JP6104828B2 - 3次元変形量計測装置および3次元変形量計測方法 - Google Patents

3次元変形量計測装置および3次元変形量計測方法 Download PDF

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Description

本発明は、3次元変形量計測装置および3次元変形量計測方法に関する。
燃料プール内の燃料集合体を移送し貯蔵する場合、まずは、移送し貯蔵しようとする燃料集合体が健全であるか否かを判定する必要がある。燃料集合体の健全性を判断するためには、燃料棒の外観を確認することが最良である。燃料集合体の健全性を検査する技術としては、燃料集合体およびその燃料棒の外表面をテレビカメラで撮影し、燃料集合体および燃料棒のどの場所にどのようなキズがあるかを検査する装置(例えば、特許文献1)等がある。
特開平11−190793号公報
燃料集合体は、通常、チャンネルボックスで覆われているため、例えば、特許文献1に記載される装置等を用いて燃料集合体の健全性を判断するためには、チャンネルボックスを取り除いてから燃料棒の外観を確認する必要がある。
しかしながら、事後的な要因でチャンネルボックスが物理的な衝撃を受けてしまうと、変形が生じてチャンネルボックスを取り除くことができない事態が生じ得る。
燃料集合体内部とチャンネルボックスが干渉しチャンネルボックスを通常通り取り除けない場合、燃料棒の外観を確認するためには、チャンネルボックスを切断するなどの対応が考えられる。但し、チャンネルボックスを取り除くことができない事態に至った場合には、燃料集合体が機械的なダメージを受けている可能性がある。燃料集合体が機械的なダメージを受けている場合にチャンネルボックスを切断すると、燃料集合体が崩落するなどの事態を招き得る。
このような事情を考慮して、チャンネルボックスを取り除かない状態のままでも燃料集合体の内部の変形を評価可能な技術が望まれている。
一方、特許文献1に記載される装置等は、基本的に燃料集合体の寸法や変形量を計測するために作られていないため、特許文献1に記載される装置等を用いて燃料集合体の寸法や変形量を計測することは困難である。また、カメラの位置およびそれに伴う連続画像から変形量をある程度推定することができる余地はあるが、長尺な燃料集合体の撮影に時間がかかったり、蓄積誤差により計測精度が低下したりするなどの課題が懸念される。
本発明は、上述した課題を考慮してなされたものであり、燃料集合体の構成要素(例えば、上部タイプレート、チャンネルボックス、および下部タイプレート等)の3次元位置及び姿勢を計測し、得られる構成要素間の相対位置関係から燃料集合体の変形を評価可能な3次元変形量計測装置および3次元変形量計測方法を提供することを目的とする。
本発明の実施形態に係る3次元変形量計測装置は、上述した課題を解決するため、燃料集合体の上部タイプレートの3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する第1の3次元計測手段と、前記第1の3次元計測手段および前記燃料集合体のチャンネルボックスの3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する第2の3次元計測手段と、前記第2の座標系上の前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢から、前記第1の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する座標変換行列算出手段と、前記座標変換行列を用いて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系から前記第2の3次元座標系に変換することによって、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定する3次元変形量算出手段と、を具備することを特徴とする。
本発明の実施形態に係る3次元変形量計測方法は、上述した課題を解決するため、燃料集合体の上部タイプレートの3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する第1の3次元計測手段と、前記第1の3次元計測手段および前記燃料集合体のチャンネルボックスの3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する第2の3次元計測手段と、前記第2の座標系上の前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢から、前記第1の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する座標変換行列算出手段と、前記座標変換行列を用いて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系から前記第2の3次元座標系に変換することによって、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定する3次元変形量算出手段とを具備する3次元変形量計測装置を用いて前記燃料集合体の3次元変形量を計測する方法であり、前記第1の3次元計測手段が、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定するステップと、前記第2の3次元計測手段が、前記第1の3次元計測手段および前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定するステップと、前記座標変換行列算出手段が、前記第2の座標系上の前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢から、前記第1の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出するステップと、前記3次元変形量算出手段が、前記座標変換行列を用いて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系から前記第2の3次元座標系に変換することによって、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定するステップと、を具備することを特徴とする。
本発明によれば、燃料集合体の構成要素の3次元位置及び姿勢を計測し、得られる構成要素間の相対位置関係から燃料集合体の変形を評価することができる。
本発明の第1の実施形態に係る3次元変形量計測装置の構成図。 本発明の第1の実施形態に係る3次元変形量計測装置が具備する3次元計測手段(第1,2の3次元計測部)の配置を示す概略図。 本発明の実施形態に係る3次元変形量計測装置の被計測対象となる燃料集合体の上部タイプレートおよびチャンネルボックスの概略を示す説明図であり、(A)は上部タイプレートの平面図、(B)は上部タイプレートとチャンネルボックスの外観を示す斜視図。 本発明の第1の実施形態に係る3次元変形量計測装置が具備する第1の3次元計測部に配置される2次元パターンを示す概略図。 本発明の第1の実施形態に係る3次元変形量計測装置が具備する第2の3次元計測部の作用を説明する説明図。 本発明の第2の実施形態に係る3次元変形量計測装置の構成図。 本発明の第2の実施形態に係る3次元変形量計測装置が具備する3次元計測手段(第1〜3の3次元計測部)の配置を示す概略図。 本発明の第3の実施形態に係る3次元変形量計測装置の構成図。
以下、本発明の実施形態に係る3次元変形量計測装置および3次元変形量計測方法について、図面を参照して説明する。なお、以下の説明では、本発明の実施形態に係る3次元変形量計測装置および3次元変形量計測方法によって、3次元の変形量が計測される対象物(以下、「被計測対象」とする。)の一例として、被計測対象が燃料集合体である場合を説明する。また、以下の説明中に使用される上、下、左、右などの方向を示す用語は、図示の状態、または通常の使用状態を基準とした方向を示している。
[第1の実施形態]
図1は、本発明の第1の実施形態に係る3次元変形量計測装置の一例である3次元変形量計測装置10Aの構成図である。また、図2は3次元変形量計測装置10Aが具備する3次元計測手段(第1の3次元計測部11および第2の3次元計測部12)の配置を示す概略図である。
3次元変形量計測装置10A(図1)は、例えば、被計測対象である燃料集合体1の異なる目標に対して3次元計測を行う2個など複数個の3次元計測部11,12と、ある3次元座標系(例えば、第1の3次元計測部11が基準とする3次元座標系)で決定される3次元位置および姿勢に基づいて、他の3次元座標系(例えば、第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系)の座標へ変換する変換行列を算出する座標変換行列算出部15と、最終的に得られる計測結果と予め与えられる基準とを比較して燃料集合体1の3次元変形量が許容範囲内か否かを判定することで燃料集合体1の3次元的な変形の有無を判定する変形判定部16と、を具備する。
3次元変形量計測装置10Aでは、少なくとも、一つの3次元計測部(例えば、第1の3次元計測部11)の位置および姿勢を他の3次元計測部(例えば、第2の3次元計測部12)で計測可能に構成されている。例えば、図2に例示される3次元変形量計測装置10Aでは、第2の3次元計測部12が第1の3次元計測部11を視野6の範囲内に収めた状態で撮像可能に配置されており、第1の3次元計測部11の3次元座標および姿勢を第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系で決定することができる。
このように構成される3次元変形量計測装置10Aでは、一つの3次元計測部(例えば、第1の3次元計測部11)が基準とする3次元座標系で3次元座標を決定できる対象について、他の3次元計測部(例えば、第2の3次元計測部12)基準とする3次元座標系で判断することが可能になる。
3次元変形量計測装置10Aの第1の3次元計測手段としての第1の3次元計測部11は、燃料集合体1の第1目標である上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する機能を有する。また、第2の3次元計測手段としての第2の3次元計測部12は、第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢と、燃料集合体1の第2目標であるチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢とを第1の3次元座標系とは異なる第2の3次元座標系で決定する機能を有する。
座標変換行列算出部15は、二つの3次元座標系の間で座標を変換する変換行列を算出する機能を有する。例えば、第1の3次元計測部11が決定する第1の3次元座標系の座標を第2の3次元計測部12が決定する第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する場合、座標変換行列算出部15は、第2の3次元計測部12から取得される第2の座標系上の第1の3次元計測部11の位置および姿勢に基づいて、第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する。
変形判定部16は、座標変換行列算出部15によって算出される変換行列を用いて、第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する機能と、第2の3次元座標系の座標を用いて基準と比較する機能とを有し、被計測対象である燃料集合体1の3次元変形量を算出する。すなわち、変形判定部16は、燃料集合体1(被計測対象)の3次元変形量算出手段としての役割を果たす。
また、変形判定部16は、基準との差異で表される燃料集合体1の3次元変形量が設定される閾値よりも大きいか否かを判定する機能を有し、当該判定結果に基づいて被計測対象である燃料集合体1の変形具合を判定する。すなわち、変形判定部16は、燃料集合体1(被計測対象)の変形判定手段としての役割を果たす。ここで、設定される閾値は、より詳細には燃料集合体1の一構成要素であるチャンネルボックス3の内部のスペースが許容範囲を超えて縮小(変形)しているか否かを推定するための設定値である。
燃料集合体1の3次元変形量が変形判定部16に設定される閾値を超える場合には、チャンネルボックス3の内部のスペースが許容範囲を超えて縮小していることを示しており、この場合、チャンネルボックス3内に収容される燃料棒に負荷がかかっていると推定されることから、燃料集合体1は健全でない(不健全)と判定される。設定される閾値を超えない場合には、燃料集合体1の変形は許容範囲内であり、燃料集合体1は健全であると判定される。従って、変形判定部16は、燃料集合体1の健全性評価手段であるともいえる。
変形判定部16は、まず、第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換することによって、第1の3次元座標系で決定されている燃料集合体1の第1目標である上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する。続いて、変形判定部16は、第2の3次元座標系で決定される上部タイプレート2の3次元位置および姿勢と、第2の3次元座標系で決定されるチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢とに基づいて、燃料集合体1の第1目標である上部タイプレート2と燃料集合体1の第2目標であるチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係を決定する。
続いて、変形判定部16は、基準として設定される上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報と、得られた上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを比較する。比較の基準となる情報には、例えば、製造時における上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報が採用される。
変形判定部16は、得られた上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報と、基準として設定される上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを比較した結果として得られる基準との差異が設定される閾値よりも大きいか否かを判定し、当該判定結果に基づいて、燃料集合体1の健全性が判定される。
続いて、3次元変形量計測装置10Aの作用について説明する。
3次元変形量計測装置10Aは、燃料集合体1(被計測対象)の上部タイプレート2(第1目標)とチャンネルボックス3(第2目標)との間の3次元的な位置および姿勢関係を計測し、基準となる位置および姿勢関係とどれだけの差異があるか、すなわち、どれだけ変形しているかを計測し、得られる計測結果に基づいて、燃料集合体1の健全性を評価する材料をユーザーに提供する。
3次元変形量計測装置10Aでは、まず、第1の3次元計測部11が、燃料集合体1の上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する。上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を決定する手法としては、例えば、下記に例示する第1,2,3の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法などがある。第1の3次元計測部11は、第1,2,3の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法などの上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法を少なくとも1個採用することによって、燃料集合体1の上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する機能を提供する。
<第1の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法>
図3は被計測対象となる燃料集合体1の上部タイプレート2およびチャンネルボックス3の概略を示す説明図であり、図3(A)は上部タイプレート2の一例を上方から見た場合の上視図(平面図)、図3(B)は上部タイプレート2とチャンネルボックス3の外観を示す斜視図である。
第1の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法は、上部タイプレート2のネットワーク部2aに燃料棒上部端栓を支持する円形孔が規定の間隔で並んで存在していることを利用し、この円形孔の座標が基準座標からどの程度ずれているかを計測することによって、上部タイプレート2の奥行きおよび傾きを算出する手法である。本手法では、上部タイプレート2のネットワーク部2aの各円形孔が平面上にあることを前提としており、当該前提の下では、平面ホモグラフィの原理により、上部タイプレート2の奥行きおよび傾きを算出することが可能となる。
第1の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法を採用する第1の3次元計測部11は、上部タイプレート2を上方から撮像する機能と、撮像により得られた上部タイプレート2の2次元画像から上部タイプレート2におけるネットワーク部2aの各円形孔を検出する機能と、検出した各円形孔の座標と予め保持されるネットワーク部2aの円形孔の基準座標とを比較する機能と、比較の結果から上部タイプレート2の奥行きおよび傾きを算出する機能とを有する。すなわち、第1の3次元計測部11は、上部タイプレート2を上方から撮像して2次元画像を取得し、取得する2次元画像上の上部タイプレート2のネットワーク部2aの配置から上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定することができる。
第1の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法では、まず、第1の3次元計測部11が、内蔵されるカメラ(図示せず)で上部タイプレート2の上方から画像撮影するとともに上部タイプレート2のネットワーク部2aに規定の間隔で並んで存在している円形孔を検出する。続いて、検出した各円形孔の座標と予め保持されるネットワーク部2aの円形孔の基準座標とがどの程度ずれているかを算出し、算出結果から第1の3次元計測部11が基準とする3次元座標系(第1の3次元座標系)における上部タイプレート2の奥行きおよび傾きを算出することによって、上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を決定する。
<第2の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法>
第2の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法は、第1の3次元計測部11が複数台のカメラを備える場合に適用可能な手法であり、少なくとも2台のカメラで上部タイプレート2を上方から撮影し、ステレオ視の原理を用いて、第1の3次元座標系における上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を決定する手法である。なお、第2の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法において、ネットワーク部2aの各円形孔中心の3次元座標をもって上部タイプレート2の位置姿勢を管理すると利便性が高くなる。
<第3の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法>
第3の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法は、第1の3次元計測部11が、例えば、光学式、超音波式、またはレーザー光線式などの非接触で2点間の距離を計測可能な距離計を備える場合に適用可能な手法であり、当該距離計で計測される上部タイプレート2上の複数点の距離に基づいて、当該距離計の3次元位置および姿勢を原点基準とする第1の3次元座標系で上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を決定する手法である。
また、3次元変形量計測装置10Aでは、第1の3次元計測部11が動作して、上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定するのと並行して、第2の3次元計測部12が動作し、第2の3次元計測部12が、第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢と、燃料集合体1のチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢とを第2の3次元座標系で決定する。第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する手法としては、例えば、下記に例示する第1,2の手法などがある。第2の3次元計測部12は、第1,2の手法などの第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する手法を少なくとも1個採用することによって、第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能を提供する。
<第1の手法>
図4は3次元変形量計測装置10Aが具備する第1の3次元計測部11に配置される2次元パターンPを示す概略図である。
第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する手法の第1の例(以下、単に「第1の手法」とする。)は、図4に例示されるようなサイズの既知な2次元パターンPを第1の3次元計測部11の筐体(外面)に配列しておき、2次元パターンPの特徴点(例えば、各矩形の頂点等)の3次元座標が当該特徴点の基準座標に対してどの程度ずれているかを算出することによって、第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系(第2の3次元座標系)における第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢を決定する手法である。第1の手法においても、2次元パターンPの各特徴点が平面上にあることを前提として平面ホモグラフィの原理を用いることによって、第2の3次元座標系における第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢を決定することが可能となる。
第1の手法を用いて第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する第2の3次元計測部12は、2次元パターンPを撮像する機能と、撮像した2次元画像内の2次元パターンPの特徴点を検出する機能と、検出した2次元パターンPの各特徴点の座標と予め保持される2次元パターンPの各特徴点の基準座標とを比較する機能と、比較の結果から第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系(第2の3次元座標系)における第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢を決定する機能とを有する。
第1の手法では、まず、第2の3次元計測部12が、2次元パターンPを視野内に収めた状態で2次元画像を撮像し、撮像した2次元画像内の2次元パターンPの特徴点を検出する。続いて、第2の3次元計測部12は、検出した2次元パターンPの各特徴点の座標が、予め保持される各特徴点の基準座標に対してどの程度ずれているかを算出し、算出結果から第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系(第2の3次元座標系)における第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢を決定する。
<第2の手法>
第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する手法の第2の例(以下、単に「第2の手法」とする。)は、例えば、図4に例示される2次元パターンPなどのサイズが既知な2次元パターンを投影する機能を有する2次元パターン投影手段を3次元変形量計測装置10A(図1)が備えている場合に適用される手法である。ここでは、第2の3次元計測部12(図1)が、図4に例示される2次元パターンPなどのサイズが既知な2次元パターンを第1の3次元計測部11(図1)の筐体(外面)に投影する機能を有している場合、すなわち、第2の3次元計測手段としての第2の3次元計測部12(図1)が2次元パターン投影手段でもある場合を説明する。
第2の手法では、第2の3次元計測部12が、まず、サイズが既知な2次元パターンを投影する機能を用いて、例えば、2次元パターンP(図4)を第1の3次元計測部11の筐体に投影する。その後は、第1の手法と同様にして、第2の3次元座標系における第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢が決定される。すなわち、投影された2次元パターンPが撮像され、撮像された2次元画像内の2次元パターンPの各特徴点の座標が、予め保持される各特徴点の基準座標に対してどの程度ずれているかを算出し、算出結果から第2の3次元座標系における第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢が決定される。
なお、上述した例は、第2の3次元計測部12が3次元計測手段であるとともに2次元パターン投影手段でもある場合を説明した例であるが、2次元パターン投影手段を3次元計測手段とは独立した構成とすることもできる。
また、第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する手法としては、上述した第1,2の手法の他にも、前述した第2の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法で言及した複数台のカメラを組み合わせたステレオ視を用いる手法や、前述した第3の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法で言及したレーザー式などの距離計を利用した手法を第1の3次元計測部11の位置および姿勢を決定する手法として採用することができる。
一方、第2の3次元計測部12が、燃料集合体1のチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する手法としては、例えば、下記に例示する第1,2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法などがある。第2の3次元計測部12は、第1,2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法などのチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法を少なくとも1個採用することによって、燃料集合体1のチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能を提供する。
<第1のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法>
図5は3次元変形量計測装置10Aが具備する第2の3次元計測部12(図1)の作用を説明する説明図であり、より詳細には、第2の3次元計測部12が取得する2次元画像8を2次元画像8で検出される輪郭線(上端輪郭線L1および側面輪郭線L2)とともに示した図である。
第1のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法は、第2の3次元計測部12が取得するチャンネルボックス3の2次元画像8(図5)において、サイズが既知であるチャンネルボックス3の輪郭線を抽出し、抽出した輪郭線に基づいてチャンネルボックス3の側面の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する手法である。
2次元画像8上のエッジが抽出されると、チャンネルボックス3の像は比較的単純になるため、2次元画像8上において抽出されたエッジからチャンネルボックス3の輪郭線を検出することが可能となる。チャンネルボックス3の輪郭線としては、例えば、上端輪郭線L1および側面輪郭線L2などの少なくとも2本が検出される。そして、チャンネルボックス3のサイズが既知である場合、2次元画像8上における少なくとも2本の輪郭線が検出されていれば、検出される輪郭線から選択される2本の輪郭線の傾きに基づいて、チャンネルボックス3の側面の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定することができる。
そこで、第1のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法では、まず、第2の3次元計測部12が、チャンネルボックス3の上端を含めた視野で側面からカメラ撮影し、2次元画像8(図5)を得て、2次元画像8上のエッジを抽出する。続いて、第2の3次元計測部12は、抽出した2次元画像8上のエッジからチャンネルボックス3の輪郭線として、チャンネルボックス3の上端の輪郭線である上端輪郭線L1と、チャンネルボックス3の側面の輪郭線である側面輪郭線L2とを検出する。
続いて、第2の3次元計測部12は、検出した2次元画像8上における上端輪郭線L1および側面輪郭線L2の傾きを求め、求めた上端輪郭線L1および側面輪郭線L2の傾きとチャンネルボックス3のサイズ情報とに基づいて、チャンネルボックス3の側面の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する。
<第2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法>
第2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法は、チャンネルボックス3の側面の上端付近には、燃料集合体1を識別する刻印などの目印が存在することを考慮した手法であり、この目印を含むチャンネルボックス3の2次元画像8を取得し、当該目印を抽出し、当該目印における各特徴点の座標が、予め保持される各特徴点の基準座標に対してどの程度ずれているかを算出し、算出結果から第2の3次元座標系におけるチャンネルボックス3の側面の3次元位置および姿勢を決定する手法である。第2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法は、上述した第1,2の手法と同様にして行うことができる。
なお、これら第1,2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法の他にも、前述した第2の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法で言及した複数台のカメラを組み合わせたステレオ視を用いる手法や、前述した第3の上部タイプレート3次元位置および姿勢決定手法で言及したレーザー式などの距離計を利用した手法を、第2のチャンネルボックス3次元位置および姿勢決定手法として採用することができる。
このようにして、第1の3次元計測部11が上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定し、第2の3次元計測部12が第1の3次元計測部11の3次元位置および姿勢とチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢とを第2の3次元座標系で決定すると、続いて、座標変換行列算出部15が、第1の3次元座標系と第2の3次元座標系の相対位置および姿勢関係を求める。すなわち、座標変換行列算出部15が、第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列Fを算出する。
Figure 0006104828
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このように、座標変換行列算出部15によって算出される変換行列Fを用いることによって、第1の3次元座標系と第2の3次元座標系の相対位置および姿勢関係を求めることができる。より具体的には、第1の3次元座標系で決定される上部タイプレート2の座標を第2の3次元座標系の座標に変換することができ、同じ3次元座標系である第2の3次元座標系上で上部タイプレート2とチャンネルボックス3の相対位置および姿勢関係を把握することが可能となる。
座標変換行列算出部15が変換行列Fを算出すると、続いて、変形判定部16は変換行列Fを用いて、上部タイプレート2とチャンネルボックス3との3次元的な相対位置および姿勢関係を決定し、決定した上部タイプレート2とチャンネルボックス3との3次元的な相対位置および姿勢関係と基準となる上部タイプレート2とチャンネルボックス3の相対位置および姿勢関係とを比較する。
変形判定部16は、決定した上部タイプレート2とチャンネルボックス3との3次元的な相対位置および姿勢関係と基準との差異が設定される閾値よりも大きいか否かを判定することで、被計測対象である燃料集合体1の変形状態、すなわち、燃料集合体1が健全な状態にあるか否かを識別することが可能となる。
本発明の実施形態に係る3次元変形量計測方法については、例えば、3次元変形量計測装置10A等の本発明の実施形態に係る3次元変形量計測装置を適用して被計測対象である燃料集合体1の3次元的な変形量を計測する方法である。
3次元変形量計測装置10Aを用いて燃料集合体1の3次元的な変形量の計測を行う場合、上述した3次元変形量計測装置10Aの作用によって、まず、第1の3次元計測部11が第1目標である上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定し、第2の3次元計測部12が第1の3次元計測部11および第2目標であるチャンネルボックス3の3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する。
続いて、座標変換行列算出部15が、第2の座標系上の第1の3次元計測部11の位置および姿勢から、第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する。
変換行列が算出されると、変形判定部16が変換行列を用いて、上部タイプレート2の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系から第2の3次元座標系に変換し、第2の3次元座標系での3次元位置および姿勢を決定する。そして、変形判定部16は、第2の3次元座標系で決定される第1目標と第2目標との相対位置および姿勢関係、すなわち、上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係を決定し、基準として予め設定される上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係と比べる。
3次元変形量計測装置10Aでは、変形判定部16によって決定された上部タイプレート2とチャンネルボックス3との3次元的な相対位置および姿勢関係と基準との差異が設定される閾値よりも大きい場合には、被計測対象である燃料集合体1の変形量が健全と判断可能な許容範囲を超えていると判断する。
このように、3次元変形量計測装置10A、および3次元変形量計測装置10Aを用いた3次元変形量計測方法によれば、上部タイプレート2がチャンネルボックス3の上端に対して沈みこむような変形を伴っていても、上部タイプレート2とチャンネルボックス3の3次元的な位置および姿勢関係を把握することができる。
また、3次元変形量計測装置10A、および3次元変形量計測装置10Aを用いた3次元変形量計測方法によれば、把握される上部タイプレート2とチャンネルボックス3の3次元的な位置および姿勢関係に基づいて、燃料集合体1の変形状態(より詳細には、チャンネルボックス3の内部のスペースがどれだけ縮小しているか)を把握することができるので、チャンネルボックス3の内部に収容される燃料棒に負荷がかかっているか否かを推定することができ、当該推定結果から燃料集合体1が健全であるか否かを判定(評価)することができる。
なお、上述した3次元変形量計測装置10Aは、座標変換行列算出部15が、第2の座標系上の第1の3次元計測部11の位置および姿勢から第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出している例であるが、第1の3次元計測部11が第2の3次元計測部12の3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定することができるようにして、座標変換行列算出部15が、第1の座標系上の第2の3次元計測部12の位置および姿勢から第2の3次元座標系の座標を第1の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出するようにしても良い。この場合、上部タイプレート2とチャンネルボックス3の3次元的な位置および姿勢関係は、第1の3次元座標系によって把握される。
[第2の実施形態]
図6は、本発明の第2の実施形態に係る3次元変形量計測装置の一例である3次元変形量計測装置10Bの構成図である。また、図7は3次元変形量計測装置10Bが具備する3次元計測手段(第1の3次元計測部11〜第3の3次元計測部13)の配置を示す概略図である。
3次元変形量計測装置10Bは、3次元変形量計測装置10Aに対して、3次元位置および姿勢を第3の3次元座標系で決定する機能を有する第3の3次元計測部13をさらに具備する点と、座標変換行列算出部15の代わりに、座標変換行列算出部15に対して第3の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する座標変換行列を算出する機能を付加した座標変換行列算出部25をさらに具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、本実施形態の説明では、上記相違点を中心に説明するとともに、3次元変形量計測装置10Aと実質的に相違しない構成要素については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
3次元変形量計測装置10B(図6)は、例えば、複数個の一例である3個の3次元計測手段としての第1,2,3の3次元計測部11,12,13と、座標変換行列算出部25と、変形判定部16と、を具備する。
第3の3次元計測部13は、他の3次元計測手段としての第1,2の3次元計測部11,12と同様に3次元計測機能を有し、目標に対して3次元計測を行う。第3の3次元計測部13は、被計測対象である燃料集合体1の下部タイプレート4とチャンネルボックス3の下端(第3目標)の3次元位置および姿勢を第3の3次元計測部13が基準とする3次元座標系(第3の3次元座標系)で決定する。
また、3次元変形量計測装置10Bでは、3個の3次元計測手段のうち、1個の3次元計測手段が残り2個の3次元計測手段の3次元座標を取得可能に配置される。例えば、図7に示される第1,2,3の3次元計測部11,12,13の配置例では、第2の3次元計測部12が第1の3次元計測部11を視野6aの範囲内に収めた状態で、第3の3次元計測部13を視野6bの範囲内に収めた状態で撮像可能に配置される。
すなわち、第2の3次元計測部12は、少なくとも、第1の3次元計測部11を視野6aの範囲内に収めることが可能な第1の視点と、第3の3次元計測部13を視野6bの範囲内に収めることが可能な第2の視点とを有しており、第1の視点および第2の視点によって、それぞれ取得される第1の3次元計測部11の2次元画像および第3の3次元計測部13の2次元画像に基づいて第1,3の3次元計測部11,13の3次元座標および姿勢を第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系(第2の3次元座標系)で決定することができる。
なお、第2の3次元計測部12が第3の3次元計測部13の2次元画像に基づいて第3の3次元計測部13の3次元座標および姿勢を第2の3次元座標系で決定する手法は、第1の実施形態において前述した第1の3次元計測部11の2次元画像に基づいて第1の3次元計測部11の3次元座標および姿勢を第2の3次元座標系で決定する手法と同様である。
座標変換行列算出部25は、二つの3次元座標系の間で座標を変換する変換行列を算出する機能を有しており、3次元変形量計測装置10Bで使用される全ての3次元座標系の座標について、3次元変形量計測装置10Bで取得される何れか1個の3次元座標系の座標で決定する。例えば、図7に示される3次元変形量計測装置10Bの場合、第1,3の3次元計測部11,13の3次元座標および姿勢を第2の3次元計測部12が基準とする3次元座標系で決定する。
すなわち、座標変換行列算出部25は、各3次元計測部11,12,13がそれぞれ基準とする3次元座標系で決定される3次元位置および姿勢に基づいて、第1の3次元計測部11が基準とする第1の3次元座標系と第2の3次元計測部12が基準とする第2の3次元座標系との間で座標を変換する変換行列と、第1の3次元計測部11が基準とする第1の3次元座標系と第2の3次元座標系との間で座標を変換する変換行列とを算出する。なお、第3の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列については、第1の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列と同様にして算出することができる。
3次元変形量計測装置10Bにおいて、変形判定部16は、上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報、およびチャンネルボックス3と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を得る。また、変形判定部16は、上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報、およびチャンネルボックス3と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを用いて、上部タイプレート2と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を得ることができる。
変形判定部16は、決定される目標(燃料集合体1の構成要素)間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報と、基準となる目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを比較した結果として得られる基準との差異が設定される閾値よりも大きいか否かを判定する。当該判定の結果は、チャンネルボックス3の内部のスペースが許容範囲を超えて縮小しているか否か、すなわち、燃料棒に負荷がかかっているか否かを示す情報であり、燃料集合体1が健全であるか否かを判定する材料となる。
変形判定部16は、基準となる目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを比較した結果として得られる基準との差異が設定される閾値よりも大きい場合、チャンネルボックス3の内部のスペースが許容範囲を超えて縮小し、燃料集合体1を構成する燃料棒に負荷がかかっていると判断して、燃料集合体1は健全でないと判定する。一方、変形判定部16は、基準となる目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを比較した結果として得られる基準との差異が設定される閾値以下の場合、燃料集合体1は健全と判定する。
続いて、3次元変形量計測装置10Bの作用について説明する。
3次元変形量計測装置10Bは、3次元変形量計測装置10Aと同様にして、上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を得る。また、3次元変形量計測装置10Bでは、第3の3次元計測部13が、チャンネルボックス3の下端部と下部タイプレート4の3次元位置および姿勢を第3の3次元計測部13が基準とする3次元座標系(第3の3次元座標系)で決定し、続いて、座標変換行列算出部25が、チャンネルボックス3と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報、すなわち、第3の3次元座標系の座標を第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する。
続いて、3次元変形量計測装置10Bでは、変形判定部16が、得られた上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とチャンネルボックス3と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを用いて、基準として設定される目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報と同じ目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を得る。例えば、基準として設定される目標が、上部タイプレート2と下部タイプレート4である場合には、上部タイプレート2とチャンネルボックス3との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とチャンネルボックス3と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報とを用いて、上部タイプレート2と下部タイプレート4との相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を得る。
続いて、変形判定部16が、基準として設定される目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報と同じ目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を得ると、基準となる目標間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報と比較し、得られる基準との差異が設定される閾値よりも大きいか否かを判定することによって、燃料集合体1の変形具合や健全性を判定する。
このように、3次元変形量計測装置10B、および3次元変形量計測装置10Bを用いた3次元変形量計測方法によれば、3次元変形量計測装置10A、および3次元変形量計測装置10Aを用いた3次元変形量計測方法と同様の効果を奏するとともに、3個の3次元計測部11〜13を具備し、1個の3次元座標系を基準とした3次元座標系によって構成要素間の相対的な3次元位置および姿勢関係を把握することができるので、より長尺な燃料集合体1(被計測対象)についても計測することができる。
[第3の実施形態]
図8は、本発明の第3の実施形態に係る3次元変形量計測装置の一例である3次元変形量計測装置10Cの構成図である。
3次元変形量計測装置10Cは、3次元変形量計測装置10Bに対して、被計測対象である燃料集合体1の軸を中心に回転させる被計測対象回転手段としての回転部27をさらに具備する点で相違するが、その他の点では実質的に相違しない。そこで、本実施形態の説明では、上記相違点を中心に説明するとともに、3次元変形量計測装置10Bと実質的に相違しない構成要素については同じ符号を付し、重複する説明を省略する。
3次元変形量計測装置10Cは、例えば、第1,2,3の3次元計測部11,12,13と、座標変換行列算出部25と、変形判定部16と、被計測対象である燃料集合体1の軸を中心に回転させる被計測対象回転手段としての回転部27とを具備する。
回転部27は、被計測対象である燃料集合体1を支持しつつ、燃料集合体1の軸を中心に回転させる機能と、現在回転させている角度(位相)の情報を与える機能とを有する。回転部27は、燃料集合体1の軸を中心に回転させると、当該回転の角度(位相)の情報を変形判定部16へ与える。変形判定部16は、回転部27から与えられた回転の角度(位相)の情報に基づいて、同じ位相で基準と比較し、変形判定を行う。
このように、3次元変形量計測装置10Cでは、回転部27が燃料集合体1の軸を中心に回転させることができるので、燃料集合体1の軸と平行な面(側面)のうち任意の1面(第2の3次元計測部12が撮像する面)しか計測できない3次元変形量計測装置10A,10Bに対して、燃料集合体1の軸と平行な面(側面)の全面について非接触で計測を行うことができる。従って、3次元変形量計測装置10C、および3次元変形量計測装置10Cを用いた3次元変形量計測方法では、被計測対象(例えば、燃料集合体1)の目標間(例えば、上部タイプレート2とチャンネルボックス3、チャンネルボックス3と下部タイプレート4、および上部タイプレート2と下部タイプレート4)の相対的な3次元位置および姿勢関係の計測精度をさらに向上させることができる。
なお、上述した3次元変形量計測装置10Cは、燃料集合体1を回転させる構成を例示したものであるが、逆に第2,3の3次元計測部12,13を燃料集合体1の周囲を燃料集合体1の軸と垂直な方向に回転させる構成としたり、第2,3の3次元計測部12,13を燃料集合体1の各側面に対して配設し、各側面に配設される第2,3の3次元計測部12,13が3次元計測を行う構成としても良い。
また、上述した3次元変形量計測装置10Cは、3次元変形量計測装置10Bに対して回転部27をさらに具備して構成される例であるが、3次元変形量計測装置10Cでは、3次元変形量計測装置10Bの代わりに3次元変形量計測装置10Aを適用することもできる。すなわち、3次元変形量計測装置10Aに対して回転部27をさらに具備する3次元変形量計測装置10Cを構成することもできる。
このように、3次元変形量計測装置10C、および3次元変形量計測装置10Cを用いた3次元変形量計測方法によれば、回転部27が燃料集合体1の軸を中心に回転させることができるので、燃料集合体1の軸と平行な面(側面)の全面について非接触で計測を行うことができる。従って、3次元変形量計測装置10C、および3次元変形量計測装置10Cを用いた3次元変形量計測方法では、目標(燃料集合体1における構成要素)間の相対的な3次元位置および姿勢関係の計測精度をさらに向上させることができる。
以上、3次元変形量計測装置10A〜10C、および3次元変形量計測装置10A〜10Cを用いた3次元変形量計測方法によれば、燃料集合体1を非接触で3次元計測することができ、燃料集合体1における構成要素間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報を非接触で得ることができる。また、3次元変形量計測装置10A〜10C、および3次元変形量計測装置10A〜10Cを用いた3次元変形量計測方法によれば、得られる構成要素間の相対的な3次元位置および姿勢関係から燃料集合体1の変形量を評価し、評価される燃料集合体1の変形量から変形量が評価される燃料集合体1が健全か否かを判定することができる。
さらに、3次元変形量計測装置10B、および3次元変形量計測装置10Bを用いた3次元変形量計測方法によれば、3個の3次元計測部11〜13を具備し、1個の3次元座標系を基準とした3次元座標系によって構成要素間の相対的な3次元位置および姿勢関係を把握することができるので、より長尺な被計測対象に対応することができる。
さらにまた、3次元変形量計測装置10C、および3次元変形量計測装置10Cを用いた3次元変形量計測方法によれば、燃料集合体1の軸と平行な面(側面)の全面について非接触で計測を行うことができるので、燃料集合体1における構成要素間の相対的な3次元位置および姿勢関係の情報をより高い精度で得ることができる。従って、3次元変形量計測装置10C、および3次元変形量計測装置10Cを用いた3次元変形量計測方法によれば、燃料集合体1の変形量を評価する精度、および燃料集合体1が健全か否かを判定する精度をより高めることができる。
なお、3次元変形量計測装置10A〜10C、および3次元変形量計測装置10A〜10Cを用いた3次元変形量計測方法は、被計測対象を燃料集合体1とする場合、燃料集合体1の状態の如何が適用上の障害になることはない。例えば、福島第一原子力発電所に残存する燃料集合体1のような過酷な状態にある対象のみならず、他の原子力発電所内に載置される照射済みの燃料集合体1のような一般的な状態にある対象に対しても適用可能な技術である。
また、本発明は上述した実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階では、上述した実施例以外にも様々な形態で実施することが可能である。例えば、被計測対象は、燃料集合体に限らず、棒材、線材、管材等で構成される長尺物であっても良い。さらに、本発明は、発明の要旨を逸脱しない範囲で、種々の省略、追加、置き換え、変更を行うことができる。これら実施形態やその変形は、発明の範囲や要旨に含まれるとともに、特許請求の範囲に記載された発明とその均等の範囲に含まれる。
1… 燃料集合体(被計測対象)、2…上部タイプレート(第1目標)、2a…(上部タイプレートの)ネットワーク部、2b…(上部タイプレートの)ハンドル部、3…チャンネルボックス(第2目標)、4…下部タイプレート(第3目標)、6,6a,6b…視野、8…2次元画像、10A,10B,10C…3次元変形量計測装置、11…第1の3次元計測部(第1の3次元計測手段)、12…第2の3次元計測部(第2の3次元計測手段)、13…第3の3次元計測部(第3の3次元計測手段)、15,25…座標変換行列算出部(座標変換行列算出手段)、16…変形判定部(変形判定手段)、27…回転部(被計測対象回転手段)、P…2次元パターン、L1…上端輪郭線、L2…側面輪郭線。

Claims (13)

  1. 燃料集合体の上部タイプレートの3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する第1の3次元計測手段と、
    前記第1の3次元計測手段および前記燃料集合体のチャンネルボックスの3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する第2の3次元計測手段と、
    前記第2の3次元座標系上の前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢から、前記第1の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する座標変換行列算出手段と、
    前記座標変換行列を用いて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系から前記第2の3次元座標系に変換することによって、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定する3次元変形量算出手段と、を具備することを特徴とする3次元変形量計測装置。
  2. 前記燃料集合体の下部タイプレートと前記燃料集合体のチャンネルボックスの下端との相対的な3次元位置および姿勢を第3の3次元座標系で決定する第3の3次元計測手段を、さらに具備し、
    前記第2の3次元計測手段は、前記第3の3次元計測手段および前記燃料集合体のチャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定可能に構成され、
    前記座標変換行列算出手段は、前記第2の3次元座標系上の前記第3の3次元計測手段の位置および姿勢から前記第3の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出可能に構成されることを特徴とする請求項記載の3次元変形量計測装置。
  3. 前記第3の3次元計測手段は、前記燃料集合体の下部タイプレートと前記チャンネルボックスの下端部を同一視野内に収めた画像を取得し、取得した画像に現れる前記下部タイプレートと前記チャンネルボックスの下端部の輪郭線を検出し、検出した輪郭線に基づき前記下部タイプレートの位置および姿勢と前記チャンネルボックスの位置および姿勢とを第3の3次元座標系で決定する機能を有することを特徴とする請求項記載の3次元変形量計測装置。
  4. 前記第1の3次元計測手段および前記第3の3次元計測手段の外面には、それぞれ、サイズが既知である第1の2次元パターンおよび第2の2次元パターンが配列されており、
    前記第2の3次元計測手段は、少なくとも前記第1の2次元パターンを視野内に収める視点と、前記第2の2次元パターンを視野内に収める視点とを有しており、前記第1の2次元パターンを視野内に含む第1の2次元画像を取得し、取得する第1の2次元画像に現れる前記第1の2次元パターンと、前記サイズが既知である前記第1の2次元パターンとを比べることによって、前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能と、前記第2の2次元パターンを視野内に含む第2の2次元画像を取得し、取得する第2の2次元画像に現れる前記第2の2次元パターンと、前記サイズが既知な前記第2の2次元パターンとを比べることによって、前記第の3次元計測手段の位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能とを有することを特徴とする請求項2または3に記載の3次元変形量計測装置。
  5. サイズが既知である2次元パターンを、前記第1の3次元計測手段の外面および前記第3の3次元計測手段の外面に、それぞれ投影する2次元パターン投影手段を備え、
    前記第2の3次元計測手段は、前記第1の3次元計測手段の外面に投影された前記2次元パターンを第1の画像として取得し、取得した前記第1の画像に現れる前記2次元パターンと、前記サイズが既知である前記2次元パターンとを比べることによって、前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能と、前記第3の3次元計測手段の外面に投影された前記2次元パターンを第2の画像として取得し、取得した前記第2の画像に現れる前記2次元パターンと、前記サイズが既知である前記2次元パターンとを比べることによって、前記第3の3次元計測手段の位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能を有することを特徴とする請求項2から4の何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  6. 前記第1の3次元計測手段の外面には、サイズが既知である2次元パターンが配列されており、
    前記第2の3次元計測手段は、前記2次元パターンを視野内に含む第1の2次元画像を取得し、取得する第1の2次元画像に現れる前記2次元パターンと、前記サイズが既知である前記2次元パターンとを比べることによって、前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能を有することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  7. サイズが既知である2次元パターンを前記第1の3次元計測手段の外面に投影する2次元パターン投影手段を備え、
    前記第2の3次元計測手段は、前記第1の3次元計測手段の外面に投影された前記2次元パターンを画像として取得し、取得した2次元画像に現れる前記2次元パターンと、前記サイズが既知である前記2次元パターンとを比べることによって、前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能を有することを特徴とする請求項1から3および6の何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  8. 前記第1の3次元計測手段は、前記上部タイプレートの2次元画像を取得し、取得する2次元画像上の前記上部タイプレートのネットワーク部の配置から前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系で決定する機能、
    複数の異なる視点から2次元画像を取得し、取得するステレオ視により、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系で決定する機能、および
    距離計を用いて、当該距離計から前記上部タイプレート上の複数点に対する距離を計測し、その計測結果に基づいて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系で決定する機能の少なくとも何れか1つの機能を有することを特徴とする請求項1からの何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  9. 前記第2の3次元計測手段は、前記第1の3次元計測手段と前記チャンネルボックスの上端を同一視野内に収めた画像を取得し、取得した画像に現れる前記チャンネルボックスの上端部の輪郭線を検出し、検出した輪郭線に基づき前記チャンネルボックスの位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する機能を有する請求項1からの何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  10. 前記3次元変形量算出手段が前記第2の3次元座標系で決定する前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢に基づいて、前記第2の3次元座標系で決定される前記上部タイプレートと前記チャンネルボックスとの相対的な3次元位置および姿勢関係を求め、求めた前記上部タイプレートと前記チャンネルボックスとの相対的な3次元位置および姿勢関係と、基準として予め設定された前記上部タイプレートと前記チャンネルボックスとの相対的な3次元位置および姿勢関係とを比べることで、前記燃料集合体の変形を判定する変形判定手段を具備することを特徴とする請求項1から9の何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  11. 前記変形判定手段は、基準として予め設定される情報が、前記第2の3次元座標系で決定される前記上部タイプレートと前記燃料集合体の下部タイプレートとの相対的な3次元位置および姿勢関係である場合、前記基準として予め設定される前記第2の3次元座標系で決定される前記上部タイプレートと前記下部タイプレートとの相対的な3次元位置および姿勢関係と、前記第2の3次元座標系で決定される前記上部タイプレートと前記チャンネルボックスとの相対的な3次元位置および姿勢と前記第2の3次元座標系で決定される前記下部タイプレートと前記チャンネルボックスの下端との相対的な3次元位置および姿勢とに基づいて導出される前記第2の3次元座標系で決定される前記上部タイプレートと前記下部タイプレートとの相対的な3次元位置および姿勢関係とを比べることで、前記燃料集合体の変形を判定するように構成されることを特徴とする請求項10記載の3次元変形量計測装置。
  12. 前記燃料集合体の中心軸を中心に燃料集合体を回転させる集合体回転手段をさらに具備することを特徴とする請求項1から11の何れか1項に記載の3次元変形量計測装置。
  13. 燃料集合体の上部タイプレートの3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定する第1の3次元計測手段と、前記第1の3次元計測手段および前記燃料集合体のチャンネルボックスの3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定する第2の3次元計測手段と、前記第2の3次元座標系上の前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢から、前記第1の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出する座標変換行列算出手段と、前記座標変換行列を用いて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系から前記第2の3次元座標系に変換することによって、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定する3次元変形量算出手段とを具備する3次元変形量計測装置を用いて前記燃料集合体の3次元変形量を計測する方法であり、
    前記第1の3次元計測手段が、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を第1の3次元座標系で決定するステップと、
    前記第2の3次元計測手段が、前記第1の3次元計測手段および前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を第2の3次元座標系で決定するステップと、
    前記座標変換行列算出手段が、前記第2の3次元座標系上の前記第1の3次元計測手段の位置および姿勢から、前記第1の3次元座標系の座標を前記第2の3次元座標系の座標へ変換する変換行列を算出するステップと、
    前記3次元変形量算出手段が、前記座標変換行列を用いて、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢を前記第1の3次元座標系から前記第2の3次元座標系に変換することによって、前記上部タイプレートの3次元位置および姿勢と前記チャンネルボックスの3次元位置および姿勢を前記第2の3次元座標系で決定するステップと、を具備することを特徴とする3次元変形量計測方法。
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