JP6101101B2 - ジャーナル軸受装置、これを備えている回転機械、及び回転機械の振動減衰方法 - Google Patents

ジャーナル軸受装置、これを備えている回転機械、及び回転機械の振動減衰方法 Download PDF

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Description

本発明は、回転軸を回転可能に支持するジャーナル軸受装置、これを備えている回転機械、及び回転機械の振動減衰方法に関する。
回転軸を回転可能に支持するジャーナル軸受装置には、回転軸の振動を減衰させる機能が求められる場合がある。回転軸の振動に対する減衰機能を有しているジャーナル軸受装置としては、例えば、以下の特許文献1に記載されているジャーナル軸受装置がある。
このジャーナル軸受装置は、回転軸を外周側から支持する複数の軸受パッドと、回転軸及び複数の軸受パッドを外周側から覆うハウジングと、各軸受パッドとハウジングとの間に配置されて軸受パッドを外周側から支持する板バネ材と、板バネ材とハウジングとの間に配置されている油と、この油を板バネ材とハウジングとの間に封止しておくOリングと、を備えている。
複数の軸受パッドは、いずれも、回転軸に対する径方向に移動可能で且つ揺動可能にハウジング内に配置されている。板バネ材は、弾性変形することで、軸受パッドの揺動及び軸受パッドの径方向の移動を許容する。Oリングにより板バネ材とハウジングとの間に封止されている油は、板バネ材の弾性変形を抑制し、ダンパーとして機能する。よって、このジャーナル軸受装置では、Oリングにより板バネ材とハウジングとの間に封止されている油により、回転軸の振動を減衰させることができる。
特開平11−303864号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のジャーナル軸受装置では、回転軸の重さをOリングと油とで受けることになるため、Oリングに過大な荷重がかかり、Oリングが損傷し易く、耐久性が低いという問題点がある。さらに、このジャーナル軸受装置では、Oリングが著しく潰れると、回転軸が芯ズレしてしまうという問題点もある。
そこで、本発明は、回転軸の振動を減衰させつつも、耐久性が高く且つ回転軸の芯ズレを抑えることができるジャーナル軸受装置、これを備えている回転機械、及び回転機械の振動減衰方法を提供することを目的とする。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としてのジャーナル軸受装置は、
軸線回りに回転する回転軸を外周側から支持する軸受パッドと、前記回転軸及び前記軸受パッドを外周側から覆うハウジングと、前記軸受パッドと前記ハウジングとの間に配置され、該軸受パッドと該ハウジングとのうち一方の部材に固定されていると共に、他方の部材に部材に向かって凸形状の曲面を成し、一部が接触部として該他方の部材に接触する支持面が形成されている支持部材と、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記支持部材の前記接触部の周りに配置され、前記支持部材に対する前記他方の部材の相対移動を減衰させる減衰部と、を備え、前記支持部材と前記他方の部材とのうち一方には、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に油を供給する流路が形成され、前記減衰部は、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に供給された前記油と、該油を前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に封入しておくシール部材を有し、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間は複数の油室として仕切られ、前記支持部材には、複数の前記油室相互間を連通させる連通路が形成されていることを特徴とする。
当該ジャーナル軸受装置の作用について、一方の部材がハウジングで、他方の部材が軸受パッドである場合を例にして説明する。
当該ジャーナル軸受装置において、複数の軸受パッドは、回転軸を回転可能に支持する。この軸受パッドは、ハウジングに固定されている支持部材と接し、この支持部材に支持されている。軸受パッドを支持している金属性の支持部材は、バネ機能を有しているため、当該ジャーナル軸受装置は、回転軸の径方向の微振動を許容する。また、支持部材の支持面は、他方の部材である軸受パッド側に向かって凸形状の曲面であるため、凸状の曲面のほぼ頂部が軸受パッドとの接触部となる。よって、軸受パッド及び軸受パッドに支持されている回転軸は、この接触部を基点として微揺動可能である。
当該ジャーナル軸受装置では、支持部材の支持面と軸受パッドとの間に減衰部が配置されている。このため、当該ジャーナル軸受装置では、回転軸の振動を効果的に減衰させることができる。
また、当該ジャーナル軸受装置では、軸受パッドと支持部材の支持面との間に、回転軸の振動を減衰させるための減衰部を配置しているが、支持部材は軸受パッドと接触部で接触しており、軸受パッドにかかる荷重のほとんどを支持部材が受けているため、減衰部には過大な荷重がかからない。よって、当該ジャーナル軸受装置では、減衰部の損傷を抑え、耐久性を高めることができる。さらに、当該ジャーナル軸受装置では、軸受パッドと支持部材の支持面との間に、回転軸の振動を減衰させるための減衰部を配置しているが、金属製の支持部材がこの軸受パッドと接触部で接触しており、回転軸の径方向の大きな変位を許容していないので、回転軸の芯ズレを抑えることができる。
また、当該ジャーナル軸受装置のように、減衰部が油及びシール部材を有する場合でも、前述したように、シール部材には過大な荷重がかからないため、シール部材の損傷を抑え、耐久性を高めることができる。
また、前記シール部材を有する前記ジャーナル軸受装置において、前記減衰部の前記シール部材は、ゴムで形成され、前記支持部材の支持面と前記他方の部材との両方に接触して、前記油を前記支持部材の支持面と前記他方との間に封入してもよい。
当該ジャーナル軸受装置では、油のみならずゴム製のシール部材も回転軸の振動を減衰させることができる。このため、油の種類のみならず、シール部材の材料や形状等の変更することで、支持部材の支持面と他方の部材との間における減衰係数を細かく調節することができる。
また、前記シール部材を有するいずれかの前記ジャーナル軸受装置において、前記シール部材は、前記支持部材の前記接触部が内側になるよう配置されたOリングであってもよい。
また、前記シール部材を有するいずれかの前記ジャーナル軸受装置において、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間は複数の油室として仕切られ、前記支持部材には、複数の前記油室相互間を連通させる連通路が形成されていてもよい。
当該ジャーナル軸受装置では、各油室内の油が連通路を油が流れる過程では、油に対して流動抵抗が作用し、この流動抵抗により減衰作用が発生する。このため、当該ジャーナル軸受装置では、連通路の流路長、連通路の内径等を適宜調節することにより、振動に対する減衰効果を調節することができる。
また、以上のいずれかの前記ジャーナル軸受装置において、前記支持部材の前記支持面は、前記軸線に平行な複数の直線の集合で形成される線織面であり、前記接触部は、前記軸線と平行に延びる直線状であってもよい。
また、前記支持部材に連通路が形成されている前記ジャーナル軸受装置において、前記支持部材の前記支持面は、前記軸線に平行な複数の直線の集合で形成される線織面であり、前記接触部は、前記軸線と平行に延びる直線状であり、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間は、直線状の前記接触部により二つの前記油室として仕切られていてもよい。
また、以上のいずれかの前記ジャーナル軸受装置において、前記支持部材の前記支持面は、他方の部材に部材に向かって滑らかな凸形状の曲線が回転した軌跡によって形成される回転面であり、前記接触部は点状であってもよい。
また、以上のいずれかのジャーナル軸受装置において、前記回転軸の外周面と前記軸受パッドとの間には、油が供給されてもよい。
当該ジャーナル軸受装置では、回転軸の外周面と軸受パッドとの間の油と、支持部材の支持面と他方の部材との間の減衰部との両方が、回転軸の振動を減衰させるので、減衰効果を高めることができる。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての回転機械は、
前記回転軸と、以上のいずれかの前記ジャーナル軸受装置と、を備えていることを特徴とする。
当該回転機械では、以上のいずれかの前記ジャーナル軸受装置を備えているので、回転軸の振動を効果的に減衰させることができる。
上記問題点を解決するための発明に係る一態様としての回転機械の振動減衰方法は、軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸を回転可能に支持するジャーナル軸受装置とを備えている回転機械の振動減衰方法において、前記ジャーナル軸受装置は、前記回転軸を外周側から支持する軸受パッドと、前記回転軸及び前記軸受パッドを外周側から覆うハウジングと、前記軸受パッドと前記ハウジングとの間に配置され、該軸受パッドと該ハウジングとのうち一方の部材に固定されていると共に、他方の部材に部材に向かって凸形状の曲面を成し、一部が接触部として該他方の部材に接触する支持面が形成されている支持部材と、を備えており、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記支持部材の前記接触部の周りに、前記支持部材に対する前記他方の部材の相対移動を減衰させる減衰部を配置し、前記支持部材と前記他方の部材とのうち一方には、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に油を供給する流路を形成し、前記減衰部は、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に供給された前記油と、該油を前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に封入しておくシール部材を有し、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間を複数の油室として仕切り、前記支持部材には、複数の前記油室相互間を連通させる連通路を形成することを特徴とする。
当該回転機械の減衰方法でも、以上のいずれかの前記ジャーナル軸受装置と同様に、回転軸の振動を効果的に減衰させることができる。さらに、当該回転機械の減衰方法でも、減衰部の損傷を抑え、耐久性を高めることができると共に、回転軸の芯ズレを抑えることができる。
本発明では、回転軸の振動を減衰させつつも、耐久性が高く且つ回転軸の芯ズレを抑えることができる。
本発明に係る参考例におけるジャーナル軸受装置の断面図である。 本発明に係る参考例におけるジャーナル軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る参考例における支持部材及びOリングの斜視図である。 本発明に係る参考例におけるジャーナル軸受装置の振動減衰効果を説明するための説明図である。 本発明に係る参考例の第一変形例における支持部材及びOリングの斜視図である。 本発明に係る参考例の第二変形例における支持部材及び棒状減衰効果部材の斜視図である。 本発明に係る第実施形態におけるジャーナル軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第実施形態における支持部材、Oリング及びパッド側流路の斜視図である。 本発明に係る第実施形態の第一変形例における支持部材、Oリング及びパッド側流路の斜視図である。 本発明に係る第実施形態の第二変形例における支持部材、Oリング及びパッド側流路の斜視図である。 本発明に係る第実施形態の第三変形例におけるジャーナル軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第実施形態におけるジャーナル軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る第実施形態におけるジャーナル軸受装置の要部断面図である。 本発明に係る回転機械としての蒸気タービンの断面図である。
以下、参考例、本発明に係る各種実施形態及びその変形例について、図面を用いて説明する。
「ジャーナル軸受装置の参考例
まず、図1〜図4を参照して、ジャーナル軸受装置の参考例について説明する。
参考例のジャーナル軸受装置100は、図1及び図2に示すように、軸線Ar回りに回転する回転軸11を外周側から支持する複数の軸受パッド120と、回転軸11及び複数の軸受パッド120を外周側から覆うハウジング110と、ハウジング110と各軸受パッド120との間に配置され、軸受パッド120を揺動可能に支持する支持部材130と、軸受パッド120と支持部材130との間に配置されている減衰部としてのOリング(減衰効果部材)150と、を備えている。なお、以下では、回転軸11の軸線Arに対する径方向を単に径方向Drと言い、軸線Arを中心とする周方向を単に周方向Dcと言い、軸線Arが延びている方向を軸方向と言う。
複数の軸受パッド120は、軸線Arに対して垂直な断面形状が円弧形状を成し、回転軸11の外周に沿って周方向Dcに並んでいる。このため、複数の軸受パッド120が組まれた状態では、軸線Arを中心として円環状を成している。この軸受パッド120の少なくとも内周側の部分は、比較的柔らかい金属、例えば、ホワイトメタル等で形成されている。この軸受パッド120は、外周側から内周側に向かって凹んだ円柱形状の凹部121(以下、パッド側凹部121とする)が形成されている。このパッド側凹部121の底面122には、Oリング150を装着するための円環状のOリング装着溝123が形成されている。なお、図1及び図2では、軸受パッド120の数量が4個である例を示しているが、この軸受パッド120は、2個、3個でも、また、5個以上であってもよい。
Oリング150は、ニトリルゴム(NBR)、エチレンプロピレンゴム(EPM,EPDM)、フッ素ゴム等のゴム系材料で形成されている。このOリング150は、パッド側凹部121の底面122に形成されているOリング装着溝123に嵌め込まれる。
ハウジング110は、軸線Arに対して垂直な断面形状が円環状を成している。このハウジング110には、外周側から内周側に貫通し、ハウジング110内に油Oを供給するための流路116が形成されている。この流路116には、図示されていない高圧油供給ポンプから延びる給油配管が接続されている。また、この流路116の周方向Dcにおける位置は、周方向Dcに並んでいる複数の軸受パッド120の相互間と一致している。高圧油供給ポンプから、ハウジング110の流路116を介してハウジング110内に供給された油Oは、ハウジング110の内周面と各軸受パッド120の外周面との間、周方向Dcに並んでいる複数の軸受パッド120の相互間、回転軸11の外周面と軸受パッド120の内周面との間を満たす。
また、ハウジング110には、内周側から外周側に向かって凹んだ円柱形状の凹部111(以下、ハウジング側凹部111とする)が形成されている。このハウジング側凹部111は、パッド側凹部121と軸方向及び周方向Dcの位置が一致している。また、この円柱形状のハウジング側凹部111の内径寸法は、円柱形状のパッド側凹部121の内径寸法とほぼ一致している。
支持部材130は、金属製で、図2及び図3に示すように、円柱状を成し、一方の端面が、軸受パッド120に接して、この軸受パッド120を支持する支持面131を成す。この支持面131は、他方の端面から遠ざかる向きに滑らかな凸形状の曲線(例えば、円弧、楕円弧、放物線)を円柱の軸を基準にして回転させた軌跡で形成される回転面である。すなわち、この支持面131は、他方の端面から遠ざかる向きに凸形状の滑らかな曲面である。また、他方の端面は、円柱の軸に対して垂直な平面133である。円柱状の支持部材130の外径寸法は、ハウジング側凹部111の内径、及びパッド側凹部121の内径寸法より僅かに小さい。
支持部材130は、その他方の端面側、つまり平面133側がハウジング側凹部111に装着されて、ハウジング110に固定される。なお、支持部材130の他方の端面は、ハウジング110の凹部への装着により、この支持部材130がハウジング110に固定できれば、平面133である必要性ない。また、ここでは、ハウジング110にハウジング側凹部111を形成しているが、ハウジング110に支持部材130を固定できれば、ハウジング側の形状、及び支持部材130の他方の端面側の形状は如何なる形状であってもよい。例えば、ハウジング110に凸部を設け、支持部材130の他方の端面側に、この凸部が嵌入する凹部を形成してもよい。
ハウジング110に固定された支持部材130の支持面131側は、パッド側凹部121に挿入され、凸形状の支持面131の頂部近傍がパッド側凹部121の底面122に接する。支持部材130の凸形状の支持面131は、前述したように、回転面であるため、パッド側凹部121の底面122との接触部132は、ほぼ点状になる。この接触部132は、軸受パッド120のOリング装着溝123に嵌め込まれるOリング150の内側に位置する。言い換えると、接触部132の周りにOリング150が配置されている。また、支持部材130の支持面131には、軸受パッド120のOリング装着溝123に嵌め込まれているOリング150が接触する。
次に、以上で説明したジャーナル軸受装置100の作用について説明する。
複数の軸受パッド120は、油Oを介して、回転軸11を回転可能に支持する。この軸受パッド120は、ハウジング110に固定されている支持部材130と接し、この支持部材130に支持されている。回転軸11の外周面と軸受パッド120との間に充填されている油Oは、バネ機能(k1)及び振動の減衰機能(c1)を有している。また、軸受パッド120を支持している金属性の支持部材130も、バネ機能(k2)を有している。このため、ジャーナル軸受装置100は、回転軸11の径方向Drの微振動を許容する。また、軸受パッド120と支持部材130との接触部132は、前述したように、ほぼ点状であるため、軸受パッド120及び軸受パッド120に支持されている回転軸11は、この接触部132を基点として各種方向に微揺動可能である。
軸受パッド120と支持部材130との間に配置されているゴム製のOリング(減衰効果部材)150は、前述の油Oと同様、バネ機能(k3)及び減衰機能(c3)を有している。このため、回転軸11は、図4に示すように、この回転軸11に対して直列的に並んでいる、バネ機能(k1)及び減衰機能(c1)を有する油Oと、同じくバネ機能(k3)及び減衰機能(c3)を有するゴム製のOリング150とを介して、ハウジング110に支持されていることになる。なお、図4中、k1、k2、k3はいずれも弾性係数であり、c1、c3はいずれも減衰係数である。
よって、本参考例のジャーナル軸受装置100では、径方向Drの二箇所で、回転軸11の各種モードの振動、特に径方向Drの振動に対する減衰効果を得ることができ、回転軸11の振動に対する減衰効果を高めることができる。
また、本参考例では、軸受パッド120と支持部材130の支持面131との間に、回転軸11の振動を減衰させるためのOリング150を配置しているが、支持部材130は軸受パッド120と接触部132で接触しており、軸受パッド120にかかる荷重のほとんどを支持部材130が受けているため、Oリング150には過大な荷重がかからない。よって、本参考例では、Oリング150の損傷を抑え、耐久性を高めることができる。さらに、このジャーナル軸受装置100では、軸受パッド120と支持部材130の支持面131との間に、回転軸11の振動を減衰させるためのOリング150を配置しているが、金属製の支持部材130がこの軸受パッド120と接触部132で接触しており、回転軸11の径方向Drの大きな変位を許容していないので、回転軸11の芯ズレを抑えることができる。
なお、本参考例では、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に、ゴム製のOリング150を配置しているが、減衰機能を有するゴム製の減衰効果部材であれば、Oリングでなくてもよい。また、ここでは、支持部材130の接触部132をほぼ中心として円環形状のOリング150を配置しているが、支持部材の接触部132をほぼ中心として、接触部132の周りにゴム製の減衰効果部材を点在させてもよい。すなわち、減衰効果部材は、支持部材130の接触部132の周りに配置されていれば、点在させてもよく、環形状である必要はない。
参考例の第一変形例」
次に、図5を参照して、参考例の第一変形例について説明する。
参考例における支持部材130は、円柱形状を成し、一方の端面が、回転面で形成される支持面131を成し、他方の端面が平面133を成している。一方、本変形例の支持部材140は、角柱形状を成し、一方の端面が線織面で形成される支持面141を成し、他方の端面が平面143を成している。本変形例における支持部材140の支持面141は、軸線Arに対して垂直な面P1内で他方の端面から遠ざかる向きに凸形状を成し、且つ軸線Arに平行な複数の直線の集合で形成される線織面である。このため、本変形例では、軸受パッド120と支持部材140との接触部142が軸線Arに平行な直線状になり、軸受パッド120及び軸受パッド120に支持されている回転軸11は、この接触部142を基点として、軸線Arに対して垂直な面P1内で微揺動可能である
支持部材140の支持面141が以上のように線織面を成す場合でも、減衰部としてゴム製のOリング150aを用いることができる。但し、本変形例の場合、Oリング150aは、その全周に渡って支持部材140の支持面141に接触せず、一部が支持部材140の軸方向Daの側周面144に接する。
以上、本変形例でも、参考例と同様、減衰部を成すOリング150aを有しているので、回転軸11の振動に対する減衰効果を高めることができる。さらに、本変形例でも、参考例と同様、支持部材140が軸受パッド120と接触部142で接触しているため、Oリング150aの損傷を抑え、耐久性を高めることができると共に、回転軸11の芯ズレを抑えることができる。
参考例の第二変形例」
次に、図6を参照して、参考例の第二変形例について説明する。
本変形例の支持部材140は、第一変形例の支持部材140と同一のものである。但し、本変形例では、減衰部として、ゴム製のOリング150aを用いず、軸線Arに対して平行な方向に延びるゴム製の二つの棒状減衰効果部材151を用いている。
二つの棒状減衰効果部材151のうち、一方の棒状減衰効果部材151は、軸線Arに平行な直線状の接触部142を基準にして一方の側に配置され、他方の棒状減衰効果部材151は、この接触部142を基準にして他方の側に配置されている。各棒状減衰効果部材151は、いずれも、長手方向の全体が軸受パッド120及び支持部材140の支持面141に接している。
以上のように、減衰効果部材は、接触部142の全周に渡って配置されていなくても、接触部142の周りの一部に配置されていれば、参考例及びその第一変形例と同様、回転軸11の振動に対する減衰効果を高めることができる。さらに、本変形例でも、参考例及びその第一変形例と同様、支持部材140が軸受パッド120と接触部142で接触しているため、ゴム製の棒状減衰効果部材151の損傷を抑え、耐久性を高めることができると共に、回転軸11の芯ズレを抑えることができる。
「ジャーナル軸受装置の第実施形態」
次に、図7及び図8を参照して、本発明に係るジャーナル軸受装置の第実施形態について説明する。
本実施形態のジャーナル軸受装置100bは、図7に示すように、参考例のジャーナル軸受装置100と同様、回転軸11を外周側から支持する複数の軸受パッド120と、回転軸11及び複数の軸受パッド120を外周側から覆うハウジング110と、ハウジング110と各軸受パッド120との間に配置され、軸受パッド120を揺動可能に支持する支持部材130と、を備えている。さらに、本実施形態のジャーナル軸受装置100bは、減衰部として、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に満たされる油Oと、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくためのOリング150bと、を備えている。
ハウジング110には、ハウジング110内に油Oを供給するための流路116から分岐した分岐流路117が形成されている。この分岐流路117は、ハウジング110の内面で開口している。また、軸受パッド120には、この分岐流路117を流れてきた油Oが流入し、パッド側凹部121の底面122で開口しているパッド側流路126が形成されている。このパッド側流路126は、図7及び図8に示すように、ハウジング110の分岐流路117を流れてきた油Oが流入するパッド側主流路127と、このパッド側主流路127から分岐し、それぞれがパッド側凹部121の底面122で開口している複数のパッド側分岐流路128と、を有している。ハウジング110の分岐流路117と軸受パッド120のパッド側主流路127とは、可撓性を有する連結パイプ161で接続されている。
軸受パッド120の円柱形状のパッド側凹部121における内周面には、外周側に向かって凹む円環状のOリング装着溝123bが形成されている。Oリング150bは、このOリング装着溝123bに装着されている。このため、本実施形態のOリング150bは、参考例と異なり、円筒形状の支持部材130の側周面134に接し、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくシール部材として機能する。
本実施形態では、軸受パッド120と支持部材130との間に、回転軸11の振動を減衰させるための減衰機能を有する油Oを封入しているので、回転軸11の振動に対する減衰効果を高めることができる。
また、本実施形態のジャーナル軸受装置100bは、参考例と同様、Oリング150bを有しているが、このOリング150bは、専ら、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくシール部材としての機能を担っており、軸受パッド120にかかる荷重をほとんど受けないため、参考例よりも、Oリング150bの損傷を抑え、耐久性を高めることができる。さらに、このジャーナル軸受装置100bでは、軸受パッド120と支持部材130との間を、回転軸11の振動を減衰させるための油Oで満たしているが、金属製の支持部材130がこの軸受パッド120と接触部132で接触しており、回転軸11の径方向Drの大きな変位を許容していないので、回転軸11の芯ズレを抑えることができる。
なお、本実施形態では、パッド側流路126が複数のパッド側分岐流路128を有しているが、パッド側流路126は、パッド側凹部121の底面122で一つでも開口していればよいため、複数のパッド側分岐流路128を有している必要はない。
「第実施形態の第一変形例」
次に、図9を参照して、第実施形態の第一変形例について説明する。
本変形例のジャーナル軸受装置は、第実施形態における支持部材130、つまり円柱形状を成し支持面131が回転面である支持部材130を、参考例の第一及び第二変形例における支持部材140、つまり四角柱形状を成し支持面141が線織面である支持部材140に変更したものである。よって、本変形例のジャーナル軸受装置も、第実施形態と同様、減衰部として、支持部材140の支持面141と軸受パッド120との間に満たされる油Oと、支持部材140の支持面141と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくためのOリング150cと、を備えている。
本変形例のOリング150cも、第実施形態のOリング150bと同様に、四角柱形状の支持部材140の側周面144に接するよう配置されている。また、軸受パッド120には、第実施形態と同様、ハウジング110の分岐流路117(図7に示す)を流れてきた油Oが流入し、パッド側凹部121の底面122で開口しているパッド側流路126cが形成されている。このパッド側流路126cは、ハウジング110の分岐流路117を流れてきた油Oが流入するパッド側主流路127と、このパッド側主流路127から分岐し、それぞれがパッド側凹部121の底面122で開口している複数のパッド側分岐流路128cと、を有している。
ところで、本変形例の支持部材140は、前述したように、参考例の第一変形例及び第二変形例の支持部材140と同一である。すなわち、本変形例の支持部材140の支持面141は、軸線Arに対して垂直な面内で他方の端面から遠ざかる向きに凸形状を成し、且つ軸線Arに平行な複数の直線の集合で形成される線織面である。よって、本変形例でも、参考例の第一変形例及び第二変形例と同様、軸受パッド120と支持部材140との接触部142が軸線Arに平行な直線状になる。このため、油Oが封入される空間、言い換えると、軸受パッド120と支持部材140の支持面141との間の空間は、直線状の接触部142により二つの油室129a,129bとして仕切られることになる。
そこで、本変形例では、二つの油室129a,129bのそれぞれに油Oを供給するため、複数のパッド側分岐流路128cの一部が一方の油室129aに開口し、複数のパッド側分岐流路128cの残りが他方の油室129bに開口している。
以上、本変形例でも、第実施形態と同様、回転軸11の振動に対する減衰効果を高めることができる。さらに、本変形例でも、第実施形態と同様、支持部材140が軸受パッド120と接触部142で接触しているため、Oリング150cの損傷を抑え、耐久性を高めることができると共に、回転軸11の芯ズレを抑えることができる。
なお、本変形例でも、第実施形態と同様、支持部材140の支持面141と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくためにOリング150cを用いているが、本変形例のように、支持部材140が角柱形状の場合には、Oリングを用いなくてもよい。具体的には、角柱形状の支持部材140の複数の側周面144毎に、側周面に接する棒状のシール部材を設け、棒状のシール部材の端部が他の棒状のシール部材の端部と密着するように配置してもよい。
「第実施形態の第二変形例」
次に、図10を参照して、第実施形態の第二変形例について説明する。
本変形例のジャーナル軸受装置も、第実施形態の第一変形例と同様、減衰部として、支持部材140の支持面141と軸受パッド120との間に満たされる油Oと、支持部材140の支持面141と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくためのOリング150cと、を備えている。また、本変形例の支持部材140も、第実施形態の第二変形例と同様、四角柱形状を成し、その支持面141が線織面を成す。
このため、本変形例でも、軸受パッド120と支持部材140との接触部142が軸線Arに平行な直線状になり、この直線状の接触部142により、軸受パッド120と支持部材140の支持面141との間の空間が直線状の接触部142により二つの油室129a,129bとして仕切られることになる。
本変形例の支持部材140には、二つの油室129a,129b相互間を連通させる連通路149が形成されている。この連通路149の一方の端部は、二つの油室129a,129bの一方の油室129aに開口し、他方の端部は、二つの油室129a,129bの他方の油室129bに開口している。
本変形例でも、参考例の第一及び第二変形例と同様、軸受パッド120及び軸受パッド120に支持されている回転軸11は、支持部材140の直線状の接触部142を基点として、軸線Arに対して垂直な面内で揺動する。この軸受パッド120の揺動により、二つの油室129a,129bのうちの一方の油室129aの容積が減少し、他方の油室129bの容積が増加する。このため、一方の油室129a内の油Oは、連通路149を通って、他方の油室129b内に流れ込む。すなわち、軸受パッド120の揺動により、連通路149を介して二つの油室129a,129b間で油Oが移動する。このように、油Oが連通路149を流れる過程では、油Oに対して流動抵抗が作用し、この流動抵抗により減衰作用が発生する。
このため、本変形例では、連通路149の流路長、連通路149の内径等を適宜調節することにより、振動に対する減衰効果を調節することができる。
なお、本変形例では、二つの油室129a,129b相互間が連通路149により連通している関係上、パッド側流路126cは、複数のパッド側分岐流路128cを有している必要性はなく、軸受パッド120と支持部材140の支持面141との間の空間に一つでも開口していればよい。
また、本変形例は、支持面141が線織面である支持部材140に適用して例であるが、支持面131が回転面である支持部材130に適用してもよい。この場合、例えば、内径サイズが異なる二つのOリングを準備し、支持部材130の点状の接触部132が二つのOリングのそれぞれのほぼ中心になるよう二つのOリングを配置する。そして、接触部132を基準として放射方向に延びる複数のゴム製の棒状部材で二つのOリングを連結して、二つのOリング間に形成される環状の空間を複数に油室に仕切る。支持面131が回転面である支持部材130には、複数の油室相互を連通させる連通路を形成する。
「第実施形態の第三変形例」
次に、図11を参照して、第実施形態の第三変形例について説明する。
本変形例のジャーナル軸受装置100dは、第実施形態と同様、減衰部として、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に満たされる油Oと、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくためのOリング150bと、を備えている。また、本変形例の支持部材130も、第実施形態と同様、円柱形状を成し、支持面131が他方の端面から遠ざかる向きに凸形状を成す回転面である。すなわち、本変形例のジャーナル軸受装置100dと第実施形態のジャーナル軸受装置100bとは、基本的に同一である。但し、本変形例では、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に油Oを供給する流路が第実施形態と異なっている。
本変形例のハウジング110には、ハウジング110内に油Oを供給するための流路116から分岐した分岐流路117dが形成されている。但し、この分岐流路117dは、ハウジング110内でさらに複数に分岐し、それぞれが二次分岐流路118dを成している。この二次分岐流路118dは、ハウジング側凹部111の底面112で開口している。また、支持部材130には、一方の端面である支持面131及び他方の端面である平面133のそれぞれで開口している複数の支持部材側流路138が形成されている。複数の支持部材側流路138の他方の端面側の開口は、ハウジング110に形成されている二次分岐流路118dの開口の位置と一致している。よって、油Oは、ハウジング110に形成されている分岐流路117d及び二次分岐流路118d、さらに、支持部材130に形成されている支持部材側流路138を介して、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に供給される。
本変形例では、第実施形態の連結パイプ161が不要になり、部品点数を減らすことができる。なお、本変形例は、第実施形態の油Oの流路に適用した例であるが、第実施形態の第一変形例及び第二変形例、さらに、以下で説明する第実施形における油Oの流路に適用してもよい。
「ジャーナル軸受装置の第実施形態」
次に、図12を参照して、本発明に係るジャーナル軸受装置の第実施形態について説明する。
本実施形態のジャーナル軸受装置100eは、第実施形態のジャーナル軸受装置100bと同様、回転軸11を外周側から支持する複数の軸受パッド120と、回転軸11及び複数の軸受パッド120を外周側から覆うハウジング110と、ハウジング110と各軸受パッド120との間に配置され、軸受パッド120を揺動可能に支持する支持部材130と、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に満たされる油Oと、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間に油Oを封入しておくためのOリング150eと、を備えている。
但し、本実施形態のOリング150eは、ゴムで形成され、しかも、支持部材130の点状の接触部132をほぼ中心として、支持部材130の支持面131と軸受パッド120の双方に接触するよう配置されている。このため、軸受パッド120には、円柱形状のパッド側凹部121の底面122に、このOリング150eが装着される円環形状のOリング装着溝123eが形成されている。また、軸受パッド120に形成されているパッド側分岐流路128は、パッド側凹部121の底面122であって、Oリング装着溝123eの内周側で開口している。
本実施形態では、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間との間であって、Oリング150eの内周側の空間に油Oが封入される。この油Oは、第実施形態及びその各変形例と同様、回転軸11の振動を減衰させる減衰機能を有する。ところで、本実施形態では、参考例と同様、Oリング150eが支持部材130の支持面131と軸受パッド120との双方に接する。このため、このOリング150eは、油Oのシール機能の他に、参考例と同様、回転軸11の振動に対する減衰機能を有することになる。
すなわち、本実施形態では、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間において、油OとOリング150eとのそれぞれが減衰機能を有することになる。このため、本実施形態では、油Oの種類のみならず、Oリング150eの外径や材質等の変更することで、支持部材130の支持面131と軸受パッド120との間における減衰係数を細かく調節することができる。
なお、本実施形態は、第実施形態の変形例として例示しているが、第実施形態の各変形例においても、以上と同様に、支持部材の支持面と軸受パッドとの間に、ゴム製のシール部材を配し、このシール部材に減衰機能を担わせてもよい。
「ジャーナル軸受装置の第実施形態」
次に、図13を参照して、本発明に係るジャーナル軸受装置の第実施形態について説明する。
本実施形態のジャーナル軸受装置100fは、第実施形態のジャーナル軸受装置100bと同様、回転軸11を外周側から支持する複数の軸受パッド120と、回転軸11及び複数の軸受パッド120を外周側から覆うハウジング110と、ハウジング110と各軸受パッド120との間に配置され、軸受パッド120を揺動可能に支持する支持部材130fと、油Oと、この油Oを封入しておくためのOリング150fと、を備えている。
本実施形態の支持部材130fは、第実施形態の支持部材130と同一で、円柱形状を成し、一方の端面が回転面で形成される支持面131fを成し、他方の端面が平面133fを成している。但し、本実施形態の支持部材130fは、以上の各実施形態及びこれらの各変形例と異なり、支持面131fが径方向外側を向き、平面133fが径方向内側を向いて、軸受パッド120に固定されている。
軸受パッド120には、外周側から内周側に向かって凹んだ円柱形状のパッド側凹部121が形成されている。支持部材130fの平面133f側は、このパッド側凹部121に装着されて、この軸受パッド120に固定されている。また、ハウジング110には、内周側から外周側に向かって凹んだ円柱形状のハウジング側凹部111が形成されている。軸受パッド120に固定された支持部材130fの支持面131f側は、このハウジング側凹部111に挿入され、凸形状の支持面131fの頂点近傍がハウジング側凹部111の底面112に接する。支持部材130fの凸形状の支持面131fは、前述したように、回転面であるため、ハウジング側凹部111の底面112との接触部132fは、点状になる。ハウジング側凹部111の内周面には、外周側に向かって凹むOリング装着溝113が形成されている。Oリング150fは、このOリング装着溝113に装着され、円柱形状の支持部材130fの側周面と接している。
ハウジング110には、さらに、ハウジング110内に油Oを供給するための流路116から分岐した分岐流路117fが形成されている。この分岐流路117fは、ハウジング110内でさらに複数に分岐し、それぞれが二次分岐流路118fを成している。この二次分岐流路118fは、ハウジング側凹部111の底面112で開口している。よって、支持部材130fの支持面131fとハウジング110との間には、分岐流路117f及び二次分岐流路118fを経た油Oが流入する。支持部材130fの支持面131fとハウジング110との間に流入した油Oは、Oリング150fによりここに封入される。
本実施形態でも、複数の軸受パッド120は、油Oを介して、回転軸11を回転可能に支持する。この軸受パッド120には、支持部材130fが固定され、この支持部材130fはハウジング110と接してハウジング110に支持されている。ハウジング110と支持部材130fとの接触部132fは、前述したように、点状であるため、支持部材130f、この支持部材130fが固定されている軸受パッド120、及び軸受パッド120に支持されている回転軸11は、この接触部132fを基点として各種方向に微揺動可能である。
回転軸11と軸受パッド120との間を満たしている油O、及び支持部材130fの支持面131fとハウジング110との間を満たしている油Oは、いずれも、参考例で説明したように、バネ機能及び減衰機能を有している。このため、本実施形態でも、以上の各実施形態及びこれらの各変形例と同様、径方向Drの二箇所で、回転軸11の各種モードの振動、特に径方向Drの振動に対する減衰効果を得ることができ、回転軸11の振動に対する減衰効果を高めることができる。
また、本実施形態のOリング150fは、第実施形態と同様、専ら、支持部材130fの支持面131fと軸受パッド120との間に油Oを封入しておくシール部材としての機能を担っており、軸受パッド120にかかる荷重をほとんど受けないため、Oリング150fの損傷を抑え、耐久性を高めることができる。さらに、このジャーナル軸受装置100fでは、支持部材130fの支持面131fとハウジング110との間に、回転軸11の振動を減衰させるための油Oを配置しているが、金属製の支持部材130fがハウジング110と接触部132fで接触しており、回転軸11の径方向Drの大きな変位を許容していないので、回転軸11の芯ズレを抑えることができる。
なお、本実施形態は、第実施形態における支持部材130の向きを変えたものであるが、第実施形態の各変形例、他の実施形態及びこれらの各実施形態においても、同様に支持部材の向きを変えてもよい。
「回転機械の実施形態」
次に、図13を参照して、本発明に係る回転機械の一実施形態について説明する。
本実施形態の回転機械は、蒸気タービンである。この蒸気タービンは、蒸気Sにより回転するロータ10と、このロータ10を回転可能に覆うケーシング30と、ケーシング30内に流入する蒸気流量を調節する調節弁20と、を備えている。
ロータ10は、このロータ10の回転中心である軸線Arを中心とする円柱状の回転軸11gと、この回転軸11gに固定され軸方向Daに並んでいる複数の動翼段40と、を有している。このロータ10の軸方向Daの一方の端部には、図示されていない発電機等が接続されている。複数の動翼段40は、いずれも、軸線Arを中心とする周方向Dcに等間隔で回転軸11gに固定されている複数の動翼41を有している。
ケーシング30には、図示されていないボイラーからの蒸気Sを内部に流入させる複数の蒸気入口31と、内部に流入した蒸気を排出する蒸気出口32とが形成されている。この蒸気入口31と蒸気出口32との間であって、ケーシング30の内周面とロータ10の外周面との間は、蒸気主流路33を成す。
ケーシング30の複数の蒸気入口31には、調節弁室21が形成されている。各調節弁室21内には、調節弁20が設けられている。この調節弁20は、蒸気の入口流路の一部を形成する弁座23と、弁座23により形成される蒸気の入口流路を塞ぐことができる弁体22と、を有している。この調節弁20では、弁体22が弁座23から離れると、入口流路が開き、外部からの蒸気Sがこの入口流路を介してケーシング30内の蒸気主流路33に流れ込む。
ケーシング30の内周面であって、蒸気主流路33を形成する部分の各動翼段40の上流側には、静翼段50がリング状の仕切板外輪(ステータ)35を介して固定されている。よって、静翼段50も、動翼段40と同様に、複数個あり、軸方向Daに並んでいる。複数の静翼段50は、いずれも、軸線Arを中心とする周方向Dcに等間隔で並ぶ複数の静翼51を有している。複数の静翼51の径方向Dr外側端は、リング状の仕切板外輪35に固定されている。また、複数の静翼51の径方向Dr内側端は、回転軸11gが挿入されたリング状のハブシュラウド55により相互に連結されている。
この蒸気タービンは、さらに、回転軸11gを回転可能に支持する各種軸受装置70,80を備えている。軸受装置70,80としては、回転軸11gの両端部側に配置されているジャーナル軸受装置80と、回転軸11gの一方の端部側に配置されているスラスト軸受装置70とを有している。
この蒸気タービンのジャーナル軸受装置80は、先に説明した複数の実施形態及びそれらの変形例で示すジャーナル軸受装置のうちのいずれかのジャーナル軸受装置である。
よって、本実施形態の蒸気タービンでは、回転軸11gの振動に対する減衰効果を高めることができる。
なお、本実施形態は、先に説明した複数の実施形態及びそれらの変形例で示すジャーナル軸受装置のうちのいずれかのジャーナル軸受装置を、蒸気タービンのジャーナル軸受装置80に適用したものである。しかしながら、本発明に係るジャーナル軸受装置は、回転軸を有する回転機械であれば、ガスタービン、回転式圧縮機、回転式ポンプ等、各種回転機械に適用することができる。
10:ロータ、11,11g:回転軸、20:調節弁、30:ケーシング、40:動翼段、41:動翼、50:静翼段、51:静翼、80,100,100b,100d,100e:ジャーナル軸受装置、110:ハウジング、111:ハウジング側凹部、117,117d,117f:分岐流路、118d,118f:二次分岐流路、120:軸受パッド、121:パッド側凹部、123,123b,123e,113:Oリング装着溝、126,126c:パッド側流路、129a,129b:油室、130,130f,140:支持部材、131,131f,141:支持面、132,132f,142:接触部、138:支持部材側流路、149:連通路、150,150a,150b,150c,150e,150f:Oリング、151:棒状減衰効果部材

Claims (9)

  1. 軸線回りに回転する回転軸を外周側から支持する軸受パッドと、
    前記回転軸及び前記軸受パッドを外周側から覆うハウジングと、
    前記軸受パッドと前記ハウジングとの間に配置され、該軸受パッドと該ハウジングとのうち一方の部材に固定されていると共に、他方の部材に部材に向かって凸形状の曲面を成し、一部が接触部として該他方の部材に接触する支持面が形成されている支持部材と、
    前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記支持部材の前記接触部の周りに配置され、前記支持部材に対する前記他方の部材の相対移動を減衰させる減衰部と、
    を備え
    前記支持部材と前記他方の部材とのうち一方には、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に油を供給する流路が形成され、
    前記減衰部は、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に供給された前記油と、該油を前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に封入しておくシール部材を有し、
    前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間は複数の油室として仕切られ、
    前記支持部材には、複数の前記油室相互間を連通させる連通路が形成されている、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  2. 請求項に記載のジャーナル軸受装置において、
    前記減衰部の前記シール部材は、ゴムで形成され、前記支持部材の支持面と前記他方の部材との両方に接触して、前記油を前記支持部材の支持面と前記他方との間に封入する、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  3. 請求項1又は2に記載のジャーナル軸受装置において、
    前記シール部材は、前記支持部材の前記接触部が内側になるよう配置されたOリングである、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  4. 請求項1からのいずれか一項に記載のジャーナル軸受装置において、
    前記支持部材の前記支持面は、前記軸線に平行な複数の直線の集合で形成される線織面であり、前記接触部は、前記軸線と平行に延びる直線状である、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  5. 請求項1から3のいずれか一項に記載のジャーナル軸受装置において、
    前記支持部材の前記支持面は、前記軸線に平行な複数の直線の集合で形成される線織面であり、前記接触部は、前記軸線と平行に延びる直線状であり、
    前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間は、直線状の前記接触部により二つの前記油室として仕切られている、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  6. 請求項1からのいずれか一項に記載のジャーナル軸受装置において、
    前記支持部材の前記支持面は、他方の部材に部材に向かって滑らかな凸形状の曲線が回転した軌跡によって形成される回転面であり、前記接触部は点状である、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  7. 請求項1からのいずれか一項に記載のジャーナル軸受装置において、
    前記回転軸の外周面と前記軸受パッドとの間には、油が供給される、
    ことを特徴とするジャーナル軸受装置。
  8. 前記回転軸と、
    請求項1からのいずれか一項に記載のジャーナル軸受装置と、
    を備えていることを特徴とする回転機械。
  9. 軸線回りに回転する回転軸と、該回転軸を回転可能に支持するジャーナル軸受装置とを備えている回転機械の振動減衰方法において、
    前記ジャーナル軸受装置は、
    前記回転軸を外周側から支持する軸受パッドと、
    前記回転軸及び前記軸受パッドを外周側から覆うハウジングと、
    前記軸受パッドと前記ハウジングとの間に配置され、該軸受パッドと該ハウジングとのうち一方の部材に固定されていると共に、他方の部材に部材に向かって凸形状の曲面を成し、一部が接触部として該他方の部材に接触する支持面が形成されている支持部材と、を備えており、
    前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記支持部材の前記接触部の周りに、前記支持部材に対する前記他方の部材の相対移動を減衰させる減衰部を配置
    前記支持部材と前記他方の部材とのうち一方には、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に油を供給する流路を形成し、
    前記減衰部は、前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に供給された前記油と、該油を前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間に封入しておくシール部材を有し、
    前記支持部材の前記支持面と前記他方の部材との間であって、前記油が封入される空間を複数の油室として仕切り、
    前記支持部材には、複数の前記油室相互間を連通させる連通路を形成する、
    ことを特徴とする回転機械の振動減衰方法。
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