JP6108215B2 - ズームレンズ、カメラおよび携帯情報端末装置 - Google Patents
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Description
この種の焦点距離可変機能を有する撮影レンズを備えたデジタルカメラに対するユーザのニーズは、多岐にわたってきており、中でも、高画質化と小型化に対するニーズは群を抜いて高い。よって、撮影レンズとして用いるズームレンズにおいても、高性能化と小型化を両立させることが求められている。
ここで、小型化という面では、まず、使用時のレンズ全長(最も物体側のレンズの対物面から撮像素子が配置される像面までの距離)を短縮することが必要であり、また、各レンズの厚みを短縮して、収納時の全長を抑えることも重要である。さらに、高性能化という面では、少なくとも1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を全ズーム域にわたって確保することが必要である。
また、撮影レンズの広画角化を望むユーザも多く、ズームレンズの広角端側(短焦点端側)の半画角は、45度程度が望ましい。
デジタルカメラにおける撮影レンズに適するズームレンズとしては、多くの種類が考えられるが、広角でありながら、小型なタイプとして、第1レンズ群が負の屈折力を有するズームレンズがある。
物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群を配置し、第1レンズ群は、物体側から、順に、像側が凹面の負レンズ、像側が凹面の負レンズ、両凹レンズ、正レンズで構成するズームレンズの従来例として、例えば、特許文献1(特開2007−249087号公報)、特許文献2(特開2008−122875号公報)および特許文献3(特開2008−040159号公報)等に開示のものがある。
本発明は、以上の点に鑑みてなされたものであり、請求項1に記載の発明は、短焦点端の半画角が45度以上と十分に広画角でありながら短焦点端のFナンバが2.0以下、構成枚数が11枚程度、小型で且つ1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを提供することを目的としている。
物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化するように移動するズームレンズにおいて、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置し、前記第1レンズ群は物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と、像側が凹面とである負レンズL12と、両凹レンズL13と、物体側が凸面である正レンズL14とを配置して構成し、前記第2レンズ群は物体側から順に、正レンズL21と、正レンズL22と、負レンズL23と、正レンズL24と、負レンズL25と、正レンズL26とで構成することを特徴としている。
物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化するように移動するズームレンズにおいて、
前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置し、前記第1レンズ群は物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と、像側が凹面とである負レンズL12と、両凹レンズL13と、物体側が凸面である正レンズL14とを配置して構成し、前記第2レンズ群は物体側から順に、正レンズL21と、正レンズL22と、負レンズL23と、正レンズL24と、負レンズL25と、正レンズL26とで構成することにより、短焦点端の半画角が45度以上と十分に広画角でありながら短焦点端のFナンバが2.0以下、構成枚数が11枚程度と少なく、小型で且つ1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを提供することができる。
具体的な実施例について説明する前に、先ず、本発明の原理的な実施の形態について説明する。
本発明は、物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置してなる。いわば、負−正−正の3レンズ群で構成されるズームレンズは、短焦点端から長焦点端への変倍に伴って、第1レンズ群と第2レンズ群の間隔は減少し、第2レンズ群と第3レンズ群の間隔が変化することにより、第2レンズ群が変倍作用を有する。
短焦点端において第1レンズ群は、開口絞りから離れることから第1レンズ群は大型化し、第1レンズ群内の軸外の収差補正が困難になる。短焦点端の歪曲収差を光学的に補正するためには、さらに重要になる。第1レンズ群としてよくある負レンズ−負レンズ−正レンズで構成した場合、大口径でありながら広角であるため軸外収差の補正も困難になってくる。そこで、本発明においては、物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11、像側が凹面である負レンズL12、両凹レンズL13、物体側が凸面である正レンズL14で構成した。
また、大口径であるために、軸上マージナル光線が高い位置を通る第2レンズ群の構成が重要になってくる。そこで、本発明においては、第2レンズ群G2を、物体側から順に、正レンズL21と正レンズL22と負レンズL23と正レンズL24と負レンズL25および正レンズL26とで構成している(請求項1に対応する)。
特に、正レンズL22、負レンズL23、正レンズL24を3枚接合し、負レンズL25と正レンズL26を2枚接合すると、接合レンズ内での偏心を小さく製造できることやレンズ面の面精度の誤差の影響を低減できることができる。特に接合面を設けることにより、広角レンズで問題となる倍率色収差や大口径レンズで問題となる色コマ収差を十分に抑制することができる。また、大口径でありながら、球面収差、コマ収差等を十分に補正することができる。
即ち、前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(1):
−4.0<f1/fw<−3.0 (1)
を満足することが望ましい(請求項2に対応する)。
上記条件式(1)の上限値以上であると、前記第1レンズ群の焦点距離が長くなりすぎ、前記第2レンズ群の変倍効率が劣化し、ズーム域全体を収差補正することが困難になる。また、条件式(1)の下限値以下であると、前記第1レンズ群の焦点距離が短くなりすぎ、前記第1レンズ群内の軸外収差を補正することが困難になる。
より高性能にするためには、以下の条件式(2)を満足することが望ましい。
即ち、前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(2):
3.0< f2/fw <5.0
を満足することが望ましい(請求項3に対応する)。
より高性能にするためには、以下の条件式(3)を満足することが望ましい。
即ち、前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(3):
6.0<f3/fw<16.0 (3)
を満足することが望ましい(請求項4に対応する)。
上記条件式(4)を満足することにより、前記第3レンズ群は、射出瞳位置をセンサから適切な距離にし、センサに対しての適切な角度で光線が入射するようにしている。
フォーカシングは、前記第3レンズ群で行うことが望ましい。また前記第3レンズ群は、正レンズ1枚で構成することによりフォーカス群を軽量化でき、省エネにつながる。
前記第3レンズ群の正レンズは、物体側に凸の形状を有することが望ましい(請求項5に対応する)。
即ち、前記第1レンズ群の光軸上での厚さをD1とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(4):
3.5<D1/fw<6.5 (4)
を満足することが望ましい(請求項6に対応する)。
条件式(4)の上限値以上であると、前記第1レンズ群が厚くなりすぎ、変倍するための空気間隔が短くなりすぎ、ズーム域全体の収差補正することが困難になる。一方、条件式(4)の下限値以下であると、前記第1レンズ群が薄くなりすぎ、前記第1レンズ群内の軸外収差を補正することが困難になる。
さらに望ましくは、以下の条件式(4)′を満足すると良い。
3.0<D1/fw<4.0 (4)′
小型でありながら高性能にするためには、以下の条件式(5)を満足することが望ましい。
下記の条件式(5):
2.5<D2/fw<4.5 (5)
を満足することが望ましい(請求項7に対応する)。
条件式(5)の上限値以上であると、前記第2レンズ群が厚くなりすぎ、変倍するための空気間隔が短くなりすぎ、ズーム域全体の収差補正することが困難になる。一方、条件式(5)の下限値以下であると、前記第2レンズ群が薄くなりすぎ、前記第2レンズ群内の軸外収差を補正することが困難になる。
さらに望ましくは、以下の条件式を満足すると良い。
2.0<D2/fw<4.0 (5)′
さらに小型、高性能にするためには、以下の条件式(6)を満足すると良い。
短焦点端における前記開口絞りと前記第2レンズ群との間隔をTLs2_wとし、短焦点端における前記第1レンズ群と前記開口絞りとの間隔をTL1s_wとして、
下記の条件式(6):
0.10<TLs2_w/TL1s_w<0.60 (6)
を満足すると良い(請求項8に対応する)。
フォーカシングは、前記第3レンズ群ですることが望ましい。また前記第3レンズ群は、正レンズ1枚で構成することによりフォーカス群を軽量化でき、省エネにつながる。前記第3レンズ群の前記正レンズは、物体側に凸の形状を有することが望ましい。
像面に到達する光量を減少させる必要があるときには、前記開口絞りを小径化しても良いが、前記開口絞り径を大きく変えることなく、NDフィルタ(減光フィルタ)等の挿入により光量を減少させるようにする。このようにした方が、回折現象による解像力の低下を防止することができて一層好ましい。
一方、本発明の第5の実施の形態は、上述した本発明の第1の実施の形態に係るズームレンズ(第2〜第4の実施の形態に係るズームレンズを含む)を、撮影用光学系として用いて構成した、いわゆるデジタルカメラ等のカメラである(請求項9に対応する)。
また、カメラ機能等の撮影機能を有する、いわゆる携帯情報端末装置における撮影機能部の撮影用光学系として、上述したようなズームレンズを用いて構成することもできる(請求項10に対応する)。
このような携帯情報端末装置は、撮影機能を有し、撮影用光学系として、上述したようなズームレンズを具備することにより、広角端の画角が45度以上と十分に広画角でありながら、短焦点端のFナンバが2.0以下、構成枚数が11枚程度と少なく、小型で且つ1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを、カメラ機能部の撮影光学系として使用した、小型で高画質の携帯情報端末装置を提供することができる。このためユーザは、携帯性に優れた携帯情報端末装置で高画質な画像を撮影し、その画像を外部へ送信したりすることができる。
上述したように、請求項1に記載の発明によれば、短焦点端の半画角が45度以上と十分に広画角でありながら短焦点端のFナンバが2.0以下、構成枚数が11枚程度と少なく、小型で且つ1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを提供することができる。
請求項6〜請求項8のいずれか1項に記載の発明によれば、小型で高性能なズームレンズを提供することができる。
請求項9に記載の発明によれば、広角端の半画角が45度以上と十分に広画角でありながら短焦点端のFナンバが2.0以下、構成枚数が11枚程度と少なく、小型で且つ1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズを撮影光学系として使用した、小型で高画質のデジタルカメラ等のカメラを提供ことができるため、ユーザは携帯性に優れたカメラで高画質な画像を撮影することができる。
請求項10に記載の発明によれば、広角端の半画角が45度以上と十分に広画角でありながら短焦点端のFナンバが2.0以下、構成枚数が11枚程度と少なく、小型で且つ1000万〜2000万画素の撮像素子に対応した解像力を有するズームレンズをカメラ機能部の撮影光学系として使用した、小型で高画質の携帯情報端末装置を提供ことができるため、ユーザは携帯性に優れた携帯情報端末装置で高画質な画像を撮影し、その画像を外部へ送信したりすることができる。
実施例1〜実施例4のズームレンズは、いずれも、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群、正の屈折力を有する第2レンズ群、正の屈折力を有する第3レンズ群を配置した、いわゆる負−正−正の3群構成のズームレンズである。
実施例1〜実施例4の各実施例のズームレンズにおいて、第3レンズ群の像面側に配設される平行平板からなる光学要素は、光学ローパスフィルタおよび赤外カットフィルタ等の各種光学フィルタや、CMOS(相補型金属酸化物半導体)イメージセンサまたはCCD(電荷結合素子)イメージセンサ等の受光撮像素子のカバーガラス(シールガラス)を想定したものであり、ここでは、等価的な透明平行平板として、フィルタ等FGと総称することにする。
実施例1〜実施例4の各実施例のズームレンズにおける収差は、充分に補正されており、1000万〜2000万画素またはそれ以上の画素数の受光素子に対応することが可能となっている。本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に従ってズームレンズを構成することによって、充分な小型化を達成しながら、非常に良好な像性能を確保し得ることは、実施例1〜実施例4の各実施例より明らかである。
歪曲収差は、電子的に補正することも可能であるが、補正することにより画質への影響がある。そのため、本発明は、歪曲収差を光学的に十分に補正することにより、高画質化を図っている。
f:光学系全系の焦点距離
F:F値(Fナンバ)
ω:半画角(度)
R:曲率半径(非球面については近軸曲率半径)
D:面間隔
Nd:屈折率
νd:アッベ数
K:非球面の円錐定数
A4:4次の非球面係数
A6:6次の非球面係数
A8:8次の非球面係数
A10:10次の非球面係数
ここで用いられる非球面形状は、近軸曲率半径Rの逆数(近軸曲率)をC、光軸からの高さをH、そして円錐定数をKとし、上記各次数の非球面係数を用い、Xを光軸方向における非球面量として、次の式(7)で定義され、近軸曲率半径および円錐定数、並びに非球面係数を与えて形状を特定する。
図1に示すズームレンズは、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置している。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と像側が凹面である負レンズL12と両凹レンズL13と物体側が凸面である正レンズL14からなる。第2レンズ群G2は、物体側から順次、正レンズL21、正レンズL22、負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25および正レンズL26を配置してなる。第3レンズ群G3は、正レンズL31のみからなる。
短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように移動する。
図1に示す本発明に係る第1の実施の形態であって、実施例(数値実施例。以下同じ)1のズームレンズの第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸形状をなし、ハイブリッド非球面を形成してなる凹面を像面側に向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL11と、物体側に凸形状をなし、像側に非球面を形成してなる凹面を向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL12と、像側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズL13と、物体側に像側の面より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズから正レンズL14とを配置している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ両面に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL21と、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズL22と、像面側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズL23と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズL24と、像面側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズL25と、物体側に像面側の面より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ像面側に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL26とを配置している。
そして、第2レンズ群G2の正レンズL22と負レンズL23と正レンズL24の3枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合からなる接合レンズを形成している。また、第2レンズ群G2の負レンズL25と正レンズL26の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図1に示すように、短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、物体側から像側へ移動する。開口絞りADは、物体側から像側へ若干移動する。第2レンズ群G2は、像側から物体側へ移動する。そして第3レンズ群G3は像側から物体側へほぼ単調に移動する。
この実施例1においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、短焦点端から長焦点端へのズーミングによって、それぞれf=3.96〜5.37〜7.27、F=1.85〜2.16〜2.51およびω=51.44〜41.90〜33.34の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表1の通りである。
即ち、表1においては、「*」が付された第3面、第5面、第11面、第12面、第19面および第22面の各光学面が非球面であり、式(7)における各非球面のパラメータは、次表2の通りである。
尚、次表3の可変間隔DAのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTL1s_wに対応するものであり、次表3の可変間隔DBのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTLs2_wに対応するものである。
図5に示すズームレンズは、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置している。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と像側が凹面である負レンズL12と両凹レンズL13と物体側が凸面である正レンズL14からなる。第2レンズ群G2は、物体側から順次、正レンズL21、正レンズL22、負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25および正レンズL26を配置してなる。第3レンズ群G3は、正レンズL31のみからなる。
短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように移動する。
図5に示す本発明に係る第2の実施の形態であって、実施例2のズームレンズの第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸形状をなし、ハイブリッド非球面を形成してなる凹面を像面側に向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL11と、物体側に凸形状をなし、両面側に非球面を形成してなり、像面側に凹面を向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL12と、像側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズL14とを配置している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ両面に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL21と、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズL22と、像面側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズL23と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズL24と、像面側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる負レンズL25と、物体側に像面側の面より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ像面側に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL26とを配置している。
そして、第2レンズ群G2の正レンズL22と負レンズL23と正レンズL24の3枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合からなる接合レンズを形成している。また、第2レンズ群G2の負レンズL25と正レンズL26の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図5に示すように、短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、物体側から像側へ移動する。開口絞りADは、像面側に凸状の円弧を描くように移動する。第2レンズ群G2は、像側から物体側へ移動する。そして第3レンズ群G3は物体側に凸状の円弧を描くように移動する。
この実施例2においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、短焦点端から長焦点端へのズーミングによって、それぞれf=4.63〜8.32〜14.96、F=1.85〜2.53〜3.44およびω=47.03〜29.76〜17.70の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表5の通りである。
即ち、表5においては、「*」が付された第3面、第4面、第5面、第11面、第12面、第19面および第22面の各光学面が非球面であり、式(7)における各非球面のパラメータは、次表6の通りである。
尚、次表7の可変間隔DAのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTL1s_wに対応するものであり、次表7の可変間隔DBのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTLs2_wに対応するものである。
図9に示すズームレンズは、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置している。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と像側が凹面である負レンズL12と両凹レンズL13と物体側が凸面である正レンズL14からなる。第2レンズ群G2は、物体側から順次、正レンズL21、正レンズL22、負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25および正レンズL26を配置してなる。第3レンズ群G3は、正レンズL31のみからなる。
短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように移動する。
図9に示す本発明に係る第3の実施の形態であって、実施例3のズームレンズの第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸形状をなし、像面側にハイブリッド非球面を形成してなる凹面を向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL11と、物体側に凸形状をなし、像側に非球面を形成してなる凹面を向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL12と、像側に凹面を向けた負メニスカスレンズL13と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズから正レンズL14とを配置している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ両面に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL21と、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズL22と、像面側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズL23と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズL24と、像面側に凹面を向けた負メニスカスレンズからなる負レンズL25と、物体側に像面側の面より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ像面側に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL26とを配置している。
そして、第2レンズ群G2の正レンズL22と負レンズL23と正レンズL24の3枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合からなる接合レンズを形成している。また、第2レンズ群G2の負レンズL25と正レンズL26の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図9に示すように、短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、物体側から像側へ移動する。開口絞りADは、像面側に凸状の円弧を描くように移動する。第2レンズ群G2は、像面側から物体側へ移動する。そして第3レンズ群G3は物体側に凸状の円弧を描くように移動する。
この実施例3においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、短焦点端から長焦点端へのズーミングによって、それぞれf=4.63〜8.32〜14.95、F=1.85〜2.60〜3.58およびω=47.54〜29.95〜17.65の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表9の通りである。
即ち、表9においては、「*」が付された第3面、第5面、第11面、第12面、第19面および第22面の各光学面が非球面であり、式(7)における各非球面のパラメータは、次表10の通りである。
尚、次表11の可変間隔DAのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTL1s_wに対応するものであり、次表11の可変間隔DBのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTLs2_wに対応するものである。
図13に示すズームレンズは、物体側から、順次、負の屈折力を有する第1レンズ群G1と、正の屈折力を有する第2レンズ群G2と、正の屈折力を有する第3レンズ群G3とを配置している。第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間に開口絞りADを配置している。
第1レンズ群G1は、物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と像側が凹面である負レンズL12と両凹レンズL13と物体側が凸面である正レンズL14からなる。第2レンズ群G2は、物体側から順次、正レンズL21、正レンズL22、負レンズL23、正レンズL24、負レンズL25および正レンズL26を配置してなる。第3レンズ群G3は、正レンズL31のみからなる。
短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に際しては、第1レンズ群G1〜第3レンズ群G3の全群が移動して、第1レンズ群G1と第2レンズ群G2との間隔が減少し、第2レンズ群G2と第3レンズ群G3との間隔が変化するように移動する。
図13に示す本発明に係る第4の実施の形態であって、実施例4のズームレンズの第1レンズ群G1は、物体側から順に、物体側に凸形状をなし、像面側にハイブリッド非球面を形成してなる凹面を向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL11と、物体側に凸形状をなし、像側に非球面を形成してなる凹面を向けた負メニスカスレンズである非球面レンズからなる負レンズL12と、像側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズL13と、物体側に像側の面より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズから正レンズL14とを配置している。
第2レンズ群G2は、物体側から順に、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ両面に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL21と、物体側に像面側より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズからなる正レンズL22と、像面側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズL23と、物体側に凸面を向けた正メニスカスレンズからなる正レンズL24と、像面側に物体側の面より曲率の大きな凹面を向けた両凹レンズからなる負レンズL25と、物体側に像面側の面より曲率の大きな凸面を向けた両凸レンズであり、且つ像面側に非球面を形成した非球面レンズからなる正レンズL26とを配置している。
そして、第2レンズ群G2の正レンズL22と負レンズL23と正レンズL24の3枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、3枚接合からなる接合レンズを形成している。また、第2レンズ群G2の負レンズL25と正レンズL26の2枚のレンズは、互いに密接して貼り合わせられて一体に接合され、2枚接合からなる接合レンズを形成している。
この場合、図13に示すように、短焦点端(広角端)から長焦点端(望遠端)への変倍に伴って、第1レンズ群G1は、物体側から像側へ移動する。開口絞りADは、物体側に凸状を描くように移動する。第2レンズ群G2は、像側から物体側へ移動する。そして第3レンズ群G3は像側から物体側へほぼ単調に移動する。
この実施例4においては、全光学系の焦点距離f、FナンバFおよび半画角ωが、短焦点端から長焦点端へのズーミングによって、それぞれf=3.96〜5.37〜7.27、F=1.85〜1.96〜2.46およびω=51.44〜41.91〜33.23の範囲で変化する。各光学要素の光学特性は、次表13の通りである。
即ち、表13においては、「*」が付された第3面、第5面、第11面、第12面、第19面および第22面の各光学面が非球面であり、式(7)における各非球面のパラメータは、次表14の通りである。
尚、次表15の可変間隔DAのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTL1s_wに対応するものであり、次表15の可変間隔DBのうち、Wideに対応する数値は、条件式(6)におけるTLs2_wに対応するものである。
尚、上述した実施例1〜実施例4においてレンズの材質は、主にガラスを採用している。しかしながら、第3レンズ群のレンズは、面精度による画質の影響が大きくないため、樹脂レンズを用いてもよい。
次に、上述した本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係る実施例1〜実施例4等のようなズームレンズを撮影用光学系として採用して構成した本発明の第5の実施の形態に係るカメラについて図17〜図19を参照して説明する。図17は、本発明の第5の実施の形態に係るカメラとしてのデジタルカメラを物体側から見た外観構成を模式的に示す斜視図、そして図18は、当該デジタルカメラを撮影者側から見た外観構成を模式的に示す斜視図である。また、図19は、当該デジタルカメラの機能構成を示すブロック図である。なお、図17〜図19には、カメラとしてのデジタルカメラについて説明しているが、ビデオカメラおよび在来の、いわゆる銀塩フィルムを用いるフィルムカメラ等を含む主として撮像専用の撮像装置だけでなく、携帯電話機や、PDA(personal data assistant)などと称される携帯情報端末装置、さらにはこれらの機能を含む、いわゆるスマートフォンやタブレット端末などの携帯端末装置を含む種々の情報装置にデジタルカメラ等に相当する撮像機能が組み込まれることが多い。
図17および図18に示すように、デジタルカメラは、カメラボディ100に、撮像レンズ(撮影レンズ)101、光学ファインダ102、ストロボ(電子フラッシュライト)103、シャッタボタン104、電源スイッチ105、液晶モニタ106、操作ボタン107、メモリカードスロット108およびズームスイッチ109等を装備している。さらに、図19に示すように、デジタルカメラは、カメラボディ100内に、中央演算装置(CPU)111、画像処理装置112、受光素子113、信号処理装置114、半導体メモリ115および通信カード等116を具備している。
デジタルカメラは、撮像用光学系としての撮像レンズ101と、CMOS(相補型金属酸化物半導体)撮像素子またはCCD(電荷結合素子)撮像素子等を用いてイメージセンサとして構成された受光素子113とを有しており、撮像レンズ101によって結像される被写体光学像を受光素子113によって読み取る。この撮像レンズ101として、上述した実施例1〜実施例4等において説明したような本発明の第1の実施の形態〜第4の実施の形態に係るズームレンズを用いる。
撮像レンズ101は、カメラの携帯時には、その対物面がレンズバリア(明確には図示していない)により覆われており、ユーザが電源スイッチ105を操作して電源を投入すると、レンズバリアが開き、対物面が露出する構成とする。このとき、撮像レンズ101の鏡胴の内部では、ズームレンズを構成する各群の光学系が、例えば短焦点端(広角端)の配置となっており、ズームスイッチ109を操作することによって、各群光学系の配置が変更されて、中間焦点距離を経て長焦点端(望遠端)への変倍動作を行うことができる。
多くの場合、シャッタボタン104の半押し操作により、フォーカシングがなされる。
本発明の第1〜第4の実施の形態に係るズームレンズ(請求項1〜請求項8で定義され、あるいは前述した実施例1〜実施例4に示されるズームレンズ)におけるフォーカシングは、ズームレンズを構成する複数群の光学系の一部の群の移動によって行うことができる。シャッタボタン104を更に押し込み全押し状態とすると撮影が行なわれ、その後に上述した通りの処理がなされる。
半導体メモリ115に記録した画像を液晶モニタ106に表示させたり、通信カード等116を介して外部へ送信させたりする際には、操作ボタン107を所定のごとく操作する。半導体メモリ115および通信カード等116は、メモリカードスロット108および通信カードスロット等のような、それぞれ専用または汎用のスロットに装填して使用される。
なお、撮像レンズ101が沈胴状態にあるときには、結像レンズの各群は必ずしも光軸上に並んでいなくても良い。例えば、沈胴時に第2レンズ群G2および第3レンズ群G3の少なくとも一方が光軸上から退避して、その他のレンズ群と並列的に収納されるような機構とすれば、デジタルカメラのさらなる薄型化を実現することができる。
また、本発明の第1〜第4の実施の形態に係るズームレンズの構成は、在来の銀塩フィルムカメラの撮影レンズや投影機の投射レンズとしても応用が可能である。
L11 負レンズ
L12 負レンズ
L13 両凹レンズ
L14 正レンズ
G2 第2レンズ群(正)
L21 正レンズ
L22 正レンズ
L23 負レンズ
L24 正レンズ
L25 負レンズ
L26 正レンズ
G3 第3レンズ群(正)
L31 正レンズ
AD 開口絞り
FG フィルタ等
100 カメラボディ
101 撮像レンズ
102 光学ファインダ
103 ストロボ(電子フラッシュライト)
104 シャッタボタン
105 電源スイッチ
106 液晶モニタ
107 操作ボタン
108 メモリカードスロット
109 ズームスイッチ
111 中央演算装置(CPU)
112 画像処理装置
113 受光素子(エリアセンサ)
114 信号処理装置
115 半導体メモリ
116 通信カード等
Claims (10)
- 物体側より順に、負の屈折力を有する第1レンズ群と、正の屈折力を有する第2レンズ群と、正の屈折力を有する第3レンズ群とを配置してなり、短焦点端から長焦点端への変倍に伴って、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間隔は減少し、前記第2レンズ群と前記第3レンズ群との間隔が変化するように移動するズームレンズにおいて、前記第1レンズ群と前記第2レンズ群との間に開口絞りを配置し、前記第1レンズ群は物体側から順に、像側が凹面である負レンズL11と、像側が凹面とである負レンズL12と、両凹レンズL13と、物体側が凸面である正レンズL14とを配置して構成し、前記第2レンズ群は物体側から順に、正レンズL21と、正レンズL22と、負レンズL23と、正レンズL24と、負レンズL25と、正レンズL26とで構成することを特徴とするズームレンズ。
- 前記第1レンズ群の焦点距離をf1とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(1):
−4.0<f1/fw<−3.0 (1)
を満足することを特徴とする請求項1に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群の焦点距離をf2とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(2):
3.0<f2/fw<5.0 (2)
。
を満足することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のズームレンズ。 - 前記第3レンズ群の焦点距離をf3とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(3):
6.0<f3/fw<16.0 (3)
を満足することを特徴とする請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第3レンズ群は物体側に凸の正レンズ1枚で構成することを特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のズームレンズ。
- 前記第1レンズ群の光軸上での厚さをD1とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(4):
3.5<D1/fw<6.5 (4)
を満足することを特徴とする請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 前記第2レンズ群の光軸上の厚さをD2とし、短焦点端における全光学系の焦点距離をfwとして、
下記の条件式(5):
2.5<D2/fw<4.5 (5)
を満足することを特徴とする請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 短焦点端における前記開口絞りと前記第2レンズ群との間隔をTLs2_wとし、短焦点端における前記第1レンズ群と前記開口絞りとの間隔をTL1s_wとして、
下記の条件式(6):
0.10<TLs2_w/TL1s_w<0.60 (6)
を満足することを特徴とする請求項1〜請求項7のいずれか1項に記載のズームレンズ。 - 撮影用光学系として請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のズームレンズを、具備することを特徴とするカメラ。
- 撮影機能を有し、請求項1〜請求項8のいずれか1項に記載のズームレンズを、具備することを特徴とする携帯情報端末装置。
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