JP6107751B2 - ピンチロールの制御方法及び制御装置 - Google Patents
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Description
1、仕上圧延機を抜けた被圧延材について、ピンチロールとマンドレルの間での張力を一定範囲に保つ。
2、ピンチロール周速を、被圧延材の搬送速度(板速度)に対し所定値以上遅い速度を維持する。即ち、被圧延材の搬送に対しピンチロールが所定スリップ率でスリップした状態に制御することで、張力を付与可能な状態にすると共に被圧延材のセンタリングを図る。
即ち、ピンチロール用のモータの電流値(トルク相当)に基づき、被圧延材に発生する張力が目標張力となるようにピンチロール間隙(ギャップ)により調整する。更に、ピンチロールの周速度指令値として板速度より遅い値を設定する。具体的には、所定範囲のスリップ率となるように板速度に応じて周速度指令値を設定し、その設定した周速度指令値となるように、ピンチロールを駆動するモータを速度制御する。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、ピンチロールの速度制御の適正化を図って、より安定して被圧延材を巻取り可能とすることを目的としている。
本実施形態では、被圧延材として熱延鋼板などの熱間圧延材を例に挙げて説明する。但し、本発明は熱延鋼板に限定されるものではない。
(構成)
熱間圧延ラインでは、不図示の加熱炉で加熱されたスラブが熱間圧延機に供給される。続いて、スラブは、熱間圧延機によって圧延されて延ばされて被圧延材となる。なお、被圧延材は、熱間圧延ラインのパスラインに沿って配置された不図示のテーブルローラによって搬送される。
ピンチロール2は、ピンチロール用のモータ5で駆動されると共に、間隙調整装置6によって、ピンチロール2を構成する上ピンチロールと下ピンチロールとの間隙(ギャップ)が調整される。また、モータ5のモータ電流(電機子電流)が検出されて制御装置7に供給される。
更に、被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bを抜けた(最終スタンド4aをオフした)と判定すると、本発明に基づくピンチロール2が制御される。
ピンチロール2の制御装置7として、図1に示すように指令値設定部8と制御部本体9とを備える。
指令値設定部8は、公知の方法で決定した目標張力としての張力指令値TPRefを入力する。
また指令値設定部8は、被圧延材1の搬送速度Vsとラグ率ΔR(<1)とを取得し、その搬送速度Vsに(1−ΔR)を乗算して、ピンチロール2の周速指令値を設定する。被圧延材1の搬送速度Vsは、例えば、マンドレル3の巻取り速度から求める。ここで、通常、マンドレル3は、被圧延材1の尾端部が圧延機4から抜けたときの搬送速度となるように調整されるので、被圧延材1が圧延機から抜けたときの搬送速度を、指令値設定部8が取得する被圧延材1の搬送速度Vsとしても良い。指令値設定部8は周速指令値設定部を構成する。
制御部本体9は、ギャップ制御部10と、周速指令値補正部11と、モータ制御部12とを備える。モータ制御部12は速度制御部を構成する。
ギャップ制御部10は、電流張力換算部10Aと、第1減算部10Bと、間隙指令出力部10Cとを備える。
電流張力換算部10Aは、モータ5のモータ電流値を入力し、その電流値を、ピンチロール2に負荷されているトルクに換算し、その換算したトルクと、ピンチロール2のロール径とに基づき、ピンチロール2から被圧延材1に付与される張力実績値を算出する。
間隙指令出力部10Cは、第1減算部10Bの出力である差分を小さくする間隙指令値を求め、間隙調整装置6を介して、張力実績値と張力指令値TPRefとの差分が小さくなる方向にピンチロールのギャップを制御する。この制御は、比例制御でも比例積分制御でも、PID制御でも構わない。
張力補償速度算出部11Aは、被圧延材1の張力に応じて上記指令値設定部8が設定する周速指令値を補正する補正値を算出する。具体的には、張力補償速度算出部11Aは、被圧延材1の張力に応じた上記モータ5の回転数変化分△Nを算出し、算出した回転数変化分ΔNをピンチロール2の周速度ΔVに換算する。
ΔN算出部11Aaは、被圧延材1の張力に応じた上記モータ5の回転数変化分△Nを算出する。本実施形態では、被圧延材1の張力として目標張力である張力指令値TPRefを採用する。被圧延材1の張力として実績張力を採用しても良い。
ここで、
Δt[tonf] :ピンチロール2が摩擦力によって被圧延材1に対し付与する目標張力
ΔT[tonf・m] :モータ5の回転軸に掛かるトルク
ΔN[rpm] :トルク付与状態における、モータ5の回転数変化分
ΔV[mpm] :張力補償するためのピンチロール2の周速分
r[m] :ピンチロール2の半径
G :モータ5の回転軸からピンチロール2の回転軸への減速比
α[tmof・m/rpm] :モータ5の特性係数
π :円周率
としたとき、
ピンチロール2が被圧延材1に対し付与する目標張力Δtを、モータ5の回転軸のトルクに変換するとき、下記式で表すことが出来る。
ΔT =(Δt×r)/G
即ち、下記式で表すことが出来る。
ΔN=(α×Δt×r)/G
また、この乖離量ΔNが張力を発揮するために補償すべき回転速度指令値であって、ピンチロール2の周速分ΔVに換算すると、張力補償速度であるピンチロール2の周速分ΔVは、下記式で表すことが出来る。
ΔV =(ΔN×2×π×r)/G =2πα(r/G)2・Δt
このように、被圧延材1の張力から、速度指令値とは関係なく張力補償速度を求めることが出来ることが分かる。
そして、モータ制御部12は、第2減算部11Bで張力補償した後の周速度指令値に応じたモータ5の回転数目標値を演算し、回転数目標値相当のモータ電流指令値となるように、モータ5を速度制御する。速度制御は、P制御でも、PI制御でもPID制御でも構わない。
仕上圧延機4で圧延され、連続して搬送されてくる被圧延材1の先端部がマンドレル3に巻き付いている状態とする。
被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bを抜けた(最終スタンド4aをオフした)と判定すると、ピンチロール2のギャップを目標張力相当に調整すると共に、ピンチロール2の周速度が、目標スリップ率となるように、被圧延材1の搬送速度Vsよりも所定値だけ遅い速度となるように設定し、その設定した周速度となるようにモータ5を速度制御する。
この張力補償は、ピンチロールに被圧延材から負荷されるトルク実績が変動する場合に有効であり、負荷されるトルク実績の変化が所定以上と推定される場合に少なくとも実行する。
この結果、操業条件によって変化する被圧延材1の搬送速度Vsに対して、目標通りのスリップ率を達成することができ、被圧延材1の尾端部が抜けた後の、マンドレル3に巻き取る際におけるピンチロール2による被圧延材1への張力不足による巻緩み、スリップしすぎによる擦り傷、スリップ不足による巻ずれを同時に低減することができる。
上記の積分制御を張力補償と同時に開始しても良いが、積分制御分と張力補償分とが干渉する恐れがあるため、所定の遅れ時間後に積分制御を行うようにすることが好ましい。
2 ピンチロール
3 マンドレル
4 仕上圧延機
4a 最終スタンド
4b 指定スタンド
5 モータ
6 間隙調整装置
7 制御装置
8 指令値設定部
9 制御部本体
10 ギャップ制御部
10A 電流張力換算部
10B 第1減算部
10C 間隙指令出力部
11 周速指令値補正部
11A 張力補償速度算出部
11Aa ΔN算出部
11Ab 周速度換算部
11B 第2減算部
12 モータ制御部(速度制御部)
ΔN 回転数変化分(乖離量)
ΔR ラグ率
ΔV 回転数変化
Claims (4)
- 圧延後の被圧延材をピンチロールで挟持しつつマンドレルに巻き取る巻取り装置における上記ピンチロールの制御方法であって、
上記被圧延材に付与する張力の張力指令値に応じて上記ピンチロールのギャップを制御し、
上記ピンチロールの周速指令値を上記被圧延材の搬送速度よりも遅い周速に設定し、
上記被圧延材の張力に応じて上記設定した周速指令値を補正し、
補正後の周速指令値に基づき、上記ピンチロールを回転駆動するモータを速度制御し、
上記周速指令値の補正は、上記被圧延材の張力に応じた上記モータの回転数変化分ΔNを算出し、算出した回転数変化分ΔNをピンチロール周速度ΔVに換算し、換算したピンチロール周速度ΔV分だけ上記周速指令値を補正することを特徴とするピンチロールの制御方法。 - 更に、上記モータの速度制御は、上記周速指令値と上記ピンチロールの周速実績値との差分を用いて積分制御を行うことを特徴とする請求項1に記載したピンチロールの制御方法。
- 圧延後の被圧延材をピンチロールで挟持しつつマンドレルに巻き取る装置における上記ピンチロールの制御装置であって、
上記被圧延材に付与する張力の張力指令値に応じて上記ピンチロールのギャップを制御するギャップ制御部と、
上記ピンチロールの周速指令値を上記被圧延材の搬送速度よりも遅い周速に設定する周速指令値設定部と、
上記被圧延材の張力に応じて上記周速指令値設定部が設定した周速指令値を補正する周速指令値補正部と、
上記ピンチロールの周速が補正後の周速指令値となるように、上記ピンチロールを回転駆動するモータを速度制御する速度制御部と、
を備え、
上記周速指令値補正部は、上記被圧延材の張力に応じた上記モータの回転数変化分△Nを算出し、算出した回転数変化分ΔNをピンチロール周速度ΔVに換算し、換算したピンチロール周速度ΔV分だけ上記周速指令値設定部が設定した周速指令値を補正することを特徴とするピンチロールの制御装置。 - 上記速度制御部は、上記周速指令値と上記ピンチロールの周速実績値との差分を用いて積分制御を行うことを特徴とする請求項3に記載したピンチロールの制御装置。
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