JP2008252408A - 携帯型電子機器 - Google Patents

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Takao Matsuda
孝雄 松田
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Abstract

【課題】2軸ヒンジを携帯型電子機器において、外観上見栄えのより良くする。
【解決手段】本発明の携帯型電子機器は、第1の筐体1、第2の筐体2、及びこれらを接続するヒンジ部3を備える。ヒンジ部3は更に、第2幅広面1B及びこれに対向する第2幅広面面2A間の平行関係を維持したまま、両筐体の一方を、その他方に対して回転させるための回転軸32と、第2幅広面1B及び第3幅広面2A間の角度を変更するような回転のための回転軸31とを備える。そして、前記回転軸31は、その両端が第2の筐体2の側縁部に連結され、前記回転軸32は、その一端が第2幅広面1Bに又は当該面を貫通して第1の筐体の内部に連結される。
【選択図】図3

Description

本発明は携帯型電子機器に関し、特に2つの筐体がヒンジ機構を介して接続される構造をもつ携帯型電子機器に関する。
従来、2つの筐体をもつ携帯電話等の電子機器が提供されている。このような電子機器は、例えば、第1筐体には表示部が、第2筐体には操作部が備えられる等というように、両筐体間で一定の機能分担が図られているのが通常である。
また、かかる電子機器では、第1筐体と第2筐体とがヒンジ機構によって接続されており、両者が相対的に開閉可能とされているものも提供されている。ここで「開」及び「閉」とは、一方の筐体の一面(以下、便宜上「A面」ということがある。)と、他方の筐体の一面(以下、便宜上「B面」ということがある。)とが、相互に対向しながらほぼ密着している状態が「閉」、そうでない状態が「開」であることを含意する。
また、前述のヒンジ機構としては、相互に直交する2つの回転軸をもつ、いわゆる2軸ヒンジ機構が提供されている。これによると例えば、第1に、一方の回転軸(開閉用回転軸)の回転によって、A面とB面とのなす角度を0度よりも大きくすることで、「開」状態が実現され得る。また第2に、そのような状態において更に、他方の回転軸(回転用回転軸)の回転によって、A面の裏面、あるいは当該裏面及びA面それぞれに接続する側面が、B面に対向するような状態等が実現され得ることになる。
以上述べたような電子機器としては、例えば特許文献1、2及び3に開示されているようなものが知られている。
特開2004−16288号公報 特開2005−354384号公報 特開2003−174495号公報
これら特許文献1,2及び3は、いずれも、前述のような、第1筐体及び第2筐体並びにそれらの間をヒンジ機構で接続する構造をもつ電子機器を開示する。また、ここでいわれる「ヒンジ機構」は、すべて、前記とほぼ同様の2軸ヒンジ機構に該当する。
特許文献1及び2では、2軸ヒンジ機構の開閉用回転軸が操作部を有する筐体の操作面側に突設された一対の取り付け部に連結され、回転用回転軸が表示部を有する筐体の側面部に連結された構成となっており、特許文献3では、回転用回転軸が操作部を有する筐体の操作面側に連結され、開閉用回転軸が表示部を有する筐体の側面部に突設された一対の取り付け部に連結された構成となっている。
従って、これらの特許文献では何れも、第1筐体及び第2筐体を接続するヒンジ部が、閉状態においてさえ外観上視認しうるようになっているため、見栄えに劣るという不具合がある(例えば、特許文献1では、その〔図2〕等、特許文献2では〔図1〕・〔図5〕等、特許文献3では〔図6〕・〔図10〕等、をそれぞれ参照。)。
また、これに関連して、そのような外観上視認可能なヒンジ部の存在は、第1筐体又は第2筐体の構造的な設計条件を制約するという不具合もある。
本発明は、上記事情に鑑みてなされたものであり、外観上見栄えのより良い携帯型電子機器を提供することを目的とする。
また、本発明は、2つの筐体の構造的な設計条件、特に表示部、ないしこれが設置されるべき筐体の一面についての設計条件の制約を可能な限り小さくすることが可能な電子機器を提供することを他の目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る携帯型電子機器は、表示部を有する第1の筐体と、操作部を有する第2の筐体と、これら第1の筐体及び第2の筐体間を接続するヒンジ部と、を備え、前記ヒンジ部は更に、前記第1の筐体の第1面及びこれに対向する前記第2の筐体の第2面間の平行関係を維持したまま、当該第1の筐体及び当該第2の筐体の一方を、その他方に対して、回転可能にするための回転用回転軸と、前記第1面及び前記第2面間の角度を変更するように、前記第1の筐体及び前記第2の筐体の一方を、その他方に対して、回転可能にするための開閉用回転軸と、を備え、前記開閉用回転軸は、前記第2の筐体の側縁部に連結され、前記回転用回転軸は、前記第1の筐体の前記第1面側に連結される、ことを特徴とする。
また、本発明に係る電子機器では、前記第1の筐体における、前記第1面の裏面たる第3面に、表示部が備えられるように構成してもよい。
この態様では、前記表示部はタッチパネルを含むように構成してもよい。
また、表示部を備える態様では、前記第3面には更に、操作キーが備えられるように構成してもよい。
また、本発明に係る電子機器では、前記第2面には、操作部が備えられるように構成してもよい。
この態様では、前記操作部は、フルキーボード装備を含むように構成してもよい。
また、本発明に係る電子機器では、前記第2の筐体における、前記第2面の裏面たる第4面に、カメラが備えられるように構成してもよい。
また、本発明に係る電子機器では、前記第1の筐体又は前記第2の筐体に、テレビ用のアンテナが備えられるように構成してもよい。
また、本発明に係る電子機器では、前記側縁部は、前記ヒンジ部を収容可能な切り欠き部を含み、前記開閉用回転軸の両端はそれぞれ、前記切り欠き部を構成する、相互に対向し合う壁面側に連結される、ように構成してもよい。
また、本発明に係る電子機器では、前記開閉用回転軸は、複数の回転角位置で停止され得る、ように構成してもよい。
以上のように、本発明によれば、開閉用回転軸が操作部を有する第2の筐体の側縁部に連結され、また、回転用回転軸が表示部を有する第1の筐体の第1面(第2の筐体に対向する面)の側に連結されているので、ヒンジ部は、外観上殆ど目立たないこととなる。したがって、見栄えのより良い電子機器を提供することができる。
また、そのようなヒンジ部の配置態様により、2つの筐体の構造的な設計条件、特に表示部、ないしこれが設置されるべき筐体の一面についての設計条件の制約は相当程度小さくなる。
本発明の実施の形態に係る携帯型電子機器について、以下図面を参照して説明する。この携帯型電子機器は、第1筐体1、第2筐体2及びヒンジ部3を備える。
第1筐体1は、比較的扁平な略直方体形状をもつ。この略直方体形状を構成する幅広面の一方(以下、「第1幅広面1A」という。)には、図1(a)に示すように、表示部11が備えられている。この表示部11は、例えば液晶表示装置等から構成される。この表示部11には、図示はされないが、テレビ電波用の受像回路、あるいは画像信号処理回路等が接続されている。
また、この表示部11は、タッチパネル11Aを含む。タッチパネルの駆動原理としては、電極式、圧電膜式等基本的にどのような方式を採用してもよい。
第1幅広面1Aにはまた、マイク12、レシーバ13及び操作キー14が備えられている。
マイク12は、当該携帯型電子機器のユーザの声を受け取り、これを電気信号に変換する機能を持つ。レシーバ13は、マイク12とは逆に、所定の電気信号を音声に変換する機能を持つ。これらは、本実施形態に係る携帯型電子機器を、携帯電話として使用する場合に大きく資する。
操作キー14は、図1(a)に示すように、円形状のキー等の各種キーを含む。この操作キー14は、比較的簡単な操作のために用いられて好適である。例えば、表示部11に比較的制限された幾つかの選択肢を含む機能選択メニューを表示し、その中から、ユーザに所望の選択肢を選んでもらう等といった用途である。更に具体的には、本実施形態に係る携帯型電子機器が携帯電話として用いられる場合において、電話帳の検索や発着信履歴を利用した発信等の用途に利用されると便利である。図において、操作キー14は、前述したような選択肢選択のために利用可能なカーソルキー(十字キー)141と決定キー142、及びクリアキー143やカメラモード起動キー144等からなる。
一方、第1筐体1における、前記略直方体形状を構成する幅広面の他方(以下、「第2幅広面1B」という。)には、図9に示すように、ゴム材15が備えられている。このゴム材15は、第2幅広面1Bの輪郭をなぞるような形状をもつ。ただし、当該形状は、後述するヒンジ部3が存在する場所に対応するように形成された一部切り欠き部分を含む。このゴム材15は、第1筐体1及び第2筐体2が閉状態にあるときに、両者間の直接的な接触を回避する。これにより、第1筐体1及び第2筐体2が相互に傷つけ合うことを防止する。
なお、第2幅広面1Bは、前記の第1幅広面1Aからみて裏側の面に該当する(その逆もまた、当然そうである。)。
第2筐体2は、前記第1筐体1と同様、比較的扁平な略直方体形状をもつ。この略直方体形状を構成する幅広面の一方(以下、「第3幅広面2A」という。)には、図3、図4及び図7に示すように、操作部21が備えられている。この操作部21は、各種のアルファベットキー、エンターキー、スペースキー、ファンクションキー等を含む。この場合、操作部21は、いわゆるフルキーボード装備であり得る。
一方、略直方体形状を構成する幅広面の他方(以下、「第4幅広面2B」という。)には、カメラ22が備えられている。カメラ22は、外界の景色を撮像する。図示はされないが、レンズ、光電変換素子、所定の制御回路等が、このカメラ22には含まれる。
なお、第4幅広面2Bは、前記の第3幅広面2Aからみて裏側の面に該当する(その逆もまた、当然そうである。)。
第2筐体2には、上記の他、スピーカ23及び側面操作キー24が備えられている。
スピーカ23は、図4に示すように、第2筐体2の図中下端面及び上端面に備えられている。スピーカ23は、前述のレシーバ13と同様、所定の電気信号を音声に変換する機能を持つ。他方、側面操作キー24は、図1(c)に示すように、第2筐体2の右側面に備えられている。この側面操作キー24は、前述の操作キー14と同様、比較的簡単な操作のために用いられて好適である。ただ、設置場所からして、操作キー14に比べても、より容易な操作のために用いられて、なお好適である。図において、側面操作キー24は2つのキー241,242からなり、カメラモードを起動しているときにはそれぞれシャッターキー及びズームキーとして機能する。
また、第2筐体2の内部には、図1(b)及び図2に示すように、ロッドアンテナ25が収納されている。このロッドアンテナ25は、基端部25aと本体部25bとがヒンジピン等で折り曲げ可能に連結されており、ヒンジピン等による連結部25cまで第2筐体2から引き出し可能となっている。これにより、本体部25bは、引き出された状態において任意の方向に向けることができ、また任意の長さに伸ばすことができるようになっている。これは、本実施形態に係る携帯型電子機器を、例えばテレビ等として用いる際に利用して好適である。
前述の第1筐体1と第2筐体2とを接続するヒンジ部3は、図1乃至図3に示すように、第2筐体2の長手方向側縁の中央部に形成された切り欠き部26に配置されており、第1回転軸31及び第2回転軸32を含む。
第1回転軸31は、第2筐体2の長手方向の側縁部に沿うように配置されている。第1回転軸31の両端は、それぞれ、当該切り欠き部26を構成する、相互に対向し合う壁面(図2でいえば、図中上端側及び下端側の2つの面)に設けられた軸受け部或いは第2筐体2内に設けられた軸受け部により、回転摺動可能に軸支されている。
これにより、第1筐体1及び第2筐体2は、第1回転軸31を中心軸として相対的に回転可能となる。この回転は、第2幅広面1Bと第3幅広面2Aとのなす角度が次第に大きく、又は小さくなっていくような回転である。つまり、第1回転軸31は第1筐体1を第2筐体2に対して開閉させる開閉用回転軸として機能している。なお、図示していないが、ヒンジ部3には、開角の角度(第1回転軸31の回転による回転角)を複数の所定角度(例えば60度、180度及び−10度等)にすることができる機構、或いは開角の角度を任意の角度にすることができる機構が内蔵されている。
第2回転軸32は、第1回転軸31に対して直交するようにヒンジ部3内に設けられている。第2回転軸32の一端は第1筐体1の第2幅広面1Bの側に連結されている。より具体的には、第2幅広面1Bの側からその内部に挿入され且つ当該内部に設けられた軸受け部に取り付けられ、当該一端或いはヒンジ部3内で取り付けられている他端の何れか一方が、軸受け部に対して回転摺動可能となっている。
これにより、第1筐体1及び第2筐体2は、第2回転軸32を中心軸として相対的に回転可能となる。この回転は、第2幅広面1Bと第3幅広面2Aとの平行関係が維持されたままの回転を含む。つまり、第2回転軸32は第1筐体1を第2筐体2に対して回転させる回転用回転軸として機能している。
以上、本実施形態に係る携帯型電子機器は、第1筐体1、第2筐体2及びヒンジ部3を備えるが、上記でも適宜触れたように、当該携帯型電子機器では、携帯電話による通話、テレビ視聴、あるいはカメラによる撮像等々を目的とした利用が可能となっている。そのため、図示はされないが、通信用電波等各種電波の受波部及び送波部や、画像信号、音声信号等の各種信号処理回路、更にはカメラ駆動用の制御回路等、これら各種機器の駆動に必要な要素が、当該携帯型電子機器には備えられている。
また、この携帯型電子機器には、前記の各種要素の統制のとれた動作を実現するため、制御部(不図示)が備えられている。さらに、その動作の補助等を目的として、各種情報の記憶装置、当該携帯型電子機器に脱着可能な外部記憶装置等を備えることが可能である(これらも不図示)。
次に、上述した構成の携帯型電子機器の開閉動作及びそれに応じた使用態様等について説明する。
本実施形態に係る携帯型電子機器では、常態において、図1(a)に示すように、第1筐体1と第2筐体2とは、それぞれの第2幅広面1B及び第3幅広面2Aを相互に対向させ、且つ、それらがほぼ密着された状態で、閉じられている(以下、かかる状態を、「定常閉状態」という。)。
この定常閉状態においては、図1(a)に示すように、第1幅広面1A上のマイク12及びレシーバ13が外界にさらされているので、そのような閉状態にありながら、電話による通話をすること等が可能である。また、この定常閉状態では、図2及び図4に示すように、カメラ22もまた外界にさらされているので、その使用も可能となっている。この場合、カメラ22の操作のためには、例えば操作キー14及び側面操作キー24(特に、シャッターキー241及びズームキー242)を利用することができる。
このような定常閉状態から、両筐体1及び2の開状態を実現するためには、以下の2つの手順がある。
まず、第1に、図5又は図6に示すように、第2幅広面1Bと第3幅広面2Aとのなす角度が0度よりも大きくなることによって、開状態が実現される場合である(以下、かかる開状態を「第1開状態」という。)。この第1開状態は、第1回転軸31を中心軸として、第1筐体1が第2筐体2に対して回転していくことによって実現される。なお、ここでいう回転は、第1筐体1及び第2筐体2間で相対的であるから、どちらを主体とした回転動作を行わせるかは自由であることは言うまでもない。
図5(a)に示す状態は、第1回転軸31を中心軸として、第1筐体1を第2筐体2に対して例えば60度回転させた状態であり、第1幅広面1Aが、いわば起こされた状態となるから、ユーザは、表示部11をほぼ正面視することができる。したがって、かかる状態では、例えばテレビ視聴等が可能である。この場合、ロッドアンテナ25を第2筐体2から引き出して連結部25cで折り曲げ、同図に示すように、ロッドアンテナ25を上方に伸ばしておくと好ましい。
この第1開状態ではまた、図5(b)に示すように、第1筐体1の図5(a)中右端部、及び、第2筐体2の同じく右端部を、床面に接地させた状態をとることもできる。この場合であっても、ユーザは、表示部11をほぼ正面視することができるから、前述と同様、テレビ視聴等が可能である。
ただし、図5(b)の場合、表示部11の天地が、図5(a)の場合とは逆転するので、図5(a)及び(b)において相異ならぬ画面の放映ないし再生及び視聴等を実現するためには、テレビ駆動用の画像信号処理回路の適当な切替え操作(ハード的対処)、あるいは画像信号それ自体に対する適当な操作(ソフト的対処)等を行うようにしておくと好ましい。また、ロッドアンテナ25も回転させて、図示のように、上方に伸ばした状態にするのが好ましい。
なお、この第1開状態には、図5に示すように、第2幅広面1B及び第2幅広面2A間の角度を鋭角(例えば、60度)に保つ状態だけでなく、図6に示すように、両者間の角度を更に大きくして、ほぼ180度にしてしまう状態等も含まれる。図6に示す状態の場合、表示部11とカメラ22とが同一の方向を向くので、操作者自身の自己撮影が可能になる。
また、場合によっては、第2幅広面1B及び第2幅広面2A間の角度が、180度以上となるような場合が実現可能とされていてもよい。
次に、開状態が実現される場合の第2は、図7及び図8に示すように、第2幅広面1Bと第3幅広面2Aとの平行関係を保ったまま、開状態を実現する場合である(以下、かかる開状態を「第2開状態」という。)。この第2開状態は、第2回転軸32を中心軸として、第2幅広面1Bが、第3幅広面2A上をいわば滑るように回転していくことによって実現される(図7中二点鎖線参照。)。なお、この状態は、図8では、破線で示されている。また、ここでいう回転が、前述の第1開状態が実現される場合と同様、第1筐体1及び第2筐体2間で相対的であることは同じである。
この第2開状態では、図7に示すように、第3幅広面2A上の操作部21が外界にさらされることになる。一方、第1幅広面1A上の表示部11は依然外界に表われたままである。したがって、かかる状態では、フルキーボード装備を含みうる操作部21と表示部11の全面を利用して、例えば各種のドキュメントの入力等を実施することが可能である。
なお、この場合、前記のドキュメント入力等の際には、タッチパネル11Aの利用も可能である。
また、この第2開状態では、図8に実線で示すように、第1回転軸31を利用した回転によって、表示部11の角度を調整することも可能である。すなわち、図8における実線は、第1筐体1を少し引き起こした状態(第1回転軸31をマイナス10度回転させた状態)を示している。また、この状態は、第2回転軸32の端部とその軸受け部との連結部の構成(形状)によって達成することもできる。
なお、このような場合、定常閉状態において、第2幅広面1Bと第3幅広面2Aとは、幾何学上の厳密な意味における「平行関係」にあるとはいえない場合も生じうるが、本発明にいう「平行関係」とは、このような若干の誤差が存する場合を含む常識的な解釈によって理解されるべき用語である。
以上説明した、本実施形態に係る携帯型電子機器によれば、次のような効果が奏される。
(1) 本実施形態に係る携帯型電子機器では、第2回転軸32の一端が第1筐体1の第2筐体2と対向する面側に連結されているので、定常閉状態において、ヒンジ部3は、外観上、殆ど目立たない(図1から図4参照)。また、ヒンジ3が第2筐体2の側縁部の切り欠き部26に収納されるように配置されているので、当該の効果をより高めている。
このように、本実施形態によれば、極めてスマートで、洗練されたデザインをもつ携帯型電子機器を提供することができる。
(2) 本実施形態に係る携帯型電子機器は、上記(1)のように、第2回転軸32の一端が第1筐体1の第2筐体2と対向する面側に連結されているため、第1筐体1の構造的な設計制約、特に、外観上の構造的な設計制約は可能な限り排除されている。とりわけ、表示部11については、図1(a)に示すように、基本的に、第1幅広面1Aの全面を使った設計が自由に展開され得るようになっている。図1(a)では、操作キー14等を配置する関係上、たまたま、表示部11が第1幅広面1Aの全面を占拠する形態とはなっていないが、そのような設計可能性が完全に確保されているという事実こそが重要である。むしろ、この場合、表示部11を設置しながら、操作キー14、マイク12及びレシーバ13の適宜の配置も可能となっている点、本発明が奏功していることの証左となっているといいうる。
要するに、本実施形態に係る携帯型電子機器によれば、表示部11等についての設計自由度の増大が図られているのである。繰り返しになるが、これは、ヒンジ部3を外観から排除するような構造を採用したことによる大きな効果である。
(3) 本実施形態に係る携帯型電子機器によれば、極めて高い利便性、操作性が享受され得る。この点については、上記において既に触れた部分もあるが、ここにまとめておく。
(3.1) 定常閉状態において、携帯電話機能による通話が可能である。これは、図1(a)に示すように、第1幅広面1Aにマイク12及びレシーバ13等が備えられていることによる(ちなみに、マイク12及びレシーバ13に関する、このような配置が可能となっているのは、前記の(2)に記載した効果の現れの一つということができる。この点、以下の記載についても共通する。)
(3.2) 定常閉状態においてはまた、カメラ22及び側面操作キー24等を用いた外界の景色の撮像が可能である。
(3.3) 定常閉状態においては更に、ユーザは、表示部11を視認することができる。したがって、かかる状態であるにもかかわらず、ユーザは、当該表示部11を通じた、各種の情報の摂取が可能である。また、この際、タッチパネル11Aを利用した情報の入力もまた、可能である。
(3.4) 第1開状態においては、第2幅広面1Bと第3幅広面2Aとのなす角度が鋭角(約60度)である場合に、ユーザは、携帯電子機器を机の上等に置いた状態で、表示部11を正面視することができるので、好適にテレビ視聴等が可能である(図5(a)又は(b)参照。)。
(3.5) 第1開状態においてはまた、前記角度が180度である場合に、ユーザは、カメラ22によって撮像された自分自身の映像を表示部11によって視認することができる(図6参照。)。つまり、自己撮影が好適且つ容易にできる。
上記(3.4)及び(3.5)いずれの場合においても、タッチパネル11Aを利用した情報の入力もまた、可能である。
(3.6) 第2開状態においては、ユーザは、フルキーボード装備を含みうる操作部21と表示部11の全面を利用して、例えば各種のドキュメントの入力等を実施することができる(図7参照。)。勿論、この場合もまた、タッチパネル11Aを利用した情報の入力が可能である。また、この際、第1回転軸31を利用した、表示部11の角度調整が可能であり、ユーザにとって極めてフレンドリーである。
このような第2開状態では、ユーザは、比較的長い文章のメール等を快適に入力することができる。従来の携帯電話から比べれば、格段に高い操作性が達成されているということができる。また、この第2開状態は、表示画面の視認が可能な定常閉状態において第1筐体1を第2筐体2に対して第2回転軸32周りに180度回転させる、という一回の操作で行えるので、同様の状態からの操作では、開操作と回転操作の2操作が必要な特許文献1及び2に開示の構造に比べて、操作性が優れる。
以上述べたように、本実施形態に係る携帯型電子機器によれば、ユーザは、各種各様の態様において、極めて高い利便性、操作性を享受することができるのである。
なお、本発明は上記実施形態にかかわらず、種々の変形が可能である。その変形例としては、例えば次のようなものがある。
(1) 上記実施形態では、ヒンジ部3、とりわけその構成要素たる第1回転軸31が、第2筐体2の長手方向の側縁部に沿うようにして配置されているが、本発明は、かかる形態に限定されない。第1回転軸31、あるいはこれを含むヒンジ部3は、短手方向に沿うように配置されていてもよい。
(2) 上記実施形態では、ヒンジ部3を構成する第1回転軸31が、第2筐体2の側縁部に形成された切り欠き部62に収納されるように配置されているが、本発明は、かかる形態に限定されない。例えば、当該側縁部から張り出した耳部(あるいは舌片部等。以下略)を設け、第1回転軸31を、これら2つの耳部の間で回転可能に保持するような形態も採用可能である。この場合、第1筐体1は、第2筐体2の側縁部から張り出した耳部まで覆う大きさにすることが望ましい。このような場合も、本発明にいう「側縁部に連結」という概念に含まれることは明らかである。
(3) 上記実施形態では、テレビ視聴等が可能となる態様として、図5を参照して説明しているが、かかる図5に示す第2幅広面1B及び第3幅広面2A間の開き角度は一例を示しているに過ぎない。上述においても図8等に関する説明の際既に述べたように、両者間の角度は任意に設定されてよい。
(4) 上記実施形態では、閉じた状態において露出する第1筐体1の第1幅広面1Aに表示部11を設けられ、その背面である第2幅広面1Bに回転軸32の一端が取り付けられているが、回転軸32の一端が取り付けられている第2幅広面1Bに表示部11を設けるようにしてもよい。この場合、第1幅広面1Aは単なる外装部となるが、ヒンジ部が露出しないので機構上の制約が無く、自由にデザインでき、装飾性を大幅に向上させることができる。なお、この場合、閉じた状態で表示を見ることはできないが、第1回転軸31を中心軸として、第1筐体1を所定角度開くことにより、テレビ視聴、文字入力、カメラ撮影を行うことができる。また、回転軸32を回動中心として第1筐体1を180度回転することにより、自分撮り撮影もできる。また、この構成においては、ヒンジ3を短手方向に沿うように配置した場合には、通話の際に筐体を片手で持つことも可能であり、従って、上記実施形態と比べて殆ど遜色ない効果を得ることができる。
(5) 上記実施形態では、携帯型電子機器として電話機能、テレビ機能及びカメラ機能を備える電子機器を例に挙げて説明を行ったが、2つの筐体を2軸ヒンジ機構で連結した携帯型電子機器であれば、ノート型パーソナルコンピュータ、デジタルカメラ、腕時計、PDA(Personal Digital Assistance)、電子手帳、携帯型無線機、その他の電子機器に本発明を適用可能である。
本発明の実施の形態に係る携帯型電子機器を示す図であり、(a)は正面図、(b)は左側面図、(c)は右側面図である。 図1の電子機器の背面図である。 図1(a)のA-A線断面図である。 図1(a)のB-B線断面図である。 図1の電子機器の第1開状態の例を示す図であり、(a)はそのうちの一の使用態様、(b)は他の使用態様をそれぞれ示すものである。 図1の電子機器の第1開状態の他の例を示す図である。 図1の電子機器の第2開状態の例を示す図である。 図1の電子機器の第2開状態の他の例を示す図である。 第1筐体の裏面(表示部が備えられていない面)を示す図である。
符号の説明
1・・・第1筐体、1A・・・第1幅広面、1B・・・第2幅広面、11・・・表示部、11A・・・タッチパネル、12・・・マイク、13・・・レシーバ、14・・・操作キー、141・・・カーソルキー、142・・・決定キー、143・・・クリアキー、144・・・決定キー、15・・・ゴム材、2・・・第2筐体、2A・・・第3幅広面、2B・・・第4幅広面、21・・・操作部、22・・・カメラ、23・・・スピーカ、24・・・側面操作キー、241・・・シャッターキー、242・・・ズームキー、25・・・ロッドアンテナ、3・・・ヒンジ部、31・・・第1回転軸、32・・・第2回転軸

Claims (10)

  1. 表示部を有する第1の筐体と、
    操作部を有する第2の筐体と、
    これら第1の筐体及び第2の筐体間を接続するヒンジ部と、
    を備え、
    前記ヒンジ部は更に、
    前記第1の筐体の第1面及びこれに対向する前記第2の筐体の第2面間の平行関係を維持したまま、当該第1の筐体及び当該第2の筐体の一方を、その他方に対して、回転可能にするための回転用回転軸と、
    前記第1面及び前記第2面間の角度を変更するように、前記第1の筐体及び前記第2の筐体の一方を、その他方に対して、回転可能にするための開閉用回転軸と、
    を備え、
    前記開閉用回転軸は、前記第2の筐体の側縁部に連結され、
    前記回転用回転軸は、前記第1の筐体の前記第1面側に連結されている、
    ことを特徴とする携帯型電子機器。
  2. 前記第1の筐体における、前記第1面の裏面たる第3面に、前記表示部が備えられることを特徴とする請求項1に記載の携帯型電子機器。
  3. 前記表示部はタッチパネルを含むことを特徴とする請求項2に記載の携帯型電子機器。
  4. 前記第3面には更に、操作キーが備えられることを特徴とする請求項2又は3に記載の携帯型電子機器。
  5. 前記第2面には、前記操作部が備えられることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか一項に記載の携帯型電子機器。
  6. 前記操作部は、フルキーボード装備を含むことを特徴とする請求項5に記載の携帯型電子機器。
  7. 前記第2の筐体における、前記第2面の裏面たる第4面に、カメラが備えられることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか一項に記載の携帯型電子機器。
  8. 前記第1の筐体又は前記第2の筐体に、テレビ用のアンテナが備えられることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか一項に記載の携帯型電子機器。
  9. 前記側縁部は、前記ヒンジ部を収容可能な切り欠き部を含み、
    前記開閉用回転軸の両端はそれぞれ、前記切り欠き部を構成する、相互に対向し合う壁面側に連結されている、
    ことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか一項に記載の携帯型電子機器。
  10. 前記開閉用回転軸は、複数の回転角位置で停止され得るようになっている
    ことを特徴とする請求項1乃至9のいずれか一項に記載の携帯型電子機器。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014156890A (ja) * 2013-02-15 2014-08-28 Panasonic Corp 電子機器

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