JP2007001560A - 交流電気鉄道の異座電源切替設備 - Google Patents

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Abstract

【課題】半導体電力変換器や切替遮断器を不要にしてセクションを走行する列車への電力供給を可能にし、さらに列車に瞬時停電を起こすことなく、セクション通過時のアーク発生も抑制できる。
【解決手段】エアセクションD1,D2の中間に第3のエアセクションD3を設けて中セクションを区間a1,a2に分離する。M、T座電源から可飽和リアクトルCM、CTの主巻線を介して区間a1,a2を常時加圧しておき、列車が区間a1、a2に進入するときには可飽和リアクトルの制御巻線電流を制御して、主巻線に流れる負荷電流を制御し、列車が区間a1、a2を抜け出すときには可飽和リアクトルによって負荷電流を絞っておくことでアーク発生を抑制する。
トランス結合した短絡電流抑制用リアクトルLは、列車がエアセクションD3を跨ぐときのM座とT座電源の短絡電流を抑制する。
【選択図】図1

Description

本発明は、交流電気鉄道の異座電源切替設備に係り、特に列車が異座電源区間を走行するときにき電線への電力供給を切り替えるための中セクション構成と異座電源の切換制御に関する。
交流電気鉄道では、3相電力系から単相電力を得るのに、3相電圧不平衡を軽減するため、3相−2相変換器としてのスコットトランスを用い、二次側に2つの単相(M座とT座)電源を得る方式と、ウッドブリッジトランスを用い、二次側に2つの単相(A座とB座)電源を得る方式がある。
このようなトランスを設けた電気鉄道変電所からトロリー線に電力供給する場合、変電所直下およびき電区分所には異座電源突き合わせの中セクションが設けられる。
この中セクションの構成を図11に示す。列車の先頭側車両と後尾側車両のパンタグラフ間をブス引き通し(ケーブル)で接続しており、列車の最大パンタグラフ間隔以上になる距離(一般に1000m)を有して設けられる区分装置として、例えばエアセクションD1,D2の間を中セクションとし、エアセクションD1,D2の両端と中セクション間に開閉器(切替遮断器)SW1,SW2を設け、スコットトランスSTから2つの単相(M座とT座)電源を供給する構成としている。
この構成により、全列車が中セクション範囲内に到達するまでは、開閉器SW1を閉、開閉器SW2を開としておくことで開閉器SW1側の電源(M座)から電力を供給し続け、全列車が中セクションに入りきったことを検出したときに、開閉器SW1を開、開閉器SW2を閉と切り替えることで開閉器SW2側の電源(T座)から電力の供給を開始し、全列車が中セクションから完全に出たことを検出したときに開閉器SW1、SW2を元の状態に戻す。この繰り返しにより、開閉器SW1、SW2の切換時に瞬時停電(200〜300ms)は発生するが、き電線への電力供給の切替えを可能にし、運転者は、異座電源区間の通過を意識することなく、力行したまま走行運転ができる。
上記の中セクションの構成では、開閉器SW1,SW2は、列車の通過の度に開閉動作が行われ、しかも過大な開閉サージが発生して遮断器の極間短絡事故が多くなるなどしてその寿命が短くなる。このため、定期的な設備点検及び設備更新を必要として、ランニングコストが大きくなる。
また、列車側では、セクション通過の度に瞬時停電が発生するため、その都度、変圧器などの列車搭載機器に突入電流が流れ、ストレスが生ずる。この突入電流を抑制する構成や突入電流に耐えるような列車設備も必要となり、コストアップの要因となる。
また、突入電流と事故電流の判別を行なうために、き電の保護システムが複雑になる。
これら課題を解消できる方式として、切替遮断器SW1,SW2に代えて、中セクションに別電源を設け、列車の走行位置に応じて別電源の出力位相をM座電源からT座電源に移相制御する方式がある(例えば、特許文献1参照)。
この方式を図12に示す。別電源Gは、列車がエアセクションD1に進入する前にM座と同じ位相に制御して中セクションを加圧しておく。この状態で列車がエアセクションD1に進入を始めたときに、別電源GとM座電源の両方から電力供給を始める。全列車が中セクションに進入したときには別電源Gから全電力を供給する。列車がエアセクションD2に進入を始める前に、別電源GはT座電源と同じ位相に移相制御しながら列車に電力を供給し続ける。この状態で列車がエアセクションD2に進入を始めたときに、別電源GとT座電源の両方から電力を供給する。全列車がエアセクションD2を抜けたときには別電源Gは元のM座電源と同じ位相に戻し、次の列車の進入に備える。
特開2003−205772号公報
前記の別電源方式は、開閉器SW1,SW2が不要となり、これらの短周期の設備点検及び設備更新が不要となるし、列車側ではセクション通過に際して瞬時停電も発生しない。
しかし、別電源Gは、列車が中セクションを通過中に、その位相をM座電源からT座電源に合わせる移相制御を必要とするため、その実用化にはインバータ装置などの半導体電力変換器が必須となる。この場合の半導体電力変換器は、列車に高電圧、大電流を供給可能とするため、多数の電力用半導体素子を直並列接続した主回路構成になり、高価な設備になるし、信頼性が問題となる。
また、半導体電力変換器は、その堅実な運転および機能維持には、過電圧や過電流から保護する保護回路も含めた高価な制御装置を必要とするし、保守点検項目も多数になって長時間の保守点検作業が必要となる。
本発明の目的は、半導体電力変換器や開閉器SW1、SW2を不要にしてセクションを走行する列車への力行電力供給を可能にし、さらに列車に瞬時停電を起こすことなく、セクション通過時のアーク発生も抑制でき、かつ高価な別電源を必要としない交流電気鉄道の異座電源切替設備を提供することにある。
本発明は、前記の課題を解決するため、基本的には、異座電源から可飽和リアクトルを介して中セクションを常時加圧しておき、列車が中セクションに進入するときには可飽和リアクトルの制御によって列車の力行に必要な負荷電流を供給し、列車が中セクションを抜け出すときには可飽和リアクトルの制御によって負荷電流を絞っておくことでアーク発生を抑制するようにしたもので、以下の構成を特徴とする。
(1)異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
前記中セクションは、
第1と第2の区分装置間に構成され、その中間部位に第3の区分装置を設けて、前記第1と第3の区分装置間の第1の中セクション区間と、前記第2と第3の区分装置間の第2の中セクション区間に分離した2分割構成とし、
2巻線をトランス結合した短絡電流抑制用リアクトルの両巻線の一端をそれぞれ第1と第2の中セクション区間に分離接続し、該両巻線の他端を第1と第2の可飽和リアクトルを介して異座電源の各座にそれぞれ接続することで、前記第1と第2の中セクション区間を常時加圧しておく主回路構成とし、
列車が異座電源の一方から第1の中セクション区間に進入してきたときは、第1の可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始し、列車が第2の中セクション区間に進入してきたとき、第2の可飽和リアクトルを介して第1の中セクション区間と異なる座の電源で負荷電流の供給を開始すると共に、前記短絡電流抑制用リアクトルによって異座電源間の電流を抑制する手段を備えたことを特徴とする。
(2)異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
前記中セクションは、
第1と第2の区分装置間に構成され、その中間部位に第3の区分装置を設けて、前記第1と第3の区分装置間の第1の中セクション区間と、前記第2と第3の区分装置間の第2の中セクション区間に分離した2分割構成とし、
第1と第2の中セクション区間に、第1と第2の可飽和リアクトルを介して異座電源の各座にそれぞれ接続することで、第1と第2の中セクション区間を常時加圧しておく主回路構成とし、
列車が第1の異座電源側から第1の中セクション区間に進入したときに、第1の可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始し、列車が第2の中セクション区間に進入してきたときは第2の可飽和リアクトルを介して第1の中セクション区間と異なる座の電源で負荷電流の供給を開始する手段を備えたことを特徴とする。
(3)前記第1と第2の可飽和リアクトルの制御装置は、
列車が第1の中セクション区間に進入する前には第1の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
列車が第1の中セクション区間に進入したとき、または完全に進入したときには第1の可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、第1の可飽和リアクトルが負荷電流の供給を開始しかつ負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
列車が第2の中セクション区間に進入する前には第2の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
列車が第2の中セクション区間に進入したときには第2の可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、第2の可飽和リアクトルが負荷電流の供給を開始すると共に、第1の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして負荷電流の供給を絞る制御手段と、
列車が第1の中セクション区間を抜け出たときには第1の可飽和リアクトルの直流電流をさらに小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
列車が第2の中セクション区間に完全に進入したときには第2の可飽和リアクトルの直流電流を更に大きくし、第2の可飽和リアクトルが負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
列車が第2の中セクション区間を抜け出たときには第2の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
のうち少なくとも1つ以上の制御手段を備えたことを特徴とする。
(4)異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
前記中セクションは、
第1と第2の区分装置間に構成され、その中間部位に第3の区分装置を設けて、前記第1と第3の区分装置間の第1の中セクション区間と、前記第2と第3の区分装置間の第2の中セクション区間に分離した2分割構成とし、
列車が進入してくる第1の中セクション区間は可飽和リアクトルを介して異座電源の一方に接続して常時加圧しておき、列車が異座電源の他方に抜け出す第2の中セクション区間は異座電源の他方に直接接続して常時加圧しておく主回路構成とし、
列車が異座電源の一方から第1の中セクション区間に進入してきたときに前記可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始し、列車が第2の中セクション区間に進入してきたとき、異座電源の他方からも負荷電流の供給を開始する手段を備えたことを特徴とする。
(5)前記可飽和リアクトルの制御装置は、
列車が第1の中セクション区間に進入する前には前記可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
列車が第1の中セクション区間に進入したとき、または完全に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、負荷電流の供給を開始しかつ負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
列車が第2の中セクション区間に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を小さくして負荷電流の供給を絞る制御手段と、
列車が第1の中セクション区間を抜け出たときには前記可飽和リアクトルの直流電流をさらに小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
のうち少なくとも1つ以上の制御手段を備えたことを特徴とする。
(6)異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
前記中セクションは、第1と第2の区分装置間に構成される区間で、列車が進入してくる側の異座電源の一方に可飽和リアクトルを介して接続し常時加圧しておく主回路構成とし、
列車が異座電源の一方から前記中セクション区間に進入してきたときに前記可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始する異座電源の切換手段を備えたことを特徴とする。
(7)前記可飽和リアクトルの制御装置は、
列車が異座電源の一方の座から中セクション区間に進入する前には可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
列車が前記中セクション区間に進入したとき、または完全に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、負荷電流の供給を開始しかつ負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
列車が前記中セクション区間と異なる異座電源区間に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を小さくして負荷電流の供給を絞る制御手段と、
列車が中セクション区間を抜け出たときには前記可飽和リアクトルの直流電流をさらに小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
のうち少なくとも1つ以上の制御手段を備えたことを特徴とする。
(8)新幹線の異座電源突き合わせセクション、変電所または「き電」区分所を、前記中セクションの主回路構成および可飽和リアクトルの制御装置で構成したことを特徴とする。
(9)在来線の変電所または「き電」区分所を、前記中セクションの主回路構成および可飽和リアクトルの制御装置で構成したことを特徴とする。
(10)前記異座電源から前記中セクションまたは中セクション区間に流れる電流を検出する変流器を設け、前記制御装置は、該変流器の検出電流により、列車の走行部位を検知および前記可飽和リアクトルの負荷電流を制御することを特徴とする。
(11)列車進入側の異座電源と前記第1の可飽和リアクトルとの間に直列に、該第1の可飽和リアクトルの主巻線がもつリアクタンス分を補償するコンデンサを介挿させた構成を特徴とする。
以上のとおり、本発明によれば、以下の効果がある。
(1)従来の異座電源切替設備で最もランニングコストがかかり、システムの信頼性上最もネックとなっていた切替遮断器が不要となる。
(2)切替遮断器の開閉に伴う瞬時停電が無くなることから、車載機器の突入電流抑制や突入電流耐量の対策が不要となり、コストダウンが可能となる。
(3)従来の切替遮断器を用いたシステムは突入電流と事故電流の判別が困難で、保護連動や保護システムが複雑となっていたが、それらの簡略化が可能となる。
(4)主回路は全て静止機器で構成されており、別電源方式等に比べて、装置の信頼性、保守性、コスト的において優れる。
(5)列車が無停電でセクションを通過できることから、乗りごこちが向上する。
(実施形態1)
図1は、本実施形態を示す中セクションの主回路構成図で、区分装置としてエアセクションを用いた例で説明をする。中セクションは、第1のエアセクションD1と第2のエアセクションD2で構成する従来の1区間(例えば、1000m)の中間部位に、第3のエアセクションD3を増設することで、第1と第3のエアセクションD1,D3間の第1の中セクション区間a1と、第2と第3のエアセクションD2,D3間の第2の中セクション区間a2に分離した、分割形中セクション構造とする。
短絡電流抑制用リアクトルLは、鉄心に2巻線L1,L2を巻回したトランス構造にしてM座電源とT座電源を結合可能にする。リアクトルLの巻線L1はその一端に可飽和リアクトルCMの主巻線を直列に介挿してM座電源に接続し、他端を区間a1に接続する。リアクトルLの巻線L2はその一端に可飽和リアクトルCTの主巻線を直列に介挿して区間a2に接続し、他端をT座電源に接続する。変流器DM、DTは、区間a1、a2に流れる負荷電流を検出する。図示省略する異座電源切替制御装置は、変流器DM、DTによる電流検出値の変化を基に、列車が区間a1,a2に進入したことなど、中セクション区間での列車位置を検知し、この検知によって可飽和リアクトルCM、CTの制御巻線の直流電流を制御することで負荷電流制御を行う。
以上までの主回路構成と制御装置により、通常時は、区間a1はM座電源によって加圧され、区間a2はT座電源によって加圧される。そして、列車が区間a1を走行するときには進入前と同じ座のM座電源から可飽和リアクトルCMで制御した負荷電流を供給し、列車がエアセクションD3を跨いで走行するとき(電源位相の異なるトロリー線をパンタグラフで短絡して走行するとき)にはリアクトルLの両巻線によってM座電源とT座電源間の電流を抑制しながら可飽和リアクトルCMとCTで制御した負荷電流を供給し、区間a2に進入してきたときにはT座電源から可飽和リアクトルCTで制御した負荷電流を供給する。
可飽和リアクトルCM、CTは、制御巻線に供給する直流電流の大きさによって正負極性に交互で飽和に至る点弧角を制御でき、これによって主巻線に流す電流を制御することができ、また点弧角0°では最大電流、または180°では電流零にすることができる。これら可飽和リアクトルCM、CTの電流制御には、変流器DM、DTで検出する負荷電流を基にして制御巻線に供給する電流で制御する。
以上の構成により、本実施形態では、列車が区間a1,a2を走行するときに、短絡電流抑制用リアクトルLにより異座電源間の短絡電流を抑えながら、可飽和リアクトルCM、CTにより列車に負荷電流を供給することでセクションの力行運転を可能にする。また、構成上ではリアクトルLと可飽和リアクトルCM、CTという静止機器で構成することにより、主回路をインバータなどの半導体電力変換器で構成する従来装置の場合に比べて、システム全体の信頼性を著しく高めると共に、制御装置の簡単化および低コスト化を可能にし、さらに保守点検を簡易にする。
以下、列車が中セクションに進入してそこから異座電源側に抜け出すまでの各走行部位における制御手順を、図2を参照して詳細に説明する。
(S1)列車が中セクションに入る前には、二つに分割された中セクション区間a1及びa2は、それぞれの本線側の座電源に合わせた電源のみに接続され、可飽和リアクトルCM、CT及び短絡電流抑制用リアクトルLを介して常時加圧される。
このとき、異座電源切替制御装置は、可飽和リアクトルCMの制御巻線には小さな制御電流を流しておき、列車のパンタグラフがエアセクションD1を渡り始めた時に、区間a1側からも負荷電流を供給でき、かつ変流器DMによる負荷電流検出で列車の進入を予め検知できるようにしておく。同様に、可飽和リアクトルCTの制御巻線には小さな制御電流を流しておき、列車のパンタグラフがエアセクションD3を渡り始めた時に、区間a2側からも負荷電流を供給でき、かつ変流器DTによる負荷電流検出で列車の進入を予め検知できるようにしておく。
(S2)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD1に進入したとき、変流器DMは負荷電流を検出し、この検出で制御装置は可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を増加させ、主巻線に流れる負荷電流を徐々に最大化することで可飽和リアクトルCMを短絡状態までに制御し、最終的には列車が必要とする全ての負荷電流を区間a1側から供給できるようにする。
(S3)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD1を抜けるとき、可飽和リアクトルCMは短絡状態となっていることから、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD1を抜ける。
(S4)列車が区間a1に入りきっている間、制御装置は可飽和リアクトルCMを短絡状態に制御しておく。
(S5)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD3に進入したとき、T座電源側からも少しの負荷電流が供給され始めると同時に、列車の前後のパンタグラフとブス引き通し(ケーブル)を介してM座電源とT座電源は短絡状態となる。
このとき、リアクトルLのトランス結合作用により、パンタグラフを介して流れる短絡電流は抑制されるほか、制御装置が可飽和リアクトルCM、CTの制御巻線電流を制御(負荷電流の絞り制御)することで、事故に繋がるような過大な短絡電流が流れるのを防止する。ただし、列車に対する負荷電流は、可飽和リアクトルCM、CTの両方の主巻線を通して供給される。
(S6)S5の状態になると可飽和リアクトルCTの主巻線にも負荷電流が流れ始めることから、列車の先頭のパンタグラフが区間a2に進入したことを変流器DTの検出電流から検知できる。これにより、制御装置は可飽和リアクトルCTの制御巻線電流を増加させ、主巻線を短絡状態に移行させ、T座電源側からも負荷電流の供給を開始および電流を増加させる。これに並行して、制御装置は可飽和リアクトルCMの主巻線に流れる負荷電流を絞ることで、M座電源側から列車に供給される電流を、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る。これにより、列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD3を抜けるときに発生するアークを極小化する。
(S7)列車が区間a2に完全に入っている間、可飽和リアクトルCTの制御巻線電流は最大化しているので、主巻線は短絡状態を継続して必要な負荷電流を供給する。このとき、M座電源とT座電源との短絡状態は解消されている。そして、可飽和リアクトルCMは制御巻線電流を減少させ、主巻線に流れる負荷電流を絞り、変流器DMで検出可能な状態に戻しておく。
(S8)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD2を越えたとき、列車にはT座電源からも負荷電流が供給され始め、変流器DTが検出電流の低下を検出し、この検出によって、制御装置は可飽和リアクトルCTの制御巻線電流を減少させていき、主巻線に流れる負荷電流の絞り制御を開始する。
(S9)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD2を抜けるとき、制御装置は可飽和リアクトルCTの制御巻線電流をさらに小さくして、主巻線に流れる負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る。これにより、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD2を抜ける。
(S10)列車が完全にT座電源側に抜けたとき、列車にはT座電源から負荷電流の全てを供給されて走行することになる。このとき、可飽和リアクトルCTの制御巻線電流を減少させ、主巻線に流れる負荷電流を絞り、変流器DTが検知可能な状態に維持しておくことにより、区間a1側からの次の列車の進入に備える。
以上の動作手順を繰り返すことにより、列車は中セクションを力行したまま、しかも無停電で通過することが出来る。
(実施形態2)
図3は、本実施形態を示す中セクションの主回路構成図である。同図が図1と異なる部分は、短絡電流抑制用リアクトルLを除き、区間a1にはM座電源から可飽和リアクトルCMのみを通して加圧しておき、区間a2にはT座電源から可飽和リアクトルCTのみを通して加圧しておく点にある。
以下、列車が中セクションに進入してそこから異座電源側に抜け出すまでの各走行部位における制御手順を、図4を参照して詳細に説明する。
(S1)列車が中セクションに入る前には、二つに分割された中セクション区間a1及びa2は、それぞれの本線側の座電源に合わせた電源のみに接続され、可飽和リアクトルCM、CTを介して常時加圧される。
このとき、異座電源切替制御装置(図示省略)は、可飽和リアクトルCMの制御巻線には小さな制御電流を流しておき、列車のパンタグラフがエアセクションD1を渡り始めた時に、区間a1側からも負荷電流を供給でき、かつ変流器DMによる負荷電流検出で列車の進入を予め検知できるようにしておく。同様に、可飽和リアクトルCTの制御巻線には小さな制御電流を流しておき、列車のパンタグラフがエアセクションD3を渡り始めた時に、区間a2側からも負荷電流を供給でき、かつ変流器DTによる負荷電流検出で列車の進入を予め検知できるようにしておく。
(S2)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD1に進入したとき、変流器DMは負荷電流を検出し、この検出で制御装置は可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を増加させ、主巻線に流れる負荷電流を徐々に最大化することで可飽和リアクトルCMを短絡状態までに制御し、最終的には列車が必要とする全ての負荷電流を区間a1側から供給できるようにする。
(S3)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD1を抜けるとき、可飽和リアクトルCMは短絡状態となっていることから、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD1を抜ける。
(S4)列車が区間a1に入りきっている間、制御装置は可飽和リアクトルCMを短絡状態に制御しておく。
(S5)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD3に進入したとき、T座電源側からも少しの負荷電流が供給され始めると同時に、列車の前後のパンタグラフとブス引き通し(ケーブル)を介してM座電源とT座電源は短絡状態となる。
このとき、制御装置は、可飽和リアクトルCM、CTの制御巻線電流を制御(負荷電流の絞り制御)することで、M座電源とT座電源間の短絡状態にも事故に繋がるような過大な短絡電流が流れるのを防止する。ただし、列車に対する負荷電流は、可飽和リアクトルCM、CTの両方の主巻線を通して供給される。
(S6)S5の状態になると、可飽和リアクトルCTの主巻線にも負荷電流が流れ始めることから、列車の先頭のパンタグラフが区間a2に進入したことを変流器DTの検出電流から検知できる。これにより、制御装置は可飽和リアクトルCTの制御巻線電流を増加させ、主巻線を短絡状態に移行させ、T座電源側からも負荷電流の供給を開始および電流を増加させる。これに並行して、制御装置は可飽和リアクトルCMの主巻線に流れる負荷電流を絞ることで、M座電源側から列車に供給される負荷電流を、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る。これにより、列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD3を抜けるときに発生するアークを極小化する。
(S7)列車が区間a2に完全に入っている間、可飽和リアクトルCTの制御巻線電流は最大化しているので、主巻線は短絡状態を継続して必要な負荷電流を供給する。このとき、M座電源とT座電源との短絡状態は解消されている。そして、可飽和リアクトルCMは制御巻線電流を絞り、変流器DMが検知可能な状態に戻しておく。
(S8)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD2を越えたとき、列車にはT座電源からも負荷電流が供給され始め、変流器DTが検出電流の低下を検出し、この検出によって、制御装置は可飽和リアクトルCTの制御巻線電流を減少させていき、主巻線に流れる負荷電流の絞り制御を開始する。
(S9)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD2を抜けるとき、制御装置は可飽和リアクトルCTの制御巻線電流をさらに小さくして、主巻線に流れる負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る。これにより、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD2を抜ける。
(S10)列車が完全にT座電源側に抜けたとき、列車にはT座電源から負荷電流の全てを供給されて走行することになる。このとき、可飽和リアクトルCTの制御巻線電流を減少させ、主巻線に流れる負荷電流を絞り、変流器DTが検知可能な状態に維持しておくことにより、区間a1側からの次の列車の進入に備える。
以上の動作手順を繰り返すことにより、列車は中セクションを力行したまま、しかも無停電で通過することが出来る。
さらに、本実施形態では、実施形態1に比べて、電流抑制用リアクトルを省いた簡略化構成になり、中セクションのコストダウンが可能となる。
(実施形態3)
図5は、本実施形態を示す中セクションの主回路構成図である。同図が図3と異なる部分は、T座電源側の可飽和リアクトルCTを除き、区間a2にはT座電源から直接に加圧しておく点にある。
本実施形態は、列車が一方向にのみ走行すること、つまりM座電源側から進入してT座電源側に抜けることを前提にする。図示では、列車が進入する電源側の中セクション区間a1のみに可飽和リアクトルCMを設けることで、アークを引くことなく、また、異座電源の短絡電流を負荷電流程度に抑制してセクション通過を可能にする。なお、列車を逆方向に走行させる場合は、大きな負荷を取る高速走行ではアークを引くが、低速走行とすることでアークを低減させることができる。
以下、列車が中セクションに進入してそこから異座電源側に抜け出すまでの各走行部位における制御手順を、図6を参照して詳細に説明する。
(S1)列車が中セクションに入る前には、二つに分割された中セクション区間a1及びa2は、それぞれの本線側の座電源に合わせた電源のみに接続され、区間a1は可飽和リアクトルCMを介して常時加圧され、区間a2はT座電源から直接に加圧される。
このとき、異座電源切替制御装置(図示省略)は、可飽和リアクトルCMの制御巻線には小さな制御電流を流しておき、列車のパンタグラフがエアセクションD1を渡り始めた時に、区間a1側からも負荷電流を供給でき、かつ変流器DMによる負荷電流検出で列車の進入を予め検知できるようにしておく。
(S2)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD1に進入したとき、変流器DMは負荷電流を検出し、この検出で制御装置は可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を増加させ、主巻線に流れる負荷電流を徐々に最大化することで可飽和リアクトルCMを短絡状態までに制御し、最終的には列車が必要とする全ての負荷電流を区間a1側から供給できるようにする。
(S3)列車の最後尾のパンタグラフがセクションD1を抜けるとき、可飽和リアクトルCMは短絡状態となっていることから、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD1を抜ける。
(S4)列車が区間a1に入りきっている間、制御装置は可飽和リアクトルCMを短絡状態に制御しておく。
(S5)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD3に進入したとき、T座電源側からも負荷電流が供給され始めると同時に、列車の前後のパンタグラフとブス引き通し(ケーブル)を介してM座電源とT座電源は短絡状態となる。
このとき発生する短絡電流は変流器DMで検出され、制御装置が可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を制御(負荷電流の絞り制御)することで、M座電源とT座電源間の短絡状態にも事故に繋がるような過大な短絡電流が流れるのを防止する。ただし、列車に対する負荷電流の大部分はT座電源から供給される。
(S6)S5の状態になると、変流器DTに負荷電流が流れ始め、列車の先頭のパンタグラフが区間a2に進入したことを変流器DTの検出電流から検知できる。これにより、制御装置は可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を減少させ、主巻線に流れる負荷電流を最低値まで絞り、列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD3を抜けるときに発生するアークを極小化する。
(S7)列車が区間a2に完全に入っている間、必要な負荷電流をT座電源から供給する。このとき、M座電源とT座電源との短絡状態は解消されている。そして、可飽和リアクトルCMは制御巻線電流を減少させ、負荷電流を絞り、変流器DMが検知可能な状態に戻しておく。
(S8)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD2を越えるとき、列車にはT座電源からの電力供給状態にあり、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD2を抜ける。
(S9)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD2を抜けるとき、S9と同様に、列車にはT座電源からの電力供給状態にあり、パンタグラフは同相電源のセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD2を抜ける。
以上の動作手順を繰り返すことにより、列車は中セクションを力行したまま、しかも無停電で通過することが出来る。
さらに、本実施形態では、実施形態2に比べて、可飽和リアクトルCTを省いた簡略化構成になり、中セクションの一層のコストダウンが可能となる。
(実施形態4)
新幹線の「き電」区分所では、通常は異なる電源の同相同士を突き合わせているため、突き合せ電源の位相はほぼ合っている。しかし、「き電」系統の運用によっては、「き電」区分所で位相が90度異なることがあるため、変電所と同様の中セクションが設備されている。
本実施形態は、上記の中セクションが設備された「き電」区分所に、前記の実施形態1〜3のいずれかを適用することにより、中セクションを常時加圧したまま、列車が力行のまま通過を可能とするものである。
「き電」区分所に適用した電源構成例を図7に要部構成で示す。同図は、実施形態2の方式を適用した場合を示し、「き電」区分所を分割形中セクション構成とし、区間a1には変電所A側の電源(M座電源とする)との間に可飽和リアクトルCMの主巻線を介して接続し、またそれを通して流れる電流を検出するための変流器DMを設ける。同様に、区間a2には変電所B側の電源(T座電源とする)との間に可飽和リアクトルCTの主巻線を介して接続し、またそれを通して流れる電流を検出するための変流器DTを設ける。両可飽和リアクトルCM、CTの主巻線に流れる負荷電流制御は実施形態2の方式と同様になる。
(実施形態5)
在来線の変電所は、碍子やFRPなどの絶縁材をセクションインシュレータとしたデッドセクションにより異座電源が突き合わされており、列車は異座電源の突き合わせ箇所の走行にはノッチオフで通過している。
本実施形態は、従来から同相の電源間にのみ使用されてきたセクションインシュレータを使用して、異座電源の突き合わせ箇所をセクション構成し、前記の実施形態1〜3のいずれかを適用することにより、中セクションを常時加圧したまま、列車が力行のまま通過を可能とするものである。
図8の(a)は、実施形態2の方式を適用した場合を示し、在来線の変電所構成として、M座電源とT座電源との間に、3つのセクションインシュレータD1,D2,D3を直列に介挿させ、区間a1にはM座電源との間に可飽和リアクトルCMを設けると共に変流器DMで負荷電流を検出可能にし、区間a2にはT座電源との間に可飽和リアクトルCTを設けると共に変流器DTで負荷電流を検出可能にする。
両可飽和リアクトルCM、CTの主巻線に流れる負荷電流制御は実施形態2の方式と同様になる。同図の(b)は、セクションインシュレータの例を示す。
(実施形態6)
図9は、本実施形態を示す中セクションの主回路構成図である。本実施形態は、従前の1区間約1000mの中セクション構成において、開閉器SW1、 SW2を省いた構成を前提とし、中セクションにはM座電源から可飽和リアクトルCMの主巻線を介して常時加圧でき、中セクションに流れる負荷電流を変流器DMで検出可能にした構成とする。
以下、列車がM座電源から中セクションに進入してそこからT座電源側に抜け出すまでの各走行部位における制御手順を、図10を参照して詳細に説明する。
(S1)中セクションは、列車が進入してくる側のM座電源に、可飽和リアクトルCMの主巻線を介して常時加圧されている。
このとき、異座電源切替制御装置(図示省略)は、可飽和リアクトルCMの制御巻線には小さな制御電流を流しておき、列車のパンタグラフがエアセクションD1を渡り始めた時に、中セクション側からも負荷電流を供給できる状態にしておく。
(S2)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD1に進入したとき、変流器DMは負荷電流を検出し、この検出で制御装置は可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を増加させ、主巻線に流れる負荷電流を徐々に最大化することで可飽和リアクトルCMを短絡状態までに制御し、最終的には列車が必要とする全ての負荷電流を中セクション側から供給できるようにする。
(S3)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD1を抜けるとき、可飽和リアクトルCMは短絡状態となっていることから、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくセクションD1を抜ける。
(S4)列車が中セクションに入りきっている間、制御装置は可飽和リアクトルCMを短絡状態に制御しておく。
(S5)列車の先頭のパンタグラフがエアセクションD2に進入したとき、T座電源側からも負荷電流が供給され始めると同時に、列車の前後のパンタグラフとブス引き通し(ケーブル)を介してM座電源とT座電源は短絡状態となる。
このとき、変流器DMは、M座電源とT座電源の混触電流を検出する。この電流検出により、制御装置が可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を制御(負荷電流の絞り制御)することで、M座電源とT座電源間の短絡状態にも事故に繋がるような過大な短絡電流は流れない。ただし、列車に対する負荷電流は継続して供給される。
(S6)S5の状態になると、可飽和リアクトルCMの負荷電流が減少し始め、これを変流器DMの検出電流の減少として検出される。これにより、制御装置は可飽和リアクトルCMの制御巻線電流を減少させ、主巻線に流れる負荷電流を最低値まで絞り、列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD2を抜けるときに発生するアークを極小化する。
(S7)列車の最後尾のパンタグラフがエアセクションD2を抜けるとき、列車にはT座電源からの電力供給状態にあり、パンタグラフは同相電源のエアセクションを通過するときと同様に、アークを引くことなくエアセクションD2を抜ける。
以上の動作手順を繰り返すことにより、列車は中セクションを力行したまま、しかも無停電で通過することが出来る。
さらに、本実施形態では、従前のセクション構成で、開閉器SW1、SW2を不要にし、これら開閉器SW1、SW2における過大な開閉サージ発生による寿命等の問題も解消される。なお、開閉器SW1、SW2は取り除くことなく、バックアップ手段としてそのまま残しておく構成でもよい。
(実施形態7)
前記までの実施形態1〜6において、可飽和リアクトルCM、CTは、その制御巻線の直流電流を制御することで負荷電流制御を行っている。この負荷電流制御において、可飽和リアクトルCM、CTの主巻線に流れる負荷電流を最大化(短絡状態)とすることで列車が必要とする負荷電流の全てを供給しようとする。
ここで、列車進入方向側の可飽和リアクトルCMにおいて、それを短絡状態にする制御は、主巻線のインピーダンスを極小化することになるが、主巻線自体がもつリアクタンス分が残る。このため、列車がセクションD1を通過して抜ける際に、M座電源の電圧がセクションa1側の電圧よりも高くなって、負荷電流の一部はM座電源側からも供給され続け、列車がセクションD1から抜けるときにアークを引く可能性がある。
本実施形態は、列車が列車進入側のセクションD1を通過して抜ける際に発生するアークを抑制する異座電源切替設備を提案するものであり、列車進入側の可飽和リアクトルCMと直列にそのリアクタンス分を補償するコンデンサを介挿させた構成とする。
図13は、前記の図1の構成に本実施形態を適用した主回路構成を示す。図13が図1と異なる部分は、M座電源と可飽和リアクトルCMとの間に、直列コンデンサCDを介挿した点にある。
この構成により、パンタグラフから列車負荷に供給する電流を、M座電源側から可飽和リアクトルCMを介したセクションa1側への移行をスムースに行い、パンタグラフがセクションa1を通過する際のアークを極小化することができる。
図14〜図18は、本実施形態を図3、図5、図7、図8、図9に適用した場合の構成図であり、それぞれ列車進入側の異座電源と可飽和リアクトルCMとの間に直列に、可飽和リアクトルの主巻線がもつリアクタンス分を補償するコンデンサCDを介挿させた構成とし、パンタグラフがセクションa1を通過する際のアークを極小化する。
本発明の実施形態1を示す中セクションの主回路構成図。 実施形態1の制御手順図。 本発明の実施形態2を示す中セクションの主回路構成図。 実施形態2の制御手順図。 本発明の実施形態3を示す中セクションの主回路構成図。 実施形態3の制御手順図。 本発明の実施形態4を示すき電区分所の主回路構成図。 本発明の実施形態5を示す変電所の主回路構成とセクションインシュレータの構成図。 本発明の実施形態6を示す中セクションの主回路構成図。 実施形態6の制御手順図。 交流電気鉄道の切替セクションの主回路構成例。 別電源方式の切替セクションの主回路構成例。 本発明の実施形態7を示す中セクションの主回路構成図。 本発明の実施形態7を示す中セクションの主回路構成図。 本発明の実施形態7を示す中セクションの主回路構成図。 本発明の実施形態7を示す中セクションの主回路構成図。 本発明の実施形態7を示す中セクションの主回路構成図。 本発明の実施形態7を示す中セクションの主回路構成図。
符号の説明
ST スコット変圧器
D1、D2、D3 エアセクション
CM、CT 可飽和リアクトル
L 短絡電流抑制用リアクトル
DM、DT 変流器
D リアクタンス補償用直列コンデンサ

Claims (11)

  1. 異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
    前記中セクションは、
    第1と第2の区分装置間に構成され、その中間部位に第3の区分装置を設けて、前記第1と第3の区分装置間の第1の中セクション区間と、前記第2と第3の区分装置間の第2の中セクション区間に分離した2分割構成とし、
    2巻線をトランス結合した短絡電流抑制用リアクトルの両巻線の一端をそれぞれ第1と第2の中セクション区間に分離接続し、該両巻線の他端を第1と第2の可飽和リアクトルを介して異座電源の各座にそれぞれ接続することで、前記第1と第2の中セクション区間を常時加圧しておく主回路構成とし、
    列車が異座電源の一方から第1の中セクション区間に進入してきたときは、第1の可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始し、列車が第2の中セクション区間に進入してきたとき、第2の可飽和リアクトルを介して第1の中セクション区間と異なる座の電源で負荷電流の供給を開始すると共に、前記短絡電流抑制用リアクトルによって異座電源間の電流を抑制する手段を備えたことを特徴とする交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  2. 異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
    前記中セクションは、
    第1と第2の区分装置間に構成され、その中間部位に第3の区分装置を設けて、前記第1と第3の区分装置間の第1の中セクション区間と、前記第2と第3の区分装置間の第2の中セクション区間に分離した2分割構成とし、
    第1と第2の中セクション区間に、第1と第2の可飽和リアクトルを介して異座電源の各座にそれぞれ接続することで、第1と第2の中セクション区間を常時加圧しておく主回路構成とし、
    列車が第1の異座電源側から第1の中セクション区間に進入したときに、第1の可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始し、列車が第2の中セクション区間に進入してきたときは第2の可飽和リアクトルを介して第1の中セクション区間と異なる座の電源で負荷電流の供給を開始する手段を備えたことを特徴とする交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  3. 前記第1と第2の可飽和リアクトルの制御装置は、
    列車が第1の中セクション区間に進入する前には第1の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
    列車が第1の中セクション区間に進入したとき、または完全に進入したときには第1の可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、第1の可飽和リアクトルが負荷電流の供給を開始しかつ負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
    列車が第2の中セクション区間に進入する前には第2の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
    列車が第2の中セクション区間に進入したときには第2の可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、第2の可飽和リアクトルが負荷電流の供給を開始すると共に、第1の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして負荷電流の供給を絞る制御手段と、
    列車が第1の中セクション区間を抜け出たときには第1の可飽和リアクトルの直流電流をさらに小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
    列車が第2の中セクション区間に完全に進入したときには第2の可飽和リアクトルの直流電流を更に大きくし、第2の可飽和リアクトルが負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
    列車が第2の中セクション区間を抜け出たときには第2の可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
    のうち少なくとも1つ以上の制御手段を備えたことを特徴とする請求項1または2記載の交流電気鉄道のき電装置。
  4. 異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
    前記中セクションは、
    第1と第2の区分装置間に構成され、その中間部位に第3の区分装置を設けて、前記第1と第3の区分装置間の第1の中セクション区間と、前記第2と第3の区分装置間の第2の中セクション区間に分離した2分割構成とし、
    列車が進入してくる第1の中セクション区間は可飽和リアクトルを介して異座電源の一方に接続して常時加圧しておき、列車が異座電源の他方に抜け出す第2の中セクション区間は異座電源の他方に直接接続して常時加圧しておく主回路構成とし、
    列車が異座電源の一方から第1の中セクション区間に進入してきたときに前記可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始し、列車が第2の中セクション区間に進入してきたとき、異座電源の他方からも負荷電流の供給を開始する手段を備えたことを特徴とする交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  5. 前記可飽和リアクトルの制御装置は、
    列車が第1の中セクション区間に進入する前には前記可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
    列車が第1の中セクション区間に進入したとき、または完全に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、負荷電流の供給を開始しかつ負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
    列車が第2の中セクション区間に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を小さくして負荷電流の供給を絞る制御手段と、
    列車が第1の中セクション区間を抜け出たときには前記可飽和リアクトルの直流電流をさらに小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
    のうち少なくとも1つ以上の制御手段を備えたことを特徴とする請求項4記載の交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  6. 異座電源の突き合わせ箇所に中セクションを備えた交流電気鉄道の異座電源切替設備において、
    前記中セクションは、第1と第2の区分装置間に構成される区間で、列車が進入してくる側の異座電源の一方に可飽和リアクトルを介して接続し常時加圧しておく主回路構成とし、
    列車が異座電源の一方から前記中セクション区間に進入してきたときに前記可飽和リアクトルを介して進入前と同じ座の電源で負荷電流の供給を開始する異座電源の切換手段を備えたことを特徴とする交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  7. 前記可飽和リアクトルの制御装置は、
    列車が異座電源の一方の座から中セクション区間に進入する前には可飽和リアクトルの直流電流を小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで絞る制御手段と、
    列車が前記中セクション区間に進入したとき、または完全に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を大きくして、負荷電流の供給を開始しかつ負荷電流のすべてを供給する制御手段と、
    列車が前記中セクション区間と異なる異座電源区間に進入したときには前記可飽和リアクトルの直流電流を小さくして負荷電流の供給を絞る制御手段と、
    列車が中セクション区間を抜け出たときには前記可飽和リアクトルの直流電流をさらに小さくして、負荷電流の供給を検知可能な電流まで再び絞る制御手段と、
    のうち少なくとも1つ以上の制御手段を備えたことを特徴とする請求項6記載の交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  8. 新幹線の異座電源突き合わせセクション、変電所または「き電」区分所を、前記中セクションの主回路構成および可飽和リアクトルの制御装置で構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  9. 在来線の変電所または「き電」区分所を、前記中セクションの主回路構成および可飽和リアクトルの制御装置で構成したことを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  10. 前記異座電源から前記中セクションまたは中セクション区間に流れる電流を検出する変流器を設け、前記制御装置は、該変流器の検出電流により、列車の走行部位を検知および前記可飽和リアクトルの負荷電流を制御することを特徴とする請求項1〜9のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の異座電源切替設備。
  11. 列車進入側の異座電源と前記第1の可飽和リアクトルとの間に直列に、該第1の可飽和リアクトルの主巻線がもつリアクタンス分を補償するコンデンサを介挿させた構成を特徴とする請求項1〜10のいずれか1項に記載の交流電気鉄道の異座電源切替設備。
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