JP2000346215A - 流量可変型バイパス弁 - Google Patents

流量可変型バイパス弁

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JP2000346215A
JP2000346215A JP11155795A JP15579599A JP2000346215A JP 2000346215 A JP2000346215 A JP 2000346215A JP 11155795 A JP11155795 A JP 11155795A JP 15579599 A JP15579599 A JP 15579599A JP 2000346215 A JP2000346215 A JP 2000346215A
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oil
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valve
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Toshiki Tanaka
利樹 田中
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Hokuetsu Industries Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 流体の循環系統に配置するバイパス弁におけ
るバイパス流路の流路面積の拡縮調整を容易にする。 【解決手段】流体の循環路と該循環路を分岐して熱交換
器をバイパスするバイパス配管との分流部に配置したバ
イパス弁において、前記バイパス配管に連通する前記バ
イパス弁内部のバイパス流路を第1のバイパス流路と第
2のバイパス流路の分岐し、前記流体の温度を感知して
第2のバイパス流路の開口を開閉するバイパスペレット
を設けると共に、前記第1のバイパス流路には該第1の
バイパス流路の流路面積を拡縮する流量調整手段を設け
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、油冷式圧縮機など
の作業機の流体循環路中に設けられ、該流体循環路中の
流体の温度を感知してその流路を循環路とバイパス配管
とに切換制御するようにした流量可変型バイパス弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、油冷式圧縮機などの発熱を伴う作
業機には、発熱作用部の冷却を行うために油等の流体を
循環させて該作用部の冷却を行う流体の循環路が形成さ
れている。
【0003】また、前記流体の循環路中にはサーモスタ
ット内蔵のバイパス弁を設け、前記発熱作用部に供給す
る流体の温度を常時所定温度範囲内に保持するために、
流体温度を感知して該流体を循環路中の熱交換器と該循
環路から分岐した前記熱交換器をバイパスするバイパス
配管とに分配して流すように構成している。
【0004】この種のバイパス弁を配置した流体循環路
としては、例えば図5に示す油冷式圧縮機の給油構造が
用いられる。
【0005】この流体循環路は、発熱作用部である圧縮
機本体の冷却のため油の循環路中にバイパスバルブ5
0,熱交換器であるオイルクーラ51を配置し、油温が
低いときには前記バイパスバルブ50の作用でオイルク
ーラ51を通さずにバイパス配管52から直接圧縮機本
体53に油を供給すると共に、前記油温が所定温度に達
したときには前記バイパス配管52に連通する流路を閉
じて給油配管54からオイルクーラ51を介して冷却し
た流体を圧縮機本体に供給・循環するよう構成されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、油冷式圧縮
機においては、使用する環境によって圧縮空気中に含ま
れる水蒸気が結露しドレンとなり、該ドレンにより油が
乳化し易くなる場合がある。例えば、ある地域で使用し
ても全くドレンの発生しない油冷式圧縮機を、該地域よ
り大気温度が低い地域で使用したり、湿度が高い地域で
使用すると、レシーバタンク内の温度より圧縮空気中に
含まれる水蒸気の露点温度の方が高くなるため、前記水
蒸気がレシーバタンク内で結露してドレンが発生する。
また、同じ環境で使用しても負荷率が少ない場合、前述
同様、前記油冷式圧縮機のレシーバタンク内の温度が圧
縮空気中の水蒸気の露点温度まで上昇しないことがあ
り、そのときには前記水蒸気が結露し易い状態となる。
【0007】一般に、大気温度が低くレシーバタンク内
の温度が上がらない場合や、湿度が高い場合には圧縮空
気中に含まれる水蒸気の露点温度よりレシーバタンク内
の温度が低くなりドレンが発生し易くなるためである。
【0008】そのため、前記油冷式圧縮機のレシーバタ
ンク内の温度が前記露点温度を下回らない温度にまで上
げておかなければならないが、そのためにはオイルクー
ラの冷却能力を変更したり、バイパス弁のバイパス温度
設定を変える必要がある。
【0009】この対策の1つとして、バイパス配管の他
に常時オイルクーラをバイパスするバイパス補助配管5
5(図5)を設け、前記バイパス補助配管55の配管径
を変更したり、配管の接続ジョイントに絞りオリフィス
を設けたりして前記バイパス補助配管55を流れる油の
バイパス流量を調節することによってオイルクーラを流
す油の流量を減少させ、油温を所定温度範囲内に調整す
る方法があるが、例えば製品ごとに循環する油量が異な
るといちいち前記バイパス補助配管55の配管径や前記
オリフィスの孔径を選択しなければならず、しかもその
調節に時間がかかるという問題がある。
【0010】さらに、前記バイパス補助配管を余分に設
ける関係上バイパス弁に接続する配管本数も多くなり、
かつその接続構造も複雑となるため配管スペースを広く
取らなければならないという問題がある。併せて、配管
の接続ジョイント数やねじ込み数も必然的に増加するた
め油漏れの原因ともなる。
【0011】したがって、本発明は以上の問題点に鑑み
バイパス弁周辺の配管本数を削減すると共に、仕様の異
なる製品に共通の部品を使う場合や製品を使用する環境
が変わった場合でも共通のバイパス弁を利用して循環流
体を適正温度に保持できるようにした流量可変型バイパ
ス弁を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
めに本発明は、作業機本体と熱交換器の間を循環する流
体の循環路に該循環路から分岐して前記熱交換器をバイ
パスするバイパス配管を設け、前記循環路と前記バイパ
ス配管との分流部に、該分流部の上流側循環路内の流体
温度を感知して前記バイパス配管へ流れる流体の流量を
増減し、前記作業機本体へ供給する前記流体温度を所定
温度以上に調節するバイパス弁を配設し、前記バイパス
弁内部で前記循環路と前記バイパス配管とを連通するバ
イパス流路を第1のバイパス流路と第2のバイパス流路
とに分岐し、前記分流部の上流側循環路内の流体温度を
感知して前記上流側循環路と前記第2のバイパス流路と
を連通する開口を開閉するバイパスペレットを備えると
共に、前記第1のバイパス流路には該第1のバイパス流
路の流路面積を拡縮する流量調整手段を設けたことを特
徴とする流量可変型バイパス弁を提供する(請求項
1)。
【0013】また、本発明の流量可変型バイパス弁を前
記循環路と前記バイパス配管との合流部に配設し、前記
合流部の下流側循環路内の流体温度を感知して前記下流
側循環路と前記第2のバイパス流路とを連通する開口を
開閉するバイパスペレットを備えると共に、前記第1の
バイパス流路には該第1のバイパス流路の流路面積を拡
縮する流量調整手段を設けたことを特徴とする流量可変
型バイパス弁を提供する(請求項2)。
【0014】上記請求項1及び2に係る本発明によれ
ば、流量調整手段を調整することにより仕様の異なる製
品に適合したバイパス流路の大きさを容易に設定できる
と共に、従来のようにバイパス補助配管を設ける必要が
なく、多種多様な仕様の製品に対しても共通のバイパス
弁を使用できる。
【0015】上記構成によれば、製品の配管部にいちい
ち手を入れてバイパス流路の調節作業をする必要がな
く、流体の温度状況に対応して随時の調節が可能とな
る。
【0016】また、請求項3に記載の発明においては、
圧縮機本体とオイルクーラの間を循環する油冷式圧縮機
の油の循環路に該油の循環路から分岐して前記オイルク
ーラをバイパスするバイパス配管を設け、前記油の循環
路と前記バイパス配管との分流部に、該分流部の上流側
循環路内の油温を感知して前記バイパス配管へ流れる油
の流量を増減し、前記圧縮機本体へ供給する前記油温を
所定温度以上に調節するバイパス弁を配設し、前記バイ
パス弁内部で前記油の循環路と前記バイパス配管とを連
通するバイパス流路を第1のバイパス流路と第2のバイ
パス流路とに分岐し、前記分流部の上流側循環路内の油
温を感知して前記油の循環路と前記第2のバイパス流路
とを連通する開口を開閉するバイパスペレットを備える
と共に、前記第1のバイパス流路には該第1のバイパス
流路の流路面積を拡縮する流量調整手段を設けたことを
特徴とし、請求項4に記載の発明においては、圧縮機本
体とオイルクーラの間を循環する油冷式圧縮機の油の循
環路に該油の循環路から分岐して前記オイルクーラをバ
イパスするバイパス配管を設け、前記油の循環路と前記
バイパス配管との合流部に、該合流部の下流側循環路内
の油温を感知して前記バイパス配管へ流れる油の流量を
増減し、前記圧縮機本体へ供給する前記油温を所定温度
以上に調節するバイパス弁を配設し、前記バイパス弁内
部で前記油の循環路と前記バイパス配管とを連通するバ
イパス流路を第1のバイパス流路と第2のバイパス流路
とに分岐し、前記合流部の下流側循環路内の油温を感知
して前記第2のバイパス流路と前記油の循環路とを連通
する開口を開閉するバイパスペレットを備えると共に、
前記第1のバイパス流路には該第1のバイパス流路の流
路面積を拡縮する流量調整手段を設けたことを特徴とす
る。この場合上記効果に加え、該循環路内のレシーバタ
ンク内の圧縮空気中に含まれる水蒸気の結露防止と前記
結露に伴う油の乳化現象を防止できる。
【0017】また、前記第1のバイパス流路の流路面積
を拡縮する前記流量調整手段は、前記バイパスペレット
と対向するバイパスボディの壁面に設けると共に、螺合
ネジによって進退する開閉弁であることが望ましい(請
求項5)。
【0018】上記構成によって、仕様の異なる製品に適
用したり、また気候の変化によって循環流体の温度条件
が変わった場合でも、例えば外部から容易に開閉弁のね
じ込み量を調節してバイパス流量を調節できる。
【0019】さらに、前記第1のバイパス流路の流路面
積を拡縮する前記流量調整手段は、制御回路からの電気
信号を受けてバイパス流路を開閉する電磁調整弁とする
こともできる(請求項6)。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の流量可変型バイパ
ス弁の第1実施形態を図1ないし図2に基づき説明す
る。
【0021】なお、説明の便宜のため本発明における本
願発明にかかる流量可変型バイパス弁を油冷式圧縮機の
油の循環路に適用した実施形態に基づいて説明する。
【0022】1は油冷式圧縮機本体で、該圧縮機本体に
より吸入され圧縮された空気は、吐出管2を介してレシ
ーバタンク3に圧送されここで空気と油とが分離され、
空気を消費側に供給する空気供給管4と、油を前記レシ
ーバタンク3の下側から供給配管5,バイパス弁6,オ
イルクーラ7,オイルフィルタ8を介して圧縮機本体1
に供給する油の循環路が形成されている。
【0023】また、バイパス弁6には図2に示すように
その内部流路で供給配管5と連通する循環路9に分岐し
て第1のバイパス流路10が設けられ、これに接続する
バイパス配管11を介してオイルクーラ7の出口側の供
給配管5間と接続している。
【0024】そして、バイパスボディ14の壁面15に
循環路9と連通する油の流入口16と、排出口17およ
びバイパス出口18が開口しており、その内部流路とな
る循環路9とこの循環路に分岐した第1のバイパス流路
10との分流部19にはサーモスタット20が配設され
ている。
【0025】さらに、第1のバイパス流路10には該バ
イパス流路に分岐する第2のバイパス流路12の開口2
1が設けられ、この開口21から分流した流体はバイパ
ス出口18手前に位置する合流部40で再度第1のバイ
パス流路10を介して流通する流体と合流してバイパス
配管11に流通するよう構成されている。
【0026】また、前記サーモスタット20は、前記循
環路9の前記分流部19の上流側を流通する油の温度を
感知して循環路9から第1のバイパス流路10と該第1
のバイパス流路10に分岐する第2のバイパス流路12
の開口21から油の一部または全量を供給するためのバ
イパスペレット22を有しており、サーモスタット20
の中心部に設けられたピストン(図示せず)が流体の温
度に対応して進退することによりバイパスペレット22
が図中左右方向に移動して前記開口21を開閉する。
【0027】したがって、前記油温が所定温度以下のと
きには前記ピストンが縮んでいるため、バイパスペレッ
ト22は図中右方向に位置しており、これにより第1の
バイパス流路10と前記第2のバイパス流路12の開口
21とを開く方向に作用している。
【0028】上記構成により、循環路9中の油はオイル
クーラ7を通らずにバイパスペレット22内の流体通路
を介して第1のバイパス流路10と第2のバイパス流路
12を通りバイパス出口18手前の合流部40で合流し
てバイパス配管11を通って圧縮機本体1に供給され
る。
【0029】一方、前記圧縮機の稼働により次第に油温
が上昇して所定温度に達したときには、バイパスペレッ
ト22が図中左方向に移動して第2のバイパス流路12
の開口21を閉じるため、油は循環路9からオイルクー
ラ7を通って冷却後圧縮機本体1に供給され循環路9内
を循環する。
【0030】また、前記バイパスペレット22に対向す
るバイパスボディ14の壁面15には、ねじ込み式の開
閉弁23が配置されており、ドライバーまたはスパナ等
の工具で手回しすることにより、螺合ネジ24に沿って
進退自在となっている。
【0031】この開閉弁23は、前記螺合ネジ24を締
め込む方向(時計回り方向)に回すとその先端の弁部2
5はバイパスボディ側の弁座26方向に進出し、前記弁
部と弁座間は次第に近接してその間隔を狭め、第1のバ
イパス流路10を狭小する。
【0032】逆に、前記螺合ネジ24を弛める方向(反
時計回り方向)に回転すると、開閉弁23は後退してそ
の弁部25と弁座26間は広がって第1のバイパス流路
10が全開状態となる。
【0033】なお、27はバイパスペレット嵌入部の密
封リング、28は開閉弁23の密封リング、29は開閉
弁23の回動を固定するロックナットである。
【0034】以上の構成によりなる本発明の流量可変型
バイパス弁の作用について説明すると、まず作業機たる
圧縮機本体1を始動すると、圧縮空気と油の混合流体は
レシーバタンク3内に貯溜しここで空気と油とに分離さ
れ、空気は空気供給管4を介して消費側に、一方、油は
前記レシーバタンク3の底部から供給配管5を介してバ
イパス弁6方向に圧送される。
【0035】そして、バイパス弁の流入口16から流入
後内蔵するサーモスタット20と接触するが、このとき
の油温は圧縮機本体1がまだ稼働して間もないため冷た
く、よってバイパスペレット22は動作温度に達してお
らず第1のバイパス流路10と第2のバイパス流路の開
口21は開いたままとなっている。
【0036】その後、圧縮機本体1の稼働により油温が
次第に上昇してバイパスペレットの閉弁開始温度に達す
ると開口21は次第に閉じ始め、第2のバイパス流路1
2に流れる油量を制限する。
【0037】そして、油温が所定温度に達したときには
バイパスペレット22は前記開口21を完全に閉じると
共に、一部の油のみが開閉弁23によって狭小された第
1のバイパス流路10を通ってバイパス配管11に流
れ、それ以外の油は循環路たる供給配管5を介してオイ
ルクーラ7を通過して熱交換されて圧縮機本体1に供給
され循環を繰り返す。
【0038】このとき、バイパス配管11を流れる油の
量は従来手段によるとバイパスペレット22の特性や、
バイパス配管11の配管径及び配管長さによる通路抵抗
によって決定付けられていたため、仕様の異なる製品そ
れぞれに最適な設定を行うことが困難であった。例え
ば、仕様の異なる製品の場合、圧縮機本体の発熱量や、
循環路内を流れる油の流量や、オイルクーラの冷却能力
等が異なっているため、油の平衡温度もそれぞれの製品
によって異なってくる。しかし、本発明の流量可変型バ
イパス弁を用いれば、異なる特性の製品毎に開閉弁23
を調整し、第1のバイパス流路10を流れる油の流量を
変更できるので、同一のバイパス弁にもかかわらず当該
製品に最適な設定が正確かつ的確に、また短時間で行う
ことが可能となる。
【0039】図3は本発明の第2実施形態で、前記第1
のバイパス流路10の流量調整手段としてバイパスペレ
ットの弁路出口に予め絞り寸法を設定したオリフィスを
設けたものである。
【0040】以下、第1実施形態で説明した部材と同一
部材は同機能であるので同一符号をもって説明する。
【0041】本実施形態においては、バイパスペレット
22の第1のバイパス流路10側出口に該流路に沿って
螺合ネジ32を設け、オリフィス31をねじ込み固定し
て、前記弁路からバイパス流路に流れる油の量を一定量
に制限するようになっている。
【0042】そして、前記オリフィス31に対向するバ
イパスボディ14の壁面15にはプラグネジ33に螺合
させて盲プラグ34をねじ込んでおき、前記オリフィス
31の交換時この盲プラグ34を取り外して作業する。
【0043】また、このオリフィス31の孔寸法は、適
用する製品の仕様に合わせて予め設定しておくもので、
このように構成することにより、第1実施形態で説明し
た開閉弁23の構造およびバイパスボディ側螺合部の構
造を簡素化できると共に、適用する製品の特性に合わせ
ていくつかの孔径の異なる絞りオリフィスを用意してお
くだけで済むのでバイパス弁の共通化が図れる。
【0044】図4は本発明の第3実施形態で、前記第1
のバイパス流路10の流量調整手段を制御回路からの電
気信号を受けて調整するように構成したものである。
【0045】以下、第2実施形態で説明したと同様に第
1実施形態で説明した部材と同一の部材は同一符号を用
いて説明する。
【0046】バイパスボディ14の壁面15でバイパス
ペレット22と対向する位置に電磁弁35の取り付けボ
ス36が設けられると共に、前記バイパスペレットの出
口側端壁37には電磁弁35の第2弁路38とが接合し
ている。
【0047】また、前記電磁弁35のボディ39には第
1のバイパス流路10が形成され、さらにこの流路途中
には電磁弁35を制御することによって前記第1のバイ
パス流路10に流れる油の流量を変更可能に構成したバ
ルブ(図示せず)が内蔵されている。
【0048】そして、この電磁弁35は配線コード41
を介して図示しない制御盤と接続しており、前記制御盤
の制御回路からの信号を受けて第1のバイパス流路10
を流れる油の流量を増減している。
【0049】以上により、電磁弁35の開弁量の調整す
なわち第1のバイパス流路10に流れる油の流量調整
が、当該作業機を運転操作する制御盤側でできるので気
候の変化に伴う流体温度や露点温度に応じて自在調整が
可能となる。
【0050】それと共に、マイクロコンピュータと組合
せれば、循環路を流通する流体の状態(温度、圧力、流
量等)に応じて自動調整できるので製品全体の性能も向
上する。
【0051】なお、本発明は前述各実施形態に限定され
るものではなく、本発明の要旨の範囲内において種々の
変形実施が可能である。
【0052】例えば、サーモスタットに設けたバイパス
ペレットの構造は、第2のバイパス流路の開口を開閉す
る構造であれば特にその構造については限定せず、また
螺合ネジで進退する開閉弁は手回しで操作するものに限
らず、油圧または空圧で作動するアクチュエータと組み
合わせて直接開閉弁を進退操作する構造でもよく、この
ように構成すればよりきめ細やかなバイパス流量の調整
ができ作業機の性能向上が図れる他、仕様の異なる製品
への対応も一種類のバイパス弁で可能になる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
流体の循環路から分岐したバイパス流路に該バイパス流
路の流路面積を拡縮する流量調整手段を設けたので、バ
イパス弁周辺の配管が簡素化し配管スペースの縮小を図
ることができる(請求項1,2)。
【0054】また、バイパス流路に流れる油の流量調整
を外部から容易に調節できる他、多種多様な仕様の製品
に対して共通して適用できるので製品コストも安価とな
る。
【0055】また、請求項3,4に記載の発明において
は、本発明のバイパス弁を油冷式圧縮機の油の循環路に
適用したので、上記効果に加え、該油の循環路内での水
蒸気の結露の防止と前記結露に伴う油の乳化現象を防止
できる。
【0056】また、請求項5記載の発明において、前記
流量調整手段は、螺合ネジによって進退する開閉弁とし
たので、適用する製品の仕様が異なったり、また気候の
変化によって循環流体の温度条件が変わった場合でもバ
イパス油量を随時調節できるので都合がよい。
【0057】さらに、請求項6記載の発明において、前
記流量調整手段は、制御回路からの電気信号を受けてバ
イパス流路を開閉する電磁式調整弁としたので、バイパ
ス流路に流れる油の流量調整を作業機の制御盤側ででき
る他、マイクロコンピュータと組み合わせれば循環路を
流通する流体の状態に適応したバイパス流量の調整が可
能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の流量可変型バイパス弁を適用した油
冷式圧縮機の油循環系統図である。
【図2】 本発明請求項1にかかる流量可変型バイパス
弁の断面図である。
【図3】 第2実施形態における流量可変型バイパス弁
の断面図である。
【図4】 第3実施形態における流量可変型バイパス弁
の断面図である。
【図5】 作業機の流体循環路の従来例である。
【符号の説明】
1 圧縮機本体 3 レシーバタンク 6 バイパス弁 7 オイルクーラ 9 循環路 10 第1のバイパス流路 11 バイパス配管 12 第2のバイパス流路 14 バイパスボディ 19 分流部 20 サーモスタット 21 開口 22 バイパスペレット 23 開閉弁 24 螺合ネジ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 3H003 AA05 AB07 AC02 BD12 BE08 3H057 AA03 BB26 BB32 BB44 CC13 DD02 EE02 FD07 FD10 HH04 HH16 3H067 AA01 CC04 CC32 CC54 DD05 DD12 DD23 DD32 DD35 FF09 GG15 GG22 3H106 EE34 KK03

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作業機本体と熱交換器の間を循環する流
    体の循環路に該循環路から分岐して前記熱交換器をバイ
    パスするバイパス配管を設け、前記循環路と前記バイパ
    ス配管との分流部に、該分流部の上流側循環路内の流体
    温度を感知して前記バイパス配管へ流れる流体の流量を
    増減し、前記作業機本体へ供給する前記流体温度を所定
    温度以上に調節するバイパス弁を配設し、 前記バイパス弁内部で前記循環路と前記バイパス配管と
    を連通するバイパス流路を第1のバイパス流路と第2の
    バイパス流路とに分岐し、前記分流部の上流側循環路内
    の流体温度を感知して前記上流側循環路と前記第2のバ
    イパス流路とを連通する開口を開閉するバイパスペレッ
    トを備えると共に、前記第1のバイパス流路には該第1
    のバイパス流路の流路面積を拡縮する流量調整手段を設
    けたことを特徴とする流量可変型バイパス弁。
  2. 【請求項2】 作業機本体と熱交換器の間を循環する流
    体の循環路に該循環路から分岐して前記熱交換器をバイ
    パスするバイパス配管を設け、前記循環路と前記バイパ
    ス配管との合流部に、該合流部の下流側循環路内の流体
    温度を感知して前記バイパス配管へ流れる流体の流量を
    増減し、前記作業機本体へ供給する前記流体温度を所定
    温度以上に調節するバイパス弁を配設し、 前記バイパス弁内部で前記循環路と前記バイパス配管と
    を連通するバイパス流路を第1のバイパス流路と第2の
    バイパス流路とに分岐し、前記合流部の下流側循環路内
    の流体温度を感知して前記下流側循環路と前記第2のバ
    イパス流路とを連通する開口を開閉するバイパスペレッ
    トを備えると共に、前記第1のバイパス流路には該第1
    のバイパス流路の流路面積を拡縮する流量調整手段を設
    けたことを特徴とする流量可変型バイパス弁。
  3. 【請求項3】 圧縮機本体とオイルクーラの間を循環す
    る油冷式圧縮機の油の循環路に該油の循環路から分岐し
    て前記オイルクーラをバイパスするバイパス配管を設
    け、前記油の循環路と前記バイパス配管との分流部に、
    該分流部の上流側循環路内の油温を感知して前記バイパ
    ス配管へ流れる油の流量を増減し、前記圧縮機本体へ供
    給する前記油温を所定温度以上に調節するバイパス弁を
    配設し、 前記バイパス弁内部で前記油の循環路と前記バイパス配
    管とを連通するバイパス流路を第1のバイパス流路と第
    2のバイパス流路とに分岐し、前記分流部の上流側循環
    路内の油温を感知して前記油の循環路と前記第2のバイ
    パス流路とを連通する開口を開閉するバイパスペレット
    を備えると共に、前記第1のバイパス流路には該第1の
    バイパス流路の流路面積を拡縮する流量調整弁を設けた
    ことを特徴とする流量可変型バイパス弁。
  4. 【請求項4】 圧縮機本体とオイルクーラの間を循環す
    る油冷式圧縮機の油の循環路に該油の循環路から分岐し
    て前記オイルクーラをバイパスするバイパス配管を設
    け、前記油の循環路と前記バイパス配管との合流部に、
    該合流部の下流側循環路内の油温を感知して前記バイパ
    ス配管へ流れる油の流量を増減し、前記圧縮機本体へ供
    給する前記油温を所定温度以上に調節するバイパス弁を
    配設し、 前記バイパス弁内部で前記油の循環路と前記バイパス配
    管とを連通するバイパス流路を第1のバイパス流路と第
    2のバイパス流路とに分岐し、前記合流部の下流側循環
    路内の油温を感知して前記第2のバイパス流路と前記油
    の循環路とを連通する開口を開閉するバイパスペレット
    を備えると共に、前記第1のバイパス流路には該第1の
    バイパス流路の流路面積を拡縮する流量調整弁を設けた
    ことを特徴とする流量可変型バイパス弁。
  5. 【請求項5】 前記第1のバイパス流路の流路面積を拡
    縮する前記流量調整手段は、前記バイパスペレットと対
    向するバイパスボディの壁面に設けると共に、螺合ネジ
    によって進退する開閉弁であることを特徴とする請求項
    1〜4いずれか1項記載の流量可変型バイパス弁。
  6. 【請求項6】 前記第1のバイパス流路の流路面積を拡
    縮する前記流量調整手段は、制御回路からの電気信号を
    受けてバイパス流路を開閉する電磁調整弁であることを
    特徴とする請求項1〜4いずれか1項記載の流量可変型
    バイパス弁。
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