JP6108701B2 - 油冷式空気圧縮装置 - Google Patents

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本発明は、油インジェクション回路を有する油冷式空気圧縮装置に関するものである。
従来の油冷式空気圧縮装置として、圧縮空気の冷却によって温度が上昇した油を冷却するためのオイルクーラを備えるものがある。そのような油冷式空気圧縮装置では、オイルクーラから供給される油の温度の低下に伴って圧縮機の吐出温度が露点温度以下となった場合に、圧縮空気中の水分が凝縮して油と共にオイルセパレータで分離され、その水分が油の乳化や圧縮機の摺動部の錆の原因となってしまうため、オイルクーラから供給される油の温度が適切な温度に制御される必要がある。そのため、バイパス回路がオイルクーラと並列に設けられ、オイルクーラを流れる油の流量とバイパス回路を流れる油の流量の比率が制御されることで油の温度が制御されている。具体的には、バイパス回路の途中やオイルクーラとバイパス回路の分岐部に流量調整弁が設けられ、その流量調整弁の開度が油の温度に基づいて制御されることでオイルクーラを流れる油の流量とバイパス回路を流れる油の流量の比率が制御されている(特許文献1、特許文献2参照)。
特開平9−170580号公報(段落[0002]−[0006]、図3) 特開2009−243320号公報(段落[0005]−[0008]、図6)
従来の油冷式空気圧縮装置では、流量調整弁やその開度を制御する部品が必要であるため、製品費用が増加するという問題点があった。また、流量調整弁やその開度を制御する部品が必要であるため、装置が複雑化されて故障する確率が増加するという問題点があった。また、流量調整弁やその開度を制御する部品が必要であるため、定期的な交換等の保守費用が増加するという問題点があった。
本発明は、上記のような課題を解決するためになされたもので、製品費用が低減された油冷式空気圧縮装置を得るものである。また、故障の確率が低減された油冷式空気圧縮装置を得るものである。また、定期的な交換等の保守費用が低減された油冷式空気圧縮装置を得るものである。
本発明に係る油冷式空気圧縮装置は、油冷式空気圧縮機と、前記油冷式空気圧縮機から吐出された空気と油とを分離するオイルセパレータと、前記オイルセパレータで分離された油を冷却するオイルクーラと、前記オイルクーラと並列に設けられたバイパス回路と、前記オイルクーラとバイパス回路とを経由した油を圧縮機へ供給する油インジェクション回路と、を少なくとも備え、前記オイルクーラの冷却能力と前記オイルクーラの流路抵抗と前記バイパス回路の流路抵抗とは、前記油の温度が変化した際の動粘度変化に伴う流量変化率が、前記バイパス回路より前記オイルクーラの方が大きく、前記油の温度が第1所定温度より低い時には前記油の温度を上昇し、前記油の温度が前記第1所定温度より高い第2所定温度より高い時には前記油の温度を低下するように設定されており、前記油の温度が前記第1所定温度より低い時には前記バイパス回路の流量が前記オイルクーラの流量より大きく、前記油の温度が前記第2所定温度より高い時には前記バイパス回路の流量が前記オイルクーラの流量より小さくなるように設定されたものである。
本発明は、オイルクーラの冷却能力とオイルクーラの流路抵抗とバイパス回路の流路抵抗が、油の温度が変化した際の動粘度変化に伴う流量変化率がバイパス回路よりオイルクーラの方が大きく、油の温度が第1所定温度より低い時には油の温度を上昇し、油の温度が第1所定温度より高い第2所定温度より高い時には油の温度を低下するように設定されていることで、油の温度の変化に応じてオイルクーラを流れる油の流量とバイパス回路を流れる油の流量の比率を流量調整弁やその開度を制御する部品を用いずに変化させることが可能となるため、流量調整弁やその開度を制御する部品が不要となり、製品費用が低減された油冷式空気圧縮装置を得ることができる。また、流量調整弁やその開度を制御する部品が不要となり、故障の確率が低減された油冷式空気圧縮装置を得ることができる。また、流量調整弁やその開度を制御する部品が不要となり、定期的な交換等の保守費用が低減された油冷式空気圧縮装置を得ることができる。
本発明の実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の、油の温度に対する油の動粘度変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の、油の温度に対するオイルクーラ4を流れる油の流量変化とバイパス回路7を流れる油の流量変化を示すグラフである。 本発明の実施の形態2に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態3に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。 本発明の実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置の、制御フローの例を示すフローチャートである。 本発明の実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置の、制御フローの例を示すフローチャートである。
以下、本発明に係る油冷式空気圧縮装置について、図面を用いて説明する。
なお、各図において、同一部材又は同一部分には同一の符号を付している。また、細かい構造については適宜図示を省略している。また、重複する説明については、適宜簡略化又は省略している。
実施の形態1.
図1を用いて、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の構成を説明する。図1は、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。図1に示すように、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置は、油冷式空気圧縮機1と、エアフィルタ2と、オイルセパレータ3と、オイルクーラ4と、冷却ファン5と、で構成される。
エアフィルタ2を介して吸込まれた外気は、油冷式空気圧縮機1で圧縮される。油冷式空気圧縮機1で圧縮されて油と共に吐出された圧縮空気は、オイルセパレータ3に入る。オイルセパレータ3に内蔵された油分離器3aで油が分離された圧縮空気は、出口回路6から装置外部に送り出される。油分離器3aで分離されて油溜まり部3bに滴下した油は、オイルクーラ4とオイルクーラ4に並列に接続されたバイパス回路7を経由して油インジェクション回路8に供給され、油冷式空気圧縮機1の吸込側へインジェクションされる。
バイパス回路7は、バイパス回路配管7aと、バイパス回路配管7aより内径が小さくバイパス回路配管7aの途中に設けられた細径配管7bとで構成される。細径配管7bは、例えばキャピラリチューブである。オイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗と油インジェクション回路8の圧力バランスにより、オイルクーラ4を流れる油の流量とバイパス回路7を流れる油の流量が決定される。オイルクーラ4を流れる油は、冷却ファン5から送風されて空気と熱交換して冷却される。なお、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置では、オイルクーラ4の容量や冷却ファン5の風量等、つまりオイルクーラ4における冷却能力は一定である。また、図1では、オイルクーラ4は、冷却ファン5を用いて冷却される場合を示しているが、これに限定されるわけではなく、例えば、自然空冷式や水冷式等でもよい。
次に、図2及び図3を用いて、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の動作を説明する。なお、油冷式空気圧縮装置の油として粘度グレード32の油が用いられることが一般的であるため、図2及び図3では、粘度グレード32の油を例として説明しているが、粘度グレード32の油に限定されるわけではない。
まず、油の温度に対する油の動粘度変化について、図2を用いて説明する。図2は、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の、油の温度に対する油の動粘度変化を示すグラフである。図2に示すとおり、温度が上昇するにつれて動粘度は大きく低下し、40℃の動粘度に対して100℃の動粘度は、6分の1程度になる。
次に、油の温度に対するオイルクーラ4を流れる油の流量変化とバイパス回路7を流れる油の流量変化について、図3を用いて説明する。図3は、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置の、油の温度に対するオイルクーラ4を流れる油の流量変化とバイパス回路7を流れる油の流量変化を示すグラフである。
オイルクーラ4は、図1に示すとおり、配管をU型に複数回曲げた構造とされるのが一般的であり、全長が長い。そのため、オイルクーラ4の流路抵抗は、油の粘性による摩擦抵抗が支配的となり、入口と出口の圧力差が一定とした場合、理論上、オイルクーラ4を流れる油の流量は動粘度に反比例する。従って、図3に示すとおり、油の温度が変化することに伴って油の動粘度が変化し、油の動粘度が変化することでオイルクーラ4を流れる油の流量が変化する。油の温度が低い場合は、油の動粘度が高いためオイルクーラ4を流れる油の流量は減少し、油温が高い場合は、油の動粘度が低いためオイルクーラ4を流れる油の流量は増加する。
一方、バイパス回路7は、全長が短い。また、バイパス回路配管7aの途中に細径配管7bが設けられている。そのため、バイパス回路7の流路抵抗は、油の粘性による摩擦抵抗がほとんどなく、流路断面の縮小による損失が支配的となり、理論上、バイパス回路7を流れる油の流量は動粘度によって変化しない。従って、図3に示すように、油の温度が変化することに伴って油の動粘度が変化しても、バイパス回路7を流れる油の流量はほぼ一定である。
従って、図3に示すように、油の温度の変化に伴ってオイルクーラ4を流れる油の流量の全流量(つまり、オイルクーラ4を流れる油の流量とバイパス回路7を流れる油の流量の和)に対する比率が変化し、油の温度が低い場合には、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加することになる。
そして、油の温度が低い場合には、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加するように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されており、従来の油冷式空気圧縮装置における流量調整弁やその開度を制御する部品を用いなくても、オイルクーラ4の冷却量を油温の変化に応じて自己制御することが可能である。
なお、図3では、油の温度に対するバイパス回路7を流れる油の流量変化がほぼ一定である場合を示しているが、ほぼ一定でなくてもよく、油の温度の変化に伴ってオイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が変化しさえすれば良い。つまり、バイパス回路7は、バイパス回路配管7aより内径が小さい細径配管7bを有しなくてもよい。例えば、バイパス回路7が細径配管7bを有さず、バイパス回路7の全長がオイルクーラ4の全長より極端に短い等、油の温度が変化した際の動粘度変化に伴う流量変化率が、バイパス回路7よりオイルクーラ4の方が大きければよい。細径配管7bを有する場合、つまり油の温度に対するバイパス回路7を流れる油の流量変化がほぼ一定である場合には、油の温度の変化に伴うオイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率の変化をより大きくすることができ、オイルクーラ4の冷却をより迅速に自己制御することが可能となる。
また、図1では、バイパス回路配管7aの細径配管7bが部分的に設けられているが、バイパス回路配管7a自体を細径配管としてもよい。そのような場合でも、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されることで、同様の効果を得ることができる。また、バイパス回路配管7aの流路抵抗が最適化されればよく、例えば、バイパス回路配管7aの形状ではなく、バイパス回路配管7aの材質等を設定してもよい。
また、油の温度が低い場合には、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加するように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されているが、特に、油の温度が低い場合には、オイルクーラ4を流れる油の流量がバイパス回路7を流れる油の流量より小さく、油の温度が高い場合には、オイルクーラ4を流れる油の流量がバイパス回路7を流れる油の流量より大きくなるように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されるとよい。つまり、油の温度が低い場合にオイルクーラ4を流れる油の流量がバイパス回路7を流れる油の流量より大きくなるように設定されている場合には、油の温度が低い場合でもオイルクーラ4による冷却効果が大きくなるために油の温度が低下してしまい、また、油の温度が高い場合でもオイルクーラ4を流れる油の流量がバイパス回路7を流れる油の流量より小さくなるように設定されている場合には、油の温度が上昇した場合のオイルクーラ4による冷却効果が不十分となる。それに対して、油の温度が低い場合にはオイルクーラ4を流れる油の流量がバイパス回路7を流れる油の流量より小さく、油の温度が高い場合にはオイルクーラ4を流れる油の流量がバイパス回路7を流れる油の流量より大きくなるように設定されている場合には、油の温度が変化しても、オイルクーラ4とバイパス回路7をよりバランスよく機能させることが可能となる。
また、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、また、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されているが、これに限られるわけではない。油冷式空気圧縮装置や油冷式空気圧縮装置から送出された圧縮空気を扱う他の装置の性能が維持されるのであれば、露点温度より低い温度以下になることを防止すべく、また、保護装置等の制限温度より高い温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されてもよい。特に、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、また、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されている場合には、油冷式空気圧縮装置や油冷式空気圧縮装置から送出された圧縮空気を扱う他の機器の性能をより確実に維持することができる。
以上、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置では、オイルクーラの冷却能力とオイルクーラの流路抵抗とバイパス回路の流路抵抗が、油の温度が変化した際の動粘度変化に伴う流量変化率がバイパス回路よりオイルクーラの方が大きく、油の温度が第1所定温度より低い時には油の温度を上昇し、油の温度が第1所定温度より高い第2所定温度より高い時には油の温度を低下するように設定されていることで、油の温度の変化に応じてオイルクーラを流れる油の流量とバイパス回路を流れる油の流量の比率を流量調整弁やその開度を制御する部品を用いずに変化させることが可能となるため、流量調整弁やその開度を制御する部品が不要となり、製品費用が低減された油冷式空気圧縮装置を得ることができる。また、流量調整弁やその開度を制御する部品が不要となり、故障の確率が低減された油冷式空気圧縮装置を得ることができる。また、流量調整弁やその開度を制御する部品が不要となり、定期的な交換等の保守費用が低減された油冷式空気圧縮装置を得ることができる。
実施の形態2.
図4は、実施の形態2に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。図4に示すとおり、実施の形態2に係る油冷式空気圧縮装置は、バイパス回路配管7aの細径配管7bをオリフィス7cで構成した点が実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置と異なる。なお、構成や動作や効果等について、実施の形態1と重複する説明は、適宜省略している。
油の温度に対する油の動粘度変化と油の温度に対するオイルクーラ4を流れる油の流量変化とバイパス回路7を流れる油の流量変化については、図2及び図3と同様である。
そして、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置と同様に、油の温度が低い場合には、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加するように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されており、従来の油冷式空気圧縮装置における流量調整弁やその開度を制御する部品を用いなくても、オイルクーラ4の冷却量を油温の変化に応じて自己制御することが可能である。
実施の形態3.
図5は、実施の形態3に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。図5に示すとおり、実施の形態3に係る油冷式空気圧縮装置は、バイパス回路配管7aの細径配管7bをノズル7dで構成した点が実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置と異なる。なお、構成や動作や効果等について、実施の形態1と重複する説明は、適宜省略している。
油の温度に対する油の動粘度変化と油の温度に対するオイルクーラ4を流れる油の流量変化とバイパス回路7を流れる油の流量変化については、図2及び図3と同様である。
そして、実施の形態1に係る油冷式空気圧縮装置と同様に、油の温度が低い場合には、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加するように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されており、従来の油冷式空気圧縮装置における流量調整弁やその開度を制御する部品を用いなくても、オイルクーラ4の冷却量を油温の変化に応じて自己制御することが可能である。
実施の形態4.
実施の形態1乃至実施の形態3に係る油冷式空気圧縮装置では、油の温度が低い場合には、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加するように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されている。実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置では、このような構成に加えて、オイルクーラ4の冷却能力が制御される点で異なる。なお、構成や動作や効果等について、実施の形態1と重複する説明は、適宜省略している。
図6は、実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置の、サイクル構成を示すブロック図である。図6に示すとおり、油の温度が検出器9により検出され、その検出結果がコントローラ10に送信され、コントローラ10がオイルクーラ4の冷却能力、例えば、冷却ファン5の風量等を制御する。なお、図6では、検出器9が油溜まり部3bの油の温度を検出する場合を示しているが、それに限定されず、他の場所の油の温度を検出してもよい。また、オイルクーラ4を流れる油の流量やバイパス回路を流れる油の流量や油インジェクション回路等を流れる油の流量を検出してもよい。
図7は、実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置の、制御フローの例を示すフローチャートである。
ステップ11において、検出器9で油の温度を検出する。
ステップ12において、油の温度が露点温度以下であるか否かを判定する。Noの場合はステップ13に進む。Yesの場合はステップ14に進む。
ステップ13において、油の温度が保護装置等の制限温度以上であるか否かを判定する。Noの場合はステップ15に進む。Yesの場合はステップ16に進む。
ステップ14において、冷却ファン5の風量を低下する。
ステップ15において、冷却ファン5の風量を維持する。
ステップ16において、冷却ファン5の風量を増加する。
実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置は、油の温度が低い場合には、圧縮機の吐出温度が下がりすぎて露点温度以下になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が低下し、油の温度が高い場合には、油の温度が保護装置等の制限温度以上になることを防止すべく、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率が増加するように、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定された状態で、冷却ファン5の風量を制御しているため、単に冷却ファン5の風量のみで油の温度を制御する場合に比べて制御量を小さくすることができ、冷却ファン5の故障の確率を低減することができる。また、オイルクーラ4の冷却をより迅速に制御することが可能となる。
なお、油の温度が露点温度以下である場合は、冷却ファン5の風量を低下し、油の温度が保護装置等の制限温度以上である場合は、冷却ファン5の風量を増加するように制御しているが、基準とする温度(つまり、露点温度や保護装置等の制限温度)は他でもよい。例えば、露点温度や保護装置等の制限温度の中間の温度等、1つでもよい。また、露点温度と保護装置等の制限温度の中間の温度に保護装置等の制限温度と露点温度の差の半分より小さい温度を足した温度と引いた温度等を基準としてもよい。特に、オイルクーラ4の冷却能力とオイルクーラ4の流路抵抗とバイパス回路7の流路抵抗が設定されることで油の温度の変化に伴うオイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率の変化がどのような状態になっているかに応じて、基準とする温度を決定するとよい。例えば、図3に示すように、油の温度が低い領域において、オイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率の変化は緩やかであり、検出器9で検出された油の温度が変化の緩やかな領域にある時のみ冷却ファン5の風量を低下又は制御して、油の温度の自己制御を必要な時のみ補ってもよい。変化の緩やかな領域にあるか否かは、検出器9で検出された油の温度が予め決定された閾値以下であるか否かを判定すればよく、閾値は、露点温度や露点温度と保護装置等の制限温度の中間の温度や露点温度に所定温度を足した温度等であればよい。また、油の温度の変化に伴うオイルクーラ4を流れる油の流量の全流量に対する比率の変化の勾配から閾値が決定されてもよい。
また、油の温度の変化の時間経過に基づいて冷却ファン5の風量を制御してもよい。図8は、実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置の、制御フローの例を示すフローチャートである。
ステップ21において、検出器9で油の温度を検出する。
ステップ22において、油の温度が露点温度以下であるか否かを判定する。Noの場合はステップ23に進む。Yesの場合はステップ24に進む。
ステップ23において、油の温度が保護装置等の制限温度以上であるか否かを判定する。Noの場合はステップ25に進む。Yesの場合はステップ26に進む。
ステップ24において、油の温度が所定時間露点温度以下であるか否かを判定する。Noの場合はステップ23に進む。Yesの場合はステップ27に進む。
ステップ25において、冷却ファン5の風量を維持する。
ステップ26において、油の温度が所定時間保護装置等の制限温度以上であるか否かを判定する。Noの場合はステップ25に進む。Yesの場合はステップ28に進む。
ステップ27において、冷却ファン5の風量を低下する。
ステップ28において、冷却ファン5の風量を増加する。
このように制御した場合には、冷却ファン5の制御を最小限にすることができ、冷却ファン5の故障の確率を低減することができる。
また、冷却ファン5の風量ではなく、オイルクーラ4を流れる油の流量及びバイパス回路7を流れる油の流量の少なくともいずれか一方を制御してもよい。例えば、流量調整弁を設けてもよい。この場合には、実施の形態1乃至実施の形態3に係る油冷式空気圧縮装置に対して流量調整弁やその開度を制御する部品が追加され、製品費用や定期的な交換等の保守費用が増加してしまうが、従来の油冷式空気圧縮装置に対して故障の確率を低減することができる。なお、冷却ファン5の風量と油の流量の両方を制御してもよい。
以上、実施の形態1乃至実施の形態4に係る油冷式空気圧縮装置について説明したが、本発明は各実施の形態の説明に限定されない。例えば、各実施の形態や各変形例を組み合わせることも可能である。
1 油冷式空気圧縮機、2 エアフィルタ、3 オイルセパレータ、3a 油分離器、3b 油溜まり部、4 オイルクーラ、5 冷却ファン、6 出口回路、7 バイパス回路、7a バイパス回路配管、7b 細径配管、7c オリフィス、7d ノズル、8 油インジェクション回路、9 検出器、10 コントローラ。

Claims (6)

  1. 油冷式空気圧縮機と、前記油冷式空気圧縮機から吐出された空気と油とを分離するオイルセパレータと、前記オイルセパレータで分離された油を冷却するオイルクーラと、前記オイルクーラと並列に設けられたバイパス回路と、前記オイルクーラとバイパス回路とを経由した油を圧縮機へ供給する油インジェクション回路と、を少なくとも備え、
    前記オイルクーラの冷却能力と前記オイルクーラの流路抵抗と前記バイパス回路の流路抵抗とは、前記油の温度が変化した際の動粘度変化に伴う流量変化率が、前記バイパス回路より前記オイルクーラの方が大きく、前記油の温度が第1所定温度より低い時には前記油の温度を上昇し、前記油の温度が前記第1所定温度より高い第2所定温度より高い時には前記油の温度を低下するように設定されており、前記油の温度が前記第1所定温度より低い時には前記バイパス回路の流量が前記オイルクーラの流量より大きく、前記油の温度が前記第2所定温度より高い時には前記バイパス回路の流量が前記オイルクーラの流量より小さくなるように設定された、
    ことを特徴とする油冷式空気圧縮装置。
  2. 更に、前記オイルクーラの冷却能力を制御する制御手段を備えた、
    ことを特徴とする請求項に記載の油冷式空気圧縮装置。
  3. 前記バイパス回路の配管は、前記オイルクーラの配管より短く、固定絞りを有する、
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の油冷式空気圧縮装置。
  4. 前記固定絞りは、細径配管である、
    ことを特徴とする請求項に記載の油冷式空気圧縮装置。
  5. 前記固定絞りは、オリフィスである、
    ことを特徴とする請求項に記載の油冷式空気圧縮装置。
  6. 前記固定絞りは、ノズルである、
    ことを特徴とする請求項に記載の油冷式空気圧縮装置。
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