JP6096598B2 - エアゾール用スパウト - Google Patents

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Description

本発明は、ステムを有するエアゾール容器に用いられるエアゾール用スパウトに関する。
液化ガスあるいは圧縮ガス等の加圧媒体を利用して内容物をステムから放出させるエアゾール容器は、毛染め剤や整髪剤等の化粧分野を始め、医療分野や食品分野等でも用いられている。このようなエアゾール容器に用いられるスパウトとしては、単一のエアゾール容器に装着されて1種類の内容物を吐出させるものの他、2つのエアゾール缶を並べた2連缶タイプのエアゾール容器に装着されて2種類の内容物を同時に吐出させるものなど、種々のものが知られている。
このようなエアゾール容器に収容される内容物には、空気に触れたり別の種類の内容物と混合されたりすることで固化するものがあり、このような内容物を吐出させた後には、ノズル部の内部に当該内容物が残留してノズルが目詰まりすることがある。そのため、スパウトをエアゾール容器に着脱自在の構成とし、内容物の吐出後に、スパウトをエアゾール容器から取り外して、そのノズルの内部を水等で洗浄することができるようにされている(例えば特許文献1)。
特開2000−109150号公報
しかしながら、水による洗浄のみでは、細長いノズルの内部に残留した内容物を容易に除去することができず、その洗浄が煩雑であるという問題点があった。
本発明は、このような点を解決することを課題とするものであり、その目的は、内容物の吐出後に、ノズル部の内部を容易に洗浄することができるエアゾール用スパウトを提供することにある。
本発明のエアゾール用スパウトは、ステムを有するエアゾール容器に用いられるエアゾール用スパウトであって、筒状に形成されたノズル部と前記ステムに接続される連結部とを備え、前記ステムからの内容物を吐出するスパウト本体と、外周面において前記ノズル部の内側面に接する筒状に形成され、前記ノズル部の内部に該ノズル部から引き出し可能に収容されるとともに内側が内容物の流路となる引出し部材とを有し、該引出し部材には、その外周面から内周面に向けて貫通する洗浄孔が設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、前記引出し部材の前記エアゾール容器の側を向く面と前記エアゾール容器とは反対側を向く面とに、それぞれ複数の前記洗浄孔が設けられるのが好ましい。
本発明のエアゾール用スパウトは、ステムを有するエアゾール容器に用いられるエアゾール用スパウトであって、筒状に形成されたノズル部と前記ステムに接続される連結部とを備え、前記ステムからの内容物を吐出するスパウト本体と、内周面において前記ノズル部の外側面に接する筒状に形成され、前記ノズル部の外側に該ノズル部に沿って移動自在に装着される案内部材と、前記ノズル部の軸方向に沿って延びる棒状に形成され、前記案内部材に支持されて前記ノズル部の内部に収容される引出し部材とを有し、前記引出し部材は前記案内部材の移動により前記ノズル部から引出し可能であり、前記案内部材には、その外周面から内周面に向けて貫通する洗浄孔が設けられていることを特徴とする。
本発明は、上記構成において、前記案内部材の前記エアゾール容器の側を向く面と前記エアゾール容器とは反対側を向く面とに、それぞれ複数の前記洗浄孔が設けられるのが好ましい。
本発明は、上記構成において、前記引出し部材の前記ノズル部からの離脱を防止するストッパ機構を有するのが好ましい。
本発明によれば、内容物の吐出後に、ノズル部の内部に残留した内容物を引出し部材とともにノズル部の内部から引き出すことができるとともに、ノズル部から引き出した引出し部材を洗浄するときに、洗浄孔から洗浄水を導いて引出し部材に付着した内容物を効率よく洗い流すことができるので、内容物の吐出後におけるノズル部の内部の洗浄作業を容易にすることができる。
本発明の第1の実施形態であるエアゾール用スパウトが用いられたエアゾール容器の要部を半断面で示す正面図である。 図1におけるA−A線に沿う断面図である。 図1に示すエアゾール容器の要部を半断面で示す平面図である。 ノズル部から引出し部材を引き出した状態のエアゾール容器を半断面で示す平面図である。 本発明の第2の実施形態であるエアゾール用スパウトが用いられたエアゾール容器を一部断面で示す正面図である。 図5におけるB−B線に沿う断面図である。 本発明の第3の実施形態であるエアゾール用スパウトが用いられたエアゾール容器を一部断面で示す正面図である。 図7におけるC−C線に沿う断面図である。 ノズル部から引出し部材を引き出した状態の断面図である。 図9に示す引出し部材とノズル部の平面図である。
以下、図面を参照して、本発明をより具体的に例示説明する。
図1に示すエアゾール容器1は、2液タイプの毛染め剤や整髪剤等の内容物を収容するために用いられるものであり、2つのエアゾール缶2を有している。各エアゾール缶2は、それぞれ有底円筒状に形成された金属製の缶本体2aの上端に蓋体2bを巻き締め固定した構成となっており、一方のエアゾール缶2には第1の内容物が収容され、他方のエアゾール缶2には第1の内容物とは異なる第2の内容物が収容されている。また、各エアゾール缶2には、それぞれ内容物とともに液化ガスあるいは圧縮ガスが収容されている。各エアゾール缶2はその蓋体2bの上面にステム2cを有し、ステム2cが缶本体2aの内部に向けて押し下げられると、図示しない弁体が開かれて、ガスの圧力により内容物がステム2cから放出される。これらのエアゾール缶2は互いに並列に並べて配置され、蓋体2bの部分において連結具3により互いに連結されている。なお、各エアゾール缶2の缶本体2aの部分をフィルム等でラッピングして束ねるようにしてもよい。このように、本実施の形態では、エアゾール容器1は二連缶タイプに構成され、各エアゾール缶2に設けられた2つのステム2cを有している。
本発明の第1の実施形態であるエアゾール用スパウト10は、このようなエアゾール容器1に装着され、各エアゾール缶2から内容物を吐出させるために用いられる。このエアゾール用スパウト10はカバー部材11とスパウト本体12とを有している。
カバー部材11は樹脂製となっており、エアゾール容器1の連結具3の外周面に沿った形状の外周壁11aを有している。図1に示すように、外周壁11aには係合孔11bが設けられ、この係合孔11bが連結具3の外周面に設けられた係止爪3aにアンダーカット係合することにより、カバー部材11はエアゾール容器1に着脱自在に装着されている。エアゾール容器1に装着されたカバー部材11は、エアゾール容器1の上側部分を覆っている。カバー部材11はU字形に凹んだ収容部11cを備え、この収容部11cの底壁11dには一対の貫通孔11eが設けられ、これらの貫通孔11eから各エアゾール缶2のステム2cが収容部11c内に突出している。
なお、エアゾール容器1およびエアゾール用スパウト10は左右対称の構成であるので、図1〜図4においては、その要部の一方側のみを半断面として示すが、他方側も同様の構成である。
スパウト本体12は樹脂製となっており、2つのノズル部13と2つの連結部14とが一体に設けられた構成となっている。
2つのノズル部13はそれぞれ円筒状に形成され、その軸方向の一端が閉塞されるとともに他端は開放されている。2つのノズル部13は互いに間隔を空けるとともに互いの軸方向を平行として並列に配置され、上下の連結壁15,16により互いに連結されている。そして、ノズル部13はカバー部材11の収容部11c内に配置され、その両側方がカバー部材11により覆われている。なお、符号17は、上側の連結壁15を延長して設けた押下げ操作部である。
2つのノズル部13には、それぞれ連結部14が一体に設けられている。これらの連結部14は、それぞれ対応するノズル部13の閉塞された一端部から下方に向けて突出しており、一方の連結部14はカバー部材11の底壁11dに設けられた一方の貫通孔11eに挿通されて一方のエアゾール缶2のステム2cに接続され、他方の連結部14はカバー部材11の低壁11dに設けられた他方の貫通孔11eに挿通されて他方のエアゾール缶2のステム2cに接続される。これらの連結部14はそれぞれ円筒状に形成され、その内側に設けられた連結路14aはノズル部13の通路13aに接続(連通)されている。
各ノズル部13の内部には、それぞれ引出し部材20が収容されている。これらの引出し部材20は、樹脂材料により、ノズル部13の内径よりも僅かに小さな外径を有する円筒状に形成されている。また、引出し部材20はノズル部13の通路13aと略一致する長さ寸法とされており、その全体がノズル部13の通路13a内に収容されている。2つの引出し部材20は、その先端部つまり通路13aの開口側の端部において連結壁21により互いに連結されて一体化されている。
なお、本実施形態では、引出し部材20をノズル部13の形状に合わせて円筒状に形成するようにしているが、ノズル部13が、例えば角筒形状や楕円形状等の円筒以外の筒状に形成される場合には、引出し部材20もノズル部13の形状に合った形状に形成することができる。また、引出し部材20は樹脂材料以外の材質とすることもできる。
引出し部材20は、その外周面の全面がノズル部13の内周面(内側面)に接触しており、各引出し部材20の内側は内容物の流路22となっている。引出し部材20の内側の流路22は連結壁21の前面に開口し、当該開口が内容物の吐出口23となっている。また、引出し部材20の基端には一対の切り欠き20aが設けられ、この切り欠き20aを介して連結部14の連結路14aが引出し部材20の内側の流路22に連通されるようになっている。
引出し部材20のエアゾール容器1の側を向く下面と、エアゾール容器1とは反対側を向く上面には、それぞれ楕円形の開口を有する複数の洗浄孔24が軸方向に間隔を空けて並べて設けられている。これらの洗浄孔24は、引出し部材20をその外周面から内周面に向けて径方向に貫通している。図示する場合では、引出し部材20には、その上面側と下面側とに5つずつの合計10の洗浄孔24が設けられている。なお、図示する場合では、引出し部材20に、それぞれ楕円形の開口形状を有する10個の洗浄孔24を設けるようにしているが、洗浄孔24の形状や個数、配置は任意に設定することができる。
図4に示すように、引出し部材20は、その外周面をノズル部13の内周面に対して摺動させて、その全体をノズル部13から引き出すことができるようになっている。2つの引出し部材20は連結壁21により互いに連結されているので、それぞれのノズル部13から2つの引出し部材20が一体に引き出される。引出し部材20がノズル部13から引き出されると、全ての洗浄孔24および切り欠き20aが外部に露出される。また、ノズル部13の先端はカバー部材11の収容部11cの外側に突出しているので、ノズル部13から引き出された引出し部材20は、カバー部材11やエアゾール容器1に対してその前面側に突出し、図4に示す平面視で、引出し部材20の下方にカバー部材11やエアゾール容器1が重複配置されない状態とされる。
ノズル部13から引き出された引出し部材20がノズル部13から離脱するのを防止するために、引出し部材20にはストッパ機構30が設けられる。このストッパ機構30は、引出し部材20の外周面に支持片31を介して一体に連結されたレバー部材32を有している。支持片31はノズル部13の先端から軸方向に沿って延びる案内溝13bに配置されてノズル部13の外側に突出しており、レバー部材32はノズル部13の外面に沿って配置され、その軸方向に延びている。
図3に示すように、引出し部材20がノズル部13の内部に収容された状態では、レバー部材32の一端に設けられた係止爪32aがノズル部13に連なる延長壁33の外面に設けられた係止突起34に係合して、引出し部材20の引き出し方向への移動が規制される。これにより、引出し部材20はノズル部13の内部に収容された状態に保持される。また、レバー部材32の支持片31を挟んだ他端側には支持片31から引出し部材20の先端側に向けて傾斜して延びる操作片35が一体に設けられ、この操作片35を引出し部材20の側面側に向けて押すことにより、レバー部材32の係止爪32aを係止突起34から離脱させることができる。したがって、操作片35を操作しながら引出し部材20を引くことで、引出し部材20をノズル部13から引き出すことができる。一方、ノズル部13の先端側における外周面には抜け止め突起36が設けられている。引出し部材20がノズル部13から所定の位置まで引き出されると、レバー部材32の係止爪32aが抜け止め突起36に係合し、引出し部材20のそれ以上の移動が規制される。これにより、引出し部材20のノズル部13からの離脱が防止される。各引出し部材20に設けられるレバー部材32および操作片35は、それぞれスパウト本体12の両側部に設けられているので、これらの操作片35を挟み込むように把持することで、両方の操作片35を同時に操作して、係止爪32aの解除操作を容易に行うことができる。
このような構成のエアゾール用スパウト10では、スパウト本体12の押下げ操作部17を下方つまりエアゾール容器1の側に向けて押し下げることにより、各ステム2cを対応するエアゾール缶2の内部に向けて押し込んで、一方のステム2cからの内容物を一方の連結部14の連結路14aと一方のノズル部13の内部の流路22とを介して一方の吐出口23から吐出させるとともに、他方のステム2cからの内容物を他方の連結部14の連結路14aと他方のノズル部13の内部の流路22とを介して他方の吐出口23から吐出させることができる。
内容物の吐出後には、スパウト本体12をエアゾール容器1から取り外すことなく、図4に示すように、ノズル部13から引出し部材20を引き出して、ノズル部13の内部に残留した内容物を洗浄することができる。つまり、内容物の吐出後には、ノズル部13の内部に配置されて内容物の流路22を構成する引出し部材20に内容物が付着するので、この引出し部材20をノズル部13から引き出すことにより、当該引出し部材20とともにノズル部13の内部に残留した内容物をノズル部13の外部に引き出すことができる。そして、ノズル部13から引き出した引出し部材20を洗浄水等で洗浄することにより、引出し部材20に付着した内容物を洗浄することができる。
また、引出し部材20には洗浄孔24が設けられているので、洗浄時に引出し部材20の内部つまり流路22内に洗浄孔24を通して洗浄水を導いて、引出し部材20に付着した内容物を効率よく洗浄することができる。
このように、スパウト本体12をエアゾール容器1から取り外すことなく、ノズル部13から引出し部材20を引き出すことで、ノズル部13の内部に残留した内容物を容易に洗浄することができる。
また、引出し部材20の上面側と下面側とに複数の洗浄孔24を設けるようにしたので、ノズル部13から引出し部材20を引き出した後、エアゾール容器1を起立姿勢から引出し部材20が突出する側に若干傾斜させた姿勢とすることで、水道の蛇口等から流出して下方に向けて流れる洗浄水を洗浄孔24から効率よく引出し部材20の内部に導くことができる。これにより、ノズル部13の内部に残留した内容物の洗浄作業をさらに容易にすることができる。
次に、図5、図6に基づいて、本発明の第2の実施形態であるエアゾール用スパウト40について説明する。なお、図5、図6においては前述する部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
図5、図6に示す実施形態では、第1実施形態で説明したのと同様の構成のエアゾール用スパウト40を、1つのエアゾール缶に2つのステムを設け、各ステムに対応した2種類の内容物を当該エアゾール缶に別個に収容するようにしたタイプのエアゾール容器41に適用した場合を示す。
図5、図6に示すエアゾール容器41は、例えば金属製とされる有底円筒状の缶本体41aの上端にマウンティングカップ41bの外縁を巻き締め固定した構成となっている。マウンティングカップ41bの上面には平面視でトラック状となる突起部41cが設けられ、この突起部41cから2つのステム41dが突出している。各ステム41dは缶本体41aに別個に収容されたそれぞれの内容物に対応しており、一方のステム41dが缶本体41aの内部に向けて押し下げられると、ガスの圧力により一方の内容物がステム41dから放出され、他方のステム41dが缶本体41aの内部に向けて押し下げられると、ガスの圧力により他方の内容物がステム41dから放出される。なお、突起部41cの平面視での形状はトラック状に限らず、楕円形状や長方形状であってもよい。
このエアゾール容器41では、カバー部材11はマウンティングカップ41bの巻き締め部41eの外周面に係合する円筒状の中間壁42を有し、この中間壁42に設けられた係止突起42aが巻き締め部41eに係合してマウンティングカップ41bに固定されている。また、中間壁42の内側には内側壁43が一体に設けられている。内側壁43はマウンティングカップ41bの突起部41cに対応した断面トラック形状の筒状に形成されており、この内側壁43が突起部41cに係合することにより、カバー部材11がマウンティングカップ41bに対する装着方向が所定の向きに規定される。さらに、中間壁42の外側には外側壁44が一体に設けられ、この外側壁44によりカバー部材11の外形が形作られている。なお、符号45はカバー部材11の外側に装着されてカバー部材11とともにスパウト本体12を覆うオーバーキャップである。なお、本実施形態では、缶本体41aが有底の円筒状に形成されるのに合わせて、カバー部材11も平面視で円形に形成される。
このようなエアゾール容器41に用いられるエアゾール用スパウト40も、図1に示す場合と同様の構成を有し、2つのステム41dにそれぞれ連結部14が接続されてエアゾール容器41に装着される。そして、押下げ操作されたときに、エアゾール容器41に収容された内容物を外部に吐出することができる。また、内容物の吐出後には、図1に示す場合と同様の構成を有する引出し部材20をノズル部13から引き出すことにより、ノズル部13の内部に残留した内容物を引出し部材20とともにノズル部13から引き出して、これを容易に洗浄することができる。
次に、図7〜図10に基づいて、本発明の第3の実施形態であるエアゾール用スパウト50について説明する。なお、図7〜図10においては前述する部材に対応する部材には同一の符号を付してある。
この実施形態においては、スパウト本体12に設けられるノズル部13は、それぞれ角筒形状に形成され、これらのノズル部13に連結された連結部14が第2実施形態の場合と同様の構成を有するエアゾール容器41のステム41dに接続される。
本実施形態のエアゾール用スパウト50では、引出し部材51は、樹脂材料によりノズル部13の軸方向に沿って延びる棒状に形成され、ノズル部13の軸心に配置された状態でノズル部13の内部に収容される。図7に示すように、この棒状の引出し部材51は、その外径寸法がノズル部13の内径寸法よりも小さい断面円形とされており、ノズル部13の内周面との間に内容物の流路52を形成している。この流路52はノズル部13の前端に開口し、当該開口が内容物の吐出口53となっている。また、図8に示すように、引出し部材51の長さ寸法はノズル部13の通路13aと略一致する長さ寸法とされ、その全体がノズル部13の通路13a内に収容されている。
引出し部材51を支持するために、ノズル部13の外側にはそれぞれ案内部材54が装着されている。これらの案内部材54は、それぞれノズル部13の外形形状に対応した角筒状に形成され、その内周面においてノズル部13の外周面(外側面)に接した状態で対応するノズル部13の外側に装着されている。引出し部材51の先端は、上下に延びる細長い連結片55により案内部材54の先端に二点で連結されており、これにより案内部材54に支持されている。また、2つの案内部材54はその先端において連結片56により互いに連結されている。これにより、2つの引出し部材51および2つの案内部材54は一体化されている。
図9、図10に示すように、案内部材54のエアゾール容器41の側を向く下面と、エアゾール容器41とは反対側を向く上面には、それぞれ菱形の開口形状を有する複数の洗浄孔57が軸方向に沿って2列に並べて設けられている。これらの洗浄孔57は、案内部材54をその外周面から内周面に向けて貫通している。図示する場合では、案内部材54には、それぞれその上面と下面とに8つずつの合計16の洗浄孔57が設けられるが、洗浄孔57の形状や個数、配置は任意に設定することができる。
案内部材54はノズル部13に沿って該ノズル部13の軸方向に沿って移動自在となっている。そして、案内部材54をノズル部13から引き出す方向に移動させることにより、ノズル部13の内部から引出し部材51を引き出すことができる。各引出し部材51は案内部材54および連結片56を介して互いに連結されているので、それぞれノズル部13から一体に引き出される。
ノズル部13から引き出された引出し部材51がノズル部13から離脱するのを防止するために、案内部材54にはストッパ機構が設けられる。このストッパ機構は、図9に示すように、ノズル部13の上面および下面に設けられた係止突起58と、案内部材54の内面に設けられた係止爪59とにより構成される。案内部材54が所定位置まで引き出されると、案内部材54の係止爪59がノズル部13の係止突起58に係合して、案内部材54のそれ以上の移動が規制され、これにより、引出し部材51のノズル部13からの離脱が防止される。
このような構成により、本実施形態のエアゾール用スパウト50においても、スパウト本体の押下げ操作部17を下方つまりエアゾール容器41の側に向けて押し下げることにより、各ステム41dをエアゾール容器41の内部に向けて押し込んで、一方のステム41dからの内容物を一方の連結部14の連結路14aと一方のノズル部13の内部の流路52とを介して一方の吐出口53から吐出させるとともに、他方のステム41dからの内容物を他方の連結部14の連結路14aと他方のノズル部13の内部の流路52とを介して他方の吐出口53から吐出させることができる。
また、内容物の吐出後には、スパウト本体12をエアゾール容器41から取り外すことなく、ノズル部13に対して案内部材54をスライド移動させ、これによりノズル部13の内部から引出し部材51を引き出して、ノズル部13の内部に残留した内容物を洗浄することができる。つまり、内容物の吐出後に、案内部材54の移動によってノズル部13の内部から棒状の引出し部材51を引き出すことにより、引出し部材51に付着したノズル部13内の残留した内容物を引出し部材51とともにノズル部13の外部に引き出すことができる。そして、ノズル部13から引き出した引出し部材51を洗浄水等により洗浄することで、引出し部材51に付着した内容物を除去することができる。
また、案内部材54には複数の洗浄孔57が設けられているので、引出し部材51を洗浄する際に、案内部材54の洗浄孔57を通して引出し部材51に洗浄水を導いて、引出し部材51に付着した内容物を効率よく洗浄することができる。
このように、スパウト本体12をエアゾール容器41から取り外すことなく、ノズル部13から引出し部材51を引き出して、ノズル部13の内部に残留した内容物を容易に洗浄することができる。
また、案内部材54の上面と下面とに複数の洗浄孔57を設けるようにしたので、ノズル部13から引出し部材51を引き出した後、エアゾール容器41を起立姿勢から引出し部材51が突出する側に若干傾斜させた姿勢とすることで、水道の蛇口等から流出して下方に向けて流れる洗浄水を洗浄孔57から効率よく引出し部材51に導くことができる。これにより、引出し部材51に付着した内容物の洗浄作業をさらに容易にすることができる。
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでもない。
例えば、前記実施の形態においては、スパウト本体12は、2つのステムに対応した2つのノズル部13と2つの連結部14とを備えているが、これに限らず、2つの連結部14と、これらの連結部14の両方に連なる1つのノズル部13とを有する構成とすることもできる。
また、本発明のエアゾール用スパウトは、カバー部材11を設けない構成とすることもできる。
さらに、本発明のエアゾール用スパウトは、2つのステムを有するエアゾール容器に限らず、1つのステムのみを有するシングルタイプのエアゾール容器にも適用することができる。
1 エアゾール容器
2 エアゾール缶
2a 缶本体
2b 蓋体
2c ステム
3 連結具
3a 係止爪
10 エアゾール用スパウト
11 カバー部材
11a 外周壁
11b 係合孔
11c 収容部
11d 底壁
11e 貫通孔
12 スパウト本体
13 ノズル部
13a 通路
13b 案内溝
14 連結部
14a 連結路
15,16 連結壁
17 押下げ操作部
20 引出し部材
20a 切り欠き
21 連結壁
22 流路
23 吐出口
24 洗浄孔
30 ストッパ機構
31 支持片
32 レバー部材
32a 係止爪
33 延長壁
34 係止突起
35 操作片
36 抜け止め突起
40 エアゾール用スパウト
41 エアゾール容器
41a 缶本体
41b マウンティングカップ
41c 突起部
41d ステム
41e 巻き締め部
42 中間壁
42a 係止突起
43 内側壁
44 外側壁
45 オーバーキャップ
50 エアゾール用スパウト
51 引出し部材
52 流路
53 吐出口
54 案内部材
55 連結片
56 連結片
57 洗浄孔
58 係止突起
59 係止爪

Claims (5)

  1. ステムを有するエアゾール容器に用いられるエアゾール用スパウトであって、
    筒状に形成されたノズル部と前記ステムに接続される連結部とを備え、前記ステムからの内容物を吐出するスパウト本体と、
    外周面において前記ノズル部の内側面に接する筒状に形成され、前記ノズル部の内部に該ノズル部から引き出し可能に収容されるとともに内側が内容物の流路となる引出し部材とを有し、
    該引出し部材には、その外周面から内周面に向けて貫通する洗浄孔が設けられていることを特徴とするエアゾール用スパウト。
  2. 前記引出し部材の前記エアゾール容器の側を向く面と前記エアゾール容器とは反対側を向く面とに、それぞれ複数の前記洗浄孔が設けられる請求項1に記載のエアゾール用スパウト。
  3. ステムを有するエアゾール容器に用いられるエアゾール用スパウトであって、
    筒状に形成されたノズル部と前記ステムに接続される連結部とを備え、前記ステムからの内容物を吐出するスパウト本体と、
    内周面において前記ノズル部の外側面に接する筒状に形成され、前記ノズル部の外側に該ノズル部に沿って移動自在に装着される案内部材と、
    前記ノズル部の軸方向に沿って延びる棒状に形成され、前記案内部材に支持されて前記ノズル部の内部に収容される引出し部材とを有し、
    前記引出し部材は前記案内部材の移動により前記ノズル部から引出し可能であり、
    前記案内部材には、その外周面から内周面に向けて貫通する洗浄孔が設けられていることを特徴とするエアゾール用スパウト。
  4. 前記案内部材の前記エアゾール容器の側を向く面と前記エアゾール容器とは反対側を向く面とに、それぞれ複数の前記洗浄孔が設けられる請求項3に記載のエアゾール用スパウト。
  5. 前記引出し部材の前記ノズル部からの離脱を防止するストッパ機構を有する請求項1〜4の何れか1項に記載のエアゾール用スパウト。
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