JP6095437B2 - 内面検査装置および方法 - Google Patents
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Description
特許文献1に記載する光学装置では、光源からの測定用光がレンズ系を介してコーンミラーの反射部によって反射され、光遮蔽部材の開口を介して、幅広で放射状の欠陥測定用光として測定対象側に出力される。コーンミラーの貫通穴を通過した測定用光は、コーンミラーの頂部周辺の反射部によって反射され、光遮蔽部材の開口を介して、幅狭で放射状の長さ特性測定用光として測定対象側に出力される。測定対象で反射した欠陥測定用光と長さ特性測定用光は、各々、測定部によって検出され、演算制御部によって測定対象の欠陥の有無判別や形状算出等が行われる。
本発明は上記した課題を解決するものであり、撮影ユニットが対象物内に挿入可能な状態であるか否かを判断することが可能な内面検査装置を提供することを目的とする。
撮影部20は、照射光で照らされた対象物内面の光切断面(レーザリング)を進退方向に沿って連続的に撮影するものであり、接続部21と撮影装置をなすレンズ部22とカメラ部23からなる。接続部21は後端側でレンズ部22のフード24に螺合接続し、前端側にフランジ25を有している。
撮影部20には衝突防止フランジ29を設けている。衝突防止フランジ29は、撮影ユニットの外径よりも一回り大きな外径を有しており、管内面を傷つけない材質からなり、管の内径のバラツキに起因して管内面と撮影ユニットが接触するおそれがある場合にあっても、衝突防止フランジ29の外周縁が管内面に当接する状態で撮影ユニットを管内面から離間した状態に保持する。
(基本動作)
図3(a)に示すように、台車制御装置52は退避ステーション54において搬送ライン60から管100を管台車51の上に受け取り、その後に図3(b)に示すように、管台車51を検査ステーション55に移動させる。管台車51が検査ステーション55へ移動する際に、撮影ユニットの照射部10、撮影部20が挿入用ランス31とともに管100の孔101に挿入される。
(撮影動作)
照射部10では、支持ホルダ11の内部に格納した光源部12の半導体レーザが光源光としてレーザ光を反射部13の円錐ミラーに向けて出射する。反射部13の円錐ミラーは半導体レーザが出射したレーザ光をその入射光軸に対して直角方向に反射し、光跡が360°に放射状に広がるディスク状の照射光にして対象物内面である管内面に向けて照射する。このディスク状の光を対象物内面に照射すると、対象物内面がリング状に照らされて、リング状の光切断面が照らし出される。この光切断面として映る光の輪は、対象物内面の断面輪郭を表す1本のリング状光、すなわちレーザリングとなる。このレーザリングを撮影部20のカメラ28で撮影することにより対象物内面の輪郭形状情報を得る。そして、輪郭形状情報に基づいて管100の内面における欠陥の有無を判断する。
(衝突防止検査)
上述した基本動作において、図1(a)に示すように、撮影部20の例えば接続部21と管100の直管部の端部が干渉すると、それ以上にランス部30を挿入することが困難となる。図1(b)は、撮影部20を支持する挿入用ランス31が管100に正常に挿入された状態を示す。このため、衝突防止検査を行う。
搬送駆動装置50により撮影部20およびランス部30を対象物である管100の孔101に相対的に進入させることを許可する許可信号を台車制御装置52に出し、軸ずれ量が許容範囲を超えるとき、すなわち正常範囲外であるときに、搬送駆動装置50により撮影部20およびランス部30を対象物である管100の孔101に相対的に進入させることを禁止する禁止信号を台車制御装置52に出す。
(管内面検査)
管100の内面の欠陥を検査する工程では、上述撮影動作によって対象物の管100の管内面をランス部30の進退方向に沿って撮影する。そして、管内を移動しながら撮影した管内面の画像を二値化し、得られたレーザリング画像の欠損や歪みから管内面の凹部等の欠陥を検出する。
図6の(b)、(c)に示すように、受口ローラ部に相当する部位b、挿口ローラ部に相当する部位cにおける軸ずれ量が大きくなる傾向を示す場合には、管100を支持しているローラの磨耗が増加していると判断する。
上述の実施の形態では、検査対象物の管100を載せた管台車51が、退避ステーション54と検査ステーション55との間にわたって進退することで、管100の孔101に撮影ユニットおよび挿入用ランス31が挿入され、管100の内面を検査する構成を示した。しかしながら、検査対象物と撮影ユニットを相対的に移動させるものであれば、この構成に限るものではない。例えば、検査対象物の管100が静止している状態で、撮影ユニットおよび挿入用ランス31を支持して移動させる移動手段により、撮影ユニットおよび挿入用ランス31を管100の孔101の内面を進退可能とする構成であってもよい。
11 支持ホルダ
12 光源部
13 反射部
14 連結部
20 撮影部
21 接続部
22 レンズ部
23 カメラ部
24 フード
25 フランジ
26 透明保護材
27 カメラレンズ
28 カメラ
29 衝突防止フランジ
30 ランス部
31 挿入用ランス
32 ランス支持台
33 昇降部
34 ランス延長パイプ
40 異常判定部
50 搬送駆動装置
51 管台車
52 台車制御装置
53 支持ローラ
54 退避ステーション
55 検査ステーション
60 搬送ライン
100 管
101 孔
102 受口
Claims (5)
- 対象物である管状製品の内空間に面する対象物内面を対象物の内空間への進退方向に沿って撮影するものであって、
光源光を出射する光源部を有し、光源部から出射した光源光を対象物内面に向けて放射状の照射光にして照射する照射部と、照射光で照らされた対象物内面の光切断面を出退方向に沿って連続的に撮影する撮影装置を有する撮影部とを有する撮影ユニットと、
撮影ユニットを支持して対象物の内空間に相対的に進退するランス部と、
撮影ユニットおよびランス部を対象物の内空間に相対的に進退させる搬送駆動装置と、
撮影ユニットおよびランス部が対象物の内空間に相対的に進退することが可能か否かを判断する異常判定部を備え、
異常判定部は、撮影部が対象物の内空間の入口に臨み、照射部が対象物の内空間の中に位置する状態で対象物内面の光切断面を撮影した取得全画像において、取得全画像の中心となる撮影中心座標と取得全画像中に映る光切断面画像の中心となる対象物中心座標との座標の偏差から対象物の内空間の中心軸と撮影ユニットの基準軸との軸ずれ量を求め、軸ずれ量に基づいて異常の有無を判断することを特徴とする内面検査装置。 - 異常判定部は、搬送駆動装置により撮影ユニットおよびランス部を対象物の内空間に相対的に進入させることを、軸ずれ量が正常範囲内であるときに許可し、軸ずれ量が正常範囲外であるときに禁止することを特徴とする請求項1に記載の内面検査装置。
- 対象物である管状製品の内空間に面する対象物内面を対象物の内空間への進退方向に沿って撮影するものであって、
光源光を出射する光源部を有し、光源部から出射した光源光を対象物内面に向けて放射状の照射光にして照射する照射部と、照射光で照らされた対象物内面の光切断面を出退方向に沿って連続的に撮影する撮影装置を有する撮影部とを有する撮影ユニットと、
撮影ユニットを支持して対象物の内空間に相対的に進退するランス部と、
撮影ユニットおよびランス部を対象物の内空間に相対的に進退させる搬送駆動装置と、
対象物の内空間における撮影ユニットの軸ずれ量を検知し、装置の異常を判断する異常判定部を備え、
異常判定部は、撮影部が対象物の内空間で、かつ対象物を支持する複数の支持部近傍位置に臨んで、対象物内面の光切断面を撮影した取得全画像において、取得全画像の中心となる撮影中心座標と取得全画像中に映る光切断面画像の中心となる対象物中心座標との座標の偏差から対象物の内空間の中心軸と撮影ユニットの基準軸との軸ずれ量を求め、得られた複数箇所の軸ずれ量に基づいて異常の有無を判断することを特徴とする内面検査装置。 - 異常判定部は、対象物の複数の支持部近傍位置での軸ずれ量を蓄積し、蓄積された軸ずれ量に基づいて異常の有無を判断することを特徴とする請求項3に記載の内面検査装置。
- 撮影部が対象物である管状製品の内空間の入口に臨み、照射部が対象物の内空間の中に位置する状態に撮影ユニットを配置し、撮影ユニットの光源部から出射した光源光を照射部で放射状の照射光にして対象物内面に向けて照射し、照射光で照らされた対象物内面の光切断面を撮影部の撮影装置で撮影し、撮影部が対象物内面の光切断面を撮影した取得全画像において、取得全画像の中心となる撮影中心座標と取得全画像中に映る光切断面画像の中心となる対象物中心座標との座標の偏差から対象物の内空間の軸心と撮影ユニットおよびランス部の基準軸との軸ずれ量を求め、軸ずれ量に基づいて異常の有無を判断することを特徴とする内面検査方法。
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