本実施の形態に係る自動車の車両又は部品に関するサービス業務システムを、その図面に基づいて説明する。自動車の車両又は部品に関するサービス業務は、例えば車検、車両整備、鈑金、車販及び車両部品流通に係るサービス業務を含む。以下では、自動車の車両又は部品に関するサービス業務の一例として、車両部品流通業務を挙げて本実施の形態を説明する。
本実施の形態に係る車両部品流通業務システムは、データベースサーバ及び端末装置を含むクライアントサーバシステムであり、自動車のアフターマーケットに係る業者によって運営及び管理されている。車両部品流通業務システムは、インターネットを介して、WEBサイトと情報のやり取りをする場合がある。
図1は、車両部品流通業務システム1のハードウェア構成例を示すブロック図である。車両部品流通業務システム1は、メニュー画面表示装置(コンピュータ)10及びデータベースサーバ(情報処理装置)20を含む。メニュー画面表示装置10は、例えばデスクトップ型PC(パーソナルコンピュータ)、ノートブック型PC、タブレット型PC、スマートフォン等である。メニュー画面表示装置10は、専用回線1nを介してデータベースサーバ20と接続されている。また、メニュー画面表示装置10は、インターネット1Nを介して、車両部品流通業務システム1に対して外側に位置するWEBサーバ30と情報のやり取りをすることができる。
データベースサーバ20は、例えば汎用コンピュータ、ワークステーション、デスクトップ型PC等である。データベースサーバ20は、データベースエンジンを搭載している。データベースサーバ20は、メニュー画面表示装置10から受信した命令に応じて、自身のハードディスクに記憶された各種テーブルにアクセスし、レコードの挿入、削除、更新及び検索を実行する。また、データベースサーバ20は、検索結果等の処理結果をメニュー画面表示装置10に送信する。
メニュー画面表示装置10には、車両の廃車、車両部品の販売等の業務に係る複数のアプリケーションプログラム(以下、アプリケーションという)を制御するプログラムがインストールされている。メニュー画面表示装置10は、データベースサーバ20から受信した情報及び業務の流れに応じて、複数のアプリケーションを夫々起動するアイコン(図形)又は文字列を、表示部の画面に配置表示する。メニュー画面表示装置10は、各業務に対応するアプリケーションの処理結果をデータベースサーバ20へ送信する。データベースサーバ20は、メニュー画面表示装置10から受信した処理結果を自身のテーブルに反映させる。
WEBサーバ30は、例えばワークステーション、デスクトップ型PC等である。WEBサーバ30は、メニュー画面表示装置10から廃車登録申請に係る情報を受信し、廃車登録の可否に関する画面情報をメニュー画面表示装置10に送信する。
WEBサーバ30は、廃車登録を申請する行政機関毎に複数存在する。図1は、政府系のWEBサーバ30と、地方行政機関のWEBサーバ30との2台を例示している。本実施形態では、メニュー画面表示装置10は、政府系及び地方行政機関の両方のWEBサーバ30と廃車登録に係る情報を送受信するものとする。
メニュー画面表示装置10は、WEBサーバ30から廃車登録を申請するウェブページの情報を受信した場合、当該情報に対応するウェブページを自身の表示部に表示する。また、メニュー画面表示装置10は、WEBサーバ30から受信した廃車登録の可否に関する情報をデータベースサーバ20のテーブルに反映させるべく、データベースサーバ20にレコード更新の命令を送信する。データベースサーバ20は、メニュー画面表示装置10からの命令に基づいて、テーブルのレコードを更新する。
上記の車両部品流通業務システム1による各種情報処理は、リアルタイムで実行される。しかし、当該各種情報処理は、一定時間間隔のバッチ処理によって実行されてもよい。
図2は、メニュー画面表示装置10のハードウェア構成例を示すブロック図である。
メニュー画面表示装置10は、CPU(Central Processing Unit)(図形文字列表示部、矢印表示部、未処理件数表示部、ボタン表示部、全未処理件数表示部、設定部、生成部)11を含む。また、メニュー画面表示装置10は、ROM(Read Only Memory)12、RAM(Random Access Memory)13、ハードディスク(記憶部)14、ディスクドライブ15、表示部16、操作部17、タイマ18及び通信部(送信部、受信部、命令送信部)19を含む。
CPU11は、ソフトウェアプログラムに記述された命令セットを実行するためのプロセッサである。CPU11は、メニュー画面表示装置10の各構成部を制御する。CPU11は、ハードディスク14に記憶されたプログラム1PをRAM13に読み出し、RAM13に読み出したプログラム1Pを実行する。
ROM12は、例えば不揮発性の半導体メモリ又は半導体メモリ以外の読み出し専用記憶媒体である。ROM12は、メニュー画面表示装置10の起動時にCPU11が実行するBIOS(Basic Input/Output System)、ファームウェア等を記憶している。
RAM13は、主記憶装置である。RAM13は、例えばSRAM又はDRAMであり、CPU11が実行する処理の過程で必要な作業変数、データ等を一時的に記憶する。なお、RAM13の代わりにフラッシュメモリ、メモリカード等が用いられてもよい。
ハードディスク14は、補助記憶装置である。ハードディスク14は、メニュー画面表示装置10の内部に取り付けられるものであっても、メニュー画面表示装置10の外部に置かれるものであってもよい。また、ハードディスク14は、大容量の情報の記憶が可能なフラッシュメモリ又はCD(Compact Disc)、DVD(Digital Versatile Disc)、BD(Blu-ray Disc、登録商標)等の光ディスク1dで代替されてもよい。
ハードディスク14は、CPU11が実行するプログラム1Pを記憶している。プログラム1Pは、車両部品の流通又はリサイクルに係る複数のアプリケーションを含む。また、プログラム1Pは、車両部品に関する行政機関の監査に係る複数のアプリケーションを含む。
ハードディスク14には、プログラム1Pが表示部16に表示する操作画面の情報も記憶されている。操作画面の情報は、例えば操作のメニュー画面に表示されるアイコンの画像ファイルが含まれる。
また、ハードディスク14には、車両部品の流通又はリサイクルに係る業務ロジックを記述した業務ロジックファイルが記憶されている。業務ロジックファイルに記述された業務ロジックは、複数の業務の処理順序を含む。
なお、業務ロジックは、プログラム1Pの内部に記述されていてもよい。かかる場合、業務ロジックファイルはハードディスク14に記憶されていなくてもよい。
また、業務ロジックの情報は、データベースサーバ20により管理されてもよい。かかる場合、業務ロジックファイルはハードディスク14に記憶されていなくてもよく、メニュー画面表示装置10は、データベースサーバ20から業務ロジックの情報を取得する。
ディスクドライブ15は、補助記憶装置である。ディスクドライブ15は、外部の記憶媒体であるCD、DVD、BD等の光ディスク1dから情報を読み出し、光ディスク1dに情報を記録する。例えば、CPU11は、操作部17からディスクドライブ15に対する光ディスク1dの排出命令を受け付けた場合、ディスクドライブ15の図示しないトレイを排出する。
表示部16は、画像を表示する表示装置である。表示部16は、例えば液晶ディスプレイ、有機EL(Electro Luminescence)ディスプレイ、CRT(Cathode Ray Tube)ディスプレイ等の画面を有し、CPU11からの指示に従って、プログラム1Pに係る各種情報を表示する。
操作部17は、ユーザが各種の入力を行うキーボード、マウス、電源スイッチ、ディスクドライブ15から光ディスク1dを排出するための操作ボタン等の入力デバイスである。操作部17は、ユーザによる操作に基づいて入力信号を生成する。生成された入力信号は、バス1bを介してCPU11に送信される。
タイマ18は、クロックを数えることで一定時間の経過を計時する装置である。タイマ18は、計時した結果をCPU11に出力する。
通信部19は、有線又は無線通信のモデム、LAN(Local Area Network)カード、ルータ、USB(Universal Serial Bus)端子等である。通信部19は、LAN、WAN(Wide Area Network)、電話回線、衛星通信回線、専用回線1n、インターネット1N等のネットワークと接続されている。
また、通信部19には、図示しないプリンタと有線又は無線により接続する接続コネクタが設けられている。あるいは、メニュー画面表示装置10は、図示しないネットワークプリンタと通信部19を介して接続されてもよい。
なお、CPU11は、ディスクドライブ15を介して、プログラム1Pを光ディスク1dから読み込んでもよい。CPU11は、通信部19を介して、プログラム1Pを外部の情報処理装置又は記憶装置から読み込んでもよい。さらに、プログラム1Pを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1mが、メニュー画面表示装置10内に実装されていてもよい。
図3は、データベースサーバ20のハードウェア構成例を示すブロック図である。
データベースサーバ20は、CPU(集計部)21、ROM22、RAM23、ハードディスク24、ディスクドライブ25、表示部26、操作部27、タイマ28及び通信部(未処理件数送信部)29を含む。
CPU21は、ソフトウェアプログラムに記述された命令セットを実行するためのプロセッサである。CPU21は、データベースサーバ20の各構成部を制御する。CPU21は、ハードディスク24に記憶されたプログラム2PをRAM23に読み出し、RAM23に読み出したプログラム2Pを実行する。
ROM22は、例えば不揮発性の半導体メモリ又は半導体メモリ以外の読み出し専用記憶媒体である。ROM22は、データベースサーバ20の起動時にCPU21が実行するBIOS、ファームウェア等を記憶している。
RAM23は、主記憶装置である。RAM23は、例えばSRAM又はDRAMであり、CPU21が実行する処理の過程で必要な作業変数、データ等を一時的に記憶する。なお、RAM23の代わりにフラッシュメモリ、メモリカード等が用いられてもよい。
ハードディスク24は、補助記憶装置である。ハードディスク24は、大容量の情報の記憶が可能なフラッシュメモリ又はCD、DVD、BD等の光ディスク1dで代替されてもよい。
ハードディスク24は、CPU21が実行するプログラム2P及び各種テーブルを記憶している。プログラム2Pは、各種テーブルにレコードの挿入、削除、更新等を実行するデータベースエンジンを含む。各種テーブルは、車両の廃車登録状態、部品販売情報等を管理する車両管理テーブル2Tを含む。車両管理テーブル2Tの詳細については、後述する。
ディスクドライブ25は、補助記憶装置である。ディスクドライブ25は、外部の記憶媒体であるCD、DVD、BD等の光ディスク1dから情報を読み出し、光ディスク1dに情報を記録する。例えば、CPU21は、操作部27からディスクドライブ25に対する光ディスク1dの排出命令を受け付けた場合、ディスクドライブ25の図示しないトレイを排出する。
表示部26は、画像を表示する表示装置である。表示部26は、例えば液晶ディスプレイ、有機ELディスプレイ、CRTディスプレイ等の画面を有し、CPU21からの指示に従って、プログラム2Pに係る各種情報を表示する。
操作部27は、ユーザが各種の入力を行うキーボード、マウス、電源スイッチ、ディスクドライブ25から光ディスク1dを排出するための操作ボタン等の入力デバイスである。操作部27は、ユーザによる操作に基づいて入力信号を生成する。生成された入力信号は、バス2bを介してCPU21に送信される。
タイマ28は、クロックを数えることで一定時間の経過を計時する装置である。タイマ28は、計時した結果をCPU21に出力する。
通信部29は、有線又は無線通信のモデム、LANカード、ルータ、USB端子、接続コネクタ等である。通信部29は、LAN、WAN、電話回線、衛星通信回線、専用回線1n等のネットワークと接続されている。
なお、CPU21は、ディスクドライブ25を介して、プログラム2Pを光ディスク1dから読み込んでもよい。CPU21は、通信部29を介して、プログラム2Pを外部の情報処理装置又は記憶装置から読み込んでもよい。さらに、プログラム2Pを記憶したフラッシュメモリ等の半導体メモリ1mが、データベースサーバ20内に実装されていてもよい。
図4は、メニュー画面表示装置10及びデータベースサーバ20の機能構成例を示す機能ブロック図である。メニュー画面表示装置10の各機能部は、ハードディスク14に記憶されたプログラム1Pと、CPU11、RAM13等のハードウェア資源とが協働して動作することにより実現される。データベースサーバ20の各機能部は、ハードディスク24に記憶されたプログラム2Pと、CPU21、RAM23等のハードウェア資源とが協働して動作することにより実現される。
まず、車両部品の流通に係る業務の概要を説明する。車両部品の流通に係る業務は、自動車の解体工場で廃車対象の車両を業者が顧客から受け付ける業務並びに受け付けた車両の廃車登録及び切断許可を行政機関に対して申請する業務を含む。ここでの切断許可は、廃車のフレームを切断することである。また、車両部品の流通に係る業務は、分解した車両部品を自動車のアフターマーケットで販売する業務及び車両部品に係る行政監査のための書面を作成する業務を含む。以下では、業者が廃車対象の車両の所有権を自身に移転させるためには、行政機関に対して車両の廃車登録と、廃車の切断許可とを申請し、行政機関から各申請に対する許可を得る必要があるものとする。
メニュー画面表示装置10は、通信部110、受付部120、ボタン表示部130及び全未処理件数表示部131を含む。通信部110は、メニュー画面表示装置10のハードウェアである通信部19に対応する機能部である。受付部120は、解体工場へ来た顧客及び廃車対象の車両に関する属性情報を受け付ける機能部である。当該属性情報は、通信部110を介して、データベースサーバ20に送信される。なお、メニュー画面表示装置10のプログラム1Pに含まれるアプリケーションが実行した処理の結果も、通信部110を介して、データベースサーバ20に送信される。
メニュー画面表示装置10は、プログラム1Pの初期動作として、起動するアプリケーションを選択するためのメニュー画面を表示部16の画面に表示する。ボタン表示部130は、業務の種別毎に対応する各メニュー画面を選択する複数のボタンを表示部16の画面に表示する機能部である。全未処理件数表示部131は、業務の種別毎に対応するアプリケーション全体の未処理件数を、ボタン表示部130が表示した複数のボタン夫々に対応付けて表示する機能部である。全未処理件数表示部131が表示する未処理件数は、通信部110がデータベースサーバ20から受信する情報に含まれている。なお、全未処理件数表示部131は、後述する未処理件数表示部142が表示するアプリケーション毎の未処理件数を合計することにより、アプリケーション全体の未処理件数を表示してもよい。
メニュー画面表示装置10は、図形文字列表示部140、矢印表示部141及び未処理件数表示部142を含む。図形文字列表示部140は、業務の流れ又は業務の処理順序に応じて、複数のアプリケーションの起動処理に夫々対応する複数のアイコン又は文字列をメニュー画面に配置表示する機能部である。ここでの文字列は、例えばアプリケーションを起動するファイルへのハイパーリンク又はパスと関連付けられた文字列である。あるいは、ここでの文字列は画面上で表示される座標が予め定められた文字列でもよい。CPU11は、文字列に対して利用者がクリック等の操作を行った場合、クリック等が行われた画面上の座標と、文字列を表示する画面上での座標とを比較し、アプリケーションの起動処理を実行する。
なお、以下では、図形文字列表示部140がアイコンと文字列とについて有している機能のうち、アイコンについて説明し、文字列に関してはその説明を省略する。また、本実施の形態に係るアイコンは、上記の文字列に置換して実施され得る。
矢印表示部141は、図形文字列表示部140が表示した複数のアイコンの間に業務の流れ又は業務の処理順序に対応する方向を示す矢印を、メニュー画面に表示する機能部である。
1つの業務の次に処理される業務が1つの業務の処理結果に応じて複数に分岐する場合、矢印表示部141は分岐の数だけ矢印を表示する。また、矢印表示部141は、1つの業務の処理結果が例えば成功及び失敗のように、陽陰のイメージを伴う場合、分岐後の業務の違いを分かりやすく区別させるために、例えばチェック記号、OKの文字列、○印、×印、NGの文字列等を矢印の前面に表示する。
未処理件数表示部142は、各アプリケーションがまだ処理していない情報の件数を、図形文字列表示部140が表示したアイコンの前面に表示する機能部である。なお、未処理件数表示部142は、未処理件数をアイコンから離れたアイコンの近傍に表示してもよい。
メニュー画面表示装置10は、情報表示部150、設定部151及びブラウザ部152を含む。情報表示部150は、データベースサーバ20から受信した、廃車登録に関する車両情報及び所有者情報を、アプリケーションの操作画面に表示する機能部である。ブラウザ部152は、行政機関のWEBサーバ30から廃車登録に関する車両情報及び所有者情報を入力する入力欄が含まれたウェブページの情報をダウンロードし、ダウンロードした情報に対応するウェブページを表示部16の画面に表示する機能部である。
設定部151は、情報表示部150が表示した廃車登録に関する車両情報及び所有者情報を、ブラウザ部152がダウンロードした情報に対応するウェブページの入力欄に設定又は入力する機能部である。そのために、当該ウェブページを予め解析し、HTMLファイルに書き込まれた入力欄に対応するname属性又は入力欄の位置を確定しておく。そして、車両情報及び所有者情報の識別情報と、入力欄のname属性又はHTMLファイルにおける位置情報とを対応付けたインタフェース情報を、メニュー画面表示装置10のハードディスク14に予め記憶しておく。設定部151は、当該インタフェース情報を参照して、廃車登録に関する車両情報及び所有者情報をウェブページの入力欄に設定又は入力する。その際、設定部151は、OS(オペレーティングシステム)を介して、情報表示部150からブラウザ部152へ車両情報及び所有者情報を出力してもよい。
なお、インタフェース情報をデータベースサーバ20に登録しておき、設定部151は、必要に応じて、データベースサーバ20からインタフェース情報を取得してもよい。
あるいは、設定部151及びブラウザ部152は、情報表示部150の内部に組み込まれた部品であってもよい。かかる場合、情報表示部150に、ブラウザ部152に含まれるモジュールのプロパティを取得するメソッド、プロパティを設定するメソッド及びブラウザ部152が有するメソッドを制御するメソッドを備えさせる。ここでのメソッドは、例えばブラウザ部152が表示するウェブページの入力欄にデータを設定するメソッド及びブラウザ部152が表示するウェブページのHTML文書を取得するメソッドを含む。また、ここでのメソッドは、ブラウザ部152へ行政機関のウェブサイトのURL(Uniform Resource Locator)を渡して、当該URLのウェブサイトへ要求を送信させるメソッドを含む。更に、ここでのメソッドは、ブラウザ部152がウェブページを受信した場合にその受信イベントを情報表示部150へ出力させるメソッドを含む。
データベースサーバ20は、通信部210、集計部220及び記憶部230を含む。通信部210は、データベースサーバ20のハードウェアである通信部29に対応する機能部である。記憶部230は、ハードディスク24に記憶された各種テーブルである。
データベースサーバ20は、メニュー画面表示装置10から受信した、解体工場へ来た顧客及び廃車対象の車両に関する属性情報を各種テーブルに記憶する。また、データベースサーバ20は、メニュー画面表示装置10から受信したアプリケーションの処理結果を用いて、各種テーブルに記憶されたレコードのステータスを更新する。集計部220は、各種テーブルのレコードにおける最新のステータスに基づいて、業務毎に未処理件数を集計する。また、集計部220は、業務の種別毎に各業務に係るアプリケーション全体の未処理件数を集計する。通信部210は、集計部220が集計した未処理件数をメニュー画面表示装置10へ送信する。
メニュー画面表示装置10は、生成部160を含む。生成部160は、データベースサーバ20に処理させるSQL(Structured Query Language)文の命令を生成する機能部である。生成部160は、受付部120が受け付けた情報を記憶部230に登録する命令を生成し、生成した命令をデータベースサーバ20へ送信する。
生成部160は、全未処理件数表示部131及び未処理件数表示部142が未処理件数を表示する度に、未処理件数を集計する命令を生成し、データベースサーバ20へ送信する。又は、生成部160は、一定時間間隔で当該命令をデータベースサーバ20へ送信してもよい。あるいは、データベースサーバ20の側が、一定時間間隔で集計部220を動作させて、その結果をメニュー画面表示装置10へ送信してもよい。
生成部160は、情報表示部150が表示する情報を記憶部230から検索する命令を生成し、生成した命令をデータベースサーバ20へ送信する。
次に、車両部品流通業務システム1の動作を、プログラム1Pがメニュー画面表示装置10の表示部16に表示する具体的な操作画面を参照して説明する。
図5は、メニュー画面1fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。メニュー画面1fは、各業務に対応するアイコンを選択するための画面である。
メニュー画面1fは、3つに大きく区分された業務に係るタブページを切り替える3つのタブを含む。3つのタブは、上方への出っ張りであり、メニュー画面1f上部の左端に側方向へ向かって配列されている。左端のタブから右端のタブへ向かって夫々廃車回収、販売及び政府監査の文字列が表示されている。以下、これらのタブを廃車回収タブ1t、販売タブ2t及び政府監査タブ3tと呼ぶ。
廃車回収タブ1tを選択した場合のタブページは、顧客情報の入力、顧客から受け付けた車両に関する情報の入力、廃車登録申請及び切断許可申請に係る業務のアプリケーションを起動するためのメニュー画面1fに対応する。販売タブ2tを選択した場合のタブページは、解体した車両の部品を自動車のアフターマーケットへ販売する業務のアプリケーションを起動するためのメニュー画面1fに対応する。政府監査タブ3tは、車両部品の保持、販売等に関して法令が順守されているか監査人が監査に来た場合、業者が監査人に提示する書面を印刷する業務のアプリケーションを起動するためのメニュー画面1fに対応する。
廃車回収タブ1t、販売タブ2t等を選択した場合のタブページの左端には、中分類の業務に対応する複数のボタンが表示される。廃車回収タブ1tを選択した場合のタブページの場合、上から廃車受付入力ボタン1btn、廃車手続ボタン2btn、切断手続ボタン3btnが表示されている。図5は、廃車受付入力ボタン1tを選択した場合、タブページに表示される廃車受付入力のメニュー画面1fを示している。各ボタン1btn、2btn、3btnの右端には、夫々廃車受付入力、廃車手続、切断手続の各業務全体における業務の未処理件数が表示されている。
廃車受付入力のメニュー画面1fは、廃車受付入力アイコン1i、廃車情報入力アイコン2i及び矢印1arwを含む。廃車受付入力アイコン1i及び廃車情報入力アイコン2iは、夫々廃車受付入力画面及び廃車情報入力画面を表示させる処理に対応する。廃車受付入力画面は、車両を解体工場へ搬送してきた顧客に、必要最小限の顧客及び車両に関する情報を入力してもらう画面である。廃車情報入力画面は、業者が車両に関する詳細情報を入力するための画面である。廃車受付入力画面への入力作業の次に、廃車情報入力画面への入力作業が行われる。そのため、この業務の順序を示す矢印1arwが、廃車受付入力アイコン1i及び廃車情報入力アイコン2iの間に、廃車受付入力アイコン1iから廃車情報入力アイコン2iへ向かう矢印形状で表示されている。また、図5の場合、廃車情報入力アイコン2iの右上部に廃車情報入力業務における未処理件数が表示されている。
図6は、廃車受付入力画面2fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。廃車受付入力画面2fは、免許書タブ4t、車両登録書タブ5t及び廃車回収情報登録カードタブ6tを含む。免許書タブ4t及び車両登録書タブ5tは、例えば日本の車検証に対応する情報を入力するタブページを表示するためのタブである。廃車回収情報登録カードタブ6tは、廃車回収情報登録カードに対応する情報を入力するタブページを表示するタブである。廃車回収情報登録カードは、解体工場で利用される車両情報を記録するカードである。
図6は、免許書タブ4tが選択された場合に表示される免許書の入力画面を例示している。ここでの免許書は、運転免許証ではなく、車両の免許書である。図6の廃車受付入力画面2fにおいて、業者は顧客に、例えば所有者及びメーカー・車種の入力欄に、夫々対応する情報を入力してもらう。
廃車受付入力画面2fは、受付表印刷ボタン4btn及び保存ボタン5btnを含む。受付表印刷ボタン4btnは、業者が顧客から廃車対象の車両を受け付けたことの証である受付表を印刷するためのボタンである。受付表には、顧客が廃車受付入力画面2fから入力した顧客及び車両に関する情報が印刷される。
保存ボタン5btnは、顧客が廃車受付入力画面2fから入力した車両に関する情報をデータベースサーバ20の車両管理テーブル2Tに登録するためのボタンである。
図6における車両登録書タブ5t及び廃車回収情報登録カードタブ6tが選択された場合のメニュー画面表示装置10の動作については、説明を省略する。
図7は、車両管理テーブル2Tのレコードレイアウトの一例を示す説明図である。車両管理テーブル2Tは、顧客コード、カルテ番号、プレートナンバー、車両登録番号及び入庫番号の各列を含む。顧客コードは、解体工場に車両を搬送してきた顧客の識別記号である。顧客は、個人である場合と、法人である場合とがある。カルテ番号は、顧客が複数の車両を保有している場合に振られる廃車に関する一意の管理番号である。プレートナンバーは、車両に取り付けられたナンバープレートの記号である。車両登録番号は、行政機関が車両を登録した時の整理番号である。入庫番号は、顧客が任意で手入力する番号である。入庫番号は、廃車車両に書かれる番号と一致する。
車両管理テーブル2Tは、廃車受付入力済みフラグ及び廃車情報登録済みフラグの各列を含む。廃車受付入力済みフラグは、廃車受付入力画面2fから入力された情報が車両管理テーブル2Tに入力済みか否かを示すフラグである。廃車受付入力済みフラグは、登録済みの場合には1である。
廃車情報登録済みフラグは、例えば初期状態では0であり、廃車情報入力画面から入力された車両に関する詳細情報が車両管理テーブル2Tに登録された場合、0から1に更新される。
廃車受付入力画面2fにて保存ボタン5btnが押下された場合、CPU11は廃車受付入力済みフラグ=1、廃車情報登録済みフラグ=0である新規レコードを車両管理テーブル2Tに挿入するSQL文を生成する。CPU11は、生成したSQL文をデータベースサーバ20へ送信する。データベースサーバ20は、受信したSQL文の命令を実行し、新規レコードを車両管理テーブル2Tに挿入する。
CPU11は、図5のメニュー画面1fにおいて、例えば廃車受付入力ボタン1btnが押下された場合、廃車情報入力業務における未処理件数の送信要求をデータベースサーバ20へ送信する。データベースサーバ20は、車両管理テーブル2Tから廃車受付入力済みフラグ=1、廃車情報登録済みフラグ=0であるレコードの件数を集計する。データベースサーバ20は、集計したレコード件数をメニュー画面表示装置10へ送信する。CPU11は、図5のメニュー画面にて、廃車受付入力ボタン1btnの右端及び廃車情報入力アイコン2iの右上部に受信した未処理件数を表示する。例えば、図5の例では未処理件数として154件が表示されている。これにより、利用者である業者は廃車情報入力待ちの情報が154件あることを認識することができる。
図8は、廃車情報入力画面3fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。図5の廃車情報入力アイコン2iが押下された場合、CPU11は廃車情報入力画面3fを表示部16の画面に表示する。廃車情報入力画面3fは、廃車受付入力画面2fと同様に、免許書タブ4t、車両登録書タブ5t及び廃車回収情報登録カードタブ6tを含む。図8には、免許書タブ4tが選択された場合のタブページが表示されている。業者は、廃車情報入力画面3fに車両の詳細情報を入力する。
廃車情報入力画面3fは、保存ボタン5btnを含む。保存ボタン5btnが押下された場合、CPU11は、廃車情報入力画面3fに入力された情報を車両管理テーブル2Tのレコードに追加する命令を生成し、生成した命令をデータベースサーバ20へ送信する。データベースサーバ20は、メニュー画面表示装置10から受信した命令に従って、車両管理テーブル2Tのレコードを更新する。例えば、データベースサーバ20は、車両管理テーブル2Tの当該レコードについて、廃車情報登録済みフラグを0から1へ更新する。
なお、廃車情報入力画面3fの上部には、検索に関するコントロールが表示される。このコントロールにより、プレートナンバー又は入庫番号を条件にして車両管理テーブル2Tを検索し、検索した結果を廃車情報入力画面3fの入力欄に入力することができる。これにより、業者の入力作業量は低減される。
図8における車両登録書タブ5t及び廃車回収情報登録カードタブ6tが選択された場合のメニュー画面表示装置10の動作については、説明を省略する。
図7に戻り、車両管理テーブル2Tの説明を続ける。
車両管理テーブル2Tは、車両ステータス及び市登録済みフラグの各列を含む。車両ステータスは、廃車登録を含む車両のステータスを管理するための列である。例えば、車両ステータスは、政府に対する廃車登録前は50であり、政府に対する廃車登録後は60である。
市登録済みフラグは、地方行政機関に対する廃車登録の状況を記録するための列である。市登録済みフラグは、地方行政機関に対する廃車登録前は0であり、地方行政機関に対する廃車登録後は1である。
車両管理テーブル2Tは、履歴NGフラグ、切断許可フラグ及び切断許可日の各列を含む。履歴NGフラグ、切断許可フラグ及び切断許可日は、車両の切断許可申請の状態を記録するための列である。
ここで、行政機関から車両の切断許可を得るためには、当該車両の履歴情報を参照し、切断許可の要件を具備する必要があるものとする。切断許可の要件は、例えば車両を購入するためにローンが組まれた場合、当該ローンの支払いが完了していることである。また、切断許可の要件は、例えば車両が事故に遭遇していた場合、事故に関する処分が完了していることである。業者は、顧客及び車両の情報を車両管理テーブル2Tに登録した後、警察へ出向き、警察が有するシステムの端末装置からデータ番号と呼ばれる管理番号又はプレートナンバーに基づいて、廃車予定の車両に関する履歴情報を検索する。その検索結果から、業者は対象の車両が切断許可の要件を具備しているか否かを判定する。業者は、その判定結果を車両管理テーブル2Tに登録する。
車両管理テーブル2Tの履歴NGフラグには、対象の車両が切断許可の要件を具備していない場合には1が格納され、切断許可の要件を具備している場合には0が格納される。なお、初期状態の履歴NGフラグは、空欄である。
業者は、対象の車両が切断許可の要件を具備していると判定した場合、顧客が作成した車両切断申請書と、車両の属性を印刷した書面とを行政機関へ提出する。その結果は、切断許可が下りる場合と、切断許可が下りない場合とに分かれる。業者は、その切断許可申請の結果を車両管理テーブル2Tに登録する。
車両管理テーブル2Tの切断許可フラグには、切断許可が下りた場合には1が格納され、切断許可が下りない場合には0が格納される。なお、初期状態の切断許可フラグは、空欄である。
車両管理テーブル2Tの切断許可日の初期状態は、空欄である。車両管理テーブル2Tの切断許可日には、切断許可が下りた場合には許可日が格納され、切断許可が下りない場合には空欄のままとされる。
車両管理テーブル2Tは、部品販売登録済みフラグを含む。
廃車登録及び切断申請許可の業務が正常に終了した場合、業者は解体工場にて車両を解体し、車両から車両部品を取り出す。使用可能な車両部品又は市場価値のある車両部品は、車両部品を管理するデータベースサーバ20のテーブルに登録され、自動車のアフターマーケットで販売される。車両部品を管理するデータベースサーバ20のテーブルは、複数の車両部品が夫々販売前の状態か、販売済みの状態かを管理する。
車両管理テーブル2Tの部品販売登録済みフラグには、廃車車両から取り出した部品が全て未販売の状態である場合には0が格納され、部品が1つでも販売済みとなった場合には1が格納される。
車両管理テーブル2Tは、危険物管理情報入力済みフラグ及び危険廃棄物一覧印刷済みフラグの各列を含む。
国により、車両の転売を禁ずる法律、車両部品の転売を禁ずる法律、危険物又は産業廃棄物に対応する車両部品の管理を業者に義務付ける法律等が整備されている。ここでは、例えばバッテリ、エンジンオイル等を危険廃棄物とみなす。行政機関の監査人は、業者が法令を順守していることを監査するため、業者の下を訪問する。かかる場合、業者は、監査人に危険廃棄物一覧の書面を提示し、法令を順守していることを示す必要がある。
車両管理テーブル2Tの危険物管理情報入力済みフラグには、車両部品を管理するテーブルに危険廃棄物に対応する車両部品の情報が入力されていない場合には0が格納され、危険廃棄物に対応する車両部品が1つでも入力されている場合には1が格納される。
車両管理テーブル2Tの危険廃棄物一覧印刷済みフラグには、危険廃棄物一覧が未印刷である場合には0が格納され、危険廃棄物一覧が未印刷である場合には1が格納される。
図9は、政府系WEB廃車登録画面4fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。政府系WEB廃車登録画面4fは、廃車回収タブ1t及び廃車手続ボタン2btnが選択された場合に表示されるタブページのアイコンを選択した場合に表示される。政府系WEB廃車登録画面4fは、政府系のWEBサーバ30に対して廃車登録申請の情報を送信するための画面である。
政府系WEB廃車登録画面4fは、廃車車両情報リスト4l及びブラウザ部4bを含む。廃車車両情報リスト4lは、車両管理テーブル2Tから検索された廃車予定の車両情報を表示するリストである。CPU11は、政府系WEB廃車登録画面4fの初期表示時に、データベースサーバ20に車両ステータスが50であるレコードを検索させ、検索させたレコードを廃車車両情報リスト4lにリスト表示する。
図9の例では2件の車両情報が廃車車両情報リスト4lに表示されている。廃車車両情報リスト4lの各リストの左端には、入力ボタン4lbが表示される。なお、登録完了の列は、廃車登録前は空欄表示される。廃車車両情報リスト4lの各リストには、廃車登録に必要な顧客及び車両の情報が非表示の状態で対応付けられている。
ブラウザ部4bは、インターネットブラウザと同一の機能を有する部品モジュールであり、プログラム1Pの中に組み込まれている。CPU11は、ブラウザ部4bに政府系のWEBサーバ30のURLを与える。ブラウザ部4bは、当該URLを受け付け、政府系のWEBサーバ30に廃車登録のウェブページ情報の送信を要求する。政府系のWEBサーバ30は、ブラウザ部4bからの要求に応じて、廃車登録の情報を入力するウェブページ情報をメニュー画面表示装置10へ送信する。ブラウザ部4bは、政府系WEB廃車登録画面4fの子画面に、受信した情報に対応するウェブページを表示する。図9は、政府系WEB廃車登録画面4fの内部にウェブページが組み込まれた様子を示している。当該ウェブページの下部に送信ボタンが配置されているが、図9の状態では送信ボタンは隠れている。
CPU11は、車両情報及び所有者情報の識別情報と、ウェブページに係る入力欄のname属性又はHTMLファイルにおける位置情報とを対応付けたインタフェース情報を、ハードディスク14から読み出す。CPU11は、廃車車両情報リスト4lの入力ボタン4lbが選択された場合、選択された入力ボタン4lbに対応する廃車登録に必要な情報を、読み出したインタフェース情報を参照して、ウェブページの各入力欄に設定する。
業者は、ブラウザ部4bが表示するウェブページを下方へスクロールして、送信ボタンを表示させ、表示させた送信ボタンを押下する。送信ボタンが押下されたブラウザ部4bは、ウェブページの各入力欄に設定された情報を政府系のWEBサーバ30へ送信する。政府系のWEBサーバ30は、メニュー画面表示装置10から送信されてきた廃車登録に係る情報を自身に接続された政府系のデータベースサーバへ出力する。その後、政府系のWEBサーバ30は、「保存しました」というメッセージを含むウェブページの情報をメニュー画面表示装置10へ送信する。
ブラウザ部4bは、受信した情報に基づいて、政府系WEB廃車登録画面4fの子画面に「保存しました」というメッセージを含むウェブページを表示する。CPU11は、ブラウザ部4bが表示したウェブページのHTML文書から「保存しました」というメッセージを確認した場合、車両管理テーブル2Tのレコードの車両ステータスを50から60へ更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。データベースサーバ20は、該当するレコードの車両ステータスを60へ更新し、更新したレコードをメニュー画面表示装置10へ送信する。CPU11は、データベースサーバ20から更新レコードを受信した場合、該当する更新レコードに対応するリストを廃車車両情報リスト4lから削除する。あるいは、CPU11は、データベースサーバ20から更新レコードを受信した場合、該当する更新レコードに対応するリストの登録完了列に例えば0を表示する。図9は、登録完了列に0が表示されている例を示している。
なお、廃車車両情報リスト4lの上部には、入庫番号又はプレートナンバーを指定して、車両管理テーブル2Tにおいて政府に対する廃車登録前のレコードを検索するコントロールが表示される。業者は、当該コントロールを利用することにより、既に廃車車両情報リスト4lに表示されているリストを削除し、検索した廃車登録前のレコードに対応するリストを廃車車両情報リスト4lに表示させることができる。これにより、業者は、特定の車両についてのみ政府に対する廃車登録をすることができる。
図10は、ABC市WEB廃車登録画面5fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。ABC市WEB廃車登録画面5fは、地方行政機関に対して廃車登録を行うウェブページの一例である。ABC市WEB廃車登録画面5fは、ABC市のWEBサーバ30に対して廃車登録申請の情報を送信するための画面である。ABC市WEB廃車登録画面5fは、廃車回収タブ1t及び廃車手続ボタン2btnが選択された場合に表示されるタブページのアイコンを選択した場合に表示される。
ABC市WEB廃車登録画面5fの動作は、政府系WEB廃車登録画面4fの動作とほとんど同じであるため、その詳細な説明を省略する。
CPU11は、地方行政機関のWEBサーバ30に対して廃車登録が完了した場合、車両管理テーブル2Tの市登録済みフラグを0から1へ更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。データベースサーバ20は、該当するレコードの市登録済みフラグを1へ更新し、更新したレコードをメニュー画面表示装置10へ送信する。CPU11は、データベースサーバ20から更新レコードを受信した場合、該当する更新レコードのリストを廃車車両情報リスト5lから削除する。あるいは、CPU11は、データベースサーバ20から更新レコードを受信した場合、該当する更新レコードのリストの登録完了列に例えば0を表示する。
図11、図12、図13及び図14は、廃車登録処理の手順の一例を示すフローチャートである。
CPU11は、ブラウザ部152にWEBサーバ30のURLを付与する(ステップS101)。CPU11は、ブラウザ部152からの命令により、当該URLに対応するWEBサーバ30へ廃車登録の情報を入力するウェブページの情報の送信を要求する(ステップS102)。WEBサーバ30は、メニュー画面表示装置10から廃車登録の情報を入力するウェブページの情報の送信要求を受信する(ステップS103)。WEBサーバ30は、廃車登録の情報を入力するウェブページの情報をメニュー画面表示装置10へ送信する(ステップS104)。CPU11は、廃車登録の情報を入力するウェブページの情報を受信する(ステップS105)。CPU11は、受信した情報に対応するウェブページを表示部16に表示する(ステップS106)。
CPU11は、データベースサーバ20へ廃車登録前の車両情報及び車両の所有者情報の送信を要求する(ステップS107)。データベースサーバ20のCPU21は、廃車登録前の車両情報及び車両の所有者情報の送信要求を受信する(ステップS108)。CPU21は、車両管理テーブル2Tから廃車登録前のレコードを抽出する(ステップS109)。CPU21は、抽出したレコードをメニュー画面表示装置10へ送信する(ステップS110)。CPU11は、データベースサーバ20から廃車登録前のレコードを受信する(ステップS111)。CPU11は、受信した廃車登録前のレコードを表示部16の画面にリスト表示する(ステップS112、廃車車両情報リスト4l、5l)。ステップS112において、CPU11は、廃車登録前のレコードの情報の一部をリスト表示し、他の情報をRAM13に記憶する。
CPU11は、車両情報及び所有者情報の識別情報と、ウェブページに係る入力欄のname属性又はHTMLファイルにおける位置情報とを対応付けたインタフェース情報を、ハードディスク14から読み出す(ステップS113)。CPU11は、選択された入力ボタン4lbに対応する廃車登録前のレコードに含まれた各情報を、インタフェース情報を参照して、ウェブページの各入力欄に設定する(ステップS114)。
業者は、ブラウザ部152が表示するウェブページを下方へスクロールして、送信ボタンを表示させ、表示させた送信ボタンを押下する。CPU11は、ブラウザ部152からの命令により、ウェブページの各入力欄に入力された各情報をWEBサーバ30へ送信する(ステップS115)。WEBサーバ30は、メニュー画面表示装置10から送信されてきた廃車登録に係る情報を受信する(ステップS116)。
WEBサーバ30は、受信した廃車登録に係る情報を自身に接続されたデータベースサーバへ出力する(ステップS117)。WEBサーバ30と接続された行政機関のデータベースサーバは、WEBサーバ30から入力された情報を自身のテーブルに書き込む。WEBサーバ30は、「保存しました」というメッセージを含むウェブページの情報をメニュー画面表示装置10へ送信する(ステップS118)。CPU11は、「保存しました」というメッセージを含むウェブページの情報を、WEBサーバ30から受信する(ステップS119)。
CPU11は、「保存しました」というメッセージを含むウェブページを表示部16の画面に表示する(ステップS120)。CPU11は、表示したウェブページのHTML文書から「保存しました」というメッセージを確認する(ステップS121)。CPU11は、車両管理テーブル2Tのレコードの車両ステータスを50から60へ更新する命令を生成する(ステップS122)。CPU11は、生成した命令をデータベースサーバ20へ送信する(ステップS123)。データベースサーバ20のCPU21は、メニュー画面表示装置10から車両管理テーブル2Tのレコードの車両ステータスを50から60へ更新する命令を受信する(ステップS124)。
CPU21は、車両管理テーブル2Tの車両ステータスを50から60へ更新する(ステップS125)。CPU21は、更新した車両管理テーブル2Tのレコードをメニュー画面表示装置10へ送信する(ステップS126)。メニュー画面表示装置10のCPU11は、更新された車両管理テーブル2Tのレコードを受信する(ステップS127)。CPU11は、受信したレコードに対応するリスト(廃車車両情報リスト4l、5l)を、表示部16の画面から非表示にし(ステップS128)、処理を終了する。
上述では、廃車登録処理を車両管理テーブル2Tのレコード1件毎に実行している。しかし、廃車車両情報リスト4l、5lにおいて、複数のリストを同時に選択可能とし、いずれかの入力ボタン4lb、5lbを押下した場合、選択した廃車未登録の車両について、全て廃車登録の連続申請をしてもよい。そのためには、上記の廃車登録処理を必要回数だけループさせればよい。また、ブラウザ部152が表示するウェブページの送信ボタンを業者が押下することにより実行される送信処理の代わりに、政府系WEB廃車登録画面4f、ABC市WEB廃車登録画面5fに係るモジュールの側からブラウザ部152に送信命令を与えればよい。
上述では、廃車登録のウェブページを表示部16の画面に表示した。しかし、廃車登録のウェブページを表示部16の画面に表示しなくてもよい。すなわち、操作画面としてのブラウザ部4b、5bを非表示にしてもよい。かかる場合、WEBサーバ30へ廃車登録の情報を送信するために、プロトコル・アドレスの最後にパラメータを埋め込む手法が利用されてよい。また、ブラウザ部4b、5bが表示するウェブページの送信ボタンを業者が押下することにより実行される送信処理の代わりに、政府系WEB廃車登録画面4f、ABC市WEB廃車登録画面5fに係るモジュールの側からブラウザ部152に送信命令を与えればよい。
上述では、廃車登録のウェブページは、政府系WEB廃車登録画面4f及びABC市WEB廃車登録画面5fの内部に子画面として表示されていた。しかし、ブラウザ部152に代替するインターネットブラウザにWEBサーバ30からダウンロードされた情報に対応するウェブページを表示させてもよい。ここでのインターネットブラウザは、プログラム1Pとは独立したアプリケーションである。プログラム1Pは、例えばOSが備えるメッセージを送受信するAPI関数を利用して、インターネットブラウザと情報及び命令の入出力をする。
図15は、切断手続のメニュー画面1fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。切断手続のメニュー画面1fは、廃車回収タブ1t及び切断手続ボタン3btnが選択された場合に表示される。
切断手続のメニュー画面1fは、履歴チェック一括入力アイコン3i、NG表示アイコン4i、切断許可一括入力アイコン5i、切断不許可表示アイコン6i及び矢印1arwを含む。履歴チェック一括入力アイコン3i及び切断許可一括入力アイコン5iの右上部には、夫々4件、8件の未処理件数が、車両管理テーブル2Tのレコードのステータスに基づいて、表示されている。また、メニュー画面1fの左端に表示されている切断手続ボタン3btnの右端には、切断手続の業務全体における未処理件数である12件(=4件+8件)が表示されている。これにより、業者はどの業務から作業を開始すべきか判断するための材料を定量的に取得することができる。また、業者は、切断手続業務の進行状況を一目で把握することができる。
履歴チェック一括入力アイコン3iに係る業務をした場合、その業務の結果に応じて、次に行われる業務は、NG表示アイコン4iに対応する業務と、切断許可一括入力アイコン5iに対応する業務とに分かれる。そこで、履歴チェック一括入力アイコン3iに係るアプリケーションは、処理結果に応じて、車両管理テーブル2Tのレコードに対して異なる更新処理をデータベースサーバ20に命じる。具体的には、データベースサーバ20のCPU21は、切断手続申請をすることができない場合、車両管理テーブル2Tの履歴NGフラグに1を格納する。これにより、履歴NGフラグは、空欄から1に変わる。他方、データベースサーバ20のCPU21は、切断手続申請をすることができる場合、車両管理テーブル2Tの履歴NGフラグに0を格納する。これにより、履歴NGフラグは、空欄から0に変わる。
CPU21は、メニュー画面表示装置10が履歴チェック一括入力アイコン3iに表示するための未処理件数を、廃車登録が終了した車両に対応する車両管理テーブル2Tのレコードから集計する。具体的には、CPU21は、車両管理テーブル2Tの車両ステータス=60、市登録済みフラグ=1、履歴NGフラグ=空欄であるレコードを集計することにより、履歴チェック一括入力アイコン3iに表示するための未処理件数を集計する。
CPU21は、メニュー画面表示装置10がNG表示アイコン4iに表示するための未処理件数を、切断手続申請をすることができない車両に対応する車両管理テーブル2Tのレコードから集計する。具体的には、CPU21は、車両管理テーブル2Tの履歴NGフラグ=1であるレコードを集計することにより、NG表示アイコン4iに表示するための未処理件数を集計する。
CPU21は、メニュー画面表示装置10が切断許可一括入力アイコン5iに表示するための未処理件数を、切断手続申請をすることができる車両に対応する車両管理テーブル2Tのレコードから集計する。具体的には、CPU21は、車両管理テーブル2Tの履歴NGフラグ=0、切断許可フラグ=空欄、切断許可日=空欄であるレコードを集計することにより、切断許可一括入力アイコン5iに表示するための未処理件数を集計する。
CPU21は、メニュー画面表示装置10が切断不許可表示アイコン6iに表示するための未処理件数を、切断許可が下りなかった車両に対応する車両管理テーブル2Tのレコードから集計する。具体的には、CPU21は、車両管理テーブル2Tの切断許可フラグ=0であるレコードを集計することにより、切断不許可表示アイコン6iに表示するための未処理件数を集計する。
CPU21は、メニュー画面表示装置10が切断手続ボタン3btnの右端に表示するための未処理件数を、上記の各アイコンに対応する未処理件数を合計することにより求める。あるいは、CPU21は、メニュー画面表示装置10が切断手続ボタン3btnの右端に表示するための未処理件数を、上記の各アイコンに対応する未処理件数の合計を取得するSQL文命令を実行することにより求める。
履歴チェック一括入力アイコン3iからは2つの矢印1arwが、夫々NG表示アイコン4i及び切断許可一括入力アイコン5iへ向かって表示されている。NG表示アイコン4iへ向かう矢印1arwの前面には、×印が重畳して表示されている。切断許可一括入力アイコン5iへ向かう矢印1arw(正確には、「提出手続」の文字列に向かう矢印1arw)の前面には、チェック印が重畳して表示されている。
NG表示アイコン4iは、業者が車両の履歴情報を警察で調べた結果により、切断手続申請をすることができない状態にある車両の業務に係る。そのため、当該業務はネガティブなイメージが伴うため、NG表示アイコン4iへ向かう矢印1arwの前面には、×印が重畳して表示されている。
切断許可一括入力アイコン5iは、業者が車両の履歴情報を警察で調べた結果により、切断手続申請をすることができる状態又は切断許可申請の結果を車両管理テーブル2Tに登録することができる状態にある車両の業務に係る。そのため、当該業務はポジティブなイメージが伴うため、NG表示アイコン4iへ向かう矢印1arwの前面には、チェック印が重畳して表示されている。
図16は、NG情報一括入力画面6fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。NG情報一括入力画面6fは、図15のメニュー画面1fに表示された履歴チェック一括入力アイコン3iを選択した場合に、表示部16の画面に表示される。
CPU11は、履歴チェック一括入力アイコン3iが選択された場合、車両ステータス=60、市登録済みフラグ=1、履歴NGフラグ=空欄であるレコードの検索及び検索結果返信命令をデータベースサーバ20へ送信する。CPU11は、データベースサーバ20から受信したレコードをリスト形式でNG情報一括入力画面6fの中央に配置された履歴チェック一括入力リスト6lに表示する。
履歴チェック一括入力リスト6lは、リスト毎に、NGチェックボックス1chを含む。業者は、警察へ行き車両の履歴を調べた結果に応じて、切断手続申請ができない車両のリストにおけるNGチェックボックス1chにチェックを入れる。また、業者は、警察へ行き車両の履歴を調べた結果に応じて、切断手続申請ができる車両のリストにおけるNGチェックボックス1chにチェックを入れない。
業者は、NG情報一括入力画面6fの履歴チェック一括入力リスト6lから、切断手続申請ができない車両のNGチェックボックス1chに、次々と一括してチェックを入れる。業者は、NGチェックボックス1chへの入力操作が終了した場合、NG情報一括入力画面6fの右下に表示された保存ボタン5btnを押下する。
CPU11は、保存ボタン5btnが押下された場合、履歴チェック一括入力リスト6lのリストに表示した車両及び所有者に関する車両管理テーブル2Tのレコードを更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。その際、CPU11は、NGチェックボックス1chにチェックが入れられたリストに対応するレコードの場合、履歴NGフラグ=1とするように命令する。他方、CPU11は、NGチェックボックス1chにチェックが入れられていないリストに対応するレコードの場合、履歴NGフラグ=0とするように命令する。
履歴チェック一括入力リスト6lの上部には、入庫日又はプレートナンバーをキーにして、NG情報一括入力が終了していない車両管理テーブル2Tのレコードを検索するコントロールが表示されている。当該コントロールにより、業者は特定の車両管理テーブル2Tのレコードについて、NG情報一括入力を行うことができる。
CPU11は、NG情報一括入力画面6fの右下に表示された印刷ボタン6btnが押下された場合、履歴チェック一括入力リスト6lの帳票印刷を実行する。
業者は、印刷された帳票と、顧客が作成した車両切断申請書とを行政機関へ持参し、切断手続申請を行う。
図17は、NG表示画面7fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。NG表示画面7fは、図15のメニュー画面1fに表示されたNG表示アイコン4iを選択した場合に、表示部16の画面に表示される。
CPU11は、NG表示アイコン4iが選択された場合、履歴NGフラグ=1であるレコードの検索及び検索結果返信命令をデータベースサーバ20へ送信する。CPU11は、データベースサーバ20から受信したレコードをリスト形式でNG表示画面7fの中央に配置されたNG表示リスト7lに表示する。
NG表示リスト7lには、切断許可申請ができない車両毎に車両及び所有者の情報が表示されている。NG表示リスト7lにおける状態には、切断許可申請ができないことを示すNGの文字列が表示されている。また、NG表示リスト7lには、所有者毎の電話番号が表示されている。業者は、NG表示リスト7lに表示された電話番号から顧客(連絡者)に電話連絡を行ない、車両切断手続における今後の対応を図る。
図18は、切断許可一括入力画面8fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。切断許可一括入力画面8fは、図15のメニュー画面1fに表示された切断許可一括入力アイコン5iを選択した場合に、表示部16の画面に表示される。
CPU11は、切断許可一括入力アイコン5iが選択された場合、履歴NGフラグ=0、切断許可フラグ=空欄、切断許可日=空欄であるレコードの検索及び検索結果返信命令をデータベースサーバ20へ送信する。CPU11は、データベースサーバ20から受信したレコードをリスト形式でRAM13に記憶する。
切断許可一括入力画面8fの中央には、切断許可一括入力リスト8lが表示されている。切断許可一括入力リスト8lは、リスト毎に、入庫番号テキストボックス1txtを含む。切断許可一括入力画面8fの初期状態では、切断許可一括入力リスト8lに、空欄の1リストのみが表示される。業者は、行政機関により切断許可申請の結果に応じて、切断許可が下りた車両のリストにおける入庫番号テキストボックス1txtに入庫番号を入力する。また、業者は、行政機関により切断許可申請の結果に応じて、切断許可が下りなかった車両については、入庫番号テキストボックス1txtに何も入力しない。
CPU11は、入庫番号テキストボックス1txtに入庫番号が入力された場合、当該入力番号に対応するレコードをRAM13に記憶したリストから検索し、切断許可一括入力リスト8lに検索したレコードを表示する。その際、CPU11は、切断許可一括入力リスト8lの切断許可日の欄にタイマ18が計時した当日のシステム日付を表示する。
業者は、切断許可一括入力リスト8lの入庫番号テキストボックス1txtに、切断許可が下りた車両の入庫番号を、次々と一括して入力する。業者は、入庫番号テキストボックス1txtへの入力操作が終了した場合、切断許可一括入力画面8fの右下に表示された保存ボタン5btnを押下する。
CPU11は、保存ボタン5btnが押下された場合、切断許可一括入力リスト8lのリストに表示した車両及び所有者に関する車両管理テーブル2Tのレコードを更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。その際、CPU11は、切断許可一括入力リスト8lで入庫番号が入力されたリストに対応するレコードの場合、切断許可フラグ=1、切断許可日=当日のシステム日付とするように命令する。他方、CPU11は、RAM13に記憶したレコードのうち、入庫番号が入力されなかったレコードの場合、切断許可フラグ=0とするように命令する。
図19は、切断不許可表示画面9fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。切断不許可表示画面9fは、図15のメニュー画面1fに表示された切断不許可表示アイコン6iを選択した場合に、表示部16の画面に表示される。
CPU11は、切断不許可表示アイコン6iが選択された場合、切断許可フラグ=0であるレコードの検索及び検索結果返信命令をデータベースサーバ20へ送信する。CPU11は、データベースサーバ20から受信したレコードをリスト形式で切断不許可表示画面9fの中央に配置された切断不許可表示リスト9lに表示する。
切断不許可表示リスト9lには、切断許可が下りなかった車両毎に車両及び所有者の情報が表示されている。切断不許可表示リスト9lにおける状態の列には、切断許可が下りなかったことを示す切断不許可の文字列が表示されている。また、切断不許可表示リスト9lには、所有者毎の電話番号が表示されている。業者は、切断不許可表示リスト9lに表示された電話番号から顧客(連絡者)に電話連絡を行ない、車両切断手続における今後の対応を図る。
図20及び図21は、メニュー画面表示処理の手順の一覧を示すフローチャートである。図20及び図21のメニュー画面表示処理は、例えば図15に示した切断手続のメニュー画面1fを表示部16の画面に表示する手順を示している。
メニュー画面表示装置10のCPU11は、切断手続ボタン3btnが選択されたか否かを判定する(ステップS201)。CPU11は、切断手続ボタン3btnが選択されていないと判定した場合(ステップS201:NO)、ステップS201へ処理を戻す。CPU11は、切断手続ボタン3btnが選択されたと判定した場合(ステップS201:YES)、ハードディスク14から、アイコンの画像ファイルをRAM13に読み出す(ステップS202)。アイコンには、例えば履歴チェック一括入力アイコン3i、NG表示アイコン4i、切断許可一括入力アイコン5i、切断不許可表示アイコン6i及び矢印1arwが含まれる。
CPU11は、ハードディスク14から業務ロジックファイルをRAM13に読み出す(ステップS203)。なお、業務ロジックがプログラム1Pに記述されている場合、ステップS203はスルーされてよい。また、データベースサーバ20が業務ロジックの情報を一元管理している場合、CPU11はステップS203においてデータベースサーバ20から業務ロジックを取得する。
CPU11は、業務ロジックファイルに記述された各業務の順序に従って、履歴チェック一括入力アイコン3i、NG表示アイコン4i、切断許可一括入力アイコン5i及び切断不許可表示アイコン6iを配置する(ステップS204)。CPU11は、各業務の順序に従って配置した履歴チェック一括入力アイコン3i、NG表示アイコン4i、切断許可一括入力アイコン5i及び切断不許可表示アイコン6iの間に、矢印1arwを配置する(ステップS205)。
ステップS205において、CPU11は、履歴チェック一括入力アイコン3i及びNG表示アイコン4iの間と、切断許可一括入力アイコン5i及び切断不許可表示アイコン6iの間とに、×印が表示された矢印1arwを配置する(ステップS205)。ステップS205において、CPU11は、履歴チェック一括入力アイコン3i及び切断許可一括入力アイコン5iの間に、チェック記号が表示された矢印1arwを配置する(ステップS205)。ステップS205において、CPU11は、更には図15に示すように、提出手続の文字列の左側にチェック記号が表示された矢印1arwを配置し、提出手続の文字列の右側に通常の矢印1arwを配置してもよい。
CPU11は、切断手続ボタン3btn及び各アイコンに対応付けて表示する未処理件数を集計するSQL文を生成する(ステップS206)。CPU11は、生成したSQL文を実行し、かつ実行結果をメニュー画面表示装置10へ返送する命令をデータベースサーバ20へ送信する(ステップS207)。
データベースサーバ20のCPU21は、SQL文を実行し、かつ実行結果をメニュー画面表示装置10へ返送する命令をメニュー画面表示装置10から受信する(ステップS208)。CPU21は、受信したSQL文を実行する(ステップS209)。CPU21は、実行した結果である切断手続ボタン3btn及び各アイコンに対応付けて表示する未処理件数をメニュー画面表示装置10へ送信する(ステップS210)。
CPU11は、データベースサーバ20から切断手続ボタン3btn及び各アイコンに対応付けて表示する未処理件数を受信する(ステップS211)。CPU11は、受信した未処理件数を切断手続ボタン3btn及び各アイコンに対応付けて配置する(ステップS212)。CPU11は、未処理件数を配置したメニュー画面1fを表示部16に表示し(ステップS213)、処理を終了する。
複数の作業者が、夫々複数のメニュー画面表示装置10を用いて業務処理を実行する場合、車両管理テーブル2Tのレコードの内容は、時々刻々変化する。その場合、各メニュー画面表示装置10が同期して最新のレコード内容を表示部16に表示させるためには、CPU11は最新のレコード及び未処理件数をデータベースサーバ20に対して要求すればよい。あるいは、CPU11は、一定時間間隔で、最新のレコード及び未処理件数をデータベースサーバ20に対して要求してもよい。
図22は、部品選択画面10fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。部品選択画面10fは、販売タブ2tを選択した場合に表示されるメニュー画面1fのアイコンと対応する操作画面の1つである。データベースサーバ20のハードディスク24に記憶されている各種テーブルには、車両毎に取り出した部品を管理する部品管理テーブルが含まれている。部品管理テーブルは、部品が販売済みか否かを記録する販売済みフラグの列を含む。部品選択画面10fは、部品管理テーブルの販売済みフラグを更新するための操作画面である。
販売タブ2tを選択し、かつタブページに含まれる図示しない画面から解体済みの車両を選択した場合、図22に示す部品選択画面10fが表示される。部品選択画面10fは、車種画像リスト10l、部品種別ボタン10btn、部品配置画面100f及び販売済み部品リスト100lを含む。
車種画像リスト10lは、部品選択画面10fの上部に配置されており、各車種の画像を横方向に配列配置した画像リストである。画像リストは、例えば4ドアセダン、2ドアクーペ、3ドアハッチバック等である。図22の例では、4ドアセダンの画像が強調表示されており、選択対象の部品を取り出した車両が4ドアセダンであることを示している。
部品種別ボタン10btnは、複数であり、部品選択画面10fの左端部に縦方向に配置されている。部品種別ボタン10btnは、部品配置画面100fに表示させる部品の種類を選択する機能を有している。部品の種類は、例えば常に使用される部品、外装部品、エンジン、トランスミッション等である。図22の例では常に使用される部品が強調表示されており、選択する販売済みの部品が常に使用される部品であることを示している。
部品配置画面100fは、部品選択画面10fの中央に表示される子画面であり、部品種別ボタン10btnで選択された部品の車体に対する位置関係をビジュアルに示す画像を表示する。ここでの部品は、フロントバンパー、ドア、ボンネット等の大きな部品と、ヘッドライト、座席、テールランプ等の小さな部品とを含む。小さな部品は、チェックボックスと、その大まかな画像とがまとめられた態様で部品配置画面100fに表示されている。
販売済みの部品を選択する場合、当該部品が大きな部品であるとき、業者は大きな部品の画像部分を選択して、部品選択画面10fの右端に表示される販売済み部品リスト100lまでドラッグする。ドラッグされた大きな部品は、販売済み部品リスト100lに追加され、部品配置画面100fで選択された大きな部品に対応するマークの色が例えば黄色から赤色に変化する。図22の例では、フロントバンパーが販売済み部品として選択されている。
販売済みの部品を選択する場合、当該部品が小さな部品であるとき、業者は小さな部品に対応するチェックボックスにチェックを入れる。チェックされた小さな部品は、チェックボックスにチェックマークが表示され、販売済み部品リスト100lに追加される。図22の例では、ヘッドライト(右)が販売済み部品として選択されている。
CPU11は、販売済み部品リスト100lに部品が追加された場合、追加された部品について部品管理テーブルの販売済みフラグを販売済みの状態に対応する値に更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。
また、CPU11は、1台の車両の部品について、販売済み部品リスト100lに1つでも部品が初めて追加された場合、車両管理テーブル2Tの部品販売登録済みフラグを0から1に更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。
部品選択画面10fによれば、業者は販売済みの部品をビジュアルに選択することができるため、文字列を羅列しただけの操作画面よりも操作性の向上が図られている。
図23は、危険物管理のメニュー画面1fの画面レイアウトの一例を示す説明図である。危険物管理のメニュー画面1fは、メニュー画面1fにて政府監査タブ3t及び中区分の危険物管理ボタン11btnを選択した場合に表示される操作画面の1つである。
危険物管理のメニュー画面1fは、危険物管理情報入力アイコン7i、危険廃棄物一覧印刷アイコン8i及び矢印1arwを含む。危険物管理情報入力アイコン7iは、政府の監査対象となる部品をデータベースサーバ20が管理する危険物管理テーブルに登録するアプリケーションを起動するためのアイコンである。ここで、危険物は、例えばバッテリ、エンジンオイル等である。危険廃棄物一覧印刷アイコン8iは、監査人に提示する危険廃棄物一覧の帳票を印刷するアプリケーションを起動するためのアイコンである。
危険廃棄物一覧の印刷は、危険物管理テーブルに登録された危険物部品のレコードをデータベースサーバ20から取得して実行される。そのため、危険物管理情報入力アイコン7iに対応する業務は、危険廃棄物一覧印刷アイコン8iに対応する業務よりも先に実行されなければならない。そこで、危険物管理のメニュー画面1fでは、危険物管理情報入力アイコン7iと危険廃棄物一覧印刷アイコン8iとの間に、危険物管理情報入力アイコン7iから危険廃棄物一覧印刷アイコン8iへ向かう矢印1arwが表示されている。
なお、危険物管理情報入力アイコン7iが選択された場合に表示される操作画面の説明は、省略する。
CPU11は、危険物管理情報入力アイコン7iに対応するアプリケーションが監査対象の部品を危険物管理テーブルに登録した場合、車両管理テーブル2Tの危険物管理情報入力済みフラグを0から1に更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。そして、データベースサーバ20のCPU21は、車両管理テーブル2Tの危険物管理情報入力済みフラグを0から1に更新する。
CPU11は、危険廃棄物一覧印刷アイコン8iに対応するアプリケーションが危険廃棄物一覧帳票を印刷した場合、車両管理テーブル2Tの危険廃棄物一覧印刷済みフラグを0から1に更新する命令をデータベースサーバ20へ送信する。そして、データベースサーバ20のCPU21は、車両管理テーブル2Tの危険廃棄物一覧印刷済みフラグを0から1に更新する。
上述では、データベースサーバ20が各種テーブルに対してレコードの挿入、更新等を実行した。しかし、メニュー画面表示装置10がデータベースサーバ20の各種テーブルに対してレコードの挿入、更新等を実行してもよい。そのためには、メニュー画面表示装置10のハードディスク14に記憶するプログラム1Pにデータベースエンジンの機能を追加すればよい。かかる場合、データベースサーバ20は、各種テーブルを記憶する記憶装置又は情報処理装置で代替されてもよい。
上述では、車両部品流通業務システム1は、データベースサーバ20を含んでいた。しかし、車両部品流通業務システム1は、データベースサーバ20を含まなくてもよい。そのためには、メニュー画面表示装置10のハードディスク14に各種テーブルを記憶する。また、ハードディスク14に記憶するプログラム1Pにデータベースエンジンの機能を追加する。これにより、メニュー画面表示装置10の通信部19は、データベースサーバ20と通信する必要がなくなり、通信に係る負荷を低減することができる。
メニュー画面表示装置10によれば、業務全体における各業務の進行状況を認識することができる。
メニュー画面表示装置10は、業務の順序に従って、各業務に対応するアプリケーションを起動するアイコンをメニュー画面1fに配置し、アイコン間に業務の流れの方向を示す矢印1arwを表示する。メニュー画面表示装置10は、各アプリケーションで処理すべき情報のうち、未処理件数をアイコンに対応付けて表示する。これにより、業者は、業務の流れに照らして、作業対象の業務に対応するアイコンを簡単にメニュー画面1fから探し出すことができる。また、メニュー画面表示装置10は、業務の種別毎及び業務毎にアイコンに対応付けて未処理件数を表示する。これにより、業者は、業務の進行情報を容易に把握することができ、取り掛かるべき作業の優先順序を決定しやすくなる。未処理件数を集計するためのレコードは、データベースサーバ20にてリアルタイムで一元管理されている。これにより、複数のメニュー画面表示装置10を用いて業務が遂行されている場合、各メニュー画面表示装置10は未処理件数の同期を取ることができる。
開示された実施の形態は、全ての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上述の説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味及び範囲内での全ての変更が含まれることが意図される。
また、各実施の形態で記載されている技術的特徴(構成要件)はお互いに組合せ可能であり、組み合わせすることにより、新しい技術的特徴を形成することができる。