JP6099455B2 - ガス検知用端末モジュール - Google Patents
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Description
したがって、従来のガス検知用端末モジュールでは、どうしても消費電力が大きくなり、特に、電源配線が不要な電池駆動式のガス検知用端末モジュールの場合には、動作可能な有効期間が短くなり、この点に改良の余地があった。
その特徴構成は、前記インターフェイスが、消費電力が小さい休止モードと消費電力が当該休止モードより大きい起動モードとの間で、前記ガスセンサの周期的な動作に同期して周期的に動作を繰り返し、前記インターフェイスが、前記起動モードにおいて、前記センサモジュールにトリガー信号を出力するとともに、前記センサモジュールが、前記トリガー信号の入力に対応して、前記ガスセンサの検知信号を前記インターフェイスに出力し、当該インターフェイスから変換後の検知信号を前記外部出力モジュールに出力する点にある。
そして、当該インターフェイスが、起動モードにおいて、センサモジュールにトリガー信号を出力し、センサモジュールが、当該トリガー信号の入力に対応して、ガスセンサの検知信号をインターフェイスに出力し、当該インターフェイスから変換後の検知信号を外部出力モジュールに出力するので、ガスセンサによるガス濃度の検知信号は、従来と同様に、外部出力モジュールから外部に送信される。さらに、センサモジュールからインターフェイスへの信号の出力は、トリガー信号の入力(受入れ)を条件とするため、センサモジュールは、インターフェイスが確実に起動モードにある状態で検知信号を出力するため、インターフェイスがセンサモジュールに同期して休止モードと起動モードとの間で動作を繰り返す構成にあっても、検知信号の受け渡しを確実に行える。
その結果、必要なガス検知信号を低消費電力で確実に外部へ出力することが可能となり、電池駆動式のガス検知用端末モジュールの場合であれば、長期間にわたっての所望どおりの動作が可能となる。
本発明のガス検知用端末モジュール1は、図1に示すようなガス検知用ネットワークシステムに使用される。当該ネットワークシステムは、例えば、マンションMの一階の部屋M1にガス検知用端末モジュール1を配置し、ガスが当該部屋M1内に滞留しているか否かを検知するもので、当該ガス検知用端末モジュール1に設けられた酸化スズからなるメタンガス用のガスセンサ2(図2参照)による検知信号をマンションMの管理人室M2に配置された制御装置3に無線で出力し、当該制御装置3が、ガスの滞留があると判断すると、管理人室M2や他の各部屋M3に設置された電池駆動式の警報用端末モジュール4に無線信号を出力して、警報用端末モジュール4に設けられた警報器4a等を作動させる。
なお、この図1に示す実施形態では、マンションMの一階の部屋M1に各部屋のガスメータ5が設置されている。
センサモジュール6は、上述したガスセンサ2に加えて、電池を含む駆動電源回路部9、パルス電圧発生部10、ガスセンサ2の抵抗値を検出するセンサ抵抗計測部11、CPU12、入出力部13などを備え、ガスセンサ2を含むセンサモジュール6は、消費電力が小さい休止モードと消費電力が当該休止モードより大きいガス検知モードとの間で周期的に動作を繰り返し、ガス検知モードにおいてメタンガスのガス濃度を間欠的に検出する。これら動作モードの切替タイミング制御、センサ抵抗計測部11による検出タイミング制御は、基本的にCPU12が制御する。
当該外部出力モジュール8も、消費電力が小さい休止モードと消費電力が当該休止モードより大きい起動モードとの間で、ガスセンサ2の周期的な動作に同期して周期的に動作を繰り返し、当該起動モードにおいて、インターフェイス7からの変換後の検知信号を入力されて制御装置3に出力する。
CPU12に内蔵のタイマーによって、駆動電源回路部9とパルス電圧発生部10が間欠的に駆動し、ガスセンサ2を含むセンサモジュール6が、図3に示すように、20〜150s程度を1周期として休止モードとガス検知モードとの間で周期的に動作を繰り返す。ガス検知モードでは、パルス電圧発生部10が50〜200ms程度駆動してヒータによりガスセンサ2を400℃程度にまで加熱する。
ガスセンサ2は、400℃程度でメタンガスのガス濃度検知が可能となり、センサ抵抗計測部11が、そのときのガス濃度をガスセンサ2を通流する電流の抵抗値として計測し、その検知信号をCPU12に出力する。ガス濃度の検知は、基本的にパルス電圧の発生終了タイミングの直前に行われる。
当該トリガー信号の入力に対応して、センサモジュール6のCPU12は、ガスセンサ2の検知信号(センサデータ)をインターフェイス7に出力し、送信終了後直ちに、センサモジュール6は休止モードに戻る。なお、トリガー信号を入力されたのち検知信号を出力するまでの時間は100ms程度、検知信号の送信時間は50ms程度で、出力するデータサイズは数十byte程度である。
外部出力モジュール8は、休止モードにおいて前記インターフェイス7からの起動トリガー信号により起動モードとなり、検知信号の圧縮データを入力後、無線で制御装置3に出力し、圧縮データ出力終了後直ちに休止モードとなる。
先の実施形態では、本発明のガス検知用端末モジュール1をマンションMの一階の部屋M1に滞留するガス検知用ネットワークシステムに使用した例を示したが、ガスの漏洩を検知するネットワークシステムなど、各種のガス検知用のネットワークシステムに使用することができる。
また、ガス検知用端末モジュール1の動作説明において、ガスセンサ2の休止モードとガス検知モードとの間の周期時間を20〜150s程度、ガスセンサ2の加熱時間を50〜200ms程度としたが、これらの時間は、実際の実施に際しては、実情などに応じて上述した範囲内で自由に設定可能であり、ガスセンサ2に関しても、加熱された状態でガス濃度を検知する酸化スズ製以外の各種のガスセンサを使用することができる。
2 ガスセンサ
6 センサモジュール
7 インターフェイス
8 外部出力モジュール
Claims (4)
- 消費電力が小さい休止モードと消費電力が当該休止モードより大きいガス検知モードとの間で周期的に動作を繰り返し、前記ガス検知モードにおいてガス濃度を間欠的に検知するガスセンサを備え、
当該ガスセンサの検知信号を出力するセンサモジュールと、
入力された信号を外部に出力する外部出力モジュールと、
前記センサモジュールより入力された前記検知信号を変換して、前記外部出力モジュールに出力するインターフェイスとを備えたガス検知用端末モジュールであって、
前記インターフェイスが、消費電力が小さい休止モードと消費電力が当該休止モードより大きい起動モードとの間で、前記ガスセンサの周期的な動作に同期して周期的に動作を繰り返し、
前記インターフェイスが、前記起動モードにおいて、前記センサモジュールにトリガー信号を出力するとともに、
前記センサモジュールが、前記トリガー信号の入力に対応して、前記ガスセンサの検知信号を前記インターフェイスに出力し、当該インターフェイスから変換後の検知信号を前記外部出力モジュールに出力するガス検知用端末モジュール。 - 前記外部出力モジュールが、消費電力が小さい休止モードと消費電力が当該休止モードより大きい起動モードとの間で、前記ガスセンサの周期的な動作に同期して周期的に動作を繰り返し、当該起動モードにおいて、前記インターフェイスから変換後の検知信号を入力されて外部に出力する請求項1に記載のガス検知用端末モジュール。
- 前記インターフェイスにおいて、前記センサモジュールからの前記検知信号の入力期間内に前記外部出力モジュールへの起動トリガー信号の入力により当該外部出力モジュールのモード変更が繰り返される請求項2記載のガス検知用端末モジュール。
- 前記ガスセンサが、前記ガス検知モードにおいて、加熱された状態でガス濃度を検知する請求項1〜3のいずれか1項に記載のガス検知用端末モジュール。
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