JP6096597B2 - 蓄電池収納箱 - Google Patents

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Description

本発明は、底板と上板との間に複数の蓄電池を収納する蓄電池収納箱に関する。
近年、地球環境問題への関心が高まりクリーンエネルギーの導入が進められ、より高エネルギー密度、高エネルギー容量の電力貯蔵用蓄電池やスマートグリッド用蓄電池の開発が求められている。これらの用途で使用される蓄電池は、複数の単電池を直列又は並列接続することが行われ、組電池として使用される。
この種の組電池には、底板と上板との間に複数の蓄電池を横並びに収納する蓄電池収納箱を多段で備えるものがあり、蓄電池の電槽にリブを設け、リブの間を通風口にして放熱を促す構成が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2010−277847号公報
しかし、電槽にリブを設ける構造は、通風口の大きさが小さく、放熱が十分でない場合や放熱量に偏りが生じるおそれがあり、また、放熱を促進するため電槽の構造をリブ付き(電槽の全ての側面にリブを形成)に変更しなければならない、という制約がある。
本発明は、上述した事情を鑑みてなされたものであり、蓄電池の放熱性を高めることができる蓄電池収納箱を提供することにある。
上述した課題を解決するため、本発明は、底板と上板との間に複数の蓄電池を収納する蓄電池収納箱において、前記底板と前記上板とに挟まれた状態で立設して前記蓄電池の収納空間を左右に仕切る中仕切り板と、前記蓄電池を前方から押さえるとともに前記中仕切り板の前面を覆う押さえ板とを備え、前記中仕切り板は、上下及び前方に開放する空洞部を有し、前記底板及び前記上板には、前記中仕切り板の空洞部と連通するスリットが設けられ、前記押さえ板は前記中仕切り板の空洞部と連通するスリットを有することを特徴とする。
この構成によれば、蓄電池の収納空間を左右に仕切る中仕切り板を備え、中仕切り板は、上下に開放する空洞部を有し、蓄電池収納箱の底板及び上板には、中仕切り板の空洞部と連通するスリットが設けられるので、蓄電池の発熱により生じた気流の通気を促進させることができる。従って、従来の蓄電池をリブ付き(電槽の全ての側面にリブを形成)に変更する構成にしなくても、蓄電池の放熱性を高めることができる。
た、蓄電池を前方から押さえるとともに前記中仕切り板の前面を覆う押さえ板を有し、前記中仕切り板の空洞部は更に前方に開放し、前記押さえ板は前記中仕切り板の空洞部と連通するスリットを有するので、蓄電池の発熱により生じた気流の通気をより促進させ、より放熱させることが可能になる。
また、上記構成の蓄電池収納箱と、前記蓄電池収納箱に組込み接続される複数の蓄電池とを備え、前記蓄電池の電槽の極板積層方向と直交する面にはリブが形成され、その平行方向の面にはリブが形成されず、前記電槽と前記中仕切り板の側板とが面接触可能となるように配置したことを特徴とする蓄電池システム(組電池)を提供することを特徴とする。
この構成では、蓄電池の電槽の極板積層方向と直交する面にはリブが形成されるため、極板積層方向に作用する群圧による蓄電池の変形を抑えることができる。しかも、蓄電池の電槽の極板積層方向と平行方向の面には、リブが形成されず、電槽と中仕切り板の側面とが面接触可能としたので、個々の蓄電池の熱を中仕切り板に効率良く伝えて放熱させることができる。これによって、群圧による蓄電池の変形防止と蓄電池の均熱化とを両立することができる。
また、上記構成において、前記中仕切り板が空気の対流を可能とする空洞部を備えることを特徴とする。この構成によれば、蓄電池の充放電等により発生した熱を中仕切り板を介して放熱、冷却し、空気の対流によっても熱を排出させることができるので、蓄電池の温度上昇をより抑えて均熱化することができる。
また、上記構成において、前記中仕切り板の空洞部には左右の側板間を架橋する縦板が設けられていることを特徴とする。この構成によれば、中仕切り板の強度が向上し、耐震性及び蓄電池の内部反応による膨張を抑制することが可能になるとともに、放熱面積を増やすことができ、放熱性を向上させることができる。
本発明では、蓄電池の収納空間を左右に仕切る中仕切り板を備え、中仕切り板は、上下に開放する空洞部を有し、蓄電池収納箱の底板及び上板には、中仕切り板の空洞部と連通するスリットが設けられるので、蓄電池の放熱性を高めることができる。
本発明の実施形態に係る蓄電池収納箱を備える組電池を示す図である。 蓄電池収納箱を正面から見た図である。 蓄電池収納箱を上方から見た図である。 中仕切り板の斜視図である。 中仕切り板の改良例を示す斜視図である。 蓄電池の外観図である。 蓄電池収納箱を二段重ねした図である。
以下、図面を参照して本発明の一実施の形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係る蓄電池収納箱を備える組電池(蓄電池システム)を示す図である。
組電池10は、非常用電源や自家発電装置の起動等、災害時のバックアップに用いられる産業用の組電池であり、複数の蓄電池(単電池に相当)11を横並びで収納する複数の蓄電池収納箱22を備えている。これら蓄電池収納箱22は、多段に積み上げられ、上下段に隣接する前記蓄電池収納箱22の下段の上部のフレーム26と上段の下部のフレーム27との4隅が、ボルト及びナットからなる連結部材(不図示)で各々連結されている。
本実施形態では、蓄電池収納箱22を4段とし、各蓄電池収納箱22に5個の蓄電池11を収納し、これによって20個の蓄電池11を収納する組電池10を構成している。但し、この構成に限らず、蓄電池収納箱22の段数や収納数は適宜に変更可能である。また、各蓄電池収納箱22は同じ構成である。
図2は、蓄電池収納箱22を正面から見た図であり、図3は上方から見た図である。
蓄電池収納箱22は、底板23と、底板23の上方に間隔を空けて配置される上板24と、底板23と上板24の左右端部間をつなぐ左右一対の側板25とを備え、前面が開口する前面開口収納部22A(図2)を有する箱形状に形成されている。この蓄電池収納箱22を構成する各板23〜25は、鉄やステンレス鋼等の金属板で製作されている。
蓄電池11は、非常用電源等に用いられる制御弁式蓄電池であり、電極や電解液を収容する直方体形状の電槽12と、この電槽12の前部を構成する電槽蓋13とを備えており、電槽蓋13に、正極端子15A,負極端子15B及び制御弁15Cが取り付けられている。
なお、以下の説明において、正極端子15A,負極端子15Bを特に区別する必要が無い場合は端子15と表記する。
この蓄電池11は、蓄電池収納箱22に装填されて、端子15等が取り付けられた電槽蓋13を、蓄電池収納箱22の前方に向け、且つ、蓄電池収納箱22よりも前方に出た状態とされる。このようにして蓄電池11を装填した後、蓄電池収納箱22の前部に押さえ板(止め金具とも称する)31が固定される。図2に示すように、各押さえ板31は、上下一対の締結部材32によって蓄電池収納箱22の底板23と上板24とに固定され、各蓄電池11を前方から押さえ、通常の使用時において蓄電池収納箱22から蓄電池11が抜け落ちないようにしている。この押さえ板31により、地震や転倒により蓄電池11が抜け落ちるのを防止することが可能になる。このようにして単一の蓄電池収納箱22に複数の蓄電池11を装填し、押さえ板31で固定したものを「ユニット型蓄電池」という。
組電池10の使用時には、各蓄電池11の端子15同士が、導体である接続板33(図1,図2参照)によって電気的に接続した状態とされる。接続板33は、隣接する蓄電池11の端子15同士を接続することによって、必要個数の蓄電池11を直列或いは並列に接続し、必要電圧や必要容量を確保した「組電池」に構成している。
なお、本実施形態では、図1及び図2に示すように、接続板33を銅板で形成し、蓄電池11を直列に接続した場合を示している。接続板33は、銅板に限らず、他の金属板や配線といった他の導体を用いることも可能である。
ところで、蓄電池11は、内部反応や導電部のジュール熱等により発熱し、この発熱が蓄電池11の電池特性や寿命特性に悪影響を及ぼすおそれがある。また、蓄電池温度のばらつきが生じると、特定の蓄電池11への負担が大きくなり、結果的に組電池10の特性に悪影響を及ぼすおそれがある。
一方、従来の電槽にリブを設ける構造は、通風口の大きさが小さく、放熱が十分でない場合があり、また、電槽の構造をリブ付き(電槽の全ての側面にリブを形成)に変更しなければならない、という制約がある。
そこで、本実施形態では、蓄電池11の収納空間を左右に仕切る仕切り板である中仕切り板41を設け、この中仕切り板41に上下に開放する空洞部41Aを設け、この空洞部41Aが底板23及び上板24に設けたスリット51と連通するように構成することによって、中仕切り板41の左右に配置される蓄電池11の放熱を促すようにしている。
詳述すると、中仕切り板41は、図1に示すように、蓄電池11の収納空間である前面開口収納部22Aに左右に間隔を空けて配置され、蓄電池11と中仕切り板41とが交互に配置されている。つまり、蓄電池11が5個の場合は、中仕切り板41が4個設けられる。
図4は、中仕切り板41の斜視図を示している。中仕切り板41は、熱伝導性が高い金属板を折り曲げて製作されており、左右一対の側板42と、これら側板42同士を所定距離だけ左右に離して連結する複数の連結体43とを有している。
ここで、中仕切り板41は、熱伝導性が高い材料で形成すれば良く、蓄電池収納箱22と同じ金属板でも良いし、銅、アルミニウム合金、マグネシウム合金等の様々な金属材や樹脂等を用いることが可能である。また、中仕切り板41を、押出成形法やダイキャスト成形法、ブロー成形法等を用いて成形しても良い。
連結体43は、左右の側板42を、その間に隙間Sを空けて連結するとともに、その隙間Sを上下及び前後に開放させる。具体的には、連結体43は、左右の側板42の対向する4隅同士を独立して連結する梁となるように左右方向に延びる細板形状に形成され、左右の側板間の上下に開口部KA,KBを形成するとともに、前後に開口部KC,KDを形成する。
上記隙間S及び上下の開口部KA,KBによって、上下に開放する空洞部41Aが形成され、上記隙間S及び前後の開口部KC,KDによって上記空洞部41Aが前後に開放する空洞部にも形成されている。つまり、中仕切り板41は上下及び前後に空気が流通自在に構成されている。
この連結体43は、熱伝導性が高い材料で形成されるため、左右の側板42間に温度差がある場合は、高温側から低温側へと迅速に熱移動させる伝熱部材としても機能する。これにより、左右の側板42に各々接する蓄電池11同士の温度のばらつきを抑制することが可能である。
なお、本実施形態における蓄電池収納箱22は、前面が開口し後面が閉じた形状であるため、中仕切り板41を蓄電池収納箱22に装填した場合には、上下にのみ空気が流通自在な構成となるが、中仕切り板41を装填する部分の蓄電池収納箱22の後面を開口することも可能であり、この場合、上下及び前後に空気が流通自在となり、更に放熱を促すことが可能である。
この中仕切り板41の前後長(=側板の前後長)LA(図4参照)は、蓄電池収納箱22の奥行き(前後長)L1(図3参照)と略同じ長さに形成されており、中仕切り板41の高さHA(=側板42の高さ)は、蓄電池収納箱22の底板23と上板24との離間距離H1(図2参照)と略同じ長さに形成されている。これによって、中仕切り板41は蓄電池収納箱22の底板23と上板24との間に挟まれた状態で立設し、蓄電池収納箱22の内部空間(前面開口収納部22A)を左右に仕切る。また、中仕切り板41は、蓄電池収納箱22の前面開口収納部22Aから前後に出し入れ自在であり、且つ、底板23や上板24に沿って左右にスライド自在である。
従って、中仕切り板41の位置を、蓄電池11の左右位置に合わせて容易に調整することができ、図1〜図3に示すように、蓄電池11との間に隙間が空かないように中仕切り板41を容易に配置することができる。この配置により、中仕切り板41の左右の側板42が、左右(両隣り)の蓄電池11の側面に密着し、蓄電池11の熱を効率よく中仕切り板41に伝えることができる。
図3に示すように、底板23及び上板24に設けられるスリット51は、蓄電池収納箱22に横並びに設けられる中仕切り板41と同数設けられ、各中仕切り板41の隙間S及び上下の開口部KA,KB(図4参照)からなる上下開放の空洞部41Aに各々連通する。
より具体的には、スリット51は、同図3に示すように、前後方向に長い長方形の孔形状であって、その幅(左右長)WSが、中仕切り板41の上下の開口部KA,KBの幅WAよりも狭く、かつ、その前後長LSが、中仕切り板41の前後長LAよりも短い形状に形成されている。このため、中仕切り板41の位置が左右や前後に多少ずれたとしても、各スリット51を、各中仕切り板41の上下に開放する空洞部41Aに連通させることができる。
このようにして本構成の組電池10では、各蓄電池収納箱22を左右に仕切る中仕切り板41とスリット51とによって、横並びの蓄電池11間を上下に延びて底板23及び上板24を貫通する通風路55(図1,図3参照)を形成している。
この通風路55は、上下に延びるとともに上下に開放するので、蓄電池11の発熱による熱が中仕切り板41を介して通風路55内に放射された場合に、その熱による上昇気流の発生を妨げず、上昇気流による通気を促すことができる。
また、中仕切り板41は、前後方向にも開放するので、これによっても蓄電池11の発熱により生じた気流の通気を促進することができ、より放熱させることができる。
図2に示すように、蓄電池11の押さえ板31は、横並びの蓄電池11の間を跨いで両側の蓄電池11を前方から押さえるように配置され、つまり、中仕切り板41の前面を覆う板部材となっている。
本構成では、これら押さえ板31に、前後方向に貫通するスリット31A(図2参照)を形成している。このため、各スリット31Aが、各中仕切り板41の前後開放の空洞部41Aに連通する。これによっても、蓄電池11間の通気を促すことができ、より放熱させることができる。
また、中仕切り板41は、上記図3に示す構成に限らず、適宜に改良しても良い。
図5は、中仕切り板41の改良例を示す斜視図である。
この中仕切り板41は、放熱を促進する冷却部材61と、蓄電池11と接する弾性体シート63とが設けられる。冷却部材61は、中仕切り板41の側板42の内側に装着されて空洞部41A内(左右の側板42間)に配置される放熱部材であり、例えば、ヒートシンク、ヒートパイプ、又は、放熱シート等である。
弾性体シート63は、所定の熱伝導性と弾性とを有するシート部材であり、例えば、シリコンゴム等(硬度20〜40)を用いることが可能である。この弾性体シート63は、中仕切り板41の左右の側板42の外側面に設けられ、これによって、蓄電池11との接触面積を確実に確保し、蓄電池11の熱を効率よく中仕切り板41に伝達することができ、また、衝撃や振動を吸収して耐震性や耐衝撃強度を向上させることが可能である。
前記放熱シートは、熱を遠赤外に変換して放射する放熱部材であり、例えば、シリコンやカーボン等の無機系材料や樹脂系材料を用いることが可能である。
さらに、中仕切り板41には、左右の側板42間を架橋する金属製の縦板65が一体に設けられている。この縦板65によって、中仕切り板41の強度が向上し、耐震性及び蓄電池11の内部反応による膨張を抑制することが可能になるとともに、放熱面積を増やすことができ、放熱性が向上する。
なお、蓄電池11と接する面にも開口部を形成することは可能であるが、中仕切り板41と蓄電池11との接触面積が小さくなり、中仕切り板41からの放熱効果が低下するため好ましくない。
また、図5に示すように、中仕切り板41の下方にファン67を設け、中仕切り板41に上方向きの空気、つまり、上昇気流と同方向の空気が流れるようにファン67を駆動しても良い。この場合、ファン67により、中仕切り板41内の通気をより促し、放熱性をより高めることができる。なお、ファン67は中仕切り板41の上方や上方・下方の両方に設けても良い。
次に、本発明の実施例を比較例とともに説明する。なお、各実施例では角型の制御弁式鉛蓄電池11を用いているが、リチウムイオン電池やアルカリ蓄電池等、種々適応可能である。
<実施例1>
図2及び図3に示す如く、底板23及び上板24にスリット51を設けた蓄電池収納箱22に、10時間率定格容量500Ahの角型の制御弁式鉛蓄電池11を5個と、中仕切り板41を4個とを、蓄電池11が両端に配置されるように交互に装填した。次いで、図4に示すように、中仕切り板41を装填した後、蓄電池11間に押さえ板31を配置した。その後、蓄電池11の各端子15を接続板33を用いて接続し、組電池10を作製した。また、蓄電池11間に装填する中仕切り板41の幅WA(中仕切り幅)は5mmとしている。
<実施例2>
中仕切り板41の幅WAを10mmとした以外は、実施例1と同様である。
<実施例3>
中仕切り板41の幅WAを30mmとした以外は、実施例1と同様である。
<実施例4>
中仕切り板41の幅WAを60mmとした以外は、実施例1と同様と同様である。
<実施例5>
中仕切り板41の幅WAを30mmとし、中仕切り板41の内側に冷却部材61(図5参照)である放熱シートとしてカーボンシートを設けた以外は、実施例1と同様である。
<実施例6>
中仕切り板41の幅WAを30mmとし、中仕切り板41の両側面(蓄電池と接する面)に弾性体シート63(図5参照)としてシリコンゴム(熱伝導性:1.6W/m.k、硬度:30)を設けた以外は、実施例1と同様である。
<実施例7>
中仕切り板41の幅WAを30mmとし、中仕切り板41の中央部に金属製の縦板(アルミ板)65(図5参照)を設けた以外は、実施例1と同様である。
<実施例8>
中仕切り板41の幅WAを30mmとし、中仕切り板41の通気性を向上させるために各中仕切り板41の下方にファン67(図5参照)を設けた以外は、実施例1と同様である。
<実施例9>
中仕切り板41の幅WAを30mmとし、上述した放熱シート(冷却部材61)、弾性体シート63、金属製の縦板65及び各中仕切り板41の下方にファン67(図5参照)を設けた以外は、実施例1と同様である。
<比較例1>
蓄電池11間に中仕切り板41を設けず、蓄電池11を互いに当接配置した以外は、実施例1と同様である。
(試験)
蓄電池11の使用に際し、最も発熱しやすい状況は充電時である。そこで、上記実施例1〜9及び比較例1の蓄電池11の各々に対し、周囲温度25℃にて0.1CA(50A)で10時間放電を行い、その後0.2CA(100A)のCC−CV充電を15時間行い、3時間後の蓄電池11の温度測定を行った。
この温度測定により得られた最高温度、最低温度と最高温度の温度差(最高温度差と言う)等を表1に示す。ここで、最高温度差は、蓄電池11間の温度ばらつきを示している。
なお、蓄電池11の温度測定は、各蓄電池11の電槽中央部に熱電対を取り付けて行い、雰囲気温度は25℃であった。
Figure 0006096597
実施例1〜4は、中仕切り板41の幅WAを5mm、10mm、30mm,60mmにした場合であり、表1に示すように、中仕切り板41の幅WAが大きいほど最高温度が低くなり、最高温度差も小さくなることが判る。このうち、中仕切り板41の幅WAが最も小さい5mm(実施例1)でも、中仕切り板41を設けない比較例1に対して、最高温度が2度(50℃−48℃)下がり、最高温度差が1℃(10℃−9℃)下がることを確認できた。つまり、蓄電池11の冷却と温度ばらつきを抑制できることが確認できた。
実施例1〜4を比較すると、中仕切り板41の幅WAを10mm以上にすることで(実施例2〜4に対応)、比較例1に対して、最高温度を6℃(50℃−44℃)以上下げ、最高温度差を1.5℃(10℃−8.5℃)以上下げることができた。また、中仕切り板41の幅WAを30mm以上にすることで(実施例3,4に対応)、比較例1に対して、最高温度を8℃(50℃−42℃)以上下げ、最高温度差を2.5℃(10℃−7.5℃)以上下げることができた。
次に、中仕切り板41の幅WAが30mmの場合の実施例3,5〜9を比較すると、実施例9(放熱シート(冷却部材61)、弾性体シート63、金属製の縦板65及びファン67を有する実施例)が、最高温度と最高温度差の両方が最も低く、次いで、実施例8(ファン67を有する実施例)、実施例5(放熱シート(冷却部材61)を有する実施例)、実施例7(縦板65を有する実施例)、実施例6(弾性体シート63を有する実施例)、実施例3の順であった。
これらにより、中仕切り板41の幅WAの調整によって、冷却性能を適宜に調整でき、更に、放熱シート(冷却部材61)、弾性体シート63、金属製の縦板65及びファン67を適宜に組み合わせることによって、冷却性能を更に向上させることができる。これらにより、設置環境等に応じた適切な放熱性能を得ることが可能である。
以上説明したように、本実施の形態によれば、蓄電池11の収納空間を左右に仕切る中仕切り板41を備え、中仕切り板41は、上下に開放する空洞部41Aを有し、蓄電池収納箱22の底板23及び上板24には、中仕切り板41の空洞部41Aと連通するスリット51を設けるようにしたので、蓄電池11の発熱により生じた気流の通気を促進させることができる。従って、従来の蓄電池をリブ付き(電槽の全ての側面にリブを形成)に変更する構成にしなくても、蓄電池11の放熱を促すとともに、蓄電池11間の温度ばらつきを抑制でき、適切に放熱を行うことができる。
また、中仕切り板41は、底板23と上板24との間を左右方向に移動自在であるため、蓄電池11との間に隙間が空かないように中仕切り板41の位置を調整でき、蓄電池11の熱を中仕切り板41に効率よく伝えることができる。また、蓄電池11の大きさにばらつきがあっても、適切に放熱を行うことができる。
また、スリット51の幅WSは、中仕切り板41の上下の開口部KA,KBの幅WAよりも狭いので、各スリット51を、各中仕切り板41の空洞部41Aに連通させ易くなり、かつ、スリット51による蓄電池収納箱22の底板23及び上板24の剛性低下を抑えることができる。
また、中仕切り板41と蓄電池11とを交互に配置するので、全ての蓄電池11の放熱を均一に効率よく行うことができる。
さらに、蓄電池11を前方から押さえるとともに中仕切り板41の前面を覆う押さえ板31を有し、中仕切り板41の空洞部41Aは更に前方に開放し、押さえ板31は中仕切り板41の空洞部41Aと連通するスリット31Aを有するので、蓄電池11の発熱により生じた気流の通気をより促進させ、より放熱させることが可能になる。
続いて、スリット51,31A等のスリットや空洞部41Aの幅等について説明する。スリットや空洞部41Aの幅は、5mm〜50mmの範囲が望ましく、更には、10mm〜30mmが望ましい。スリットや空洞部41Aの幅を大きくすれば、空気を対流させるための空間が大きくなり効果的であるが、その効果は幅の大きさに対して飽和していくこととなる。また、中仕切り板41の厚さを大きくすれば、蓄電池システム10として占有する体積が大きくなるため、スペースファクターとしては不利になる。従って、効果とスペースファクターとの兼ね合いで、10mm〜60mmが望ましく、更には、10mm〜30mmがより望ましい。
また、中仕切り板41の空洞部41Aの幅は、全て同じでも良いし、一部の中仕切り板41のみ空洞部41Aの幅を変えても良い。なお、スリット51、31A等のスリットの幅や空洞部41Aの幅は中仕切り板41の厚さより狭く形成したほうが放熱の観点から好ましい。
蓄電池収納箱22を上下に複数段、積み重ねて構成する場合(図7参照)に、全ての段で、空洞部41Aを有する中仕切り板41、及び、空洞部41Aに連結するスリットを有する蓄電池収納箱22を用いても良い。また、上段のみ、空洞部41Aを有する中仕切り板41、及び、空洞部41Aに連通するスリットを有する蓄電池収納箱22を用いて、下段は、空洞部41Aの無い中仕切り板41、及び、スリットが無い蓄電池収納箱22を用いても良い。
複数段の蓄電池収納箱22の上下段ともに、中仕切り板41の一部を空洞部41A有り、残りを空洞部41A無しとする揚合には、蓄電池収納箱22は、該空洞部41Aに連通する上下面、及び/又は、前後面のみにスリットを設けても良いし、空洞部41Aの有無に関わらず、中仕切り板41に当接する位置の上下面、及び/又は、前後面の全てにスリットを設けても良い。
蓄電池収納箱22の中、及び、蓄電池収納箱22の上下段において、中仕切り板41の空洞部41Aの有無、及び、蓄電池収納箱22のスリットの有無は、どの様な組み合わせで適用しても良い。全ての蓄電池温度の上昇を抑制する目的の場合には、全ての蓄電池11間に一様に空洞部41Aを適用することで、高い温度上昇の抑制効果が得られる。蓄電池温度を均熱化する目的の場合に、全ての蓄電池11間に一様に空洞部41Aを適用すれば、一定の蓄電池温度の均熱化効果が得られる。さらに、電池温度均熱化を目的とする場合には、蓄電池温度の上昇が特に大きい蓄電池11間のみに空洞部41Aを適用することで、高い蓄電池温度の均熱化効果が得られる。
中仕切り板41は、単体の部品として用意して、蓄電池11を組込む作業の際に個々の蓄電池11間に配置しても良いし、予め、蓄電池収納箱22と一体となる様に組み合わせた製品としても良い。また、最初から蓄電池11を仕切ることが可能な板を備えた構造とした蓄電池収納箱22を用いても良い。
また、蓄電池収納箱22のスリットや中仕切り板41の空洞部41Aは、矩形に限らず、正方形、円形、楕円、正三角、正多角形等の任意の形状で良く、また、その数は、1を含む複数の穴として構成しても良い。
上述した蓄電池11は、正極板と負極板とを微細ガラス繊維を主体としたマット状セパレータを介して交互に積層し、同極性同士の極板の耳部を溶接によって接続することにより極板群(不図示)を構成し、この極板群を電槽12に収納し、この電槽12に、開口部を有する電槽蓋13を溶着或いは接着剤で接着し、開口部から電解液を注液して電槽化成を行い、開口部に制御弁15Cを覆い被せて製造されている。
この種の蓄電池11では、寿命要因の1つである正極活物質の軟化現象を抑制するために極板積層方向に極板群を圧迫する力(群圧)を高める設計が一般的である。このため、PPのような安価ではあるが、比較的強度が弱い電槽を用いた大型の制御弁式鉛蓄電池では、その強度を高めるために電槽の全ての側面にリブを設ける場合が一般的である。
しかし、リブは、隣接する制御弁式鉛蓄電池との間に空間(空気層)を形成し、この空間の熱伝導率の低さから放熱性を悪化させたり、放熱量の偏りを招いたりする原因となる。特に放熱量の偏りは、特定の蓄電池11に悪影響を及ぼし、結果的に組電池(蓄電池システム)10の特性に悪影響を及ぼすおそれが生じる。
以下、上述した蓄電池収納箱22を用いた構成の下、蓄電池11の変更による群圧による蓄電池11の変形防止と蓄電池11の均熱化とを両立する態様を説明する。
図6は、蓄電池11の外観図である。
電槽12は、一端が開口する有底箱形状を有し、ABSやPP(ポリプロピレン)等の合成樹脂が用いられ、射出成型によって作製される。より具体的には、電槽12は、互いに対向する一対の短辺と一対の長辺とから構成される長方形断面に形成されており、短辺側の側面(以下、短辺側側面と言う)12Aが、極板群を挟んで互いに対向する一対の側面(側壁)に相当し、リブ12Rを備えるリブ付き側面(リブ付き側壁)に形成されている。また、長辺側の側面(以下、長辺側側面と言う)12Bは、リブを備えないリブ無し側面(リブ無し側壁)に形成されている。
なお、図6中、符号αで示す矢印方向が極板積層方向である。つまり、短辺側側面12Aが極板積層方向と直交する面であり、長辺側側面12Bが、極板積層方向と平行な面である。
極板を圧迫する力(以下、群圧)は、極板の積層方向と直交する面に作用するため、一対の短辺側側面12Aを各々外側に膨出させる力として作用する。
本構成では、一対の短辺側側面12Aにリブ12Rを形成しているため、リブ12Rを形成しない場合と較べて、短辺側側面12Aの強度が向上している。このため、群圧による短辺側側面12Aの変形を抑え、群圧による蓄電池11全体の変形を抑えることができる。なお、一対の短辺側側面12Aに設けられるリブ12Rの本数や間隔等の設け方は同じである。
詳述すると、これらリブ12Rは、短辺側側面12Aの長手方向(図6中、矢印βで示す方向)に沿って短辺側側面12Aの一端から他端に渡って連続する凸条の縦リブに形成されており、互いに間隔を空けて複数本(本構成では5本)形成されている。
このように、リブ12Rを短辺側側面12Aの長手方向に沿って延ばしたため、長手方向の曲げ強度を向上することができる。一般に長手方向は短手方向よりも曲がりやすいため、上記リブ12Rを設けたことによって、長手方向の曲がりを効果的に抑制し、群圧による短辺側側面12Aの変形を効果的に抑えることができる。
さらに、リブ12Rを複数本設けているため、これによっても、短辺側側面12Aを曲げにくくし、群圧による変形をより抑えることが可能である。
なお、これらリブ12Rの本数や幅を増やすほど曲げ強度を高く(群圧による変形を抑制)することができるため、幅や本数を調整すれば、曲げ強度を容易に調整することが可能である。
このため、寿命要因の1つである正極活物質の軟化現象を抑制するために群圧を高く設計する場合、リブ12Rの本数や幅を増やせば良い。また、電槽12の材料に、PPのような安価ではあるが、比較的強度が弱い材料を用いた場合にも、リブ12Rの本数や幅を増やすことによって、適正な曲げ強度に容易に調整することができる。
なお、リブ12Rの本数や幅を増やすと、蓄電池11の重量増や材料増によるコスト増大を招いてしまうことがある。これを回避するためには、必要とされる強度に応じてリブ12Rの本数や幅等を適宜調整すれば良い。また、リブ12Rの高さ調整やリブ12Rの形状変更によっても強度が変わるので、これらを適宜に組み合わせて、必要とされる強度に調整すれば良い。
また、これらのリブ12Rは、同じ高さに設定されており、短辺側側面12Aの一方を下側にした横置き状態にした場合に、下側の全てのリブ12Rが底板23に当接するように構成されている。これによって、複数のリブ12Rによって蓄電池11を安定して載置させることができる。
また、これらのリブ12Rは、短辺側側面12Aの長手方向一杯に延び、かつ、互いに間隔を空けて短辺側側面12Aの短手方向に渡って複数形成されるため、これによっても、蓄電池11を安定して載置させることが可能になる。
一方、電槽12の長辺側側面12Bは、平坦面に形成されている。平坦面に形成される理由は、蓄電池収納箱22に設けられる仕切り板(仕切り部材)41(図3参照)と面接触させ、接触面積を確保し易くするためであり、個々の蓄電池の熱を仕切り板41に効率良く伝えて放熱させることができる。
なお、電槽蓋13は、電槽12と同様の材料を用いて製作され、つまり、ABSやPP等の合成樹脂を用いて射出成型によって作製されている。
以上の構成により、図6に示す蓄電池11では、蓄電池11の極板積層方向に平行な面(長辺側側面12B)には、リブが形成されず、中仕切り板41と面接触可能な平坦面に形成されているので、蓄電池11と中仕切り板41との接触面積を広く確保でき、個々の蓄電池11の熱を中仕切り板41を介して蓄電池収納箱22に効率良く伝えることができ、また、高温側から低温側への熱移動も促進させることができる。
従って、全ての蓄電池11の温度上昇を効率良く抑制し、左右に並ぶ蓄電池11の均熱化を図ることが可能になる。
ここで、図7は、蓄電池収納箱22を二段重ねした図である。なお、図7では、説明の便宜上、押さえ板31を外し、その他収納箱の詳細を省略した状態を示している。
上述したように、蓄電池収納箱22を各蓄電池収納箱22の中仕切り板41とスリット51とによって、横並びの蓄電池11間を上下に延びるとともに上下に貫通する通風路55が形成される。このため、最下段の底板23のスリット51から冷気が吸い上げられ、通風路55内で温められた空気が最上段の上板24のスリット51から円滑に排出される。
周知のように、煙突効果(上昇気流の原理で排気を上方に導く効果)は、煙突が長いほど効果が高まるので、蓄電池システム10として実際に使用できる態様(図1参照)に組み上げた場合の方が一層効率的な放熱が期待できる。
多段に重ねた場合には、上下の蓄電池収納箱22の間に左右に連続して外気に連通する空間部22Kが形成される。このため、通風路55内の通気によって、空間部22Kからも冷気が吸い上げられる(図7参照)。これによって、上下の蓄電池収納箱22間の熱を通風路55を経由して効率良く排出することが可能になり、上下の蓄電池11についても均熱化を図ることができる。
以上説明したように、蓄電池収納箱22に複数個の蓄電池11を組込み接続し、個々の蓄電池11の間に中仕切り板41を配置した構成において、電槽12の極板積層方向と直交する面(短辺側側面12A)にはリブ12Rが形成され、平行方向の面(長辺側側面12B)にはリブが形成されず、電槽12と仕切り板41の側板42とを面接触可能となるように配置したので、極板積層方向と直交する面に作用する群圧による蓄電池11の変形を抑えることができ、かつ、個々の蓄電池11の熱を仕切り板41に効率良く伝えて蓄電池収納箱22から放熱させることができる。これによって、群圧による蓄電池11の変形防止と蓄電池11の均熱化とを両立することができる。
しかも、中仕切り板41が空気の対流を可能とする貫通孔となる空洞部41Aを備えるようにしたので、中仕切り板41に伝わった熱を、空気の対流によっても排出させることができ、蓄電池11の温度上昇をより抑えて均熱化を図ることができる。
また、空洞部41Aが中仕切り板41の側板42に沿って設けられるので、蓄電池11から側板42に伝わった熱で空気の対流を促進させやすく、効率良く排熱することができる。
また、空洞部41Aが連通する孔であるスリット51、31Aが蓄電池収納箱22に設けられるので、空洞部41Aとスリットとにより空気を通気させることができ、この通気により、より効率良く排熱することができる。
また、電槽12の極板積層方向と直交する面であるとともに互いに対向する一対の短辺側側面12Aの各々にリブ12Rが形成されるので、群圧による一対の短辺側側面12Aの変形を適切に抑えることができる。
また、リブ12Rは、極板積層方向と直交する面である短辺側側面12Aの長手方向に沿って延出するので、群圧による短辺側側面12Aの変形をリブ12Rによって効率良く抑えることができる。
なお、蓄電池11、中仕切り板41及び蓄電池収納箱22のいずれも工業製品であることから、表面の凹凸や歪み、蓄電池11の質量に伴う撓みなどがあるため、蓄電池11と中仕切り板41との間には、僅かながら隙間が生じることがある。更に、蓄電池11の電槽12には、成形用の抜きテーパーが付いている場合がある。従って、蓄電池11と中仕切り板41とは当接していることが好ましいが、実用上、蓄電池11と中仕切り板41との間には数mmの隙間があっても良い。隙間の幅としては、0mm〜5mmの範囲が望ましく、更には、0mm〜2mmがより望ましい。前記範囲とすることで、個々の蓄電池11の熱を中仕切り板41に効率良く伝えて放熱させることができる。
上述した各実施形態は、あくまでも本発明の一態様を示すものであり、本発明の主旨を逸脱しない範囲で任意に変形及び応用が可能である。
例えば、上述の実施形態では、中仕切り板41の上下及び前後に開口部KA〜KDを設ける場合を説明したが、前後の開口部KC,KDを設けないようにしても良いし、後方の開口部KDを設けないようにしても良い。
また、上述の実施形態では、押さえ板31を蓄電池収納箱22の上下方向で蓄電池11間に設ける場合を説明したが、これに限らず、例えば、蓄電池収納箱22の左右方向で上端部及び下端部に設けても良い。
また、上述の実施形態では、中仕切り板41を蓄電池収納箱22に着脱自在に構成する場合を説明したが、これに限らず、中仕切り板41が蓄電池収納箱22に固定しても良い。また、中仕切り板41と蓄電池11とを交互に配置する場合を説明したが、これに限らない。
10 組電池
11 蓄電池
22 蓄電池収納箱
22A 前面開口収納部
23 底板
24 上板
25 側板
31A スリット
33 接続板(導体)
41 中仕切り板
41A 空洞部
51 スリット
55 通風路

Claims (1)

  1. 底板と上板との間に複数の蓄電池を収納する蓄電池収納箱において、
    前記底板と前記上板とに挟まれた状態で立設して前記蓄電池の収納空間を左右に仕切る中仕切り板と
    前記蓄電池を前方から押さえるとともに前記中仕切り板の前面を覆う押さえ板とを備え、
    前記中仕切り板は、上下及び前方に開放する空洞部を有し、
    前記底板及び前記上板には、前記中仕切り板の空洞部と連通するスリットが設けられ
    前記押さえ板は前記中仕切り板の空洞部と連通するスリットを有することを特徴とする蓄電池収納箱。
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