JP6106450B2 - 耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 - Google Patents

耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、ステンレス鋼本来の金属光沢を有し、加熱された際にテンパーカラーと呼ばれる着色が生じにくい耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板およびその製造方法に関する。本鋼板は、ポット、炊飯器、鍋、レンジ、ヒータ等の調理機器や暖房機器等での使用に好適である。
近年、精錬技術の向上によって、極低炭素・低窒素化され、更にPやSなど不純物元素が低減されてなる高純度フェライト系ステンレス鋼板は、近年価格高騰の著しいNiを多量に含有するオ−ステナイト系ステンレス鋼板の代替として、広範囲の用途へ適用されつつある。
上述した高純度フェライト系ステンレス鋼板は、調理機器や暖房機器のように、常温より高温(約200〜400℃)に曝される日用品へも使用されている。一般的に、ステンレス鋼は、大気中で200℃を超える場合、テンパーカラーと称する厚さ1μm未満の酸化物層を生成し、表面の変色・着色により製品の外観ならびに耐銹性を著しく損なうことが知られている。
テンパーカラーによる変色や着色を防止する方法として、SiOやAlなど耐酸化性に優れるコーティングを施す方法が古くから知られている。例えば、特許文献1や特許文献2には、シリカ系を主体とする化合物をステンレス表面へコーティングする技術が開示されている。このようなコーティング処理は、テンパーカラー防止に極めて効果的であるが、鋼板の製造後や製品の加工後に実施することになり、生産性の低下とコスト増大は避けられない課題である。
ステンレス鋼の耐酸化性は、高Cr化、多量のSiやAlの添加により向上する。テンパーカラーによる変色・着色を防止する手段として、耐酸化性に優れたステンレス鋼を使用することは有効である。しかしながら、20%を超える高Cr化や1%を超えるSiおよびAlの添加は、鋼板が硬質化して延性が低くなり、鋼板の加工性を損なう他、工業生産において鋼塊の靭性が低下して製造性を劣化させる課題もある。
上述したステンレス鋼そのものの課題を克服する検討して、特許文献3には、C:0.02%以下、Cr:10〜25%、Si:0.1〜1.5%,Mn:1.0%以下、P:0.05%以下、S:0.01%以下、Nb:0.002〜0.02%、B:0.0003〜0.0025%、Ti:6×(C+N)〜0.5%を含有し、光輝焼鈍により表面の酸化皮膜にCr、Si、Bの濃化層を有するフェライト系ステンレス鋼が開示されており、このステンレス鋼は200〜400℃の高温酸化環境下での耐食性に優れるとされている。また、特許文献4には、表面から50Åまでの深さにおけるCr、Si、Al、Feの原子濃度比(Cr+Si+Al)/Feが0.6以上の表面酸化皮膜を有する耐テンパーカラー性に優れた研磨仕上げステンレス鋼板およびその製造方法が開示されている。これら特許文献3、4では、光輝焼鈍の条件を規定して意図する表面酸化皮膜を得ている。特許文献3では低Nbで微量添加したBの表面濃化を特徴とし、特許文献4では鋼板を冷間圧延して光輝焼鈍するに先立ち機械的に研磨することを特徴としている。
特許文献5および6には、省資源・経済性の観点から、CrやMoの高合金化によらず、Snの添加により耐銹性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼として、Cr:13〜22%,Sn:0.001〜1%でC,N,Si,Mn,Pを低減し、必要に応じてNbやTiの安定化元素を添加し、酸洗や光輝焼鈍により表面に生成する不働態皮膜へCrおよびSnを濃化させた高純度フェライト系ステンレス鋼が開示されている。
特許第4786576号公報 特開2006−63427号公報 特許第3477957号公報 特開平8−295999号公報 特許第4651682号公報 特許第4624473号公報
上述した通り、高Cr化や過度なSi,Alの添加に頼らずにステンレス鋼に耐テンパーカラー性を付与する方法は、光輝焼鈍条件を規定して表面皮膜組成を制御することに限定されている。他方、Sn添加を特徴とした省資源型の高純度フェライト系ステンレス鋼も開示されているが、耐テンパーカラー性は何ら考慮されていない。
そこで本発明は、過度な合金添加に頼らず、更に光輝焼鈍による表面皮膜の生成に限定されることなく、Sn添加を活用した耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板を提供することを課題とする。
本発明者らは、前記した課題を解決するために、高純度フェライト系ステンレス鋼において、耐テンパーカラー性に及ぼすSn添加の影響について、耐テンパーカラー性を担う表面酸化皮膜の作用効果に着眼して鋭意実験と検討を重ね、本発明を完成させた。以下に本発明で得られた知見について説明する。
(a)Snは、高純度フェライト系ステンレス鋼の耐銹性向上に有効な元素であり、Snを添加することで高濃度のCrやMoの添加に頼らず、省合金化により加工性に優れた鋼板を得ることが出来る。本発明では、大気または不活性ガス中において、Sn添加ステンレス鋼を100℃以上に加熱した場合、表面酸化皮膜の改質効果により高Cr化やSi,Al添加に依らず、耐テンパーカラー性を顕著に向上できることが分かった。このような耐テンパーカラー性の向上作用については未だ不明なところも多いものの、以下に述べるような実験事実に基づいて、その作用機構を推察している。
(b)0.3%のSnを添加した16Cr鋼(以下、Sn添加鋼)と、比較材として高加工性SUS430LX(17Cr−0.3Ti)及び耐熱ステンレス鋼(18Cr−2.5Si)とを用いた。試験片形状は40mm角とし、表面状態は、通常の冷間圧延後酸洗仕上げしたもの(以下、2B仕上げという)とした。これらSn添加鋼と比較材とについて、2B仕上げの試験材と、それを150℃で大気中または窒素ガス中で30秒加熱する熱処理を施した試験材とを、評価に供した。これら試験材について、大気中200〜400℃で1時間加熱し、JIS準拠した色差測定(b値)を行うとともに塩水噴霧試験を行った。熱処理が施されたSn添加鋼は、SUS430LXに比べて、b値が上昇せず、塩水噴霧試験による発銹も抑制された。なお、熱処理を施さなかったSn添加鋼と、SUS430LXとは、大気中200〜400℃の加熱により表面の着色(金属光沢〜黄)が起こり、b値が上昇した。
また、塩水噴霧による発銹は、熱処理済みのSn添加鋼において大幅に抑制された。
熱処理は、表面酸化皮膜の健全性に影響するものと推測され、熱処理済みのSn添加鋼は、着色がなく表面にCrが濃化した表面酸化膜を有しているものと推測される。このように、熱処理済みのSn添加鋼は、良好な加工性を損なうことなく、耐熱ステンレス鋼と遜色ない良好な耐テンパーカラー性を発現できることが判明した。
(c)Sn添加鋼の詳細な表面分析から、2B仕上げ後に前記の熱処理を施すことで、(i)表面酸化皮膜の膜厚が20Åから50〜100Å程度まで成長することが確認された。また表面酸化皮膜の膜厚の成長に伴って、(ii)表面酸化皮膜中のCr濃度が上昇する。(iii)Snは金属と酸化物の混合状態から4価の酸化物へ変化する。(iv)前記(ii)及び(iii)の結果に伴い表面酸化皮膜中へのTiの濃化が抑制される。といった新たな知見を得た。すなわち、本発明者らは、Sn添加及び熱処理が、従来の表面皮膜を、上述の(i)〜(iv)の事項を特長とする表面皮膜に改質させる作用があり、その結果、その後の大気加熱によるテンパーカラーの生成を抑制する効果を奏することを見出した。このようなSn添加及び熱処理による皮膜改質効果は、Sn量が0.05%から発現し、特にNbと複合添加した場合にその効果が重畳することがわかった。
(d)上述したSn添加の皮膜改質機構については未だ不明なところが多い。特許文献6において、Sn添加による不働態皮膜中へのCrとSnの濃化及びそれに伴う耐銹性向上効果が明らかになっている。本発明では、表面酸化皮膜中におけるCrやSnの濃化作用に加えて、Snの存在状態がコントロールされることにより、耐テンパーカラー性を阻害するTiの皮膜中への濃化が抑制されたためと推定される。
(e)前記した耐テンパーカラー性の向上効果を高めるには、C、N、P、Sの低減によりステンレス鋼の高純度化を図るとよい。更に、安定化元素としてNbを添加することも効果的である。
(f)上記(c)で述べた皮膜改質には、公知の焼鈍・酸洗で得られた鋼板を、大気中または不活性ガス中において100〜300℃に昇温させることが有効である。また、光輝焼鈍仕上げの鋼板の場合は、冷却途中において水素ガスを含まない不活性ガス中あるいは大気中で滞留させることが好ましい。
上記(a)〜(f)の知見に基づいて成された本発明の要旨は、以下の通りである。
(1) 質量%にて、C:0.001〜0.03%、Si:0.01〜0.7%、Mn:0.01〜1%、P:0.005〜0.05%、S:0.0001〜0.01%、Cr:12〜20%、N:0.001〜0.03%、Al:0.005〜0.5%、Sn:0.05〜1%、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板であって、500Å未満の表面酸化皮膜を有し、前記表面酸化皮膜内にSnが4価の酸化物の状態で存在し、かつ、C,OおよびNを除いたカチオンのみの割合で、表面から深さ20Åまでの範囲におけるCr濃度と鋼中のCr量との比(Cr濃度/鋼含有Cr量)が1.1以上であることを特徴とする耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板。
(2) 前記鋼には、さらに質量%にて、Nb:1%以下、Ti:0.3%以下、Ni:1%以下、Cu:1%以下、Mo:1%以下、V:0.5%以下、Zr:0.5%以下、Co:0.5%以下、Mg:0.005%以下、B:0.005%以下、Ca:0.005%以下のいずれか1種または2種以上が含有されていることを特徴とする(1)に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板。
(3) 前記鋼には、さらに質量%にて、Y:0.1%以下,Hf:0.1%以下のいずれか1種または2種が含有されていることを特徴とする(1)または(2)に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板。
(4) (1)〜(3)の何れか一項に記載の鋼成分を有する冷間圧延後の鋼板に対して焼鈍温度800〜1000℃での仕上げ焼鈍と酸洗とを連続して行い、その後大気または不活性ガス中において100〜300℃で10秒以上滞留する熱処理を行うことを特徴とする(1)〜(3)の何れか一項に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
(5) (1)〜(3)の何れか一項に記載の鋼成分を有する冷間圧延後の鋼板に対して焼鈍温度800〜1000℃での光輝焼鈍を行い、光輝焼鈍後の冷却途中あるいは冷却後に、大気または不活性ガス中において100〜300℃で10秒以上滞留する熱処理を行うことを特徴とする(1)〜(3)の何れか一項に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
本発明によれば、高Cr化や過度なSi,Alの添加に頼らず,更に光輝焼鈍による表面皮膜の生成に限定されることなく、Sn添加の作用効果により耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板を得ることができるという顕著な効果を奏する。
以下、本発明の各要件について詳しく説明する。なお、各元素の含有量の「%」表示は「質量%」を意味する。
(I)鋼成分
鋼成分の限定理由を以下に説明する。
Cは、耐食性に加えて本発明の目的とする耐テンパーカラー性を劣化させる。従ってCの含有量は少ないほどよく、上限を0.03%とする。但し、Cの過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.001%とする。好ましくは、特性や製造コストを考慮して0.002〜0.02%とする。
Siは、脱酸元素でかつ耐テンパーカラー性に有効な元素である。しかしながら、Siの添加は、本発明の目的とする加工性の低下を招くため、Siは少ないほどよい。そのため上限を0.7%とする。但し、Siの過度な低減は脱酸能力の低下や精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.01%とする。好ましくは、特性や製造性を考慮して0.05〜0.5%とする。より好ましい範囲は0.1〜0.3%である。
Mnは、硫化物を形成して耐銹性を阻害する元素であるため、その含有量は少ないほどよい。耐食性の低下抑制からMnの上限を1%とする。但し、Mnの過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.01%とする。好ましくは、耐食性と製造性を考慮して0.05〜0.5%とする。
Pは、製造性や溶接性を阻害する元素であるため、その含有量は少ないほどよい。製造性や溶接性の低下抑制からPの上限を0.05%とする。但し、Pの過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.005%とする。好ましくは、製造コストを考慮して0.01〜0.04%とする。
Sは、耐テンパーカラー性や熱間加工性を劣化させるため、その含有量は少ないほどよい。そのため、Sの上限は0.01%とする。但し、Sの過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.0001%とする。好ましくは、耐テンパーカラー性や製造コストを考慮して0.0002〜0.002%とする。
Crは、本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼の構成元素であり、Sn添加により本発明の目標とする耐テンパーカラー性を向上させる必須の元素である。耐テンパーカラー性向上の作用を得るためにCrの下限は12%とする。Crの上限は、本発明の目的とする加工性に加えて、製造性の観点から20%とする。好ましくは、特性と製造性および合金コストの経済性を考慮して13〜18%とする。
Nは、Cと同様に耐テンパーカラー性を劣化させるため、その含有量は少ないほどよく、上限を0.03%とする。但し、Nの過度の低減は精錬コストの増加に繋がるため、下限を0.001%とする。好ましくは、特性や製造コストを考慮して0.005〜0.015%とする。
Alは、脱酸元素として有効な元素であることに加え、本発明の目標とする耐テンパーカラー性を高める元素である。Alの下限は、Siを低減した際の脱酸効果を得るために0.005%とする。Alの上限は、加工性や製造性の観点から0.5%とする。好ましくは、特性と製造性を考慮して0.02〜0.2%とする。より好ましくは0.03〜0.1%とする。
Snは、Cr、SiまたはAlの合金化による加工性低下や光輝焼鈍による皮膜制御に頼ることなく、本発明の目的とする耐テンパーカラー性を発現するために必須の元素である。本発明の目標とする耐テンパーカラー性の向上の作用を得るために、Snの下限は0.05%とする。Snの上限は、加工性と製造性の観点から1%とする。好ましくは、特性と製造性および合金コストの経済性を考慮して0.1〜0.5%とする。より好ましくは、0.1〜0.3%とする。
また、本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼板においては、上記成分の他に、Nb、Ti、Ni、Cu、Mo、V、Zr、Co、Mg、B、Caのいずれか1種または2種以上を含有してもよい。更に、本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼板は、La、Y、Hf、REMのいずれか1種または2種以上を含有してもよい。
Nbは、C,Nを固定する安定化元素の作用に加えて、Snと重畳して耐テンパーカラー性を向上させる元素であり、必要に応じて添加する。Nbを添加する場合は、その効果が発現する0.03%以上とする。但し、過度な添加は合金コストの上昇や再結晶温度上昇に伴う製造性の低下に繋がるため、上限を1%とする。Nbの好ましい範囲は、効果と合金コストおよび製造性を考慮して、0.05〜0.5%とする。より好ましい範囲は0.1〜0.3%である。
Tiは、C,Nを固定する安定化元素の作用による鋼の高純度化を通じて、耐テンパーカラー性を高める作用を持つ。その一方で、表面酸化皮膜中に選択的に濃化して着色の原因となり、耐テンパーカラー性を低下させる作用をも有している。Tiを添加する場合は、前者の効果が発現する0.01%以上とする。但し、過度な添加は後者の作用に繋がるため、上限を0.3%とする。Tiの好ましい範囲は、効果と合金コストを考慮して、0.02〜0.2%とする。より好ましい範囲は0.05〜0.15%である。
Ni、Cu、Mo、V、Zr、Coは、Snとの相乗効果により耐テンパーカラー性を高めるのに有効な元素であり、必要に応じて添加する。Ni、Cu、Moを添加する場合は、それぞれその効果が発現する0.1%以上とする。V、Zr、Coを添加する場合は、それぞれその効果が発現する0.01%以上とする。但し、過度な添加は合金コストの上昇や製造性の低下に繋がるため、Ni、Cu、Moの上限は1%とし、好ましい範囲は0.1〜0.5%とする。同様にV、Zr、Coの上限は0.5%とし、好ましい範囲は0.01〜0.3とする。
Mgは、溶鋼中でAlとともにMg酸化物を形成し脱酸剤として作用する他に、TiNの晶出核として作用する。TiNは凝固過程においてフェライト相の凝固核となり、TiNの晶出を促進させることで、凝固時にフェライト相を微細生成させることができる。凝固組織を微細化させることにより、製品のリジングやロ−ピングなどの粗大凝固組織に起因した表面欠陥を防止できる他、加工性の向上をもたらすため、必要に応じて添加する。Mgを添加する場合は、これら効果を発現する0.0001%とする。但し、0.005%を超えると製造性が劣化するため、上限を0.005%とする。好ましくは、製造性を考慮して0.0003〜0.002%とする。
Bは、熱間加工性や2次加工性を向上させる元素であり、高純度フェライト系ステンレス鋼への添加は有効である。添加する場合は、これら効果を発現する0.0003%以上とする。しかし、Bの過度の添加は伸びの低下をもたらすため、上限を0.005%とする。好ましくは、加工性や製造性を考慮して0.0005〜0.002%とする。
Caは、熱間加工性や鋼の清浄度を向上させる元素であり、必要に応じて添加する。Caを添加する場合は、これら効果を発現する0.0003%以上とする。しかし、Caの過度の添加は、製造性の低下やCaSなどの水溶性介在物による耐食性の低下に繋がるため、上限を0.005%とする。好ましくは、製造性や耐食性を考慮して0.0003〜0.0015%とする。
La、Y、Hf、REMは、熱間加工性や鋼の清浄度を向上させ、本発明の耐テンパーカラー性の向上に有効な元素であり、必要に応じて添加してもよい。添加する場合は、それぞれその効果が発現する0.001%以上とする。しかし、過度の添加は、合金コストの上昇と製造性の低下に繋がるため、上限をそれぞれ0.1%とする。好ましくは、効果と経済性および製造性を考慮して、1種または2種以上で0.001〜0.05%とする。REMは、原子番号57〜71に帰属する元素であり、例えば、La,Ce,Ndを例示できる。
(II)表面酸化膜
前記(I)項に記載の成分の鋼において、耐テンパーカラー性を発現させる表面酸化皮膜について以下に説明する。
本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼板における表面酸化皮膜の厚さは、20Å以上とするのがよい。表面酸化皮膜の厚みの上限は、着色の観点から500Åとする。好ましい膜厚は着色と耐テンパーカラー性を考慮して30〜300Åの範囲である。より好ましい範囲は50〜100Åである。
また、従来のSn添加ステンレス鋼におけるSnは、表面酸化皮膜中において、金属と酸化物の混合状態で存在している。一方、本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼板では、Snの存在状態が4価の酸化物となっている。Snの存在状態が4価の安定なSn酸化物になっているため、耐テンパーカラー性を阻害するTi等微量元素の表面富化を抑制することができる。
更に、耐テンパーカラー性を発現させるには、表面から深さ20ÅまでのCr濃度を、母材の1.1倍以上に高めることが有効である。好ましくは、表面から20ÅまでのCr濃度が母材の1.2倍以上であるとよい。
上述した酸化皮膜のCr濃度やSnの存在状態は、X線光電子分光法により調べることができる。X線源mono−AlKα線、入射X線エネルギー=1486.6eVの場合、Fe、Cr、Snの状態は、下記の結合エネルギーでのピークの検出により確認することができる。それら以外の検出元素としては、Ti、Si、Mn、Alなどである。
Fe2p:705〜714eV、Cr2p:570〜580eV、
Sn3d:480〜500eV
ここで、Cr濃度は、酸化物の検出スペクトルについて積分強度を測定し、CやO、Nの軽元素を除くカチオンイオン換算で求める。
Snの存在状態は、放射光を用いた入射エネルギー7939eVの硬X線光電子分光法により感度良く分析することもできる。このような高エネルギーX線を使用する場合、O、Fe、Cr等の干渉を受けない内核準位の電子軌道を分析することが有用である。Snの状態分析には、次の結合エネルギーでピークを検出することが有効である。
Sn2s:4460〜4470eV、Sn2p3/2:3925〜3935eV
表面酸化皮膜の厚さは、オージェ電子分光法のArスパッター法により測定できる。酸化皮膜の厚さは、O(酸素)の深さ方向プロファイルにおいてその半価幅に相当する領域として求めることができる。
(III)製造方法
次に、本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法について説明する。
前記(II)項において説明した表面酸化皮膜を形成して耐テンパーカラー性を発現させるために、冷間圧延した鋼板に対し、以下の諸条件を経ることにより、本発明の高純度フェライト系ステンレス鋼板を製造する。なお、冷延鋼板を得るまでの製造方法は特に限定されるものでない。
本発明の製造方法では、冷間圧延後の冷延鋼板に対して仕上げ焼鈍と酸洗とを連続して行い、その後大気または不活性ガス中において100〜300℃で10秒以上滞留する熱処理を行うか、あるいは、冷間圧延後の冷延鋼板に対して光輝焼鈍を行い、光輝焼鈍後の冷却途中あるいは冷却後に、大気または不活性ガス中において100〜300℃で10秒以上滞留する熱処理を行う。
(仕上げ焼鈍と酸洗とを連続して行う場合)
冷延鋼板に対して仕上げ焼鈍と酸洗とを連続して行う場合の焼鈍温度は、鋼板の再結晶を目的として800℃以上とする。仕上げ焼鈍の焼鈍温度の上限は、結晶粒の粗粒化を抑制するために1000℃とする。細粒再結晶組織を形成して良好な加工性を得るために好ましい温度は850〜950℃の範囲である。
仕上げ焼鈍後の酸洗方法は特に規定するものではなく,工業的に常用されている方法で実施できる。例えば、アルカリソルトバス浸漬後に電解酸洗して硝弗酸浸漬する工程を例示できる。電解酸洗は中性塩電解や硝酸電解等を行うものとする。
次に、酸洗で仕上げた鋼板に対し、前記した表面酸化皮膜を形成するために、大気または不活性ガス中において100℃以上300℃以下で10秒以上の熱処理を行う。不活性ガスは、窒素あるいはアルゴンガスを主成分とし、その他にO、H、CO等を含有しても構わない。O、H、CO等を含有する場合のこれらの含有率は合計で3%以下がよい。熱処理温度が100℃未満の場合、表面酸化皮膜中へのCr濃化およびSn酸化物の形成が困難になる。また、熱処理温度が300℃を超えると、表面酸化皮膜の過度の成長により着色が危惧される。熱処理の保持時間は、熱処理の安定性を考慮して10秒以上とすることが好ましい。保持時間の上限は特に規定するものでないが、酸化皮膜の成長による着色を考慮して24時間以下が好ましい。
(光輝焼鈍の場合)
また、冷延鋼板に対して光輝焼鈍を行う場合の焼鈍温度は、仕上げ焼鈍・酸洗を連続して行う場合と同様に、鋼板の再結晶を目的として800℃以上とする。光輝焼鈍の焼鈍温度の上限は、結晶粒の粗粒化を抑制するために1000℃とする。細粒再結晶組織を形成して良好な加工性を得るために好ましい温度は850〜950℃の範囲である。
光輝焼鈍後の熱処理は、光輝焼鈍後の冷却途中に実施してもよく、光輝焼鈍及び冷却が終了後に、再加熱して熱処理してもよい。光輝焼鈍後の冷却途中に熱処理を実施する場合は、300℃以下の温度域において、雰囲気ガスを、光輝焼鈍の雰囲気ガス(例えば水素ガス)から不活性ガスまたは大気中に変更する。そして、変更した雰囲気中(不活性ガスまたは大気)に鋼板を通過させながら、鋼板温度が100〜300℃の範囲で10秒以上滞留させるようにする。この場合の不活性ガスは、窒素あるいはアルゴンガスを主成分とし、その他にO、H、CO等を含有しても構わない。O、H、CO等を含有する場合のこれらの含有率は合計で3%以下がよい。
また、光輝焼鈍及び冷却が終了後に、再加熱して熱処理する場合は、大気または不活性ガス中において100℃以上300℃以下で10秒以上の熱処理を行うことが好ましい。不活性ガスは、窒素あるいはアルゴンガスを主成分とし、その他にO、H、CO等を含有しても構わない。O、H、CO等を含有する場合のこれらの含有率は合計で3%以下がよい。熱処理温度が100℃未満の場合、表面酸化皮膜中へのCr濃化およびSn酸化物の形成が困難である。また、熱処理温度が300℃を超えると、表面酸化皮膜の過度の成長により着色が危惧される。熱処理の保持時間は、熱処理の安定性を考慮して10秒以上とする。保持時間の上限は特に規定するものでないが、酸化皮膜の成長による着色を考慮して24時間以下が好ましい。
また、光輝焼鈍した鋼板は、表面酸化皮膜中のCr濃度を高めるために、必要に応じて硝酸電解などを付与してもよい。
以下、本発明の実施例を説明する。
表1の成分を有するフェライト系ステンレス鋼を溶製し、熱間圧延と焼鈍を実施した後、冷間圧延を経て板厚0.4〜1.0mmの冷延鋼板とした。冷延鋼板は、いずれも再結晶が完了する850〜1000℃の範囲で仕上げ焼鈍を行った。仕上げ焼鈍は、酸化性雰囲気焼鈍あるいは光輝焼鈍を実施した。酸化性雰囲気焼鈍後の酸洗条件は、アルカリソルトバス浸漬+中性塩電解+硝弗酸浸漬とした。仕上げ焼鈍・酸洗あるいは光輝焼鈍して得られた鋼板は、適時、大気または不活性ガス中において100〜300℃で滞留する熱処理を実施した。
また、鋼の成分は、本発明で規定する範囲とそれ以外でも実施した。比較鋼は、高加工性高純度フェライト系であるSUS430LX(17Cr−Ti)を使用した。また、本発明の目標特性として基準となる耐熱用SUS(18Cr−2.5Si)を参考例として使用した。なお、鋼GのLa及びYはそれぞれ0.1%であり、鋼IのLa及びHfはそれぞれ0.05%であり、鋼JのB及びMgはそれぞれ7ppmであり、鋼KのZr及びCoはそれぞれ0.05%である。
表面酸化皮膜は、X線光電子分光法により、Cr濃度とSnの存在状態および膜厚を評価した。耐テンパーカラー性は、大気中300℃、1時間の条件で加熱した鋼板表面において、色差測定でb値を求めた。また、外観観察により表面の質感(金属光沢、着色)を判定した。さらに、JIS準拠の塩水噴霧試験(24hr噴霧)による発銹(有:×、無:○)を確認した。本発明例は、前記試験で、比較材とした430LXよりb値が小さく、耐熱SUSと同様に金属光沢の質感を有し、かつSST試験で発銹の無いものとした。
Figure 0006106450
表2に製造方法と各試験結果をまとめて示す。
表2から、試験番号7〜12、13〜16は、本発明で規定する好ましい成分と製造方法を満足する高純度フェライト系ステンレス鋼板である。これら鋼板は、本発明で規定する表面酸化皮膜の膜厚、Cr濃度、Sn存在状態が確認され,耐熱SUSと同様に優れた耐テンパーカラー性が得られた。
Figure 0006106450
試験番号1、2、4は、本発明で規定する成分と製造方法を実施した高純度フェライト系ステンレス鋼板である。これら鋼板は本発明の目標とする耐熱SUSと同等の優れた耐テンパーカラー性が得られた。
試験番号3、5、6は、本発明で規定する成分を有するものの,本発明で規定する製造方法から外れるものである。これら鋼板は、本発明で目標とする耐テンパーカラー性が得られなかった。
試験番号17〜20、22は、本発明で規定する成分から外れるものである。これら鋼板は、本発明で規定する好ましい製造方法を実施しているものの、本発明で目標とする耐テンパーカラー性が得られなかった。
試験番号21は、本発明で規定する成分から外れるもので、本発明で規定する好ましい製造方法も実施しなかったものである。これら鋼板は、本発明で目標とする耐テンパーカラー性が得られなかった。
本結果から、Sn添加高純度フェライト系ステンレス鋼板において、良好な加工性に加えて、表面皮膜の膜厚、Cr濃度、Snの存在状態をコントロールして耐テンパーカラー性を発現させるには、本発明で規定する成分あるいは好ましい成分に調整し、更に、好ましい製造方法を実施することが有効である。
本発明によれば、高Cr化や過度なSi、Alの添加に頼らず,更に光輝焼鈍による表面皮膜の生成に限定されることなく、Sn添加の作用効果により耐テンパーカラー性と加工性に優れた省合金型の高純度フェライト系ステンレス鋼板を得ることができる。

Claims (5)

  1. 質量%にて、C:0.001〜0.03%、Si:0.01〜0.7%、Mn:0.01〜1%、P:0.005〜0.05%、S:0.0001〜0.01%、Cr:12〜20%、N:0.001〜0.03%、Al:0.005〜0.5%、Sn:0.05〜1%、残部がFeおよび不可避的不純物からなる鋼板であって、500Å未満の表面酸化皮膜を有し、前記表面酸化皮膜内にSnが4価の酸化物の状態で存在し、かつ、C,OおよびNを除いたカチオンのみの割合で、表面から深さ20Åまでの範囲におけるCr濃度と鋼中のCr量との比(Cr濃度/鋼含有Cr量)が1.1以上であることを特徴とする耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板。
  2. 前記鋼には、さらに質量%にて、Nb:1%以下、Ti:0.3%以下、Ni:1%以下、Cu:1%以下、Mo:1%以下、V:0.5%以下、Zr:0.5%以下、Co:0.5%以下、Mg:0.005%以下、B:0.005%以下、Ca:0.005%以下のいずれか1種または2種以上が含有されていることを特徴とする請求項1に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板。
  3. 前記鋼には、さらに質量%にて、Y:0.1%以下,Hf:0.1%以下のいずれか1種または2種が含有されていることを特徴とする請求項1または2に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板。
  4. 請求項1〜3の何れか一項に記載の鋼成分を有する冷間圧延後の鋼板に対して焼鈍温度800〜1000℃での仕上げ焼鈍と酸洗とを連続して行い、その後大気または不活性ガス中において100〜300℃で10秒以上滞留する熱処理を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
  5. 請求項1〜3の何れか一項に記載の鋼成分を有する冷間圧延後の鋼板に対して焼鈍温度800〜1000℃での光輝焼鈍を行い、光輝焼鈍後の冷却途中あるいは冷却後に、大気または不活性ガス中において100〜300℃で10秒以上滞留する熱処理を行うことを特徴とする請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の耐テンパーカラー性と加工性に優れた高純度フェライト系ステンレス鋼板の製造方法。
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