JP6102161B2 - 船外機の燃料供給装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクに貯留された燃料をエンジンのインジェクタへ供給するための船外機の燃料供給装置に関する。
一般に、小型船舶に多く用いられている船外機には燃料供給装置が設けられており、この燃料供給装置は、船体側に設けられた燃料タンクに貯留された燃料を、低圧燃料ポンプによって、船外機内のエンジン近傍に配置されたベーパーセパレータ内へ供給し、このベーパーセパレータ内の燃料を高圧燃料ポンプによって昇圧してエンジンのインジェクタへ供給するように構成されている。
従来のこの種の燃料供給装置としては、例えば、ベーパーセパレータ(副燃料タンク)内に高圧燃料ポンプを設けることにより燃料系統の配管の単純化を図ったもの(例えば、特許文献1参照)や、或いは、ベーパーセパレータからインジェクタまでの燃料供給配管の途中に所謂インライン式の高圧燃料ポンプを接続したもの(例えば、特許文献2参照)等が公知である。
特開平10−131822号公報 特開平11−82207号公報
しかしながら、上記した従来の高圧燃料ポンプをベーパーセパレータ内に配置した燃料供給装置では、燃料中の水分を分離して貯留するドレンチャンバ(水分離貯留室)をベーパーセパレータと一体に設けることができる反面、ベーパーセパレータ(副燃料タンク)が大型化するため、特にエンジンルームの狭い小出力の船外機では効率的にレイアウトすることができないという問題がある。
また、特に蓄電池を持たないバッテリーレスのインジェクタが設けられた船外機では、燃料切れや長期間の未使用等によって高圧側燃料配管内に燃料が無くなって空気が侵入してしまった場合、蓄電池でポンプを駆動できないため、手動でクランクを回す始動操作によって発電させ、その電力でポンプを駆動して高圧側燃料配管内に燃料を送り込んで空気を排出する必要がある。しかしながら、一回の始動操作でポンプが送出できる燃料は限られているため、高圧側燃料配管内の空気を完全に排出させてエンジンを始動させるには前記始動操作を何回も繰り返し行う必要がある。さらにまた、燃料ポンプより下流側の高圧側燃料配管が長い場合には、燃料配管内を燃料で満たす量が増大するため、前記始動操作の回数がさらに増えることとなる。したがって、エンジンの始動に非常に手間が掛かるという問題がある。
また、上記した従来のインライン式の高圧燃料ポンプを配置した燃料供給装置では、ベーパーセパレータから高圧燃料ポンプまでの間の燃料供給経路内で発生した水分を容易に排出させることができないという問題がある。また、高圧燃料ポンプはベーパーセパレータから燃料の供給を受けるためにベーパーセパレータより低い位置に配置する必要があるため、高圧燃料ポンプ内に水分が溜まることにより、該ポンプが腐食してしまう虞があるという問題もある。
本発明は上記した課題を解決すべくなされたものであり、コンパクト化及びエンジンの始動操作の簡略化を図ると共に、船外機が航行位置とチルトアップ位置のいずれの位置であっても燃料供給経路内の水分を容易且つ確実に排出させることのできる船外機の燃料供給装置を提供することを目的とする。
上記した目的を達成するため、本発明は、燃料タンクに貯留された燃料をエンジンのインジェクタへ供給するための船外機の燃料供給装置であって、前記燃料タンクから送られた燃料を一時的に貯留するベーパーセパレータと、該ベーパーセパレータの燃料を昇圧して前記インジェクタに供給する高圧燃料ポンプと、を備え、該高圧燃料ポンプには、前記ベーパーセパレータより下方に配置されて該ベーパーセパレータに接続される燃料吸入側の低圧ポンプ室と、前記インジェクタに接続される燃料吐出側の高圧ポンプ室と、が設けられ、前記低圧ポンプ室より下方にはドレンチャンバが配置され、該ドレンチャンバは前記低圧ポンプ室に接続されていることを特徴とする。
この特徴によれば、ドレンチャンバがベーパーセパレータや高圧燃料ポンプの低圧ポンプ室の下方に配置されているため、燃料供給経路内の水分をドレンチャンバに収集させて効率良く外部に排出させることができる。したがって、燃料供給経路内に水分が滞留するのを防止することができ、高圧燃料ポンプ等の部品や配管の腐食を防止することができる。また、高圧燃料ポンプがベーパーセパレータとドレンチャンバの間に接続されているため、例えエンジンルームの狭い小出力の船外機であっても、燃料供給装置の構成部品を効率良くレイアウトすることができ、船外機のコンパクトを図ることができる。さらに、燃料供給装置の構成部品を効率良くレイアウトすることにより、燃料配管の長さを短縮することができるため、蓄電池を持たないバッテリーレスのインジェクタが設けられた船外機であっても、エンジンの始動操作の手間を軽減することができ、メンテナンスの省力化を図ることができる。
また、本発明に係る船外機の燃料供給装置において、前記船外機は直立姿勢の航走位置と前方傾斜姿勢のチルトアップ位置とで上下に揺動可能に設けられ、前記ドレンチャンバの底面の前側にドレン口が設けられ、前記船外機が前記航行位置と前記チルトアップ位置のいずれの位置であっても前記ドレンチャンバ内の水分が前記ドレン口に向かって流れるように構成されていることを特徴とする。
この特徴によれば、船外機の航走時だけでなく船外機を係留中にチルトアップさせた状態であっても、ドレンチャンバ内の水分をドレン口から効率良く外部に排出させることができ、ドレンチャンバ内に水分が滞留するのを防止することができるため、ドレンチャンバ等の部品や配管の腐食を防止することができると共に、メンテナンスの更なる省力化を図ることができる。
また、本発明に係る船外機の燃料供給装置において、前記高圧燃料ポンプの前記低圧ポンプ室と前記ドレンチャンバとの接続配管は、前記船外機が前記航行位置と前記チルトアップ位置のいずれの位置であっても前記低圧ポンプ室から前記ドレンチャンバ内に水分が流れるように接続されていることを特徴とする。
この特徴によれば、船外機の航走時だけでなく船外機を係留中にチルトアップさせた状態であっても、低圧ポンプ室からドレンチャンバへ水分を効率良く流すことができ、低圧ポンプ室内に水分が滞留するのを防止することができるため、高圧燃料ポンプ等の部品や配管の腐食を防止することができると共に、メンテナンスの更なる省力化を図ることができる。
また、本発明に係る船外機の燃料供給装置において、前記ドレンチャンバは、前記エンジンの側方に配置され、側面視でその底面が水平又は前下がり姿勢を成す矩形状に形成されており、前記ドレンチャンバのドレン口は前記底面の前側角部の近接位置に設けられ、前記低圧ポンプ室と前記ドレンチャンバとの接続配管は前記ドレン口の対角位置である前記ドレンチャンバの上面の後側角部の近接位置に接続されていることを特徴とする。
この特徴によれば、船外機の航走時だけでなく船外機を係留中にチルトアップさせた状態であっても、ドレンチャンバ内の水分をドレン口からさらに効率良く外部に排出させることができ、ドレンチャンバ内に水分が滞留するのを確実に防止することができるため、ドレンチャンバ等の部品や配管の腐食を確実に防止することができると共に、メンテナンスの更なる省力化を図ることができる。
本発明によれば、コンパクト化及びエンジンの始動操作の簡略化を図ると共に、船外機が航行位置とチルトアップ位置のいずれの位置であっても燃料供給経路内のドレンを容易且つ確実に排出させることができ、高圧燃料ポンプ等の部品や配管の腐食を防止することができる等、種々の優れた効果を得ることができる。
本発明の実施の形態に係る燃料供給装置を備えた船外機の概略構成を示す説明図である。 本発明の実施の形態に係る燃料供給装置を備えた船外機を示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る燃料供給装置の高圧燃料ポンプを示す右側面図である。 本発明の実施の形態に係る燃料供給装置を備えた船外機をチルトアップさせた状態を示す右側面図である。
以下、図面を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る船外機の燃料供給装置について説明する。ここで、図1は本実施の形態に係る燃料供給装置を備えた船外機の概略構成を示す説明図、図2は本実施の形態に係る燃料供給装置を備えた船外機を示す右側面図、図3は本実施の形態に係る燃料供給装置の高圧燃料ポンプを示す右側面図、図4は本実施の形態に係る燃料供給装置を備えた船外機をチルトアップさせた状態を示す右側面図である。なお、以下の説明においては、便宜上、前後左右の向きは船体の進行方向を基準とする。
本発明の実施の形態に係る燃料供給装置10を備えた船外機1は、船体2の船尾板(図示省略)に対して直立姿勢の航走位置と前方傾斜姿勢のチルトアップ位置とで上下に揺動可能に設けられている。図1に示されているように、船体2には、ポータブルタイプの燃料タンク3とスクイズポンプ(手動圧搾式ポンプ)4とが設けられている。
図2に示されているように、船外機1には、上部にエンジン5が配設されており、エンジン5は、例えば水冷サイクル4気筒エンジンであり、シリンダヘッド6、シリンダブロック7、及びクランクケース(図示省略)等を組み合わせて構成されている。シリンダヘッド6内には燃焼室に繋がる吸気ポートと排気ポート(いずれも図示省略)とが形成されている。そして、シリンダヘッド6には前記吸気ポート内に燃料を噴射するインジェクタ8が外側から取り付けられている。
また、エンジン5内には、クランクシャフト9がほぼ鉛直方向に設けられ、クランクシャフト9の下端に連結されたドライブシャフト(図示省略)の下部に設けられたベベルギヤ及びプロペラシャフト(いずれも図示省略)を介してプロペラ(図示省略)が駆動されるように構成されている。
エンジン5の周囲には、燃料供給装置10が配置されている。図1及び図2に示されているように、燃料供給装置10は、船体2側に備えられた燃料タンク3に貯留されたガソリン等の燃料をエンジン5の前記吸気ポートへ供給するため装置であり、低圧燃料フィルター11、低圧燃料ポンプ12、ベーパーセパレータ13、高圧燃料ポンプ14、ドレンチャンバ15、及びインジェクタ8等の各部品により構成されている。
低圧燃料フィルター11は、略円柱形状の外形を有しており、エンジン5の左側方であって船外機1の上部の略中央部分に配置されている。低圧燃料フィルター11の前面には燃料タンク3からの低圧側燃料配管16が接続され、この低圧側燃料配管16は前方から後方の低圧燃料フィルター11に向かって上傾するように形成されている。また、低圧燃料フィルター11の上面には低圧燃料ポンプ12に向かう低圧側燃料配管17が接続され、この低圧側燃料配管17は略鉛直に立ち上がった後に後方の低圧燃料ポンプ12に向かって下傾するように形成されている。
低圧燃料ポンプ12は、扁平な円柱形状の外形を有しており、船外機1の上部後方の略中央部分に配置されている。低圧燃料ポンプ12の左側面には、低圧燃料フィルター11からの低圧側燃料配管17が接続されており、また、低圧燃料ポンプ12の上部には、ベーパーセパレータ13に向かう低圧側燃料配管18が接続されている。
ベーパーセパレータ13は、略円柱形状の外形を有しており、エンジン5の右側方であって船外機1の上部やや後方に配置されている。ベーパーセパレータ13の上部には低圧燃料ポンプ12からの低圧側燃料配管18及び蒸気抜き配管19がそれぞれ接続されている。また、ベーパーセパレータ13の下面には、高圧燃料ポンプ14への低圧側燃料配管20及び高圧燃料ポンプ14からの燃料リターン配管21がそれぞれ接続されている。
高圧燃料ポンプ14は、燃料配管の途中に接続して用いられる所謂インライン式の燃料ポンプであり、エンジン5の右側方であってベーパーセパレータ13の下方に近接して配置されている。
図3に示されているように、高圧燃料ポンプ14の内部は、燃料吸込側の低圧ポンプ室22と燃料吐出側の高圧ポンプ室23とに前後に仕切られている。低圧ポンプ室22と高圧ポンプ室23との間には圧縮部24が設けられており、圧縮部24は低圧ポンプ室22の前側に取り付けられたアクチュエータ25によって燃料の圧縮動作が可能なように設けられている。
低圧ポンプ室22の上面には、ベーパーセパレータ13からの低圧側燃料配管20が接続されており、低圧ポンプ室22の下面には、ドレンチャンバ15への接続配管25が接続されている。また、高圧ポンプ室23の上面には、燃料リターン配管21がプレッシャレギュレータ26を介して接続されており、高圧ポンプ室23の後面にはインジェクタ8への高圧側燃料配管27が接続されている。
再び図1及び図2を参照すると、ドレンチャンバ15は、エンジン5の右側方であって高圧燃料ポンプ14の下方に配置されており、より具体的には高圧燃料ポンプ14より僅か前方で低圧ポンプ室22とアクチュエータ25の下方に位置している。ドレンチャンバ15は、図2に示すような船外機1の航走位置での側面視で底面28が水平又は前下がり姿勢を成す矩形状に形成されている。ドレンチャンバ15の底面28には、前側角部に近接した位置にドレン口(図示省略)が形成され、このドレン口にドレン配管29が接続されている。これにより、前記ドレン口は、船外機1が前記航行位置と図4に示すようなチルトアップ位置のいずれの位置であってもドレンチャンバ15の最下点に位置し、ドレンチャンバ15内の水分が前記ドレン口に向かって流れるように構成されている。
また、前記ドレンチャンバ15の上面30には、前記ドレン口の対角位置である後側角部に近接した位置に高圧燃料ポンプ14の低圧ポンプ室22からの接続配管25が接続されている。接続配管25は、図2に示すような船外機1の航走位置で鉛直姿勢となり、図4に示すようなチルトアップ位置で後方のドレンチャンバ15側に下傾した姿勢となるように高圧燃料ポンプ14とドレンチャンバ15との間に接続されている。すなわち、接続管25は、船外機1が前記航行位置と前記チルトアップ位置のいずれの位置であっても低圧ポンプ室22からドレンチャンバ15内に水分が流れるように接続されている。
インジェクタ8は、船外機1の後方右側に配置されており、高圧燃料ポンプ14の高圧ポンプ室23からの高圧側燃料配管27が下方から接続されている。
次に、図1〜図4を参照しつつ、本発明の実施の形態に係る燃料供給装置10の作用について説明する。
燃料タンク3内の燃料は低圧燃料ポンプ12によって吸い上げられ、低圧燃料フィルター11で瀘過された後、低圧側燃料配管17,18を通ってベーパーセパレータ13の内部に導かれる。
ベーパーセパレータ13の内部では燃料が気液分離され、燃料蒸気は蒸気抜き配管19を通って大気に放出される。蒸気を取り除かれた燃料は低圧側燃料配管20を通って高圧燃料ポンプ14の低圧ポンプ室22内に流入し、圧縮部24によって圧縮された後、高圧ポンプ室23内に流入する。
高圧ポンプ室23内では、エンジン5の回転数低下等に起因して燃料消費量が減少して燃料圧力が所定値以上になると、プレッシャレギュレータ26が開放され、余剰燃料が燃料リターン配管21を通ってベーパーセパレータ13に返送される。これにより、高圧ポンプ室23内に流入した燃料は、適正圧力に制御された後、高圧側燃料配管27を通って、インジェクタ8に送られ、インジェクタ8によって前記吸気ポート内に燃料が噴霧される。
また、上記した燃料供給過程において、ベーパーレギュレータ13内で発生した水分は、低圧側燃料配管20を通って高圧燃料ポンプ14の低圧ポンプ室22内に流下し、低圧ポンプ室13内で発生した水分と共に、接続配管25を通ってドレンチャンバ15内に流下した後、ドレン配管29を通って外部に排出される。
このように上記した本発明の実施の形態に係る船外機1の燃料供給装置10によれば、ドレンチャンバ15がベーパーセパレータ13や高圧燃料ポンプ14の低圧ポンプ室22の下方に配置されているため、燃料供給経路内の水分をドレンチャンバ15に収集させて効率良く円滑に外部に排出させることができる。したがって、燃料供給経路内に水分が滞留するのを防止することができ、高圧燃料ポンプ14等の部品や燃料配管の腐食を防止することができる。
また、高圧燃料ポンプ14はベーパーセパレータ13とドレンチャンバ15の間において低圧側燃料配管20や接続配管25を介して接続されているため、例えエンジンルームの狭い小出力の船外機であっても、燃料供給装置10を構成する低圧燃料フィルター11、低圧燃料ポンプ12、ベーパーセパレータ13、高圧燃料ポンプ14、ドレンチャンバ15、インジェクタ8等の各部品や該各構成部品間を接続する各種配管17,18,20,21,25,27等を効率良くレイアウトすることができ、船外機1のコンパクトを図ることができる。
さらに、燃料供給装置10の前記各構成部品や配管を効率良くレイアウトすることで燃料配管の長さを短縮することができるため、蓄電池を持たないバッテリーレスのインジェクタが設けられた船外機であっても、エンジン5の始動操作の手間を軽減することができ、メンテナンスの省力化を図ることができる。
また、ドレンチャンバ15の底面28が側面視で水平又は前下がり姿勢を成す矩形状に形成されており、ドレンチャンバ15のドレン口が底面28の前側角部の近接位置に設けられていると共に接続配管25が前記ドレン口の対角位置である上面30の後側角部の近接位置に接続されているため、燃料供給装置10を備えた船外機1が係留中などにチルトアップされた場合であっても、図4に示されているように、接続配管25が高圧燃料ポンプ14の低圧ポンプ室22からドレンチャンバ15に向かって下傾姿勢になると共に、ドレンチャンバ15は前記ドレン口が最下点となるように傾斜した姿勢になる。したがって、低圧ポンプ室22からドレンチャンバ15内へ水分を効率良くスムーズに流すことができると共に、ドレンチャンバ15内の水分を前記ドレン口から外部に効率良く排出させることができるため、低圧ポンプ室22やドレンチャンバ15の内部に水分が滞留するのを防止することができ、高圧燃料ポンプ14等の部品や配管の腐食を防止することができる。
なお、上記した実施の形態の説明では、本発明に係る船外機の燃料供給装置における好適な実施の形態について説明しているため、技術的に好ましい種々の限定を付している場合もあるが、本発明の技術範囲は、特に本発明を限定する記載がない限り、これらの態様に限定されるものではない。すなわち、上記した本発明の実施の形態における構成要素は適宜、既存の構成要素等との置き換えが可能であり、かつ、他の既存の構成要素との組合せを含む様々なバリエーションが可能であり、上記した本発明の実施の形態の記載をもって、特許請求の範囲に記載された発明の内容を限定するものではない。
1 船外機
3 燃料タンク
5 エンジン
8 インジェクタ
10 燃料供給装置
13 ベーパーセパレータ
14 高圧燃料ポンプ
15 ドレンチャンバ(水分離貯留室)
22 低圧ポンプ室
23 高圧ポンプ室
25 接続配管
28 底面
30 上面

Claims (3)

  1. 燃料タンクに貯留された燃料をエンジンのインジェクタへ供給するための船外機の燃料供給装置であって、
    前記燃料タンクから送られた燃料を一時的に貯留するベーパーセパレータと、
    該ベーパーセパレータの燃料を昇圧して前記インジェクタに供給する高圧燃料ポンプと、
    を備え、
    該高圧燃料ポンプには、前記ベーパーセパレータより下方に配置されて該ベーパーセパレータに接続される燃料吸入側の低圧ポンプ室と、前記インジェクタに接続される燃料吐出側の高圧ポンプ室と、が設けられ、
    前記低圧ポンプ室より下方にはドレンチャンバが配置され、該ドレンチャンバと前記低圧ポンプ室とは、前記船外機が直立姿勢の航走位置と前方傾斜姿勢のチルトアップ位置のいずれの位置であっても前記低圧ポンプ室から前記ドレンチャンバ内にドレンが流れるように接続配管によって接続されていることを特徴とする船外機の燃料供給装置。
  2. 前記船外機は直立姿勢の航走位置と前方傾斜姿勢のチルトアップ位置とで上下に揺動可能に設けられ、前記ドレンチャンバの底面の前側にドレン口が設けられ、前記船外機が前記航位置と前記チルトアップ位置のいずれの位置であっても前記ドレンチャンバ内の水分が前記ドレン口に向かって流れるように構成されていることを特徴とする請求項1に記載の船外機の燃料供給装置。
  3. 前記ドレンチャンバは、前記エンジンの側方に配置され、側面視でその底面が水平又は前下がり姿勢を成す矩形状に形成されており、前記ドレンチャンバのドレン口は前記底面の前側角部の近接位置に設けられ、前記低圧ポンプ室と前記ドレンチャンバとの接続配管は前記ドレン口の対角位置である前記ドレンチャンバの上面の後側角部の近接位置に接続されていることを特徴とする請求項2に記載の船外機の燃料供給装置。
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