JP6108283B1 - 車椅子搬送装置及び車椅子の車両への乗降装置 - Google Patents

車椅子搬送装置及び車椅子の車両への乗降装置 Download PDF

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Abstract

【課題】製造コストを廉価にして介助者の負担を軽減でき、また車椅子搭乗者の車両への乗降の際に不安感を解消すること。【解決手段】車椅子Kを固定するプレート部2と、プレート部2に連結されて駆動装置30を収納する駆動部3とを有して車椅子搬送装置1を構成する。車椅子搬送装置1を、駆動部3の駆動モータ33に連結された駆動タイミングプーリ35と、駆動タイミングプーリ35に噛合するタイミングベルト37で構成される駆動伝達機構によって移動可能に構成する。タイミングベルト37の一端を保持板5の先端部に固定し、他端をスロープ部4の後端部に固定する。駆動モータ33の駆動により車椅子Kを固定したプレート部2を駆動部3とともにタイミングベルト37上を移動して車両C内の保持板5で保持する。【選択図】図1

Description

本発明は、車椅子を車両内に搬送する車椅子搬送装置及び車椅子を移乗するためのスロープを搭載した車両に対応できる車椅子の車両への乗降装置に関する。
高齢化社会に伴い、車椅子の使用が増加傾向にあり、車椅子を乗降させるための車椅子に対応した車両も増加している。しかし、車椅子を車両に移乗するための介助者も高齢化する傾向があり、介助者の負担を軽減するために車椅子の車両への移乗作業を容易に行なえる改善が必要となっていた。
従来、車椅子を車両内に移乗する際、スロープを搭載している車両では、ウインチ機構が搭載されているものがある。ウインチ機構により車椅子を車両内に移動させれば、介助者の負担も少ない。しかし、介助者も高齢化になり、ウインチ機構のない車両では介助者がある程度腕力を必要とするため、介助者の負担も多くなっていた。またウインチ機構を有する車両においても、車椅子の降車時には、介助者によるアシスト作業を必要とするため、必ずしも負担が軽くなるものではなかった。
そのため、上記課題を解決することが求められ、車椅子の車両への移乗作業を、面倒な介助を必要とせずに行なうことができる車椅子用乗降補助装置が特許文献1に開示されている。これによると、車椅子用乗降補助装置は、車両の開口下部と地面との間に配置されるスロープ部材と、車椅子を保持する自走式の車椅子補助装置とを備え、車椅子のキャスタを保持したままスロープ部材に沿って移動させるように構成していた。そして車椅子の乗車時には、車椅子を車椅子保持装置の自走ユニットでアシストしながら登坂させ、降坂時には、自走ユニットで車椅子が下る方向の慣性力を押さえながら車椅子を降坂させるようにしていた。
特許第3982152号公報
しかし、特許文献1の場合、車椅子を予め固定するためのプレートというものが存在せず、駆動部分と車椅子の前輪が固定されて車両内に乗降する装置であり、車椅子のキャスタを保持するキャスタ載せが、自走ユニットの駆動タイヤに連結されて、乗降可能に搬送される構成となっている。そのため、搭乗員を乗せて車両内に移乗させた車椅子を固定するには、車両内において、車椅子のフレーム部分に予め備え付けられたベルトもしくは固定装置で車椅子を固定保持する必要性がある。車椅子を載せた車両内は狭いため、車椅子の固定作業は困難であり手間がかかることになっていた。
また、車椅子を車椅子乗降補助装置に載せる際には、車椅子の前輪を駆動部分の自走ユニットの駆動タイヤに載せるため、車椅子を傾けた状態で行わなければならず、さらに、車椅子の搭乗員は、眼に見えない駆動部分で車椅子が乗降される。これ等のことにより、車椅子の搭乗員は、車椅子の乗降動作時及び乗降装置への固定時に転倒に対する不安感を有することになる。
さらに、車椅子を乗降装置に固定するには自走ユニットが車椅子の両側に配置されて、それぞれウォーム式歯車機構による駆動機構等が配置されていることから、複雑な機構を有してコスト高になっている。また、自走ユニットがスロープ上に配置されているため専用の構成となっており、例えば、スロープ付き福祉車両に使用することはできなかった。
本発明は、上述の課題を解決するものであり、車椅子の固定を車外作業で行なうことができ、しかも既存のスロープ部を有する福祉車両に利用できるとともに、乗降駆動機構を簡略化して製作コストを安くでき、車椅子の搭乗員に対して、乗降動作に不安感を与えないように構成する車椅子搬送装置及び車椅子乗降装置を提供することを目的とする。
本発明に係る車椅子搬送装置及び車椅子の車両への乗降装置は、以下のように構成するものである。すなわち、
請求項1記載の発明は、車椅子を搭載するプレート部と、前記プレート部を移動可能に駆動する駆動部と、を備え、前記駆動部は、前記プレート部を移動させるために駆動源に連結された駆動部材を有し、前記駆動部材の回動により、前記駆動部材と前記駆動部材に係合される被駆動部材のいずれか一方が相対的に直線移動可能に構成され、前記駆動部または前記被駆動部材のいずれかが前記プレート部に連結されていることを特徴とする車椅子搬送装置である。
これによると、車椅子は、プレート部に搭載されている。駆動部を駆動することにより、駆動部材と被駆動部材のいずれか一方が直線方向に移動することができることから、車椅子を予めプレート部に取り付けることによって、プレート部は直線移動することから、プレート部が移動された後で車椅子自体の固定作業を行なう必要がない。例えば、車椅子を、車両外でプレート部に取り付ければ、プレート部を車両内に搬送した後で、狭い場所での車椅子の取付け作業を行なう必要がなくなる。
請求項2記載の発明は、請求項1の発明に係るものであって、前記プレート部が前記駆動部に連結されるとともに、前記駆動部材が、前記駆動源に連結されたタイミングプーリであり、前記被駆動部材が、両端が前記車椅子の搬送通路を構成する通路部に固定されたタイミングベルトであり、前記タイミングプーリが回転駆動されることにより、前記タイミングプーリを有する前記駆動部が前記プレート部とともに前記タイミングベルト上を走行可能に構成されることを特徴としている。
これによると、プレート部が駆動部に連結され、プレート部がタイミングプーリとタイミングベルトを有する駆動伝達機構で駆動伝達され、駆動伝達機構の一方のタイミングベルトの両端を車椅子の搬送通路内の通路部に固定するように配置すれば、駆動源に連結されたタイミングプーリを回転させることにより、駆動部に連結されたプレート部を、車椅子を取り付けた状態で直線状に移動することができ、車椅子を所定の場所に搬送することが可能となる。したがって、プレート部上に搭載された車椅子を、所定の移動場所、例えば、車両内に移動させても、車椅子自体の固定作業を狭い車両内で行なう必要はなくなり、介助者の負担を軽減させることができる。しかも、タイミングベルトに対してプレート部が移動することから、プレート部に搭載された車椅子の搭乗員は移動状態を目にすることができて、車椅子搭乗員の車椅子移動時における不安状態を解消させることができる。
請求項3記載の発明は、請求項1または2の発明に係るものであって、前記プレート部には、前記車椅子を固定する固定装置が配設され、前記固定装置が、一端が前記プレート部に固定され、他端が前記車椅子のそれぞれの車輪付近のフレーム部を掛止する掛止部材を有して前記車椅子を係止可能に構成されることを特徴としている。
これによって、車椅子を車両外で車椅子搬送装置のプレート部に取り付けることができ、移動された車椅子を車両内での狭い場所で固定する作業を省くことができ、介助者の負担を軽減することができる。しかも、固定装置が、車椅子のフレーム部に掛止部材を掛止するだけのことであるから、取付け作業も簡単で、廉価な費用で構成することができる。
請求項4記載の発明は、請求項1乃至3のいずれかに記載の発明に係るものであって、前記プレート部と前記駆動部とは傾斜に対して追従可能なヒンジ部材で連結されていることを特徴としている。
これによれば、プレート部と駆動部とが蝶番等のヒンジ部材で連結されていることから、車種の違いによるスロープ部の傾斜の違いがあっても、車椅子の搬送装置の移動に関して問題なく対応することができる。
請求項5記載の発明は、車椅子を搭載するプレート部と、前記プレート部に連結された駆動部と備えて車椅子搬送装置が構成され、前記車椅子搬送装置が地面と車両の後端部とに架け渡されたスロープ部を走行するとともに前記車椅子搬送装置を車両内で保持する保持板上に保持可能に移動させる車椅子の車両への乗降装置であって、前記プレート部には、前記車椅子を固定する固定装置が配設されるとともに、前記駆動部には、前記車椅子搬送装置を移動させるために駆動源に連結された駆動部材が配設され、前記駆動部材の駆動で前記駆動部材が相対的に直線移動可能に構成されることにより前記車椅子搬送装置が直線移動可能に構成されることを特徴とするものである。
これによれば、車椅子は、プレート部と駆動部を有する車椅子搬送装置のプレート部に搭載されてスロープ部および車両内に乗降可能に構成されている。駆動部を駆動することにより、プレート部は駆動部とともに直線方向に移動することができることから、車椅子を、車両外で車椅子搬送装置のプレート部に取り付ければ、車椅子搬送装置を車両内に搬送した後で、狭い場所での車椅子の取付け作業を行なう必要がなくなる。
請求項6記載の発明は、請求項5に記載の発明に係るものであって、前記駆動部材が、前記駆動源に連結されたタイミングプーリであり、前記被駆動部材が、一端が前記保持板に他端が前記スロープ部に固定されたタイミングベルトであり、前記タイミングプーリが回転駆動されることにより、前記タイミングプーリを有する前記車椅子搬送装置が前記タイミングベルト上を走行可能に構成されることを特徴としている。
これによれば、タイミングベルトの両端を、例えば車両内の保持板の前端部とスロープ部の後端部に固定しておけば、タイミングプーリを駆動することによって、車椅子搬送装置がスロープ部上を通って、車椅子搬送装置を車外から車内に移動することができる。また、前記駆動源を逆回転させれば、車椅子搬送装置を車両内から車両外へ移動することができる。いずれにしろ、タイミングベルトに対して車椅子搬送装置が移動することから、車椅子搭乗員は、車椅子搬送装置の移動状態を目にすることができて、車椅子搭乗員の車椅子移動時における不安状態を解消させることができる。また、タイミングベルトがスロープ部と保持板上に固定されていることで、車両が車椅子を載せて走行するために、スロープ部を畳む際には、タイミングベルトをそのままの状態で畳めるから、容易な作業となる。
請求項7記載の発明は、請求項5または6に記載の発明に係るものであって、前記スロープ部及び前記保持板は、前記プレート部が走行する際の前記プレート部を走行案内するためのレール部を有していることを特徴としている。
これによれば、車椅子搬送装置は、スロープ部を移動する際、または、保持板で保持される際にレール部が振れ防止となって、安定して走行または保持することができる。
図1は、本願発明の車椅子搬送装置を車両の後部に搬入する状態(車椅子の車両への乗降装置)を示す側面図である。 図2は、本願発明を示す車椅子搬送装置を示す平面図である。 図3は、図2におけるプレート部のみの断面を示すAーA断面図である。 図4は、図2の車椅子搬送装置の駆動装置を示す平面図である。 図5は、図4の駆動部の駆動機構を示す概略断面図である。 図6は、タイミングベルトの装着状態を示す平面図である。 図7は、図6における保持板のみの断面を示すB−B断面図である。 図8は、図6におけるスロープ部のみの断面を示すC−C断面図である。 図9は、車椅子のプレート部への取り付け状態を示す後面図である。
以下、本発明の車椅子搬送装置及び車椅子の車両への乗降装置の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本願発明におけるプレート部2と駆動部3とが連結された車椅子搬送装置1を車両Cに搬送する状態を示すものであり、図2は車椅子搬送装置1を示す平面図である。車椅子乗降装置10は、既設スロープ付き福祉車両に好適に使用される。なお、車両の前部側を前方というため、図1における右方を前方といい、左方を後方という。
図1に示すように、車椅子乗降装置10は、車椅子Kを搭載するとともにスロープ部4上を乗降する車椅子搬送装置1と、地面Gと車両Cの後端部に架け渡されるスロープ部4と、車両内に配置される車椅子搬送装置保持板(以下、単に保持板という)5とを有している。
図2に示すように、車椅子搬送装置1は、前方に駆動部3が配置されて、後方にプレート部2が配置され、両者は蝶番等のヒンジ部材6で連結されている。また、プレート部2の後端部には、蝶番等のヒンジ部材7を介して車椅子をプレート部2に誘導するための誘導板8が装着されている。誘導板8の一端は地面G(図1参照)に接地されている。誘導板8は垂直に立てた状態では固定可能とされている(図1の車両C内での状態参照)。
図2及び図3及び図9に示すように、プレート部2は、車椅子Kのフレーム部KFを固定するための固定部材(固定装置ともいう)22を配置する上面部21と、上面部21の両側で、車椅子Kの車輪KSを上面部21より低位置に配置する一対の底面部23、23とを有して平面視矩形状に形成されている。なお、実施形態において、上面部21が下面部23より上方の位置に形成されているが、場合によっては、上面部21と平面部23が同一平面にあったり、あるいは上面部21が平面部23より低位置にあったりすることもある。
プレート部2の下面には、それぞれ複数個のキャスタ28が取り付けられている。キャスタ28の数は車両の大きさによって異なるため、規制されるものではない。
固定部材22は、車椅子Kの車輪KS付近のフレーム部KFのそれぞれに係止するように構成され、それぞれ上面部21に取り付けられた止め具24に一端が掛止されたワイヤ25とワイヤ25の他端に接続されたフック26(請求項3の掛止部材に相当)とを有している。フック26は、車椅子Kの車輪KS(図9参照)付近に水平方向に配置されたフレーム部KFに掛止可能に形成されている。固定部材22は、車椅子Kに係止されていない状態では、プレート部2の上面部21上に取り付けられた止めピン27に掛止された状態で保持されている。
図4に示すように、駆動部3には車椅子搬送装置1を搬送するための駆動装置30が構成されている。駆動装置30は、駆動モータ33を収納する本体部31を有し、本体部31には、本体部31の中央部付近を仕切る2枚の仕切り板32が配置されている。なお、図4においては、駆動装置30の平面視の構造を示したものであり、図2に示す駆動部3は、図4の本体部31の上面に蓋部31a(図2参照)が配置された状態を示すものであるので、図4は、蓋部31aを取り外した内部を示しているものである。
仕切り板32を挟んで本体部31の左端部、右端部との間には、左右各1個ずつ駆動モータ33が収納されている。実施形態において、駆動モータ33のモータ出力の大きさを考慮して駆動モータ33を2個使用しているが、出力の大きさ如何では1個のモータを使用することにしてもよい。
図4、図5に示すように、2枚の仕切り板32、32間には駆動部材としての駆動タイミングプーリ35が配置され、駆動モータ33、33の駆動軸331、331にそれぞれ連結されている。駆動タイミングプーリ35の上流側(反プレート部2側)には、従動タイミングプーリ36が配置され、駆動タイミングプーリ35及び従動タイミングプーリ36には、タイミングベルト37が噛合されている。
図6に示すように、タイミングベルト37の一端は保持板5の先端部に固定され、他端はスロープ部4の後端部に固定されている。なお、図6は、分かり易く説明するために、タイミングベルト37のみの配置状態を示すものであって、本来配置される駆動部3を省略しているものである。図4及び図5に示すように、駆動タイミングプーリ35と従動タイミングプーリ36との間(駆動タイミングプーリ35の上流側)には、タイミングベルト37の張りを付与するためのアイドラ38が配置され、駆動タイミングプーリ35のプレート部2側に向かう下流側にはタイミングベルト37の張りを付与するためのアイドラ39が配置されている。
なお駆動部3には、図示しない操作部に電気的に接続された図示しない電気回路が配置されて、介助者の操作によって駆動モータ33が駆動される。
上述のように、タイミングベルト37の一端は、前方の保持板5の先端中央部に固定され、他端は後方のスロープ部4の後端中央部に固定されている。駆動モータ33および駆動タイミングプーリ35は車椅子Kが載置された車椅子搬送装置1内に配置されているため、駆動モータ33の駆動により駆動タイミングプーリ35が回転駆動されて駆動タイミングプーリ35を有する車椅子搬送装置1自体を移動させることになる。そのため、車椅子搬送装置1は、スロープ部4と保持板5に配置された1本のタイミングベルト37上を移動することになる。
図6に示すように、保持板5は、後端にスロープ部4の先端部と蝶番等のヒンジ部材9を介して連結されるとともに、車両C(図1参照)の後部荷台部分に設置されている。保持板5はプレート部2が載置される本体プレート部51と、本体プレート部51の左右両側に配置されるレール部52とを備えている。図7に示すように、レール部52は、内側に開口部を有するコの字形に形成され、レール部52の開口された内側の開口部521は、プレート部2のキャスタ28が挿入されるため、キャスタ28より僅かに大きく形成される。
保持板5の先端部は、プレート部2の走行ストッパとするストッパ板53(図6参照)が内側に開口されたコの字状に形成されて配置されている。レール部52は、プレート部2の左右方向の走行ガイドの機能を有するとともに脱輪防止機能を有するものであり、ストッパ板53及びレール部52の開口部521にプレート部2のキャスタ28が挿入されることにより、走行中の車両Cにおいて収納された車椅子搭載のプレート部2が保持される。
図8に示すように、スロープ部4は、福祉車両に搭載されている既存の折り畳み式スロープが使用されて、保持板5のレール部52と同様、内側が開口されたコの字状のレール部42、42が既存のスロープのスロープ本体部41の両側縁部に後付で取り付けられている。レール部42は、プレート部2の脱輪防止として機能するものであって、レール部42の開口された内側の開口部421は、プレート部2のキャスタ28が挿入されるため、キャスタ28外径より僅かに大きく形成される。
次に、上述の車椅子乗降装置10の作用について説明する。
先ず、車椅子Kを車椅子搬送装置1のプレート部2上に搭載して固定する作用を説明する。車両Cは福祉車両であって、車両Cの後部には保持板5が載置されている。車両Cの後部ドアを開放し、保持板5に連結されて2段に折り畳まれているスロープ部4を広げて一端を地面Gに接置する。
この際、車椅子搬送装置1は、キャスタ28が保持板5のレール52内に挿入されている状態で車両内に収納されている。車椅子搬送装置1の駆動タイミングプーリ35は、すでにスロープ部4の後端部及び保持板5の先端部にそれぞれ両端が固定されたタイミングベルト37に噛合された状態にあり、車椅子が搭載されていない車椅子搬送装置1を、広げられたスロープ部4に沿って、車両内から下ろしてスロープ部4の最後端位置に移動させる。車椅子搬送装置1の下部に配置されたキャスタ28は、保持板5に載置された位置からスロープ部4のレール42内に移動してレール42内を走行することになる。
一方、図1に示すように、スロープ部4付近に搭乗員を乗せた車椅子Kを移動させて、車椅子搬送装置1のプレート部2の底面部23、23上に搭載する。そして、図9に示すように、プレート部2の上面部21上に配置されている固定部材22のフック26をそれぞれ車椅子Kのフレーム部KFに掛止して、車椅子Kを車椅子搬送装置1のプレート部2に固定するとともに誘導板8を垂直方向に立設した状態で固定し、車椅子Kを後方に移動させないように移動規制する。車椅子搬送装置1は、車椅子Kのキャスタ28を保持しているわけではないため、車椅子Kのキャスタ28間の幅によらず使用することができる。
上述のように車椅子Kの固定を車両C外で行なうことにより、車両C内での車椅子Kの固定作業を削除することができて、介助者の負担を軽減することができる。
次に車椅子搬送装置1を車両C内に移乗させる作用について説明する。
介助者は、図示しない操作部を操作して、車椅子搬送装置1の移乗スタートを開始する。駆動電源がONされると、図4及び図5に示すように、駆動モータ33が回転され、駆動モータ33の駆動軸331に連結された駆動タイミングプーリ35が回転する。同時に、噛合しているタイミングベルト37を介して、従動タイミングプーリ36、アイドラ38、39が回転される。
タイミングベルト37が、スロープ部4と保持板5に固定されているため、駆動タイミングプーリ35に連結されている車椅子搬送装置1がスロープ部4上を直線方向に移動することになる。つまり、駆動モータ33の車椅子搬送装置1の車両への移乗方向に駆動されることにより、車椅子搬送装置1は、スロープ部4の地面G側から車両の後部方向に向かってスロープ部4の傾斜面を移動することになる。なお、保持板5とスロープ部4との連結は蝶番等のヒンジ部材9で行なわれ、車椅子搬送装置1のプレート部2と駆動部3との連結も蝶番等のヒンジ部材6で行なわれ、プレート部2と誘導板8との連結も蝶番等のヒンジ部材7で行なわれているため、車両Cの車種による地上との高さの違いがあってもその違いに追従できることとなる。
車椅子搭乗員は、スロープ部4上での移乗の際、タイミングベルト37に対して車椅子搬送装置1が移動していることを目にすることができることから、車椅子Kがタイミングベルト37で支持されているような感じになり移乗に対する不安感を解消することが可能となる。
車椅子搬送装置1が移乗されて車両C内に配置された保持板5に到達すると、車椅子搬送装置1は、キャスタ28が保持板5のレール部52に保持されて脱輪が防止される。そして、車椅子搬送装置1が、車両C内に収納されると、スロープ部4が、図1の二点鎖線に示すように、折り畳まれて車両内に収納される。これによって、車椅子搬送装置1は車両C内で固定されることから、車椅子Kに搭乗している搭乗員は、車両Cの走行中も安心して車椅子に乗り続けることができる。
次に、車椅子搬送装置1の降車について説明をする。
車両Cが目的地に到着して、車椅子を降車する際、先ず、車両Cの後部ドアを開放して、スロープ部4を延ばして、スロープ部4の一端を地面Gに接置して、スロープ部4を傾斜させる。駆動モータ33を車椅子搬送装置1の降車方向に操作部を操作する。すると、駆動モータ33に連結された駆動タイミングプーリ35は逆転することによりタイミングベルト37に対して、保持されている保持板5から地面G方向に移動する。車椅子搬送装置1は、保持板5からスロープ部4を通って、地面Gに達する。この際も、車椅子Kの搭乗員は、タイミングベルトを見ながら、タイミングベルト37に対して車椅子搬送装置1の降車を確認できることから、降車に対する不安感は解消される。介助者は、この降車時にアシストすることがないことから、負担が掛からない。
上述のように、本発明の車椅子乗降装置10は、狭い車両Cの中で車椅子Kの取り付け取り外しをすることなく、また降車時の際にもアシストを必要としないことから介助者に負担をかけず、また、乗降の際にタイミングベルト37を見ながら移動することから不安感を解消できる。さらに、車椅子Kの車椅子搬送装置1への固定も簡単な構成であることから、廉価なコストで車椅子搬送装置を提供することができる。
なお、本発明の車椅子搬送装置は、上述の形態に限定するものではなく、プレート部2を駆動する駆動部材としての駆動タイミングプーリ35と被駆動部材としてのタイミングベルト37とのいずれかが直線状に移動できればよい。例えば、駆動タイミングプーリ35(駆動部3)を保持板5に固定し、タイミングベルト37を直線状に移動させてもよい。この場合、タイミングベルト37の一端または、一部をプレート部2に固定させて、駆動タイミングプーリを回動させることによってタイミングベルト37を牽引させて車椅子Kを搭載したプレート部2を車両C内に乗降させることになる。タイミングベルト37は、車椅子乗降装置10内でエンドレス状に配置されるか、または、一端を巻き付けられるように構成してもよい。
また、本発明の車椅子乗降装置における、駆動部3の駆動モータ33の数は限定するものではなく、設計時のプレート部や駆動部の大きさを考慮して、1個で行なうか2個で行なうかに決めることができる。また、タイミングベルト37は1本に限らず2本設置してもよく複数本に設置してもよい。また、タイミングベルトをタイミングチェーンに変更することも可能である。
さらに、プレート部2に車椅子Kを固定することができれば、固定装置22の構成は上述の形態ではなくても一般に考えられる固定方法で固定してもよい。さらに、プレート部と駆動部とを連結する連結手段としては、蝶番のみならず傾斜に追従可能とする可撓性部材からなるヒンジ部材でもよい。
1、車椅子搬送装置
2、プレート部
3、駆動部
4、スロープ部
5、保持板(車椅子搬送装置保持板)
10、車椅子乗降装置
22、固定部材
30、駆動装置
33、駆動モータ
35、駆動タイミングプーリ
37、タイミングベルト
42、レール部
52、レール部
K、車椅子
C、車両

Claims (7)

  1. 車椅子を搭載するプレート部と、前記プレート部を移動可能に駆動する駆動部と、を備え、
    前記駆動部は、前記プレート部を移動させるために駆動源に連結された駆動部材を有し、前記駆動部材の回動により、前記駆動部材と前記駆動部材に係合される被駆動部材のいずれか一方が相対的に直線移動可能に構成され、前記駆動部または前記被駆動部材のいずれかが前記プレート部に連結されていることを特徴とする車椅子搬送装置。
  2. 前記プレート部が前記駆動部に連結されるとともに、前記駆動部材が、前記駆動源に連結されたタイミングプーリであり、前記被駆動部材が、両端が前記車椅子の搬送通路を構成する通路部に固定されたタイミングベルトであり、前記タイミングプーリが回転駆動されることにより、前記タイミングプーリを有する前記駆動部が前記プレート部とともに前記タイミングベルト上を走行可能に構成されることを特徴とする請求項1記載の車椅子搬送装置。
  3. 前記プレート部には、前記車椅子を固定する固定装置が配設され、前記固定装置が、一端が前記プレート部に固定され、他端が前記車椅子のそれぞれの車輪付近のフレーム部を掛止する掛止部材を有して前記車椅子を係止可能に構成されることを特徴とする請求項1または2記載の車椅子搬送装置。
  4. 前記プレート部と前記駆動部とは傾斜に対して追従可能なヒンジ部材で連結されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の車椅子搬送装置。
  5. 車椅子を搭載するプレート部と、前記プレート部に連結された駆動部と備えて車椅子搬送装置が構成され、前記車椅子搬送装置が地面と車両の後端部とに架け渡されたスロープ部を走行するとともに前記車椅子搬送装置を車両内で保持する保持板上に保持可能に移動させる車椅子の車両への乗降装置であって、
    前記プレート部には、前記車椅子を固定する固定装置が配設されるとともに、前記駆動部には、前記車椅子搬送装置を移動させるために駆動源に連結された駆動部材が配設され、前記駆動部材の駆動で前記駆動部材が相対的に直線移動可能に構成されることにより、前記車椅子搬送装置が直線移動可能に構成されることを特徴とする車椅子の車両への乗降装置。
  6. 前記駆動部材が、前記駆動源に連結されたタイミングプーリであり、前記被駆動部材が、一端が前記保持板に他端が前記スロープ部に固定されたタイミングベルトであり、前記タイミングプーリが回転駆動されることにより、前記タイミングプーリを有する前記車椅子搬送装置が前記タイミングベルト上を走行可能に構成されることを特徴とする請求項5記載の車椅子の車両への乗降装置。
  7. 前記スロープ部及び前記保持板は、前記プレート部が走行する際の前記プレート部を走行案内するためのレール部を有していることを特徴とする請求項5または6に記載の車椅子の車両への乗降装置。
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