JP6108454B2 - 縦格子状雨水タンク - Google Patents
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Description
このため、本発明の課題は、構成及び組み立て作業の簡素化を実現できるとともに、取り扱いも容易な縦格子状雨水タンクを提供することである。
上下方向に延在し、水平方向に配列された複数の筒状体2と、
複数の前記筒状体2の下端部に取り付けられ、複数の前記筒状体2を連通させる連通部3と、
前記複数の筒状体2のうち一つの筒状体2に取り付けられて、前記筒状体2内に溜まった水を外部に流出させる流出部4と、を備えており、
前記複数の筒状体2は、二本を一組とする複数組の筒状体2であり、
前記連通部3は、水平方向に延在する筒状部材31と、この筒状部材31と前記複数組の筒状体2における各々の組とを連通させるための複数のY字管32と、を有することを特徴としている。
また、組み立て後においても、全体としてパネル状となり扱いも容易となる。換言すれば、バラバラになりにくい一つの物として取り扱うことが可能となる。
そして、複数の筒状体2が水平方向に配列されているので、縦格子状雨水タンクを住宅の外壁に沿って設置する縦格子や、庭に設置する柵として用いることも可能である。
二本一組の前記筒状体2は、前記連通部3における前記筒状部材31の長さ方向に対して交差する水平方向に並んで配置されていることを特徴としている。
当該縦格子状雨水タンク1が建物(住宅100)の外壁101に対向して配置されており、
前記流出部4は、前記複数組の筒状体2のうち前記外壁101から遠い側の筒状体2のいずれか一つに取り付けられ、
前記複数組の筒状体2のうち前記外壁101に近い側の一つの筒状体2の上部に、当該筒状体2内の水を排出する排出管6が取り付けられていることを特徴としている。
前記複数の筒状体2のうち、いずれかの筒状体2に水を供給する樋102が連結されており、
前記複数の筒状体2のうち、前記排出管6が取り付けられた筒状体2とは別の筒状体2の上部には、当該筒状体2内の水を排出する副排出管7が取り付けられており、
前記副排出管7における前記筒状体2との連結位置は、前記排出管6における前記筒状体2の連結位置よりも高位に配置され、前記排出管6は前記流出部4側に位置し、前記副排出管7は前記樋102側に位置していることを特徴としている。
また、副排出管7における筒状体2との連結位置が、排出管6における筒状体2の連結位置よりも高位に配置されているので、通常時には排出管6のみから水が排出されることになる。
図1は本実施形態に係る縦格子状雨水タンク1を備えた住宅の外観を示す正面図である。図2は、図1の縦格子状雨水タンク1の内部構成を示す正面図である。なお、以下の説明においては、住宅100の外壁101に近い側を後方、遠い側を前方とし、前後方向に水平に直交する方向を左右方向とする。
縦格子状雨水タンク1には、上下方向に延在する複数の筒状体2と、複数の筒状体2の下端部に取り付けられ、複数の筒状体2を連通させる連通部3と、複数の筒状体2のうち一つの筒状体2に取り付けられて、筒状体2内に溜まった水を外部に流出させる流出部4と、筒状体2及び連通部3を覆う外装部5とが備えられている。
最も左側に配置された一組の筒状体2のうち前方の筒状体2の下部には、例えば蛇口などの流出部4が取り付けられている。他方、最も左側に配置された一組の筒状体のうち後方の筒状体2の上部には、当該筒状体2と連通し筒状体2内の水を排出する排出管6が取り付けられている。排出管6は流出部4よりも下方まで延出している。
また、最も右側に配置された一組の筒状体2のうち一つの筒状体2には、住宅100の樋102が連結されている。これにより、樋102を流れる雨水が前記筒状体2に流入するようになっている。
このようにY字管32を用いれば、筒状体2の総数よりも少ない数の孔を連通部3に設けるだけで、全ての筒状体2と連通部3とを連通させることができ、連通部3の強度低下を抑制することが可能である。
また、筒状部材31の左右の両端部は閉塞されているが、少なくとも一方には開閉自在な蓋部材311が取り付けられている。この蓋部材311を開くことで筒状部材31の内部を掃除することが可能となる。蓋部材311によって開閉する箇所が本発明に係る点検口312である。
カバー部材51はいずれも同じ大きさに形成されており、全体として統一感のある印象を与えている。カバー部材51の上端部は当該カバー部材51内部への水の浸入を防止するため閉塞されている。また、隣り合うカバー部材51同士は上段、中段、下段に設けられた連結部材53によって連結されている。ここで、最も右側に配置されたカバー部材51は、一組の筒状体2とともに副排出管7も覆うようになっている。また、最も左側に配置されたカバー部材51は一組の筒状体2とともに排出管6も覆うようになっている。そして、最も左側に配置されたカバー部材51からは流出部4が突き出ている。
樋102から筒状体2に水が流入すると、連通部3を介して全ての筒状体2に均等に水が溜まる。流出部4よりも高位まで水が溜まると、流出部4から水を流出させることができる。水が流入する際においては、水とともにゴミも筒状体2内に侵入してくる。このゴミは連通部3の筒状部材31内に溜まっていく。このため、流出部4から流れ出る水はある程度浄化された状態となっている。
また、組み立て後においても、全体としてパネル状となり扱いも容易となる。換言すれば、バラバラになりにくい一つの物として取り扱うことが可能となる。
そして、複数の筒状体2が水平方向に配列されているので、縦格子状雨水タンクを住宅の外壁に沿って設置する縦格子や、庭に設置する柵として用いることも可能である。
また、筒状体2は見栄えを考慮せずに耐水性の高い素材で形成すればよく、耐久性も高められることになる。
また、一つの筒状体2の上部に水を排出する排出管6が取り付けられているので、複数の筒状体2から水が溢れ出てしまうことを防止することができる。また、排出管6が筒状体2の上部に連結されているので、排出管6から水が排出されたとしても一定量の水を確保することができる。
また、副排出管7における筒状体2との連結位置が、排出管6における筒状体2の連結位置よりも高位に配置されているので、通常時には排出管6のみから水が排出されることになる。
また、複数の筒状体2の上端が開放されているので、筒状体2の内部が通気されることになり、スムーズに水を貯留することが可能となる。
例えば、上記実施形態では、縦格子状雨水タンク1が住宅100の外壁101に近接した位置に配置されている場合を例示して説明したが、図4に示すように外壁101から離れた位置に縦格子状雨水タンク1Aを配置することも可能である。
流出部4の近傍には、流出部4から流出した水を受けるようにプランター106が設けられている。縦格子状雨水タンク1A内の水を簡単にプランター106に供給することができ、水耕栽培を容易に行う環境を提供することができる。
2 筒状体
3 連通部
4 流出部
5 外装部
6 排出管
7 副排出管
8 基礎
31 筒状部材
32 Y字管
51 カバー部材
52 基台部
53 連結部材
100 住宅
101 外壁
102 樋
103 竪樋
104 埋設管
105 ゴミフィルター
106 プランター
311 蓋部材
312 点検口
Claims (4)
- 上下方向に延在し、水平方向に配列された複数の筒状体と、
複数の前記筒状体の下端部に取り付けられ、複数の前記筒状体を連通させる連通部と、
前記複数の筒状体のうち一つの筒状体に取り付けられて、前記筒状体内に溜まった水を外部に流出させる流出部と、を備えており、
前記複数の筒状体は、二本を一組とする複数組の筒状体であり、
前記連通部は、水平方向に延在する筒状部材と、この筒状部材と前記複数組の筒状体における各々の組とを連通させるための複数のY字管と、を有することを特徴とする縦格子状雨水タンク。 - 請求項1記載の縦格子状雨水タンクにおいて、
二本一組の前記筒状体は、前記連通部における前記筒状部材の長さ方向に対して交差する水平方向に並んで配置されていることを特徴とする縦格子状雨水タンク。 - 請求項1又は2記載の縦格子状雨水タンクにおいて、
当該縦格子状雨水タンクが建物の外壁に対向して配置されており、
前記流出部は、前記複数組の筒状体のうち前記外壁から遠い側の筒状体のいずれか一つに取り付けられ、
前記複数組の筒状体のうち前記外壁に近い側の筒状体の上部に、当該筒状体内の水を排出する排出管が取り付けられていることを特徴とする縦格子状雨水タンク。 - 請求項3に記載の縦格子状雨水タンクにおいて、
前記複数の筒状体のうち、いずれかの筒状体に水を供給する樋が連結されており、
前記複数の筒状体のうち、前記排出管が取り付けられた筒状体とは別の筒状体の上部には、当該筒状体内の水を排出する副排出管が取り付けられており、
前記副排出管における前記筒状体との連結位置は、前記排出管における前記筒状体の連結位置よりも高位に配置され、前記排出管は前記流出部側に位置し、前記副排出管は前記樋側に位置していることを特徴とする縦格子状雨水タンク。
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