JP6107751B2 - ピンチロールの制御方法及び制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、熱延鋼帯を製造する熱間圧延ラインなどの被圧延材の製造設備における、被圧延材をコイラーに巻き取る際のピンチロールの制御技術に関する。
熱間圧延ラインにおいて、被圧延材の尾端が仕上圧延機を抜けると圧延機からの引っ張りが無くなる。このため、仕上圧延後であって、先端部がマンドレルに巻き付いた被圧延材を、蛇行することなくマンドレルに巻き取るためには、以下の2点を満足するように調整する必要がある。
1、仕上圧延機を抜けた被圧延材について、ピンチロールとマンドレルの間での張力を一定範囲に保つ。
2、ピンチロール周速を、被圧延材の搬送速度(板速度)に対し所定値以上遅い速度を維持する。即ち、被圧延材の搬送に対しピンチロールが所定スリップ率でスリップした状態に制御することで、張力を付与可能な状態にすると共に被圧延材のセンタリングを図る。
そのため、特許文献1では、次のような方法を提案している。
即ち、ピンチロール用のモータの電流値(トルク相当)に基づき、被圧延材に発生する張力が目標張力となるようにピンチロール間隙(ギャップ)により調整する。更に、ピンチロールの周速度指令値として板速度より遅い値を設定する。具体的には、所定範囲のスリップ率となるように板速度に応じて周速度指令値を設定し、その設定した周速度指令値となるように、ピンチロールを駆動するモータを速度制御する。
特許第4622488号公報
マンドレルからの引っ張りでピンチロールと被圧延材との間に摩擦によってトルクが掛かった場合、ピンチロールが、マンドレルに巻き取られる被圧延材から同期方向に引っ張られる。この結果、ピンチロールの周速度が変化してしまい、ピンチロールが実際にどの程度の速度で被圧延材に対してスリップするか分からなくなる。特に制御開始時の過渡期にこの問題が大きい。
このとき、十分なスリップ率を確保しようとして被圧延材の板速度に対して非常に遅くなるようなピンチロールの周速指令を与えた場合、スリップ過多による擦り傷やロールの必要以上の磨耗が懸念される。一方で、スリップ過多防止のために板速度に対して不十分に遅い周速指令でピンチロールを回転させようとした場合、ピンチロールと被圧延材との間のスリップが足りずに、ピンチロール上での板蛇行による巻形状悪化が懸念される。
本発明は、上記のような点に着目してなされたもので、ピンチロールの速度制御の適正化を図って、より安定して被圧延材を巻取り可能とすることを目的としている。
課題を解決するために、本発明の一態様であるピンチロールの制御方法は、圧延後の被圧延材をピンチロールで挟持しつつマンドレルに巻き取る巻取り装置における上記ピンチロールの制御方法であって、上記被圧延材に付与する張力の張力指令値に応じて上記ピンチロールのギャップを制御し、上記ピンチロールの周速指令値を上記被圧延材の搬送速度よりも遅い周速に設定し、上記被圧延材の張力に応じて上記周速指令値を補正し、上記補正後の周速指令値に基づき、上記ピンチロールを回転駆動するモータを速度制御することを特徴とする。
また、本発明の一態様であるピンチロールの制御装置は、圧延後の被圧延材をピンチロールで挟持しつつマンドレルに巻き取る装置における上記ピンチロールの制御装置であって、上記被圧延材に付与する張力の張力指令値に応じて上記ピンチロールのギャップを制御するギャップ制御部と、上記ピンチロールの周速指令値を上記被圧延材の搬送速度よりも遅い周速に設定する周速指令値設定部と、上記被圧延材の張力に応じて上記周速指令値設定部が設定した周速指令値を補正する周速指令値補正部と、上記ピンチロールの周速が上記補正後の周速指令値となるように、上記ピンチロールを回転駆動するモータを速度制御する速度制御部と、を備えることを特徴とする。
本発明の態様によれば、板速とは関係無い、被圧延材の張力(例えば目標張力)によって周速指令値を補正することで、より目標通りのスリップ率でピンチロールの速度制御が可能となる。この結果、より安定して被圧延材を巻き取ることが出来るようになる。
本発明に基づく実施形態に係る制御部の構成を説明する概念図である。 張力補償速度算出部の構成を示す図である。 モータ電流実績と、ピンチロール(モータ)の速度実績と回転数指令値との関係の一例を示す図である。
次に、本発明の実施形態について図面を参照しつつ説明する。
本実施形態では、被圧延材として熱延鋼板などの熱間圧延材を例に挙げて説明する。但し、本発明は熱延鋼板に限定されるものではない。
(構成)
熱間圧延ラインでは、不図示の加熱炉で加熱されたスラブが熱間圧延機に供給される。続いて、スラブは、熱間圧延機によって圧延されて延ばされて被圧延材となる。なお、被圧延材は、熱間圧延ラインのパスラインに沿って配置された不図示のテーブルローラによって搬送される。
図1に示すように、仕上圧延後の被圧延材1は、ピンチロール2で挟持されつつ、マンドレル3に送られてマンドレル3に巻き取られる。図1中、符号4は仕上圧延機を示す。
ピンチロール2は、ピンチロール用のモータ5で駆動されると共に、間隙調整装置6によって、ピンチロール2を構成する上ピンチロールと下ピンチロールとの間隙(ギャップ)が調整される。また、モータ5のモータ電流(電機子電流)が検出されて制御装置7に供給される。
制御装置7は、被圧延材1の先端部が、ピンチロール2を通過する際には、被圧延材1の搬送速度よりも早い周速となるようにピンチロール用のモータ5を制御する。更に、制御装置7は、被圧延材1の先端部がマンドレル3に数巻きだけ巻き付いたと判定すると、ピンチロール2の周速が被圧延材1の搬送速度と揃速するように、ピンチロール用のモータ5を速度制御する。数巻きだけ巻き付くとは、マンドレル3から被圧延材1に張力を付与可能な状態になることを指す。
更に、制御装置7は、被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bを抜けるまでは、ピンチロール2は、モータ5による速度制御を行わないか、若しくは空転させるのに最小限必要な機械的な摩擦(メカニカルロス)分に相当するトルク分を補償的に出力するようにモータ5を制御する。なお、被圧延材1の先端部がマンドレル3に巻き付いているとする。ここで、指定スタンド4bとは、第1スタンドから最終スタンド4aまでの間のスタンドのうちから予め設定したスタンドである。
更に、被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bを抜けた(最終スタンド4aをオフした)と判定すると、本発明に基づくピンチロール2が制御される。
但し、被圧延材1が短い短尺の場合には、被圧延材1の先端部が数巻きマンドレル3に巻き付いたと判定した後に、本発明に基づく制御に移行する。即ち、被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bから抜けて圧延が終了し、且つ被圧延材1の先端部側がマンドレル3に巻き付いて、マンドレル3とピンチロール2との間で被圧延材1に張力を付与可能な状態となったと判定すると、本発明によるピンチロール2の制御が開始される。一般には、被圧延材1は長尺であるので、単純に、被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bを抜けたときに開始と判定しても良い。
次に、発明に基づくピンチロール2の制御について、図を参照しつつ説明する。
ピンチロール2の制御装置7として、図1に示すように指令値設定部8と制御部本体9とを備える。
指令値設定部8は、公知の方法で決定した目標張力としての張力指令値TPRefを入力する。
また指令値設定部8は、被圧延材1の搬送速度Vsとラグ率ΔR(<1)とを取得し、その搬送速度Vsに(1−ΔR)を乗算して、ピンチロール2の周速指令値を設定する。被圧延材1の搬送速度Vsは、例えば、マンドレル3の巻取り速度から求める。ここで、通常、マンドレル3は、被圧延材1の尾端部が圧延機4から抜けたときの搬送速度となるように調整されるので、被圧延材1が圧延機から抜けたときの搬送速度を、指令値設定部8が取得する被圧延材1の搬送速度Vsとしても良い。指令値設定部8は周速指令値設定部を構成する。
ラグ率ΔRは、例えば3〜6%のスリップ率となる値に設定しておく。
制御部本体9は、ギャップ制御部10と、周速指令値補正部11と、モータ制御部12とを備える。モータ制御部12は速度制御部を構成する。
ギャップ制御部10は、電流張力換算部10Aと、第1減算部10Bと、間隙指令出力部10Cとを備える。
電流張力換算部10Aは、モータ5のモータ電流値を入力し、その電流値を、ピンチロール2に負荷されているトルクに換算し、その換算したトルクと、ピンチロール2のロール径とに基づき、ピンチロール2から被圧延材1に付与される張力実績値を算出する。
第1減算部10Bは、張力指令値TPRefから電流張力換算部10Aが求めた張力実績値を減算して張力の差分(偏差)を求める。
間隙指令出力部10Cは、第1減算部10Bの出力である差分を小さくする間隙指令値を求め、間隙調整装置6を介して、張力実績値と張力指令値TPRefとの差分が小さくなる方向にピンチロールのギャップを制御する。この制御は、比例制御でも比例積分制御でも、PID制御でも構わない。
具体的には、ピンチロール2−マンドレル3間の被圧延材1の張力は「(ピンチロールと被圧延材との間の摩擦係数)×ピンチロール荷重」であるから、摩探係数を予測した上でのピンチロール荷重、もしくは、張力(モータ5の電流値)を直接モニタし、所定の張力以上とならないようにピンチロール2のギャップを開ける、もしくは、所定の張力以下にならないようにピンチロール2のギャップを閉めるように制御する。
周速指令値補正部11は、図1示すように、張力補償速度算出部11Aと第2減算部11Bとから構成される。
張力補償速度算出部11Aは、被圧延材1の張力に応じて上記指令値設定部8が設定する周速指令値を補正する補正値を算出する。具体的には、張力補償速度算出部11Aは、被圧延材1の張力に応じた上記モータ5の回転数変化分△Nを算出し、算出した回転数変化分ΔNをピンチロール2の周速度ΔVに換算する。
張力補償速度算出部11Aは、図2に示すように、ΔN算出部11Aaと周速度換算部11Abとを備える。
ΔN算出部11Aaは、被圧延材1の張力に応じた上記モータ5の回転数変化分△Nを算出する。本実施形態では、被圧延材1の張力として目標張力である張力指令値TPRefを採用する。被圧延材1の張力として実績張力を採用しても良い。
ここで、図3に示すように、被圧延材1に付与されるトルクと「ピンチロール2の回転数実績−ピンチロール2の回転数指令値である回転数変化分△N」とは、一次線形の関係にある。従って、予め図3のような、ピンチロール2で被圧延材1に付与する張力と回転数変化分△Nとの関係を、実験やモータモデルの予測などによって求めておき、その求めた関係を用いて、目標張力に対応する回転数変化分ΔNを算出する。なお、モータ5のモータ電流(張力実績値)から上記関係を使用して回転数変化分△Nを算出しても良い。
周速度換算部11Abは、ΔN算出部11Aaが算出した回転数変化分△Nを、ピンチロール2の径に基づき、ピンチロール2の周速度ΔVに換算する。
ここで、
Δt[tonf] :ピンチロール2が摩擦力によって被圧延材1に対し付与する目標張力
ΔT[tonf・m] :モータ5の回転軸に掛かるトルク
ΔN[rpm] :トルク付与状態における、モータ5の回転数変化分
ΔV[mpm] :張力補償するためのピンチロール2の周速分
r[m] :ピンチロール2の半径
G :モータ5の回転軸からピンチロール2の回転軸への減速比
α[tmof・m/rpm] :モータ5の特性係数
π :円周率
としたとき、
ピンチロール2が被圧延材1に対し付与する目標張力Δtを、モータ5の回転軸のトルクに変換するとき、下記式で表すことが出来る。
ΔT =(Δt×r)/G
また、モータ5が与えるトルク(モータ電流に比例する値)に応じて、回転数実績が回転数指令値から乖離する。この乖離量(=回転数変化分ΔN)は、「α×ΔT」として表すことが出来る。
即ち、下記式で表すことが出来る。
ΔN=(α×Δt×r)/G
また、この乖離量ΔNが張力を発揮するために補償すべき回転速度指令値であって、ピンチロール2の周速分ΔVに換算すると、張力補償速度であるピンチロール2の周速分ΔVは、下記式で表すことが出来る。
ΔV =(ΔN×2×π×r)/G =2πα(r/G)・Δt
このように、被圧延材1の張力から、速度指令値とは関係なく張力補償速度を求めることが出来ることが分かる。
また第2減算部11Bは、周速指令値から、周速度換算部11Abが求めたピンチロール2の周速度ΔVを減算して、張力補償を行う。
そして、モータ制御部12は、第2減算部11Bで張力補償した後の周速度指令値に応じたモータ5の回転数目標値を演算し、回転数目標値相当のモータ電流指令値となるように、モータ5を速度制御する。速度制御は、P制御でも、PI制御でもPID制御でも構わない。
(動作その他)
仕上圧延機4で圧延され、連続して搬送されてくる被圧延材1の先端部がマンドレル3に巻き付いている状態とする。
被圧延材1の尾端部が仕上圧延機4の指定スタンド4bを抜けた(最終スタンド4aをオフした)と判定すると、ピンチロール2のギャップを目標張力相当に調整すると共に、ピンチロール2の周速度が、目標スリップ率となるように、被圧延材1の搬送速度Vsよりも所定値だけ遅い速度となるように設定し、その設定した周速度となるようにモータ5を速度制御する。
このとき、ピンチロール2によって被圧延材1に付与される張力は、ゼロに近い低い張力値から目標張力に向けて増大するように変化することとなるが、マンドレル3に巻き取られる被圧延材1によってピンチロール2が被圧延材1の搬送方向に引っ張られることで、ピンチロール2の速度が変化する。この場合、ピンチロール2の速度が目標値よりも早くなる方向に変化する傾向にある。
これに対し、本実施形態では、張力補償分だけ周速指令値を補正することで、より早期に張力が目標張力に近づくと共にピントロールの周速度が周速指令値に近づくようになる。例えば、被圧延材1からの搬送方向へのトルクが大きい場合には、その分だけ周速度指令値が小さく補正されることで、ピントロールの周速度実績が周速指令値に近づくようになる。
この張力補償は、ピンチロールに被圧延材から負荷されるトルク実績が変動する場合に有効であり、負荷されるトルク実績の変化が所定以上と推定される場合に少なくとも実行する。
ここで、ピントロールつまりモータ5にトルクが付与された場合のモータ5の回転数変化は、ピンチロール用のモータ5の特性(例えば直流モータやベクトル制御された交流モータ)によって負荷されるトルクに比例する。従って。負荷(張力指令値など)を定めてやれば、回転数変化ΔNが定まると共に、周速度変化ΔVが定まる。
この結果、操業条件によって変化する被圧延材1の搬送速度Vsに対して、目標通りのスリップ率を達成することができ、被圧延材1の尾端部が抜けた後の、マンドレル3に巻き取る際におけるピンチロール2による被圧延材1への張力不足による巻緩み、スリップしすぎによる擦り傷、スリップ不足による巻ずれを同時に低減することができる。
ここで、上記のような張力補償の処理に遅れを持って、即ち、本発明に基づきピンチロール2の速度制御を開始してから、所定の遅れ時間後に、周速指令値と上記ピンチロール2の周速実績値との差分を用いた積分制御を行うようにすると更に好ましい。所定の遅れ時間は、例えば、目標張力と張力実績値の差が所定値以下となったと推定される時間や、モータの応答遅れ時間とすればよい。なお、ここでいう積分制御は、I制御に限定されない。積分制御を含んでいれば良いので、PID制御やPI制御であっても良い。
巻取り装置においては被圧延材1の復元力、運動量、自重等の様々な要因によりピンチロール2にかかる荷重が異なる。軽荷重側がスリップ過大による擦り傷懸念、高荷重側がスリップ過小による巻きずれの発生懸念となる。これを抑制するために、上下のピンチロール2を揃速させる必要が生じる。そして、上記の積分制御を行うことで、上下のピンチロール2を揃速させて、上述のような問題を解消可能となる。
上記の積分制御を張力補償と同時に開始しても良いが、積分制御分と張力補償分とが干渉する恐れがあるため、所定の遅れ時間後に積分制御を行うようにすることが好ましい。
1 被圧延材
2 ピンチロール
3 マンドレル
4 仕上圧延機
4a 最終スタンド
4b 指定スタンド
5 モータ
6 間隙調整装置
7 制御装置
8 指令値設定部
9 制御部本体
10 ギャップ制御部
10A 電流張力換算部
10B 第1減算部
10C 間隙指令出力部
11 周速指令値補正部
11A 張力補償速度算出部
11Aa ΔN算出部
11Ab 周速度換算部
11B 第2減算部
12 モータ制御部(速度制御部)
ΔN 回転数変化分(乖離量)
ΔR ラグ率
ΔV 回転数変化

Claims (4)

  1. 圧延後の被圧延材をピンチロールで挟持しつつマンドレルに巻き取る巻取り装置における上記ピンチロールの制御方法であって、
    上記被圧延材に付与する張力の張力指令値に応じて上記ピンチロールのギャップを制御し、
    上記ピンチロールの周速指令値を上記被圧延材の搬送速度よりも遅い周速に設定し、
    上記被圧延材の張力に応じて上記設定した周速指令値を補正し、
    補正後の周速指令値に基づき、上記ピンチロールを回転駆動するモータを速度制御し、
    上記周速指令値の補正は、上記被圧延材の張力に応じた上記モータの回転数変化分ΔNを算出し、算出した回転数変化分ΔNをピンチロール周速度ΔVに換算し、換算したピンチロール周速度ΔV分だけ上記周速指令値を補正することを特徴とするピンチロールの制御方法。
  2. 更に、上記モータの速度制御は、上記周速指令値と上記ピンチロールの周速実績値との差分を用いて積分制御を行うことを特徴とする請求項1に記載したピンチロールの制御方法。
  3. 圧延後の被圧延材をピンチロールで挟持しつつマンドレルに巻き取る装置における上記ピンチロールの制御装置であって、
    上記被圧延材に付与する張力の張力指令値に応じて上記ピンチロールのギャップを制御するギャップ制御部と、
    上記ピンチロールの周速指令値を上記被圧延材の搬送速度よりも遅い周速に設定する周速指令値設定部と、
    上記被圧延材の張力に応じて上記周速指令値設定部が設定した周速指令値を補正する周速指令値補正部と、
    上記ピンチロールの周速が補正後の周速指令値となるように、上記ピンチロールを回転駆動するモータを速度制御する速度制御部と、
    を備え
    上記周速指令値補正部は、上記被圧延材の張力に応じた上記モータの回転数変化分△Nを算出し、算出した回転数変化分ΔNをピンチロール周速度ΔVに換算し、換算したピンチロール周速度ΔV分だけ上記周速指令値設定部が設定した周速指令値を補正することを特徴とするピンチロールの制御装置。
  4. 上記速度制御部は、上記周速指令値と上記ピンチロールの周速実績値との差分を用いて積分制御を行うことを特徴とする請求項3に記載したピンチロールの制御装置。
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