JP6103095B1 - アーク検出装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】逆流防止ダイオードが存在しても並列アークを検出できるようにする。【解決手段】アーク検出装置は、少なくとも逆流防止ダイオード(16a,16b)を含む回路と並列接続されたコンデンサ(25a,25b)と、コンデンサ(25a,25b)に流れる電流との少なくとも一方を計測する電流センサ(31a)と、電流センサ(31a)が計測した電流の高周波成分に基づきアークを検出する第1アーク検出部とを有する。【選択図】図1

Description

本発明は、直流電源システムに適用されるアーク検出装置に関する。
従来、太陽光発電システムは、太陽電池により発電された電力が、直流交流変換器等を含むパワーコンディショニングシステム(以下、単にPCS(Power Conditioning System)と称する)を介して、電力送電網に供給されるようになっている。このような太陽光発電システムでは、システム内の回路等の故障によりアークを生じることがある。アークが発生した場合、アークの発生部分は高温になり、火災等を起こす恐れがある。そこで、太陽光発電システムは、アークの交流電流を電流センサにて計測することによりアークの発生を検出するアーク検出装置を備えている。
特許文献1に記載の構成では、太陽電池(光電発電機)にて発電された電力が、DC電力線を介してインバータに供給されている。DC電力線には電流センサが設けられ、この電流センサが計測する電流に基づいて、アークの発生の有無を検出するようになっている。
一方、複数の太陽電池ストリングを備えた太陽光発電システムでは、それら複数の太陽電池ストリングは、図10および図11に示すように、接続箱112にて並列に接続され、接続箱112を介してPCS113と接続されている。各太陽電池ストリング111a,111bは、同数の太陽電池モジュール115を備え、接続箱112では、太陽電池ストリング111a,111b毎に設けられた逆流防止ダイオード116a,116bが太陽電池ストリング111a,111bと直列に接続されている。
図10に示す構成では、電流センサ114は、接続箱112とPCS113との間の電力線路に設けられている。この場合、電流センサ114は、一つのみ設けられる。図11に示す構成では、電流センサ114は、接続箱112と太陽電池ストリング111a,111bとの間に設けられている。この場合、電流センサ114は、太陽電池ストリング111a,111b毎に設けられる。
逆流防止ダイオード116a,116bは、逆流防止ダイオード116a,116bが接続されている太陽電池ストリングへの他の太陽電池ストリングからの電流の流れ込みを防止している。すなわち、太陽電池ストリング111a,111bは接続箱112にて並列に接続されているので、例えば太陽電池ストリング111aの出力電圧が低下した場合、逆流防止ダイオード116aが無ければ、太陽電池ストリング111bから太陽電池ストリング111aへ電流が流れ込む。一方、逆流防止ダイオード116aが有れば、このような事態を防止することができる。
特表2014−509396号公報(2014年4月7日公開)
ところが、上記従来の例えば図10に示す構成では、例えば太陽電池ストリング111aにおいて、並列アーク121が発生し、太陽電池ストリング111aの出力電圧が太陽電池ストリング111bの出力電圧よりも低下すると、逆流防止ダイオード116aは逆バイアスの状態となる。このため、太陽電池ストリング111aにて発生した並列アークの交流電流は、逆流防止ダイオード116aによって阻止される。この結果、電流センサ114は、並列アークの交流電流を計測することができず、アーク検出装置は、太陽電池ストリング111aにて発生した並列アークを検出することができない。このような問題点は、図11に示した構成においても同様である。
したがって、本発明は、直流電源システムである、例えば複数の太陽電池ストリングが並列接続され、太陽電池ストリング毎に逆流防止ダイオードが設けられている太陽光発電システムにおいて、いずれかの太陽電池ストリングにて発生した並列アークを高精度に検出することができるアーク検出装置の提供を目的としている。
上記の課題を解決するために、本発明のアーク検出装置は、発電または充放電する第1直流電源と、発電または充放電する第2直流電源と、前記第1直流電源および前記第2直流電源の出力電力を消費または変換する負荷装置と、前記第1直流電源と前記負荷装置を接続する一対の第1電力線と、前記第2直流電源と一対の前記第1電力線とを接続する一対の第2電力線と、前記一対の第1電力線と前記一対の第2電力線とが接続される分岐点のいずれかと前記第1直流電源との間に設けられ、前記第1直流電源により供給された電流が流れる方向とは逆方向に電流が流れることを防ぐ第1逆流防止素子と、前記一対の第2電力線のいずれかに設けられ、前記第2直流電源により供給された電流が流れる方向とは逆方向に電流が流れることを防ぐ第2逆流防止素子と、を備えた直流電源システムに適用されるアーク検出装置であって、前記第1逆流防止素子に並列接続されることにより、または前記第1逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第1バイパス電流経路を形成する第1コンデンサと、前記第1コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測する第1電流計測部と、前記第1電流計測部により計測された電流の高周波成分に基づきアークを検出する第1アーク検出部と、を有する構成である。
上記の構成によれば、アーク検出装置は、第1直流電源により供給された電流が流れる方向とは逆方向に電流が流れることを防ぐ第1逆流防止素子、および第2直流電源により供給された電流が流れる方向とは逆方向に電流が流れることを防ぐ第2逆流防止素子を備えている。また、アーク検出装置は、第1逆流防止素子に並列接続されることにより、または第1逆流防止素子と負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第1バイパス電流経路を形成する第1コンデンサを備えている。さらに、アーク検出装置は、第1コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測する第1電流計測部、および第1電流計測部により計測された電流の高周波成分に基づきアークを検出する第1アーク検出部を備えている。
したがって、第1直流電源において並列アークが発生し、第1直流電源の出力電圧が第2直流電源の出力電圧よりも低下して、第1逆流防止素子が逆バイアスの状態となったとしても、第1直流電源において発生した並列アークの交流電流は、第1コンデンサを介して流れる。これにより、第1電流計測部は、第1直流電源において発生した並列アークの交流電流を計測でき、アーク検出装置は、第1直流電源において発生した並列アークを検出することができる。
上記のアーク検出装置において、前記第1コンデンサは前記第1逆流防止素子に並列接続された構成としてもよい。
上記の構成によれば、同様に、第1直流電源において並列アークが発生し、第1直流電源の出力電圧が第2直流電源の出力電圧よりも低下して、第1逆流防止素子が逆バイアスの状態となったとしても、第1直流電源において発生した並列アークの交流電流は、第1コンデンサを介して流れる。これにより、第1電流計測部は、第1直流電源において発生した並列アークの交流電流を計測でき、アーク検出装置は、第1直流電源において発生した並列アークを検出することができる。
上記のアーク検出装置は、前記第2逆流防止素子に並列接続されることにより、または前記第2逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第2バイパス電流経路を形成する第2コンデンサをさらに備える構成としてもよい。
上記の構成によれば、アーク検出装置は、第2逆流防止素子に並列接続されることにより、または第2逆流防止素子と負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第2バイパス電流経路を形成する第2コンデンサをさらに備える。
したがって、第2直流電源において並列アークが発生し、第2直流電源の出力電圧が第1直流電源の出力電圧よりも低下して、第2逆流防止素子が逆バイアスの状態となったとしても、第2直流電源において発生した並列アークの交流電流は、第2コンデンサを介して流れることができる。
上記のアーク検出装置において、前記第2コンデンサは前記第2逆流防止素子に並列接続された構成としてもよい。
上記の構成によれば、同様に、第2直流電源において並列アークが発生し、第2直流電源の出力電圧が第1直流電源の出力電圧よりも低下して、第2逆流防止素子が逆バイアスの状態となったとしても、第2直流電源において発生した並列アークの交流電流は、第2コンデンサを介して流れることができる。
上記のアーク検出装置において、前記第1電流計測部は、前記第1コンデンサに流れる電流および前記第2コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1電流計測部は、第1コンデンサに流れる電流および第2コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測するので、第1直流電源または第2直流電源において発生した並列アークを、単一の第1電流計測部を備えた簡素な構成により、検出することができる。
上記のアーク検出装置は、前記第2バイパス電流経路において電流を計測する第2電流計測部と、前記第2電流計測部により計測された電流に基づきアークを検出する第2アーク検出部と、をさらに備え、前記第1電流計測部は前記第1バイパス電流経路において電流を計測する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第2電流計測部は、第2バイパス電流経路において電流を計測し、第2アーク検出部は、第2電流計測部により計測された電流に基づきアークを検出する。同様に、第1電流計測部は第1バイパス電流経路において電流を計測し、第1アーク検出部は、第1電流計測部により計測された電流に基づきアークを検出する。
したがって、第1電流計測部および第2電流計測部には、直流の大電流は流れず、アークによる微弱な交流電流のみが流れる。これにより、第1電流計測部および第2電流計測部は、定格電流が小さいものを使用でき、良好なS/Nにてアークの電流を計測することができる。
上記のアーク検出装置は、前記第2コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測する第2電流計測部と、前記第2電流計測部により計測された電流の高周波成分に基づきアークを検出する第2アーク検出部と、をさらに備え、前記第1コンデンサは前記第1逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続され、前記第2コンデンサは前記第2逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続され、前記第1電流計測部は、前記第1コンデンサに流れる電流を計測する構成としてもよい。
上記の構成によれば、第1コンデンサは第1逆流防止素子と負荷装置との直列接続回路に並列接続され、第2コンデンサは第2逆流防止素子と負荷装置との直列接続回路に並列接続され、第1電流計測部は、第1コンデンサに流れる電流を計測し、第2電流計測部は、第2コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測し、第2アーク検出部は、第2電流計測部により計測された電流の高周波成分に基づきアークを検出する。
これにより、第1逆流防止素子が逆バイアスの状態となった場合であっても、また、第2逆流防止素子が逆バイアスの状態となった場合であっても、第1電流計測部は、第1直流電源において発生した並列アークの交流電流を計測でき、また、第2電流計測部は、第2直流電源において発生した並列アークの交流電流を計測できる。これにより、第1直流電源および第2直流電源のそれぞれにおいて発生した並列アークを検出することができる。
上記のアーク検出装置において、前記第1アーク検出部と前記第2アーク検出部とは、これら両アーク検出部の機能を兼ねる単一のアーク検出部からなる構成としてもよい。
上記の構成によれば、アーク判定部の数を削減することができる。
本発明の電力変換装置は、前記負荷装置と、前記第1逆流防止素子と、前記第2逆流防止素子と、上記のいずれかのアーク検出装置と、を備え、前記負荷装置は、第1直流電源および第2直流電源の出力電力を変換する、構成である。
上記の構成によれば、電力変換装置は、上記のいずれかのアーク検出装置の作用効果を奏する構成とすることができる。
本発明の構成によれば、直流電源システムである、例えば複数の太陽電池ストリングが並列接続され、太陽電池ストリング毎に逆流防止ダイオードが設けられている太陽光発電システムにおいて、いずれかの太陽電池ストリングにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。
本発明の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 図1に示した太陽光発電システムが備えるアーク検出装置のアーク検出処理部の構成を示すブロック図である。 図3の(a)は、図1に示した太陽光発電システムにおいて、アークが発生していない場合に電流センサにて検出された電流のFFT処理波形を示す波形図であり、図3の(b)は、太陽光発電システムにおいて、アークが発生している場合に電流センサにて検出された電流のFFT処理波形を示す波形図である。 本発明の他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 本発明のさらに他の実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 従来のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。 他の従来のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。
〔実施形態1〕
本発明の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。図1は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システムの構成を示す概略の回路図である。図2は、図1に示した太陽光発電システムが備えるアーク検出装置のアーク検出処理部の構成を示すブロック図である。
(太陽光発電システムの構成)
図1に示すように、太陽光発電システム(直流電源システム)1は、複数の太陽電池ストリングすなわち太陽電池ストリング(第1直流電源)11aおよび太陽電池ストリング(第2直流電源)11bを備え、さらに接続箱12およびパワーコンディショニングシステム(以下、PCS(Power Conditioning System)と称する)13を備えている。なお、太陽光発電システム1が備える太陽電池ストリングの数は、3以上であってもよい。
太陽電池ストリング11a,11bは、多数の太陽電池モジュール21が直列接続されて形成されている。各太陽電池モジュール21は、直列接続された複数の太陽電池セル(図示せず)を備え、パネル状に形成されている。太陽電池ストリング11aは、一対の電力線路(第1の電力線)17a,18aにより、接続箱12を介してPCS(負荷装置)13と接続されている。本実施形態は負荷装置としてPCS13を例示しているが、太陽電池ストリング11a,11bで発電された直流電力を消費する直流負荷であってもよい。太陽電池ストリング11bは、太陽電池ストリング11aと同数の太陽電池モジュール21を備え、一対の電力線路(第2の電力線)17b,18bにより、接続箱12内の正分岐点17a1および負分岐点18a1において、太陽電池ストリング11aと並列に接続されている。
接続箱12の内部には、太陽電池ストリング11a,11b毎に逆流防止ダイオード16a,16bが設けられ、各逆流防止ダイオード16a,16bは、対応する太陽電池ストリング11a,11bと直列に接続されている。すなわち、逆流防止ダイオード(第1逆流防止素子)16aは、太陽電池ストリング11aと正分岐点17a1との間の電力線路17aに設けられ、太陽電池ストリング11aにより供給される電流と逆方向に電流が流れることを防止している。逆流防止ダイオード16b(第2逆流防止素子)は、太陽電池ストリング11bと正分岐点17a1との間の電力線路17bに設けられ、太陽電池ストリング11bにより供給される電流と逆方向に電流が流れることを防止している。なお、逆流防止ダイオード16a,16bの配置位置は、電力線路17a,17bに限定されず、電力線路18a,18bであってもよい。逆流防止ダイオード16a,16bを電力線路18a,18bに配置する場合は、アノードをPCS13に接続し、カソードを太陽電池ストリング11a,11bに接続する。この点は、他の実施形態の太陽光発電システム1においても同様である。
なお、図1は、複数の太陽電池ストリング(第1直流電源、第2直流電源)として、二つの太陽電池ストリング11a,11bを備えた例について示しているが、太陽光発電システム1は、三つ以上の太陽電池ストリングを備えていてもよい。この点は、他の実施形態においても同様である。
PCS13は、各太陽電池ストリング11a,11bから入力した直流電力を交流電力に変換して出力する。
(アーク検出装置の構成)
太陽光発電システム1は、図1に示すように、太陽電池ストリング11a,11b毎にアーク検出装置を備えている。太陽電池ストリング(第1直流電源)11aに設けられているアーク検出装置61は、コンデンサ(第1コンデンサ)25a、電流センサ(第1電流計測部)31a、およびアーク検出処理部(第1アーク検出部)32(図2参照)を備えている。
コンデンサ25aは、逆流防止ダイオード16aに対して並列接続され、逆流防止ダイオード16aに対するバイパス電流経路(第1バイパス電流経路)26aを形成している。電流センサ31aは、電力線路17aにおいて、太陽電池ストリング11aと逆流防止ダイオード16a(太陽電池ストリング11aと逆流防止ダイオード16aとの間のコンデンサ25aの電力線路17aとの接続部)との間に設けられている。電流センサ31aは、太陽電池ストリング11aに発生したアークにより電力線路17aを流れる電流を計測する。
太陽電池ストリング(第2直流電源)11bに設けられているアーク検出装置62は、ンデンサ(第2コンデンサ)25b、電流センサ(第2電流計測部)31b、およびアーク検出処理部(第2アーク検出部)32(図2参照)を備えている。
コンデンサ25bは、逆流防止ダイオード16bに対して並列接続され、逆流防止ダイオード16bに対するバイパス電流経路(第2バイパス電流経路)26bを形成している。電流センサ31bは、電力線路17bにおいて、太陽電池ストリング11aと逆流防止ダイオード16a(太陽電池ストリング11b逆流防止ダイオード16bとの間のコンデンサ25bの電力線路17bとの接続部)との間に設けられている。電流センサ31bは、太陽電池ストリング11bに発生したアークにより電力線路17bを流れる電流を計測する。コンデンサ25a,25bは、例えば5μF以上の静電容量を有する。
なお、アーク検出装置61,62は、アーク検出処理部32を電流センサ31a,31bに対応してそれぞれ備えている構成、または単一のアーク検出処理部32によって電流センサ31a,31bが計測した電流を時分割にて処理する構成のいずれであってもよい。この点は、2個の電流センサ31a,31bを備えている他の実施形態においても同様である。
アーク検出処理部32は、従来周知の構成であり、例えば図2に示すように、増幅器41、フィルタ42、A/D変換部43およびCPU(central processing unit)44を備えている。
増幅器41は、電流センサ31a,31bにて計測された電流を増幅する。フィルタ42は、バンドパスフィルタ(BPF)であり、増幅器41から出力される電流のうち、所定周波数範囲の電流のみを通過させる。これにより、増幅器41から出力される電流から、PCS13が備えるコンバータ(DC−DCコンバータ)のスイッチングノイズを多く含む周波数成分の電流を排除できるようにしている。A/D変換部43は、フィルタ42を通過したアナログの電流の信号をデジタル信号に変換し、CPU44へ入力する。
CPU44は、FFT処理部51およびアーク有無判定部52を備えている。FFT処理部51は、A/D変換部43から入力された電流のデジタル信号に対してFFTを行い、電流のパワースペクトルを生成する。アーク有無判定部52は、FFT処理部51が生成した電流のパワースペクトルに基づいて、アーク発生の有無を判定する。
(太陽光発電システムおよびアーク検出装置の動作)
上記の構成において、太陽光発電システム1およびアーク検出装置61,62の動作について以下に説明する。図3の(a)は、太陽光発電システム1において、アークが発生していない場合に電流センサ31a,31bにて検出された電流のFFT処理波形を示す波形図である。図3の(b)は、太陽光発電システム1において、アークが発生している場合に電流センサ31a,31bにて検出された電流のFFT処理波形を示す波形図である。
太陽電池ストリング11a,11bは直流の電力を発電し、その電力は、接続箱12を介してPCS13へ入力される。PCS13は、入力された直流電力を交流電力に変換し、出力する。
この場合、太陽光発電システム1にアークが発生していなければ、電流センサ31a,31bにて検出される電流はアークの交流電流を含まず、この電流をFFT処理部51にてFFT処理した波形は、図3の(a)に示すようになる。
一方、太陽光発電システム1において太陽電池ストリング11aまたは11bにアークが発生していれば、電流センサ31aまたは31bにて検出される電流は、太陽電池ストリング11aまたは11bの出力電流(直流電流)にアークの交流成分が重畳されたものとなり、この電流をFFT処理部51にてFFT処理した波形は、図3の(b)に示すようになる。したがって、アーク検出処理部32は、電流センサ31a,31bから入力された信号に基づいて、太陽電池ストリング11aでのアークの発生、または太陽電池ストリング11bでのアークの発生を検出することができる。
ここで、例えば太陽電池ストリング11aにおいて並列アークが発生し、太陽電池ストリング11aの出力電圧が太陽電池ストリング11bの出力電圧よりも低下すると、逆流防止ダイオード16aは逆バイアスの状態となる。
この場合、逆流防止ダイオード16aにコンデンサ25aが並列接続されていなければ、太陽電池ストリング11aにて発生した並列アークの交流電流は、逆流防止ダイオード16aによって阻止される。この結果、電流センサ31aは、並列アークの交流電流を計測することができない。すなわち、太陽電池ストリング11aにおいて並列アークが発生していても、電流センサ31aにて検出された電流のFFT処理波形は、図3の(a)のようになる。したがって、アーク検出装置61は、太陽電池ストリング11aにて発生した並列アークを検出することができない。
これに対し、太陽光発電システム1では、逆流防止ダイオード16aにコンデンサ25aが並列接続されているので、逆流防止ダイオード16aが逆バイアスの状態であっても、太陽電池ストリング11aにて発生した並列アークの交流電流は、コンデンサ27を介して流れるので、電流センサ31により計測することができる。これにより、アーク検出装置61は、太陽電池ストリング11aにて発生した並列アークを検出することができる。
上記のアーク検出装置61の動作は、太陽電池ストリング11bにおいて並列アークが発生し、逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態となった場合のアーク検出装置62の動作についても同様である。
(アーク検出装置の利点)
上記のように、アーク検出装置61,62は、逆流防止ダイオード16a,16bに並列接続されたコンデンサ25a,25bを備えているので、逆流防止ダイオード16aまたは逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態であっても、太陽電池ストリング11aにて発生した並列アークの交流電流、および太陽電池ストリング11bにて発生した並列アークの交流電流を電流センサ31a,31bにより計測することができる。これにより、太陽電池ストリング11a,11bにて発生した並列アークを検出することができる。
〔実施形態2〕
本発明の他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(太陽光発電システムの構成)
図4は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システム1の構成を示す概略の回路図である。本実施形態において、太陽光発電システム1は、前記アーク検出装置61,62に代えて、アーク検出装置63を備えている。
(アーク検出装置の構成)
図4に示すように、アーク検出装置63は、一つの電流センサ(第1電流計測部)31aを備え、この電流センサ31aが接続箱12(正分岐点17a1)とPCS13との間の電力線路17aに設けられている。なお、電流センサ31aは、接続箱12(負分岐点18a1)とPCS13との間の電力線路18aに設けられていてもよい。アーク検出装置63の他の構成は、アーク検出装置61と同様である。
(アーク検出装置の動作)
上記の構成において、アーク検出装置63の動作について以下に説明する。太陽電池ストリング11aまたは太陽電池ストリング11bにおいて、並列アークが発生し、逆流防止ダイオード16aまたは逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態となった場合であっても、逆流防止ダイオード16a,16bにコンデンサ25a,25bが並列接続されているので、並列アークの交流電流はコンデンサ25a,25bを流れ、電流センサ31aは、並列アークの交流電流を計測することができる。したがって、アーク検出装置63は、太陽電池ストリング11aまたは太陽電池ストリング11bでの並列アークの発生を検出することができる。
(アーク検出装置の利点)
上記のように、アーク検出装置63は、接続箱12とPCS13との間の電力線路17aに電流センサ31aを設けた簡素な構成により、太陽電池ストリング11aまたは太陽電池ストリング11bでの並列アークの発生を検出することができる。
また、アーク検出装置63は、太陽電池ストリング11aの逆流防止ダイオード16aまたは太陽電池ストリング11bの逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態となった場合であっても、太陽電池ストリング11aまたは太陽電池ストリング11bでの並列アークの発生を検出することができる。
また、実施形態1においては電流センサ31aと第1バイパス電流経路26aとの間に並列アークが発生した場合、並列アークにより生じる電流の高周波成分は太陽電池ストリング11aより交流インピーダンスが低いPCS13側を流れるため、並列アークを検出することが難しいという課題がある。同様に実施形態1においては電流センサ31bと第2バイパス電流経路26bとの間に並列アークが発生した場合も並列アークにより生じる電流の高周波成分は太陽電池ストリング11bより交流インピーダンスが低いPCS13側を流れるため、並列アークを検出することが難しいという課題がある。しかしながら、本実施形態においては電流センサ31aがPCS13側に接続されているため、上記のような課題も解決できる。
なお、例えば、図1に示した構成のように、太陽電池ストリング11a,11bごとに電流センサ31a,31bを配置する場合において、上記の課題を解決できるようにするには、バイパス電流経路26aと電力線路17aとの接続部と正分岐点17a1との間に電流センサ31aを配置し、バイパス電流経路26bと電力線路17bとの接続部と正分岐点17a1との間に電流センサ31bを配置すればよい。
〔実施形態3〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(太陽光発電システムの構成)
図5は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システム1の構成を示す概略の回路図である。本実施形態において、太陽光発電システム1は、図1に示したアーク検出装置61,62に代えて、アーク検出装置64,65を備えている。
(アーク検出装置の構成)
図5に示すように、アーク検出装置64は、電流センサ31aがコンデンサ25aによって形成されるバイパス電流経路26aに設けられている。同様に、アーク検出装置65は、電流センサ31bがコンデンサ25bによって形成されるバイパス電流経路26bに設けられている。アーク検出装置64,65の他の構成は、アーク検出装置61,62と同様である。
(アーク検出装置の動作)
上記の構成において、アーク検出装置64,65の動作について以下に説明する。太陽電池ストリング11aにおいて、並列アークが発生し、逆流防止ダイオード16aが逆バイアスの状態となった場合、並列アークの交流電流はバイパス電流経路26aを流れる。したがって、電流センサ31aは、並列アークの交流電流を計測することができる。
同様に、太陽電池ストリング11bにおいて、並列アークが発生し、逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態となった場合、並列アークの交流電流はバイパス電流経路26bを流れる。したがって、電流センサ31bは、並列アークの交流電流を計測することができる。
(アーク検出装置の利点)
上記のように、アーク検出装置64,65は、電流センサ31a,31bをコンデンサ25a,25bによって形成されるバイパス電流経路26a,2bに設けた構成である。したがって、電流センサ31a,31bには、直流の大電流は流れず、アークによる微弱な交流電流のみが流れる。したがって、電流センサ31a,31bは、定格電流が小さいものを使用でき、良好なS/Nにてアークの電流を計測することができる。これにより、アーク検出装置64,65は、太陽電池ストリング11a,11bにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。アーク検出装置64,65のその他の利点は、アーク検出装置61,62と同様である。
〔実施形態4〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(太陽光発電システムの構成)
図6は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システム1の構成を示す概略の回路図である。本実施形態において、太陽光発電システム1は、アーク検出装置66,62を備えている。
図6に示すように、太陽電池ストリング11aは、昇圧箱22および接続箱12を介してPCS13と接続されている。昇圧箱22は、昇圧回路を有し、太陽電池ストリング11aの出力電圧を、太陽電池ストリング11bの出力電圧と合致するように昇圧している。すなわち、太陽電池モジュール21の数は、太陽電池ストリング11aと太陽電池ストリング11bとで異なり、太陽電池ストリング11bよりも太陽電池ストリング11aの方が少なくなっている。そこで、昇圧箱22は、太陽電池ストリング11aの出力電圧と太陽電池ストリング11bの出力電圧との差を解消するように、太陽電池ストリング11aの出力電圧を昇圧している。
(アーク検出装置の構成)
太陽電池ストリング(第1直流電源)11aに設けられているアーク検出装置66は、昇圧箱22をバイパスするコンデンサ27、コンデンサ27によって形成されるバイパス電流経路28、電流センサ(第1電流計測部)31a、アーク検出処理部(第1アーク判定部)32およびコンデンサ(第1コンデンサ)25aを備えている。太陽電池ストリング11bに設けられているアーク検出装置62は、図1に基づいて前述したとおりである。
(太陽光発電システムおよびアーク検出装置の動作)
上記の構成において、太陽光発電システム1およびアーク検出装置66,62の動作について以下に説明する。太陽電池ストリング11aにおいて並列アークが発生した場合、アークの交流電流は、昇圧箱22を流れない。これは、昇圧箱22は、通常、昇圧チョッパ回路を有しており、昇圧チョッパ回路中のインダクタによりアークの交流成分が低減されること、電圧安定化のために昇圧チョッパ回路に挿入されているコンデンサにアークの交流電流の高周波成分が流れることによる。しかしながら、接続箱12には、コンデンサ27によって形成されるバイパス電流経路28が設けられているので、アークの交流電流は、バイパス電流経路28を流れて電流センサ31aにて計測される。これにより、アーク検出装置66は、太陽電池ストリング11aにおける並列アークの発生を検出することができる。
アーク検出装置66のその他の動作については、前述したアーク検出装置61の動作と同様である。また、アーク検出装置62の動作については、先述したとおりである。
(アーク検出装置の利点)
上記のように、アーク検出装置66は、太陽電池ストリング11aに昇圧箱22が存在する場合であっても、太陽電池ストリング11aにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。アーク検出装置66,62のその他の利点については、前述したアーク検出装置61,62と同様である。
〔実施形態5〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(太陽光発電システムの構成)
図7は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システム1の構成を示す概略の回路図である。本実施形態において、太陽光発電システム1は、アーク検出装置67,68を備えている。図7に示すように、太陽電池ストリング11aは、昇圧箱22および接続箱12を介してPCS13と接続されている。
(アーク検出装置の構成)
太陽電池ストリング(第1直流電源)11aに設けられているアーク検出装置67は、昇圧箱22をバイパスするコンデンサ27、コンデンサ27によって形成されるバイパス電流経路28、電流センサ(第1電流計測部)31a、アーク検出処理部(第1アーク判定部)32およびコンデンサ(第1コンデンサ)25aを備えている。
アーク検出装置67では、アーク検出装置66とは異なり、バイパス電流経路26aを形成するコンデンサ25aは、逆流防止ダイオード16aのみに並列接続されていない。すなわち、コンデンサ25aは、第1電極が昇圧箱22(コンデンサ25aにおける昇圧箱22と逆流防止ダイオード16aとの間の電力線路17aとの接続部)と接続箱12(逆流防止ダイオード16a)との間の電力線路17aに接続され、第2電極が太陽電池ストリング11aと接続箱12との間の電力線路18aに接続されている。電流センサ31aは、昇圧箱22(バイパス電流経路28における昇圧箱22と逆流防止ダイオード16aとの間の電力線路17aとの接続部)とコンデンサ25aの第1電極の電力線路17aとの接続部との間の電力線路17aに設けられている。
同様に、アーク検出装置68では、アーク検出装置62とは異なり、バイパス電流経路26bを形成するコンデンサ25bは、逆流防止ダイオード16bのみに並列接続されていない。すなわち、コンデンサ25bは、第1電極が太陽電池ストリング11bと接続箱12(逆流防止ダイオード16b)との間の電力線路17bに接続され、第2電極が太陽電池ストリング11bと接続箱12との間の電力線路18bに接続されている。電流センサ31bは、太陽電池ストリング11bとコンデンサ25bの第1電極の電力線路17bとの接続部との間の電力線路17bに設けられている。
ここで、電力線路17aは、PCS13(PCS13の内部のコンデンサ)を介して電力線路18aと接続されている。したがって、コンデンサ(第1コンデンサ)25aは、少なくとも逆流防止ダイオード(第1逆流防止素子)16aを含む回路と並列に接続されている。同様に、電力線路17bは、PCS13(PCS13の内部のコンデンサ)を介して電力線路18bと接続されている。したがって、コンデンサ(第2コンデンサ)25bは、少なくとも逆流防止ダイオード(第2逆流防止素子)16bを含む回路と並列に接続されている。
(アーク検出装置の動作)
上記の構成において、アーク検出装置67,68の動作について以下に説明する。太陽電池ストリング11aにおいてアークが発生している場合、および太陽電池ストリング11bにおいてアークが発生している場合、アーク検出装置67,68は、アーク検出装置66,62と同様にして、太陽電池ストリング11a,11bにおけるアークの発生を検出することができる。
また、逆流防止ダイオード16aまたは逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態になった場合であっても、同様に、電流センサ31aまたは電流センサ31bは、並列アークの交流電流を計測でき、アーク検出装置67またはアーク検出装置68は、太陽電池ストリング11aまたは太陽電池ストリング11bにて発生した並列アークを検出することができる。
(アーク検出装置の利点)
アーク検出装置67は、アーク検出装置66と同様、太陽光発電システム1に昇圧箱22が存在する場合であっても、太陽電池ストリング11aにて発生したアークを検出することができる。
さらに、アーク検出装置67,68は、アーク検出装置66,62と同様、逆流防止ダイオード16aまたは逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態であっても、太陽電池ストリング11a,11bにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。
〔実施形態6〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(太陽光発電システムの構成)
図8は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システム1の構成を示す概略の回路図である。本実施形態において、太陽光発電システム1は、アーク検出装置69,68を備えている。
(アーク検出装置の構成)
図8に示すように、太陽電池ストリング11aに設けられているアーク検出装置69は、太陽電池ストリング11bに設けられている、前述したアーク検出装置68と同様の構成である。すなわち、アーク検出装置69は、電流センサ31a、アーク検出処理部32およびコンデンサ25aを備えている。コンデンサ25aは、第1電極が太陽電池ストリング11aと接続箱12(逆流防止ダイオード16a)との間の電力線路17aに接続され、第2電極が太陽電池ストリング11aと接続箱12との間の電力線路18aに接続されている。電流センサ31aは、太陽電池ストリング11aとコンデンサ25aの第1電極の電力線路17aとの接続部との間の電力線路17aに設けられている。
電力線路17aは、PCS13(PCS13の内部のコンデンサ)を介して電力線路18aと接続されている。したがって、コンデンサ(第1コンデンサ)25aは、少なくとも逆流防止ダイオード(第1逆流防止素子)16aを含む回路と並列に接続されている。同様に、電力線路17bは、PCS13(PCS13の内部のコンデンサ)を介して電力線路18bと接続されている。したがって、コンデンサ(第2コンデンサ)25bは、少なくとも逆流防止ダイオード(第2逆流防止素子)16bを含む回路と並列に接続されている。
また、コンデンサ25aは、太陽電池ストリング11aのみと並列接続され、コンデンサ25bは、太陽電池ストリング11bのみと並列接続されている。
(アーク検出装置の利点)
アーク検出装置69,68では、アーク検出装置66,62と同様、逆流防止ダイオード16aまたは逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態になった場合であっても、電流センサ31aまたは電流センサ31bは、並列アークの交流電流を計測することができる。これにより、アーク検出装置69,68は、太陽電池ストリング11a,11bにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。
〔実施形態7〕
本発明のさらに他の実施形態を図面に基づいて以下に説明する。なお、説明の便宜上、前記実施形態にて説明した部材と同じ機能を有する部材については、同じ符号を付記し、その説明を省略する。
(太陽光発電システムの構成)
図9は、本実施形態のアーク検出装置を備える太陽光発電システム1の構成を示す概略の回路図である。本実施形態において、太陽光発電システム1は、アーク検出装置70,71を備えている。
(アーク検出装置の構成)
図9に示すように、太陽電池ストリング11aに設けられているアーク検出装置70では、図8に示したアーク検出装置69において電力線路17aに設けられていた電流センサ31aがバイパス電流経路26aに設けられている。同様に、太陽電池ストリング11bに設けられているアーク検出装置71では、図8に示したアーク検出装置68において電力線路17bに設けられていた電流センサ31bがバイパス電流経路26bに設けられている。アーク検出装置70,71の他の構成は、図8に示したアーク検出装置69,68と同様である。
(アーク検出装置の利点)
アーク検出装置70,71では、アーク検出装置66,62と同様、逆流防止ダイオード16aまたは逆流防止ダイオード16bが逆バイアスの状態になった場合であっても、電流センサ31aまたは電流センサ31bは、並列アークの交流電流を計測することができる。これにより、アーク検出装置70,71は、太陽電池ストリング11a,11bにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。
また、アーク検出装置70,71では、電流センサ31a,31bがバイパス電流経路26a,26bに設けられているので、電流センサ31a,31bには、直流の大電流は流れず、アークによる微弱な交流電流のみが流れる。したがって、電流センサ31a,31bは、定格電流が小さいものを使用でき、良好なS/Nにてアークの電流を計測することができる。これにより、アーク検出装置70,71は、太陽電池ストリング11a,11bにて発生した並列アークを高精度に検出することができる。アーク検出装置70,71のその他の利点は、アーク検出装置69,68と同様である。
なお、以上の説明において、コンデンサ25a(25b)が逆流防止ダイオード(逆流防止素子)16a(16b)と並列に接続されていると説明している部分は、コンデンサ25a(25b)が逆流防止ダイオード16a(16b)のみに対して並列接続されている構成に限定されず、コンデンサ25a(25b)が、逆流防止ダイオード16a(16b)および逆流防止ダイオード16a(16b)に直列接続された他の回路要素に対して並列接続されている構成も含んでいる。
本発明は上述した各実施形態に限定されるものではなく、請求項に示した範囲で種々の変更が可能であり、異なる実施形態にそれぞれ開示された技術的手段を適宜組み合わせて得られる実施形態についても本発明の技術的範囲に含まれる。
1 太陽光発電システム
11a 太陽電池ストリング(第1直流電源)
11b 太陽電池ストリング(第2直流電源)
12 接続箱
13 パワーコンディショニングシステム(負荷装置)
16a 逆流防止ダイオード(第1逆流防止素子)
16b 逆流防止ダイオード(第2逆流防止素子)
17a 電力線路(第1の電力線)
17b 電力線路(第2の電力線)
18a 電力線路(第1の電力線)
18b 電力線路(第2の電力線)
21 太陽電池モジュール
25a コンデンサ(第1コンデンサ)
25b コンデンサ(第2コンデンサ)
26a バイパス電流経路(第1バイパス電流経路)
26b バイパス電流経路(第2バイパス電流経路)
31a 電流センサ(第1電流計測部)
31b 電流センサ(第2電流計測部)
32 アーク検出処理部(第1アーク検出部、第2アーク検出部)
61〜71 アーク検出装置

Claims (9)

  1. 発電または充放電する第1直流電源と、
    発電または充放電する第2直流電源と、
    前記第1直流電源および前記第2直流電源の出力電力を消費または変換する負荷装置と、
    前記第1直流電源と前記負荷装置を接続する一対の第1電力線と、
    前記第2直流電源と一対の前記第1電力線とを接続する一対の第2電力線と、
    前記一対の第1電力線と前記一対の第2電力線とが接続される分岐点のいずれかと前記第1直流電源との間に設けられ、前記第1直流電源により供給された電流が流れる方向とは逆方向に電流が流れることを防ぐ第1逆流防止素子と、
    前記一対の第2電力線のいずれかに設けられ、前記第2直流電源により供給された電流が流れる方向とは逆方向に電流が流れることを防ぐ第2逆流防止素子と、
    を備えた直流電源システムに適用されるアーク検出装置であって、
    前記第1逆流防止素子に並列接続されることにより、または前記第1逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第1バイパス電流経路を形成する第1コンデンサと、
    前記第1バイパス電流経路において電流を計測する第1電流計測部と、
    前記第1電流計測部により計測された電流の高周波成分に基づきアークを検出する第1アーク検出部と、
    を有するアーク検出装置。
  2. 前記第1コンデンサは前記第1逆流防止素子に並列接続された
    請求項1に記載のアーク検出装置。
  3. 前記第2逆流防止素子に並列接続されることにより、または前記第2逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第2バイパス電流経路を形成する第2コンデンサ
    をさらに備える請求項1または2に記載のアーク検出装置。
  4. 前記第2コンデンサは前記第2逆流防止素子に並列接続された
    請求項3に記載のアーク検出装置。
  5. 前記第1電流計測部は、前記第1コンデンサに流れる電流および前記第2コンデンサに流れる電流が流れうる前記第1バイパス電流経路において電流を計測する
    請求項4に記載のアーク検出装置。
  6. 前記第2バイパス電流経路において電流を計測する第2電流計測部と、
    前記第2電流計測部により計測された電流に基づきアークを検出する第2アーク検出部と、
    をさらに備える
    請求項3または4に記載のアーク検出装置。
  7. 前記第2逆流防止素子に並列接続されることにより、または前記第2逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続されることにより、第2バイパス電流経路を形成する第2コンデンサと、
    前記第2コンデンサに流れる電流が流れうる電流経路において電流を計測する第2電流計測部と、
    前記第2電流計測部により計測された電流の高周波成分に基づきアークを検出する第2アーク検出部と、
    をさらに備え、
    前記第1コンデンサは前記第1逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続され、
    前記第2コンデンサは前記第2逆流防止素子と前記負荷装置との直列接続回路に並列接続され、
    前記第1電流計測部は、前記第1コンデンサに流れる電流を計測する、
    請求項に記載のアーク検出装置。
  8. 前記第1アーク検出部と前記第2アーク検出部とは、これら両アーク検出部の機能を兼ねる単一のアーク検出部からなる、請求項6または7に記載のアーク検出装置。
  9. 前記負荷装置と、
    前記第1逆流防止素子と、
    前記第2逆流防止素子と、
    請求項1から8のいずれか1項に記載のアーク検出装置と、
    を備え、
    前記負荷装置は、第1直流電源および第2直流電源の出力電力を変換する電力変換装置。
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