JP6881971B2 - ろう材、ろう材金属粉末、及び部材の接合方法 - Google Patents

ろう材、ろう材金属粉末、及び部材の接合方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6881971B2
JP6881971B2 JP2016252808A JP2016252808A JP6881971B2 JP 6881971 B2 JP6881971 B2 JP 6881971B2 JP 2016252808 A JP2016252808 A JP 2016252808A JP 2016252808 A JP2016252808 A JP 2016252808A JP 6881971 B2 JP6881971 B2 JP 6881971B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
brazing
copper
nickel
layer
metal powder
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2016252808A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2017136643A (ja
Inventor
ファイル ダニエル
ファイル ダニエル
ヴェツル フランツ
ヴェツル フランツ
ヘアバーホルツ ティモ
ヘアバーホルツ ティモ
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Robert Bosch GmbH
Original Assignee
Robert Bosch GmbH
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Robert Bosch GmbH filed Critical Robert Bosch GmbH
Publication of JP2017136643A publication Critical patent/JP2017136643A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP6881971B2 publication Critical patent/JP6881971B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/02Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
    • B23K35/0222Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape for use in soldering, brazing
    • B23K35/0227Rods, wires
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/02Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
    • B23K35/0222Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape for use in soldering, brazing
    • B23K35/0233Sheets, foils
    • B23K35/0238Sheets, foils layered
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/02Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape
    • B23K35/0222Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by mechanical features, e.g. shape for use in soldering, brazing
    • B23K35/0244Powders, particles or spheres; Preforms made therefrom
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/30Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
    • B23K35/302Cu as the principal constituent
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B23MACHINE TOOLS; METAL-WORKING NOT OTHERWISE PROVIDED FOR
    • B23KSOLDERING OR UNSOLDERING; WELDING; CLADDING OR PLATING BY SOLDERING OR WELDING; CUTTING BY APPLYING HEAT LOCALLY, e.g. FLAME CUTTING; WORKING BY LASER BEAM
    • B23K35/00Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting
    • B23K35/22Rods, electrodes, materials, or media, for use in soldering, welding, or cutting characterised by the composition or nature of the material
    • B23K35/24Selection of soldering or welding materials proper
    • B23K35/30Selection of soldering or welding materials proper with the principal constituent melting at less than 1550 degrees C
    • B23K35/3033Ni as the principal constituent
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B32LAYERED PRODUCTS
    • B32BLAYERED PRODUCTS, i.e. PRODUCTS BUILT-UP OF STRATA OF FLAT OR NON-FLAT, e.g. CELLULAR OR HONEYCOMB, FORM
    • B32B15/00Layered products comprising a layer of metal
    • B32B15/01Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic
    • B32B15/018Layered products comprising a layer of metal all layers being exclusively metallic one layer being formed of a noble metal or a noble metal alloy

Landscapes

  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Powder Metallurgy (AREA)
  • Electric Connection Of Electric Components To Printed Circuits (AREA)

Description

本発明は、ろう材、特に硬ろう付け法で使用するためのろう材に関する。さらなる観点として、本発明は、ろう材金属粉末、並びに部材の接合方法に関する。
背景技術
硬ろう付けとは、部材を熱によって接合する方法であり、この方法では、接合箇所が、定義によると450℃超であるろう付け温度に加熱される。典型的に、硬ろう付けプロセスにおいて、粉末、ペースト、若しくは予め成形されたろう材製品の形状をしたろう金属は、接合させる部材界面の間にあるろう付け間隙で、又はその中で塗布される。ろう付けの間に、ろう材は溶融し、ぬれ及び毛細管力によってろう付け間隙に流れ、そこで冷却の際に凝固し、部材間の材料結合による接続を生み出す。
ろう材として、たいていは合金が使用されるが、この合金は、一方で、部材にとって穏やかで容易な加工を可能にする低い溶融点を有し、他方で、部材を確実に互いに接続できる金属構成要素を含有する。
西独国特許第1197307号明細書には、20〜40%のニッケル、及びケイ素(任意)、及び銅から成る銅ニッケル硬ろう合金が記載されている。この硬ろうは、良好なぬれ性、高い耐酸化性、及び高い伸びの点で優れている。
発明の概要
本発明は、特に硬ろう付けのための、銅から形成されている第一層及びニッケルから形成されている第二層を有するろう材をもたらす。
さらに、本発明は、銅から形成されている多数の第一粒子及びニッケルから形成されている多数の第二粒子を有するろう材金属粉末をもたらす。
さらに本発明は、
第一部材及び第二部材の接合界面にニッケルめっきをして、それぞれの界面にニッケル層を形成する方法ステップと、接合界面で銅を溶融させ、銅溶融物を形成する方法ステップと、銅溶融物を用いて界面のそれぞれのニッケル層を溶融させ、銅ニッケル相を形成する方法ステップと、及び銅ニッケル相を冷却して、第一部材及び第二部材の間で強固な接続を形成する方法ステップと、
を含む、第一部材及び第二部材の接合方法をもたらす。
ろう材金属粉末の第一粒子及び第二粒子は、ろう材金属粉末及びろう材ペーストに適するあらゆる粒度を有することができ、例えば、規格J−STD−005によると、2μm〜160μmである。銅は銅合金でもよく、僅かな範囲(例えば、最大約1%)で銅とは異なる元素(例えば、アルミニウム、マンガン、カドミウム、ビスマス、鉛、リン、及び/又はケイ素)を含むことができることに言及しておく。ニッケルも、ニッケル合金として形成されていてよく、合金元素を含むことができる。
ろう付けの間に、銅又は銅から形成されている第一粒子が溶融し、ニッケル及び/又はニッケル粒子、又はニッケルめっきをした界面をぬらす。その後、ニッケル、ニッケル層、又はニッケルから形成されている第二粒子は、液体状の銅によって溶解する。ニッケル割合及びその時のろう付け温度に応じて、等温の状態変化により、銅ニッケル相が形成される。このプロセスを、ニッケルが完全に溶解するまで行う。有利には、ニッケル及び銅が互いに完全に溶解可能である。ろう材が凝固する際に、ろう材の組成が変化した。その際、ニッケル及び銅が、凝固前に、液体状のろう材中で均質に分布していると有利である。
ニッケルをさらに合金化したことによって、凝固したろう材は変化した特性を有する。とりわけ、本発明によるろう材について、銅ろうと比較した時よりも高い強度、良好な耐食性、及び高い再溶融温度がもたらされる。完成している目的合金によるろう付けに対する、本発明による反応性ろう付け(つまり、出発原料である銅及びニッケルの反応が起こるろう付け)の利点は、銅によるろう付けと比較した時よりも、ろう付け温度を実質的に上昇させる必要がないことである。通常、ニッケルを銅に添加することで、不利なことに、ろう材の溶融範囲が上昇する。これによって、互いに接合させる部材が熱で少なくとも部分的に損傷を受け、それ故にろう付けが可能でないことがしばしば引き起こされる。ろう付け温度の上昇は、銅によるろう付けにおいて、プロセス技術の観点から問題でもある。というのも、銅の蒸気圧の上昇によって、ろう付け炉中に大きな銅の堆積物が発生するからである。
本発明によるろう材は、セラミック及び鋼のろう付けに素晴らしく適する。ニッケル及びニッケル合金も、本発明によるろう材、本発明によるろう材金属粉末、及び本発明による部材接合方法を用いることで接合させることができる。
本願において、層とはある範囲の平面的広がりと理解され、この範囲は、その周囲又は他の層から明確に分かれている。その際、この層は平らに形成されていてもよい、及び/又は湾曲を有してもよい、又は例えば幾何学的な形状として形成されていてもよい。例えば、層は円形、又は環状、又は正方形、又は長方形、又は三角形であってもよい。
発明の効果
本発明によるろう材で、ろう材の再溶融温度を上昇させることができ、それによって反対に、より低い相同使用温度がもたらされる。さらに、本発明によるろう材によって、ろう材の温度安定性を上昇させることができる。このろう材は、プロセス温度を上回るろう付け除去温度を有する。さらに、本発明によるろう材は、他のろう材(例えば、純粋な銅ろう)より長い寿命を有する。さらに、ろう付け温度の低下により、熱に対してより不安定な接合相手の接合が可能となる。例えば高合金鋼も、このろう材で接合させることができる。さらに、本発明によるろう材は、合金化されていない銅ろうと比較して、改善された耐食性を有する。さらに、本発明によるろう材及び本発明による方法を、迅速かつ容易に既存の方法、設備、及びプロセスに組み込むことができる。というのも、従来の設備技術をそのまま使用することが可能であり、本方法を実施するために実質的な変更が必要ないからである。さらに、本発明によるろう材及び本方法は、幅広い部材ポートフォリオに適用することができ、非常に柔軟に使用可能である。
本発明の一実施形態によると、ろう材は、芯、及び芯を取り巻く被覆を有するろう付けワイヤとして形成されており、芯が第一層を含み、被覆が第二層を含む、又は芯が第二層を含み、被覆が第一層を含む。例えば、ろう材は伸線法で製造され、ニッケル芯の周りに銅からの被覆が成形される。本発明によるろう材を製造するために、銅ワイヤに電気ニッケルめっきをすることも考えられる。ろう付けワイヤは、例えば0.5mm〜10mmの直径を有することができる。
さらなる実施形態によると、ろう材はろう付け箔として形成されており、第一層及び第二層は重なり合って配置されている。互いに分かれているろう付け箔層の厚さは、適用分野に応じて、約0.004mm〜10cmである。箔とは、この文脈では、その厚さが非常に薄い層と理解され、例えば、1mm未満、又は0.1mm未満、又は0.01mm未満である。
本発明のさらなる一実施形態によると、第一層及び第二層は、少なくともスポット状に互いに接続されている。例えば、第一層及び第二層は、それぞれスポット溶接によって互いに接続されている。層を接合させるためのその他接合技術(例えば、接着)も、層をスポット状に接続するために使用できる。第一層及び第二層は、プレス加工する、若しくは折り曲げることができ、又は他の方法で、形状結合、摩擦結合、若しくは材料結合によって互いに接続することができる。
本発明のさらなる一実施形態によると、ニッケル又は銅から形成されている第三層が備え付けられている。当然のことながら、層のサンドイッチ状配置のようなものも可能である。本発明によると、そのようにして、多数の銅及びニッケルの個別層を交互に重なり合わせて配置させておくことが可能である。これによって、出来上がるろう材における銅及びニッケルの均質な分散を改善できる。
さらなる一実施形態によると、ろう材金属粉末は、フラックスを含む第三粒子を含む。このようにして、加工品をろう材でより良好にぬらすことができる。例えばさらなる合金元素(例えば、アルミニウム、マンガン、カドミウム、ビスマス、鉛、リン、及び/又はケイ素)も、第三粒子として、又は第三層として形成されていてもよい。
本発明のさらなる一実施形態によると、ろう材金属粉末の第二粒子は、ろう材金属粉末の第一粒子より小さい。例えば、銅粒子はニッケル粒子より大きい。ニッケル粒子の大きさがより小さいことで、ニッケル粒子は銅粒子よりも大きな表面積を有する。表面積がより大きいことで、熱はニッケル粒子によってより良好に吸収され、結果として、ニッケル粒子の溶融を容易にすることができる。この処置によって、溶融をより速く、より効率的に行うことができる。ニッケル粒子のより大きな表面積の利点は、ニッケルを液体状の銅中でより速く溶解させることである。したがって、界面が制御されたプロセスを提供することができる。
本発明のさらなる一実施形態によると、第二粒子及び第一粒子は、2:1〜10000:1の大きさの比を有する。さらなる一変法において、第一粒子及び第二粒子は、2:1〜10000:1、好適には10:1〜100:1の大きさの比、及び/又は体積量比を有する。
下記で、図面の概略図に示されている実施例を用いて、本発明をより詳細に説明する。
本発明の実施形態によるろう材の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材(ろう付け箔として形成されているもの)の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材(ろう付けワイヤとして形成されているもの)の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材(ろう付けワイヤとして形成されているもの)の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材(ろう付けワイヤとして形成されているもの)の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材(ろう付けワイヤとして形成されているもの)の横断面概略図 本発明のさらなる実施形態によるろう材(ろう材金属粉末として形成されているもの)の横断面概略図 ろう接する2つの部材の横断面概略図 第一部材及び第二部材の接合方法のフローチャート概略図。
全ての図において、特に記載がない限りは、同一及び/又は同一機能の要素及び装置に同じ符号が記してある。方法工程のナンバリングは概観的な理解を助けるものであって、特に記載がない限りは、特にある特定の時間的順序を含意することはない。特に、複数の方法工程を同時に実施することもできる。
実施例
図1は、本発明の実施形態によるろう材1の横断面概略図である。ろう材1は、第一層2及び第二層3を有する。第一層2は銅から形成されており、第二層3はニッケルから形成されている。ろう付け中に、銅からの第一層2が溶融し、ニッケルから形成されている第二層3をぬらす。その際、ニッケルは銅溶融物中に溶解する。ニッケル割合及びその時のろう付け温度に応じて、等温の状態変化により、銅ニッケル相が形成される。このプロセスを、ニッケルが完全に銅溶融物に溶解するまで行う。第一層及び第二層は、例えば、0.01mm〜10mmの厚さを有することができる。しかしながら、10mm超の厚さも可能である。
図2は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。ろう材1は、この形状において、2、3、4の三層から形成されている。第一層2は例えば銅から形成されており、第二層3は例えばニッケルから形成されており、第三層4は例えば同様に銅から形成されている。銅又はニッケルからのさらなる層が引き続いてもよい。さらなる層(例えば、銅、又はニッケル、又は合金元素から形成されている)も、第一層2、第二層3、若しくは第三層4の上、又は第一層2、第二層3、及び第三層4の間に配置されていてもよい。
図3は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。この実施形態において、ろう材1は、同様に2、3、4の三層を有する。この実施例において、ろう材1はろう付け箔50として形成されている。第一層2は例えば銅から形成されており、第二層3は例えばニッケルから形成されている。第一層2及び第二層3の間には、例えばフラックス(これは例えばホウ素化合物、リン酸塩、又はケイ酸塩を含む)を有する第三層4が形成されている。当然のことながら、ろう付け箔50として形成されているろう材1は、2つの層だけからも形成されていてもよい。2、3、及び4の層の厚さは非常に薄く、例えば1mm未満、又は0.1mm未満、又は0.01mm未満である。
図4は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。この実施形態において、ろう材1はろう付けワイヤ10として形成されている。ろう付けワイヤ10は、芯20、及び芯20を取り巻く被覆30を有する。芯20は例えば第一層2から形成されており、被覆30は例えば第二層3から形成されている。第一層2は銅から形成されており、第二層3はニッケルから形成されている。ろう付けワイヤ10は、例えば0.1mm〜5cmの直径を有しており、例えば伸線法で製造可能である。
図5は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。この実施形態において、ろう材1は、同様にろう付けワイヤ10として形成されている。この実施形態において、第一層2は被覆30として形成されており、第二層3は芯20として形成されている。第一層2は例えば銅から形成されており、第二層3は例えばニッケルから形成されている。
図6は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。この実施形態において、ろう材1は、同様にろう付けワイヤ10として形成されている。その際、第一層2は被覆30として形成されており、主に銅を有する。第二層3は芯20として形成されており、例えばニッケルを有する。第一層2及び第二層3の間には、例えばフラックス(これは例えばホウ素化合物、リン酸塩、又はケイ酸塩を含む)、又はさらなる金属、又は合金元素を含む第三層4が形成されている。
図7は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。この実施形態において、ろう材1は、同様にろう付けワイヤ10として形成されている。ろう付けワイヤ10は、第二層3を含む芯20を有する。第二層3の周りに、例えば銅から形成されている第一層2が形成されている。この実施形態において、第一層2は長円形又は楕円形で形成されており、第二層3は、実質的に円形で形成されている。当然のことながら、第二層3が被覆30を形成すること、及び第一層2が芯20を形成することも可能であり、この場合、第二層3は長円形又は楕円形で形成されており、第一層2は円形で形成されている。
図8は、本発明のさらなる実施形態によるろう材1の横断面概略図である。この実施形態において、ろう材1はろう材金属粉末100として形成されている。ろう材金属粉末100は、銅から形成されている多数の第一粒子20を有する。さらに、ろう材金属粉末100は、ニッケルから形成されている多数の第二粒子30を有する。さらに、ろう材金属粉末100は、例えばフラックスを含む、かつ/又はその他金属、若しくは合金元素から形成されている第三粒子40を有することができる。
ろう材金属粉末100は、第一部材70及び第二部材60の間に配置される。第一粒子20の溶融の際に、第二粒子30及び/又は第三粒子40の溶融がもたらされる。このようにして銅ニッケル合金を作製すると、この合金は、冷却後に、その出発原料と比較して変化した原料特性を有する。つまり、反応性ろう付けによって、出発原料に関して変化した原料特性を有する、新たなろう材原料が生み出される。
図9は、ろう接する2つの部材70及び60の横断面概略図である。第一部材70及び第二部材60は、それぞれ界面501及び601を有し、これら界面にはそれぞれニッケル層30が備え付けられている。ニッケル層30は、例えば10μm〜10mmの厚さを有する。
第一部材70及び第二部材60の間にあるろう付け間隙80に、銅ワイヤ400をあてる。銅ワイヤ400の溶融後、界面501及び601にあるそれぞれのニッケル層30を、液体状の銅で溶融させ、溶融した銅(銅ワイヤ400からのもの)と混ぜる。それによって、ろう付け間隙80に、銅ニッケル溶融物がもたらされる。銅ニッケル溶融物の冷却後、第一部材70及び第二部材60の間に、強固な材料結合及び形状結合による接続がもたらされる。こうして、ろう付け箇所は特に高い強度を有する。
図10は、第一部材及び第二部材の接合方法のフローチャート概略図である。第一方法工程S1では、第一部材及び第二部材の接合界面にニッケルめっきをして、それぞれの界面にニッケル層を形成する。第二方法工程S2では、接合界面で銅を溶融させ、銅溶融物を形成する。第三方法工程S3では、銅溶融物を用いて界面のそれぞれのニッケル層を溶融させ、銅ニッケル相を形成する。さらなる方法工程S4では、形成された銅ニッケル相を冷却して、第一部材及び第二部材の間で強固な接続を形成する。
本発明を、好ましい実施例を用いてこれまでに記載したが、本発明はこの実施例に制限されることはなく、多種多様な方法で改良可能である。特に、本発明は、発明の本質から逸脱することなく、様々な手法で変更又は改良できる。

Claims (5)

  1. 銅から形成されている多数の第一粒子(20)及びニッケルから形成されている多数の第二粒子(30)を有することを特徴とする、ろう材金属粉末(100)。
  2. 前記ろう材金属粉末は、フラックス又は合金元素を含む第三粒子(40)を含む、請求項に記載のろう材金属粉末(100)。
  3. 前記第二粒子(30)は、前記第一粒子(20)より小さい、請求項又はに記載のろう材金属粉末(100)。
  4. 前記第二粒子(30)及び前記第一粒子(20)は、2:1〜1000:1の大きさの比を有する、請求項に記載のろう材金属粉末(100)。
  5. S1)第一部材及び第二部材の接合界面にニッケルめっきをして、それぞれの界面にニッケル層を形成する方法ステップと、
    S2)前記接合界面で銅を溶融させ、銅溶融物を形成する方法ステップと、
    S3)前記銅溶融物を用いて界面のそれぞれの前記ニッケル層を溶融させ、銅ニッケル相を形成する方法ステップと、
    S4)前記銅ニッケル相を冷却して、前記第一部材及び前記第二部材の間で強固な接続を形成する方法ステップと、
    を含むことを特徴とする、第一部材及び第二部材の接合方法。
JP2016252808A 2015-12-28 2016-12-27 ろう材、ろう材金属粉末、及び部材の接合方法 Active JP6881971B2 (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
DE102015226746.6 2015-12-28
DE102015226746.6A DE102015226746A1 (de) 2015-12-28 2015-12-28 Lot, Lotmetallpulver und Verfahren zum Fügen von Bauteilen

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2017136643A JP2017136643A (ja) 2017-08-10
JP6881971B2 true JP6881971B2 (ja) 2021-06-02

Family

ID=59010486

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2016252808A Active JP6881971B2 (ja) 2015-12-28 2016-12-27 ろう材、ろう材金属粉末、及び部材の接合方法

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JP6881971B2 (ja)
DE (1) DE102015226746A1 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN110711973A (zh) * 2019-10-18 2020-01-21 中机智能装备创新研究院(宁波)有限公司 一种镍基无缝多芯钎涂材料
CN113695783B (zh) * 2021-06-30 2023-04-28 郑州机械研究所有限公司 一种盾构刀用钎焊材料及其制备方法和钎焊方法

Family Cites Families (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE1197307B (de) 1958-12-31 1965-07-22 Gen Electric Kupfer-Nickel-Hartlot und Loetmischung in Pulverform auf Basis dieses Lotes

Also Published As

Publication number Publication date
JP2017136643A (ja) 2017-08-10
DE102015226746A1 (de) 2017-06-29

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CN106041284B (zh) 电阻焊接电极和利用其点焊钢和铝合金工件的方法
CN104520062B (zh) 高温无铅焊料合金
CN106216872A (zh) 一种SnBiSb系低温无铅焊料及其制备方法
JP5527635B2 (ja) アルミニウム系金属の接合方法
JP6188511B2 (ja) フラックスレスろう付け用アルミニウム合金ブレージングシートおよびその製造方法
US20160158874A1 (en) Resistance spot welding steel and aluminum workpieces with electrode insert
JP6431789B2 (ja) 中空構造体のろう付方法
JP4459270B2 (ja) フラックスが含まれた低温接合用ブレージング材
WO2013042434A1 (ja) 接合方法及び接合部品
EP2852695B1 (en) Alloy for braze welding
JP6881971B2 (ja) ろう材、ろう材金属粉末、及び部材の接合方法
EP3204185B1 (en) A brazing material for brazing articles of austenitic stainless steel and method therefore
CN103231180A (zh) 铝合金低温钎焊钎料及其制备方法
JP5284542B1 (ja) アルミニウム合金クラッド材の製造方法
JP6106801B2 (ja) はんだ付け方法及び自動車用ガラス
US20130199763A1 (en) Manufacturing Method Of Heat Exchanger, And Heat Exchanger Manufactured By Such Manufacturing Method
US9550342B2 (en) TiAl joined body and manufacturing method for TiAl joined body
CN105458434B (zh) 一种用于半导体功率器件封装的引线焊接工艺
CN105014256A (zh) 一种铝合金硬钎焊板材及硬钎焊组件
JP5892306B2 (ja) 接合方法及び接合部品
JP5758242B2 (ja) 鉛フリー接合材料
JP7277365B2 (ja) ろう付け用材料
CN102699562B (zh) 一种铝用低温软钎料及其制备方法
JP2013146764A (ja) 接続材料及びそれを用いたはんだ付け製品
KR20170022141A (ko) 분말야금제품의 접합을 위한 브레이징용 용가재 및 이를 이용하여 브레이징 접합한 스프로킷

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20190828

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20200625

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20200824

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20201124

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20210426

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20210506

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6881971

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250