JP6098494B2 - 車両用シートのヘッドレスト支持構造 - Google Patents

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本発明は、シートバックにヘッドレストを支持する車両用シートのヘッドレスト支持構造に関する。
特許文献1には、ヘッドレストをシートバックに対して前後方向に揺動可能に弾性支持したヘッドレスト支持構造が開示されている。こうした構成によれば、前後方向におけるヘッドレストの支持剛性を変化させることにより、ヘッドレストの共振周波数を変更し、シートバックの共振周波数とヘッドレストの共振周波数をずらすことができる。その結果、シートにおける共振の発生を抑制することができるようになる。また、特許文献1に記載のヘッドレスト支持構造によれば、ヘッドレストが前後方向の振動に対してダイナミックダンパとして作用するようにもなり、これによってシートの振動を抑制することもできる。
実開昭61−149552号公報
ところで、前後方向の振動に対するシートバックの共振周波数と幅方向の振動に対するシートバックの共振周波数とは異なっていることが多い。そのため、特許文献1に開示されているような前後方向の振動を対象としたヘッドレスト支持構造では、幅方向の振動による共振の発生を抑制することができない虞がある。
本発明は、このような実情に鑑みてなされた発明であり、その目的は、幅方向の振動によるシートの共振を抑制することのできる車両用シートのヘッドレスト支持構造を提供することにある。
以下、上記課題を解決するための手段及びその作用効果について記載する。
上記課題を解決するための車両用シートのヘッドレスト支持構造は、車両用シートのシートバックに設けられた支持部でヘッドレストから突出する突出部を支持することにより、ヘッドレストを支持する車両用シートのヘッドレスト支持構造において、前記支持部が、前記ヘッドレストを前記シートバックに対して幅方向へ変位可能に支持する変位機構を備えていることをその要旨とする。
上記構成によれば、変位機構によりヘッドレストがシートバックの幅方向へと変位することを許容し、シートバックの幅方向への振動に対するヘッドレストの支持剛性を変更することができるため、シートバックの幅方向への振動に対するヘッドレストの共振周波数を変更することができる。したがって、シートバックの幅方向への振動に対するシートバックの共振周波数とヘッドレストの共振周波数とをずらすことができ、シートバックの幅方向への振動による共振を抑制することができる。
また、上記車両用シートのヘッドレスト支持構造の一つの例では、前記突出部は、一対のロッドである。そして、前記支持部は、前記シートバックに設けられた第1ガイド及び第2ガイドと、前記第1ガイドに挿入される第1ヘッドレストサポートと、前記第2ガイドに挿入される第2ヘッドレストサポートとを備え、前記第1ヘッドレストサポート及び前記第2ヘッドレストサポートに挿入された前記ロッドを支持する。また、前記変位機構は、前記第1ガイドを前記シートバックの幅方向に変位可能に前記シートバックに支持するとともに、前記ロッドの直径よりも大きな内径を有する第2ヘッドレストサポートの内周面から前記シートバックの前後方向に突出した突起により前記ロッドを挟持する。
幅方向の支持剛性とともに前後方向の支持剛性まで変更してしまうと、幅方向の振動特性が所望の特性になったとしても、前後方向の振動特性が所望の特性からずれてしまう虞がある。また、前後方向の支持剛性の設定によっては、ヘッドレストとしての機能が損なわれる虞もある。
これに対して、上記構成によれば、第2ヘッドレストサポートの内周面に設けた突起によって一方のロッドがシートバックの前後方向へと変位することを規制してシートバックの前後方向に対するヘッドレストの支持剛性を確保しつつ、シートバックの幅方向に対するヘッドレストの支持剛性を変更することができる。したがって、シートバックの前後方向に対する振動特性への影響を抑制しつつ、シートバックの幅方向に対する振動特性を調整することができる。なお、上記構成によれば、摩擦力によってシートバックの幅方向に対する支持剛性を確保することができる。
また、上記車両用シートのヘッドレスト支持構造の一つの例では、前記変位機構は、前記シートバックに固定されたベアリングを備え、同ベアリングを介して、前記第1ガイドを前記シートバックの幅方向に揺動可能に前記シートバックに支持する。
上記構成によれば、第1ガイドがシートバックに対して幅方向へ揺動することを許容するとともに、第1ガイドがシートバックの前後方向へと変位することを抑制できる。すなわち、シートバックの前後方向に対するヘッドレストの支持剛性を確保しつつ、シートバックの幅方向に対するヘッドレストの支持剛性を変更することができる。
車両用シートのヘッドレスト支持構造の一実施形態について、その分解構造を示す斜視図。 同実施形態にかかる第1ガイドの支持構造を示す斜視図。 図2における3−3線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態にかかる第2ヘッドレストサポートについて、シートの左右方向に沿った断面構造を示す断面図。 図4における5−5線に沿った断面構造を示す断面図。 同実施形態にかかる第2ヘッドレストサポートにロッドが挿入された状態を示す断面図。 車両用シートのヘッドレスト支持構造の変形例におけるヘッドレストサポートの断面構造を示す断面図。 車両用シートのヘッドレスト支持構造の変形例におけるガイドの断面構造を示す断面図。
以下、車両用シートのヘッドレスト支持構造の一実施形態について、図1〜図6を参照して説明する。なお、各図面には、シートの前後方向、上下方向、左右方向の各方向を示す矢印を適宜表示している。
図1に示すように、シートバックの骨格を構成するシートバックフレーム10には、シートの左右方向に間隔を置いて第1ガイド20及び第2ガイド30が固定されている。各ガイド20,30は、断面矩形の中空状に形成されている。第1ガイド20には第1ヘッドレストサポート40が、第2ガイド30には第2ヘッドレストサポート50が、シート上方側からそれぞれ挿入される。
第1ヘッドレストサポート40及び第2ヘッドレストサポート50は、筒状をなしており、中心を貫通する孔42,52を有する。また、各ヘッドレストサポート40,50の外面には、外側に突出したつめ43が形成されている。つめ43は、第1ヘッドレストサポート40及び第2ヘッドレストサポート50を、第1ガイド20及び第2ガイド30の内面に固定する部材として機能する。
こうしてガイド20,30にヘッドレストサポート40,50を挿入することにより、ヘッドレスト60を支持する支持部11が構成されている。
図1に示すように、ヘッドレスト60の下部には、一対のロッド61L,61Rが突出して設けられている。ロッド61Lは、第1ヘッドレストサポート40の孔42へシート上方側から挿入される。また、ロッド61Rは、第2ヘッドレストサポート50の孔52へシート上方側から挿入される。こうしてロッド61L,61Rがヘッドレストサポート40,50に挿入されることにより、ロッド61L,61Rが支持部11によって支持されるようになり、ヘッドレスト60がシートバックフレーム10に支持される。
このヘッドレスト支持構造では、ヘッドレスト60をシートの左右方向に変位可能に、すなわちシートバックに対して幅方向に変位可能に支持することができるように、支持部11に変位機構を設けている。この変位機構は、第1ヘッドレストサポート40を支持する第1ガイド20の支持構造と、ロッド61Rが挿入される第2ヘッドレストサポート50の内部構造とによって実現されている。
以下、図2〜6を参照してこの変位機構を構成している第1ガイド20の支持構造と第2ヘッドレストサポート50の内部構造について説明する。
まず、図2及び図3を参照して、第1ガイド20の支持構造について説明する。
図2及び図3に示すように、第1ガイド20は、ベアリング22を介して背面板23に支持されている。ベアリング22は、図3に示すように回転軸Sが背面板23と直交する向きで背面板23に固定されている。第1ガイド20は背面板23がシートバックフレーム10に固定されることにより、シートバックフレーム10に固定される。したがって、ベアリング22を介して背面板23に支持される第1ガイド20は、ベアリング22の回転軸Sを中心に、シートの左右方向、すなわちシートバックの幅方向に揺動可能に支持されることになる。
次に、図4及び図5を参照して、第2ヘッドレストサポート50の内部構造について説明する。
図4に示すように、第2ヘッドレストサポート50の孔52の内径R2は、ロッド61Rの直径R1よりも大きくなっている。しかし、図5に示すように、孔52の内周面には、シートの前後方向に突出した4つの突起53が形成されている。これらの突起53は、対になって向かい合わせに設けられ、互いに向かい合った突起53の間隔D1が、ロッド61Rの直径R1とほぼ等しくなっている。
したがって、図5に二点鎖線で示すように、ロッド61Rが第2ヘッドレストサポート50に挿入されたときには、これらの突起53の頭頂がロッド61Rと当接し、ロッド61Rはこれらの突起53によって挟持されるようになる。その結果、図6に示すように、第2ヘッドレストサポート50に挿入されたロッド61Rは、シートの左右方向においては孔52との間に間隙を有するため、シートの左右方向への変位が許容される。なお、ロッド61Rは孔52の内側で変位するため、ロッド61Rのシートの左右方向への変位幅は孔52の内径によって制限されている。また、ロッド61Rと突起53との当接部分には摩擦が作用するため、この摩擦力によってロッド61Rのシートの左右方向における支持剛性を確保することができる。
一方で、ロッド61Rは、シートの前後方向においては突起53との当接によって支持されているため、シートの前後方向への変位は規制される。
なお、第1ヘッドレストサポート40の孔42は、ロッド61Lの直径と略同一の内径に形成されており、孔42の内周面にはこうした突起は設けられていない。
次に、本実施形態にかかる車両用シートのヘッドレスト支持構造の作用について説明する。
上述したように、本実施形態のヘッドレスト支持構造では、第1ガイド20がシートの左右方向に揺動可能にシートバックフレーム10に取り付けられており、第2ヘッドレストサポート50がロッド61Rのシートの左右方向への変位を許容するように構成されている。そのため、第1ガイド20に挿入された第1ヘッドレストサポート40にロッド61Lを挿入し、第2ガイド30に挿入された第2ヘッドレストサポート50にロッド61Rを挿入することにより、支持部11によってヘッドレスト60を支持した場合、ヘッドレスト60がシートバックの幅方向へ変位可能に支持されることになる。
なお、ヘッドレスト60がシートバックの幅方向、すなわちシートの左右方向に変位する際、ヘッドレスト60に固定されたロッド61L,61Rは一体に変位する。そのため、ロッド61Lを支持する第1ガイド20の変位とロッド61Rの変位とは連動したものとなっている。上述したように、ロッド61Rの変位幅は孔52の内径によって制限されているため、第1ガイド20の変位幅もこの範囲に制限されることになる。すなわち、ロッド61Rの直径R1と孔52の内径R2との差から、ヘッドレスト60がシートの左右方向へ変位する幅が規定される。
本実施形態にかかるヘッドレスト支持構造が採用されたシートでは、上記のような変位機構が設けられているため、シートの左右方向に対するヘッドレスト60の支持剛性が変更されている。したがって、シートの左右方向への振動が発生する際、振動に対するヘッドレスト60の共振周波数が変更されることとなる。すなわち、シートバックの共振周波数とヘッドレスト60の共振周波数とをずらすことができ、シートの左右方向への振動による共振を抑制することができる。
一方、シートの前後方向に対してはヘッドレスト60の変位が規制されているため、支持剛性が確保される。
以上説明した本実施形態によれば、以下の効果が得られるようになる。
(1)変位機構によって、シートバックフレーム10に対してヘッドレスト60のシートの左右方向への変位を許容することができる。つまり、シートの左右方向の振動に対するヘッドレスト60の支持剛性を変更することができる。そのため、シートの左右方向の振動に対するヘッドレスト60の共振周波数を変更することができる。したがって、シートの左右方向の振動に対するシートバックの共振周波数とヘッドレスト60の共振周波数とをずらすことができ、シートの左右方向の振動に起因する共振を抑制することができる。
(2)第2ヘッドレストサポート50に設けた突起53によってシートの前後方向からロッド61Rを挟持するようにしているため、ロッド61Rのシートの前後方向への変位を規制してヘッドレスト60のシートの前後方向に対する支持剛性を確保しつつ、ヘッドレスト60のシートの左右方向に対する支持剛性を変更することができる。したがって、シートの前後方向の振動特性への影響を抑制しつつ、シートの左右方向の振動特性を調整することができる。なお、突起53によるロッド61Rの支持に伴う摩擦力によって、シートの左右方向に対するロッド61Rの支持剛性を確保することができる。
(3)第1ガイド20がベアリング22を介して支持されていることによって、第1ガイド20がシートの左右方向へ揺動することを許容するとともに、第1ガイド20のシートの前後方向への変位を抑制することができる。すなわち、シートの前後方向に対するヘッドレスト60の支持剛性を確保しつつ、シートの左右方向に対するヘッドレスト60の支持剛性を変更することができる。
(4)ヘッドレスト60がシートの左右方向に対して変位可能に支持されているため、シートの左右方向への振動に対してヘッドレスト60をダイナミックダンパとして作用させることができる。これによって、振動減衰効果が得られ、シートバックの振動を抑制することができる。
なお、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
・ヘッドレスト60がシートバックの幅方向、すなわちシートの左右方向に変位可能に支持されていれば上記実施形態と同様に、シートの左右方向の支持剛性を変更させ、シートの左右方向の振動による共振を抑制することができる。そのため、変位機構の構成はヘッドレスト60をシートの左右方向へ変位可能に支持するものであればその具体的な構成は適宜変更することができる。
たとえば、第1ガイド20及び第1ヘッドレストサポート40と、第2ガイド30及び第2ヘッドレストサポート50の、シートバックフレーム10に対する左右での配置を入れ替えることができる。すなわち、ロッド61Lを第2ヘッドレストサポート50によって支持し、ロッド61Rを第1ガイドによって支持された第1ヘッドレストサポート40によって支持するような構成とすることもできる。
・上記実施形態では、ベアリング22の回転軸Sを中心として第1ガイド20を揺動させるように構成したが、第1ガイド20内で第1ヘッドレストサポート40が揺動するように構成することもできる。たとえば、第1ガイド20と第1ヘッドレストサポート40とをばね等の弾性体によって、シートの左右方向へ揺動可能に接続する構成が考えられる。こうした構成においても、上記実施形態と同様に、シートバックに対するヘッドレスト60の支持剛性を変更することができ、シートの左右方向における共振周波数を変更することができる。
・上記実施形態では、ベアリング22を介して背面板23に第1ガイド20を支持する構成としたが、ベアリング22による支持に替えて、第1ガイド20をシートの左右方向に変位可能に支持する他の構成を採用することもできる。たとえば、第1ガイドを弾性体によって構成されたブッシュを介して背面板23に取り付ける構成が考えられる。こうした構成では、ブッシュが捩じれることによって第1ガイド20の揺動が可能となる。
・上記実施形態では、第1ヘッドレストサポート40における孔42の内径は、ロッド61Lの直径と略同一であったが、第2ヘッドレストサポート50における孔52と同様に、ロッド61Lの直径R1よりも内径が大きくなるように孔42を形成するようにしてもよい。
・上記実施形態では、突起53を4つ配設したが、配設する突起53の数はこれに限らない。突起53によってロッド61Rを挟持し、第2ヘッドレストサポート50に対してロッド61Rを支持できればよい。ただし、シートの前後方向に対する支持剛性を確保するためには、シートの前後方向へのロッド61Rの変位が規制されるように突起53を配設する必要がある。
・上記実施形態では、第2ヘッドレストサポート50における孔52に突起53を配設し、突起53によってロッド61Rを挟持することでロッド61Rを支持する構成を例示した。しかし、シートの左右方向へと変位することを許容しつつロッド61Rを支持する構成は、突起53による挟持に限らない。たとえば、孔52の内径をロッド61Rの直径と略同一に形成し、孔52の内周面を構成する部材の硬さをシートの前後方向と左右方向とで異なるようにすることが考えられる。孔52の内周面におけるシートの前後方向を硬質の部材で形成し、シートの左右方向を軟質の部材で形成することによって、上記実施形態と同様に、シートの前後方向の支持剛性を確保しつつ、シートの左右方向の支持剛性を変更することができる。すなわち、ロッド61Rのシートの前後方向への変位を抑制するとともに、シートの左右方向への変位を許容することができる。硬質の部材としては、たとえば金属を採用することができる。また、軟質の部材としては、たとえば樹脂やゴムを採用することができる。
・上記実施形態において、ヘッドレスト60をシートの前後方向に揺動可能にする構成をさらに設けてもよい。
たとえば、図7に示すように、ばね110をヘッドレストサポート40,50に設け、ヘッドレストサポート40,50とガイド20,30との支持を、ばね110によって行うように構成してもよい。上記構成によれば、ガイド20,30に挿入されるヘッドレストサポート40,50が、ばね110によってシートの前後方向へ変位可能に支持される。こうした構成によって、シートの前後方向の振動に対する共振周波数の設定幅を広げることができる。
また、図8に示すように、ガイド20,30の内周面に、ばね110とビード111とを設け、ヘッドレストサポート40,50を支持するように構成することもできる。こうした構成によっても、シートの前後方向の振動に対する共振周波数の設定幅を広げることができる。
なお、上記図7に示した構成を適用する際に、ヘッドレストサポート40,50にビードを設けてもよい。また、図8に示した構成を適用する際に、ガイド20,30の内周面にビードを設けずに、ばね110のみを配設するようにしてもよい。また、ばねやビードを設ける数を適宜変更することによって、シートの前後方向に対するヘッドレスト60の支持剛性を変更することができる。
上記実施形態の変位機構は、上述したようにシートの前後方向の振動特性への影響を抑制しつつ、シートの左右方向の振動特性を調整することができる。そのため、こうしたシートの前後方向への支持剛性を変更する構成と組み合わせた場合には、シートの前後方向への支持剛性を変更する構成によってシートの前後方向の共振周波数を最適化し、上記実施形態の変位機構によってシートの左右方向の共振周波数を最適化することができる。すなわち、それぞれの機構により、互いに影響を与えずにシートの前後方向の共振周波数とシートの左右方向の共振周波数を個別に調整することができるようになる。
・上記実施形態において、ヘッドレストに錘を埋設し、ダイナミックダンパのマス系として機能させる構成をさらに採用してもよい。こうした構成を採用すれば、振動抑制効果をさらに向上させることができる。このとき、ヘッドレストを形成する質量体と錘との間に空間を形成したり、ヘッドレストを形成する質量体よりも軟質な部材によって錘の周囲を覆うことで、錘の揺動範囲を拡大させる構成を採用することが好ましい。こうした構成によれば、シートが受ける振動の減衰効率がさらに向上され、ダイナミックダンパとしての機能を高めることができる。
・ヘッドレスト60から突出する突出部の構成として一対のロッド61L,61Rを例示したが、突出部は一対のロッドに限らない。たとえば、板状部材からなる突出部を支持部によって支持するヘッドレストの支持構造でもよい。こうしたヘッドレスト支持構造であっても、シートの左右方向にヘッドレストが変位可能に上記板状部材を支持する構成とすれば、上記実施形態と同様に、シートの左右方向の支持剛性を変更することができる。また、突出部を一本のロッドにしてもよいし、突出部としてロッドが2本以上設けられている構成を採用してもよい。
10…シートバックフレーム、11…支持部、20…第1ガイド、22…ベアリング、23…背面板、30…第2ガイド、40…第1ヘッドレストサポート、42…孔、43…つめ、50…第2ヘッドレストサポート、52…孔、53…突起、60…ヘッドレスト、61L,61R…ロッド、110…ばね、111…ビード。

Claims (2)

  1. 車両用シートのシートバックに設けられた支持部でヘッドレストから突出する突出部を支持することにより、ヘッドレストを支持する車両用シートのヘッドレスト支持構造において、
    前記突出部は、一対のロッドであり、
    前記支持部は、前記シートバックに設けられた第1ガイド及び第2ガイドと、前記第1ガイドに挿入される第1ヘッドレストサポートと、前記第2ガイドに挿入される第2ヘッドレストサポートとを備え、前記第1ヘッドレストサポート及び前記第2ヘッドレストサポートに挿入された前記ロッドを支持するものであり、
    前記支持部が、前記ヘッドレストを前記シートバックに対して幅方向へ変位可能に支持する変位機構を備えており、
    前記変位機構は、前記第1ガイドを前記シートバックの幅方向に変位可能に前記シートバックに支持するとともに、前記ロッドの直径よりも大きな内径を有する第2ヘッドレストサポートの内周面から前記シートバックの前後方向に突出した突起により前記ロッドを挟持するものである
    ことを特徴とする車両用シートのヘッドレスト支持構造。
  2. 請求項に記載の車両用シートのヘッドレスト支持構造において、
    前記変位機構は、前記シートバックに固定されたベアリングを備え、同ベアリングを介して、前記第1ガイドを前記シートバックの幅方向に揺動可能に前記シートバックに支持するものである
    ことを特徴とする車両用シートのヘッドレスト支持構造。
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