JP6103427B2 - 電子機器 - Google Patents

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Description

本開示は、画面にタッチするタッチ入力とキーボードを押圧操作するキー入力とを行えるコンバーチブル型の電子機器に関する。
この分野としては、特許文献1がある。この特許文献1には、上側ユニットと操作部を有する下側ユニットとを相互に接続する可動接合部材が、前記上側ユニットと前記下側ユニットとを開閉自在かつ両ユニット相互に回動可能に安定的に接合し、閉じたままでの視認および操作が可能となり、展開時の表示部の縦長・横長あるいは反転折り畳み時の表示逆転等の携帯情報端末の開閉姿勢に応じて表示内容の向きを適切に変換して表示する折り畳み式携帯情報端末が開示されている。
特開2006−211690号公報
本開示は、相独立した第1のヒンジと第2のヒンジとの支持により、操作部が表示部に隠蔽された状態と、表示部と操作部とを視認できる状態とを実現できる電子機器を提供する。
本開示の電子機器は、表示パネルを配置した表示部と、表示パネルで表示する視認情報を操作する操作部と、操作部に第1のヒンジで取り付けられた保持部と、表示部を操作部に対して回転する第2のヒンジとを備え第1のヒンジは、保持部を操作部に対して開閉可能に接続する開閉軸を備え、第2のヒンジは、表示部を保持部に対して回転可能に接続する回転軸を備え、操作部において使用者の操作を受け付ける操作部主面と、表示部における表示パネルが使用者に視認される面とが、共に使用者の方向を向いた配置で、操作部の上に表示部を重ねた第1状態と、第1状態において表示部を、表示パネルが使用者に視認される面が使用者に面した配置のまま、第2のヒンジで、操作部に対して第1状態から回転して操作部が第1状態よりも露出し、かつ表示の一端部が保持部に重なる第2状態と、表示部が保持部と一体となって、第2の状態から操作部主面に近接する方向に、第1のヒンジによって変位可能となる第3状態とを備え、第2状態を介在させ第1状態と第3状態とが可逆的に移行し、操作部主面の第1のヒンジ側には、表示部の一端部が当接することで、第1のヒンジの開閉角度が規制される溝部が配置されている
本開示の電子機器は、第1のヒンジと第2のヒンジとにより、操作部に対する表示部の形態を変化できる構成を備える。したがって、第1状態では、操作部主面が表示部に完全に隠蔽されるため、不用意に触れることで誤動作することを抑制することができる。また、第3状態では、表示部は操作部に対して開く構成であるため、例えば操作部にパームレストを配置することができ、良好な操作性を実現できる。また、第3状態への回動動作に連動して操作部の裏側に脚部が突出する構成では、使用者による操作部の操作性を向上させることができる。また、第1状態乃至第2状態では、脚部は収納部に収納する構成であるため、使用者の操作に対し脚部が干渉することがない。
コンバーチブル型携帯コンピュータ(PC)におけるタブレット型として使用する斜視図である。 PCをタブレット型からラップトップ型への移行する過程の斜視図である。 PCをタブレット型からラップトップ型への移行する過程の斜視図である。 PCにおけるラップトップ型として使用する斜視図である。 第2の状態におけるPCの斜視図である。 第2の状態における第1のヒンジ近傍の断面図である。 第2の状態における第1のヒンジ近傍を拡大した断面図である。 第3の状態におけるPCの斜視図である。 第3の状態における第1のヒンジ近傍の断面図である。 第1のヒンジの正面図である。 第1のヒンジの正面図である。 PCの表示筐体の正面図である。 PCの操作筐体の正面図である。
以下、適宜図面を参照しながら、実施の形態を詳細に説明する。但し、必要以上に詳細な説明は省略する場合がある。例えば、既によく知られた事項の詳細説明や実質的に同一の構成に対する重複説明を省略する場合がある。これは、以下の説明が不必要に冗長になるのを避け、当業者の理解を容易にするためである。
なお、発明者らは、当業者が本開示を十分に理解するために添付図面および以下の説明を提供するのであって、これらによって特許請求の範囲に記載の主題を限定することを意図するものではない。
以下、電子機器の一例として、表示パネルにタッチ機能を備えるいわゆるタブレット型携帯コンピュータと、表示パネルと操作筐体とが開閉可能に係合するいわゆるクラムシェル型携帯コンピュータとを可逆的に変位可能なコンバーチブル型携帯コンピュータ(以下PCと略す)を例に挙げて説明する。なお、本開示はPCに限定されるものではなく、電子機器に広く適用可能である。
(実施の形態1)
図1乃至図4は、PCの一実施形態の構成を示す斜視図である。PC1は、図1に示した使用者が表示パネル2aのみを視認することができるタブレット型と、図4に示した使用者がキーボードや操作パッド等の入力部3aを操作することで表示パネル2aを制御するクラムシェル型とを、図2および図3を経て可逆的に移行することができる。なお、後述するが、図4に示した状態は、表示パネル2aを入力部3aに接するように折り畳める構成ではない。このため、PC1は、表示パネル2aと入力部3aとを相近接して折り畳める形態のクラムシェル型とは異なる。但し、図4の状態は、表示筐体2が操作筐体3に支持される構成であるため、以降この様態をラップトップ型と言う。
[コンバーチブル型携帯コンピュータの構成]
PC1は、表示筐体2と操作筐体3とを備え、表示筐体2は操作筐体3に対して第2のヒンジ5で回転可能に支持されると共に、第1のヒンジ4で開閉可能に支持されている。
図1は、表示筐体2のみを使用者が視認することができるタブレット型の構成(すなわち、第1状態)である。表示筐体2は、表示パネル2aを備えた表示部表面2b、表示部表面2bの反対面の表示部裏面2c(図2参照)、表示筐体2と操作筐体3とを回転自在に支持する第2のヒンジ5側の表示部ヒンジ側面2d、表示パネル2aを介して表示部ヒンジ側面2dに対向する表示部対向側面2e、表示部ヒンジ側面2dを上側として使用者が視認する方向で右側の側面を表示部右側面2f、左側の側面を表示部左側面2gで構成される。
また、図4は、表示筐体2と操作筐体3とを使用者が視認することができるラップトップ型の構成(すなわち、第3状態)である。操作筐体3は、キーボードや操作パッドで表示パネル2aの表示情報を操作する入力部3aを配置した操作部主面3b、操作部主面3bの反対面の操作部裏面3c、表示筐体2と操作筐体3とを回転自在に支持する第2のヒンジ5側の操作部ヒンジ側面3d、操作部ヒンジ側面3dと入力部3aを介して対向する操作部対向側面3e、操作部主面3bと表示パネル2aとが共に使用者の方向を向いた配置の状態で右側に位置する側面の操作部右側面3f、左側に位置する側面の操作部左側面3gで構成される。
また、PC1は、操作筐体3に対して表示筐体2を回転可能に軸支する第2のヒンジ5を備えている。第2のヒンジ5は、操作筐体3の操作部ヒンジ側面3dに対して平行で、表示部ヒンジ側面2dの中央に配置した第2のヒンジ係合部5a(図2参照)に内包されている。第2のヒンジ係合部5aは、操作部主面3bの操作部ヒンジ側面3d近傍に載置され、操作筐体3に対し表示筐体2を開閉する第1のヒンジ4と一体に構成されている。
なお、PC1の表示部裏面2cは、第1状態以外の構成で操作筐体3から露出する。このため、例えば第1のヒンジ4または第2のヒンジ5が係合する被係合部を表示部裏面2cに備えると、外界にさらされる係合部に塵埃等が付着し、ヒンジ機能を損ねる可能性がある。また、この被係合部を使用者等が視認できる構成は、一般的に意匠性に欠ける場合がある。これに対して、PC1の第1のヒンジ4および第2のヒンジ5の機能は、図1乃至図4に示したように、表示筐体2、第2のヒンジ係合部5a、操作筐体3、および第1のヒンジ係合部4aに埋没されているため、耐塵埃性および意匠性に優れている。
また、PC1は、図4に示したように、操作筐体3に対して表示筐体2を、所定角度で開いた状態で軸支する第1のヒンジ4を備えている。第1のヒンジ4は、図2乃至図3に示したように、第1のヒンジ係合部4aに開閉軸が係合している。また、表示筐体2の表示部対向側面2eが、操作筐体3に配置した溝部3hに当接することで、表示部表面2bは操作部主面3bに対し所定角度で開いた状態となる。
なお、PC1は、通常の携帯コンピュータに見受けられるように、例えば表示筐体2にアンテナを配置、例えば操作筐体3にUSB(Universal Serial Bus)端子や有線および無線LAN(Local Area Network)端子やケーブルコネクタ端子や光ディスクドライブ等を配置させることもできる。
[コンバーチブル型携帯コンピュータの動作]
次に、PC1の操作筐体3に対する表示筐体2の動作について、図1乃至図4を参照して説明する。
PC1は、図1に示したように、タブレット型で持ち運びされる。PC1を、タブレット型として動作させた際、表示部ヒンジ側面2dを使用者から見て上側に配置すると、表示パネル2aは横向きに画像を表示する。なお、表示部対向側面2eを使用者から見て上側に配置しても、表示パネル2aは横向きに画像をすることができる。ただし、PC1は、第2のヒンジ5で操作筐体3に対して表示筐体2を回転させるため、一般的に使用者は表示部ヒンジ側面2dを上側に配置して使用する。また、例えば表示部右側面2fを使用者から見て上側に配置すると、表示パネル2aは縦向きに画像を表示する。なお、表示部左側面2gを上側に配置しても、表示パネル2aは画像を縦向きに表示することができる。なお、横向き表示から縦向き表示に表示筐体2を第2のヒンジ5周りに回転させるとき、使用者は、左手で表示部ヒンジ側面2dを把持した方が右利きの場合操作し易い。また、横向きまたは縦向きの表示方向は、例えば重力センサ等で制御することができる。
PC1は、図1に示したタブレット状態から、第2のヒンジ5の回転軸周りに矢印A方向に表示筐体2を操作筐体3に対し回転させられ、図2に示した状態となる。図2は、表示パネル2aが使用者に視認される状態を維持し、入力部3aを有する操作部主面3bが部分的に視認される状態である。なお、図2は、一例として表示筐体2を操作筐体3に対して矢印A方向に90度回転した状態を示している。表示筐体2を第2のヒンジ5の回転軸周りに回転させると、第1のヒンジ4のヒンジカバー、第1のヒンジ係合部4a、および第2のヒンジ5が係合する第2のヒンジ係合部5aとが、表示筐体2から露出する。また、第2のヒンジ5の回転方向は、後述するように、矢印A方向のみに回転する構成とした。しかしながら、回転方向は矢印A方向に限定されるものではなく、矢印A方向の反対周りの矢印B方向の構成や、矢印A方向およびB方向に回転する構成であってもよい。また、第2のヒンジ係合部5aは、操作部ヒンジ側面3dに対し平行に、操作部ヒンジ側面3dから操作部主面3bの上に載置され、第2のヒンジ5の回転軸を内包している。また、第2のヒンジ係合部5aにおいて、操作部ヒンジ側面3dと平行に配置された両端部は、一対の第1のヒンジ4のヒンジカバーが構成されている(なお、図2における第1のヒンジ4は、操作部右側面3f側だけを図示している)。なお、後述するが、第1のヒンジ4は、開閉軸(煩雑となるため図示は省略)を第1のヒンジ係合部4aに係合させることで、操作筐体3に対し表示筐体2を、使用者が視認し易い所定の角度範囲内で軸支させている。
PC1は、図2の状態(平坦型)からさらに操作筐体3に対して矢印A方向に表示筐体2を回転させると、図3に示したように、表示筐体2の表示ヒンジ側面2dが操作部主面3bに備える溝部3hと平行となる第2状態(平坦型)となる。つまり、第2状態は、第1状態において表示筐体2を、使用者に視認される表示パネル2aが使用者に面した配置のまま、第2のヒンジ5で、操作筐体3に対して第1状態から回転して操作筐体3の入力部3aを完全に露出させ、表示筐体2の表示部ヒンジ側面2dが第1のヒンジ4で操作部主面3bに載置した第2のヒンジ係合部5aに重なる状態である。この第2状態で、表示筐体2と操作筐体3とは、第1のヒンジ4で軸支される。また、使用者は、第2状態でも入力部3aの操作により、表示パネル2aの表示情報等を制御することができる。この構成については後述する。
PC1の表示筐体2を、第2状態から第1のヒンジ4の周りに、操作筐体3に対して第2状態よりも入力部3aに近接する方向(矢印C方向)に開閉させると、図4に示した第3状態となる。なお、上述したように、表示筐体2の表示部ヒンジ側面2dは、操作部主面3bに配置した溝部3hに沿い、操作部主面3bに載置されている。したがって、表示筐体2を、第1のヒンジ4の軸周りに矢印C方向に開閉させると、表示部ヒンジ側面2dが溝部3hに当接する。表示部ヒンジ側面2dを、溝部3hに当接することで、操作部主面3bから溝部3hの深さで、表示パネル2aと操作部主面3bとの開閉角度が規制される。この状態で、操作筐体3に対する表示筐体2は、図4に示したようにラップトップ型を呈する。
第3状態におけるPC1は、表示筐体2が操作筐体3に対して開いた状態であるため、例えばPC1の入力部3aに広いパームレストを配置することができる。また、使用者はより入力部3aを良好に操作することができる。
図4に示したように、第1のヒンジ4の周りに表示筐体2が操作筐体3に対して所定の角度だけ開閉すると、第2のヒンジ係合部5aは、表示部裏面2cに密着する。すなわち、第2のヒンジ5の回転軸は、第2のヒンジ係合部5aを内包され、第2のヒンジ5を係止している。このため、表示筐体2が操作筐体3から第1のヒンジ4周りに所定の角度だけ開閉することにより、第1のヒンジ4のヒンジカバーと第1のヒンジ係合部4aとの境界で、第2のヒンジ係合部5aの操作部主面3b側の面は、操作部主面3bから離脱する。また、第2のヒンジ係合部5aは、第1のヒンジ係合部4aと一体に構成されている。このため、表示筐体2は、第1のヒンジ4の開閉軸と係合すると共に、第2のヒンジ5の回転軸を内包している。したがって、第2のヒンジ係合部5aは、操作部主面3b側の面が操作部主面3bから離脱し、表示部裏面2cに密着する。なお、第1のヒンジ係合部4aおよび第2のヒンジ係合部5aは、図3および図4に示したように、表示筐体2が第1のヒンジと係合しているとき、表示筐体2の表示部ヒンジ側面2d近傍で、表示筐体2を保持している保持部といえる。
また、PC1は、図4に示した第3状態(ラップトップ型)から、図1に示した第1状態(タブレット型)に変位させるには、第1のヒンジ4を図4の状態で矢印D方向に開閉させ、図3に示した第2状態(平坦型)とする。図3に示した第2状態から、第2のヒンジ5の回転軸を矢印B方向に回転させ、図2に示した状態を経て、図1に示した第1状態とする。このようにPC1は、第1状態のタブレット型と、第3状態のラップトップ型とを、第2状態の平坦型を経て可逆的に変位させることができる。
[第1のヒンジに対する操作筐体と表示筐体の係合]
第1状態のタブレット型のPC1は、操作筐体3に対し表示筐体2を第2のヒンジ5を矢印A方向に回転させ、第2状態の平坦型に変位される。第2状態のPC1は、第1のヒンジ4を矢印C方向に開閉させ、第3状態のラップトップ型に変位される。この第1状態から第2状態への移行過程で、第1のヒンジ4が操作筐体3と表示筐体2とを軸支していると、第2のヒンジ5周りには回転させることができない。また、第2状態から第3状態への移行過程では、第1のヒンジ4が操作筐体3と表示筐体2とを開閉自在に軸支することが要請される。したがって、第1のヒンジは、第1状態と第3状態との間に存在する第2状態で、操作筐体3と表示筐体2とを係合させる必要がある。
図5Aは、第2状態の平坦型のPC1を、操作部裏面3cから見た斜視図である。前述したように、第2状態のPC1は、第1のヒンジ4の開閉軸周りに、矢印D方向に開閉させることで、PC1を第3状態のラップトップ型とすることができる。PC1の操作部裏面3cと操作部ヒンジ側面3dとが成す交線近傍には、一対の脚部6を配置している。図5Aの状態における脚部6は、それぞれ操作筐体3に備える収納部7(図5D参照)に収納されている。また、脚部6それぞれは、収納部7に対し係合する一対の開閉軸Mで軸支されている。なお、脚部6については後述する。
第2状態における第1のヒンジ4は、例えば図5Bのように構成することができる。図5Bは、操作筐体3を操作部主面3bの面に対し平行に切断した第1のヒンジ4を、操作部主面3b側から示す拡大図である。なお、図示した第1のヒンジ4は、操作部右側面3f側であるが、操作部左側面3g側にも対称に構成された第1のヒンジ4が配置されている。第1のヒンジ4は、開閉中心軸L周りに回転するシャフト4b、操作筐体3に固定される操作締結部4c、操作締結部4cと一体に形成した第1の支持部4d、ワッシャ4e、ラバーシート4f、ワッシャ4g、カム4h、表示部挿入舌部4i、および第2の支持部4jで構成される。なお、カム4hについては後述する。
第1のヒンジ4は、ワッシャ4e、ラバーシート4fおよびワッシャ4gを備えることで、シャフト4bと表示部挿入舌部4iとの間に所定の摩擦力を生じることができる。すなわち、ラバーシート4fが一対のワッシャ4eおよび4gに挟持されることで、ラバーシート4fが備える反作用力により、ワッシャ4eを介して第1の支持部4dに摩擦力が生じる。この摩擦力は、表示筐体2と操作筐体3とを使用者が所望する開閉角度に維持させることができる。なお、この摩擦力は、ラバーシート4fに供する材料や、第1の支持部4dとワッシャ4eおよび4gとの締結力等で制御することができる。なお、第2の支持部4jは、シャフト4bおよび表示部挿入舌部4iと一体に構成されている。
図5Bに示した第2状態は、前述したように、表示筐体2の表示部ヒンジ側面2dが第2のヒンジ5周りに回転し、操作部ヒンジ側面3dに係合する。この様子の一実施の形態について図5Cを参照して説明する。図5Cは、表示パネル2aに対して直交する平面で切断した、表示部挿入舌部4i近傍の拡大断面図で、図3のE−E矢視図である。本例では、表示部裏面2cと表示部ヒンジ側面2dとの界面に形成した切欠2iに、表示部挿入舌部4iを挿入させる構成とした。表示部挿入舌部4iを切欠2iに挿入することで、操作筐体3と表示筐体2とを第1のヒンジ4に係合させている。なお、第1のヒンジ4は、表示部挿入舌部4iに位置決め部4pを配置し、表示部挿入舌部4iを屈曲部4qで屈曲させた。また、表示部ヒンジ側面2dにおける表示部裏面2c側に、位置決め部4pの配置位置に対応する被位置決め部2hを配置した。このように構成することで、表示筐体2を第2のヒンジ5周りに開閉すると、矢印F方向に表示筐体2が移動し、表示部裏面2cと表示部ヒンジ側面2dとの間に備える切欠2iに、第1のヒンジ4の表示部挿入舌部4iが挿入される。この挿入に際して、表示部挿入舌部4iが屈曲部4qで弾性変形するため、位置決め部4pは被位置決め部2hに嵌合する。表示部挿入舌部4iは、位置決め部4pが被位置決め部2hに嵌合した後、付勢力によって表示部ヒンジ側面2dの方向に付勢される。この付勢力により、第1のヒンジ4と表示筐体2との嵌合関係は維持される。
このようにして、第1状態では係合関係にない第1のヒンジ4は、第2状態で開閉係合され、操作筐体3に対して表示筐体2を第3状態で開閉させることができる。また、第3状態から第2状態への開閉に際しても、第1のヒンジ4による表示筐体2および操作筐体3の開閉係合を維持させることができる。また、第2状態から第1状態への移行に際しても、単に第2のヒンジ5周りに表示筐体2を回転させることで、位置決め部4pと被位置決め部2hとの嵌合を容易に解除させることができる。なお、位置決め部4pと被位置決め部2hとの嵌合の解除は、例えば図5Cにおける位置決め部4pの屈曲部4q側を傾斜に構成する等でより確実に解除することができる。
また、図5Cに示した構成は一例であり、この構成に限定されるものではない。他の例としては、位置決め部4pを表示部挿入舌部4iの下面に形成させ、被位置決め部2hを表示部裏面2cに形成する構成、表示部挿入舌部4iに陥没または貫通孔の位置決め部を形成し、表示部ヒンジ側面2dにこの位置決め部に嵌合する突起状の被位置決め部を形成する構成等がある。また、位置決め部4pと被位置決め部2hとの嵌合・非嵌合は繰り返して行われるため、例えば図5Cの被位置決め部2hに位置決め部4pを案内する案内部を、屈曲部4q側の側面から被位置決め部2hにかけて備える構成、被位置決め部2hを図5Cにおける紙面表裏方向に延びる溝状とする構成等がある。また、上述したように嵌合・非嵌合は繰り返し実施されるため、少なくとも位置決め部4pおよび被位置決め部2hに供する材質には、摺動性に勝る金属を適用することができる。なお、位置決め部4pと被位置決め部2hとの嵌合力は、表示部挿入舌部4iの復元力、位置決め部4pおよび/または被位置決め部2hの突出高さ、位置決め部4pおよび/または被位置決め部2hへの侵入量等を制御することができる。また、表示部挿入舌部4iの復元力は、表示部挿入舌部4iの板厚および/または材質で制御することができる。なお、第1のヒンジ4が第2状態で係合させる構成は、上述で挙げて例に限るものではない。例えば、表示部挿入舌部4iの側面および切欠2iの内側面に凹凸を形成する構成、磁石の磁力を用いて係合させる構成等であっても適用させることができる。また、表示部挿入舌部4iに屈曲部4qを配置した構成で説明したが、屈曲部4qは表示部挿入舌部4iに弾性力を生起させると共に、第2状態における第2のヒンジ5周りの操作筐体3および表示筐体2の回転面の高さを調整することができる。なお、表示部挿入舌部4iの弾性力を生起するには、上述したように、表示部挿入舌部4iの板厚および/または材質で行うことができる。したがって、弾性力の付与だけの観点では屈曲部4qは必須ではない。また、屈曲部4qは高さ調整することができるが、例えば操作締結部4cと第1のヒンジ4とを締結する操作部裏面3cからの高さ調整でも行うことができ、また操作筐体3と表示筐体2とを第1のヒンジ4で締結する構成とすることもできる。したがって、屈曲部4qは、一実施の形態であり、PC1では必須の構成ではない。
[コンバーチブル型携帯コンピュータのチルト構成]
ラップトップ型(第3状態)では、使用者は表示パネル2aを視認しながら、入力部3aのキーボードまたは操作パッドを操作する。このとき、PC1は操作部裏面3cを机等の平坦面に載置される。また、操作部主面3bは操作部裏面3cに対してほぼ水平関係にあるため、使用者が入力部3aを操作し難い可能性がある。平坦面に対して操作部ヒンジ側面3dの高さよりも操作部対向側面3eを低く構成(このような構成をチルト構成と称する)すると、使用者の操作性が向上する。しかしながら、チルト構成のため、操作部裏面3cに配置した脚部を逐一操作することは、使用者に負担を強いることとなる。また、PC1はコンバーチブル型であり、タブレット型(第1状態)として使用する場合には、操作部裏面3cのチルト構成は一般的に不要であり、ラップトップ型としてPC1を使用する際にチルト構成が要請される。この要請に対して、PC1の操作筐体3に備えるチルト構成について、図5A乃至図5Eを参照して説明する。
PC1のチルト構成に関する一例を、図5A乃至図5Eを適宜参照して説明する。前述したように、第1のヒンジ4は、カム4hを備えている。カム4hは、シャフト4bと一体であるため、第1のヒンジ4の開閉に応じて、例えば図5Bの状態と図5Eの状態とを形成する。なお、図5Bは、図5Aに示したようにPC1が第2状態にあり、図5Eは、図5Dに示したようにPC1が第3状態にある構成をそれぞれ示している。
表示筐体2が第1のヒンジ4に係止された状態で、図5Dに示したように、表示筐体2は、操作筐体3に対して矢印D方向に、内角θまで開閉させることができる。内角θまで開閉させると、前述したように、表示部ヒンジ側面2dは、溝部3h(図2参照)に当接する。
脚部6について説明する。脚部6の当接面(図5Bにおける脚部6として表示されているPC1の表示筐体2側の面)と、カム4hの外形を構成する楕円の長軸とはほぼ平行である。なお、楕円の外周と長軸とが交差するカム4hの当接部は、紙面の下側に向いている。このため、開閉軸M(図5A参照)で軸支された脚部6は、操作部裏面3cから突出することなく、図5Bの状態では収納部7に収納されている。一方、第1のヒンジ4(本実施の形態では表示部挿入舌部4i)を介して開閉係合する表示筐体2を、第1のヒンジ4の開閉軸L周りに操作筐体3に対して矢印D方向に開閉させると、カム4hも矢印D方向に開閉する。この開閉動作によって、カム4hの当接部は、図5Eに示したように、脚部6の当接面に当接し、脚部6を押圧する。押圧された脚部6は、開閉軸М周りに開閉し、図5Dに示したように、操作部裏面3cから突出する。この脚部6の突出により、第3状態(すなわち、ラップトップ型)におけるPC1は、脚部6で支えられ、チルト状態を実現できる。
なお、第3状態から第2状態に移行するときは、第3状態の表示筐体2を開閉軸L周りに矢印C方向に開閉する。表示筐体2を開閉することによって、脚部6を押圧しているカム4hの当接部は、脚部6の当接面から離脱する。脚部6は、当接面から当接部が離脱することによって、図5Bに示したように、脚部6は収納部7に収納される。脚部6が収納部7に収納されることで、操作部裏面3cは図5Aに示したように平面を構成する。なお、脚部6は、図5Aの状態では収納部7に収納され、図5Dの状態では収納部7から突出する。すなわち、脚部6は、収納部7に収納された状態と、収納部7から突出した状態とを可逆的に構成する。したがって、例えば図5Aの状態における脚部6は、例えば操作部裏面3cを鉛直方向の下側に配置したとき、重力で収納部7から突出しない構成とするためには、脚部6が収納部7に収納される方向に付勢する付勢力を、例えば収納部7の軸支される開閉軸Мに配置する。
上述したように、PC1は、第3状態(ラップトップ型)の姿勢の場合のみチルトさせることができる。この構成により、使用者が感じる、第3状態におけるPC1の入力部3aの操作性を向上させることができる。また、第3状態以外では操作部裏面3cの平面状態で操作することができるため、脚部6は、使用者の操作に対して干渉することはない。なお、上述のチルト構成は一例である。他の構成としては、例えばカム4h自体を脚部として適用する構成、第1のヒンジ4の開閉動作で脚部6の動きを制御する構成等であっても適用することができる。
[第1のヒンジにおける開閉角度の構成]
ラップトップ型の第3状態において、PC1の使用者が第1のヒンジ4周りに、表示筐体2を操作筐体3に対し所望の角度に開閉できる構成を、図6Aおよび図6Bを参照して説明する。なお、図6Aおよび図6Bに示した第1のヒンジ4は、それぞれ図5Bおよび図5Eを参照して説明した第1のヒンジ4と同じ構成については、同一符号を付し説明は割愛する。図6Aおよび図6Bに示したように、第1の支持部4kは、操作締結部4cと一体に構成されている。また、第1の支持部4kは、ワッシャ4gおよびラバーシート4f側にワッシャ4nを備えている。
第1の支持部4kは、ワッシャ4nに対して対向する面に、第1の係止凹部4lと第2の係止凹部4mとを備えている。また、ワッシャ4nは、第1の支持部4kに対して対向する面に、第1の係止凸部4oを備えている。ワッシャ4nは、第1のヒンジ4の開閉中心軸L周りに、シャフト4bの矢印D方向に開閉する。第1の支持部4kはワッシャ4nに対して押圧力を備えて配置されているので、この開閉により、第1の係止凸部4oが第1の係止凹部4lまたは第2の係止凹部4mに嵌まり込む。
図6Aに示すように、矢印D方向にシャフト4bを開閉させると、第1の係止凸部4oが第1の係止凹部4lに嵌まり込む。第1の係止凸部4oが第1の係止凹部4lに嵌まり込むことで、シャフト4bの開閉角度が規制される。また、さらに図6Bに示すように、矢印D方向にシャフト4bを開閉させると、第1の係止凸部4oは、第2の係止凹部4mに嵌まり込む。第1の係止凸部4oは、第2の係止凹部4mに嵌まり込むことで、シャフト4bの開閉角度が規制される。図6Bに示した状態から図6Aに示した状態には、図6Bに示したように矢印C方向にシャフト4bを開閉させることで、第1の係止凸部4oを、第1の係止凹部4lに嵌まり込ませることができる。このようにして、第1のヒンジ4は、開閉角度を所望の角度に規制させることができる。
なお、上述では第1の支持部4kに配置した第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4mそれぞれの窪み形状は対称とした。この構成では、例えば図5Bの状態で矢印D方向にさらに開閉力を印加すると、第1の係止凸部4oが第2の係止凹部4mを超え、所望の開閉角度以上となる可能性がある。これは、例えば第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4m間における外側に配置した凹部の傾斜を、第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4m間における内側に配置した凹部の傾斜よりも急峻に構成することで、抑制することができる。なお、第3状態において、配置する係止凹部の数を増加させると、操作筐体3に対する表示筐体2の開閉角度の自由度は増加させることができる。また、上述した例では、操作部主面3bに溝部3hを配置する構成としたが、第1のヒンジ4の開閉角度を規制する第1の係止凸部4oと、第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4mとを備える構成であれば、溝部3hは省略することができる。また、上述した例では、第1のヒンジ4の開閉角度を制御するラバーシート4fを配置したが、第1のヒンジ4の開閉角度を規制する第1の係止凸部4oと、第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4mとを備えると、ラバーシート4fは省略することができる。また、上述ではワッシャ4nに第1の係止凸部4oを備え、第1の支持部4kに第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4mを備えたが、ワッシャ4nに係止凹部を備え、第1の支持部4kに係止凸部を備えてもよい。
以上のように、PC1の表示筐体2と操作筐体3との開閉角度は、第3状態(ラップトップ型)の構成において、第1のヒンジ4に第1の係止凹部4lおよび第2の係止凹部4mと第1の係止凸部4oとを備えることで、開閉角度を係止させることができる。その結果、第2状態(平坦型)と第3状態(ラップトップ型)との開閉角度は、所定の角度または使用者の好みに応じた所望の角度で係止させることができる。
[第2のヒンジにおける回転の構成]
第1状態(タブレット型)から第2状態(平坦型)への移行過程で、操作筐体3に対し表示筐体2は第2のヒンジ5で回転自在に支持される。一方、表示筐体2には、表示パネル2aが配置される。表示パネル2aに表示される視認情報は、操作筐体3に内蔵する信号処理回路等で処理された映像信号が、操作筐体3から表示パネル2aに信号線で送信される。当該信号線は第2ヒンジ5を介して操作筐体3から表示パネル2aに配置される。このとき、操作筐体3に対し表示筐体2の回転方向を一定方向とした方が、一般的に信号線の捩じれを抑制する可能性が高い。
そこで、表示筐体2の回転方向を規制する回転制御部の一例について、図7Aおよび図7Bを参照して説明する。図7AはPC1における表示筐体2のみの平面図であり、図7BはPC1における操作筐体3のみの平面図である。なお、第1状態のPC1は、図7Aに示した表示筐体2を、図7Bに示した操作筐体3と第2のヒンジ5で結合させることで構成することができる。また、図7Aおよび図7Bにおいて、図1乃至図4における説明と同一の構成は同一符号を付し、説明は割愛する。図7Aでは回転規制部として、回転規制凸部8を表示部裏面2cに配置した。また、表示筐体2において回転規制凸部8は、表示部ヒンジ側面2dと表示部左側面2gとが交差する角部近傍にのみ配置した。一方、操作筐体3には、一対の回転規制凹部9aおよび9bを配置した。回転規制凹部9aおよび9bは、操作筐体3における操作部ヒンジ側面3dに沿って配置された一対の段差部3iそれぞれに配置した。なお、回転規制凹部9aおよび9bは、回転規制凸部8を挿入させることができる容積を有する。
回転規制凹部9aおよび9bの操作部ヒンジ側面3dから操作部対向側面3e方向の長さの距離は、それぞれ表示部裏面2cに配置した回転規制凸部8における表示部ヒンジ側面2dから表示部対向側面2e方向の長さの距離に等しい。また、回転規制凹部9aおよび9bの操作部ヒンジ側面3d方向の幅の距離は、回転規制凸部8における表示部ヒンジ側面2d方向の幅の距離に略等しい。なお、回転規制凹部9aおよび9bの幅の距離を、回転規制凸部8の幅の距離に略等しくした構成は、第2のヒンジ5周りに回転規制凸部8が回転する際、回転規制凸部8の長さの距離に起因する回転モーメントを吸収するためである。したがって、図7Aにおける回転規制凸部8の平面形状が、例えば円形等のように、第2のヒンジ5周りの回転方向および回転に対し直交する方向に突出していれば、同一の幅であってもよい。また、回転規制凹部9aおよび9bの操作部主面3bから操作部裏面3c方向の深さの距離は、回転規制凸部8における表示部表面2bから表示部裏面2c方向の厚みの距離以上とした。なお、段差部3iと操作部主面3bとの間には、第2のヒンジ係合部5aの板厚分だけ陥没している。このため、回転規制凹部9aおよび9bの段差部3iからの深さの距離は、回転規制凸部8の厚みから段差部3iの厚みを引いた距離となる。また、回転規制凹部9aおよび9bの操作部主面3bから操作部裏面3c方向の深さの距離の上限は、回転規制凹部9aおよび9bが操作筐体3を貫通する構成の場合となり、操作筐体3の厚みに等しい。
PC1が第1状態(タブレット型)の場合には、組み立てたPC1は、見かけ上図7Aの構成となる。また、回転規制凸部8の長さの距離は、回転規制凹部9aの操作部ヒンジ側面3dから操作部対向側面3e方向の長さの距離に等しく構成したため、第1状態の表示筐体2は、第2のヒンジ5周りの矢印B方向(図3参照)に回転させることができない。また、PCが第2状態(平坦型)の場合には、第2のヒンジ5を中心に表示筐体2が回転するため、回転規制凸部8は回転規制凹部9bに挿入される。回転規制凸部8の長さの距離は、回転規制凹部9bの操作部ヒンジ側面3dから操作部対向側面3e方向の長さの距離に等しく構成したため、第2状態の表示筐体2は、第2のヒンジ5周りの矢印A方向(図1参照)に回転させることができない。
このように、上述した回転規制凸部8を表示筐体2の表示部ヒンジ側面2dと表示部左側面2gとが交差する角部近傍に配置し、回転規制凹部9aおよび9bを操作筐体3における操作部ヒンジ側面3dに沿って配置した一対の段差部3iそれぞれに配置した。この構成により、操作筐体3に対する表示筐体2の第2のヒンジ5周りの回転角度および回転方向を規制する回転規制部を構成することができる。その結果、表示パネル2aで表示される映像信号を伝送する信号線の捩じれを抑制することができる。また、回転規制凹部9aおよび9bに対する回転規制凸部8の嵌め合いを調整することで、第1状態および第2の状態における操作筐体3に対し表示筐体2を固定させることができる。その結果、第1状態および第2状態における表示筐体2の操作筐体3に対する例えば搖動等を解消することができる。
なお、上述した回転規制部は一例である。例えば一対の回転規制凸部を操作筐体3における操作部ヒンジ側面3dに沿ってそれぞれ配置し、回転規制凹部を表示筐体2の表示部ヒンジ側面2dと表示部左側面2gとが交差する角部近傍に配置することによっても実現できる。また、特開2011−133106号公報、特開2011−192261号公報に開示されているように、第2のヒンジ5に回転規制部を備える構成によっても実現できる。
[実施の形態の効果]
本開示の電子機器は、表示パネルを配置した表示部と、表示パネルで表示する視認情報を操作する操作部と、操作部に第1のヒンジで取り付けられた保持部と、表示部を操作部に対して回転する第2のヒンジと、操作部において使用者の操作を受け付ける操作部主面と、表示部における表示パネルが使用者に視認される面とが、共に使用者の方向を向いた配置で、操作部の上に表示部を重ねた第1状態と、第1状態において表示部を、表示パネルが使用者に視認される面が使用者に面した配置のまま、第2のヒンジで、操作部に対して第1状態から回転して操作部が第1状態よりも露出し、かつ表示パネルの一端部が保持部に重なる第2状態と、表示部が保持部と一体となって、第2の状態から操作部主面に近接する方向に、第1のヒンジによって変位可能となる第3状態とを備え、第2状態を介在させ第1状態と第3状態とが可逆的に移行する構成とした。
その結果、第1状態として使用する際に、キーボードや操作パッドの入力部を表示筐体が隠蔽するため、不用意に入力部を触れることによる誤動作や、入力部の損傷を抑制することができる。
また、第3状態として使用する際に、表示パネルは操作筐体の操作部ヒンジ側面の近傍に配置するため、操作部主面に備えるパームレストを広く構成することができ、使用者の操作性を向上させることができる。
また、第2状態としても、例えば対話状態で用いる場合等では、コンバーチブル型携帯コンピュータに保存した資料を参加者全員に見せつつ、この試料についての説明等をすることができる。
また、操作筐体に対し、表示筐体を回転させる第2のヒンジと、表示筐体を開閉する第1のヒンジとを相独立させ、しかも表示筐体および操作筐体それぞれのヒンジ側面と平行に配置したヒンジ係合部で第1のヒンジと第2のヒンジとを配置したため、外界の塵埃がヒンジに付着することでヒンジ特性に与える支障を解消することができる。また、第3状態等で表示部背面にヒンジが配置されないため、コンバーチブル型携帯コンピュータの意匠性を向上させることができる。
また、第2状態で第1のヒンジが操作筐体と表示筐体と係合し、第1のヒンジの係合が第3状態でも維持される構成により、第1状態から第2状態への移行過程では第1のヒンジが干渉することがない。したがって、第1状態から第2状態への移行過程では、第2のヒンジによる回転係合と、第2状態から第3状態への移行過程では、第1のヒンジによる開閉係合とに独立したヒンジ機能を実現することができる。その結果、第1のヒンジおよび第2のヒンジに対するヒンジの負担を軽減することができる。
また、本開示の電子機器は、操作部における操作部主面の第1のヒンジ側に配置され、この第1のヒンジの開閉角度を規制する溝部を備える構成とした。その結果、第1のヒンジで第2状態から第3状態に表示パネルを開く角度が規制できるため、使用者は、表示パネルにおける第1のヒンジの側面が溝部に当接するまで表示パネルを開くことができる。また、溝部の配置位置および/または溝部の操作部主面からの距離を調整することで、使用者が表示パネルを視認し易い角度とすることができる。
また、本開示の電子機器は、第3状態にあるとき、保持部は、第1のヒンジの開閉動作に連動し、操作部主面の裏側で操作部を傾斜させる脚部を備える構成とした。また、操作部主面の裏側に、脚部を収納する収納部を備える構成とした。
その結果、第3状態のときのみに、第1のヒンジの開閉動作に連動して、操作部裏面から脚部が突出する構成の場合には、第3状態のコンバーチブル型携帯コンピュータに良好なチルト状態を実現させることができる。このことで、使用者の操作性を向上させることができる。また、脚部を収納する収納部を配置した構成により、第1状態から第2状態の間は操作部裏面から突出する脚部を保護することができ、第1状態や第2状態において突出した脚部が使用者の操作に対して干渉することを抑制することができる。
また、本開示の電子機器は、第1状態から第2状態に第2のヒンジが回転するとき、操作部に対して表示部の回転角度を規制する回転規制部を備える構成とした。この結果、表示パネルで表示する表示信号を第2のヒンジを貫通して表示パネルに伝送する信号線は、捩じれを抑制させることができる。
また、本開示の電子機器は、第1のヒンジが、表示部と操作部との開閉角度を係止する係止部を備える構成とした。その結果、第1のヒンジにおける開閉角度を規定する係止部を備えることで、第2状態と第3状態との相互移行過程で、使用者の開閉に対する負担を軽減させることができる。
[付記]
なお、表示筐体は、表示部の一実施の形態である。また、操作筐体は、操作部の一実施の形態である。また、操作部裏面は、操作部主面の裏側の一実施の形態である。また、第1の係止凹部、第2の係止凹部および第1の係止凸部は、係止部の一実施の形態である。また、回転規制凸部および回転規制凹部は、回転規制部の一実施の形態である。
以上のように、本開示における技術の例示として、実施の形態を説明した。そのために、添付図面および詳細な説明を提供した。
したがって、添付図面および詳細な説明に記載された構成要素の中には、課題解決のために必須な構成要素だけでなく、上記技術を例示するために、課題解決のためには必須でない構成要素も含まれ得る。そのため、それらの必須ではない構成要素が添付図面や詳細な説明に記載されていることをもって、直ちに、それらの必須ではない構成要素が必須であるとの認定をするべきではない。
また、上述の実施の形態は、本開示における技術を例示するためのものであるから、特許請求の範囲またはその均等の範囲において種々の変更、置き換え、付加、省略などを行うことができる。
本開示は、第1のヒンジと第2のヒンジとにより、操作部に対する表示部の形態を変化させる構成であり、例えばコンバーチブル型携帯コンピュータ、携帯電話、医療用端末、携帯ゲーム機、在庫管理端末等の電子機器に適用することができる。
1 コンバーチブル型コンピュータ
2 表示筐体
2a 表示パネル
2b 表示部表面
2c 表示部裏面
2d 表示部ヒンジ側面
2e 表示部対向側面
2f 表示部右側面
2g 表示部左側面
2h 被位置決め部
2i 切欠
3 操作筐体
3a 入力部
3b 操作部主面
3c 操作部裏面
3d 操作部ヒンジ側面
3e 操作部対向側面
3f 操作部右側面
3g 操作部左側面
3h 溝部
3i 段差部
4 第1のヒンジ
4a 第1のヒンジ係合部
4b シャフト
4c 操作締結部
4d 第1の支持部
4e ワッシャ
4f ラバーシート
4g ワッシャ
4h カム
4i 表示部挿入舌部
4j 第2の支持部
4k 第1の支持部
4l 第1の係止凹部
4m 第2の係止凹部
4n ワッシャ
4o 第1の係止凸部
4p 位置決め部
4q 屈曲部
5 第2のヒンジ
5a 第2のヒンジ係合部
6 脚部
7 収納部
8 回転規制凸部
9a、9b 回転規制凹部

Claims (5)

  1. 表示パネルを配置した表示部と、前記表示パネルで表示する視認情報を操作する操作部と、前記操作部に第1のヒンジで取り付けられた保持部と、前記表示部を前記操作部に対して回転する第2のヒンジとを備え
    前記第1のヒンジは、前記保持部を前記操作部に対して開閉可能に接続する開閉軸を備え、
    前記第2のヒンジは、前記表示部を前記保持部に対して回転可能に接続する回転軸を備え、
    前記操作部において使用者の操作を受け付ける操作部主面と、前記表示部における前記表示パネルが使用者に視認される面とが、共に使用者の方向を向いた配置で、前記操作部の上に前記表示部を重ねた第1状態と、
    前記第1状態において前記表示部を、前記表示パネルが使用者に視認される面が前記使用者に面した配置のまま、前記第2のヒンジで、前記操作部に対して前記第1状態から回転して前記操作部が前記第1状態よりも露出し、かつ前記表示の一端部が前記保持部に重なる第2状態と、
    前記表示部が前記保持部と一体となって、前記第2状態から前記操作部主面に近接する方向に、前記第1のヒンジによって変位可能となる第3状態とを備え、
    前記第2状態を介在させ前記第1状態と前記第3状態とが可逆的に移行し、
    前記操作部主面の前記第1のヒンジ側には、前記表示部の前記一端部が当接することで、前記第1のヒンジの開閉角度が規制される溝部が配置されている、
    電子機器。
  2. 前記第3状態にあるとき、前記保持部は、前記第1のヒンジの開閉動作に連動し、前記操作部主面の裏側で前記操作部を傾斜させる脚部を備える、請求項1記載の電子機器。
  3. 前記操作部主面の前記裏側に、前記脚部を収納する収納部を備える、請求項記載の電子機器。
  4. 前記第1状態から前記第2状態に前記第2のヒンジが回転するとき、前記操作部に対して前記表示部の回転角度を規制する回転規制部を備える、請求項1記載の電子機器。
  5. 前記第1のヒンジは、前記表示部と前記操作部との開閉角度を係止する係止部を備える、請求項1記載の電子機器。
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