JP6108606B2 - 毛髪化粧料 - Google Patents

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Description

本発明は、毛髪のおさまりとやわらかさとを良好にでき、かつ毛髪のべたつきを抑制し得る毛髪化粧料に関するものである。
従来から、アミノ変性シリコーンには、毛髪の感触を良好にする作用があることが知られている。そして、こうした作用を良好に発揮させることなどを目的として、例えば、アミノ変性シリコーンを、高級アルコールおよびカチオン性界面活性剤と共に配合して構成した毛髪化粧料が提案されている(特許文献1〜4など)。
特開平9−71517号公報 特開平10−7532号公報 特開2005−89372号公報 特開2011−42585号公報
しかしながら、アミノ変性シリコーンを多量に配合すると、処理後の毛髪のおさまりは良好になるものの、べたつきが生じやすくなる傾向がある。こうしたことから、アミノ変性シリコーンの配合量を制限して、毛髪のべたつきを抑えつつ、アミノ変性シリコーンの有する毛髪の状態改善作用を良好に引き出し得る毛髪化粧料の開発が求められている。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、毛髪のおさまりとやわらかさとを良好にでき、かつ毛髪のべたつきを抑制し得る毛髪化粧料を提供することにある。
上記目的を達成し得た本発明の毛髪化粧料は、(A)アミノ変性シリコーン、(B)炭素数が14の直鎖飽和脂肪族アルコール、(C)炭素数が16〜18の直鎖飽和脂肪族アルコール、(D)炭素数が20〜22の直鎖飽和脂肪族アルコール、(E)カチオン性界面活性剤、および(F)水が配合されており、(A)アミノ変性シリコーンの配合量が3〜5質量%であり、pHが3〜5であることを特徴とするものである。
本発明によれば、毛髪のおさまりとやわらかさとを良好にでき、かつ毛髪のべたつきを抑制し得る毛髪化粧料を提供することができる。
本発明の毛髪化粧料は、毛髪の感触を良好にする作用を有する一方で、毛髪のべたつきを引き起こす虞のあるアミノ変性シリコーンの配合量を制限することで、こうした問題の発生を抑えると共に、後述する(B)成分から(E)成分を配合し、かつpHを特定値に調整することで、アミノ変性シリコーンの配合量を減らしても、毛髪の感触を良好にする作用を有効に引き出し得るようにして、毛髪のおさまりとやわらかさとを良好にする機能を高めている。
本発明の毛髪化粧料に係る(A)成分のアミノ変性シリコーンとは、アミノ基を含有するシリコーンをいい、例えば、化粧品の表示名称で、アモジメチコン、(アミノエチルアミノプロピルメチコン/ジメチコン)コポリマー、アミノプロピルジメチコンなどが知られている。本発明の毛髪化粧料では、このようなアミノ変性シリコーンを1種単独で使用してもよく、2種以上を併用してもよい。
毛髪化粧料における(A)成分であるアミノ変性シリコーンの配合量は、処理後の毛髪のべたつきを抑える観点から、5質量%以下、好ましくは4.5質量%以下とする。また、アミノ変性シリコーンは、毛髪化粧料の経時的な黄変を引き起こすこともあるが、(A)成分であるアミノ変性シリコーンの配合量を上記のように制限することで、毛髪化粧料の経時的な黄変も抑えることができる。
ただし、アミノ変性シリコーンの量を制限しすぎると、アミノ変性シリコーンの使用による効果を確保し難くなる。よって、毛髪化粧料における(A)成分であるアミノ変性シリコーンの配合量は、3質量%以上、好ましくは3.5質量%以上とする。
毛髪化粧料に係る(B)成分である炭素数が14の直鎖飽和脂肪族アルコールは、具体的には、ミリスチルアルコールが該当する。
(B)成分である炭素数が14の直鎖飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、その使用による効果〔(C)成分、(D)成分および(E)成分と共に使用されることで、(A)成分の減量に伴う毛髪のおさまりや、やわらかさを良好にする作用を補う効果、および毛髪のべたつきを抑制する効果〕をより良好に確保する観点から、0.1質量%以上であることが好ましく、0.5質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の(B)成分の量が多すぎると、高温(45℃程度)での経時安定性が低下する傾向がある。よって、(B)成分である炭素数が14の直鎖飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、2質量%以下であることが好ましく、1.5質量%以下であることがより好ましい。
毛髪化粧料に係る(C)成分である炭素数が16〜18の直鎖飽和脂肪族アルコールの具体例としては、例えば、セチルアルコール、ステアリルアルコールなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、複数種を併用してもよい。
(C)成分である炭素数が16〜18の直鎖飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、その使用による効果〔(B)成分、(D)成分および(E)成分と共に使用されることで、(A)成分の減量に伴う毛髪のおさまりや、やわらかさを良好にする作用を補う効果、および毛髪のべたつきを抑制する効果〕をより良好に確保する観点から、2質量%以上であることが好ましく、5質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の(C)成分の量が多すぎると、毛髪化粧料が固くなりすぎて、毛髪に均一に塗布し難くなる傾向がある。よって、(C)成分である炭素数が16〜18の直鎖飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、10質量%以下であることが好ましく、8質量%以下であることがより好ましい。
毛髪化粧料に係る(D)成分である炭素数が20〜22の直鎖飽和脂肪族アルコールの具体例としては、例えば、アラキルアルコール、ベヘニルアルコールなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、複数種を併用してもよい。
(D)成分である炭素数が20〜22の直鎖飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、その使用による効果〔(B)成分、(C)成分および(E)成分と共に使用されることで、(A)成分の減量に伴う毛髪のおさまりや、やわらかさを良好にする作用を補う効果、および毛髪のべたつきを抑制する効果〕をより良好に確保する観点から、0.5質量%以上であることが好ましく、1質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の(D)成分の量が多すぎると、毛髪にやわらかさを付与する効果が小さくなる虞がある。よって、(D)成分である炭素数が20〜22の直鎖飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、4質量%以下であることが好ましく、3質量%以下であることがより好ましい。
毛髪化粧料に係る(E)成分であるカチオン性界面活性剤の具体例としては、例えば、ジ−2−エチルヘキシルアミン、ジメチルステアリルアミン、トリラウリルアミンなどのアルキルアミン;ステアリン酸ジメチルアミノエチルアミド、ステアリン酸ジメチルアミノプロピルアミドなどの脂肪族アミドアミン;エステル含有3級アミン;アーコベル型3級アミン;塩化ラウリルトリメチルアンモニウム、塩化セチルトリメチルアンモニウム、塩化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ベヘニルトリメチルアンモニウム、塩化パルタミドプロピルトリメチルアンモニウム、臭化セチルトリメチルアンモニウム、臭化ステアリルトリメチルアンモニウム、臭化ベヘニルトリメチルアンモニウム、セチルトリメチルアンモニウムサッカリン、ステアリルトリメチルアンモニウムサッカリンなどのモノアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ジココイルジメチルアンモニウム、塩化ジセチルジメチルアンモニウム、塩化ジステアリルジメチルアンモニウム、塩化イソステアリルラウリルジメチルアンモニウム、などのジアルキル型4級アンモニウム塩;塩化ベンザルコニウム、塩化ミリスチルジメチルベンジルアンモニウム、塩化ラウリルジメチル(エチルベンジル)アンモニウム、塩化ステアリルジメチルベンジルアンモニウムなどのベンザルコニウム型4級アンモニウム塩;モノアルキルエーテル型4級アンモニウム塩;塩化ラウリルピリジニウム、塩化セチルピリジニウムなどのアルキルピリジニウム塩;エチル硫酸ラノリン脂肪酸アミノプロピルエチルジメチルアンモニウム;などが挙げられる。カチオン性界面活性剤には、上記例示のもののうちの1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。
毛髪化粧料における(E)成分であるカチオン性界面活性剤の配合量は、その使用による効果〔(B)成分、(C)成分および(D)成分と共に使用されることで、(A)成分の減量に伴う毛髪のおさまりや、やわらかさを良好にする作用を補う効果、および毛髪のべたつきを抑制する効果〕をより良好に確保する観点から、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の(E)成分の量が多すぎると、毛髪のおさまりを良好にする効果が小さくなる虞がある。よって、毛髪化粧料における(E)成分であるカチオン性界面活性剤の配合量は、5質量%以下であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料は、媒体として(F)水を使用する。毛髪化粧料における水の配合量は、例えば、50〜93質量%であることが好ましい。
また、本発明の毛髪化粧料には、(G)分岐鎖を含む炭素数が18〜24の飽和脂肪族アルコールが配合されていることが好ましい。上記(G)成分の使用によって、毛髪化粧料における毛髪のおさまりを良好にする機能がより向上する。
(G)成分である分岐鎖を含む炭素数が18〜24の飽和脂肪族アルコールの具体例としては、例えば、イソステアリルアルコール、オクチルドデカノールなどが挙げられ、これらのうちの1種のみを用いてもよく、複数種を併用してもよい。
(G)成分である分岐鎖を含む炭素数が18〜24の飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、その使用による上記の効果をより良好に確保する観点から、1質量%以上であることが好ましく、2質量%以上であることがより好ましい。ただし、毛髪化粧料中の(G)成分の量が多すぎると、毛髪にやわらかさを付与する効果が小さくなる虞がある。よって、(G)成分である分岐鎖を含む炭素数が18〜24の飽和脂肪族アルコールの毛髪化粧料における配合量は、5質量%以下であることが好ましく、4質量%以下であることがより好ましい。
本発明の毛髪化粧料には、上記の各成分以外にも、例えば通常の毛髪化粧料に配合されている各種成分を、本発明の効果を損なわない範囲で適宜配合することができる。このような成分としては、ノニオン性界面活性剤、エステル油、植物油、ロウ、炭化水素、脂肪酸、アミノ変性シリコーン以外のシリコーン、植物エキス、海藻エキス、アミノ酸およびアシルアミノ酸エステル、タンパク質加水分解物、ビタミンおよびその誘導体、多価アルコール、水溶性高分子、防腐剤、キレート剤、pH調整剤、香料などが挙げられる。
ノニオン性性界面活性剤の具体例としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル;ショ糖脂肪酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、ポリグリセリン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレングリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビット脂肪酸エステル、ポリエチレングリコール脂肪酸エステル、プロピレングリコール脂肪酸エステルなどの脂肪酸エステル型ノニオン性界面活性剤;ポリオキシエチレンラノリン;ポリオキシエチレンラノリンアルコール;ポリオキシエチレンソルビットミツロウ;ポリオキシエチレンヒマシ油;ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油;ポリオキシエチレンステロール;などが挙げられる。なお、上記の各ノニオン性界面活性剤におけるエチレンオキサイドの平均付加モル数は2〜50モルであることが好ましい。また、ポリオキシエチレンアルキルエーテルとしては、例えば、ポリオキシエチレンラウリルエーテル、ポリオキシエチレンセチルエーテル、ポリオキシエチレンステアリルエーテル、ポリオキシエチレンオレイルエーテル、ポリオキシエチレンベヘニルエーテルなどが挙げられる。更に、脂肪酸エステル型ノニオン性界面活性剤における脂肪酸としては、例えば、ウンデシレン酸、ラウリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸、ステアリン酸、イソステアリン酸、オレイン酸、ベヘン酸、リノール酸などが挙げられる。
エステル油の具体例としては、例えば、ラノリン脂肪酸コレステリル、オレイン酸エチル、ミリスチン酸イソプロピル、パルミチン酸イソプロピル、パルミチン酸セチル、ミリスチン酸ミリスチル、ミリスチン酸オクチルドデシル、イソステアリン酸イソプロピル、イソステアリン酸エチル、2−エチルヘキサン酸セチル、イソステアリン酸ヘキシル、ジ2−エチルヘキサン酸エチレングリコール、ジ(カプリル・カプリン酸)プロピレングリコール、テトラ2−エチルヘキサン酸ペンタエリスリトール、イソステアリン酸イソセチル、ジメチルオクタン酸2−オクチルドデシル、乳酸ミリスチル、炭酸ジカプリリル、リンゴ酸ジイソステアリル、コハク酸ジ2−エチルヘキシル、セバシン酸ジエチル、アジピン酸ジイソプロピル、ステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸コレステリル、イソステアリン酸フィトステリル、ヒドロキシステアリン酸コレステリル、ヒドロキシステアリン酸フィトステリル、マカデミアナッツ脂肪酸コレステリル、マカデミアナッツ脂肪酸フィトステリルなどが挙げられる。
アミノ変性シリコーン以外にシリコーンの具体例としては、例えば、環状シリコーン、ジメチコン、高重合ジメチコン、ジメチコノール、ポリエーテル変性シリコーンなどが挙げられる。
多価アルコールの具体例としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、グリセリン、ジグリセリン、1,3−ブチレングリコール、ソルビトールなどが挙げられる。
水溶性高分子の具体例としては、例えば、例えば、天然高分子、天然高分子誘導体、合成高分子などが挙げられる。天然高分子としては、例えば、カラギーナン、寒天、キサンタンガム、ゼラチン、ペクチン、タマリンド種子多糖類、ローカストビーンガム、グアーガム、アラビアガム、トラガカントガム、ヒアルロン酸またはその塩、キトサンなどが挙げられる。天然高分子誘導体としては、例えば、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、カチオン化セルロース、デンプンリン酸エステル、デンプングルコール酸ナトリウム、両性デンプン、カチオン化グアーガム、カルボキシメチル・ヒドロキシプロピル化グアーガム、ヒドロキシプロピル化グアーガムなどが挙げられる。合成高分子としては例えば、カルボキシビニルポリマー、アクリル酸・メタクリル酸アルキル共重合体などが挙げられる。
防腐剤の具体例としては、例えば、安息香酸およびその塩(ナトリウム塩など);パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチルなどのパラオキシ安息香酸エステルおよびその塩(ナトリウム塩など);サリチル酸およびその塩;ソルビン酸およびその塩;フェノキシエタノール;メチルイソチアゾリノン;メチルクロロイソチアゾリノン・メチルイソチアゾリノン;などが挙げられる。
キレート剤の具体例としては、例えば、ジエチレントリアミン五酢酸およびその塩、エデト酸およびその塩、ポリリン酸ナトリウム、グルコン酸、ポリリン酸ナトリウム、クエン酸ナトリウム、グルコン酸、酒石酸、ヒドロキシエタンジホスホン酸およびその塩などが挙げられる。
pH調整剤の具体例としては、例えば、グリコール酸、クエン酸、リン酸、リンゴ酸、酒石酸、乳酸などの酸;アンモニア、水酸化ナトリウム、モノエタノールアミン、アミノ−2−メチル−1−プロパノールなどのアルカリ;が挙げられる。
本発明の毛髪化粧料のpHは、3〜5である。毛髪化粧料のpHが高すぎると、毛髪のおさまりや、やわらかさを良好にする作用が損なわれてしまう。また、毛髪化粧料のpHが低すぎると、処理後の毛髪にべたつきが生じやすくなる。毛髪化粧料のpHは、使用する各成分の組み合わせによって調整できる他、必要に応じて上記のpH調整剤を用いて調整してもよい。
本発明の毛髪化粧料の剤型に関しては特に制限はなく、ローション状、クリーム状などの剤型とすることができる。
本発明の毛髪化粧料は、その用途について特に制限はなく、毛髪化粧料全般に適用することができる。具体的には、例えば、トリートメント、コンディショナー、リンス、パーマネントウェーブ処理剤、縮毛矯正剤、染毛剤、スタイリング剤、化学処理(パーマネントウェーブ処理、縮毛矯正処理、染毛処理など)の前処理剤または後処理剤などが挙げられる他、多剤式トリートメントの一部を構成するトリートメントとしても使用することができる。そして、その用途によっては、毛髪に塗布後に洗い流さないタイプの毛髪化粧料としてもよく、毛髪の塗布後に洗い流すタイプの毛髪化粧料としてもよいが、洗い流すタイプの毛髪化粧料とすることがより好ましい。
以下、実施例に基づいて本発明を詳細に述べる。ただし、下記実施例は、本発明を制限するものではない。なお、以下の表1〜表3では毛髪化粧料全体で、それぞれ100%となるように各成分の配合量を%で示すが、その%はいずれも質量%であり、また、その%の表示を省略し、配合量を表す数値のみで表示する。また、本実施例において、「%」は、特に断らない限り、質量基準(質量%)である。
実施例1〜4および比較例1〜14
表1〜表3に示す組成で実施例1〜4および比較例1〜14の毛髪化粧料を調製し、評価用ウィッグを用いて、以下の(1)〜(3)の手順で各毛髪化粧料による毛髪の状態改善効果の評価を行った。
(1)評価用ウィッグの毛髪をシャンプー〔ミルボン社製「ディーセス ノイ デューエ ウィローシャンプー(商品名)」〕を用いて洗浄し、水で洗い流した。その後の毛髪に、後記の組成で調製した第1剤、第2剤(実施例および比較例のいずれかの毛髪化粧料)、および後記の組成で調製した第3剤を、第1剤、第2剤、第3剤の順序で塗布してから、水で洗い流した。その後の毛髪に、後記の組成で調製した第4剤を塗布してから水で洗い流し、ドライヤーで乾燥して仕上げた。なお、第2剤を毛髪に塗布するに当たっては、評価用ウィッグの左半分の毛髪には実施例1の毛髪化粧料を常に塗布し、右半分の毛髪に、その他の実施例および比較例の毛髪化粧料のうちのいずれかを塗布するようにした。また、第1剤〜第4剤の使用量は、いずれも評価用ウィッグの全頭で15gとなるようにした。
(2)専門の評価者5名のそれぞれが、上記仕上がり後の評価用ウィッグの毛髪について、べたつきのなさ、おさまりのよさ、およびやわらかさを評価した。評価は、第2剤に実施例1の毛髪化粧料を使用した評価用ウィッグの左半分の毛髪の状態を基準として、右半分の毛髪の状態が優れているか否かを比較することにより行った。そして、上記専門の評価者5名のうち、3名以上が基準よりも良好と判断した場合を「◎」、3名以上が基準と同等と判断した場合を「○」、3名以上が基準よりも悪いと判断した場合を「×」としてクラス分けをして、各実施例および比較例の毛髪化粧料を用いた場合の評価とした(なお、上記評価基準に従えば、第2剤に実施例1の毛髪化粧料を使用した場合の評価は、べたつきのなさ、おさまりのよさ、およびやわらかさのいずれもが「○」となる)。
(3)上記(1)および(2)の手順を繰り返すことで、実施例2〜4および比較例1〜14の毛髪化粧料を第2剤に用いた場合の全てについて、評価を行った。
上記の評価結果を表1〜表3に併記する。
Figure 0006108606
Figure 0006108606
Figure 0006108606
表1〜表3における「水」の欄の「計100とする」とは、毛髪化粧料を構成する水以外の各成分の合計量に、水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。また、表1〜表3に記載の「2−エチルヘキサン酸アルキル(C14,16,18)」における括弧内の数値は、アルキル部分の炭素数を意味している。更に、表1〜表3に記載のpHは、表に記載の各成分以外に、必要に応じて乳酸を配合することで調整した値である。
また、表1〜表3に記載の「共通成分」の内訳は、ステアリン酸グリセリル:1.5%、ポリオキシエチレン(2)オレイルエーテル(括弧内の数値は酸化エチレンの平均付加モル数):5%、テトラオレイン酸ポリオキシエチレン(60)ソルビット(括弧内の数値は酸化エチレンの平均付加モル数):2%、1,3−ブチレングリコール:3%、ヒアルロン酸ナトリウム:0.2%、フェノキシエタノール:0.5%、香料:0.3%である。
第1剤の組成
エタノール : 5.0%、
尿素 : 3.0%、
ジプロピレングリコール : 5.0%、
リン酸水素二ナトリウム(10%水溶液) : 0.9%、
リン酸二水素ナトリウム(10%水溶液) : 0.4%、
ポリオキシエチレン(20)ソルビタンモノラウレート : 0.8%、
ラウロイル−L−グルタミン酸ジ2−ヘキシルデシル : 0.01%、
イソステアリン酸 : 0.01%、
プロデュウ500 : 0.01%、
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール : 0.5%、
フェノキシエタノール : 0.5%、
メチルイソチアゾリノン(1%水溶液) : 0.5%、
香料 : 0.03%、
乳酸 : 適量、
水 : 計100%とする。
第1剤における「水」の「計100%とする」とは、第1剤を構成する水以外の各成分の合計量に、水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。また、第1剤において、「乳酸」の「適量」とは、第1剤のpHを7に調整するのに要した量を意味している。更に、第1剤に使用した「プロデュウ500」は、味の素社の製品で、ピロリドンカルボン酸ナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、ピロリドンカルボン酸、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジンおよびフェニルアラニンが配合された水溶液である。
第3剤の組成
ポリオキシエチレンラウリルエーテル硫酸ナトリウム : 6%、
塩化O−[2−ヒドロキシ−3−(トリメチルアンモニオ)プロピル]ヒドロキシエチルセルロース : 0.3%、
N,N−ジメチルアミノエチルメタクリル酸ジエチル硫酸塩・N,N−ジメチルアクリルアミド・ジメタクリル酸ポリエチレングリコール : 0.7%、
イミダゾリニウムベタイン : 2%、
ポリオキシエチレン(16)ラウリルエーテル : 1%、
クエン酸 : 0.2%、
デシルグルコシド : 0.9%、
ヤシ油脂肪酸N−メチルエタノールアミド : 0.9%、
ラウロイルシルクアミノ酸ナトリウム : 0.2%、
カプリル酸グリセリル : 0.5%、
エトキシ化ホホバエステル : 0.3%、
グリセリルウンデシルジメチコン : 0.2%、
シクロヘキサンジカルボン酸ビスエトキシジグリコール : 0.5%、
エタノール : 5%、
ジプロピレングリコール : 5%、
フェノキシエタノール : 0.5%、
メチルイソチアゾリノン : 0.5%、
香料 : 0.05%、
水 : 計100%とする。
第3剤における「水」の「計100%とする」とは、第3剤を構成する水以外の各成分の合計量に、水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。
第4剤の組成
セチルアルコール : 5%、
臭化セチルトリメチルアンモニウム : 2%、
アモジメチコン : 3%、
ジメチコン : 2%、
シクロメチコン : 10%、
塩化ジココイルジメチルアンモニウム : 0.2%、
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ(フィトステリル・2−オクチルドデシル) : 0.01%、
N−ラウロイル−L−グルタミン酸ジ2−ヘキシルデシル : 0.01%、
イソステアリン酸 : 0.01%、
トリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチル : 1%、
エタノール : 1%、
フェノキシエタノール : 0.5%、
ベニバナ黄 : 0.001%、
乳酸 : 適量、
香料 : 0.3%、
水 : 計100%とする。
第4剤における「水」の「計100%とする」とは、第4剤を構成する水以外の各成分の合計量に、水の量を加えて100%となるようにしたことを意味している。また、第4剤において、「乳酸」の「適量」とは、第4剤のpHを7に調整するのに要した量を意味している。
表1〜表3に示す通り、(A)成分から(F)成分を配合し、かつpHを特定値に調整した実施例1〜4の毛髪化粧料を第2剤に用いて処理した毛髪は、べたつきが抑えられており、おさまり、およびやわらかさが良好である。また、(G)成分も配合した実施例2〜4の毛髪化粧料を第2剤に用いて処理した場合には、(G)成分を配合していない実施例1の毛髪化粧料を使用した場合に比べて、毛髪のおさまりが特に良好である。
これに対し、(B)成分を配合していない比較例1、2、5の毛髪化粧料を第2剤に用いて処理した毛髪は、べたつきのなさが劣っているか(比較例1)、おさまりが劣っているか(比較例2)、または、おさまり、やわらかさの両者が劣っている(比較例5)。また、pHが高すぎる比較例3の毛髪化粧料を第2剤に用いて処理した毛髪は、おさまり、やわらかさの両者が劣っており、pHが低すぎる比較例4の毛髪化粧料を第2剤に用いて処理した毛髪は、べたつきのなさが劣っている。
更に、(B)成分に代えて公知の油性成分を配合した比較例6〜14の毛髪化粧料を第2剤として使用した場合のうち、上記油性成分にトリポリヒドロキシステアリン酸ジペンタエリスリチルを用いた比較例12の毛髪化粧料を使用した場合には、べたつきのなさが劣っており、上記油性成分にオリーブ油を用いた比較例13の毛髪化粧料を使用した場合には、おさまりが劣っており、これら以外の油性成分を用いた比較例6〜11、14の毛髪化粧料を使用した場合には、やわらかさが劣っている。

Claims (2)

  1. (A)アミノ変性シリコーン、(B)炭素数が14の直鎖飽和脂肪族アルコール、(C)炭素数が16〜18の直鎖飽和脂肪族アルコール、(D)炭素数が20〜22の直鎖飽和脂肪族アルコール、(E)カチオン性界面活性剤、F)水、および(G)分岐鎖を含む炭素数が18〜24の飽和脂肪族アルコールが配合されており、
    (A)アミノ変性シリコーンの配合量が3〜5質量%であり、
    pHが3〜5であることを特徴とする毛髪化粧料。
  2. (B)炭素数が14の直鎖飽和脂肪族アルコールの配合量が0.1〜2質量%であり、
    (C)炭素数が16〜18の直鎖飽和脂肪族アルコールの配合量が2〜10質量%であり、
    (D)炭素数が20〜22の直鎖飽和脂肪族アルコールの配合量が0.5〜4質量%であり、
    (E)カチオン性界面活性剤の配合量が1〜5質量%であり、
    (G)分岐鎖を含む炭素数が18〜24の飽和脂肪族アルコールの配合量が1〜5質量%である請求項1に記載の毛髪化粧料。
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