第一ボス部101と第二ボス部102を取付座96に備えるに当たり、トップカバー81の裏面88との間に隙間Sを空けて離間された離間部97に第一ボス部101と第二ボス部102を備えているので、第一ボス部101、第二ボス部102を形成する際の熱収縮によるヒケは、離間部97に発生し、トップカバー81の裏面88には全く発生しない。第一接合部98及び第二接合部99の上端部をトップカバー81の裏面88に接合することで、トップカバー81の裏面88に取付座96を取り付けているので、トップカバー81の裏面88には第一接合部98及び第二接合部99を接合するときの熱収縮によるヒケが生じる可能性がある。そこで、第一接合部98及び第二接合部99は、その長手方向を走行機体13の前後方向とし、走行機体13の前後方向に沿って延びる直線状となっている。これにより、走行機体13の前後方向視では、トップカバー81の表面87に顕れるヒケの影響を目立ちにくくできる。しかも、図8に示すように、第一接合部98及び第二接合部99の長手方向が略平行となっており、平面視で、第一接合部98及び第二接合部99が、第一段差部91及び第二段差部92と重複するように形成されているので、操縦ハンドル17を操作する操縦者からは、トップカバー81の表面87に顕れるヒケの影響が目立ちにくく、美観の低下を防止できる。
図4〜図6に示されているように、係合部材95を係合させるために、エンジン10側の前ステー53の上部には、ロッドをU字状に曲げた被係合部材108が固定されている。被係合部材108は、燃料タンク15より前方に配置されている。被係合部材108は、燃料タンク15より前方に配置されている。被係合部材108は、走行機体13の前後方向に沿った方向を向く第一前後部分109と、第一前後部分109に一端が連なり横方向に沿った方向を向く横部分111と、横部分111の他端に連なり、走行機体13の前後方向に沿った方向を向く第二前後部分110と、を有している。係合部材95は、エンジン10側に固定された前ステー53の水平部に設けられた被係合部材108に対して係脱自在に係合可能に構成されている。つまり、トップカバー81は、トップカバー81をエンジン10側へ押して、係合部材95の第一板バネ部106及び第二板バネ部107を撓ませて、被係合部材108の第一前後部分109及び第二前後部分110を挟持させることにより、エンジン10側に取り付けることができる。
図1〜図3に示されているように、トップカバー81の後領域は、燃料タンク15によって保持されるようになっている。トップカバー81の後領域には、下方へ凹んだ略円形の窪み113が形成されている。窪み113の中央には、燃料タンク15の給油筒部63と、給油キャップ78と、がトップカバー81の上方に突き出るように通り抜けられる貫通孔114が形成されている。貫通孔114の周縁部は、水平突起115として形成されており、水平突起115には、弾性を有する円環状のグロメット116が装着されている。グロメット116の外周面には周溝が形成されており、周溝に水平突起115が嵌入されている。つまり、貫通孔114の直径は、グロメット116の内周径と実質的に同一である。また、グロメット116の内周径は、燃料タンク15の給油キャップ78と給油筒部63の外径よりも大きくなっている。これにより、給油キャップ78を装着した燃料タンク15を固定したままでも、貫通孔114は給油キャップ78を通り抜けることができるので、トップカバー81の取り外しが可能である。カバー保持部72の側壁面は、トップカバー81の貫通孔114の周縁部の水平突起115と嵌合するための嵌合面として機能している。
つまり、トップカバー81は、係合部材95と被係合部材108との係合、及び、貫通孔114と燃料タンク15との嵌合によってエンジン10側へ取り付けられている。また、トップカバー81の重量で係合が保持される。このような係合により、トップカバー81の前部は、前ステー53に保持される。このようなトップカバー81の取付構造により、トップカバー81は、燃料タンク15が固定されたままで、トップカバー81だけを簡単に取り外すことができ、再び取り付けることができる。
なお、図3、図4、図6に示されているように、燃料タンク15について、カバー保持部72の側面には環状溝が設けられており、環状溝にグロメット116の内周面が入り込むことにより、トップカバー81の後部は、燃料タンク15に保持される。つまり、グロメット116は、カバー保持部72に対するトップカバー81の被保持部として機能している。また、図6に示されているように、水平突起115には、対向する2箇所にグロメット116で塞がれない貫通スリットである逃がし孔118が形成されており、こぼれた燃料等は、逃がし孔118を通じて下へ逃がすことができる。
〔リアカバー〕
図3、図4に示されるように、リアカバー82は、リアカバー82とトップカバー81との接続領域に切り欠きの開口が設けられており、トップカバー81とリアカバー82との間に横長に延びた覗き窓119が形成されている。さらに、リアカバー82には、変速操作レバー36の挿通及び操作変位を許す矩形の開口120が設けられている。
また、図3、図4に示されるように、トップカバー81とリアカバー82とは、覗き窓119を作り出すように接続されている。トップカバー81のトップ後端縁122は、燃料タンク15の後方に突出した後壁69の上部だけを覆うように形成されている。また、リアカバー82のリア前端縁123の中央には覗き窓119を形成するために、燃料タンク15の後壁69に形成されている残量表示面(後方突出面71)の下端に対応するまでの深さを持った矩形状の切欠きが設けられている。この切欠きによりリアカバー82のリア前端縁123には窓縁124が形成され、窓縁124とトップカバー81のトップ後端縁122とによって、燃料タンク15の残量表示面(後方突出面71)を露出させる覗き窓119が作り出されている。さらに、窓縁124は、燃料タンク15の後壁69に設けられた突出側面70も露出させる形状寸法を有している。リアカバー82に設けられ、変速案内パネル57を露出させている開口120が覗き窓119の下方に隣接して設けられている。変速案内パネル57には変速案内溝58が形成されており、変速案内溝58における変速操作レバー36の位置により操縦者は変速位置を把握する。このことから、操縦者が頻繁に注目する変速案内パネル57の露出位置のすぐ近くに覗き窓119を通じて露出している燃料タンク15の残量表示面を存在することから、操縦者は自然と燃料残量を注目することになる。また、覗き窓119と燃料タンク15の給油口76とは接近して配置されているので、給油口76に燃料を注ぎながら覗き窓119を通じて燃料のレベルを目視することができる。
上記のような構成を採用することにより、仮に、第一接合部98や第二接合部99の反対側に位置するトップカバー81の表面87の部位に、熱収縮による歪みや凹みが生じたとしても、図8に示されるような操縦者が歩行型耕運機を運転する操縦者の視点からは、トップカバー81の表面に顕れる歪みや凹みが目立ちにくいものとなる。
〔第二実施形態〕
本発明の第二実施形態を図面に基づいて説明する。第二実施形態では、第一実施形態とは異なる構成で、エンジン10側に対するトップカバー81の着脱を行い得るようにされている。なお、第二実施形態の各構成は、以下に説明する部分以外は、第一実施形態における構成と同一である。
第二実施形態では、図9、図10に示されているように、第一実施形態における係合部材95、被係合部材108の代わりに、第一係合部材145と、第二係合部材146と、被係合部材158と、が備えられている。第一係合部材145と第二係合部材146とは、離間部97において走行機体13の横幅方向に間隔を隔てて備えられている。第一係合部材145及び第二係合部材146は、離間部97から下方側に延びており、その下端部が弾性力によって拡径及び縮径が自在とされている。被係合部材158は、前ステー53に取り付けられる取付部159と、取付部159から上方に立ち上がる立ち上がり部160と、第一係合部材145を挿通して係合する第一孔部148及び第二係合部材146を挿通して係合する第二孔部149を有する係合部161と、を有している。第一係合部材145及び第二係合部材146の下端部を縮径させて、第一孔部148及び第二孔部149に第一係合部材145及び第二係合部材146を挿通させることで、弾性力で抜け止め可能に離間部97に被係合部材158を取り付けている。
[その他の実施形態]
(1)上記第一実施形態及び第二実施形態では、第一段差部91と第二段差部92とが直線状に形成されている例を示したが、これに限られず、第一段差部91と第二段差部92とは湾曲状に形成されていてもよい。
(2)上記第一実施形態及び第二実施形態では、平面視で、第一接合部98が第一段差部91と重複するように形成され、第二接合部99が第二段差部92と重複するように形成されている例を示したが、これに限られない。平面視で、第一接合部98、第二接合部99が、第一段差部91、第二段差部92と重複しないように形成されていてもよい。
(3)上記第一実施形態及び第二実施形態では、トップカバー81に段差部として第一段差部91と第二段差部92とが形成されている例を示したが、これに限られず、トップカバー81に段差部が形成されてなくてもよい。
(4)上記第一実施形態及び第二実施形態では、第一接合部98の長手方向と第二接合部99の長手方向が、走行機体13の前後方向に沿っている例を示したがこれに限られない。例えば、第一接合部98の長手方向や第二接合部99の長手方向が、前後方向から傾斜していたり、横方向を向いたりするように、第一接合部98及び第二接合部99が形成されていてもよい。
(5)上記第一実施形態及び第二実施形態では、第一接合部98の長手方向と第二接合部99の長手方向が略平行とされている例を示したが、これに限られない。例えば、第一接合部98の長手方向と第二接合部99の長手方向が交差するように、第一接合部98及び第二接合部99が形成されていてもよい。
本発明は、歩行型耕運機の他、歩行型田植機、歩行型芝刈り機等の種々の歩行型作業機に適用できる。
10 :エンジン
13 :走行機体
17 :操縦ハンドル(「ハンドル」)
81 :トップカバー(「カバー」)
88 :裏面
91 :第一段差部(「段差部」)
92 :第二段差部(「段差部」)
95 :係合部材
96 :取付座
97 :離間部
98 :第一接合部
99 :第二接合部
108 :被係合部材
S :隙間

Claims (4)

  1. 走行機体に搭載されたエンジン側に取付可能な樹脂製のカバーと、
    前記カバーに設けられ、前記エンジン側の被係合部材に対して係合可能な係合部材と、が備えられ、
    前記カバーの裏面側に、前記係合部材を取付ける樹脂製の取付座が備えられ、
    前記取付座に、前記係合部材を取付けるボス部を有すると共に前記カバーの裏面との間に隙間を空けて設けられた離間部と、前記離間部の一端を前記カバーの裏面に支持する第一接合部と、前記離間部の他端を前記カバーの裏面のうち前記第一接合部とは異なる部位に支持する第二接合部と、が備えられている歩行型作業機。
  2. 前記第一接合部の長手方向と前記第二接合部の長手方向とが略平行とされている請求項1に記載の歩行型作業機。
  3. 前記走行機体には後方に延びるハンドルが備えられており、
    前記第一接合部の長手方向と前記第二接合部の長手方向とが、前記走行機体の前後方向に沿っている請求項1または2に記載の歩行型作業機。
  4. 前記カバーの表面側には、高さの変化する直線状の段差部が備えられ、
    前記第一接合部及び前記第二接合部が、平面視で、前記段差部と重複するように形成されている請求項1乃至3のいずれか一項に記載の歩行型作業機。
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