JP6097567B2 - ろう付け構造、ろう付け構造体の製造方法 - Google Patents

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Description

本発明は、金属部材と金属部材とを接合するために用いられるろう付け構造、及びろう付け構造体の製造方法に関する。
特許文献1には、基板とヒートシンクとをろう材で接合する際に、基板の接合界面に離型剤を配置する構成が記載されている。この離型剤によって、基板とヒートシンクとには接合されない非接合領域が形成され、この非接合領域を設けることでろう材で接合する際の熱応力を緩和するようになっている。
特開2008−235672号公報
しかし、従来の構成では、金属部材と金属部材とをろう材で接合する際に、ろう材の動きを制御することはできず、ろう材が金属部材との接合界面の外側へ流れ出てしまうことがある。そして、これにより、ろう材の適正厚さが確保されないことがある。
本発明の課題は、金属部材と金属部材とをろう材で接合する際に、ろう材の適正厚さを確保することである。
本発明の請求項1に係るろう付け構造は、対向する一対の金属部材に挟まれ、夫々の前記金属部材に拡散して接合する接合ろう材と、一対の前記金属部材に挟まれ、前記接合ろう材の周縁に配置され、前記接合ろう材を構成するろう材料と同種のろう材料と金属粉末とを含んで構成される複合ろう材と、を備え、前記接合ろう材の高さは、前記複合ろう材の高さより高くされていることを特徴とする。
上記構成によれば、複合ろう材が、接合ろう材の周縁に配置されている。これにより、金属部材と金属部材とを接合ろう材で接合する際に、接合ろう材の適正厚さを確保することができる。
本発明の請求項2に係るろう付け構造体の製造方法は、対向する一対の金属部材に挟まれ、夫々の前記金属部材に拡散して接合する接合ろう材となる液状のスラリーを一方の金属部材に塗布し、前記スラリーの周縁にそって金属粉末を塗布する塗布工程と、前記スラリー及び前記金属粉末が塗布された一方の金属部材と、他方の金属部材とで前記スラリーを押圧し、一対の金属部材を加熱炉内に配置することで、前記スラリーに含まれる一部のろう材を前記金属粉末に侵入させる接合工程と、を備えることを特徴とする。
本発明の請求項3に係るろう付け構造体の製造方法は、請求項2に記載のろう付け構造体の製造方法において、前記塗布工程で、前記スラリーの高さは、前記金属粉末の高さより高くされていることを特徴とする。
本発明の請求項4に係るろう付け構造体の製造方法は、請求項2又は3に記載のろう付け構造体の製造方法において、前記塗布工程で、前記金属粉末は、前記スラリーの周縁に沿って連続的に塗布されていることを特徴とする。
本発明の請求項5に係るろう付け構造体の製造方法は、請求項2又は3に記載のろう付け構造体の製造方法において、前記塗布工程で、前記金属粉末は、前記スラリーの周縁に沿って間欠的に塗布されていることを特徴とする。
本発明によれば、金属部材と金属部材とをろう材で接合する際に、ろう材の適正厚さを確保することができる。
(A)(B)(C)第1実施形態に係るろう付け構造の接合手順を示した工程図である。 第1実施形態に係るろう付け構造において、金属板に粉末塊及びスラリーが塗布された状態を示した斜視図である。 (A)(B)(C)第1実施形態に係るろう付け構造の比較例に係るろう付け構造の接合手順を示した工程図である。 (A)(B)第2実施形態に係るろう付け構造を示した平面図である。
<第1実施形態>
本発明の第1実施形態に係るろう付け構造の一例について図1〜図3を用いて説明する。なお、図中に示す矢印UPは、鉛直方向の上方を示す。
(全体構成)
一対の金属板50(一対の金属部材の一例)を接合するために用いられる第1実施形態に係るろう付け構造10は、図1(C)に示されるように、対向する一対の金属板50に挟まれている。そして、このろう付け構造10は、夫々の金属板50に拡散して金属板50との間で接合界面が形成される接合ろう材12を備えている。さらに、ろう付け構造10は、この接合ろう材12の周縁に配置され、接合ろう材12を構成するろう材料と同種のろう材料と金属粉末とを含んで構成される複合ろう材16を備えている。
なお、本実施形態では、金属板50として、ステンレス鋼板(SUS鋼板)が用いられている。
〔接合ろう材〕
接合ろう材12は、ステンレス製の金属板50に対して融点が低く、さらに、金属板50と共晶結合可能なものが用いられる。接合ろう材12として、Ni系(ニッケル)ろう材、Fe系(鉄)ろう材、Ag系(銀)ろう材、又はTi系(チタン)ろう材を用いることが可能であるが、本第1実施形態では、一例として、接合ろう材12としてNi系(ニッケル)ろう材が用いられている。つまり、接合ろう材12は、Ni系のろう材料から構成されている。
〔複合ろう材〕
複合ろう材16は、接合ろう材12の周縁に沿って連続的に形成されている。複合ろう材16は、Ni系のろう材料と、ステンレス鋼を微粉化した粒子である金属粉末とを含んで構成される複合材である。詳細には、複合ろう材16は、金属粉末にNi系のろう材料が含浸して金属粉末の表面にNi系のろう材料が、ろう付け温度で共晶結合することで形成されている。
また、この複合ろう材16においては、金属粉末に対するNi系のろう材料の体積比は、25%以上50%以下とされている。
さらに、複合ろう材16の高さ(図1(C)に示す寸法D)は、接合ろう材12の高さ(図1(C)に示す寸法E)と同等(本実施形態では同一)とされている(例えば、80〜100〔μm〕)。
(接合手順)
一対の金属板50を接合する接合手順は、一方の金属板50に接合ろう材12及び複合ろう材16となる部材を塗布する塗布工程と、一方の金属板50と他方の金属板50とを接合する接合工程と、を含んでいる。
〔塗布工程〕
塗布工程では、図2に示されるように、接合ろう材12となる液状のスラリー22が一方向に延びるように一方の金属板50に塗布される。このスラリー22は、Ni系のろう材料とバインダとが体積比50%の割合で混合された液状の部材である。
さらに、ステンレス鋼の金属粉末の塊である粉末塊14が、スラリー22の周縁に沿って連続的に塗布される(スラリー22を囲むように塗布される)。
ここで、スラリー22に含まれるNi系のろう材料の体積は、接合ろう材12を構成する体積と、複合ろう材16を構成する体積とを考慮して決められている。そして、図1(A)に示されるように、スラリー22の高さ(図1(A)に示す寸法F)は、粉末塊14の高さ(図1(A)に示す寸法G)より高くされている。
また、粉末塊14を構成する金属粉末の最大粒子径は、粉末塊14の高さは、及び粉末塊14の幅(図1(A)に示す寸法M)の半分以下とされている。
〔接合工程〕
接合工程では、スラリー22及び粉末塊14が塗布された一方の金属板50と、他方の金属板50とを図示せぬ加熱炉内に配置し、スラリー22に含まれるNi系のろう材料を溶融させる。なお、加熱炉内の温度については、Ni系のろう材料は溶融するが、金属板50は溶融しないように設定されている(例えば、180〔°C〕)。
そして、図1(B)(C)に示されるように、一対の金属板50間で、スラリー22を押圧して一対の金属板50を接合する。
詳細には、一対の金属板50で、スラリー22を押圧することで、粉末塊14を構成する金属粉末間にスラリー22の一部が浸入し、さらに、加熱炉内の熱によりスラリー22に含まれるバインダが蒸発する。そして、粉末塊14の金属粉末にスラリー22に含まれるNi系のろう材料が含浸して金属粉末の表面にNi系のろう材料が共晶結合することで、複合ろう材16が形成される(図1(C)参照)。
また、スラリー22からバインダが蒸発することで、粉末塊14(複合ろう材16)によって囲まれている領域のスラリー22が接合ろう材12となり、接合ろう材12は、金属板50との接合界面で拡散して金属板50と共晶結合する。これにより、一対の金属板50は、接合ろう材12により接合される(ろう付けされる)。
一対の金属板50が接合された状態で、複合ろう材16の高さ(図1(C)に示す寸法D)は、接合ろう材12の高さ(図1(C)に示す寸法E)と同等(本実施形態では同一)となっている。また、この複合ろう材16の高さは、前述した粉末塊14の高さ(図1(A)に示す寸法G)と同等(本実施形態では同一)となっている。
一方、本実施形態に対する比較形態として、図3(A)(B)(C)には、塗布工程において粉末塊が塗布されない構成が記載されている。この比較形態においては、一対の金属板50にスラリーが押圧されることで、スラリーが押し潰されて接合界面(設計値の接合界面)より広がってしまう。
しかし、本実施形態では、塗布工程において粉末塊14がスラリー22の周縁に沿って連続的に塗布されることで、スラリー22が、金属板50との接合界面より外側に広がらないようになっている。
(作用・効果)
このように、塗布工程において、粉末塊14がスラリー22の周縁に沿って連続的に塗布されることで、接合工程において、粉末塊14の金属粉末間にスラリー22の一部が浸入し、粉末塊14の金属粉末にスラリー22に含まれるNi系のろう材料が含浸して金属粉末の表面にNi系のろう材料が共晶結合する。そして、スラリー22が粉末塊14により堰き止められる(堰止め効果)。このため、複合ろう材16(粉末塊14)が備えられない場合と比して、金属板50と金属板50とを接合ろう材12で接合する際に、接合ろう材12(スラリー22)が金属板50との接合界面の外側へ流れ出てしまうのを抑制することができる。
また、複合ろう材16(粉末塊14)は、接合ろう材12(スラリー22)の周縁に沿って連続的に形成されているため、連続的に形成されていない場合と比して、接合ろう材12(スラリー22)が金属板50との接合界面の外側へ流れ出てしまうのを効果的に抑制することができる。
また、接合ろう材12が金属板50との接合界面の外側へ流れ出てしまうのを抑制することで、任意の設定面積(接合界面の面積)内でスラリー22が接合ろう材12のろう材層として形成される。
また、スラリー22の周縁に沿って連続的に塗布された粉末塊14が、一対の金属板50を接合する際に、支柱となって支柱効果(スペーサ効果)を発揮するため、複合ろう材16(粉末塊14)が備えられない場合と比して、一対の金属板50の間隔を所定の距離にすることができる(支柱効果)。
また、一対の金属板50の間隔を所定の距離にすることができるため、接合ろう材12の適正厚さを確保することができる。
また、接合ろう材12の厚みを適正化することで、接合界面における接合ろう材12の組成拡散を十分に行うことができる。
また、接合ろう材12の組織拡散が十分に行われることで、接合ろう材12層内部における組成偏析に起因した添加物(Si、B、Ni、P、など)の析出によるろう材強度の低下を抑制することができる。この効果は、金属板50に対する濡れ性の高いろう材料においてより顕著に表れる。
また、金属板50との接合界面において、接合ろう材12と金属板50とは共晶組成を形成するため、添加物に対する抗析力(析出させないようにする力)を向上させることができる。
また、複合ろう材16の高さは、接合ろう材12の高さと同等とされている。このため、一対の金属板50でスラリー22を押圧して一対の金属板50を接合する際に、押圧方向(本実施例では鉛直方向)へのスラリー22に対する負荷による、スラリー22の偏心、及びこのスラリー22の横ずれ量を抑制することができる。つまり、一方の金属板50に対する他方の金属板50の横ずれ量(押圧方向に対して直交方向のずれ量)を抑制することができる。
また、粉末塊14の金属粉末の間にスラリー22に含まれるNi系のろう材料が含浸して金属粉末の表面にNi系のろう材料が共晶結合することで複合ろう材16が形成されるため、複合ろう材16の衝撃値(例えばアイゾット衝撃値等)を向上させることができる。
また、粉末塊14の金属粉末にスラリー22に含まれるNi系のろう材料が含浸して金属粉末の表面にNi系のろう材料が共晶結合することで複合ろう材16が形成されるため、複合ろう材16の液相線温度が向上する。これにより、健全で、強固な接合界面を形成することができる。
また、複合ろう材16において、金属粉末に対するNi系のろう材料の体積比は、25%以上50%以下とされている。このため、複合ろう材16層内部における組成偏析に起因した添加物(Si、B、Ni、Pなど)の析出によるろう材強度の低下を抑制することができる。具体的には、25%未満の場合には、金属粉末とNi系のろう材料との共晶結合が不足し、50%よりも多い場合には、添加物(Si、B、Ni、Pなど)が析出してしまう。
また、金属板50としてステンレス鋼板が用いられ、粉末塊14の金属粉末としてステンレス鋼を微粉化した粒子が用いられている。このように、粉末塊14の金属粉末を、金属板50と同一の金属材料、又は金属板50の主成分の少なくとも一組成を含む金属材料とすることで、金属板50と接合ろう材12との界面、及び粉末塊14の金属粉末の表面とNi系のろう材料との界面において、良好な接合層を形成することができる。
また、粉末塊14の金属粉末の最大粒子径は、粉末塊14の高さ、及び粉末塊14の幅の半分以下とされている。このため、金属板50に塗布された粉末塊14の高さ、及び粉末塊14の幅を所定値の範囲内とすることができる。
<第2実施形態>
次に、本発明の第2実施形態に係るろう付け構造の一例について図4(A)(B)を用いて説明する。なお、第1実施形態と同一部材については、同一符号を付してその説明を省略する。また、第1実施形態と異なる部分のみ説明し、他の部分の説明は省略する。
図4(B)に示されるように、第2実施形態に係るろう付け構造30では、複数の複合ろう材32が、接合ろう材12の周縁に沿って間欠的に形成されている。なお、図4(B)については、ろう付け構造30が平面視で図示されているが、ろう付け構造30の構成が容易に理解できるように、他方の金属板50(上方から載せられる金属板50)を省略して記載する。
複合ろう材32は、ドット状に塗布され、隣り合う複合ろう材32間の距離(図4(B)に示す寸法H)は、複合ろう材32の高さ(図1(C)に示す寸法D)に対し、100倍以下とされている。例えば、複合ろう材32の高さが100〔μm〕の場合には、隣り合う複合ろう材32間の距離(図4(B)に示す寸法H)は、10〔mm〕以下とされ、好ましくは、5〔mm〕以下(高さの50倍以下)とされる。
〔塗布工程〕
塗布工程では、図4(A)に示されるように、スラリー22は一方向に延びるように金属板50に塗布される。さらに、複数の粉末塊34が、スラリー22の周縁に沿って間欠的に塗布される。この際の、隣り合う粉末塊34間の距離(図4(A)に示す寸法J)は、粉末塊34の高さ(図1(A)に示す寸法G)に対し、100倍以下とされている。なお、隣り合う粉末塊34間の距離(寸法J)は、前述した隣り合う複合ろう材32間の距離(寸法H)と同等されている。
〔接合工程〕
接合工程では、スラリー22及び粉末塊34が塗布された一方の金属板50と、他方の金属板(図示省略)とを図示せぬ加熱炉内に配置し、スラリー22に含まれるNiろう材を溶融させる。なお、加熱炉内の温度については、Ni系のろう材料は溶融するが、金属板50は溶融しないように設定されている。そして、一対の金属板50で、スラリー22を押圧して一対の金属板50を接合する。
詳細には、一対の金属板50で、スラリー22を押圧することで、粉末塊34の金属粉末間にスラリー22の一部が浸入し、さらに、加熱炉内の熱によりスラリー22に含まれるバインダが蒸発する。
ここで、隣り合う粉末塊34の間から金属板50との接合界面の外側に流れ出るろう材(粉末塊34に侵入したスラリー22からバインダが蒸発したことで生じたろう材)には、両側の粉末塊34に毛細管現象により吸い込まれる力が生じる。これにより、この部分(図4(B)に示す範囲K)のろう材の成分が変質してこの部分のろう材が増粘し、速く硬化する。このように、毛管力とろう材の粘度増加により、隣り合う粉末塊34(複合ろう材32)の間の流動抵抗が増加するため、前述した支柱効果と合わせて、スラリー22がこの間から接合界面の外側に流れ出ようとするのが抑制される。
このように、塗布工程において、粉末塊34がスラリー22の周縁に沿って間欠的に塗布されることで、スラリー22が隣り合う粉末塊34間から金属板50との接合界面より外側に流れ出るのを抑制することができる。
また、複数の粉末塊34が間欠的に塗布されることで、スラリーの周縁に沿って連続的に粉末塊を塗布する場合と比して、粉末塊34に吸い込まれるスラリー22の量が少なくなるため、例えば、スラリー22の塗布幅が細い場合(特に1〔mm〕以下の場合)でも、一対の金属板50とを良好に接合することができる。
また、複数の粉末塊34が間欠的に塗布されることで、スラリーの周縁に沿って連続的に粉末塊を塗布する場合と比して、金属板50と金属板50とを接合ろう材12を用いて接合する接合領域の設定位置に対する自由度を向上させることができる。
なお、本発明を特定の実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる実施形態に限定されるものではなく、本発明の範囲内にて他の種々の実施形態をとることが可能であることは当業者にとって明らかである。例えば、上記実施形態では、接合工程において、加熱炉を用いてスラリーに含まれるNi系のろう材料を溶融させたが、高周波誘導加熱等を用いてNi系のろう材料を溶融させてもよい。
また、上記実施形態では、複合ろう材16、32の高さと接合ろう材12の高さとは、同等とされたが、接合ろう材の高さを複合ろう材の高さより高くしてもよく、スラリー22が金属板50との接合界面の外側に流れ出るのを抑制できればよい。
また、上記第1実施形態では、複合ろう材16が接合ろう材12の周縁に沿って連続的に形成されたが、例えば一部が切断されるように不連続的に複合ろう材が形成されてもよく、スラリー22が金属板50との接合界面の外側に流れ出るのを抑制できればよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、塗布工程におけるスラリー及び粉末塊の金属板への塗布は、スクリーン印刷等を用いて行ってもよい。
また、上記実施形態では、特に説明しなかったが、塗布工程におけるスラリーの金属板への塗布と、粉末塊の金属板への塗布との順番については、どちらが先でもよくまた同時であってもよい。
また、上記第2実施形態では、特に説明しなかったが、ドット状の複合ろう材32を円形としてもよく、又矩形等としてもよい。
また、上記実施形態では、金属板としてステンレス板を用い、ろう材料として、Ni系ろう材を用いたが、金属板としてステンレス鋼を用い、Fe系ろう材、Ag系ろう材、Ti系ろう材等を用いてもよい。
また、上記実施形態では、金属板としてステンレス鋼を用い、ろう材料として、Ni系ろう材を用いたが、金属板として銅板を用い、ろう材料としてCu系ろう材を用いたり、金属板としてアルミ板を用い、ろう材料としてAl系ろう材を用いてもよい。
10 ろう付け構造
12 接合ろう材
14 粉末塊
16 複合ろう材
22 スラリー
30 ろう付け構造
32 複合ろう材
34 粉末塊
50 金属板

Claims (5)

  1. 対向する一対の金属部材に挟まれ、夫々の前記金属部材に拡散して接合する接合ろう材と、
    一対の前記金属部材に挟まれ、前記接合ろう材の周縁に配置され、前記接合ろう材を構成するろう材料と同種のろう材料と金属粉末とを含んで構成される複合ろう材と、を備え、
    前記接合ろう材の高さは、前記複合ろう材の高さより高くされているろう付け構造。
  2. 対向する一対の金属部材に挟まれ、夫々の前記金属部材に拡散して接合する接合ろう材となる液状のスラリーを一方の金属部材に塗布し、前記スラリーの周縁にそって金属粉末を塗布する塗布工程と、
    前記スラリー及び前記金属粉末が塗布された一方の金属部材と、他方の金属部材とで前記スラリーを押圧し、一対の金属部材を加熱炉内に配置することで、前記スラリーに含まれる一部のろう材を前記金属粉末に侵入させる接合工程と、
    を備えるろう付け構造体の製造方法。
  3. 前記塗布工程で、前記スラリーの高さは、前記金属粉末の高さより高くされている請求項2に記載のろう付け構造体の製造方法。
  4. 前記塗布工程で、前記金属粉末は、前記スラリーの周縁に沿って連続的に塗布されている請求項2又は3に記載のろう付け構造体の製造方法。
  5. 前記塗布工程で、前記金属粉末は、前記スラリーの周縁に沿って間欠的に塗布されている請求項2又は3に記載のろう付け構造体の製造方法。
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