JP2013146764A - 接続材料及びそれを用いたはんだ付け製品 - Google Patents

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祐一 小田
Shohei Hata
昌平 秦
Kazuma Kuroki
一真 黒木
Hiromitsu Kuroda
洋光 黒田
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Abstract

【課題】熱膨張率の差に起因する割れが発生しにくい高鉛はんだの代替材料として好適な接続材料及びそれを用いたはんだ付け製品を提供する。
【解決手段】350℃以上450℃以下の領域で超塑性が発現する金属Xからなる金属X層101の表面に、Znを主成分とする金属Aからなる金属A層102と、Alを主成分とする金属Bからなる金属B層103と、Cu、Ag、Au、Snのうちのいずれかの金属Rからなる金属R層104とが、この順に積層されており、金属B層103の厚さbと金属A層102の厚さaとの層厚比A(=b/a)が、A≦(1/6)、金属R層104の厚さrが、0.2μm以上であり、かつ、金属X層101の厚さxと金属R層104の層厚比C(=r/a)が、C≦1/20としたものである。
【選択図】図1

Description

本発明は、はんだ付けするための接続材料に係り、特に、鉛フリーである高耐熱性で、接続信頼性を向上できる接続材料及びそれを用いた半導体装置に関するものである。
はんだ付け製品の一例として、高耐熱性の接続材料を用いた半導体装置について、図10及び図11を用いて説明する。
図10は、従来の半導体装置の構造を示す。図11は、再溶融したはんだによるフラッシュを説明する図である。
図10に示すように、半導体装置7は、半導体素子1がフレーム2上にはんだ3により接続され、ワイヤ4によりリード5のインナーリードと半導体素子1の電極がワイヤボンディングされた後、封止用レジン6あるいは不活性ガスにより封止されて製造される。
この半導体装置7において、例えばSn−Ag−Cu系の中温の鉛フリーはんだによりプリント基板に、半導体装置7のリード5がリフローはんだ付けされる場合、Sn−Ag−Cu系鉛フリーはんだの融点は約220℃である一方、リフローはんだ付けの際には最高260℃まで達することが想定される。そのため、リフローはんだ付けの際に、半導体装置7内のはんだ3が溶融し、溶融したときのはんだ3の体積膨張によって、図11に示すようなフラッシュ8と呼ばれる封止用レジン6とフレーム2の界面からはんだ3が漏れ出す現象が起こりうる。あるいは、漏れ出さないまでも、漏れ出そうと作用し、その結果、凝固後にはんだの中に大きなボイドが形成され不良品となる。したがって、リフローはんだ付けの際に、はんだを溶融させないためのダイボンディングには、290℃以上の融点を有する高鉛はんだが使用される。
しかし、鉛は人体への有害性が指摘されていることから、電機・電子機器中の鉛使用を禁止するRoHS(Restriction of the use of certain Hazardous Substances in electrical and electronic equipment)指令の施行等で鉛の使用規制が拡大している。高鉛はんだは85mass%以上の鉛を含有しているため、RoHS指令で禁止されているSn−Pb共晶はんだに比べて環境への負荷が大きい。よって、高鉛はんだに代わる接続材の開発が望まれている。
高鉛はんだの代替材料としては、例えば、融点の面よりAu−Sn、Au−Si、Au−Ge等のAu系はんだ、Zn、Zn−Al系はんだ、およびBi、Bi−Cu、Bi−Ag等のBi系はんだが知られている。
しかしながら、Au系はんだは、Auを80mass%以上含有しているため、高コストになることから汎用性に難がある。また、Bi系はんだは、熱伝導率が約9W/mKと現行の高鉛はんだより低く、高放熱性が要求されるパワー半導体装置およびパワーモジュール等への適用は難しい。また、ZnおよびZn−Al系はんだは、約100W/mKと高い熱伝導率を有するが、濡れ性が悪いという問題がある。
これに対して、特許文献1では、Al:1〜7mass%、Mg:0.5〜6mass%、Ga:0.1〜20mass%、P:0.001〜0.5mass%、残部をZnおよび不可避不純物とすることを開示している。特許文献1によれば、上記構成を採用したことでZn系はんだ合金のCuやNiに対する濡れ性を向上させることができるとしている。
また、特許文献2では、Al:17〜30mass%、Cu:0〜1.5mass%、Mg:0〜1.0mass%のZn−Al共析合金の超塑性現象を利用して対象物を接合するZn−Al共析系合金接合材を開示している。特許文献2によれば、上記構成を採用したことで、鉛フリーで高い融点を有し、かつ固相状態で接合が可能なZn−Al共析系合金接合材を提供することができるとしている。
特開2004−358539号公報 特開2009−113050号公報
半導体素子やフレームなどの被接続部材同士を高鉛はんだに代わる従来の接続材によって接続させる際、半導体素子と被接続部材との熱膨張率が異なるため、接続時に加熱されたときや加熱後に凝固するときに、夫々の被接続部材における膨張・収縮の度合いに差が生じて、被接続部材、あるいは接続材の周辺にボイドが発生し、ボイド周辺から優先的に割れてしまうことがあった。
そこで本発明の目的は、熱膨張率の差に起因する割れが発生しにくい高鉛はんだの代替材料として好適な接続材料及びそれを用いたはんだ付け製品を提供することにある。
上記の目的を達成するために請求項1の発明は、350℃以上450℃以下の領域で超塑性が発現する金属Xからなる金属X層の表面に、Znを主成分とする金属Aからなる金属A層と、Alを主成分とする金属Bからなる金属B層と、Cu、Ag、Au、Snのうちのいずれかの金属Rからなる金属R層とが、この順に積層されており、前記金属B層の厚さbと前記金属A層の厚さaとの層厚比A(=b/a)が、A≦(1/6)、前記金属R層の厚さrが、0.2μm以上であり、かつ、前記金属X層の厚さxと前記金属R層の層厚比C(=r/a)が、C≦1/20であることを特徴とする接続材料である。
請求項2の発明は、前記金属B層の厚さbおよび前記金属X層の厚さxと、前記金属A層の厚さaの層厚比B(=(b+(1/2)×x)/a)が、B≧1/5である請求項1に記載の接続材料である。
請求項3の発明は、前記金属X層の厚さxと前記金属B層の厚さbは、(1/2)×x>bである請求項1に記載の接続材料である。
請求項4の発明は、前記金属Aは、Znが90mass%以上含まれている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の接続材料である。
請求項5の発明は、前記金属Bは、Alが90mass%以上含まれている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の接続材料である。
請求項6の発明は、前記金属Xは、
Zn:2.0mass%〜10mass%
Mg:0.1mass%〜5.0mass%
Cu:0mass%〜5.0mass%
Mn:0mass%〜1.5%mass%
Si:0mass%〜1.0%mass%
Fe:0mass%〜1.0%mass%
Cr:0mass%〜0.5%mass%
Zr:0mass%〜0.5%mass%
Ti:0mass%〜0.3%mass%
を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなるAl系合金である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の接続材料である。
請求項7の発明は、請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の接続材料を介して被接続部材同士がはんだ接続されていることを特徴とするはんだ付け製品である。
本発明によれば、熱膨張率の差に起因する割れが発生しにくい高鉛はんだの代替材料として好適な接続材料及びそれを用いたはんだ付け製品を提供することができる。
本発明の接続材料を示す図である。 本発明の接続材料の中間材の製造方法を示す図であって、クラッド圧延によって作製することを示す図である。 本発明の中間層材示す図である。 本発明の接続材料の製造方法を示す図であって、クラッド圧延によって作製することを示す図である。 本発明の接続材料を用いて被接続部材を接続する際の状態を示す図である。 本発明の接続材料を用いて被接続部材を接続する際に382℃に加熱したときの状態を示す図である。 本発明の接続材料を用いて被接続部材を接続する際に400℃に加熱したときの状態を示す図である。 本発明の接続材料を用いて被接続部材を接続後の冷却後の状態を示す図である。 本発明の接続材料を用いたはんだ付け製品としての半導体装置の構造を示す図である。 従来の半導体装置の構造を示す図である。 従来の半導体装置において、再溶融したはんだによるフラッシュを説明する図である。
本発明を実施するための形態例を添付図面に基づいて詳述する。
先ず、本発明の接続材料が適用されるはんだ付け製品の一例である半導体装置を図9により説明する。
図9に示すように半導体装置10は、半導体素子1と、この半導体素子1を接続するフレーム2と、一端が外部端子となるリード5と、このリード5の他端と半導体素子1の電極とを接続するワイヤ4と、半導体素子1およびワイヤ4を樹脂封止する封止レジン6とを有し、被接続部材である半導体素子1とフレーム2とが、本発明の接続材料からなるはんだ9ではんだ接続されて構成される。
本発明者等は、半導体素子1とフレーム2との熱膨張率の差に起因して発生する応力について鋭意検討し、接続材料として、超塑性を有する合金(例えばZn−Al系合金)を積層構造の所望の位置に配置した複合材を使用した場合に、熱膨張率の差に起因して半導体素子1、フレーム2、および半導体素子1とフレーム2との間に配置されたはんだ9に発生する応力を効果的に緩和することができることを見出し、本発明の課題を達成するに至った。
本発明の接続材料は、図1に示すように金属X層101の両面に金属A層102、金属B層103を形成し、これを酸化防止層としての金属R層104で被覆した接続材料100である。すなわち、接続材料100は、金属X層101の表面に、金属A層102、金属B層103、金属R層104が、この順に積層された層構造を有する積層材である。
金属X層101は、350℃以上450℃以下の領域で超塑性が発現する金属Xで形成され、金属A層102はZnを主成分とする金属Aで形成され、金属В層103は、Alを主成分とする金属Bで形成され、金属R層104は、Cu、Ag、Au、Snのうちのいずれかの金属Rで形成される。
350℃以上450℃以下の領域で超塑性が発現する金属Xを用いるのは、接続時において超塑性の効果を発現することにより、熱膨張率の差に起因する応力を金属Xで緩和するためである。
金属A層102と金属B層103とを、この順で金属X層101の表面に積層しているのは、金属Aと金属Bの界面を共晶反応で溶融させ、金属Rを含めた金属Aと金属Bの融液とし、この融液を被接続部材の接続に用いるためである。
また、金属R層104で金属B層103の表面を被覆しているのは、金属A、金属Bの酸化を防止するためである。
金属Xは、
Zn:2.0mass%〜10mass%
Mg:0.1mass%〜5.0mass%
Cu:0mass%〜5.0mass%
Mn:0mass%〜1.5%mass%
Si:0mass%〜1.0%mass%
Fe:0mass%〜1.0%mass%
Cr:0mass%〜0.5%mass%
Zr:0mass%〜0.5%mass%
Ti:0mass%〜0.3%mass%
を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなるAl系合金であることが好ましい。
例えば、JIS規格で規定されている合金番号A7475のAl合金がある。この組成からなる金属Xを使用する理由は、350℃以上450℃以下の領域で超塑性を発現する組成であるためである。上記したAl合金からなる金属Xを接合した状態で加熱させたときに溶融する温度は382℃である。350℃以上450℃以下である理由は、接続材料によって半導体素子やフレームなどの被接続部材同士を接続する時の温度で、超塑性を発現させることで応力を緩和させるためである。
尚、Zn−22Al共析合金系も超塑性を発現するが、超塑性の発現する温度が250℃以下であるため、260℃以上の耐熱性を必要とする材料への適用は難しい。
金属AとしてZn系合金、金属BとしてAl系合金を用いているのは、金属Aと金属Bとを、金属Xが超塑性を発現する温度(例えば、382℃以上)に加熱することで、ZnとAlの界面で共晶反応が発生し、融液を生じるためである。すなわち、この融液は260℃の耐熱性があるためである。ただし、金属AをAl系合金、金属BをZn系合金にすることはできない。これは、酸化防止層としての金属Rによる被覆が昇温によって消失しやすくなるためである。
Znを主成分とする金属Aは、Znが90mass%以上含まれていることが好ましい。また、Alを主成分とする金属Bは、Alが90mass%以上含まれていることが好ましい。
次に、金属X層101の厚さx、金属A層102の厚さa、金属В層103の厚さb、金属R層104の厚さrについて説明する。
先ず金属B層は、厚さbが1μm以上で、金属A層に対しての層厚の比(層厚比A=b/a)は、A≦1/6であることが好ましい。接続材料を350℃以上450℃以下の温度で加熱すると、ZnとAl界面で共晶反応が起き、Zn−6mass%Alの融液が発生するが、金属Aの厚さaが金属Bの厚さbの6倍よりも小さいとなると、融液が材料の表面まで到達しにくくなり、接続性が悪くなるためである。
金属B層及び金属X層と金属A層の層厚の比(層厚比B=(b+1/2×x)/a)は、В≧1/5であることが好ましい。また、金属X層の厚さxが金属B層の厚さbに対し、(1/2×x)>bであることが好ましい。
これは層厚比Bが、1/5未満になると、Znからなる金属Aが残存してしまうことがあるためである。また、金属Xの厚さxが金属Bの厚さbの2倍以下になると、超塑性を発現する金属Xが接続時に消失することがあるためである。
層厚の比(層厚比C=r/a)は、C≦1/20(=0.050)であり、酸化防止層としての金属Rの厚さrが0.2μm以上であることが好ましい。金属A層の厚さaが、金属R層の厚さの20倍より小さいと、Zn−Al−R(Cu)の融液の融点の上昇を招き、かつ、金属R層の厚さrが0.2μmよりも薄いと、金属Bの拡散抑制による酸化防止の効果が不足するためである。
金属Rは、Cu、Ag、Au、Snのいずれかからなる金属で構成されていることが好ましい。酸化防止層としての金属R層にCu、Ag、Auを用いるのは、各種元素の酸化のしやすさを示す指標である酸化物標準生成自由エネルギーがZnとAlよりCu、Ag、Au、Snのほうが大きな酸化物標準生成自由エネルギーを持つためである(小さいほど酸化しやすい)。
金属Xと接する側の金属AにZn系合金、金属Rと接する側の金属BにAl系合金を用いることが好ましい理由は、酸化防止層としての金属RはAlよりもZnに固溶しやすい性質があるためである。
“金属データブック”、日本金属学会編、改訂4版、丸善、p20−25を参考に、溶け込みやすさの指標である拡散係数を計算すると、380℃におけるZn中へのCu、Ag、Au、Snの拡散係数は、それぞれ、Cu:2.6×10-142/s、Ag:1.2×10-142/s、Au:6.0×10-142/s、Sn:1.2×10-142/sである。一方、Al中へCu、Ag、Au、Snの拡散係数は、それぞれ、Cu:1.2×10-152/s、Ag:4.2×10-152/s、Au:6.1×10-152/s、Sn:5.4×10-182/sであり、ZnはAlの場合に比べて一桁以上大きな値である。つまり、Cu、Ag、Au、Snは、金属BのAlよりも金属AのZnに溶け込みやすい。従って、金属R層と金属A層とが直接接していると、金属Rによる被覆が消失しやすいため、金属Rと接する側は金属Bがよい。
金属Rは、金属Bの表面を80%以上の割合で被覆していることが好ましい。金属Rで80%以上被覆するのは、被覆率が少ないと金属Aや金属Bの酸化を防ぐことができないためである。
半導体素子1やフレーム2などの被接続部材同士のはんだ接続は、ZnとAlとが共晶反応する温度(例えば、380℃以上の温度)で加熱することにより、金属Aと金属B、また金属Aと金属Xの界面で溶融を発生させ、これらの金属材料の融液で被接続部材と被接続部材とを金属Xが超塑性を発現した状態で接続させる。
すなわち、接続材料100を用いて半導体素子1をフレーム2上に380℃以上、例えば400℃でダイボンディングして実装した後、半導体素子1に設けられた電極にインナーリードをワイヤボンディング4で接続し、これらをレジン6で封止することで、基板等にリフローはんだ付けしても凝固後にはんだ9にボイドが発生しない半導体装置10が得られる。
次に、接続材料100を作製する方法を図2〜図4により説明する。
まず、図2に示すように下から金属A層102、金属B層103、金属R層104の順番になるように、金属A、金属B、及び金属Rをこの順に積層させた板材を、圧延ロール110でクラッド圧延を行い、図3に示すように中間材200を得る。ここで得られた中間材200に対して複数回クラッド圧延を行って厚さ調整を行っても良い。
次に、図4に示すように、金属Xからなる板材の両面に中間材200を積層した板材を圧延ロール110でクラッド圧延して図1に示した接続材料100を得る。この時気をつけるべきことは中間材200をクラッド圧延する際には、酸化防止層としての金属R層104が接続材料100の最表面になるように金属Xからなる板材の両面に中間材200を積層することである。ここで得られた接続材料100に対して複数回クラッド圧延を行って厚さ調整を行っても良い。
クラッド圧延により各層を形成する方法について述べたが、その他に層を形成する方法によっても良好に作製可能である。例えば、めっき法、スパッタリング法等が挙げられる。
作製した接続材料100の使用方法を図5〜8に示す。
先ず、図5に示すように半導体素子やフレームなどの被接続部材105、105の間に接続材料100を挿入する。その後加熱を行う。382℃に到達したときに図6に示すように金属X層101と金属A層102及び金属A層102と金属B層103の界面に、共晶反応によりZn−Al融液106が発生する。その後400℃程度まで上昇させ時間が経過すると、金属B層103、金属A層102と金属X層101の一部で融液となり、この融液中へ金属R層104の金属R(図ではCu)が拡散することで消失し、図7に示すようにZn−Al−Cu融液の液相107Lとなって、被接続部材105と接触する。その後冷却することによって図8に示すようにZn−Al−Cu固相107Sとなり、被接続部材105、105との接続が完了する。
これら一連の加熱や冷却の過程において、膨張、収縮、溶融、凝固による熱応力が発生するが、影響が大きいと考えられる溶融、凝固が発生する350℃以上においては金属X層101の金属Xの超塑性が発現する温度であるため、応力の緩和が可能である。
以下に実施例1〜20と比較例1〜8について接続試験を実施した結果を表1に示す。
実施例1〜20、比較例1〜8において、金属Aは95mass%以上のZnであり、金属Bは95mass%以上のAlであり、金属XはJIS規格に規定された合金番号A7475のAl合金であり、金属Rは95mass%以上のCuである。
この実施例1〜20の層構造は、R/B/A/X/A/B/Rであり、比較例1は、B/A/X/A/B、比較例2は、金属A層と金属В層を入れ替えてR/A/B/X/B/A/Rとし、比較例3〜8は、実施例1〜20の層構造と同じにした。
また、表1において、層厚比Aは、(金属B)/(金属A)=b/aの層厚の比を示し、層厚比Bは、(金属B+1/2金属X)/(金属A)=(b+1/2×x)の層厚の比を示し、層厚比Cは、(酸化防止金属R)/(金属A)=r/aの層厚の比を示した。
接続試験については、各材料を用いて、図9で説明したように半導体素子1とフレーム2とのダイボンディングを行い、評価した。
接続材料(はんだ9)による半導体素子1とフレーム2との接続は410℃にて行った。接続後、半導体素子1とリード5の間をワイヤ4でワイヤボンディングし、180℃で封止用レジン6により封止を行った。
製造した半導体装置10について、超音波探傷により接続部のボイド面積率を測定した。ボイド面積率は、超音波探傷で空隙が見られた部分をボイドとし、接続部であるはんだ9の平面方向から測定したときの全面積に対するボイドの割合である。すなわち、(ボイド面積÷全面積×100)で定義される。
接続試験は、半導体装置が一定の信頼性を得られる一般的な基準である、接続層のボイド率が10%以下となり、正常に半導体素子が動作した場合を○とし、それ以外を×とした。なお、ボイド率が10%を超えると、温度サイクル試験により、ボイド周辺から優先的にクラックが進展し、早期に信頼性が低下するなどの問題がある。従って、ボイド率を少なくすることで長期信頼性を確保できる。これらで実施例1〜20について評価の結果、全て良好に動作した。
比較例1〜8を用いて作製した半導体装置は良好な結果が得られなかった。
比較例1では接続できなかった。これは酸化防止としての金属R層が接続材料の最表面になかったため、金属A層の表面に強固な酸化皮膜が形成され、溶融時に残存している酸化皮膜が濡れを阻害したと考えられる。
比較例2では接続はできたが、ボイドが10%以上発生した。これは、金属A層と金属B層の順番が入れ替わったことにより、加熱によって金属Rが金属A中へ拡散し、金属Aが最表面に現れて酸化皮膜を形成し、溶融時に残存している酸化皮膜が濡れを阻害したと考えられる。
比較例3〜5では接続はできたが、ボイドが10%以上発生した。これは、酸化防止層としての金属R層が薄いことにより、加熱によって金属Rが金属B中へ拡散して消失したことにより、金属Aが強固な酸化皮膜を形成し、溶融時に残存している酸化皮膜が濡れを阻害したと考えられる。従って、実施例6を考慮すれば金属R層は、0.2μm以上がよい。
比較例6、比較例7では接続できなかった。これは、酸化防止としての金属R層が厚いことにより、Zn−Alの融液へ金属Rが多く拡散して融点が上昇したことにより、融液が被接合部材に接触する前に途中で凝固してしまったためと考えられる。この比較例6、比較例7の層厚比C(=r/a)は、1/6(=0.167)であり、よって、実施例8、13を考慮すれば層厚比Cは、1/20以下がよい。
比較例8では接続できなかった。これは、金属A層が少なく金属B層が相対的に厚いことにより、層厚比Aが1/2となり、Zn−Alの融液へ金属Bが多く拡散して融点が上昇したことにより、融液が被接続部材に接触する前に途中で凝固してしまったためと考えられる。よって、実施例2、10と、比較例8から層厚比Aは1/6以下がよく、また層厚比Bは、1/5以上がよい。
以上、本発明を具体的に説明したが、本発明は上記の実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることは言うまでもない。
100 接続材料
101 金属X層
102 金属A層
103 金属B層
104 金属R層

Claims (7)

  1. 350℃以上450℃以下の領域で超塑性が発現する金属Xからなる金属X層の表面に、Znを主成分とする金属Aからなる金属A層と、Alを主成分とする金属Bからなる金属B層と、Cu、Ag、Au、Snのうちのいずれかの金属Rからなる金属R層とが、この順に積層されており、前記金属B層の厚さbと前記金属A層の厚さaとの層厚比A(=b/a)が、A≦(1/6)、前記金属R層の厚さrが、0.2μm以上であり、かつ、前記金属X層の厚さxと前記金属R層の層厚比C(=r/a)が、C≦1/20であることを特徴とする接続材料。
  2. 前記金属B層の厚さbおよび前記金属X層の厚さxと、前記金属A層の厚さaの層厚比B(=(b+(1/2)×x)/a)が、B≧1/5である請求項1に記載の接続材料。
  3. 前記金属X層の厚さxと前記金属B層の厚さbは、(1/2)×x>bである請求項1に記載の接続材料。
  4. 前記金属Aは、Znが90mass%以上含まれている請求項1乃至請求項3のいずれかに記載の接続材料。
  5. 前記金属Bは、Alが90mass%以上含まれている請求項1乃至請求項4のいずれかに記載の接続材料。
  6. 前記金属Xは、
    Zn:2.0mass%〜10mass%
    Mg:0.1mass%〜5.0mass%
    Cu:0mass%〜5.0mass%
    Mn:0mass%〜1.5%mass%
    Si:0mass%〜1.0%mass%
    Fe:0mass%〜1.0%mass%
    Cr:0mass%〜0.5%mass%
    Zr:0mass%〜0.5%mass%
    Ti:0mass%〜0.3%mass%
    を含有し、残部がAlおよび不可避不純物からなるAl系合金である請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の接続材料。
  7. 請求項1乃至請求項6のいずれかに記載の接続材料を介して被接続部材同士がはんだ接続されていることを特徴とするはんだ付け製品。
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