JP6099854B1 - 交流電気車両 - Google Patents

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Abstract

交流電気車両(3)は、架線に対して電気的に並列に接続される複数の主変圧器(TR1,TR2)と、架線(1)と複数の主変圧器(TR1,TR2)との間にそれぞれ接続される複数の遮断器(CB1,CB2)と、複数の遮断器(CB1,CB2)を投入および開放するように構成された制御装置(18)とを備える。架線(1)から交流電気車両(3)に電力供給を開始するときには、制御装置(18)は、遮断器を投入するときの架線電圧の投入位相に差を設けて、複数の遮断器(CB1,CB2)を順次投入する。

Description

この発明は、交流電気車両に関する。
変圧器は、一般的に、電源から電力供給を受ける際に適切な位相で電圧を印加しなければ、変圧器の鉄心の磁束が飽和し、過渡的に大きな電流(いわゆる励磁突入電流)が発生する。
主変圧器を搭載する交流電気車両においては、留置線に停止していた車両を架線に接続する際、接続時の架線電圧の位相によっては、主変圧器に励磁突入電流が発生することがある。または、在来線の交流電気車両がデッドセクションと呼ばれる絶縁区間を通過して電圧位相の異なる饋電区間に進入する際においても、当該饋電区間の架線電圧の位相によっては、主変圧器に励磁突入電流が発生することがある。励磁突入電流は、電力系統の過渡的な電圧変動を招くとともに、饋電設備の保護装置の誤作動を誘発させる可能性がある。また、饋電設備の容量増加につながる。
特開2006−127594号公報(特許文献1)には、変圧器の励磁突入電流を低減する装置が開示されている。この装置は、変圧器を三相電源に投入するための遮断器を有している。特許文献1では、最初に、三相電源の二相の遮断器の接点を当該二相の線間電圧が最大の瞬間に閉じ、その後、残りの一相の遮断器の接点を当該一相の相電圧が最大値の瞬間に閉じる。
特開2006−127594号公報
上記特許文献1に記載される手法は、遮断器の二相を初めに閉じて変圧器を予め定められた状態に励磁しておき、この励磁に定常磁束が一致した瞬間に遮断器の残りの一相を閉じることで、励磁突入電流の発生を抑制するものである。
このように特許文献1は電源が三相であることを利用して遮断器の接点を閉じるタイミングを調整することで励磁突入電流を抑制するものである。一方、交流電気車両の多くは、単相交流饋電方式を採用しているため、特許文献1に記載される手法を適用することができない。
また、特許文献1に記載される手法では、電源の電圧位相が予め決められた位相に一致した瞬間に遮断器の接点を閉じるために、電源の電圧波形を監視する必要がある。しかしながら、デッドセクションを走行中の交流電気車両にとって、次の饋電区間の架線の電圧波形を監視することは困難である。
さらに、交流電気車両においては、デッドセクションを通過した後、駆動用モータおよび車内の各種設備の使用を確保するために、短時間で電源が復旧することが求められる。したがって、架線の電圧波形の監視を必要としない簡易な構成で、効率的に励磁突入電流を低減することができる手法が望まれる。
この発明は、上記のような課題を解決するためになされたものであり、その目的は、簡易な構成によって励磁突入電流を低減することができる交流電気車両を提供することである。
この発明のある局面による交流電気車両は、1次巻線が架線に対して電気的に並列に接続される複数の主変圧器と、架線と複数の主変圧器の1次巻線との間にそれぞれ接続される複数の遮断器と、複数の遮断器を投入および開放するように構成された制御装置とを備える。架線から前記交流電気車両に電力供給を開始するときには、制御装置は、遮断器を投入するときの架線電圧の投入位相に差を設けて、複数の遮断器を順次投入する。
この発明によれば、簡易な構成によって励磁突入電流を低減することができる交流電気車両を提供することができる。
実施の形態1による交流電気車両が適用される鉄道車両システムの構成を概略的に示す図である。 実施の形態1による交流電気車両が異なる電圧位相の饋電区間に進入するためにデッドセクションを通過する様子を示す図である。 実施の形態1による交流電気車両がデッドセクションから饋電区間に進入するときの遮断器の動作を説明するための波形図である。 実施の形態1による交流電気車両がデッドセクションから饋電区間に進入するときの遮断器の動作の一例を説明するための波形図である。 実施の形態1による交流電気車両がデッドセクションから饋電区間に進入するときの遮断器の動作の他の例を説明するための波形図である。 実施の形態2による交流電気車両が適用される鉄道車両システムの構成を概略的に示す図である。 実施の形態2による交流電気車両がデッドセクションから饋電区間に進入するときの遮断器の動作の一例を説明するための波形図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら詳細に説明する。なお、図中同一または相当部分には同一符号を付してその説明は繰り返さない。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1による交流電気車両が適用される鉄道車両システムの構成を概略的に示す図である。実施の形態1による鉄道車両システムは、単相交流饋電方式を採用している。
図1を参照して、鉄道車両システムにおいて、架線1には、図示しない饋電用変電設備から単相交流電力が供給されている。交流電気車両3は、架線1から単相交流電力の供給を受けてレール2上を走行する。
交流電気車両3は、パンタグラフ4と、車輪5と、第1主変圧器TR1と、第2主変圧器TR2と、主変換装置13a〜13dと、モータ16a〜16dと、補助電源装置17a,17bと、主遮断器MCBと、第1遮断器CB1と、第2遮断器CB2と、制御装置18とを備える。
パンタグラフ4は、架線1から単相交流電力を得るための集電装置である。パンタグラフ4を上昇させて架線1にパンタグラフ4を着線させることにより、交流電気車両3は架線1から単相交流電力の供給を受けることができる。一方、パンタグラフ4を下げて架線1からパンタグラフ4を離線させると、架線1から交流電気車両3への単相交流電力の供給が遮断される。
第1主変圧器TR1および第2主変圧器TR2は、パンタグラフ4に対して電気的に並列に接続されている。第1主変圧器TR1は、パンタグラフ4を介して印加される架線電圧を降圧して主変換装置13a,13bおよび補助電源装置17aに出力する。第1主変圧器TR1は、1次巻線10aと、2次巻線11a,11bと、3次巻線12aとを含む。第1主変圧器TR1は、電力の供給先に応じて、2次巻線と3次巻線とを使い分けている。一般的に、2次巻線に励起される電圧は、3次巻線に励起される電圧に比べて高い電圧に設定されている。
第1主変圧器TR1の1次巻線10aは、一方端がパンタグラフ4に電気的に接続され、他方端が車輪5に電気的に接続されている。第1主変圧器TR1の2次巻線11a,11bには、主変換装置13a,13bがそれぞれ電気的に接続されている。主変換装置13a,13bはそれぞれ、2次巻線11a,11bに励起される交流電力を所定の交流電力に変換してモータ16a,16bに供給する。モータ16a,16bは交流電気車両3の走行駆動力を生成する。
第1主変圧器TR1の3次巻線12aには、補助電源装置17aが電気的に接続されている。補助電源装置17aは、図示しない交流電気車両3内の各種設備の電力供給源である。各種設備には、交流電気車両3全体を統括制御するコンピュータ、照明機器、空調機器および通信機器などが含まれる。補助電源装置17aは、3次巻線12aに励起される交流電力を所定の交流電力に変換して各種設備に供給する。なお、補助電源装置17aは、設備の種類によっては、3次巻線12aに励起される交流電力を直流電力に変換して設備に供給することも可能である。
第2主変圧器TR2は、パンタグラフ4を介して供給される架線電圧を降圧して主変換装置13c,13dおよび補助電源装置17bに出力する。第2主変圧器TR2は、1次巻線10bと、2次巻線11c,11dと、3次巻線12bとを含む。
第2主変圧器TR2の1次巻線10bは、一方端がパンタグラフ4に電気的に接続され、他方端が車輪5に電気的に接続されている。第2主変圧器TR2の2次巻線11c,11dには、主変換装置13c,13dがそれぞれ電気的に接続されている。主変換装置13c,13dはそれぞれ、2次巻線11c,11dに励起される交流電力を所定の交流電力に変換してモータ16c,16dに供給する。モータ16c,16dは交流電気車両3の走行駆動力を生成する。第2主変圧器TR2の3次巻線12bには、補助電源装置17bが電気的に接続されている。補助電源装置17bは、補助電源装置17aと同様、交流電気車両3内の各種設備の電力供給源であり、3次巻線12bに励磁される交流電力を各種設備への供給電力に変換する。
主変換装置13a〜13dは基本的に同じ構成であり、2次巻線に励起される交流電力を直流電力に変換する電力変換器(コンバータ)14と、平滑用コンデンサC1と、電力変換器14から供給される直流電力を交流電力に変換してモータに供給する電力変換器(インバータ)15とを含む。
補助電源装置17a,17bは基本的に同じ構成であり、3次巻線に励起される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、平滑用コンデンサと、コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換して各種設備に供給するインバータとを含む。補助電源装置17a,17bは、インバータに代えてDC/DCコンバータを含んでいてもよい。
上述したように、第1主変圧器TR1および第2主変圧器TR2は、パンタグラフ4を介して架線1に対して電気的に並列に接続されている。主遮断器MCB、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2は、架線1から第1主変圧器TR1および第2主変圧器TR2への電力供給経路に設けられ、当該電力供給経路を導通/遮断する。
具体的には、主遮断器MCBは、第1の端子がパンタグラフ4に接続されている。第1遮断器CB1は、第1の端子が主遮断器MCBの第2の端子に接続され、第2の端子が第1主変圧器TR1の1次巻線10aに接続されている。第2遮断器CB2は、第1の端子が主遮断器MCBの第2の端子に接続され、第2の端子が第2主変圧器TR2の1次巻線10bに接続されている。
制御装置18は、主遮断器MCB、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2の各々の投入(通電)および開放(遮断)を制御する。具体的には、制御装置18が主遮断器MCBを投入した状態で第1遮断器CB1を投入することにより、パンタグラフ4を経由して架線1から第1主変圧器TR1の1次巻線10aに電圧が印加される。そして、1次巻線10aに印加される電圧に応じて2次巻線11a,11bおよび3次巻線12aに励起される電圧が主変換装置13a,13bおよび補助電源装置17aにそれぞれ供給される。
あるいは、制御装置18が主遮断器MCBを投入した状態で第2遮断器CB2を投入することにより、パンタグラフ4を経由して架線1から第2主変圧器TR2の1次巻線10bに電圧が印加される。そして、1次巻線10bに印加される電圧に応じて2次巻線11c,11dおよび3次巻線12bに励起される電圧が主変換装置13c,13dおよび補助電源装置17bにそれぞれ供給される。
制御装置18は、交流電気車両3の現在の位置をGPS(Global Positioning System)やトランスポンダなどからの信号によって検出する位置検出部と、デッドセクションなどの位置情報が格納されている路線データベースとを有している。位置検出部は、現在の車両の位置および路線データベースに基づいて、交流電気車両3が饋電区間を走行しているかデッドセクションを通過しているかを検出することができる。制御装置18は、位置検出部の検出結果に基づいて、主遮断器MCBおよび遮断器CB1,CB2の投入および開放を制御する。
このとき、制御装置18は、第1遮断器CB1と第2遮断器CB2とをそれぞれ別個独立に投入することができる。これにより、後述するように、架線1から交流電気車両3に対して電力供給を開始する際、第1遮断器CB1を投入するタイミングと第2遮断器CB2を投入するタイミングとの間に時間差を設けることができる。
次に、実施の形態1による交流電気車両3における遮断器MCB,CB1,CB2の動作について説明する。
図2は、在来線の交流電気車両3が異なる電圧位相の饋電区間に進入するためにデッドセクションを通過する様子を示している。図2を参照して、電力系統20aに接続される饋電区間の架線1aと、電力系統20aとは電圧位相が異なる電力系統20bに接続される饋電区間の架線1cとの間には、デッドセクション1bが設けられている。デッドセクション1bによって架線1aと架線1cとは電気的に絶縁されている。デッドセクション1bを設けることにより、走行する交流電気車両3に対して電力系統の電圧位相の違い等による影響を及ぼすことなく、安定的に電力を供給することができる。
図2に示されるように、交流電気車両3が架線1aからデッドセクション1bに進入すると、架線1aから交流電気車両3への電力供給が遮断される。制御装置18は、上述した位置検出部によってデッドセクション1bへの交流電気車両3の進入を検出すると、主遮断器MCBおよび遮断器CB1,CB2を開放する。交流電気車両3は惰行運転のままデッドセクション1bを通過する。
続いて、制御装置18は、位置検出部によって交流電気車両3がデッドセクション1bを通過して次の饋電区間の架線1cに進入したことを検出すると、主遮断器MCBおよび遮断器CB1,CB2を投入する。このとき、制御装置18は、最初に、主遮断器MCBを投入し、続いて遮断器CB1,CB2を投入する。これにより、パンタグラフ4と主変圧器TR1,TR2とが電気的に接続されるため、パンタグラフ4により架線1cから交流電気車両3への電力供給が開始される。
ここで、遮断器CB1,CB2を投入する際、投入時の架線電圧の位相(投入位相)によっては、主変圧器TR1,TR2において励磁突入電流が発生するおそれがある。励磁突入電流が発生すると、電力系統20bに過渡的な電圧変動が生じる可能性がある。また、過渡的に大電流が流れることにより、饋電設備の保護装置を誤作動させる可能性がある。
図3は、交流電気車両3がデッドセクションから饋電区間に進入するときの遮断器の動作の一例を説明するための波形図である。図3には、デッドセクション1bの次の饋電区間の架線1cから遮断器MCB,CB1を通じて第1主変圧器TR1の1次巻線10aに印加される電圧(架線電圧)、架線1cから遮断器MCB,CB2を通じて第2主変圧器TR2の1次巻線10bに印加される電圧(架線電圧)、主変圧器TR1,TR2の各々の鉄心の磁束、および交流電気車両3全体の励磁突入電流の時間的変化が示されている。
なお、交流電気車両3全体の励磁突入電流とは、架線1から交流電気車両3に流れる励磁突入電流であり、第1主変圧器TR1における励磁突入電流と第2主変圧器TR2における励磁突入電流との合計に相当する。
図3では、第1主変圧器TR1の残留磁束φrと第2主変圧器TR2の残留磁束φrとは同等となっている。これは、図2に示したように、デッドセクション1bへ交流電気車両3が進入すると、第1主変圧器TR1と第2主変圧器TR2とは同じタイミングで電力供給が遮断されて無加圧状態となるためである。なお、残留磁束φrの極性および大きさは、主変圧器が無加圧状態となるタイミングに依存する。
図3を参照して、交流電気車両3がデッドセクションから饋電区間に進入すると、まず制御装置18は、時刻t0において主遮断器MCBを投入する。次に、時刻t0よりも後の時刻t1において、制御装置18は第1遮断器CB1を投入する。なお、制御装置18は、時刻t1において主遮断器MCBおよび第1遮断器CB1を同時に投入してもよい。
時刻t1において第1遮断器CB1が投入されると、パンタグラフ4を経由して架線1cから第1主変圧器TR1の1次巻線10aに対して架線電圧が印加される。以下の説明では、架線電圧が零となる位相を0°とする。図3の例では、第1遮断器CB1の投入時の架線電圧の位相(投入位相)θ1=0°としている。
一般に、主変圧器に印加される電圧と主変圧器の鉄心の磁束との間には90°の位相差がある。そのため、図3に示されるように、第1主変圧器TR1の鉄心の磁束は、時刻t1以降、残留磁束φrから増加し始め、架線電圧の位相が180°になったときに最大となる。その後、第1主変圧器TR1の鉄心の磁束は減少し、架線電圧の位相が360°になったときに残留磁束φrに戻る。
図3には、さらに、第1主変圧器TR1に定常的に架線電圧が印加されているときの鉄心の磁束(定常磁束)が破線で示されている。定常磁束の波高値をφmとすると、第1遮断器CB1の投入位相θ1=0°である場合、第1主変圧器TR1の鉄心の磁束はφr+2φm程度にまで増加する。この結果、第1主変圧器TR1の鉄心の磁束が飽和磁束φsを超えると、第1主変圧器TR1に励磁突入電流が流れる。なお、励磁突入電流の減衰時間は、第1主変圧器TR1の容量が大きくなるほど長くなる。
励磁突入電流の大きさは、残留磁束φrの大きさや遮断器の投入位相によって変化する。具体的には、残留磁束φrが大きいほど主変圧器の鉄心の飽和時間が長くなるため、励磁突入電流が大きくなる。また、残留磁束φrが一定である場合には、遮断器の投入位相が0°であるときに励磁突入電流が最大となる。
ここで、第2遮断器CB2を第1遮断器CB1と同じタイミングで投入する、言い換えれば、第1遮断器CB1と第2遮断器CB2との間で投入位相を一致させる場合を考える。図3の例では、第2遮断器CB2の投入位相θ2は、第1遮断器CB1の投入位相θ1と同じ0°になるものとする(θ1=θ2=0°)。
上述のように、第1主変圧器TR1と第2主変圧器TR2とは残留磁束φrが同等である。したがって、時刻t1において第2遮断器CB2を投入すると、第2主変圧器TR2の鉄心の磁束は、第1主変圧器TR1の鉄心の磁束と同様の波形を示す。その結果、第1主変圧器TR1と第2主変圧器TR2とは、同じタイミングで鉄心の磁束が飽和し、結果的に同レベルの励磁突入電流が発生することになる。
上記のように、第1主変圧器TR1および第2主変圧器TR2で同時期に同レベルの励磁突入電流が発生すると、交流電気車両3全体の励磁突入電流は、第1主変圧器TR1単体の励磁突入電流に比べて倍近くに増加することになる。その結果、架線1cが接続される電力系統20bでは、過渡的な電圧変動が大きくなり、保護機器の誤作動を引き起こす可能性がある。
そこで、実施の形態1では、交流電気車両3がデッドセクションから次の饋電区間に進入するときには、第1遮断器CB1の投入位相θ1と第2遮断器CB2の投入位相θ2との間に差を設ける。その一例として、図4では、第1遮断器CB1の投入位相θ1と第2遮断器CB2の投入位相θ2との間に180°の差を設けるものとする(Δθ=180°)。
図4を参照して、制御装置18は、設定された投入位相の差Δθに応じた時間差に従って、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2を順次投入する。具体的には、制御装置18は、時刻t1において第1遮断器CB1を投入すると、時刻t1から所定時間だけ遅れた時刻t2において、第2遮断器CB2を投入する。たとえば架線1cの電圧の周波数が50Hzであり、投入位相の差Δθ=180°である場合、所定時間は約0.01秒(=1/50秒×1/2周期)に設定される。
このようにすると、図4に示されるように、第2主変圧器TR2の鉄心の磁束は、第1主変圧器TR1の鉄心の磁束とは異なる波形を示す。詳細には、第2主変圧器TR2の鉄心の磁束は、時刻t2以降、残留磁束φrから減少し始め、架線電圧の位相が360°になったときに最小となる。その後、第2主変圧器TR2の鉄心の磁束は増加し、残留磁束φrに戻る。
図4では、第2主変圧器TR2の鉄心の磁束が飽和磁束(−φs)を下回ったときに、第2主変圧器TR2に励磁突入電流が流れる。ただし、第2主変圧器TR2における励磁突入電流は、第1主変圧器TR1における励磁突入電流とは逆極性であるため、互いに打ち消し合うことになる。
このように第1主変圧器TR1と第2主変圧器TR2とは、残留磁束φrが同等であっても、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2の投入位相をずらしたことで、励磁突入電流が発生するタイミングが異なっている。その結果、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2の投入位相を一致させる場合(図3参照)に比べて、交流電気車両3全体の励磁突入電流を低減することができる。これにより、電力系統20bにおける過渡的な電圧変動を低減することができる。
なお、図示は省略するが、残留磁束φrの極性が負である場合においても交流電気車両3全体の励磁突入電流の低減という効果を得ることができる。すなわち、主変圧器TR1,TR2の残留磁束φrの極性および大きさに関わらず、交流電気車両3全体の励磁突入電流を低減することができる。
また、図4の例では、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2の投入位相の差を180°に設定する場合(Δθ=180°)について説明したが、本質的には第1遮断器CB1および第2遮断器CB2の投入位相に差を持たせることで(すなわち、Δθ≠0であれば)、励磁突入電流を低減することが可能である。したがって、投入位相の差は必ずしも180°に限定されるものではない。これは、第2遮断器CB2の投入位相に対して多少のずれを許容するものである。これにより、制御装置18による遮断器CB1,CB2の投入タイミングの制御を簡易化することができる。
たとえば図4の場合では、投入位相の差が180°に対して±90°程度ずれていても、励磁突入電流の低減という効果を得ることができる。図5には、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2の投入位相の差が90°である場合の主変圧器TR1,TR2の鉄心の磁束および励磁突入電流の時間的変化が示されている。図5では、図4と同様に、第1遮断器CB1の投入位相θ1=0°になっている。
制御装置18は、時刻t1において第1遮断器CB1を投入し、時刻t1より後の時刻t2において、第2遮断器CB2を投入する。時刻t1と時刻t2との時間差は約0.005秒(=1/50秒×1/4周期)である。
第2主変圧器TR2の鉄心の磁束は、時刻t2以降、残留磁束φrから増加し始め、架線電圧の位相が180°になったときに最大となる。その後、第2主変圧器TR2の鉄心の磁束は増加し、印加電圧の位相が360°になったときに残留磁束φrに戻る。
図5では、第1主変圧器TR1の磁束と第2主変圧器TR2の磁束とはともに電圧位相が180°のときに最大となっている。ただし、第2主変圧器TR2の磁束は飽和磁束φsを下回っているため、第2主変圧器TR2には励磁突入電流が流れていない。その結果、交流電気車両3全体の励磁突入電流を低減することができる。
以上のように、実施の形態1による交流電気車両3によれば、架線1から交流電気車両3に電力供給を開始するときには、架線1と第1主変圧器TR1の1次巻線との間に電気的に接続される第1遮断器CB1と、架線1と第2主変圧器TR2の1次巻線との間に電気的に接続される第2遮断器CB2との間で投入位相に差を設けることにより、交流電気車両3全体における励磁突入電流を低減することができる。
なお、架線1から交流電気車両3に電力供給を開始する場面としては、停止中の交流電気車両3のパンタグラフ4を上昇させて架線1に接続する場合と、交流電気車両3がデッドセクションを通過して次の饋電区間に進入する場合(図2参照)とが挙げられる。前者の場合には、制御装置18は、第1遮断器CB1を投入するタイミングと第2遮断器CB2を投入するタイミングとの間に、架線電圧の1周期分よりも長い時間差を設けることができる。たとえば、第1遮断器CB1を投入した後、第1主変圧器TR1における励磁突入電流がある程度減衰するのを待って第2遮断器CB2を投入してもよい。
一方、後者の場合には、制御装置18は、架線電圧の1周期内において、第1遮断器CB1および第2遮断器CB2を順次投入することが好ましい。交流電気車両3がデッドセクションから饋電区間に進入すると、交流電気車両3を惰行運転から直ちに力行運転に切り替える必要があるためである。このとき、遮断器CB1,CB2を投入するタイミングの時間差が長くなると、第2主変圧器TR2に電気的に接続されるモータ16c,16dへの電力供給に遅れが生じて交流電気車両3の運転に支障が生じるおそれがある。これに対して、遮断器CB1,CB2の投入タイミングにおける時間差を架線電圧の1周期分よりも短くすれば、交流電気車両3の運転に影響を及ぼすことなく、励磁突入電流を低減することができる。
また、実施の形態1による交流電気車両3によれば、制御装置18は、実際には、予め設定された投入位相の差に基づいた時間差に従って、遮断器CB1,CB2を投入するタイミングを管理すればよい。たとえば、制御装置18は、デッドセクションから饋電区間への交流電気車両3の進入が検出されるとタイマを起動し、当該タイマの出力に基づいて遮断器CB1,CB2を順次投入するように構成することができる。これによれば、従来の装置のように、架線の電圧波形を監視するための検出器が不要となる。また、電圧波形から最適な投入位相を求めるための演算器も不要となる。この結果、簡易な制御および構成によって励磁突入電流の低減を実現することができる。
実施の形態2.
図6は、実施の形態2による交流電気車両が適用される鉄道車両システムの構成を概略的に示す図である。図6を参照して、実施の形態2による交流電気車両3Aは、実施の形態1による交流電気車両3と基本的な構成が共通するが、より多くの主変圧器および主変換装置を備える点が異なる。
具体的には、交流電気車両3Aにおいては、4台の主変圧器TR1〜TR4がパンタグラフ4に対して電気的に並列に接続されている。このうち、第3主変圧器TR3は、パンタグラフ4を介して印加される架線電圧を降圧して主変換装置13e,13fおよび補助電源装置17cに出力する。第4主変圧器TR4は、パンタグラフ4を介して印加される架線電圧を降圧して主変換装置13g,13hおよび補助電源装置17dに出力する。
第3主変圧器TR3は、1次巻線10cと、2次巻線11e,11fと、3次巻線12cとを含む。第3主変圧器TR3の1次巻線10cは、一方端がパンタグラフ4に電気的に接続され、他方端が車輪5に電気的に接続されている。第3主変圧器TR3の2次巻線11e,11fには、主変換装置13e,13fがそれぞれ電気的に接続されている。主変換装置13e,13fはそれぞれ、2次巻線11e,11fに励起される交流電力を所定の交流電力に変換してモータ16e,16fに供給する。第3主変圧器TR3の3次巻線12cには、補助電源装置17cが電気的に接続されている。
第4主変圧器TR4は、1次巻線10dと、2次巻線11g,11hと、3次巻線12dとを含む。第4主変圧器TR4の1次巻線10dは、一方端がパンタグラフ4に電気的に接続され、他方端が車輪5に電気的に接続されている。第4主変圧器TR4の2次巻線11g,11hには、主変換装置13g,13hがそれぞれ電気的に接続されている。主変換装置13g,13hはそれぞれ、2次巻線11g,11hに励起される交流電力を所定の交流電力に変換してモータ16g,16hに供給する。第4主変圧器TR4の3次巻線12dには、補助電源装置17dが電気的に接続されている。
主変換装置13a〜13hは基本的に同じ構成であり、2次巻線に励起される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、平滑用コンデンサと、コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換してモータに供給するインバータとを含む。
補助電源装置17a〜17dは基本的に同じ構成であり、3次巻線に励起される交流電力を直流電力に変換するコンバータと、平滑用コンデンサと、コンバータから供給される直流電力を交流電力に変換して各種設備に供給するインバータとを含む。各補助電源装置は、インバータに代えてDC/DCコンバータを含んでいてもよい。
すなわち、交流電気車両3Aにおいて、主変圧器TR1〜TR4は、架線1に対して電気的に並列に接続されている。主遮断器MCBおよび遮断器CB1〜CB4は、架線1から主変圧器TR1〜TR4への電力供給経路に設けられ、当該電力供給経路を導通/遮断する。
具体的には、主遮断器MCBは、第1の端子がパンタグラフ4に接続されている。第1遮断器CB1は、第1の端子が主遮断器MCBの第2の端子に接続され、第2の端子が第1主変圧器TR1の1次巻線10aに接続されている。第2遮断器CB2は、第1の端子が主遮断器MCBの第2の端子に接続され、第2の端子が第2主変圧器TR2の1次巻線10bに接続されている。第3遮断器CB3は、第1の端子が主遮断器MCBの第2の端子に接続され、第2の端子が第3主変圧器TR3の1次巻線10cに接続されている。第4遮断器CB4は、第1の端子が主遮断器MCBの第2の端子に接続され、第2の端子が第4主変圧器TR4の1次巻線10dに接続されている。
制御装置18は、位置検出部によって検出される現在の交流電気車両3Aの位置に基づいて、主遮断器MCBおよび遮断器CB1〜CB4の投入および開放を制御する。なお、制御装置18は、遮断器CB1〜CB4をそれぞれ別個独立に投入することができる。これにより、後述するように、架線1から交流電気車両3Aに対して電力供給を開始する際に、時間差を設けて遮断器CB1〜CB4を順次投入することができる。
次に、交流電気車両3Aが饋電区間からデッドセクションを通過して異なる電圧位相の饋電区間に進入する場合における遮断器の動作について説明する。
図7は、交流電気車両3Aがデッドセクションから饋電区間に進入するときの遮断器の動作を説明するための波形図である。図7には、デッドセクションの次の饋電区間の架線1c(図2参照)から遮断器MCB,CB1を通じて第1主変圧器TR1の1次巻線10aに印加される電圧(架線電圧)、架線1cから遮断器MCB,CB2を通じて第2主変圧器TR2の1次巻線10bに印加される電圧(架線電圧)、架線1cから遮断器MCB,CB3を通じて第3主変圧器TR3の1次巻線10cに印加される電圧(架線電圧)、架線1cから遮断器MCB,CB4を通じて第4主変圧器TR4の1次巻線10dに印加される電圧(架線電圧)、主変圧器TR1〜TR4の各々の鉄心の磁束、および励磁突入電流の時間的変化が示されている。
図7では、主変圧器TR1〜TR4の各々の残留磁束φrは同等となっている。デッドセクションへ交流電気車両3Aが進入すると、主変圧器TR1〜TR4は同じタイミングで電力供給が遮断されて無加圧状態となるためである。
図7を参照して、交流電気車両3Aがデッドセクションから饋電区間に進入すると、まず制御装置18は、時刻t0において主遮断器MCBを投入する。続いて、制御装置18は、時間差を設けて遮断器CB1〜CB4を順次投入する。
図7では、一例として、遮断器CB1〜CB4の各々の投入位相に対して90°の差を設けている(Δθ=90°)。制御装置18は、時刻t0より後の時刻t1において第1遮断器CB1を投入すると、時刻t1から所定時間だけ遅れた時刻t2において、第2遮断器CB2を投入する。さらに、制御装置18は、時刻t2から所定時間だけ遅れた時刻t3において、第3遮断器CB3を投入し、時刻t3から所定時間だけ遅れた時刻t4において、第4遮断器CB4を投入する。
たとえば架線1cの電圧の周波数が50Hzであり、かつ、投入位相の差Δθ=90°である場合、所定時間は約0.005秒(=1/50秒×1/4周期)に設定される。なお、実施の形態2による交流電気車両3Aにおいても、実施の形態1による交流電気車両3と同様に、制御装置18は、予め設定された投入位相の差に基づいた時間差に従って、遮断器CB1〜CB4を投入するタイミングを管理すればよい。
このようにすると、図7に示されるように、主変圧器TR1〜TR4の鉄心の磁束は、互いに異なる波形を示す。この結果、主変圧器TR1〜TR4は、残留磁束φrが同等であっても、励磁突入電流が発生するタイミングが異なる。したがって、遮断器CB1〜CB4の投入位相を一致させる場合に比べて、交流電気車両3A全体の励磁突入電流を低減することができる。これにより、電力系統における過渡的な電圧変動を低減することができる。
なお、図7の例では、遮断器CB1〜CB2の各々の投入位相の差を90°に設定する場合(Δθ=90°)について説明したが、投入位相の差は必ずしも90°に限定されるものではない。ただし、デッドセクションから饋電区間へ進入した際の交流電気車両3Aの運転への影響を考慮すると、架線電圧の1周期内において、遮断器CB1〜CB4を順次投入することが好ましい。すなわち、第1遮断器CB1の投入タイミングと第4遮断器CB4の投入タイミングとの時間差を、架線電圧の1周期分よりも短くすることが好ましい。
上述した実施の形態1および2では、2台または4台の主変圧器を搭載する交流電気車両について説明したが、本発明の適用はこれに限定されず、より多くの主変圧器を搭載する交流電気車両についても適用することができる。このような交流電気車両に架線から電力供給を開始するときには、制御装置は、架線と複数の主変圧器の1次巻線との間に電気的に接続される複数の遮断器を、投入位相に差を設けて順次投入することで、交流電気車両全体の励磁突入電流を低減することができる。
このとき、制御装置は、架線の電圧波形を監視することなく、投入位相の差に基づいて設定された時間差に従って複数の遮断器を順次投入すればよいため、簡易な制御および構成によって励磁突入電流の低減を実現することができる。
なお、制御装置は、投入位相の差を、360°を複数の主変圧器の台数で除した値とすることが好ましい。このようにすると、複数の遮断器を、投入位相が互いに重なることなく投入することができる。
また、制御装置は、架線電圧の1周期内において複数の遮断器を順次投入することが好ましい。このようにすると、短時間で複数の遮断器をすべて投入することができるため、交流電気車両の運転に影響を及ぼすことなく、励磁突入電流を低減することができる。
なお、上述した実施の形態では、架線に対して電気的に並列に接続された複数の主変圧器を搭載する交流電気車両について説明したが、本発明の適用はこれに限定されず、電源に対して電気的に並列接続された複数の変圧器を備える装置または設備について適用することができる。このような装置または設備において、電源と複数の変圧器との間にそれぞれ接続される複数の遮断器を、その投入位相に差を設けて順次投入することにより、簡易な構成によって装置または設備全体における励磁突入電流を低減することができる。
今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて請求の範囲によって示され、請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
1,1a,1c 架線、1b デッドセクション、2 レール、3,3A 交流電気車両、4 パンタグラフ、5 車輪、10a〜10d 1次巻線、11a〜11h 2次巻線、12a〜12d 3次巻線、13a〜13h 主変換装置、14,15 電力変換器、16a〜16h モータ、17a〜17d 補助電源装置、18 制御装置、C1 平滑用コンデンサ、MCB 主遮断器、CB1 第1遮断器、CB2 第2遮断器、CB3 第3遮断器、CB4 第4遮断器、TR1 第1主変圧器、TR2 第2主変圧器、TR3 第3主変圧器、TR4 第4主変圧器。

Claims (4)

  1. 架線から交流電力の供給を受ける交流電気車両であって、
    前記架線に対して電気的に並列に接続される複数の主変圧器と、
    前記架線と前記複数の主変圧器との間にそれぞれ接続される複数の遮断器と、
    前記複数の遮断器を投入および開放するように構成された制御装置とを備え、
    前記架線から前記交流電気車両に電力供給を開始するときには、前記制御装置は、前記遮断器を投入するときの架線電圧の投入位相に差を設けて、前記架線電圧の1周期内において前記複数の遮断器を順次投入する、交流電気車両。
  2. 前記制御装置は、前記投入位相の差に基づいて設定された時間差に従って、前記複数の遮断器を順次投入する、請求項1に記載の交流電気車両。
  3. 前記制御装置は、前記投入位相の差を、360度を前記複数の主変圧器の台数で除した値とする、請求項1または2に記載の交流電気車両。
  4. 前記交流電気車両が前記架線の絶縁区間から饋電区間に進入する場合には、前記制御装置は、前記絶縁区間において前記複数の遮断器を開放した後、前記饋電区間において前記投入位相に差を設けて、前記複数の遮断器を順次投入する、請求項1からのいずれか1項に記載の交流電気車両。
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